岡山市経済循環調査業務委託仕様書(案)
1 委託業務名
岡山市経済循環調査業務委託
2 委託業務の目的
地域経済の活性化及び雇用の創出のためには、地域経済の構造を理解し、地域経済の循 環構造(お金の流れ等)を客観的に捉える経済循環調査を実施することが不可欠であり、 本調査では、どの産業とどの産業がどの位取引を行っているか、市外へ財・サービスを移 出し外貨を獲得している産業とは何か、市内で生産された付加価値が市内へどれだけ配分 され市外へどれだけ流出したか等の本市の経済循環構造を調査・分析することにより、市 内での経済循環を高め、市外から資金を獲得する戦略につなげることを目的とする。
3 委託期間
委託の日から平成32年3月31日まで
4 本業務の内容
本業務の実施にあたっては、岡山大学大学院社会文化科学研究科中村良平特任教授の監 修の下、業務を実施すること。
(1)産業連関表の作成及び経済循環分析の実施
平成23年全国表部門分類に準拠した分類で、主に以下の内容により、平成27年 1月から12月までの1年間に本市内で行われた経済取引に係る産業連関表の作成及 び経済循環分析等を行い、実効性のある施策の方向性を示すものである。
(参考)平成23年全国表部門分類
①地域経済構造に関する統計データの収集・整理 ②消費動向アンケート調査の企画・設計・実施
ア.消費動向アンケート調査の企画・設計・実施
・消費者向けアンケートの設計及び調査票作成及びアンケート調査の実施を行う。 アンケート項目及び調査対象者は岡山市と協議する。
基本分類 統合 小分類
統合 中分類
統合 大分類
ひな形 分類 行 列
イ.データ入力・処理・チェック
・アンケート調査等で得られたデータの処理システムを構築し、入力作業及び データチェック作業を行う。
ウ.消費者からの問合せに対応する窓口を設置すること。 ③事業所アンケート調査の企画・設計・実施
ア.事業所アンケート調査の企画・設計・実施
・事業所向けアンケートの設計及び調査票作成、調査先の選定及びアンケート調 査を実施する。アンケート項目及び調査対象事業所は岡山市と協議する。 ・調査対象予定数は、市内の1万事業所とし、従業員規模50人以上の概ね
500事業所への訪問調査を含む。 イ.データ入力・処理・チェック
・アンケート調査等で得られたデータの処理システムを構築し、入力作業及び データチェック作業を行う。
ウ.データ補填・補正のための追加調査・ヒアリング
・アンケート調査ではデータが十分に得られなかった部門及びエラーデータ補正 のための追加調査・ヒアリングを行う。
エ.その他
・当調査の周知及び調査票回収率の向上のため、岡山市が行う市内の商工関係団 体(岡山商工会議所、岡山北商工会、岡山西商工会、岡山南商工会、赤磐商工 会瀬戸支所等)に対して行う調査概要の事前説明へ同行し、サポートすること。 また、調査実施案内のチラシ(約1万2千枚)を作成し、市内の商工関係団体 へ配布すること。
・事業者からの問合せに対応する窓口を設置すること。また、調査内容について 説明するホームページを必要に応じて開設すること。
④独自の産業分類による産業連関表の作成 ア.産業連関表の作成
・事業所向けアンケート調査結果、統計データ等を基に、「生産額」、「投入係 数」、「最終需要」、「移輸出額」及び「移輸入額」の各項目の推計を行い、 産業連関表を作成する。
イ.各種係数表の作成 ・投入係数表 ・逆行列係数表 ・雇用表
・その他、必要と認められる諸表 ウ.解説書の作成
・産業連関表作成の基本方針、部門別生産額等の推計方法等、産業連関表作成手 順を記載した産業連関表作成手順解説書を作成すること。ただし、当該解説書 に基づいて同程度の作表ができるよう詳細なものとする。
・庁内各課の一般職員が、産業連関表を理解するための産業連関表解説書を作成 すること。
⑤経済循環分析の実施
産業連関表や既存統計資料等を基に、地域経済の動向や相対的位置、地域産業の 特性や強み、弱み、つながり及び地域の資金の循環性や漏出等の分析を行い、将来 に向けて取組むべき方向性を示す。
(2)経済効果分析ツールの作成及びツールを活用した施策・事業の提案について ①ツールの作成
産業連関表や既存統計資料等を基に、特定産業の生産額増加(企業立地、公共事 業)、観光客の増加、イベント開催等の経済効果の分析が可能となるツールを作成 すること。分析ツールは、Microsoft Excel版で作成し、庁内各課の一般職員が容 易に分析できるツールを構築のうえ、経済効果分析ツール解説書を作成すること。 ②ツールを活用した施策・事業の提案
社会・経済動向や他地域での取組などを参考とし、市内での経済循環を高め、市 外から資金を獲得する戦略について、ツールを活用したシミュレーションを行い、 効果的な施策・事業の提案を行うこと。
(3)研修会の実施
調査結果の周知等を行うため、産業連関表や経済循環分析、経済効果の検証、施策検 討等に関して、庁内各課の一般職員を対象とした研修会(会場は岡山市庁舎とし、50 人×2時間×2回程度を想定)を実施し、ノウハウの移転を行う。なお、研修会に使用 する資料150部程度を準備すること。
また、経済循環分析を実施すべき案件が発生した場合、その補助を行うこと。 (4)産業連関表及び経済循環分析等に関連する情報提供
5 業務スケジュール
本業務の履行にあたっては、次の年次計画に基づくこととし、契約締結後速やかに各年 次の業務計画書等を作成し、提出すること。
岡山市経済循環調査業務 年次計画
主な作業内容 平成30年度 平成31年度 調査項目の検討
事業所アンケート調査の実施及び分析
消費者アンケート調査の実施及び分析 産業連関表の作成
業務実績中間報告書の作成
経済循環分析 調査報告書等の作成 ①報告書
②経済効果分析ツール ③解説書
④参考資料
業務実績最終報告書 説明会の実施
情報提供
平成30年 6 月 調査開始
平成31年 3 月 業務実績中間報告書提出
平成31年12月 調査報告書等提出
平成32年 3 月 業務実績最終報告書提出
平成32年 3 月31日 委託業務完了
6 打合せ等
(1)監修に係る打合せの実施
岡山大学大学院社会文化科学研究科中村良平特任教授と連携を密にし、綿密な打合せ の実施を心がけること。
(2)市との打合せの実施
せを月2回程度実施し、その他必要に応じて随時実施し、適切な業務の遂行を図る。 (3)進捗状況報告
受注者は業務の進捗状況等を時事に発注者に報告するほか、打ち合わせた結果は記録 簿にとりまとめ、速やかに発注者に提出して了解を得ること。
7 納入成果品
(1)業務実績中間報告書 平成31年3月提出 ①冊子 5冊
平成30年度の委託業務の実施結果、作業の進行手順・処理状況、推計作業の分 析結果、翌年度以降の作業計画、作業の過程で判明した課題等についてドキュメン ト化した冊子
②電子データ CD−R正副2部
MSワード等で作成した文書ファイルで委託者が再利用できるもの及びPDFフ ァイルを記録したCD−R
(2)調査報告書等 平成31年12月提出 ①報告書
ア.冊子 150冊
調査の概要、産業連関表及び経済循環分析からみた市内経済の構造と特徴、 市内での経済循環を高め、市外から資金獲得する戦略等を記載した冊子
イ.電子データ CD−R正副2部
MSワード等で作成した文書ファイルで委託者が再利用できるもの及びPDF ファイルを記録したCD−R
②経済効果分析ツール
・電子データ CD−R正副2部
③解説書
ア.冊子 各10冊
・産業連関表作成手順解説書 ・産業連関表解説書
・経済効果分析ツール解説書
イ.電子データ CD−R正副2部
MSワード等で作成した文書ファイルで委託者が再利用できるもの及びPDF ファイルを記録したCD−R
④参考資料
分析に使用した統計データ、産業連関表、調査過程で収集・作成・整理した 図表、グラフ、イラスト、写真等を記載した冊子
イ.電子データ CD−R正副2部
(3)業務実績最終報告書 平成32年3月提出
①冊子 5冊
業務の概略等を記載した冊子
②電子データ CD−R正副2部
MSワ ード等で作成した文書ファイルで委託者が再利用できるもの及びPDF ファイルを記録したCD−R
(4)留意事項
①成果品の提出については、別途、指示する日までとする。
②電子媒体によるデータ納品については、すべてウィルスチェック対策ソフトに
より検査したうえで、納品すること。
③納品物がウィルスに感染していることにより、委託者又は第三者が損害を受け た場合は、すべて受託者の責任と負担により、信頼回復、原状回復及びその他
賠償等について対応すること。
④作成にあたっては、グラフや表の活用により視覚的に見やすく、分かりやすい ものとなるよう工夫すること。また、「Microsoft Office Professional Edition
2010」で利用可能な保存形式によって提出すること。
⑤報告書の冊子は日本工業規格A4判で簡易製本、画像・図面・グラフ等は適宜 カラー印刷とする。
8 委託事業費
本業務に係る事業費は、「人件費」、「物件費」、「通信運搬費」、及び「その他諸
経費」とし、最低賃金や各種関係法令を遵守し積算すること。
9 秘密の保持
(1)受託者は、業務上知り得た秘密・個人情報を業務以外の目的に使用し、又は第 三者に開示してはならない。契約終了後においても、同様の義務を負う。
(2)受託者は、業務の遂行にあたり、「岡山市個人情報保護条例」を遵守し、取得し
た個人情報の取扱に最大限の注意を払うこと。
(3)受託者は、本業務を実施する上で知り得た個人情報については、岡山市個人情
報保護条例(平成12年市条例第34号)に基づく、「市の保有する個人情報の取
の取り扱いが含まれるときは、再委託先との間で個人情報に関する適切な体制を 確保すること。
10 損害の賠償
本業務遂行中に受託者が岡山市若しくは第三者に損害を与えた場合又は第三者か ら損害を受けた場合は、直ちに岡山市にその状況及び内容を書面により報告し、岡 山市の責に帰すべき事由によるものを除き、すべて受託者の責任において処理解決 するものとする。
11 著作権について
(1)当該業務の実施に伴う成果物の著作権については、岡山市に無償譲渡すること。
ただし、受託者が従前から有する著作物あるいは第三者の著作物についての著作 権は受託者あるいは第三者に帰属するものとする。
(2)受託者は、当該業務の実施のために必要な、受託者が従前から有する著作権あ るいは第三者の著作権については、当該著作権の利用に当たり支障のないよう適 切な措置を講じなければならない。また万一何らかの著作権問題が生じた場合は 受託者の責任により対処すること。
12 委託料について
(1)初回の支払いは、契約の日から平成31年3月の委託業務中間検査後、請求書を岡 山市が受領した後、30日以内に支払う。2回目の支払いは、平成31年4月から平 成32年3月の委託業務完了検査後、請求書を岡山市が受領した後、30日以内に支 払う。
(2)委託料は、岡山大学大学院社会文化科学研究科中村良平特任教授の監修料を含むも のとする。
(3)委託料は、2年間の業務に係る経費とする。
13 その他
(1)委託業務の開始から終了までの間、調査経過内容全般を常に把握している専任 担当者を置き、調査の円滑な実施のために、定期的に市と連絡調整を行うこと。
(2)業務の実施に当たり、岡山市契約規則、岡山市個人情報保護条例その他関係法
令・条例等を遵守しなければならない。
(3)「4 本業務の内容」に関連する業務は本仕様書に記載のないものであっても受
(4)契約にあたり、原則として再委託は認めない。ただし、市の承諾を得た場合は この限りではない。その場合、事前に再委託範囲及び再委託先を提示し承認を得 ること。
(5)再委託範囲は受託者が責任を果たせる範囲とし、再委託先に問題が生じた場合 は受託者の責任において解決すること。