多元的な自国史認識を育成するカリキュラムの開発 : 地域(琉球・沖縄)の視点から
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(2) ていくらでも恣意的に書き換えるこ. 着目せざるを得ない。異なる地域、. とが可能だからである。今後ますま. 異なる者どうしが互いに影響を及ぼ. す多文化共生社会が進んでいく、と. し合い変化する過程を教授・学習す. いうよりも、国境が線として引かれ. ることを通して、過去の越境したモ. た歴史の方がずっと短く、本来は多. ノやヒトが混じり合っていた状態か. 文化共生の世の中だっただろう。そ. ら現在の国境線を、国境の明確化と. のように考えると、本来はアジアや. 共に意識するようになった国民とし. 世界と連動した日本列島の歴史を、. てのアイデンティティを、文化や人. 現在の国境線で区切ってその範囲内. 種の序列化をしたことから「文明」. の歴史を「日本史」とすること自体. と「野蛮」の再検討など近代国民国. にすでに問題は内在していたと考え. 家を問いなおすことが可能となるカ. られる。. リキュラムであり、中央中心の一元. よっ七本研究では、多文化共生社. 的な歴史認識ではない、多元的な自. 会に耐えうるこれからの日本史教育. 国史認識を育成する・ものとなろう。. のあり方として、アジアとの連動を. 同時に国境を越えて開かれる市民性. 構成原理としたカリキュラムを開発. の育成に寄与でき、多文化共生社会. した。このカリキ・・ラムを開発する. にも対応しうる日本史教育であと思. には「地域」の視点から歴史をとら. われる。. えることが不可欠である。ここでの. また2つの単元「貝の交易一時代. 「地域」とは、生徒が居住する地域. 区分を問いなおす一」、「「日本」にな. だけを指しているのではない。濱下. った琉球一「日本(日本人)になった. 武志の「地域」の概念に立脚し、「地. 琉球の人々」一」を提起した。. 域」を世界や国家の下位に存在する. しかしまだ試案の段階であり、今. ものではなく、地方、国家、世界を. 後の実践を通して継続的にカリキュ. 内包すると同時に複数の関係性がす. ラムの見直し、再構成をしていかな. でに内在されているものであり、外. ければならない。. に向かって拡がっていくものと捉え ている。一. この「地域」観のもとで構成した 日本史カリキュラムは、アジアや周. 辺諸国との連動をカリキュラムの構 成原理としているため、異なる文化. 主任指導教員 原田智仁. をもつ者たちが交わる地域の歴史に. 指導教員原田智仁.
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