第
64
回税理士試験
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酒 税 法
本解答は平成 26 年 8 月 7 日 16 時に学校法人大原学園が独自に作成したもので、予告なしに内容を変更する場合があ ります。また、本解答は学校法人大原学園が独自の見解で作成/提供しており、試験機関による本試験の結果等について 保証するものではありません。 本解答の著作は学校法人大原学園に帰属します。無断転用・転載を禁じます。酒 税 法
本試験模範解答
-30点- 〔第一問〕 ( 1 )について(10点) 酒税法は、日本国内で消費される酒類について酒税を課すものであり、日本国外で消費されるため に輸出される酒類についてまで酒税を課すことには問題がある。また、貿易促進の見地から国際市場 における競争上の不利を避けるとともに、国際間の二重課税を避けるため、輸出する酒類については 酒税を免除することとしている。 ( 2 )について(10点) 〔 1 〕要件 酒類製造者が、輸出する目的で、酒類をその製造場から移出する場合には、当該移出に係る酒税 を免除する。 なお、「輸出する目的で、酒類をその製造場から移出する場合」とは、①法施行地以外の地域に 酒類を移出(郵送による場合を含む。)する場合及び②外国籍の船舶又は航空機に船用品又は機用 品として酒類を積込む場合をいう。 〔 2 〕必要な手続 原則手続 〔 1 〕の規定は、移出をした酒類製造者が、当該移出をした日の属する月分の期限内納税申告書 に、当該酒類が輸出されたことについての明細を記載した書類を添付しない場合には、適用しない。 なお、「輸出されたことについての明細を記載した書類」とは、輸出酒類が船舶又は航空機に積 み込まれたことを所轄税関長が証明した書類等の証明書に基づいて、その酒類が輸出されたことに ついての明細を記載したものをいう。 ( 3 )について(10点) 〔 1 〕概要 「日本国籍の船舶に、船舶内で使用するための酒類を積込む場合」は、( 2 ) なお書きの要 件に該当しないが、下記に掲げる租税特別措置法に基づく免税(外航船等に積み込む酒類の免税) の適用を受ける酒類については、酒税法の輸出免税の適用を受けることができる。 〔 2 〕適用範囲 酒類製造者が、本邦と外国との間を往来する本邦の船舶(以下「外航船等」という。)に船用品 として積み込むため、その積み込もうとする港の所在地の所轄税関長の承認を受けた酒類を、酒類 の製造場から移出する場合には、当該外航船等への積込みを、輸出又は外国の船舶への積込みとみ なして、輸出免税の規定が適用される。 〔 3 〕申請書の提出 の承認を受けようとする者は、一定の事項を記載した申請書を当該税関長に提出し、承認 〔 1 〕 〔 2 〕- 70点 - 〔 第 二 問 〕 品 目 及 び そ の 判 定 理 由 商 品 名 品 目 判 定 理 由 A ビ ー ル 麦 芽 ( 発 芽 さ せ た 小 麦 ) 及 び ホ ッ プ を 主 原 料 と し て 発 酵 さ せ た 酒 類 は 、 副 原 料 50 の 重 量 ( 350kg+ 400kg+ 45kg+ 5 kg= 8 0 0 k g ) が 麦 芽 の 重 量 の ( 1 , 6 0 0 k g × 100 50 = 800kg)を 超 え て い な い こ と 、 ア ル コ ー ル 分 ( 5 . 5 度 ) が 20度 未 満 で あ る こ 100 (1 点 ) と か ら ビ ー ル に 分 類 さ れ る 。 (2 点 ) B 連 続 式 蒸 ① 清 酒 か す 、 米 、 米 こ う じ 及 び 水 を 原 料 と し て 発 酵 さ せ た ア ル コ ー ル 含 有 物 を 留 し ょ う 単 式 蒸 留 機 で 蒸 留 し て 水 を 加 え た 酒 類 は 、 ア ル コ ー ル 分 ( 3 0 . 0 度 ) が 45度 以 下 ち ゅ う と で あ る こ と か ら 単 式 蒸 留 し ょ う ち ゅ う に 該 当 す る 。 単 式 蒸 留 ② ア ル コ ー ル 含 有 物 を 連 続 式 蒸 留 機 で 蒸 留 し て 水 を 加 え た 酒 類 は 、 ア ル コ ー ル し ょ う ち 分 ( 20.0度 ) が 36度 未 満 で あ る こ と か ら 連 続 式 蒸 留 し ょ う ち ゅ う に 該 当 す る 。 ゅ う の 混 ③ 連 続 式 蒸 留 し ょ う ち ゅ う と 単 式 蒸 留 し ょ う ち ゅ う を 混 和 し た 酒 類 は 、 連 続 式 和 酒 蒸 留 し ょ う ち ゅ う と 単 式 蒸 留 し ょ う ち ゅ う の 混 和 酒 と し て 取 り 扱 わ れ る 。 (1 点 ) (3 点 ) C ス ピ リ ッ ツ ① 果 実 ( オ レ ン ジ 果 汁 、 レ モ ン 果 汁 ) 及 び 水 を 原 料 と し て 発 酵 さ せ た ア ル コ ー ル 含 有 物 を 蒸 留 し た 酒 類 は 、 留 出 時 の ア ル コ ー ル 分 ( 91.0度 ) が 95度 未 満 で あ る こ と か ら ブ ラ ン デ ー に 該 当 す る 。 ② ブ ラ ン デ ー に 色 素 ( カ ラ メ ル ) 、 果 糖 及 び 水 を 加 え た 酒 類 は 、 果 糖 を 加 え て い る こ と か ら ブ ラ ン デ ー と は な ら ず 、 エ キ ス 分 ( 1.9度 ) が 2 度 未 満 で あ る こ と (1 点 ) か ら ス ピ リ ッ ツ に 分 類 さ れ る 。 (3 点 ) D 清 酒 ① ア ル コ ー ル 含 有 物 を 連 続 式 蒸 留 機 で 蒸 留 し 、 水 を 加 え た 酒 類 は 、 ア ル コ ー ル 分 ( 40.0度 ) が 36度 以 上 45度 以 下 、 エ キ ス 分 ( 1.0度 ) が 2 度 未 満 で あ る こ と か ら ス ピ リ ッ ツ ( 連 続 式 蒸 留 ス ピ リ ッ ツ ) に 該 当 す る 。 ② 米 及 び 米 こ う じ を 主 原 料 と し て 発 酵 さ せ て こ し た 酒 類 は 、 副 原 料 の 重 量 ( 20 40度 50 kg+ 720 × × 0.8157= 267.2kg) が 米 の 重 量 の ( ( 4 0 0 k g + 1 4 0 k g ) × 95度 100 50 = 270kg) を 超 え て い な い こ と 、 ア ル コ ー ル 分 ( 18.5度 ) が 22度 未 満 で あ る 100 (1 点 ) こ と か ら 清 酒 に 分 類 さ れ る 。 (3 点 ) E 甘 味 果 実 酒 ① 果 実 ( り ん ご ) 及 び 糖 類 ( ぶ ど う 糖 ) を 原 料 と し て 発 酵 さ せ た 酒 類 は 、 糖 類 の 重 量 ( 210kg× 1 = 210kg) が 果 実 に 含 有 さ れ る 糖 類 の 重 量 ( 210kg) 以 下 、 ぶ ど う 糖 を 使 用 し て い る こ と 、 ア ル コ ー ル 分 ( 1 4 . 0 度 ) が 15度 未 満 で あ る こ と か ら 果 実 酒 に 該 当 す る 。 ② ア ル コ ー ル 含 有 物 を 連 続 式 蒸 留 機 で 蒸 留 し て 水 を 加 え た 酒 類 は 、 ア ル コ ー ル 分 ( 42.0度 ) が 36度 以 上 45度 以 下 、 エ キ ス 分 ( 1.0度 ) が 2 度 未 満 で あ る こ と か ら ス ピ リ ッ ツ ( 連 続 式 蒸 留 ス ピ リ ッ ツ ) に 該 当 す る 。 ③ 果 実 酒 に ア ル コ ー ル ( 連 続 式 蒸 留 ス ピ リ ッ ツ ) を 混 和 し て 水 を 加 え た 酒 類 は 、 混 和 ア ル コ ー ル 割 合 ( 16.6% ) が 90% 以 下 10% 超 で あ る こ と か ら 果 実 酒 と は な ら ず 、 甘 味 果 実 酒 に 分 類 さ れ る 。 混 和 ア ル コ ー ル 割 合 100 × 0.42 = 16.6% (1 点 ) 1,500 × 0.14+ 100 × 0.42 (4 点 )
商 品 名 品 目 判 定 理 由 F 発 泡 酒 麦 芽 ( 発 芽 さ せ た 大 麦 ) 及 び ホ ッ プ を 主 原 料 と し て 発 酵 さ せ た 酒 類 は 、 大 麦 こ う じ を 使 用 し て い る こ と か ら ビ ー ル と は な ら ず 、 麦 芽 を 原 料 の 一 部 と し 発 泡 性 を 有 す る こ と 、 ア ル コ ー ル 分 ( 5.0度 ) が 20度 未 満 で あ る こ と か ら 発 泡 酒 に 分 類 さ れ (1 点 ) る 。 (2 点 ) G ウ イ ス キ ー ① 穀 類 ( 小 麦 及 び と う も ろ こ し ) を 、 発 芽 さ せ た 穀 類 ( 小 麦 ) 及 び 水 に よ り 糖 化 さ せ て 発 酵 さ せ た ア ル コ ー ル 含 有 物 を 蒸 留 し た 酒 類 は 、 留 出 時 の ア ル コ ー ル 分 ( 70.0度 ) が 95度 未 満 で あ る こ と か ら ウ イ ス キ ー に 該 当 す る 。 ② ウ イ ス キ ー に ス ピ リ ッ ツ 、 色 素 ( カ ラ メ ル ) 及 び 水 を 加 え た 酒 類 は 、 原 酒 割 合 ( 93.3% ) が 10% 以 上 で あ る こ と か ら ウ イ ス キ ー に 分 類 さ れ る 。 原 酒 割 合 1,000 × 0.7 = 93.3% (1 点 ) 1,000 × 0.7+ 100 × 0.5 (3 点 ) H リ キ ュ ー ル ① ア ル コ ー ル 含 有 物 を 連 続 式 蒸 留 機 に よ り 蒸 留 し た 酒 類 は 、 ア ル コ ー ル 分 ( 45.0度 ) が 36度 以 上 45度 以 下 、 エ キ ス 分 ( 1.0度 ) が 2 度 未 満 で あ る こ と か ら ス ピ リ ッ ツ に 該 当 す る 。 ② 発 泡 酒 に ス ピ リ ッ ツ を 加 え た 酒 類 は 、 麦 ( 小 麦 ) を 原 料 の 一 部 と し た ア ル コ ー ル 含 有 物 を 蒸 留 し た も の を 使 用 し て い る こ と か ら 発 泡 酒 と は な ら ず 、 エ キ ス (1 点 ) 分 ( 3.0度 ) が 2 度 以 上 で あ る こ と か ら リ キ ュ ー ル に 分 類 さ れ る 。 (2 点 )
内採点箇所 各 2 点 ① 適用税率 税 率 品 目 商品名 計 算 過 程 (円/k ) ビール A 220,000 連続式蒸留 B 200,000円+10,000円× 5 度= 250,000円 250,000 しょうちゅ う 単式蒸留し B 200,000円+10,000円× 5 度= 250,000円 250,000 ょうちゅう スピリッツ C 200,000円+10,000円×23度= 430,000円 430,000 清酒 D 120,000 甘味果実酒 E 120,000円+10,000円× 2 度= 140,000円 140,000 発泡酒 F 麦芽比率 1,000kg = 67.3% 250kg+1,000kg+100kg+80kg+40kg+15kg 67.3% ≧ 50% 220,000 ウイスキー G 80,000円+10,000円× 4 度= 120,000円(措法税率) 120,000 リキュール H (その他の発泡性酒類) 原料に使用した発泡酒の麦芽比率 67.3% ≧ 50% 220,000
② 課税標準数量 課税標準数量 品 目 商品名 計 算 過 程 (m ) ビール A 350m ×(24本×800ケース+30本)+500m ×20本×500ケース = 11,730,500m 11,730,500 ※ 製造場内で飲用した30本は移出とみなして課税 連続式蒸留 B (1) 混和率 しょうちゅ 1,000 ×0.2 = 400 う 1,000 ×0.2+1,000 ×0.3 (1) (2) (1,800m × 6 本×500ケース+720m ×10本)× 1,000 = 2,162,880m 2,162,880 ※ 品質評価のため送付した10本は課税移出 単式蒸留し B (1) 混和率 ょうちゅう 1,000 ×0.3 = 600 1,000 ×0.2+1,000 ×0.3 (1) (2) (1,800m × 6 本×500ケース+720m ×10本)× 1,000 = 3,244,320m 3,244,320 ※ 品質評価のため送付した10本は課税移出 スピリッツ C 720m ×12本×100ケース+200m ×500本= 964,000m 964,000 ※ 無償提供した500本は課税移出 清酒 D 1,800m ×12本×800ケース+720m ×24本×500ケース = 25,920,000m 25,920,000 甘味果実酒 E (1) 課税標準たる数量 350m ×24本×100ケース= 840,000m (2) 免除に係る課税標準たる数量 350m ×2,400本= 840,000m (3) (1)-(2)= 0 m 0 発泡酒 F (1) 課税標準たる数量 350m ×24本×300ケース+ 500m ×(24本×200ケース+4,800本)= 7,320,000m (2) 免除に係る課税標準たる数量 500m ×4,800本= 2,400,000m (3) (1)-(2)= 4,920,000m 4,920,000
② 課税標準数量(続き) 課税標準数量 品 目 商品名 計 算 過 程 (m ) ウイスキー G 500m ×24本×600ケース= 7,200,000m 7,200,000 ※ 薬事法の規定により収去された10本は非課税 リキュール H 500m ×(24本×500ケース+100本)+350m ×24本×250ケース = 8,150,000m 8,150,000 ※ 8 月10日に改めて移出した100本は課税移出 ③ 課税標準数量に対する酒税額 酒 税 額 品 目 商品名 計 算 過 程 (円) ビール A <判 定> 前年度実績 1,000k -100k +600k -100k -100k = 1,300k ≦ 1,300k 前月末実績 150k +30k = 180k < 200k 当月末実績 180k +11.7305k +500m ×20本×500ケース = 196.7305k ≦ 200k ∴ 全量につきビールに係る税率の特例の適用あり ※ 割合判定 80%を乗じる期間 平成21年 7 月から平成26年 7 月 ∴ 85% (1) 11.7305k ×220,000円= 2,580,710円 (2) (1)×85%= 2,193,603円 2,193,603 連続式蒸留 B <判 定> しょうちゅ 前年度実績 ≦ 1,300k う 400 前月末実績 (100k +100k )× 1,000 = 80k < 200k 当月末実績 80k +2.16288k +(720m ×12本×100ケース) 400 × 1,000 = 82.50848k ≦ 200k ∴ 全量につき清酒等に係る税率の特例の適用あり (1) 2.16288k ×250,000円= 540,720円 (2) (1)×80%= 432,576円 432,576
③ 課税標準数量に対する酒税額(続き) 酒 税 額 品 目 商品名 計 算 過 程 (円) 単式蒸留し B <判 定> ょうちゅう 前年度実績 ≦ 1,300k 600 前月末実績 (100k +100k )× = 120k < 200k 1,000 当月末実績 120k +3.24432k +(720m ×12本×100ケース) 600 × = 123.76272k ≦ 200k 1,000 ∴ 全量につき清酒等に係る税率の特例の適用あり (1) 3.24432k ×250,000円= 811,080円 (2) (1)×80%= 648,864円 648,864 スピリッツ C 0.964k ×430,000円= 414,520円 414,520 清酒 D <判 定> 前年度実績 ≦ 1,300k 前月末実績 120k +100k = 220k ≧ 200k 当月戻入れ 1,800m ×200本= 360,000m ∴ 当月戻入数量につき清酒等に係る税率の特例の適用あり 8/10(東京)1,800m ×12本×800ケース= 17.28k > 0.36k ∴ 一部適用あり (1) 0.36k (2) 25.92k -(1)= 25.56k (3) ① (1)×120,000円= 43,200円 ② ①×80%= 34,560円 (4) (2)×120,000円= 3,067,200円 (5) (3)+(4)= 3,101,760円 3,101,760 甘味果実酒 E 0 k ×140,000円= 0 円 0 発泡酒 F 麦芽比率50%以上 ∴ 清酒等に該当しない 4.92k ×220,000円= 1,082,400円 1,082,400 ウイスキー G 7.2k ×120,000円= 864,000円 864,000 リキュール H 8.15k ×220,000円= 1,793,000円 1,793,000 酒税額の合計額 10,530,723円
④ 控除を受けようとする酒税額 控除を受けよう 品 目 商品名 計 算 過 程 と す る 酒 税 額 (円) 清酒 D ※ 移入した製造場を移出に係る製造場と、移入を戻入れと みなして戻入控除を適用する (1) 税率 120,000円 (2) 戻入数量 360,000m (3) 控除税額 ① 0.36k ×(1)= 43,200円 ② ①×80%= 34,560円 34,560 スピリッツ E (1) 移入酒類の税率 200,000円+10,000円×22度= 420,000円 (2) 使用数量 100,000m (3) 控除税額 0.1k ×(1)= 42,000円 42,000 酒税額の合計額 76,560円 ⑤ 納付すべき酒税額 納付すべき酒税額 計 算 過 程 (円) ③-④= 10,454,163円 10,454,100円(百円未満切捨) 10,454,100