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幼児とのふれあい

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Academic year: 2021

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第3学年 技術・家庭科(家庭分野)学習指導案

指導者 1.単元名 「幼児とのふれあい」 2.指導観 ○ 現在少子化が進み、中学生にとって家族に幼児がいる場合がとても少なく、また、さまざまな社 会的背景から、幼児が外で遊んでいる姿を目にすることはほとんどなくなってきている。そのよう な状況の中で「保育」を学習するにあたっては、生徒が実際に幼児とふれあうことが大切であると 考えた。 幼児を観察する、幼児とふれあって遊ぶ、幼児の遊ぶおもちゃを製作する、幼児に絵本の読み聞 かせをするといった実践的・体験的な学習活動は、生徒の幼児への関心を高めるとともに、幼児を 理解していくことにつながるものと思われる。そして、そのことは、自分の成長には、家族や周囲 の人々に支えがあったということに気づくとともに、他者との共生やよりよい家族関係について考 ることをとおして生徒の心を育てるという点で意義深い。 ○ 生徒たちは、総合的な学習の時間を使って1日保育体験を経験している。実施前は、「めんどく さい」、「緊張する」などという声が聞かれたが、幼児を前にすると普段学校では見せないような顔 で接し、戸惑いながらも「お兄ちゃん」、「お姉ちゃん」と声をかけられてうれしそうにしている姿 が多く見られた。その中で、幼児に絵本を「読んで」と言われ、一生懸命に絵本を読んでいる姿や、 幼児が手作りしたおもちゃで幼児とともに元気よく遊んでいる姿を多く目にした。そして、体験学 習を終えて帰ってきたときには、「子どもの元気に疲れた」「次に行くときは、おもちゃを作ってい こう」などの声が聞こえた。 そこで、生徒たちの観察や感想をもとに、2回目の保育体験ではおもちゃの製作や読み聞かせ 活動を取り入れることにした。幼児の立場に立っておもちゃの製作をしたり、幼児に興味をもたせ、 わかりやすい読み聞かせ活動となるよう工夫することは、幼児のために自分のできることをしよう という意欲を高めることになる。そして、その活動をとおして、今の自分にはいろいろな能力が身 に付いているということは、家族を含めさまざまな人々の関わりがることを実感させ、自分が育っ てきた成長をふりかえることができ、自己を認めることにつながっていくと思われる。 ○ 指導にあたっては、幼児のために行う活動によって幼児が喜ぶ姿を見ることから自己存在感を持 たせ、そのことから自分の成長をふり返り他者との関係について考えさせていきたい。そのために、 まず、1回目の保育体験を終えてのレポートを参考に幼児の生活と遊びについて考えさせる。幼児 がどのような遊びに興味を持っていたのか、幼児が喜ぶおもちゃにはどんなものがあるか考えさせ、 遊びによって引き出される能力を考えた上でおもちゃを製作させる。また、読み聞かせボランティ アの方々の協力を得て、まず手本を示して頂き、読み聞かせのポイントを教えてもらう。そして、 幼児が興味を示すように読み方を練習する。さらに練習したことを読み聞かせボランティアの方に 見て頂き、アドバイスをもらうことによって読み聞かせ活動を充実させる。生徒たちに保育体験の 準備を十分行なわせることによって、保育体験での充実感や達成感を味わわせるとともに、これか

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2 らの自分の生き方につながらせるようにしていきたい。 3.単元の目標 観 点 内 容 (単元の評価規準) 生活や技術への 関心・意欲・態度 ・ 幼児の観察やおもちゃ製作、読み聞かせ活動をとおして、幼児期の遊び と発達のかかわりを考えようとする。 ・ 幼児と触れ合うことにより、自己の在り方を振り返りながら、よりよい 社会の創造と自分の生き方への関心を高めようとする。 生活を工夫し 創造する能力 ・ 遊びの意味、遊び道具の役割や読み聞かせの方法を考え、幼児が喜ぶも のを自分なりに工夫して製作したり、読み聞かせ活動を工夫し、創造し ている。 生活の技能 ・ 幼児の年齢に応じた引き出したい能力や興味を引くようなおもちゃ製作 や読み聞かせ活動をおこなうことができる。 生活や技術について の知識・理解 ・ 幼児の心身の発達に応じた話し言葉や接し方、遊びの工夫について理解 する。 4.指導計画 配時 学習活動・内容 評 価 規 準 評価の観点 1 幼児の生活やおも ちゃについて考え る ・ 幼児の心身の発達に応じた遊びや遊びによって引 き出される能力について理解する。 知識・理解 5 幼児の喜ぶおもち ゃを作ろう ・ 遊びの意味や遊び道具の役割を考え、幼児が喜び そうなものを自分なりに工夫して創造することが できる。 ・ 安全性に配慮するとともに、遊びによって引き出 される能力を考え、おもちゃの製作ができる。 創造 技能 4 幼児に読み聞かせ をしよう (本時 4-4) ・ 年齢に応じた読み聞かせのポイントを考えること ができる。 ・ 幼児の興味を引くように読み聞かせの練習をし、 発表することができる。 創造 技能 6 幼児と触れ合おう (保育体験) ・ 読み聞かせや手づくりおもちゃで幼児と遊ぶこと を通して、幼児と積極的に触れあおうとする。 ・ 手作りおもちゃを幼児が喜ぶように工夫すること ができたり、幼児が喜ぶような読み聞かせ活動を 行っている。 関心・意欲・ 態度 創造 1 体験学習のまとめ ・ 幼児との触れあいにより、自己の在り方を振り返 りながら、自分の生き方への関心を高める。 関心・意欲・ 態度

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3 5.本時 期日 平成21年10月16日(金曜日) 第5時間 場所 3年生教室 (1)本時のねらい ・読み聞かせのポイントを考えることができる。 ・幼児の興味を引くような読み聞かせができるように工夫し、発表することができる。 (2)本時の指導上の工夫 ・発表の視点を示すことで安心して発表できるようにする。 ・発表した中で工夫できていた点を中心にボランティアの方々からアドバイスをいただき、自信 につなげられるようにする。 (3)準備 絵本、紙芝居、パネルシアター、プリント (4)展開 学習活動・内容 指導上の留意点 評価の観点 形態 配時 導 入 1.本時のめあてを確認 する。 ・前回の保育体験で幼 児が絵本を読んで もらっている時の 表情を思い出す。 ・読み聞かせのポイン トを発表する。 ・幼児から「読んで」と言われたり、 「もう一回読んで」とせがまれたこ とを例に出し、思い出させる。 ・事前に読み聞かせボランティアの 方々から学んだことを思い出させ、 ポイントをとらえやすいようにす る。 一斉 5分 幼児に読み聞かせをしよう

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4 展 開 ま と め 2.グループ毎に発表す る。 ・練習でがんばったと ころ、見て欲しい所 を知らせる。 ・工夫したことが伝わ るように読み聞か せをする。 ・相互評価をする。 ・ボランティアの方か らアドバイスを受 ける。 3.まとめをする。 ・自己評価をする。 ・保育体験につながる アドバイスを聞く。 ・発表の視点を示すことにより、安心 して発表できるようにする。 ・発表する態度、聞く態度を確認して おく。 ・よかったところ、参考にしたいとこ ろを評価させる。 ・事前にボランティアの方と打ち合わ せ、工夫できていた点を中心にアド バイスしてもらうことで自信につ なげる。 ・本時のめあてが達成できたか自己評 価させる。 ・保育体験で成功するように励ます。 創造 技能 グルー プ 個 40 分 5分

参照

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