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技術 と倫理 テ クノロジー時代 をどう生 きるか -

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技術 と倫理

テ クノロジー時代 をどう生 きるか ‑

弘 前入学 人文学部 五 十 嵐 は じめに

近年 の科学技術 の進展 と浸透 に は目を見張 る ものが あ る.直接私 自身 の身近 な職業上 の 体験 か ら言 って も, ここ22年 ほ どの在職 中の間 に手書 きか らタイプ ライ ターへ, タイプラ イターか らワー プロやパ ソコンへ, さ らにはパ ソコンを使 った電子 メールや インター ネッ トの技 法 が普及 した. この間 モデルチ ェンジは幾度 とな くあった.事務 は勿論電算化 され た し,金 の出 し入れや 買い物,電話 もオ ンライ ンに よるカー ド時代 とな った.電話 につい て は据 え付 け式 か らポケ ッ トベ ル,携帯 式 と開発 され た.何 よ り驚異 なの は教育研 究 の方 法 と内容 に関 してで あ る. テ レビ, ビデオ

,OHP

, ス ライ ドは もとよ り, コンピュー タ やサ テ ライ ト使用 の授業 が珍 し くない.視聴覚機器 の導入が欠 かせ ない もの となってい る のであ る. また,今世 紀半 ばに遺伝情 報 を伝 える

DNA

の構 造 と仕組 みが解 明 され た事 に よ り分子生物学 が長足 の進展 を示 した. その結果

DNA

の組 み替 え技術 を使 ったバ イオサ イエ ンスが あっ とい う間 に先端研 究 にの し 卜が り,本 学 に も遺伝子実験施 設が誕生 した.

今 や クロー ン生物 が

SF

の世界 の事 で はな くな ってい る. こうした研 究 は生物一般 にかか わ るか ら勿論医学 で も行 われてお り, さまざ まな遺伝子 治療 法が開発 され一部 はすで に実 施 され てい る. 医療界 の様変 わ りは実 は最 も急激 で あ った と言えるか も知 れ ない.予防 と 診 断,治療 の それ ぞれ の分野 で理論・方法 ・機器 のいずれ もが革命 的 に進歩 した. エ コー 診 断

,CT,M R I

, 内視鏡, プ レネイタル ダイアグ ノー シス

, IVF ET

,顕微 受精, 脳死,臓 器移植, 等 々‑ 苫 前 には考 え られ もしなか った用語 が飛 び交 ってい るのが現状 で あ る.科学 や技術 の分野 での変化 の テ ンポ は世界観 やエー トス,等 の内面 的 ・精神 的分野 での変化 の比 で はない. ここに も変化 が あ るに はあ るが,何十 年何 百年 の 単位 であ り, し か も個人 間 の変 異が著 しい.

今 Ldの発表 は,上 にみた よ うない ささか戸惑 い に似 た感情 を もって身近 に体験 され つつ あ る高度 テ クノロジー社会 とい う現 実 を前 に して, こう した技術面 での高度化 の進展 は, (1)社会全体 に どんなイ ンパ ク ト・構造変 化 を もた らすか, (2)技術 史全体 の流れ か ら して どう位置 づ け られ るか, (3)一 方的 に恩恵 を与 える もの として歓迎 す るだ けでいいの , (4)現代人 の運命 的 な生存 条件 だ とす るな らば,我 々 は どんな倫稗 的心情 を もって対 処 した らいいのか,等 の諸問題 を考察 しよう とす る t)ので あ る.

社会 的 イ ンパ ク ト

先般 た また ま半 ば は仕事 で だが, 高等学校 の公民科 「倫理」 の教科書 を数冊読 む機会 が

(2)

あった.何度 か精読 したわ けだが率直 に言 ってその水準 の高 さに驚 いた.特 に感心 した点 を挙 げれば, (1)環境倫哩,生命倫理 な どア ップ トゥデイ トな現代 の倫理問題 を実 に手際 よ くまとめてある こと (2)現代 (日本)社会 の特徴 を説得的 に描 き出 してい ること, の

2

点であった.特 に ここで私が話 の糸 口 として参考 に したいの はこの後者である.

あ るいはこの業界 でパ ター ン化 され た知識 となっているのか も知 れないが, どの教科書 に も現代社会 の趨勢 として,大衆社会化,情報社会化,国際化社会,高齢社会化,小家族 化 ・少子化社会, の

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項 目が指摘 されてい るのである. それぞれの傾向の特徴 や定義 を詳 細 に紹介す るのが 目的で はないか ら省 くが,要す るに,現代 は没個性的 ・画一的なマス社 会 であ り,情報環境 とも言 うべ きさまざまな情報 に取 りまかれた社会 であ り,人 ・物 ・資 金 ・情報 の世界的規模 での交流社会であ り,人 目に占める

6 5

歳以上 の高齢者 の割合が

1 4%

を超 えた社会であ り,少産 ・少子 ・核家族化が進展 しつつある社会 だ, とい うのである.

以上 の内容 について は,全 くその通 りであ り, だか らこそ この傾 向が もた らす ・あるい は すでに もた らしてい るさまざまな問題 への対策が課題 となっているのである.飛躍す るよ うだが,昨今 の学問体制 の再編 や大学改革 の動 きもこれ らに対応 した大字 としての リアク シ ョンだ とも言 える.

これ らの ことがEgl表や文献 を使 って高校生 に も分か るように平易 に説明 されている.高 校生 に もと言 うよ り,逆 に若 い彼 らに とって は観念的 に理解 す るよ りも感覚的な生活体験

となっている事柄 か も知れ ない.

私が述べ たいの は, こうした一連 の社会的変化 の隠れた規定因 こそは, テクノロジーの 発達 であ り,高度 テ クノロジーが社会 のすみずみにまで浸透 した結果 もた らされ た もの こ そが,位相差 はあれ世界的一般傾 向 としての上記 の諸趨勢 だ, とい うことである. いわば 今 日の社会 は徹頭徹尾ハ イテ ク社会 であ り, それが我 々の生存 の枠組 み となってお り, そ こか ら離れて は生 きられ な くなってい る. そ うした生存様式 の下で月 日を重ねて きた結果, こうした社会傾 向が生 じた とい うことなのである.

例 えば,大衆社会化, とい う点で説明 しよう.飯塚 (飯塚良明 『現代社会 を見 る眼

』N HKブ ックス,昭和4 8

年) によれば,大衆社会 を もた らした ものは まさに近代技術 である.

すなわ ち,技術 の発展が,産業化 を呼 び込 み,都市化 ・人 口集中 ・ゲマイ ンシャフ トの弱 化 を招 き, それが また無機 的機械 的な人間関係 を促進 し, マスメディア ・マスコ ミ ・マス プ ロ ・マスエジュケ‑ シ ョンの発達 とあい まって,公衆 とは全 く異な る大衆 の支配す る社 会 を現出 したのである.公衆 は教養 と財産 を もった固定的階層であ り,精神的共通性 や文 化価値への関心 で結合 してお り,彼 らの意見が公共 を代表 した. これ に対 して大衆 にはし っか りしたバ ックボー ンがな く,根無 し草であ り,孤独 ・不安 ・無関心 ・平均的 ・部分品 的 ・匿名性 ・非歴史性 ・無個性 とい う性格がついて まわ る. この図式 は大 方の承認 す る と ころであ ろう.大衆社会化 について述べ たが,他 の

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つの特徴 について もその規定要因が テクノロジーにあることを見届 けることは難 し くはない. コンピュー タ技術無 しには情報 社会 は考 えられ ない し,通信手段 ・輸送手段 の発達無 しには国際社会化 はあ りえない.生 産力 の向上 による豊富 な商品の供給 ・医療技術 の進歩 ・破滅的 な兵器 や軍事力 による潜在

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的 な大規模戦争 の抑止効果,等が平均 寿命の上昇 の引 き金 で あ るこ とは これ また明 らかで ある.少子化傾 向 について は, それ ほ ど直接 的で はないが,栄養水準 ・医療水準 の向上 に よる幼 児死亡率 の低 下, 高度 の生産技術 ・科学知識 をマ スターす る まで の教育期 間 の長 さ と費用, を考 えれ ば 「少 な く産 んで 卜手 に育て る」 のが庶民 の当然 の対 応策 だ ろ う.以に よって,現代社会 を して今 日の特徴 を もつ ような社会 に導 いた原動力 は 日進 月歩 に進歩 に進歩 を重 ね て きた技術 革新 であ r), その歩 み は1

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世紀以来イく可逆 的 で あった, と論 じて もあなが ち間違 いで はないだ ろう.

もっ とも私 は, いつの時代 で もテ クノロジー は社会 か ら独立 した 自変数 で あ り,従 って 歴史 の推進 力 は技術 で あ る. とい ったマル クス主義 ぼ りの技術 史観 を とる もので はない.

技術 と社会 は相即 す る し,社 会 や イデオロギー に よって抑 制 され る ことは, キ リス ト教 中 世 な どを思 い浮 かべれ ば明 らかだ ろう. ただ近代 の科学技術 に限定 して言 えば, 「中立論」

や 「自律論 」 に助 け られなが ら, その もた らす有益性 ・便利 さが大 い に歓迎 され, 「科学技 術 の進歩 こそが社会 を豊 か に し, 人々 を幸福 にす る」 とい う信念 が常識化 してい るので は ないだ ろ うか. そ こで改 めてテ クノロジーや技術 の由来 につ いて技術 史的 な面 か ら位置 づ けを与 えてみたい.

テ クノ ロジー とはなにか

テ クノロジー とは勿論, テ クネ‑ (技術 )十ロゴス (理論 ,学 問)の事 であ り,強 いて 日 本語 を当てれ ば,科学技術 とい うこ とにな ろう. だが,本来 こ0)二 ‑)は本 質 も由来 も別個 の ものであった.技術 とは, ア リス トテ レス流 に 言えば 「他 の よ うに も有 り得 る事柄 」 に かかわ る知性 ojうち 「成果 (ェル ゴン) の よ さに奉仕 す る制作知Jの事 だが, ここか ら私 な りにその本質性格 を定義 すれ ば, 「道具 や機械 を設 計 ・制 作 ・使 用 して生存 のための 目的 を達成 す るための手段 とな る能 力 (知識 ・もの ・わ ざ) の総体 」 とい う事 になる.従 って, 技術 に とって,人間 の生活上 の実用 目的 や願 望の実現 のために役 i7/)事 が至 卜命題 で あ り, そ うした技術 の開発 と案 出が実践 の積 み重ね の中で創造 され て きたのであ る. その意味 で は, プ ロメテ ウス神話 によるまで もな く技術 は人類発生 と共 に古 い起源 を もってい る. こ れ をふ まえて,技術 o)キー ワー ドを挙 げれ ば, 目的合稗性 ,効 率性,経験 的,試行錯誤, 勘 と熟練,手段性 ,有 用 ・便宜価値,古 い起源, 等 とな ろ う.

これ に対 して, 自然哲学 と区別 され る科学 の発祥 は近代 であ る.勿論,近代 自然科学 と い え ども, 自然哲学 と同 じ字 間 としての 目標 は もってい る. それ は,直接 o)功利性 を離 れ て純粋 に確論 的関心 か ら自然 のか ら くりを解 明 したい とい う学 問的欲求 だ ろう. つ ま り究 極 に は真理 認識 の獲 得 を t)つて その使 命 は全 う され るので あ る. i:.観 的 に言 って も認識

としての科学者 の欲求 は新理論 の確立 で満 た され るのであ る. だが,近代科学 は今一 つ異 質 の勤槍 を内在 させてい た. それ は,押論的関心 を究極 口標 としつつ, それ に よって得 ら れ る新知 見の応用性 ・実用的意義 について は必 ず しも高踏 的 で なか った,寛容 とい うので もなか った, む しろ実践 的効能性 を秘 め た知識 を こそ積極 的 に追 求 したの だ, とい うこ と であ る. この事 を明確 に述 べ た0)は周知 o)よ うにベ ー コンで あ る. かれ は古代論禅学 の実

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践上の非生産性 を不可 とし,「知 は力 と合一 し」なけれ ばな らない とし, そのための手順 と して,予断 と偏 見を排 し,仮説 を立 て, しっ らえられた経験 (実験) を考案 し検証 す る事 が必要 だ としたのであ る. そのための論理学が帰納法 として定式化 され た. こうして科学 的知 見には, 自然 を解明 し人間の幸福 を実現す るための実効 的なパ ワーを備 えること, と い う目標が植 え込 まれ る事 となった. それが卓 見であったか謬 見であったか は別 として こ れ は何 も時代 か ら浮 き上が ったベー コン個人 の特異 な見解 で はない. カ ン トが洞察 した よ うに,近代 はまさに 「実践理性 の優位」 したダイナ ミックな人間類型 を典型 とす る時代 で あ り, それが大航海時代 を招 き,地理上 の発見 を もた らし, ファウス ト的人間 を産 んだの である.宗教 において は権威 と儀式 よ りも信仰 や勤労 の価値 の発見 を,芸術 において は両 家 の視点 か ら対象 を見 る遠近法 の確立 を,医学 において は形 而上学的性格 のガ レノス医学 か らの解放 を,哲学 において はデカル トの レス ・コギタ ンスの発見 を, もた らしたのであ る. これ ら全般的な新機運 がバ ックとなって啓蒙運動が盛 り とが ってい くわ けだが, その 経緯 を辿 ることは本稿 の主題 で はない.

以上 に見 た ように技術 とちがい,科学 の作業場 はあ くまで理論領域 であ り, 自然法則 の 体系的 な知識 の獲得 を目指す知 的探求 であって, この ことか ら理論的,体 系的 ・斉合的, 再現性,実証 的,功利性 を離 れた 臼的 自体性,真理価値,近代以降 の誕生, といった特徴 を指摘で きるだろう. もっ とも,前述 の ように,功利性 を離れ る と言 って も,直接的 には とい う事 であって,原理的 に生活実践 か ら無縁 の知識至上 主義 を とる もので はない.

それで は,今 口のテ クノロジー は どう位置づ け られ るだ ろうか.先 に も触 れた ように, 歴史的 には勿論,技術 が先行 した.火や石器,土器,青銅器 も道具 として技術 の構成要素 の一 つである.科学者個人 の方法論上の 自覚 はともか くとして,恐 ら く近代科学 といえ ど も客観的 には当時の技術 を土台 にしてでなけれ ば誕生 しなかっただ ろう事 は明かであ る.

例 えば,大文字 を確立 す るもとになった望遠鏡,生物学促進 の欠 かせぬ手足であ る顕微鏡, 近代医学 を促進 した聴診器, これ らはいずれ も当時 の技術界 にあった小道具であ る. こう

して技術が科学 を促 した とい うのは一面 の真理 である. しか し, ひ とたび科学が成立 す る や, こん どはそれ を応用 した技術が発達 した とい うのが他方の面 で もある.種々の力学的 知識 の応用 としての内燃機関 の発達,弾道学 の応用 としての銃火器 の開発,等 多 くの事例 がある.今 Flで は,両者が相互 に影響 しあい,因 果,理論 応用,が必 ず しも一方的で な く双方向的であ り,一体化 しているのである. つ まり科学技術 とい う一 つの現象 になっ ているのであ る. この ことは工学部 とい う学問集団 に象徴 され てい る. これが テ クノロジ ー化 した技術 であ り, テ クノロジー化 した科学 であ り, この‑・体化 した分野が今や文明の 推進力 として社会 を動か し,生活様式 を決定 してい るのであ る.先述 の ように本来的 には 技術 と社会 は相互規定関係 をな してお り,必ず しもテ クノロジーが‑・方的 に社会 を動か し てい るわ1,1で はない はずである.今 日 とて もそ うした相即 はあ る意味で は貫徹 している.

この 「ある意味」の詳 しい説明 は次節 に譲 る として, ここで は近代社会 と技術 の特殊 な関 係 を押 さえてお くに とどめたい.近代 の科学技術 を取 りま くフレーム ワー クを全体 として みれば, それが テ クノロジー側 に有利 に働 いてい ることは瞭然 としている.すなわち,近

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代社会 は自由主義 の原則 が確立 した社会 であ り,政治的 には民主主義,精神的 には思想 ・ 学問 ・信教 ・表現等 の自由,経済的 には自由な経済活動 を もととした資本 主義 の社会であ

る. こうした体制下 にあって科学者 や技術者 は国家権力や宗教的権威 に煩 わ され る事 な く, 自由競争 に勝 ち抜 くための技術革新 に遇進 で きる仕組 み となってい るのである. こうして テクノロジーの高度化 こそは営利 目的 の最大 の貢献者 であ り, まさに技術様様 という評価 が ほぼ定着 しているのである.今 や技術 中立論 や 自律論が唱 え られ, それが悪用 されない 限 りは, その もた らす有益性 ・便宜 さは社会 を豊 かに し,人々 を幸福 にす る とい う信念が 常識化 しているのである. そ こで改 めて,今 日の我々 に とってのテ クノロジーの もつ意味

を問 い直 してみたい.

テクノロジー社会の問題性

ゲ‑ レンは,後期 シェ‑ラーの着想 を継承 しつつ経験 的な総合科芋 としての哲学的人間 学 を打 ち立 てようとしている.技術論 はその重要 な構成部分 であ る.彼 に とって技術 は人 間 に とって どの ような意味 を もっているだ ろうか.彼 は生物 としての人間の欠陥性 とい う 点か ら技術 の不可欠性 を説 く.すなわ ち,人間 は動物 の中で最 も不完全 な本能 と器官 の持 ち主であ り, 「欠陥存在 」であ る.感覚 において散漫,武装 において丸裸, その全体質 は胎 児的,本能 は不安定,特定の 自然環境への先与的適応能力 の欠如,等が人間のいわ ばアプ リオ リな事実性 である.人間 は任意 の自然状態 を前 に して これ を行為的 に改変 す る事 によ って しか生存 で きない文化的存在 であ り, この事 自体 は選択 の対象で はない. こうした自 然 の人間化 のための諸手段 の総体が技術 であ り,技術 史 は人間 史 とオーバー ラ ップす る.

この視点か ら彼 は,技術 の種類 (代償技術,強化技術,負担免除技術),道具 ・機械 の歴史 (道具,労働機械 ・原動機, 自動機械, の諸段 階),素材史

(

石,木,青銅,秩,合成物 質),文明史 (狩猟採集,農耕遊牧,現代産業文明),等 を詳述 している.問題 は現代 テク ノロジーの問題性 についての発言である. これ に関 して はそれほ ど歯切れ よ く指針 を与 え ている とは言 えない.彼 に とって技術 は人間の生存 に とっての必要条件で あ り, それ無 し には人間 は生 きられない.技術 は人間の発生 と共 にHL,現 し,徐 々 に進歩 を遂 げ今 や近代技 術 に到達 した. ここで は道貝か ら機械 へ と移行 している.近代科学 との提携 と資本主義的 生産様式 とがそれ を加速 した. それ は‑一つの決定的 な質的変化 であ り,文明全体 の構造変 化 であった.今や現代文明 は文明の絶対域 に踏 み込 んでい る. つ まりそれ は便利 な道具で ある と共 に一歩間違 えば破滅 を もた らしかね ない致命的 な武器 である とい うヤヌ スの双面 を もつ に至 っているのである. 自らを暖 めるために燃 や した火が身 を焦がすほ どの強火 に なってい るのであ る.「この劫火 によって何が焼 かれ,溶 か されて姿 を変 え,何が抵抗 の実 を示すか,今 それ を言 うことはで きない.

こうしてわれわれ はゲ‑ レンの所説 を手がか りに, テ クノロジー社会 の到来が人間 に と って避 けられない道筋であ ること, また この先 々 どうなってい くのか は予知 で きない こと, また,高度 テ クノロジーが我 々に とって功罪 ・益害 のア ンビバ レンツな価値 を もってい る 事 な どを確認 した.確 か に技術 は有用 であ り, それか ら逃れ る ことが場合 によって最高の

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賛沢 にな るほ どにわれわれ は技術 に絡 め とられてい る. この先 どうなるのか一抹 の不安 を 覚 えつつ もテ クノロジー依存 の生活 は続行 しなければな らないだろう.人類史 の巨視的観 望 において は,結局 は不可知論 しか成 り立 たないか も知れない.

ところでゲ‑ レン とは違 った角度か らテクノロジー時代 の問題性 を扱 ったのは今道 であ る.技術時代 の 「魂 の」危機, とい う点で はむ しろ彼 の方が明快 と言 えるか も知れ ない.

今道 は自然環境 と技術連 関 とい う

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つの環境 を区別 す る. 自然環境 は言 うまで もな く,海 洋 ・大気 ・森林 ・河川 ・湖沼 ・台地 ・気候 な どの自然的諸条件 である. これ に対 し技術連 閑 とは,道具 や機械 が高度 に発達 した結果, それ らが単独性 を失 い互 いに緊密 に結 びつ き

‑つの システムになってい る状態 を指す.例 えば自動車 とい う文明の利器 があ るが, それ は単純 に孤立 しているわ けで はな く, それ を作 るための多 くの関連産業,動 くための道路 網,採掘 ・精錬 ・輸送 ・販売 な どの燃料供給 システム ・交通法規体 系,開発研究分野,莱 界利害 の政策への反映 システム,等々が網 の目の ように張 り巡 らされている.同 じことは 任意 の電化製品や コンピュー タについて言 えるだろう. こうして我々 は好 む と好 まざる と にかかわ らず,技術連関 に巻 き込 まれているのが現状 であ る.

こうした状況 で は我々の行為 は転倒 した論理構造 を もつ と今道 は指摘す る. ア リス トテ レス以来,行為 は以下 のような倫理 で決定 され ていた.

大前提 ・私 は

A

を実現 したい (目的 の措定).

小前提‑

‑・ A

を実現す る可能性 のある手段 は

P , Q, R

等い くつかあるが その うち最 も容 易 で,格好 もいい もの は

P

である (手段 の選択).

論=‑・よって私 はPを行 いAを実現 しよう (行為 の決定). ところが今 日で は以下 のようにして行為が導かれ る.

大前提 ‑‑我 々 には

P

とい う手段 がある (可能手段 の確認).

小前提 ・

‑P

によって

A, B, C

等 い くつか の こ とが実現可能 で あ るが, この うち

A

実現 す るのが最 もコス トも安 く効率的で もある (目的選択).

結論 ・‑‑ よって私 はPを行 いAを実現 しよう (行為 の決定).

ここには高度 テ クノロジー時代 にお ける目的 一手段 の系列 の逆転 が描 き出 されてい る.

確 かにある新技術 の開発 は発生史的 には誰 かのあるい は社会 の何 らかのニーズ, デマ ン ド にl応じた ものであったか もしれ ない. とい うの は無用の道具 とい うの は背理であるか ら.

だがひ とたび確立す るやその新技術 が相対的 に独立 し,拡大応用 され,逆 にそれが人 々の 欲求や願望 をか き立 て掘 り起 こし, また創造 してい く事 に もな る.例 えば集積 回路 の発明 はコン ピュータ社会 を産 み, ゲーム ソフ トに応用 され,子 どもの遊 びを‑一変 させ た.次々 と発売 され るゲーム ソフ トを待 ち こがれ るようになった. 自動車 や家電製品等必要 は必要 だが,流行 だか らとか,持 っていない とみ っ ともない とか,宣伝 に乗せ られ て とかで買 う 場合 もあるので はないか.生殖医学 の革命 的進歩 は子 どものいない夫婦 の心理 に決定的な 影響 を与 えた. それ な りに心穏やかに過 ごして きたのに焦 りや迷 いを感 じだ した夫婦がい るか も知れない. また,臓器移植療法 の開発 は待機患者 を して脳死 の人 を待 ち望 む気持 ち を喚起 しない とも限 らない.

27

(7)

事 ほ どさようにテクノロジーが我々の心増 や慣習,制度,価値観 な どを変 え我々が益々 それ に振 り回 され るようになってい く事,人'I:̲最大 の目的 とされ る欲求 oj実現 としての幸 福 その ものが テク ノロジーの支配下 におかれ る事, これ こそが 「魂 の」危機以外 の何者で

もないであ ろう.

魂 の危機 は内面的 に深 く進行す る病理現象 だが,高度 テ クノロジーの普及 は もっ と直接 的 な形で我 々の心身 を脅 か し始 めてい る.社会や入寮 に とっての当面 の課題 とい う点で は こち らの方が緊急かつ深刻 な問題 か も知れ ない. それ らは言わず もが な,環境 問題 と生命 操作技術 にかかわ る問題 であ る.環境問題 とは,高々 ここ

2 0 0

年 ほ どの間の産業技術時代 の 経過 によって地球環境 の劣悪化 が進 み (地球温暖化,酸性雨, オ ゾン層の破壊,熱帯林 の 減少,砂漠 の拡大,絶滅生物種 の増加,激増 す る廃棄物,放射能汚染,天然化石燃料 の不 足,人 口増加 に追 いつかない食糧生産,等),この まま手 を洪 いていて は,人類 o)みな らず 地球 とい う生物圏 その ものが死滅 す るので はないか, とい うことである. これ に対 して, エ コロジス トと呼 ばれ る人達 は深浅 はあれ種 々の提 言 をな している. また, すでにttt界的 規模 での対策が着手 されているが必ず しも解決のめ どは立 っていない. なぜ な ら,何 らか oj行動計画 を立案 し実行 しようとすれ ば,個人,企業,国家,現在 世代,人類,のそれぞ れの段階 の 「エ ゴ」が立 ち はだか るか らであ る. ここには自由 i二義 の原則 その ものの再検 討が迫 られ兼ね ない事態が伏在 している.

他方,生命操作技術 の長足 の進歩 は, この技術 の行使 に伴 う倫理 問題 を提起 せず にはお かない.

DNA組 み替 え技術 は,人類 が神 に代 わ り新 しい生物種 の創造能力 を持 ‑

)た事 を 意味 す る.人類 に有益な動植物 の改良育成,遺伝病 の治療 な ど多 くの恩恵 を もた らすが, バ イオハザー ド0)危険 と背中合わせであ り,諸刃の剣 と言わ ざるを得 ない.人類 白身 のア イデ ンテティの流動化 を招 く恐れす らあ る. また延命医療技術 の進歩 は,死 の定義,QO

L

の再吟味 を不可避 な らしめた し,∠上殖医療 の革命的進歩 は肺,胎児,性,家族,世代等 をめ ぐる法的 ・倫理的常識 を揺 るが しかね ない問題 を含んでい る.

以上要す るにテ クノロジーの高度化 は,多 くのゆ とり,省力化,豊か さを与 えて くれ る ことによって虜 として我 々をその連関 o)中に取 り込 み‑)つ,他方で はその代償 として我 々 自身の心身,精神,家族,社会,環境,等 に否応 な く新 たな問題 を創 出 してい く,誠 に悲 劇的 な進展であ り,ゲ‑ レン流 に言 えば この過程 は不可逆的であ り, その未来 の予測 は不 可能 だ と言 うわ けである. に もかかわ らず我 々 はこの時代 を生 きなければな らない. どの

ような心術 を持 って臨んだ らいいのだ ろうか.

テ クノロジー時代 をどう生 きるか

中野 (孝次) 紘,本 阿弥光悦,鴨長明,西行

,

吉 出兼好,芭蕉,良寛,守, 日本 文化 史 卜,簡素な風雅 の道 を買 いた一群 の人 々の生 きざまを とりまとめ, 『清貧 の思想』 (中野孝 吹,草思社, 、ド成

3

年) と題 して世にLiJJした.彼 らはそれ ぞれ分野 は異 に しつつ もみな, 世俗 的な栄達や名利,富貴 を求 めず,心 o)清音 な生活 に憧れ簡素 を旨 とした人 々である.

庵の ような小 さな層,最低限 の家財道員,質素 な身 な り,粗末 な食べ物, そ して何 よ り

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もお ご りを慎 み乏 しさの中 に安息 を兄 いだす心 の在 り九 こうした清貧 の倫理が彼 らに共 通 してい る.大量生産 と大量消費,飽食 と使 い捨 て,油断 と欠乏感 の生活 に明 け暮 れ る現 代人 に対 す る, シンプル ライ フを忘れ るな, との警鐘 で あ ろ う. もっ ともこの よ うな清貧 の思想 は日本人特有 の もの と言 うわ けで はな く,例 えば西洋 に も,古 くはス トア派 (アデ イア フォラ)やエ ピクロス派 (ア ウタル ケイア),近代 で もル ソー (自然‑還 れ)や カ ン ト (リゴ リスムス),等 これ と類似 の倫理観 は少 な くない. イ ン ドや中国 に もあ るだ ろう.

我 々 は, とか く物 質的 な財貨 や感覚的快 楽 の中での欠乏 と充足 の悪循環 に陥 りが ちで あ るが, それ と対 照的 な この ような清貧 の倫理 を前 にす る とき,遠 く忘 れか けた心 の原点 に 触 れ る思 いが す る.一一も二 もな く原則的 な精神態度 として受 け入れ大事 に してい きたい も のであ る. とはいえ,現実的 にそれ を実践 しよ う とす る ととてつ もない難事 であ る ことに 気付 く.彼 らはいわ ば世捨 て人 の系譜 で あ り,芸術活動 とい う点 は別 として,現代 で は蒸 発者や ヒッピー, ホーム レスに近 いので はないか. ドロ ップア ウ トがすべて悪 いわ けで は ないが強 いて薦 め られ る こ とで もない. また, 山里 に庵 を結 ぶ に して も天然 の材木 や運送 の費用がかか り高 くつ くこ ともあ る.今 日で は質素 で 自然 の生活が か えって賛沢 で あ るよ うな事 が少 な くない. つ ま り自然 を買わ なけれ ばな らないほ どに人工化 が進 んでい るか ら である. それや これや を考 えれ ば,我 々 は最先端 の‑ イテ クを新 し物好 きに追 い求 めず, 昔 の先端技術 であった物 を大事 に使 い こな してい く事 が清貧 の思想 に近 い生活態度 と言 え

るので はないか.

それ に して もテ クノロジーの進展 その ものにブ レー キをか ける事 は出来 ない. と言 うの はブ レー キ をか けるため に またテ クノロジーが必 要 だか らであ る. とすれ ば, で きるだけ 許容 で きるテ クノロジー だ けを厳選 して導入 す るよ う絶 えずチ ェ ックす る とい うこ とが, これ まで指摘 した問題性 を回避 す るための現実的 な対 応 とい う事 にな ろう. それが実践 的 対策 としての, テ クノロジー アセ スメ ン トであ るが, その評価基準 は以下 の項 目を含 む と 考 え られ る.

(1)安全性 ‑健康 や生命 に とって危険性 が ない こと

(2

)効能性 ‑期待 され る効果 が あ る こ と

(3)最善性 ‑他 に もっ と有効 な手段 が見 当た らない こ と (4)合法性 ‑・少 な くとも明 白な実定法違 反 で ない こと (5)必 要性 ‑社会的 ニーズ ・需要 に対 応 した もので あ る こ と

(6)将来性 ‑ それ に よる当該社会 また は未来 世代 に悪影響 が予測 され ない

(凍結精 子 ・卵 ・受精卵 ,等 の生殖年齢以後 の使 用 の禁) (7) 自然性 ・..異常 (不 自然) を正常 (自然) に復 す意味が あ る こ と (筋 肉増 強 ・男 女産

み分 け ・美容整形,等 は問題 )

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)経済性 ・=資源 希少化時代 を控 えて費 用対効 果 の問題 は避 けて通 れ ない

仮 に一個人,一企業,一国 o)名誉,利 益,威信 に とってプ ラスで あ る として も,社会 や 人類,未来世代 に とってマ イナス とな るよ うなテ クノロジー は研 究 で あれ実用化 であれ抑

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(9)

制 す るこ とが大事 で あ る. これ らの項 目に沿 って吟味 すれ ばそれが可能 と考 え られ る.

実 はこれ まで述 べ た事 にすで になにが しか は含 まれ てい るが, テ クノロジー アセ スメ ン トで もっ と大事 な事 は, テ クノロジー その t)の に対 す る我 々 の基本 的 スタンス,哲学 であ る. ゲ‑ レンの文明 の絶対域 としての現代技術観, 中野 の文明 に溺れ ぬ清貧 の思想, これ らをふ まえ私 は, テ クノ ロジーの両義牲 を了解 してい る事, を挙 げたい. ここで言 う向義 仲 とは,例 えば道具 や機械 は有用 で あ り便利 で あ る と共 に使 い方 あ るい は使 う人 いかんで は致命的 な武器 ともな る, とい った在 り来 た り0)こ ととも違 う. これ は当然 の事 で あ ‑)て アセ スメ ン トですで に精 奄 され るだ ろう.両犠牲 とはテ クノロジーの進歩 を どの ように観 ず るか にかかわ る.確 か に, テ クノuジーの本領 は日進 月歩 の変化 にあ り, これ は通常 発 達 とか進歩 とか 言われ る. つ ま り昨 日まで大変 な労 力 を要 した事,不可能 だった事,願 望 や夢 に留 まってい た事,等が可能 になった r)省ノ)化 で きた りしてい くことだか らで あ る.

この事 か ら楽観 的 な進歩 史観,技術 善玉諭 もあ るい はでて くるか も知 れ ない. これ で は競 争馬 o)論理 であ ろう.早 く走 るの はいいが ルール違反 は失格 だか ら宥 め よう (アセ スメ ン トで チ ェ ック しよう).両義牲 を知 る者 は必 ず しも早 さをよ しとしない.なぜ な ら,テ クノ ロジーの進歩 はいつの場合 に も古 い ものの忘却 .喪失 を件 う事 を知 るか らであ る.何 かの 出現 は何 かの隠れで もあ る. ワープ ロやパ ソコンの普及 は名筆家 の出番 を少 な くした し, 識字ノJを低 Fさせ た.新幹線 の発達 は旅 の ロマ ンを変質 させ た し多 くの町 を過疎 に追 いや った.宇宙船 が月 に到着 す る時代 になって童話 の書 き変 えが必 要 とな った. 要す るに技術 が刷新 され る ご とに 古い ものが廃棄 され てい くのであ る.誤解 を避 けるために言 えば,私 は,古 い ものが捨 て去 られ るの は忍 びない とか,古 い ものの中 に も捨 て難 い ものが あ る と か, の車 を言 お う として い るので はない.今 あ る ものが テ クノロジーの刷新 に よって古 い もの とい う格 付 けを否応 な くされ てい く, その論理構造 の事 を言 って い るので あ る. テ ク ノロジー時代 にあ って は,現在 が現在 として十分 に享受 され権利 主張 す る ま もな く直 ちに 過去 に追 いや られ るその理不尽 さを言 うので あ る. そのテ ンポを止 め る事 は許 され ない, 出来得れ ば早 けれ ば早 いほ どよい とい うのが テ クノロジーの要請 であ る. そ して その流れ に乗 らざるを得 ないのが我 々の宿命 で もあ る. とすれ ば我 々 にで きる事 は, あたか も自転 車遅 乗 り競争 の よ うに, ・応前 向 きにつ き合 いなが ら もで きるだけテ ンポ を遅 らせ るため に, アセ スメ ン トを厳 し くし,程 々 の文化生活 に甘 ん じる事 で はないか.

マ ックス ・シェ‑ ラー は

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世紀 を色 々 な意味 での不均衡 ・対立 が緩和 され てい く調和 の 時代 と位置 づ けた. 高度 テ クノロジーが Lu界 を覆 う事 に よってあ る意味 で は的 中 してい る.

それが,彼が最 も高 い価値 をお き望 んだ 「愛 o)連帯 」 に よってで はな く,最 も低 い序列 を 与 えた 「有用価値 」によってであ る事 は皮 肉 な事 で あ る. 「最 も低 い価値 は最 も強 い価値 で

あ り,最 も高 い価値 は最 も弱 い価値lで あ る とすれ ばそれ もまた当然 か も知 れ ない.

本稿 は,平成

9

9

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口に開催 され た第

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回弘 前大学哲学会大会 で筆 者が行 った, 同 題 の公 開講演 を原稿化 した ものであ る.時間的 な余裕 が な く,本誌収録 に当 って加筆 ・訂 TFはせず, ほ ゞ草稿適 r)とな ってい る.〕

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参考文献

岩波講座 現代思想13Fテクノロジーの思想』 (岩波書店,1994) 名古屋大学公開講座 F現代技術 を考 える』 (名古屋大学出版会, 1983) 二枝博音 F技術 の哲学』 (岩波書店,1951)

Henk A. MJt en Have,Me di calTe c hnol ogy As s es s mel l tand Et hi cs , Has t i ngs Re por t

,

Sept ember ‑ Oct ob

e

r

,1995.

A.ゲ‑ レン 平野訳 F技術時代 o)魂 の危機J (法政大学出版局,1986) 加藤 尚武 r環境倫理芋のすすめrq(丸善 ライブラ リー1993)

中野孝次 i清貧の思想』 (草思社,1992)

今道友伝 rエ コエナカー生困倫種芋入門逮 (講談社学術文庫, 1990) 飯塚良明 F現代社会 を見る眼I(NIIKブ ックス, 1973)

杉田,岡崎,輪田編 l現代の思』 (金港堂, 1996) 城塚,片111, 星野著 l現代哲学への招待』 (有斐閣, 1995) 立花 隆 Fェ コロジー的jLTt考のすすめ』 (中公文庫, 1990)

北村 実 r環境倫声巨学 の問題点』 (早大哲学会

r PHI LOSOPHI A

』, 1994)

Max Sc hel er ,Phi l os ophi s che Wel t ans c hauung,Max Schel er(

i

es ammel t e Wer ke, Bd.9 SPaet eSchr i f t e

l1,1976.

五十嵐靖彦 「テ クノロジーの進歩 と人間の幸福」 (Fセ ミナー医療 と社会』第14号, 1998)

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