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歯ブラシ液法の口腔細菌叢解析におけるサンプル採取方法としての有用性

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Academic year: 2021

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歯ブラシ液法の口腔細菌叢解析におけるサンプル採

取方法としての有用性

著者

南野 雅一

学位授与機関

Tohoku University

学位授与番号

11301甲第19123号

URL

http://hdl.handle.net/10097/00129218

(2)

(書式18) 1

A b s t r a c t )

博士論文題目Title of dissertation

歯ブラシ液法の口腔細菌叢解析におけるサンプル採取方法としての有用性

東北大学大学院医学系研究科 専攻 機能医科学講座 運動学分野 学籍番号(*論文博士は受付番号)Student Number B6MD5096 氏名 Name 南野 雅一

背景 口腔細菌叢は、う蝕や、歯周病などの口腔疾患だけではなく、糖尿病や、種々のガンなどの全身疾患との関 連性が指摘されてきている。現在の口腔細菌叢の研究におけるサンプル採取方法は、口腔内を包括的に採取で きる唾液が一般的であるが、プラーク (歯垢)よりも多様性が低いため、口腔内を評価するサンプルとして適 していない可能性が高い。 歯磨きは、唾液とプラークが混在するため、両方を口腔内から包括的にさらに多様な細菌叢の採取ができる 可能性がある。そこで本研究では、歯磨き後の歯ブラシを滅菌済みの生理食塩水に浸けた液を用いて採取を行 う方法をTBF (Tooth Brush-Fluid) 法とし、唾液細菌叢と TBF 細菌叢の多様性の比較を行い、TBF 法が唾 液採取よりも、より多様な細菌叢を口腔内から包括的に採取可能であるかの検討を行った。 方法 最初に健常な被験者 4 名で、2 日間隔で計 4 日間検証実験を実施した。各検証日において 4 回の TBF 採取 を行い、TBF 法の再現性および妥当性の検討、歯磨き後に、TBF 採取を行った場合の歯磨き時間の長さによ るサンプルへの影響の検討を行った。 次に226 名より、唾液採取と TBF 採取を行い、それぞれの細菌叢の多様性の比較を行った。 結果 TBF 法によるサンプル採取は、歯磨き時間の長さによる影響は比較的小さく、安定した細菌叢を獲得するこ

(3)

(書式18) 2 とが可能であることが示唆された。また、唾液の細菌叢よりもTBF 細菌叢の方に採取された菌種数も多く、 多様性が高いことが認められた。唾液サンプルには、口臭に関与する細菌種や、土壌中の細菌種が検出された。 一方で、TBF 中にはプラーク中に多く存在する細菌種や、口腔内より検出された細菌種が多数認められた。 結論 TBF 法は、唾液によるサンプル採取よりも簡単に採取ができ、さらに多様性が高い採取方法であることが示 唆された。口腔細菌叢研究の発展および、疾患の関連解明などに発展していくことが期待される。

参照

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