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「発達障害児の余暇活動に向けた環境条件の設定に関する実践研究」

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Academic year: 2021

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(1)発達障害児の余暇活動に向けた環境条件の設定に関する実践研究             特別支援教育学専攻              心身障害コース.             M08103H              高山 育子 1.対象児. I.問題と目的  近年、QOL(quahtyof1曲)の考え方が広まり、.  小学校特別支援学級に在籍する自閉症と知的障. 障害児・者の地域社会での暮らしや個人の生活を. 害、ミオクロニーてんかんを併せ持っ2年生(8. より快適なものにすることが重要な課題となって. 歳)の男児(以下、A死とする)。新版K式発達. きている(関戸,1998)。発達障害のある個人の余. 検査の結果は、認知・適応2:4 言語・社会210. 暇支援においては、好みや楽しみに基づき本人の. 全領域2:2である。音楽が好きで、簡単な楽器演. 主体性や自発性が発揮できるようにすることが重. 奏を楽しむなどよく反応する。. 要であり、幼児期から学童期にかけての時期に豊. 2.アセスメント. かな余暇活動を経験しておくことは、成人期の主.  間接アセスメントと直接アセスメントを行った。. 体的な生き方、余暇を豊かに過ごす力の基盤をつ. 3.標的行動. くることとなる(岡部・渡部,2006;黒田,2005)。. (1)活動従事行動:ひとりで、または他者と関わ.  しかし、発達障害のある子どもについては遊び.   りながら、一定時間活動に従事する行動. や余暇活動の未発達、少なさが指摘されている他、. (2)活動自発行動:自分から楽器または用具に触. 活動を自発的に開始させることが困難であったり、.   れ、操作する行動. 周囲の刺激を敏感に受けすぎてひとつのことに気. 4.場面設定と研究期間. 持ちを集中しにくかったりといった問題点があげ.  B大学発達心理臨床研究センターにて、2008. られている(井上,1998;渡部ら,1995)。. 年10月から2009年9月までの期問に実施され、.  従って、子どもがその発達段階で興味・関心を. 月2回(1回あたり60分)行われたセッションに. もつことが出来る様な環境や、行動や活動のきっ. はA児の母親も同室した。. かけとなる手がかりがわかりやすい環境、子ども. 5.手続き. が自発的に繰り返して取り組むことが出来る様な.  べ一スライン期を実施した後、介入期に環境条. 環境や、強化が得られやすい環境を設定すること. 件の設定による指導を行い、介入期終了より1ヶ. が重要である。. 月後にべ一スライン期と同じ設定でフォローアッ.  そこで本研究では、子どもの発達状況に応じた. プ期を実施した。. 指導の中でも、余暇活動に向けた環境条件の設定. 6.評価方法. に焦点を当てた指導の工夫の効果を検討すること. (1)活動場面をビデオ記録し、各活動への従事時. を目的とする。なお、本研究における環境条件の.  間と、自分から楽器または用具に触れ、操作す. 設定とは、物理的な環境の整備を含め、行動や活.  る行動の生起頻度を測定する。. 動を成立させるための手がかりの提示や、指導者. (2)指導において効果があった場面の環境条件の. や母親とい?た人的環境を含めた環境側からの子.  設定と対象児の反応を詳細に記述する。. どもに対するアプローチをさす。. 皿.結果と考察. II.方法. 1.環境条件の設定. 一204_.

(2)  有効であったと考えられた環境条件の設定内容. 味・関心が持続しにくかったものと推測される。. を以下に示す。. (2)活動自発行動について.. ・部屋の四方それぞれの壁に向かって4つの活動.  電子ピアノの活動における従事時間と自発頻度.  を1つずつ配置する. をFig.2に示した。. ・4つの活動を示す写真が貼られた活動選択ボー べ一スライン期            介入網.  ドを入口脇に設置する. フォロー7ツヲ編 25.  30. ・対象児が好きなキャラクターのシールをピアノ.  25 i. ㎜撮  ■  口. 寛. 舗20.  の鍵盤やドラムパッド、玉に貼る ・対象児が好きなキャラクターの名前をリズムに. 度. 15間. ^ 15 口.  分 10 H. 跡.  10 5.  5.  合わせて唱える.  0. ・対象児が好きな音やメロディーを提示する. 0. 123450τ89101112131415101−11■1920. セツシ,ン。融. F一12従ξ}間と白装頻磨1:電子ピ7ノ〕. ・ことばによる弁別刺激や視覚的な弁別刺激(シー. 回=目白寛蠣度{ヲロシブトおリ]. .日寛確度{ラロ,ラド右し=. 中帥榊㈹一.  ル等)を設定する. ・5種のプロンプトより効果的なものを提示する.  べ一スライン期ではプロンプトなしでの自発的. ・連続強化スケジュールによって強化子を提示す. な行動が生起せず、活動に従事しなかったが、介.  る. 入期の指導において自発的な行動が生起すると共. 2.標的行動. に従事時間が増加し、フォローアップ期ではプロ. (1)活動従事行動について. ンプトなしでの自発的な行動と従事時間が維持さ.  各活動の従事時間をFig.1に示した。. れた。A児の自発的な行動は、指導者によるモデ.  ぺ■スライン期              介入蠣              フォロ.アッヲ期. ルと、好きなキャラクターを視覚的かつ言語的に.  和. 提示したことにより増加し、興味・関心の持続に.  oo. よって維持されたものと考える。.  珊 讐 ■. 晴他. 61絶. 日. ■警. ^ 珊. ○ペル. 分.  醐. 固太競 ■ピアノ. lV.総合考察.  本研究では余暇活動に向けた環境条件の設定と して、セッションルームにおける楽器・用具等の.  10. 配置の工夫と活動選択ボードの設置、対象児の好.  0.   1  2  3  4  5  0  τ  8  9  10 1I 12 13  14 15 10 17 1目 10 20.                     セツシ1ン回教         肺1各活動讐8書間. みに基づいた活動の提示、行動や活動のきっかけ.  全体として活動従事時間は経時的に増加し、特. となる弁別刺激の設定やプロンプトの提示、強化. に笛はその傾向が顕著であった。笛は同時に複数. 子の提示と強化スケジュールの変更を行った。そ. の音を鳴らすことが出来る笛で、音を鳴らしたこ. の結果、対象児が自発的に活動に従事し、積極的. とが体感的にもわかりやすく、同時に複数の音を. に活動を楽しむことが出来るようになった。子ど. 鳴らすことが出来ること等から興味・関心が持続. もが自発的に活動に従事し、積極的に活動を楽し. したものと考える。一方、ハンドベルと玉通し(他. むためには、子どもの発達状況に応じた具体的な. の活動).は従事時間が減少した。玉通しは学校で. 環境条件の設定が必要であると考える。. も実施するようになったこと、ベルは音を鳴らし. たことによる体感刺激が得られにくく、同時に2. 主任指導教員  鳥越 隆士. つの晋しか鳴らすことが出来ないこと等から興. 指導教員    高野 美由紀. 一205.

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