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経営学部における情報教育 II

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(2)

-103-師啓二 要旨 必修科目の「経営情報科学」で行なったアンケート調査の結果を分析する。 これにより、経営学部において行われている情報教育の在り方を検討し、ま た、問題点を提起する。  1.はじめに  前回の報告(1)(以下「論文1」とする)では、各クラスの成績のデータを 比較した。1年の各クラスの成績の分布の間には互いに有意な差異は認めら れなかったが、再履修クラスの成績は他のクラスと統計的に有意の差がある ことが判明した。また、欠席者が多い、講義に対する関心度が低いなど、再 履修クラスにはかなり問題があることもわかった。  本稿では、同じ学生のグループに対して実施したアンケート調査の結果を 報告する。それによって、講義の内容に対する学生の関心度や理解度をチェ ックする。また、学生の要望をまとめ、カリキュラムを改善するための資料 としたい。 ”、以前の「経営情報科学」のアンケート調査 自鴎大学における情報教育のアンケート調査は以前、菊地(2)により実施 された。 その結果は、  1.開講時点でコンピュータに興味を示さない学生の中に、単位を放棄   したり、取得できない学生が潜在している可能性がある。  2。学生に興味を促す方法として、実際にコンピュータを使った平易な   実習を講義の早い時期に実施するのが望ましい。  3.知識がある程度増えた時点では、対外的な認定試験の受験が効果的   である。  4.基礎的なコンピュータの知識を解説する講義は、結果的には学生の   興味を低下させている。 というものであった。 一104一

(3)

経営学部における情報教育 1”. 「経営情報科学」の講義内容に関するアンケート調査  教育プログラムを改善するためには、従来の教育プログラムの問題点を整 理しておかなくてはならない。 そこで、著者が担当した「経営情報科学」 の全5クラスにおいて、授業アンケート調査を実施した。本稿では、以前の このような調査(2)を前提に、講義内容をいくつかの単元に分けて、各単元 ごとにどの項目が学生にとって理解しにくいか等について、さらに細かく調 べた。これを基礎データの1つとして、カリキュラムを改訂していきたい。 調査の実施時期は1995年度の最後の講義(1996年1月〉の時間内である。  1.アンケートの内容  質問項目は以下の通りである。 Aまず、前期に講義した内容について質問します。  1.「コンピュータの歴史」について 内容について: a.興味がもてた  b.普通  c.興味がもてなかった 理解度:   a良く理解した  hまあまあ理解した  c普通        就あまり理解できなかった  e。全然理解できなかった ☆紹介したビデオ「それは夢から始まった(EMACやパソコン誕生の話)」 について、意見があれば書いてください。

(       )

 2.「コンピュータのハードウェア」について  内容について:乱興味がもてた  b.普通  c.興味がもてなかった  理解度:   a良く理解した  b.まあまあ理解した  c.普通        己あまり理解できなかった  e.全然理解できなかった ☆紹介したビデオ「コンピュータは言葉の壁を越えられるか(日本語が使え るコンピュータの開発の話)」について、意見があれば書いてください。

(      )

一105一

(4)

師啓二  3。「コンピュータのソフトウェア」について  内容について: a.興味がもてた  b。普通  c興味がもてなかった  理解度:    a良く理解した  b.まあまあ理解した  α普通         こあまり理解できなかった  α全然理解できなかった ☆紹介したビデオ「日本は情報大国になれるか(データ・べ一スの話〉」に ついて、意見があれば書いてください。

(       〉

 4。演習問題Nα1およびNα2(ハードウェアおよびソフトウェアに関する  問題)について  問題のレベル: a.難しかった  b.普通  c易しかった  B.つぎに、後期に講義した内容について質問します。           5「流れ図の書き方」について  内容について: a興味がもてた  b.普通  c興味がもてなかった  理解度:    a.良く理解した  b.まあまあ理解した  c.普通         乱あまり理解できなかった e.全然理解できなかった  6。「FORTRANの基礎文法」について  内容について: a.興味がもてた  b。普通  c興味がもてなかった  理解度:   a.良く理解した  b。まあまあ理解した  c。普通         αあまり理解できなかった  e.全然理解できなかった  7.「プログラミング実習」について  内容について: a.興味がもてた  b.普通  c.興味がもてなかった  理解度:   a良く理解した  b.まあまあ理解した  c.普通         吐あまり理解できなかった e.全然理解できなかった

       一106一

(5)

      経営学部における情報教育 8.演習問題Nα3およびNα4(流れ図およびFORTRANに関する問題〉 について 問題のレベル:乱難しかった  b.普通  c.易しかった C.最後に、授業全般について質問します。 9.講義の内容 乱役に立つと思う  b.普通 こわからない 意見( c.あまり役に立たないと思う 10.講義のレベルについて 乱難しいが、このままで良い。 b.難しいので、もっと易しくして欲しい。 c.ちょうど良い。 乱易しいので、もっと詳しくやって欲しい。 e.易しいが、このままで良い。 f.その他( ) 〉 11。コンピュータに対する印象 a.興味を持ったので、これから使って行きたい。 b.興味はあるが、あまり使いたくない。 α興味はないが、これからの時代はコンピュータが必要だと思うので、使  って行きたい。 己興味はなく、使いたくない。 e.その他(       〉 12.情報処理関連の国家試験について a。是非受験して、資格を取りたい。       一107一

(6)

師啓二 h勉強があまり大変でなければ、受験してみてもよい。 c関心はあるが、いまは受験する気はない。 乱関心はないし、受験する気もない。 e.その他( 13.大学における情報処理教育の内容に対する要望(2つ選んでください) a.いくつかのコンピュータ言語が使えるようになりたい。 b.市販のパソコン・ソフト(ワープロ、データ・べ一ス等〉が使えるよう  になりたい。 q取り敢えず、キーボード入力が出来るようになれば良い。 己いろいろな資格を取りたい。 e.システム設計が出来るようになりたい。 £一般的な知識のみで十分である。

e.その他(       )

14.その他、意見があったら書いてください。 ( ) 2.アンケート集計結果  第1表および第2表にそれぞれ「前期の講義内容」および「後期の講義内 容」についてのデータを示す。有効回答数は月曜3限Dクラスが35名、月曜 4限Cクラスが35名、火曜2限Eクラスが34名、水曜3限Bクラスが36名、 および火曜4限再履修クラスが34名である。論文1で見たような、1年生の 各クラスと再履修クラスの問の大きな差異は認められないので、クラス問の 差についての統計分析(1)・(3)∼(5)は省く。アンケート実施時期は学年末であ り、再履修クラスでも比較的に意欲のある学生が多かったため、1年生の他 のクラスとの差がみられなくなったものと考えられる。以上の理由により、 全クラスをまとめたデータで分析を行なうこととした。

       一108一

(7)

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(9)

経営学部における情報教育  a.講義内容と理解度  グラフ1に「コンピュータの歴史」についての内容と理解度の割合を円グ ラフで示す。「興味が持てた」と「興味が持てなかった」が17%と16%でほ ぼ同数いて、大半が「普通」という印象である。理解度の方は「まあまあ理 解した」と「普通」と「あまり理解できなかった」とがほぽ同数いることが わかった。「コンピュータの歴史」については興味を持った者がいるものの、 大部分は特にどうという印象は無かったようだ。  グラフ2に「コンピュータのハードウェア」についての結果を円グラフで 示す。「興味が持てた」が3割弱、約6割が「普通」である。理解度の方は 「まあまあ理解した」が4割と、「コンピュータの歴史」の場合よりやや多く、 関心が高いことがわかった。一般に、文科系の学生は「機械に弱い」、「数学 に弱い」といわれるが、そのようには見えない。  グラフ3は「コンピュータのソフトウェア」についての結果である。「ハ ードウェア」の場合とほぼ同じで、「興味が持てた」が3割弱、約6割が「普 通」である。理解度の方は「コンピュータの歴史」の場合と大体同じである が、理解できない者の割合は少ない。  グラフ4は演習問題についての内容の割合を円グラフで示す。Nα1とNα 2は前期の内容について、:No.3とNo.4は後期の内容に関する問題である。 Nα1とNα2では「難しかった」と「普通」がほぼ同数いて、また、Nα3と No.4については「難しかった」の方が「普通」よりやや多い。授業で説明 したばかりの内容であっても、演習問題となると、なかなか解けないもので ある。問題の解説は丁寧に行ったが、演習問題は何れも少し難しいと思われ たようだ。前期および後期試験にはこの演習問題のNα1とNα2およびNα 3とNα4から数値などを変えてそれぞれ約60点分を出題している(100点満 点)。論文1で報告した通り、成績の平均点が再履修クラスで66』7点、他の1 年生のクラスで74.7点から76.7点であるということは、多くの学生が「演習 問題は少し難しいが、どうにか理解できた」ものと思われる。菊地の調査(2) にあるように、コンピュータの基礎知識を講義すると学生の当初の興味を低 一111一

(10)

師啓二 下させるかも知れないが、必要な知識は知識として、きちんと教えておかな ければならない。  グラフ5は「流れ図の書き方」についての結果である。内容については 「興味が持てた」が19%、「興味が持てなかった」が10%、全体の2/3(約7 割〉が「普通」である。理解度の方は、「あまり理解できなかった」がやや 少ないものの、「まあまあ理解した」と「普通」とでほぼ全体の1/3ずつを 占めている。流れ図はプログラミングの準備段階として、作業行程をブロッ ク化し組み立てるのに役に立つ。この、作業行程のブロック化と再構成、と いう作業はコンピュータ・プログラミングだけでなく、表計算ソフトのマク ロ作成等においても重要である。このグラフの「良く理解した」や「まあま あ理解した」を選んだ諸君はコンピュータ・プログラミングに対する適性が あるといえるだろう。  グラフ6は「FORTRANの基礎文法」についての結果である。内容につい ては「興味が持てた」が18%、「興昧が持てなかった」がやや少なく14%、 全体の213(約7割〉が「普通」である。理解度の方は「まあまあ理解した」 が28%、「あまり理解できなかった」と「全然理解できなかった」とで30%、 40%弱が「普通」である。FORTRANプログラムの例題は売上表の作成、ア ンケートの集計結果、成績処理(平均、標準偏差)等、文科系の学生向きで あるが、使っている式の説明を始めると、拒絶反応を示す学生が多かった。 この点、例えば表計算ソフトなどを使えば、数学があまり表面に出てこない 形で講義することは出来るであろう。何れにしても、本質をきちんを理解し ようとしたら、数学の知識が必要である。  グラフ7は「プログラミング実習」についての結果である。「興味が持て た」が全体の2/3 (約7割)、約3割が「普通」である。理解度の方は「良 く理解した」と「まあまあ理解した」を合わせて約6割である。コンピュー タ実習は指導書をきちんと作り、授業の進行をゆっくりめとすれば、学生も ついてくる。 一112一

(11)

「コンピュータの歴史」について    回答無し 2%      ↓ 興味が持 てなかった   興味が持   16%   てた 17% 通%  65 普        経営学部における情報教育1  「コンピュータの歴史」の理解度 全然理解   回答無し 3% できなかった\↓〆良く理解した2% 1% あまり理解 できなかった まあまあ 27% 理解した 34% 普  通 33% グラフ1「コンピュータの歴史」の内容と理解度 「コンピュータのハードウェア」について       回答無し 2% 興味が持  ↓ , 「コンピュータのハードウェア」の理解度  全然理解   回答無し 2% できなかった\↓〆良く理解した・%   2% あまり理解 できなかった    23%   普  通 32% まあまあ 理解した 40% グラフ2「コンピュータのハードウェア」の内容と理解度          一113一

(12)

師啓二 「コンピュータのソフトウェア」について       回答無し 2%

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「コンピュータのソフトウェア」の理解度  全然理解   回答無し 2% できなかった\↓〆良く理解した2% 1% あまり理解 できなかった まあまあ 23% 理解した 34% 普  通 38% グラフ3「コンピュータのソフトウェア」の内容と理解度  演習問題No.1およびNo.2      回答無し 2% 易しかった  ↓ 演習問題No.3およびNo4     回答無し 1%       ↓ グラフ4 演習問題について     一114一

(13)

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(14)

師 啓二 「プログラミング実習」について 興味が持 てなかった

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  「プログラミング実習」の理解度     全然理解     できなカ・った あまり理解    2% 回答無し 2% できなかった\↓〆〆良く理解した    8%       7% 普  通 29% まあまあ 理解した 52% グラフ7「プログラミング実習」について  b.講義全般について  グラフ8に講義の内容について学生の印象を円グラフで示す。「役に立つ と思う」が44%で「普通」が36%である。「コンピュータをこれから使ってい くにはこれくらいの知識が必要である」と理解してくれたようだ。  グラフ9は講義のレベルに対する学生の印象である。「講義が易しいjと 感じた学生はほとんどいない。「ちょうどよい」が50名、約30%いる。「講義 が難しい」と感じている学生の中には「難しいが、このままでよい」という 諸君もいるのである。学生にとって「経営情報科学」は難しいレベルの講義 ということになる。  コンピュータに対する学生の印象をグラフ10に示す。「興味をもったので、 これから使っていきたい」という学生が112名、全体の約2/3いる。「興味は ないが、使っていきたい」も含めると、全体の80%以上が「これからはコン ピュータが必要である」と感じていることになる。 一116一

(15)

経営学部における情報教育  グラフ11は情報関連の資格試験に対する学生の印象である。情報関連の資 格試験としては、全商の「情報処理検定」、通産省の「情報処理技術者」な どがある。このような試験にチャレンジしてみようという諸君が80名、46% いる。約半数強の学生はこれらの資格試験の受験は考えていない。「とりあ えずコンピュータが使えるようになることが大切で、資格試験はその次の目 標」、ということであろう。  グラフ12は大学における情報教育に求められる内容ついての学生の意見で ある。コンピュータ言語を学ぶよりは、「市販のパソコン・ソフトが使える ようになりたい」という意見が圧倒的である。「情報関連の資格試験にチャ レンジしたい」という学生がやや多く、「システム設計がしたい」というよ うに、コンピュータの専門家になりたいという諸君は少数である。 わからない あまり役に 立たないと 思う 6%    回答無し 2% 12%  ↓ グラフ8 講義の内容について 一117一

(16)

師啓二 難しいが、 このままで良い 難しいので、 もっと易しくし てほしい ちょうど良い 易しいので、 もっと詳しくや ってほしい 易しいが、 このままで良い その他 回答無し

0

10 20 30  40 50  60 70 80 90  人 「 グラフ9 講義のレベルについて 興味を持ったの で、これから使 っていきたい 、く がた るい あ使 はり 味まい 興あな 興味はないが、 これからは必要 だと思うので、 使っていきたい 興味はなく、 使いたくない その他 回答無し

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20 40 60 80 100 12

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(17)

経営学部における情報教育 ぜひ受験して、 資格をとりたい 勉強があまり大 変でなければ、 受験してみても よい 関心はあるが、 いまは受験する 気はない 関心はないし、 受験する気もな い その他 回答無し

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10 20 30 40 50 60 70 80  人 「 グラフ11情報関連の資格試験について いくつかのコ ンヒュータ蕎 語が使えるよう になりたい 市販のパソコン  ソフトが使え るようになりた い 取り敢えず、キ ーボード入力が できるようにな ればよい いろいろな資格 をとりたい システム設計が 出来るようにな りたい 一般的な知識の みで十分である その他

0

20 40 60 80 100 120   140 160  人 グラフ12大学における情報処理教育の内容に対する要望(2つ選択) 一119一

(18)

師啓二 c.学生の意見  アンケート用紙には択一式に答えを選ぶだけではなく、自由な形式で意見 を書く欄も設けてある。以下ではその欄に書かれた学生諸君の意見のうち代 表的なものを示す。まずは、講義で見たビデオの印象から、 「EMACやパソコン誕生の話」 ・半導体誕生までの歴史とその後の発展はすごいと思う。古いコンピュータ  は現在のパソコンとだいぶ違う。 ・昔のコンピュータが大きいとは知らなかった。現在のコンピュータの小さ  さに改めて技術の進歩を感じた。 ・ビデオを見て、N田ζのコンピュータの番組を見るようになった。 「日本語が使えるコンピュータの開発の話」 ・時代が古かったが、その当時の人々の苦労がうかがえた。 ・コンピュータはほとんど日本語だと思っていたので、意外だった。 「データ・べ一スの話」 ・難しかったが、現在の日本の情報がコンピュータによってどう伝わってい  るかが良くわかった。 ・とても面自い内容で興味が持てた。 ・時代が古く感じられたので、あまりピンと来なかった。 つぎに、「その他の意見」 ・実習をいっぱいしたい。 ・パソコンが古い。 ・これからは独学でもパソコンスクールに通ってでもいいから、パソコンを  使えるようになりたい。 ・自分で思う通りコンピュータを使えるように努力したい。        一一120一一

(19)

経営学部における情報教育 ・内容は難しかったけれど、ちょっとでもわかるように授業を進めてくれた のでよかった。 ・パシコンを使える時問をもっと増やして欲しかった。(この意見、多数あ り〉 ・実習が楽しかったので、もっとやりたかった。 この授業は私にとって難しい内容でしたが、パソコンが使えるよう、いろ いろな資格の試験に挑んでいきたい。 このように易しく教えてくれたら、再履修しなくてすんだ。 ・文法を覚えられないところもあるが、来年もこういう授業を取って勉強し ていきたい。 以上。 lV.結論 今回のアンケート調査の結果をまとめると、以下の通りである。 1.アンケート調査の上では、再履修クラスと他の1年生のクラスの問に差  異は認められない。 2.大多数の学生がコンピュータ(特にパソコン〉の必要性を感じ、使いこ  なしたいと考えている。 3.プログラミングに興味を示す学生もいるが、全体の3割くらいである。 4.パソコン実習は好評であり、大部分の学生が実習時問を増やしてもらい  たいと望んでいる。 5.情報関連の資格試験については、「難しくなければ受けて見たい」という  程度の意識であって、約半数の学生は受験を全く考えていない。 最近のパソコン(パーソナル・コンピュータ)の発達は著しく、例えば、

MadntoshやWindows環境のDOS/Vパソコン等、使いやすい機種が登場

      一121一

(20)

師啓二 している。ワープロ(日本語ワード・プロセッサ、英文ワード・プロセッ サ)・ソフトや表計算ソフトを使えば、簡単にビジネス文書や表・グラフ等 を作成することができる。経営学部の学生にとってコンピ三一タ・プログラ ミングも大切であるが、ほぽ「文房具化」したこれら最新のパソコンの使い 方を教えることが大切ではないだろうか。コンピュータを利用した「読 み」・「書き」の技術を教えることを「情報リテラシー教育」という。今回 の調査により判明した学生のneedsおよび最近のパソコンの能力の向上、等 の面から考えて、この「情報リテラシー教育」の部分を取り入れる方向で 「経営情報科学」の内容を改訂する必要があると感じた。次稿ではその具体 的な計画を検討する。

V参考文献

(1)師 啓二 1996「経営学部における情報教育L」『自鴎大学論集』VoLll No.1、5(1996) (2)菊地 登志子 1991「情報教育に関するアンケート調査データの分析」  (1)『自鴎大学論集』VdL5Nα2、71−83(1990);1992 同(∬)『白鴎大 学論集』VoL6 Nα2、145−155(1992〉 (3) Har嗣g,F㌧,&Dea血gシB.EL,1979 『1物めπz女)ぞy1)α如ノ掘グs∫s』 SAGE PUb五ca伽ns;柳井晴夫・高木廣文訳亀1981『探索的データ解析の方法』朝 倉書店 (4)渡部洋・鈴木規夫・山田文康・大塚雄作、1985『探索的データ解析入 門』朝倉書店 1985.5 (5)新村秀一 1995『パソコンによるデータ解析』講談社 1995.11 (本学経営学部教授〉 一122一

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