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低学年児童の論理的思考力の育成を促す作文指導の分析 : 第2学年国語科「楽しかったよ、二年生」を題材にして

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Academic year: 2021

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(1) 低学年児童の論理的思考力の育成を促す作文指導の分析. 一第2学年国語科「楽しかったよ、二年生」を題材にして一. 教育実践高度化専攻 小学校教員養成特別コース. P09079K 白川カヨ. I.研究報告書の構成. 本氏は「論理的思考力の全体構造(試案)」で示.  序章 問題の所在と研究の目的. している。その全体構造の中に位置づけられて. 第1章 諭理的思考力の先行研究. いる「関係づける力」には多様な思考力が含ま. 第2章 指導の内容と指導の分析方法. れ、それぞれが関係し合うことで、体験した王. 第3章 作文分析結果と考察. とを、具体から抽象につなぐ役割を果たしてい. 第4章 分析結果から改善した学習指導案. る、と考えられる。これからの国語科において、. 終章. 本研究の成果と課題. 児童にr関係づける力」を身に付けさせる授業 を行うことが有効であると考える。以上のこと. 謝辞.  引用文献. から、櫻本氏の考えに依拠し、本研究では「楽. II.研究の概要. しかったよ、2年生」の授業で、低学牛児童を.  問題の所在と研究の日的. 対象とした作文指導の中で「関係づける力」の.  小学校学習指導要領によると、思考力・判断. 実態を明らかにし、筆者の指導方法を改善して. 力・表現力等を育むために、学習の基盤として、. いくことを目指していく。. 低・中学年の国語科で、言語に関する基本的な. III.研究の対象と方法. 能力を定着させることを示している。これを受. (1)研究の対象. けて、国語科では、「言葉を通して的確に理解し、. 連携協力校であるK市立K小学校第2学年A. 論理的に思考し、表現する能力」1)を重視し、. 組19名. 児童のr発達の段階を踏まえた学習の系統性を. (2)実施期間. 重視し、学校段階・学年段階ごとに、具体的に. 2012年2月10日 ∼2012年3月3目. 身に付けるべき能力の育成を目指し、重点的な. (3)研究方法. 指導が行われるようにする。」2)と改訂の趣旨で.  櫻本氏が(平成4年度版)の国語の教科書にあ. 示している。「書くこと」における低学年の目標. る説明的文章教材(全152」教材)で、関係づける. は、r経験したことや想像したことなどについて、. 力の6項目(「比較」、順序」、噸別」、「理由づ. 順序を整理し、簡単な構成を考えて文や文章を. け(因果関係)」、「定義づけ」、「推理」)に該当. 書く能力を身に付けさせるとともに、進んで書. する表現を集めて、学年ごとに列挙した表があ. こうとする態度を育てる。」3)と示されている。. る。その表を参考にして、児童が作文を書く過. 以上のことを踏まえて、低学年段階から論理的. 程でどのような思考を働かせているかを確認し. 思考力の基礎を育成する必要がある、と考える。. た。.  児童が筋道立てて述べる時の思考の流れを櫻.  また、単元目標である文字や構成などが正し. L136一.

(2) く書けているかどうかも確認するために、分析 項目を設定し、その分析結果から指導案を改善. V一研究成果と今後の課題. したい。以下に、分析項目(表1)に示す。.  本研究の成果と課題を以下に述べる。.        分析項目(表1).  成果の1点目は、櫻本氏の作成した順序の表 現例を基に、児童の作文の分析を行い、順序性. 分析項目 ①. 順序に沿って、簡単な構成で書かれている。. が確認できた点である。. ②. 文字(長音・拗音・促音・騒音、既習漢字、.  成果の2点目は、児童の作文の分析から筆者. カタカナ)が正しく書かれている。. の授業の改善点が明らかになった点である。. 句読点の位置やかぎを文の中で正しく使わ.   1.添削の方法の改善. 一れている。.   2.教材研究不足の改善(詳しく書くこと、. 推敲されて、作文が正しい表記で書かれて.     順序性). いる。.   3.原稿用紙の書き方の事前指導. ③. ④.   4.書いたものを見直す項目の提示 1V.分析結果.   5.作文記述前のメモの時間の改善とメモ.  櫻本氏が設定した、順序の定義とその表現例.     用紙の見直し. から判断して、児童が書いた作文から順序性を.  成果の3点目は、授業の改善点の視点から、. 確認した。その結果、時間的順序と関心の順序. 筆者の授業の改善点を確認し、改善案を作成し. を確認することができた。. た点である。.  次に、本研究で明らかになった課題を挙げる。.  課題の1点目は、筆者が作文記述前の段階で 十分な教材研究や指導方法が不十分であったた めに、児童の意欲を下げてしまった点である。.  課題の2点目は、児童の作文から明らかにな. ■時間. った筆者の授業の改善点から、改善指導案を作 護関心. 成できなかった点である。.  課題の3点目は、「関係づける力」を育成す るための評価を行うことが出来なかった点であ る。.    図1児童の作文にみられる順序性  図1は、研究対象の児童の作文からみえた順.  これら3つを含めた指導の改善点は、今後の. 序性を分析したものである。時間的順序が74%、. 取り組むべき課題として取り組んでいきたい。. 関心の順序が26%という結果になった。.  時間的順序が表れた作文は、行事当目や、練. 修学指導教員 別惣 淳二. 習・準備期問から本番当日までの出来事を書い. 指導教員   別惣 淳二. ている内容のものが多かった。そして、関心の 順序で書かれている作文には、特に楽しかった、. 頑張った出来事を取り上げて書いている内容だ った。 ’. 一137一.

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