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新古今和歌集哀傷歌の巻の構造

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Academic year: 2021

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(1)Title. 新古今和歌集哀傷歌の巻の構造. Author(s). 小林, 和彦. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. A, 人文科学編, 24(2): 84-96. Issue Date. 1974-01. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/4022. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . Vo . ・2 ・24 No. i i do Univer i i l。f Hokka t t t on IA) Journa s on (sec y of Educa. January ,1974. 新古今和歌集哀傷歌の巻の構造 小. 林. 和. 彦. 北海道教育大学札幌分校国語科教育研究室. ‐ASHI: The Structure o f d The Kazuhiko KOBAY. l Shinkokin‐Wrakashn Vo sh6ka” .8, Ai. 新古今和歌集巻第八哀傷歌は, 歌数100首, 読人不知 1首を含み, 作者73名の歌を収める. ここ では, この巻の構造を見ようとするのであるが, まずひろく 新古今集の巻々の構造 の問題と して考 え られる事 が らを列挙 してみよう.. 1 . 集全体の部立の中における位置 づけ 2 . 撰歌の素材源 (出典) 3 . 所収歌人の時代的構成 4 . 所収歌の排列構成. 5 . 巻頭歌と巻頭歌人 (あるいは巻尾についても) 6 . 所収歌の撰者と撰歌状況 7 , 切継時代における切出歌・増補歌 8 . 隠岐本における除棄歌. 9 . 所収歌の表現 の特質 これ らについての諸問題は, 和歌史特に撰集史との関連において, また新古今集の基礎的・実証 的研究の成果の上に他の巻々と の関連において, 考究されなければな らないものであり, すでに先 学の御論考に接することもできるのであるが, いまは, 歌の排列構成を中心に, 他の事項をできる. だけこれに関連付けなが ら, 1巻の構造と して, 私なりにと らえ得たものの 一端を報告する. 以下の叙述中, ( ) 内算用数字は, 国歌大観番号であり, 新古今集よりの引用 本文は, 佐々木 信綱校訂 『新訂新古今和歌集』 (岩波文庫) によ った. また, 統計的数値は, 特にことわ らない限 り, 『国歌大観』 の本文を基礎として 算出したものを用いた.. 「哀傷歌」 は, 歴史的には万葉集 の 「挽歌」 につながるものであるが, 後者の公的・叙事的性格 に対して, 私的・汗情的性格を帯 び, 多く死を主題と し, また無常を詠じた歌を含む. 古今集に1 巻の名目と してたて られて以 来, 二十一代集のうち12のものが1巻をこれにあてており, 重要な地 位を占め ていたかと思われる. ところ で, 哀傷歌には, だれが (作者) , どんな時に, どんな気持を , だれの死について (対象) 々の場面が見 られる 詠んでいるかによ って, 詠作の契機と しての種 .. - 84 一.

(3) . 第 24 巻 1. 2. 3 .. 第2号. 北海道教育大学紀要 (第一部A). 昭和49年1月. 病 に ふ して 死 を 思 う. 死 期 に 思 い を の べ る.. 死 去 o葬送に際して, 悲嘆り弔慰の情をのべる。 ,. 4 . 服 喪 o はてのわざ o 周忌に際して, 悲嘆・弔慰 o 追憶の情をの べる. 5 . 時を隔てて故人を追憶する。 6 . 造仏・造塔o写経などの供養に際 して, 故人を追憶する。. 7 , 夢に故人があ らわれて, 故人が思いをのべ, また夢を見た人が故人を追憶する.. 上 記 の 1, 2 は 自 己 の 思 い を の べ る も の で, あ る も の は 辞 世 の 歌 と な る. 3 ~ 6 は 他 者 が, 故 人. を哀悼・追憶したり, 故人にゆかりある者を弔慰したりするものである. そして, これ らの場面は さ らに, 詠作の対象となった故人の身分 (皇族・摂関大臣か ら行路の死者に至る, 身分的なもの) と, 作者の立場 (故人との, 主従り親子・夫婦 o 友人・道傍者などの関係) とによ って, 複雑な様. 相を呈することになる。 このほか, これ らの場面に託 して, 無常を嘆き, あるいは無常の理を説く歌を含むこともある。 無常の歌には, 雑歌に含まれるものも多くあり, その区別は明 らかでない。 また, 人の死だけでな. く, たとえば鶴の死を詠んだもの (後撰集) , 子の配流を悲 しむ母の歌 (拾遺集) や, 出家遁世, 仏o聖の歌 (同上) といった, のちの釈教歌的なものを含むこともあり, 歌集により一様でない. 哀傷の意は, 多く具体的な事物によ って触発され, それらに寄せてのべ られる。 1. 天 象・-- 露 o 雨 り風 ・ 雲 o 煙6月な ど .. 2 . 地儀--山 o 川 の 野 ・ 水 な ど。 3 ,. 動 物 - - ほ と と ぎ す ・ 虫 な ど。. 4 . 植物--桜9花たちばな・紅葉など. 5 . 人事 --夢・ 衣・文・鏡・墓など. あるいはゆかりある地名など。 これ らの発想の契機としての事物はまた, 多く四季あるいは雑歌の歌題でもある.. 各歌集の哀傷歌の巻は, おおむねこれ らの場面や歌題に即 して排列構成されるのである. さて, このような哀傷歌の排列構成ない し構造についての研究には, これまで次の も の が あ っ. た.. ,. ,. 鈴木知太郎 同. ‐. 松田 同. 上. 武夫 上. 千載集研究会 有 吉. 保. 「古今集哀傷歌における配列」 『語文』15 , 日本大学国交学会, 昭38 .6 「古今和歌集に見える公的性格における私的性--哀傷歌を 対 象 と し て」 『語 文』 20, 昭40 . 3. 『古今集の構造についての研究』 第10章, 昭4 0 『詞 花 集 の 研 究』 第16章, 昭35. 「千載和歌集研究--離別 ・霧旅 ・ 哀傷部の考察」 『語文』17 , 昭39 .3 『新古今和歌集の研究--基盤と構成』 第2編第3章, 昭4 3. いまは, これ らの先学諸賢の御 論考に導かれつつ, 新古今集に至るまでの各歌集における, 哀傷 歌の巻の排列構成を, ひとまず概観しておく. ただし, 後撰集は, 「賀歌哀傷」 の巻に4 0首の哀傷. 歌を収めるが, 排列の基準を見いだ しがたく, 金葉・詞花の両集は, 「雑歌」 の中にそれぞれ24首, 15首の哀傷歌を含むが, 独立の1巻を欠くので, 考察の対象と しない。 1 . 古今集-一場面の別に排列構成さ れている. (場面o歌題の次の数字 は歌数. 以下同 じ) 死去葬送11 服喪 (私的) 5. 諒闇国忌3. 事物にふれての回想9. 辞世6. 2 . 拾遺集--前半は四季(冬を欠く)と雑の歌題別に, 後半は場面の別に排列構成されている. 春--桜6 夏--菖蒲・郭公・朝顔・杵の紅葉5 秋--風・露 o月 ・霧 (池) 4 - 85 -.

(4) . . VOI . 24 No .2. i i f Educat i ido Uni lof Hokka t Journa t s on I A) ver on (Sec yo. .january 1974 ,. 黒髪 (池) 1 墨染衣8 哀悼追憶23 辞世4. 出家遁世 7. 無常5. 供養3. 道心4. 3 . 後拾遺集--古今集に類似した排列構成をもつ. 辞世2 無常2 葬送9 弔慰11 死去追憶18 形見2 ・ 服 ぬ ぐ9. 物 に寄 せ て の懐 旧6. 仏・聖8. 墨染衣 (服喪) 3. はてのわざ. 夢6. 4 . 千載集--時代によ って, 拾遺・後拾遺期歌人群一金葉・詞花期歌人群一当代歌人群の順に おおむね排列構成され, さらに個々の歌は, 歌詞の連関によ って排列されている. いま, 前掲千載集研究会の論文か ら, 6首を掲出する.. . 老繁り }か 喜 わ く 世 も な き ぎ綴 ≦ } なみだ. ≦ 議彊 審 }. も. 以上を概括すると, 哀傷歌の巻の排列構成には, 詠作の契機としての場面の別, 発想の契機とし ての事物 (歌題) の別, 作者の時代の別 が, 基本的にはふまえ られていたと言えよう.. さて, 新古今集哀傷歌の巻の排列構成はどうか. これについては, 前掲有吉保氏の御論考がある が, いまは, 異な った角度か ら, いささか卑見を述べたいと思う. 新古今集の巻々の歌の排列は, 風巻景次郎氏によれば, 歌題と作者の時代の新古によ って分類排. 列され, この二つの波が相干渉しつつ大きなうねりを作って進んでいる. 「題の配列は伝統的で, 型の如くであるが, 作の年代は, 一見題の配列に無関係の如くに, 大きな波をうちなが ら, 緩漫に 古人か ら新人に, 叉新人か ら古人にと推移する」 . これは, 「各歌の時代的差 違を出来得る限りおぼ ろげにし, 歌か ら歌への続き具合をなるべくなだ らかにして, 鋭角的の感じを避けよ うとする意図 ) を 物 語 る」 も の だ, と い う の で あ る1 .. ) の48首は, おおむね四季の景物を詠み 757) ない し (804 さて, 新古今集哀傷歌の巻は, 前半 ( 5 6 )の 8 5 ) ない し ( 込んだ 哀傷歌が, 季の順・題の別に排列されている. これに対して, 後半 (80 52首は, 場面・歌題・時代の別ではなく, 場面・歌詞・発想の上の類縁によ って, 連関的に排列さ. れている. 前半は, 拾遺集哀傷歌の巻の前半の構成に近く, 後半は, 必ずしも作者の時代順ではな いが, 千載集哀傷歌の巻の構成に近い. すなわち, 四季の景物を主とした四季的・類纂的部分と, 場面・歌題別, 時代順によ らない雑纂的部分との二部構造をもつ. 以下それぞれを, 第一部・第二 部 と よ ぶ.. { い ま, 第一部.第二部につU ・て,. 歌題と時代とによる排列構成の状 況を示せば, 第1図・第2図 の ごとく である. なお, 後述する事が らとの関連で, 第1図に撰者の撰歌状 況を付しておく. 図によ って時代的排列の状況を見ると, 第一部の方が変動 が激 しい, これは, 第一部が, わずか. 48首の中に, 多くの歌題をとり入れて排列したためであろうが, それでもなお, 古か ら新へ, 新か ら古へ, さ らにはいくつかの歌題を通して, 大きくうね っているさまが看 取できる. こ れ に 対 し て, 第二部は, 変動の相が単調である. 拾遺・後拾遺期歌人を中心とした20首に続き, 千載期歌人 を中心とした20首があり, 後拾遺・金葉期歌人の4首を経て, 万葉 (古今初出) か ら後拾遺期に至 ) る歌人の 8首をも って終わる. 風巻氏のいわゆ .る2 , 拾遺群一千載群→拾遺群という排列だとも言 一8 6一.

(5) . 第 24 巻 第 2 号 第1図. 拳・激麹. 糖奪 標. 静. 第一部の歌題o時代的排列と撰歌状況. ’爵散大. 津. 花. 北海道教育大学紀要 (第一部A). 永の 海. 獣 娘 老 後;総後, -猪 命 湖4. 観番号 今礎 溝お 索詑裁ち クず7 ク す8 ‐? 75 760 76/ ク62 763. ;. ゆ. ○○ 00 0 00 0 0 00〇 ○ ○ ○ O ○ OQ O Q. 76青 7ろ6 767 丹 76『 7‘9 クケ ク 漸 77/ 772. 霞. 夏箸. 傘. 梗. 露 女瀞盤 A 款 款 瀦. 羅. 萩 野. “≧. 77 776 777 77β 77ヂ ?80 ?8/ 782 ?33 7 8¥ 78 ぢ 73巻 ク8 7 788. O 0△○. ○. 790 7夕/ 7?2. 冬A 粘 薄 クタ3. 溌. 秋 風 ゑ燭. 月 番- -蒐. 冬お 漆 鷲. 7タ琴. クタ クタ6 79グ. 努亭 参りタ. 参〇/ 802. ○ △. ○00. △ △. 〇. ◎ △. ◎. ※. ◎ ◎. ×. ◎ ◎ 衝. x. 霊 ◎ ◎ 響 ⑩. 822 823 82名 分2 8之6. ◎ ◎ ◎. 83 ゞ 8 6 8ヨ7 838. βタテ 0. 0. O. g. o o. 00〇. 分りJ. 的 8クメ. 〇. 8メ ク 8”/ 8名之 参¥ヨ 8名 ” 8” 寺” 6 8”7. β”8 汐”9. 合 ク 8ず/ 8ず之 抄 J. 9‘”. 8 9 ‘. ◎ ◎ 鯵. ,. ◎※ ◎ ◎ ◎. × ◎. 83”. ○○ 0 001. △. ◎. 8 / 8J ヌ 8ザヨ. ○ △△ △○. 8/ク 8/ / 8/2 8′3 8/¥ 8/ 8/ 6 8/ 7. 32タ 8 O. ○. △ △. 809 8夕?. 82 7 82 8. ○ △△ ‘ △△ ○. (◎). 9ク6 807. 82/. 00. △. 80. 8/9 920. 〇 ◎ ◎. 潮 歯 歌 集 方吉 故捨枝金網チ 約 観番号 凍 少壌迄 給窺花儀も 楓歌大. 8/8. △. 献 風 789 秋 深. 着. 通常 疫 蒙雅 具象涼 椿経. 7‘学. 牡. 第2図 第二部の時代的排列. 凝. K. 昭和49年1月. ◎ @ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 鱒 ◎. ◎ ◎. ◎ ◎. ×. <図の注> 1 , 作者の時代は八代集の初出で示した. 作者が活躍した時代と初出歌集の時代とが 著しくずれ る 場 合 に は, 実際に活躍した時代に相当する歌集に◎E n 81 ) は読人不知. , 初出歌集にx印を付して示した.(7. 一 87 一.

(6) . VO1 ,24 NO. l。 f H0kka i do Uni i i i Journa t t on I A) ver s y of Bduca on (Sect. January ,1974. 2 3) 所載の表により作成. ○印は撰歌の確 . 撰者の欄は, 後藤重郎氏 『新古今和歌集の基礎的研究』 (昭4 度が高いと思われるもの, △印は系統により異同の甚だしいもので, いずれも私に判断した. 3 89 )(8 01 )~( ) の4首は増補歌. 803 . (7 え る の で あ る.. すなわち, 風巻氏の説かれた, 新古今集における歌題と時代とによる排列の原理が, 哀傷歌の巻 においても, かなり妥当することがうかがわれたのであるが, また, 第一部について言え ば, 次の ごとき排列構成上の諸問題も浮かび上がってくる, (第1図参照) 1 . 巻頭に無季2首が配置されている. 2 . 夏と秋との間に無季2首がはさみこまれており, 歌題と時代による排列の 「なだ らかさ」 が 破 られ て い る.. 3 . 冬の部分で, 3首の増補によ って, 時代的排列の 「なだ らかさ」 が破 られている. 4 . 秋-冬-秋-冬のごとく, 秋・冬の季が二重に排列されている.. 前半o四季的部分の排列構成を, 歌題と時代とに即 してとらえるな らば, このような問題点が指 摘されよう. 以下, 節を改めて, これ らの諸問題を解明 してみたいと思う.. 〔1〕 第一部の無季の歌と連関的排列について 第一部は, 四季的歌題排列を根幹として構成されているが, その始め (巻頭) と中ほどに, それ ぞれ2首の無季の歌がある. 巻頭の2首は, 次に引くごとく無常を主題とする. 題. し. ら. ず. 僧. 正. 遍. 昭. 小. 野. 小. 町. (757 ) 末の露もとの雫や世の中のおくれさきだっためしなる らむ 758 ( ) あはれなりわが身のはてやあさ緑つひには野べ の霞と思へば この2首は, 第一部に属させるよりは, 一巻の序と見るべきかも知れぬ. この2首を哀傷歌の巻 頭に据えたことは, 無常感の殊に浸透していた王朝末期の歌集にふさわしい構成と言えようが, 巻. 頭歌人を遍昭としたことにも意図があ ったと思われる.. 八代集を通 して見るとき, 四季・恋・雑の各部が枢要な地位を占めているが, 特に 四 季 と 恋 と は, それぞれ巻第一, 巻第十一か ら配置されることが多く, 他の巻々は大体その後に配置されてい る. この場合, 質と哀傷, 離別と霧旅, 神蔵と釈教がそれぞれ一対となり, 連続的あるいは対照的 に配置される傾向が見 られる. 後撰集巻第二十が賀と哀傷とを共に収め, また後拾遺集の同 じ巻が. 誹讃歌にあわせて神紙・釈教を共に収めているなどは, その端的なあ らわれであるが, 千載集に至 って, 賀・哀傷は神祇・釈教と対置され, 勅撰ではない がこれに先立つ続詞花和歌集の部立もまた 同様である. 新古今集の部立は, これ らの伝統を継承したものと言 える. (下図参照。 図中○囲み. 数字は巻序). <続詞花集>. <千 載 集>. <新古今集>. ⑦賀 --⑧神蔵. ⑨哀傷--⑬賀. ⑦賀 7賀. ⑨哀傷--⑬釈教. ⑲釈教--⑳神紙. ⑲神紙--⑳釈教. 1. 1. 1. 1. 1. --8 --⑧哀傷. 1. られてくるわけだが, 新古今集の 巻頭歌人も決め このように部立 が整えられて, 部類にはいり, 巻 豆 一 88 一.

(7) . 第 24 巻. 北海道教育大学紀要 (第一部A). 第2号. 昭和4 9年1月. 巻頭 6 巻尾の歌及び歌人の配置が, 意図的に行なわれたことは, すでに後藤重郎氏などの説かれて. いるところで, 恋部の巻頭のみをとってみても, 世俗の新古にわたる男女の歌人が, 意図的に配置 ) さ れ た こ と は 明 らか であ る3 。. さて, 神紙の巻は神の歌, 釈教の巻は仏の歌に始まる。 神誠に対置される賀の巻は, 帝王 (仁徳 天皇) の国ぼめの歌に始まるのであ った. そして, 釈教に対置される哀傷の巻 が, 僧侶 (遍昭) の 無常の歌をも って始まることは, もはや単なる偶然とは言えまい.. 次いで, これに配するに, 同時代の女流り小野小町をも って した。 (758) は霞に寄せた無常の歌 で, (759) 以下の, 花を詠み込んだ一連の歌に連接する。 そしてこの一連は, 古今歌人に始まり千. 載歌人に至る。 素材の上でも時代的排列の上でも, 「なだ らかさ」 は十分であり, 連関的排列が意 図 さ れ てい た と 見 る べ き で あ ろ う。. ( 773 )(774 ) の無季2首は, 夏と秋との間にはさまれている。 やや歌数が多くなるが, 以下に 関係本文を引用 してみる。 (本文中圏点は筆者) 近衛院かくれさせ給ひにげれば, 世を背きて後, 五月五日皇嘉門院に奉 られけ 九. る. 条. 院. (7 71 ) 菖蒲草引きたがへたろ狭にはむかしを恋ふ るね ぞかかりけ る 皇 嘉. 御返 し. 門 院. (772) さもこそはおなじ快の色な らめ変 らぬねをもかけてけるかな すみ侍りける女なくなりにける頃, 藤原為頼朝臣妻身まかりにけるに遣は し 小野宮右大臣 ける (773) よそなれど同じ心ぞ通ふべきたれもおもひの 一つな らねば 返. 藤原為頼朝臣. し. (7 74 ) 一人にもあらぬおもひはなき人も旅の空にや悲 しかる らむ 小式部内侍, 露置きたる萩織りたる唐衣を着て侍りけるを身まかりて後, 上 東 門 院よ り 尋 ね さ せ 給 ひ け る に た て ま つ る と て. 和 泉. 式 部. 上 東. 門 院. (775) 置くと見し露もありけりはかなくて消えに し人を何に誓へむ 御返 し (77 6) 思ひきやはかなく置きし柚の上の露を形見にかけむものとは 2 ) が千載り新古今期, (773) 以 この引用部分は, 歌題はもとより, 時代的にも, 夏の終り (77 3)(7 74 ) の2首 がはさみこまれている 下が拾遺・後拾遺期で, 不連続となっている。 しかし, (77 こ と に よ っ て, 夏 の 終 り (772) の 「お な じ 狭」, (773) の 「同 じ心」 とい うよ う に, 歌 詞 に よ る 連. ) は, 関が生じてくる。 圏点は歌詞の連関を示したものである. また, 場面の上でも, (771)(772 )(774 ) は妻を亡く した者同士の贈答歌, というよ 帝の崩後, 中宮と帝の御養母との贈答歌,(773 うな連関がある. 以下, 拾遺期の歌に続くことによ って, 時代的な 「なだ らかさ」 が保た れた効果. も考え られる。 この6首が, いずれも贈答歌で構成されていることも, 夏 o 無季・秋という際立 っ た 異 な り に も か か わ らず, 一 つ の 「な だ らか さ」 を 生 み 出 して い る。 こ の 無季 2 首 を 除 く と, 四 季. 的構成 ではす っきりするが, 歌題の切断が際立ち, 「鋭角的」 となるのである. このように, 歌詞o歌題o場面な どによる連関的排列は, 第二部だけでなく, 第一部でも考慮さ れ て い るの で あ り, 同 様 の 例 は, (800) な い し (804) の 冬 の 季 の 歌 に も 見 られ る。. 03) は, 切細時代の増補歌で, 千載・新古今期歌人の歌であるが, その前後は ( ) ないし (8 801 拾遺。後拾遺期である。 時代的排列では著 しく不連続であるが, ここでも, 歌題・歌詞の連関性に よ っ て, 3 首 をつ つ み こ む こ とに 成 功 して い る。. - 89 -.

(8) . . 1 VO ,24 No .2. <詞. i do Univer lof Hokka i i ion (Sec t t Journa t s on I A) y of Educa. 書>. . <歌. january ,1974. 詞>. が た み れ 常 の 芝鮒忘 藁 さ 墓 参霊 謙 二i[驚三 重驚き も べの雲←→かたみの雲 ( o 8 3 ) 雨中無常. - -: r ぎ鱗 (804). ここでは, 増補歌の挿入のしかたが, 新古今集における排列意識の一面を浮かび上 が ら せ て い る.. 〔2〕 第一部の四季的構成と続詞花集について 哀傷歌の巻において, 四季的な歌を集めたものには, 拾遺集の先例があ ったが, 新古今集での組 織的な排列構成 を, これと同列に考えることはできないであろう. ここで想起されるのが続詞花和. 歌集である. ・たものと言われるが 続詞花集は藤原清輔撰で, 勅撰たるべく して勅撰の列に加わるを得なか っ , 歌人でありまた一代の歌学者であ った清輔の, 撰集の方法, 撰歌の態度・内容には, 注目すべ きも のを含んでいよう. 千載集以下の勅撰集にも, 続詞花集との重複歌が多く見 られ, 撰集に際して有 力な撰歌源とな ったかと思われる.. 続詞花集の哀傷歌の巻は, 次のごとき排列構成をもち, 61首中28首が, 前半に季の順・題の別に 排列されている. (本文は 『新訂校註日本文学大系』 第13巻, 昭30による.) 春 -- 花 ・ 霞 ・ 鴬 ・ 帰 雁10. 第 1 表. 夏--菖蒲・郭公3. 芸 露.霧.月.楓.夕,浅茅,. 覚14. 巻 鷺. 名. 続詞花 A XI B/ O O A, 歌 種 数 B A 炉蛋 /-○ ○ ・所 出 B (首). (%) ( %). (首) ( 首). . ▲. キ 上. 春 春. 下. 夏. 秋 秋. 巻第-部の四季的構成をも 直接鰍 覗 続謝E集 か ら, 新 古 今 集 撰 者 の ひ と り 藤 原 有 家 に よ っ て. 7 6. 110. 上. 152. 下. 114. 冬. 結 論 め い た こ と を言 え ば, 新 古 今 集 哀 傷 歌 の. 98. 156. 賀. 5 0. 101 ^ ′ ム.. 2 ,6 2 ,7 ハ h U !2 5 3.9 . Q U 2 .6 Q U 1 .9′ Q U. 2. 100 1 3 g 39. 13 l i 4. 94. 6. 一. 91. 1. 二 三. 68. 2. 85. 6. 四 五. 102. 上 中. 152. 下. 164. 哀 姦 離 鷹. 傷 雷 別 旅. 恋 恋 恋 恋 恋. O 4 .o 13.O l 濃 10.3. 6 .4. キ 考 参 顕 一喜 暑 4 5 1 ョョ 4 5 妄 饗美 隷警 薬孝 義 言 星驚喜 雑 雑 雑. 100. 3. 102. 65 鑓. ” 競 が, い ま は 加 え て お く・ 他 に 切 出昌次に 1で ≦ i ) に. 低. 神 釈. 教. 合. 計. 一 90 一. 1 1 8 ・ ,9. 84. 平均 平均. 4 .2.

(9) . 昭和4 9年1月. 北海道教育大学紀要(第一部A). 第 24 巻 第 2 号. ごとくである. 四季り恋の 第1 のぼる. これら重複歌の, 新古今集各巻における分布状 況は, 第1表の 部に比べて, 哀傷・霧旅・難・神蔵・釈 教などの各部に多く, 特に, 哀 傷 歌 の 巻 に おい て, も っ と も多く撰入されていることが注目される. ここで, 各撰者の撰歌状況を見ると, 第2表の ごとくである。 第. 2. 表. 1首 A, 集全体 19 8. B, 続詞花所出84首. C, 哀傷歌全体1 00首. 2首 43% 1 定家 84. ① 有. ① 有. 2 3. 家 隆 814 雅 経 744. 41 37. 2 3. 雅. 59首 7 0% 32. 22首. ① 有. 15. 2. 雅. 7首 5. 38. 2. 定. 39. 雅. 26. 15. 3. 通. 4. 隆. 26. 31 21. 4. 隆. 24. 9. 4. 隆. 3. 13. 5. 通. 20. 10. 5. 定. 2. 6 ④ 有家 52 8 2. 4. 定. 通 具 280. 5. 通. 11. 14. D, 続詞花所出1 3首. 3. 19. 5. 鳩首・%. 部 衛首. <表の注> A欄の数値は, 有吉保氏前掲書519ページによる. B以下は必ずしも同じ基準にはよってい な い.. 第2表A欄の数値か ら, 有吉氏は, 「定家・家隆・雅経の御子左家系の 撰者の果た している役割 が圧倒的に強く, 六条藤家系の有家と通具は同じ撰者でありなが らも弱体であっ た」 ことを指摘さ ) しか しな が ら, C 欄 か らは, こ と 哀 傷 歌 に 関 し, ま た 特 に 第 一 部 に 関 して は, 逆 に 有 家 の れ る4 .. 役割が大きかっ たと言えないであろうか。 さ らにB・D欄について, 続詞花集との関連を見るな ら ば, 有家が, 撰者の間においてそれをもっ とも重要な資料としていることは明 らかである. このことは, 続詞花集か ら新古今集哀傷歌の巻に撰入された13首のうち, 続詞花集哀傷歌の巻に ある8首の撰歌状 況が, 次のごとく, 増補歌1首を除く他の7首のす べてに, 有家が関与 している こ と に も う か が わ れ よ う。 (762) 有 家. (799) 有 家 り 雅 経. (769) 有 家. (826) 増 補 歌. 0 ( 77 ) 通具 o 有 家. (827) 通 具 ・ 有 家. ( 79 8 ) 有家 o 雅 経. (845) 有 家. ここで, 第一部の四季的構成と各撰者の撰歌の分布状況をふり返っ てみると (第1図) ,特定撰者 の撰歌が, 連続的にあ らわれていること, 及び秋・冬が二重に排列構成されていることが注目され る.. 0首中21首の多きにのぼり, 18歌題中10歌題にわた 特に有家の撰歌は, 無季及び増補歌を除いた4 る。 しかも, それのみで歌題をなすものや, 歌題の始め・終りな どの要所に多く見 られ, 四季的歌 772 ) の春o夏の季の歌において, 有家の撰 題構成に大きな役割を果た している。 (759) ない し ( 793 ) の秋 A a 冬Aにおいても, 通具の撰歌とともに, 撰歌群 782 ) ないし ( 歌は連続的であり, (. を形成 してい ると思われる。 有家が四季的な哀傷歌に高い関心をもっ ていたであろうことは, 第二部52首中に混入している四 4 7) のうち (84 ) を除く3首が, 有家の撰歌であることか 6 )(84 4)( 84 2 )(84 季的な歌4首, (82. らもうかがわれよ う。 これ らの歌も, 第一部の時代的・歌題的排列構成の都合上, 部類の途次にお いて, 第一部か ら第二部へ移されたものであっ たのかも知れない.. 有家撰歌群のほかには, 定家◎雅経・ 通具の, それぞれの撰歌群も見いだされよう, 家隆の撰歌は, 1首を除き, 定家あるいは雅経と共通し, 歌数も少ない. 通具の撰歌は, 諸本間に異同が多いため, 処理に困難もあるが, ある系統の諸本を採れば, 秋A -9 1-.

(10) . VO I .24 No .2. lof Hokkai do Uni i journa t i i ver s on (Sect on I A) y of Educat. Jaml ary ,1974. の後半にほぼ集中 して見 られ, 有家の撰歌と重なる . 上の結果に従っ て, 第一部の構成を簡単なモデルであ らわせば, 第3図のごとくなろう. ただし ここでは, 増補歌や, 若干の他者撰歌の混入は無視する. 第 3 図 撰歌群よりみた第一部の構造図. l家 擬 i歌 . . l. . . 群. ー. たi家 桜 歌 群. 歌辞 撰1. i. 雅 経 撰 歌 辞. 上の図は, 哀傷歌における有家の撰歌には, 四季的構成をも つ部分がすでにあり, これを根幹と して, その夏と秋との間に定家撰歌群が挿入され, その冬の後に雅経撰歌群が接合されて, 第一部. の四季的部分が形成されたことを推測させる . そして, 上のことか らまた, 秋・冬の季の哀傷歌が二重に排列さ れるという, 奇 妙な歌題構成も 生じたのではなかっ たか.. (775 ) ない し (804 ) は, 秋A・冬Aの有家・通具撰歌群 と, 秋B・冬Bの雅経撰歌 群とか らな る. 接合部分の前後4首の本文 を掲げてみる. (圏点筆者) 忍びて物申しける女身まかりて後, その家にとまりてょみ侍りける. 大納言実家. (792) 馴れし秋のふけし夜床はそれなが ら心 の底の夢ぞかなしき 陸奥へまかりける野中に, 目にたつ様なる塚の侍りけるを (中略) 「実方朝臣 の こ と」 と な む 申 しけ る に, 冬 の 事 に て, 霜 枯 の 薄々まの ば の 見 え わ た りて (下. 略). 西行. 法師. (793) 朽ちもせぬその名ばかりをと どめ置きて枯野の薄形見にぞ見る 同行なりける人, うちつ づきはかなくなりにければ, 思ひ出でてよめる. 前大僧正慈円. (794 ) ふるさとを恋ふる涙やひとり行く友なき山のみち しばの露 母のおもひに侍 りける秋, 法輪寺に寵りて嵐のいたく 吹きければ 皇 太 后 宮 大夫 俊 成. (79 5 ) うき世には今はあ らしの山風にこれや馴れ行くはじめ なる らむ 有家が, (79 3) を冬の季の歌と して撰び, また排列 していたであろうことは, 詞書・歌詞からも. 動 か せ な い で あ ろ う. ま た, (794) も, (795) 以 下 の 秋 の季 の 歌 と の 関 わ り か ら見 て, や は り 秋 の. 季の歌とせざるを得ない. ところで, この2首を除いても, 時代的排列に支障なく, 歌題的にはす 3) は著名な歌であり, 2首とも隠岐本でと どめ られている. 捨 っ きりした排列 となるのだが, (79 て が た い 歌 で あ っ た と 思 わ れ る. こ の 2 首 を, そ れ ぞ れ 冬 B と 秋 A の 露 と に 移 して み る と, 秋 A の. 露とその前後が拾遺群, 冬Bとその前後が増補歌を除いて同じく拾遣群であることか ら, 明 らかに 時代的排列の 「なだ らかさ」 を破る結果となる.. - 92 -.

(11) . 第 24 巻 第 2 号. 北海道教育大学紀要(第一部A). 昭和4 9年1月. このような, 秋・冬の季の変則的な二重構造も,結局は,有家撰歌群の強固な四季的歌題構成と, 時代的排列の 「なだ らかさ」 を求める新古今集の編纂意識が招いた 結果と見 られないであろうか, 秋Bの中にも, 実は初冬の候に詠まれた歌が1首はいっている。 (圏点筆者). 堀河院かくれ給ひて後, 神無月風の音あはれに聞こえければ 久我太政大臣. (79 7) 物思へば色なき風もなかりけり身に しむ秋のこころな らひに こ の 歌 は, 前 2 首 が 秋 の 風 で あ り, 後 2 首 が月 で あ る が, 詠 作 の 時 に か か わ らず, 秋 の イ メ ー. ジ ・ 思 い が 揺 曳 して い る 歌 と解 さ れよ う。 従 っ て, 第 一 部 の 構造 を こ れ 以 上 複 雑 に す る こ と は ない の で あ る.. 以上, 第一部の四季的歌題構成を, 続詞花集との関連及び有家の撰歌を手がかりと し て 見 て き た. これによっ て, その構成の源が続詞花集哀傷歌の巻にあり, 有家によっ て新古今集哀傷歌の巻 に 持 ち 込 ま れ た と す る, は じめ の 推 測 は, ほ ぼ 確 か な も の と な っ た よ うに 思 う. V. 第二部が雑纂的であるというのは, 無秩序を意味するのではなく, 歌題や場面に即して言うな ら ば, それらの別に排列構成されていないということである. 哀傷歌の巻で, 歌題別・場面別の構成 を放棄していたものには, 千載集 があっ た。 しかし, 新古今集哀傷歌の巻は, 千載集のそれのよう. には, 時代的排列をつ らぬいたものでない. 第二部はまず, 時代的に大きなうねりをなして排列される。 (第2図参照) 次には, 第4図に示 すごとく, 個々の歌の場面 ◎ 歌詞 ◎ 歌題の類縁によっ て, 連関を形 づくりながら排列されてゆく。 こ の 点に おい て, ま さ に 千 載 集 的 な の で あ っ た。. 第4図には, 隠岐本除棄後の連関をも示 した。 ここで, 隠岐本除棄歌の問題をとり上げて, 第二 部の構成をより明 らかにすると共に, 本稿のしめくくりともしたい。 後鳥羽院が隠岐で除かれたと見 られる歌数は, 小島吉雄氏によれば, 確実なもの332首, 伝本の. ) 集 全 体 の 歌 数 に 対 して 16 7~18 8 過 半 が 一 致 して い る も の を 加 え る と, 373首に の ぼ る と い う5 , . 。 .. 5首 (%) と, 先の18 %となる. これが, 哀傷歌の巻では, 2 ,8%に対しても, かなり上回る除棄率 と な る.. 除棄の対象とされた歌は, 第3表のとおり, 拾遣り後拾遺初出歌人の作に多く, 新古今初出のう ち2首も後拾遺期歌人の作であるか ら, この期か らの除棄歌数は, 実質的に13首の多きに達する。 第 初. 出 歌 集. 古. A. 集 歌 数 164. 後. 今 撰. 拾. 週. 237. 遺 葉. 202. 詞. 花. 108. 千 新. 載 今. 678. 後 金. 拾. 古. 計. 73. 95. 全. %. 体. 3. 衰. B. 哀 歌 数. 8 ,7 3.9. 7 3. 12 .6. 15. 10,6. 19. 5 ,1 5,7. 7 5 27. 傷. %. 歌. C.. 〔B-A〕 %. 7,1 3,O. - 1.6 -0 ,9. 15.2 19 .2. + 2 .6. 7 .1 5.1 27 .3. 322. 36,1 17 ,1. 16. 16.2. 1,879. 100,O. 99. 100,2. 十 8.6 + 2 ,O -0 .6 -8 ,8 -0 .9. 2 2 5 6 一 2 5 3 25. 5ページによる。 <表の注> A欄の歌数は, 風巻景次郎氏 「新古今的なるものの範囲」『新古今時代』94~9. - 93 一.

(12) . 柚. n. i on (Sect i i do Univer i lof Hokka ty ofEducat Journa s on IA). 1 VO ,24 No .2. へ 図 の注〉. x × x同 題 お 服 も 題 し ら ひにて ず. の DX ーー 印は隠 線は始 岐 め 本除 の連関を 棄 歌 で 、 あ ・ ー る・ 線 こ とを示す は 除 棄 後の ,. . ・ ず →←印は歌詞. 後 し て いる こ とを示す. x x 身 同 同題 同 無 題 常の ま 題 か 同人 心 り 同 同 を 人 ぬと開きて \ 人 I ーー ーー ー L 」. 遣は. し ける. 〈 無 常 〉. = ” …= 闘 顧 一 醜 騒 ぎ ” { . 中 六 の . z印 ー し ぼ は りも 中 略を あへ. が前. 鰍 鏡 瀞 叡 陣 舷 磯 賄 諦 闘 獣. × × × 身 子 亡 母 周 墓 無常 ま の く のた忌 所に か 身 な のは の 心 罷 り ま りため て 後か に て り を りにける る z に 墓て へ 人の 仏供所に無 数 常 次のを 養 ま 〉 卒塔婆に し か 年の 侍 りて 同 り 人 夏 け 11 書 る時 き - て. 11. 連 の 本文 八 八五五 関を示す. 五. 9. . 1 1. ]. M 醐 瑠 [ 踊 鵬 ぽ 働 む 後 -. 袖 の 香. -. × …. = = =. × × 〆 一”. ・. - 94‐一. ]. 八 八三九 三 八. ーつ十哀. M 三 馴 詠 裡 疎 毅 駄 岬 碕 励 も 柳 繍 骸 日. く とも心 づ く と思に へ思 ば悲 ふ. し. z. 人 の 哀. x. 僚 朴 瞬 燃. 八 八 八三 ノ べ 三 三 三 ニ ニ 五 四 三 一. ーいーいつー い か っ ぞ か に. ーー ー ー 知 後 り の が 世 ほ 知 ら に し で て 知 ら ぬ . 弱 ザz. 必 ず 死 ぬ る 習 ひ - - - - , -- …. 目 -. X. x 一.

(13) . 第 4 巻 第 曙. 〈 返 無 し 常 〉. 「T 書 1 常に き お 見 き け たろ る交. 鏡を仏に. ど もを 経の 料 作 ら せ 侍るとて. 紙 に な さ む とて ー - - ー. . 昭. 北海道教育大学紀要 (第一部A). ]. x 返 し. 蹄 惚習ひ手 給す. ニ 濠 髭 a - 八 八 一 一 七 六. -9 5=. 四 図. ( 場 面 の 連. 侍 りけ. し て. 一. わ 小. 静 叱 鞭 め 鰹 強 擦 勧 汚 強 林 跡琉 洋 跡 議 縄 註 な b E 日E 目 F 「1 ,= ,…× ] . 二 部 の 連. 的 排 列. ( 綱 翻 駄 ). ( 歌 詞 の 連 関 ). ”. 第. 関. = 目 ーーーー. M M 一 M一 一 期 主 一 嗣喝 鈍 目一 目百 一 働 峨 洞動 触 雑 い 踏 ば 橿 櫛 触 堆 回 い 顧 戦 輝ふ 鮎嬢. ×. 第. 冊子 寛 る扇を は 関 見 へ そ出 ). にせ. さ す とて. さ. 曇 びて. を 説経. M 二 孤 「 1 物 影 1 諸 響 鰯 呪 お .. 1 !1 1. ー‐ × x ー × 1 x ,へ - - … x 持i へ= へ 〈× へ 月 返 l x常に 明 作〉 無 無 無常上東門院に 上 東 門院の し 常 明 き 〈 V 〉 V 夜 無 ち 常 て侍り 〉 〉 け る手箱. 嗣 ミ. 癖1日 “.

(14) . l vo ・24 NO .2. l。f Hokka ido Uni i i i journa t t ve rs on (Sec on I A) y of Educat. }anuar y ,1974. 哀傷歌の巻の構造 を作者か ら見ると, 拾遺・後拾遺初出歌人の歌が, 集全体より高率であっ た, そこでの除棄歌が多いことは, 結局, 集全体の傾向に近付いたことになる.. 次に, 二部構造 との関連で, 各部の除棄歌数を見ると, 第一部は48首中6首12 .5%, 第二部は52 首中19首36 .5%で, 第二部か らの除棄率がはなはだ高い. 隠岐本での除棄理由については, 小島吉 ) 雄氏の精細な論がある6 . いま, 個々の歌の除棄理由を述 べることははぶくが, 第一部と第二部と で除棄率がはなはだ異なることは問題とせざるを得ない.. そこで, 第二部に限っ て見れば, 作者か ら見て, 拾遺・後拾遺期を中心とした古歌が, 第一部に 比 べて多いことのほかに, その構成が雑 纂的であっ たことにも, 理由があっ たように思う.. 第二部は, 時代的排列と歌詞・歌題・場面等による連関的排列とを相関連させた構成 をもっとは 言うものの, 第4図に見 られるように, いくつか の個所で連関に緊密さを欠き, 不整合を生じてい た. いま, 19首 の除棄のあとをながめてみて, その不整合の解消さ れたことがわかる. かくて第二 部の連関的排列構成はより強固になっ たと言えるのであり, そのことはまた, 第二部の構成が, 当 初において雑纂的性格をなおもっ ていたことを裏付けるものであろう. 注 1) 風巻景次郎 「新古今集編纂にはたらいた意識」『新古今時代』 昭30 00~202ペ ←ジ ,2 上 「新古今的なるものの範囲」 同上書1 2) 同 03ページ 0 3) 後藤 重郎 『新古今和歌集の基礎的研究』 昭43 6~12 6ペ ージ参照 ,1 ちなみに, 新古今集恋部5巻の巻頭歌人は下記のごとくである. (恋一) (恋二) (恋三) (恋四) (恋五). 読人不知 俊成女 儀同三司母 清慎公. 藤原定家. (古) (新・女) (古・女) (古・男) (新・男) 保 『新古今和歌集の研究--基 盤と構成』 昭4 4 ) 有 吉 3 19ペ ージ ,5 2ペ ージ参照 5) 小島 吉雄 『新古今和歌集の研究』 昭1 9 , 13 上 同上続篇, 昭2 6) 同 1 05~118ペ ージ参照 ,1 付記 小稿を草するにあたり, 本学小泉弘教授から懇篤なる御指導を賜わった. また, 小泉教授編著 『諸註集成 古今和歌集選』 (昭4 5) 所載 「古今集の編纂意識--排列をめくる問題」 からは, 歌集における歌の排列構 成を考える上に, 多大の学恩をこうむった. 深謝申し上げる次第である.. - 96 一.

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参照

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