靱
無﹁ 保 険 者
﹂ と 医 療 への ア ク セ ス 保 障
︱﹁ 住定
﹂外 国人
への 医療 保険 適用
︱
問題 の所 在 1 外 国 人 への 療医 保 障と
﹁無 保 険者
﹂ 問題 2
﹁定 住
﹂外 国 人 の医 療 の実 態 医 療 への アク セ 保ス 障 1 医師 法 上 の応 招義 務
︵1
︶行 上政 の責 任
︵2
︶刑 事 上 の責 任
︵3
︶民 事 上 の責 任
︵4
︶応 招 義 務 の正 当 事由 保﹁無 者険
﹂と 医療 への アク スセ 保障
︱﹁定 住﹂ 外国 人 への 医療 保険 適用
国
只
貝
J
幸
二 四
九
法政 研究 五巻 一号 含一
〇〇
〇年
︶ 2 診 療 にか か る費 用負 担
︵1
︶医 療 費 の補 助
︒補 填 制度
︵2
︶医 療 扶 助 の適 用 医 療 保険 の適 用 1 健康 保険 の適 用 2 国 民 康健 保険 の適 用 ま と め
︱
﹁無 保 険 者﹂ 状態 の解 消 に向 けて
二 五
〇
一問 題 の 所 在 1 外 国人 への 医療 保障 と
﹁無 保険 者
﹂問 題 日本 で外 国 人 登録 を行 って るい 人 の数 は︑ 実 に 一五 一万 人 を超 え
︵平 成 一〇 年末 現 在 以︒ 下 数︑ 値 に つき 同 じ
︶︑ 割 合 に し て総 人 口 の 一
・二
〇
%と な てっ はこ 地︒ 域別 に見 てみ ると
︑ アジ ア各 国 出身 者
︵七 四
︒三
%︑ 一
一万 三四
〇九 人
︶が 最 も多 く 次︑ いで 多 いの 南が 米
︵一 人
・三
%︑ 二七 万四 四 四 二人
︶と な てっ
﹂花
︒ これ を さ ら に国 籍 別 に見 てみ ると 韓︑ 国
・ 朝 鮮 六︵ 三 万 人 八 二人 人
︶︑中 国
︵二 七 万 三二 三
〇人
︶︑そ し 三て 番 目 多に いの が ブ ラジ ル
︵三 二万 三 二 一七 人
︶と な てっ い る 在︒ 留 資 格 に着 目す ると 非︑ 永 住者
︵八 万 三五 六五 人
︶ のう ち
︑ 日﹁ 本 人 の配 偶者 等
﹂ は 二六 万 四人 四 四 人 で
︑ 平 成 九 年 末 ま では 増加 傾向 にあ たっ も の の︑ 成平 一〇 年度 には 減 少 転に じ て いる
︒ こ の構 成 比 を見 ると ブ︑ ラジ ルが 最も 多 く 三七
・
三
%︑ 九 万 人 八 二三 人 であ る︒ ま た
︑
﹁定 住 者
﹂ は 引き 続 増き 加 傾向 あに り そ︑ うの ち ブ ラジ ルが 五 四 七o
% ︑ 一 一万 五 五 六三 人と 最︑ も多 い︒
︵ 3
︶
不 制 御鳳 相麟 けれ
つ 理
卸 い
﹄制 牌韓 構醐 瑚一
﹄4
民 っ
はぃ 臓 回 は日 日れ 毎
つ 療
詢 割嘲 報 生一 は ゆ 帥 い噸 牌 康
﹄﹄ 貯卸 年一 中 獅
% 外 国 人 への 医療 保 障 の問 題 が訴 訟と うい 形 で争 わ れ るに 至 る場 合も 少 な く な い︒ しか し そ︑ のよ う な形 でこ そ現 わ れ こて な いも のの な︑ お深 刻 な実 態 が存 在 す る
︒
﹁定 住﹂ 外 国 人 特︑ に いわ るゆ バブ 期ル の経 済 支を え た 日﹁ 系
﹂人 に つい ては
︑ 日本 人 と 同じ よう な生 活実 態 あが る にも か かわ らず 医︑ 療 に関 し て︑ 法律 の規 定 と 現実 と が大 き く かけ 離 れた 状態 なに てっ いる
︵﹁無 保険 者
﹂ の存 在
︶︒
これ は︑ 日 本 の社 会 にお け る生 命 o健 康 尊重 の姿 勢
︱実 質 的 意味 での 療医 障保
︱が 問 わ れ る問 題だ と いえだ︵
︒ と こ ろ で静 岡 は比 相較 対 的 に外 国人 の在 住 多が い県 の 一つ でぁ
だ そ︒ し て現 在 県︑ 内 では 六万 三 一五 一
︵平 成 一一 年 一二 月末 日現 在 以︒ 下数 値 に つき 同じ
︶ の外 国 人 登録 がか
だ
︒ 国籍 別 に見 れば 中︑ もで 圧倒 的 多に いの が ラブ ジ ル で︑ 三万 三 二 五 一人 と な てっ おり 県︑ 全体 の登 録 の半 数 以 上を 占 め ︵だ 在︒ 留資 格 別 では 最︑ も多 いの が
﹁定 住者
﹂ で二 万 三人
〇三 人
︑ つ いで
﹁日 本人 の配 都踏
等
﹂ が 一万 九 五
〇 一人 であ る︒ そし てう ち ブ ラジ ルが それ ぞれ ︑ 一万 人六 六 四人 ︑ 一万 三六 八 二人 と な てっ お り 最︑ も 多 い︒ これ ら から 明 から な よう に
︑ いわ ゆ る
﹁日 系
﹂人 と いわ るれ 人 々が 多 数 と︑ りわ け県 西 部 に多 く在 住 し て は犯 のが 静︑ 岡県 の特 徴と な てっ いる
︒ そ こ で︑ 本 稿 では 特︑ に静 岡県 内 で行 たっ 聞 き取 り や各 種 調査 を とも に 日﹁ 系
﹂人 と 言 われ る外 国人 の医 療 の実 態 を 明ら か にし つ つ︑
﹁定 住
﹂外 国 人 への 医療 保 障
︵特 に医 療保 険 の適 用
︶と うい 問 題を 検 討 し てみ た ︵祀
﹁︒ 系日
﹂人 のよ う な コ葎 L 外 国人 は 他︑ の在 留資 格 の外 人国 と比 べ て比 較 的安 定 たし
︑ いわ ば より 日本 人 に近 状い 態 滞で 在 でき るよ う にな てっ いる
︒ こ のよ う な外 国人 直が 面 す る医 療 の問 題を 考 え るこ と で︑ それ 以 外 の外
﹄だ への 医療 保障 の検 討 お︑ よび 日本 にお け る医 療
﹁無保 険者
﹂と 医療 への クア スセ 保障
︱﹁定
﹂住 外国 人 への 医療 保険 適用 一 一五 一
法 政 研 究 五 巻 一 号 含 一〇 〇 〇 年 ︶
二 五 二
保障 の実 態 の法 的検 討 の端 緒 と たし い︒ 2
﹁定 住
﹂ 外国 人 の医 療 の実 態 日﹁ 系 人
﹂と は
︑ 日本 国内 でど のよ う な地 位
・資 格を 有 し て いる のだ ろう か︒ 法 令上
︑ 日﹁ 系 人
﹂と うい 特 別 な 地 位 が 存 在 す るわ け では な い︒ し か し 日﹁ 系 人﹂ と 言 わ れ る人 々の 多 く は 出︑ 入 国管 理 及び 難民 認定 法
︵入管 法
︶ の別 表第 二 の
﹁定 住 者
﹂と うい 在留 資 格 で 日本 に滞 在 し て いる
︒ そ こ でこ の在 留資 格と と も に
﹁︑ 系日
﹂人 に つ いて 法令 上 の地 位 お よ 資び 格 な ど 確を 認 し てお く こと と たし い︒ こ の
﹁定 住
﹂者 と うい 在 留資 格 は
﹁法︑ 務大 臣 特が 別な 理由 を 考慮 し 一定 の在 留 期 間を 指 定 し て居 住 を 認め るも
﹂の とな っ てお り 当︑ 該資 格 を 取得 きで る人 々は 与 利 であ らか じ め定 めら れ て いる 告︒ 示 の三 号 お︑ よ び 四号 が 日本 人 の子 お よび 孫 に か か る地 位 を 定 めた も で︵
漣
︒ 一
日本 人 の子 と し て出 生 たし 者 の実 子
︵前 二号 該に 当す る者 を除 く
︶︒ にか か るも の 四 日本 人 の子 と し て出 生 たし 者 でか つて 日本 国 民と し て本 邦 に本 籍 を有 たし こと があ るも のの 実 子 の実 子
︵前 三号 該に 当 す る者 を 除 く
︶︒ にか か るも の こ 資の 格 は 入︑ 管 法 別表 第 二 のそ の他 の資 格 す︑ なわ ち
﹁永 住者
﹂︑ 日﹁ 本 人 の配 偶 者等
﹂ 及び
﹁永 住 者 の配 偶 者等
﹂ の在 留 資 格 の いず れ にも 該 当 なし い身 分 又は 位地 有を す る者 と し て活 動 を 行 うお とす る外 国 人 に対 し
︑ 人道 上 の理 由 そ の他 特 別 な 事 情 を 考慮 し︑ ま た は 日本 社の 会
・経 済 等 の諸 事 情 の変 化 によ り 必 要性 が 生 じ る場 合 臨︑ 機 応 変 対に 応 でき るよ う すに る
ため そ︑ の居 住を 認め るも ので ある と︑ され て﹂型
︒
こ の在 留資 格 滞で 在 す る場 合
︑ 日本 に在 留 中 に行 う こと が でき る活 動 の範 囲 制に 限 なは い︒ 当 該在 留資 格 に対 応す る在 留 期 間 は 告︑ 示 で定 めら れ る地 位 を 認 め られ る者 は 三︑ 年 ︑ 一年 又 は 六月
︑ これ 以外 の地 位を 認 め られ る者 は︑ 三年 を 越え な い範 囲内 で法 務大 臣 個が 々 の外 国 人 に つい て指 定 す る期 間 と な てっ
﹂だ
︒ 静
岡 県浜 松 市 では
︑
﹁今 後 の外 国 人市 民 のた め の施 策 等 の充 実 を 図 るた め﹂ に︑ 生 活 実態 およ 意び 識 調査 を 行 って き て お り そ︑ の報 告 書 をま と め て
﹂だ
︒ こ の調 査 は
﹁定︑ 住﹂ 外 国 人
︵以 下︑ 日系 人と いう 用 語 に替 え て
﹁定住
﹂ 外 国 人 と いう 用 語を 用 いる
︶ の生 活 の実 態 意︑ 識 の 一端 示を し て るい と 考え ら れ︑ 参考 にな うろ
︒ そ こ で︑ こ 調の 査 か ら︑ 一 部 紹を 介 し てお き た い︒
●日 本 で の滞 在 期 間は 四︑ 五
・五
% の人 七が 年以 上と な てっ いる
︒
・家 族 構 成 は 六︑ 六
︒三
%が 夫 婦 と 子ど も でぁ
だ
︒
・就 労 業種 と し ては
︑ 五 一
︒九
%が 自 動 車 関係 の製 造 業 で︑ そ の他 冷︑ 凍食 品 弁︑ 当 な 食ど 品 関係 電︑ 気 関係 の製 造業 など 続が く
︵後 二者 で計 二〇
・九
%
︶︒
・平 均 収 入 は 一〇 万
〜 二〇 万と うい のが 最も 多 く 四 五
%︑ 次 いで 二〇
〜三
〇万 円 が三 八
・三
%︑ 一
〇万 以 下と うい のが 六
・ 九
%と な てっ いる
︒
・転 職 経験 あ り と︑ 答 え た人 は
︑ 八 一
・二
%に 上り 回︑ 数 で最 も 多 か たっ のが 三回 の二 七 o三
%と な てっ るい さ︒ ら に︑ 仕 事 上 悩の み
︵複 数 回答
︶と し て︑ 三〇
・三
%が 賃金 が安 いと 感 じ てお り
︑ 二七
・五
%が 日本 人よ り先 に解 雇 され る︑ と答 ゝれて いる 残︒ 業 が減 たっ こと を 挙 げ る者 も 二〇
・三
% に のぼ る︒ これ ら の点 か ら 滞︑ 期在 間 の長 期 化 家︑ 族 を伴 たっ 定 住 化 が進 ん で いる こと 日︑ 本 の製 造 業 の 一端 を担 いな がら 就︑ 労 の
﹁無保 険者
﹂と 療医 のへ アク セス 保障
︱﹁定 住﹂ 外国 人 への 医療 保険 用適 一 一五三
法政 研究 五巻 一号 含一〇
〇〇 年
︶ 一 一五四 不安 定 化
︑ 不況 のあ おり を受 け て いる こと な︑ ど をう か が い知 る こと が きで よう
︒ こ よの う な 中 で︑ 医療 の問 題 特︑ に︑ 日 常生 活 にお け る医 療 の問 題 は 今︑ 後 ま すま す重 要 な問 題と な てっ く る であ ろう 同︒ 調じ 査 報 告書 で 別の 調の 査 項 目 から も
︑ こ のこ とを 読 み取 る こと が でき る︒ 次 同に 報 告 書 の保 健 療医 に関 す る部 分を 中 心 に 一部 紹を 介 し て行 き た い︒ 悩﹁ み や心 配事
﹂と いう 項 目 で︑ 家﹁ 族 や自 分 の健 康﹂ と 答え る人 が 三三
・五
%
︵複 数 回答
︶あ り
︑ 子 もど の教 育 と 並 ん で深 刻 な 問題 と考 え られ て いる こと がわ か る︒ そし てそ の原 因 に つ いて そ︑ の 一端 を 示 し て いる あで ろう 点 は
︑ 健﹁ 康 保 険 への 加 入状 況
﹂ の項 目か ら推 測 が 可能 であ る︒ これ によ ると 医︑ 療 保険 に
﹁入 てっ いな い﹂ 最が も多 く 五〇
・九
%と な てっ おり
︑
﹁国 保 への 加
﹂入 が 一人
︒一
%
﹁︑ 健 保 への 加
﹂入 が 一六
・五
%︑
﹁旅 行傷 害 保険
﹂ 八
・五
%と な てっ いる
︒ そ し て
︑ 療医 保険 に入 てっ いな い理 由 に つい ては
︑ 事﹁ 業 所 で加 入 させ てく れ な い﹂ と うい のが 七四
・八
% 最で も多 く
︑ 次 いで
﹁金 銭 負的 担 が大 き
﹂い が三 一
・八
%
︑
﹁日 本 の保 険 制 度 がわ から な
﹂い と いう のも 一〇
・六
%あ る︒ ただ し
︑ こ の よう な 中 で あ てっ も 病︑ 気 や怪 我 を した 場合
︑
﹁す ぐ に医 者 に行 く
﹂と 答え て いる 人 が六 六
・五
%で
﹁︑ 薬 を 買 てっ 飲 む﹂ 一人
・四
%︑
﹁病 気 やけ が の経 験 がな
﹂い 一 一
︒三
%︑
﹁我 慢 し て様 子 を見 る﹂ は 五
・五
%と な てっ いる
︒ 療治 時 の問 題点 と し ては
︑ 療﹁医 費 の支 払 いが 高 額﹂ が 三三
・三
%
﹁診︑ 療 時 こに とば がわ か らな
﹂い が 二三
︒一
%と な っ て いる そ︒ をれ 受 け てか
﹁必︑ 要 な医 療 サ ービ ス﹂ の項 目 で
﹁︑ 病 院 で の通 訳﹂ をあ げ て いる 人 が 五八
・九
%
︑
﹁無 料 健 康 診 断 の実 施
﹂ 四
〇
・九
%︑
﹁医 療 費 の互 助制 度
﹂ 四
〇
・五
%︑
﹁病 院な ど の医 療 機 関 に つ いて の情 報
﹂ 二五
・一
%
︑ 健﹁ 康 保 険 制度 に つい て の説 明
﹂ 二〇
︒九
%と な てっ るい
︒ ま た 医︑ 療 関に し ては 別︑ の調 査 か もら 同様 の実 態 うを かが 知い る こと が でき る︒ 浜松 およ び静 岡 にお いて 民︑ 間 の組 織 中が 心 と なり 外 国 人無 料検 診 を行 てっ き てお り そ︑ のと き に医 療 に関 す る実 態 の調 を査 行 てっ き て
﹂ど 先︒ の市 によ る調 査 と の比 較参 考 ま で に浜 松 の検 診 会 の報 告 の関 連部 分 を紹 介 し てお き た い︒