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ゲイン切換機能 を持つデ ィジタル制御方式昇降圧形

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(1)

長崎大学工学部研究報告

2 5

4 5

平成

7

7

ゲイン切換機能 を持つデ ィジタル制御方式昇降圧形

DC‑DC コン′ バータ

11 3

睦 菩* ・松 本 晋一郎**

不二雄**・松 尾 博 文**

ANe wDi g i t a l l yCo n t r o l l e dBuc k‑ Bo o s tTy pe DC‑ DCCo n v e r t e rwi t hCha n g e o v e rFu nc t i o n

o ft heFe e d ba c kGa i n

by

Mu t s u y o s h i AS ANO*, S h i n i c h i r oMATS UMOTO**

Fu j i oKUROKAWA**, Hi r o f u miMATSUO**

Amo ngva r i o ust ypec i r c ui t s , t i l ebuc k‑ bo os tt ypedc ‑ dcc o nve r t e rha vebe e nwi de l yus e da spo we rs up‑

pl i e sf ore l e c t r o ni cs ys t e ms ,i nwhi c ht heo ut putpo we ri sr e l a t i ve l ys ma l lunde r1 0 0W, be c a us eo fi t ss i m‑

pl ec i r c ui tc o ns t r uc t i o n,s ma l lnumbe ro fc o mpo ne nt s ,a ndt hei s o l a t i o nbe t we e nt hei nputa ndo ut put . Ho we ve r , t heba c k‑ boo s tt y pedc ‑ dcc o nve r t e rhasade t e r i o r a t i vepr o bl e mi npr ac t i c a lus et ha tt heo ut put vo l t a geo ft hedc ‑ dcc o nve r t e ri nc r e a s e se xt r a o r di na r i l ywhe nt her e a c t o rc ur r e nti sdi s c o nt i nuo usunde r t hel i ghtl o adc o ndi t i o n. Thepur po s eo ft hi spa pe ri st opr e s e ntane wc o nt r o l me t ho dt os o l vet hea bo vepr o

もl e m,i nwhi c ht hedi gi t a lc ont r o lc i r c ui ti sc ompo s e do fdi gi t a lc i r c ui ta ndi t sf e e dba c kga i ni sc ha nge d‑

O ve ra st heo pe r a t i o nmodeo ft hedc ‑ dcc o nve r t e rva r i e s ,a ndt oa na l ys et heo ut putc ha r a c t e r i s t i c so ft hi s di gi t a l l yc ont r o l l e ddc ‑ dcc o nve r t e rt he o r e t i c a l l y.Asar e s ul t ,t her e gul a t i o na nddyna mi cc ha r a c t e r i s t i c s a r ec l a r i f i e da ndt her e g ul a t i o nc ha r a c t e r i s t i c si si mpr o ve di nt hedi s c o nt i nuo usr e ac t o rc ur r e ntr e gi o n.

1.

まえがき

昇降圧形

DC‑DC

コンバータは,回路構成 が簡単 で部品点数が少な く入出力問の絶縁 が可能であるな ど の利点を持つため

,1 0 0 W

以下の比較的小電力の電子 機器用電源 として広 く用い られている。 しか し,この 昇降圧形 回路では,フ ィー ドバ ックゲインを大 き くす る とリアク トル電流連続領域 において回路動作 が不安 定 にな りやすい l)・ 2)0‑万 , この ような リア ク ト)I/ のエネルギー蓄積作用 を利用 した

DC‑DC

コンバー タにおいては,負荷電流が小 さ くなるとエネルギー蓄 積用 リアク トルを流れる電流が不連続 とな り,出力電

圧が異常 に上昇す る とい う欠点が存在する3). この出 力電圧の異常な上昇は, リアク トル電流連続領域の回 路条件 を基 に設計 した小 さなフ ィー ドバ ックゲインで は抑制で きない ことがあ る。通常,ダミー抵抗や補助 スイ ッチ 4)を用いて リア ク トル電流 を常 に連続 に し て この現象を除去 した り,あるいは出力キ ャパ シタの 容量 を大 き くし,回路動作の安定性 を増す ことにより フィー ドバ ックゲインを増大 して,出力電圧の上昇を 抑 えている。 この ことは電力効率の低下や回路の大形 化を招 くことになる。

本論文では, リアク トル電流不連続領域では回路動

平成

7

4

3 0

日受理

*海洋生産料学研究科

( Ma r i nePr o duc t i o nSc i e nc ea ndEngi ne e r i ng)

**電気情報工学科

( De pa r t me nto fEl e c t r i c a lEngi ne e r i nga ndComput e rSc i e nc e )

(2)

1 1 4

ゲイ ソ切換機能を持つデ ィジタル制御方式昇降圧形

DC‑ DC

コンバー タ

作が本質的に安定である3

)I 5)

ことに着 目して,昇降 圧形

DC‑DC

コンバー タの電流連続領域 と不連続領 域 とでフィー ドバ ックゲインを切 り換 えることによ り 無負荷か ら全負荷 まで出力電圧の安定化が可能な新 し い方法 を提案 し,理論的考察を行 う。 この場合,制御回 路は操作性 に富み柔軟 な制御が可能なディジタル回路 で構成する。 まず,従来のディジタル制御回路の構成 について簡単 に述べる。次に,デ ィジタル制御方式昇 降圧形

DC‑DC

コンバータの静特性 および動特性 に ついて検討す る。そ して この回路の安定限界 とデ ィジ タル制御回路の積分ゲイン との関係を明 らかに し, こ れに基づ きリアク トル電流連続領域 と不連続領域にお ける積分ゲインを決定す る。 またゲイン切換機能を持 つデ ィジタル制御方式昇降圧形

DC‑DC

コンバータ の制御 回路 の構成 について述べ,その動作特性 を示 す。その結果,本回路方式 によれば,出力キ ャパシタ の容量 を特 に増大す ることな く昇降圧形

DC‑DC

ンバータにおいて,無負荷か ら全負荷 まで出力電圧は 十分 に安定化でき,定常偏差が生 じないことが分かっ た。

2.

従来のデ ィジタル制御方式昇降圧形

DC‑DC

コンバータの特性

ここではデ ィジタル制御方式昇降圧形

DC‑DC

ンバータの静特性 および動特性 について検討 し,回路 設計上の問題点を明 らかにする

。Fi g.1

はデ ィジタル 制御方式昇降圧形

DC‑DC

コンバー タの基本回路で ある。 ここでmは リアク トルの一次側 と二次側の巻数 比である。 この図において制御回路部は

Fi g.2

のディ ジタル制御回路で構成 されている

。Fi g. 2

の制御回路 は P (比例)

,

Ⅰ (積分)お よび

D

(微分)の制御回 路か ら構成 されている。 このデ ィジタル制御の各回路 部の動作 については既 に詳述 されている6)o これによ れば

,D

お よび Ⅰ制御回路部 では,現在の周期のデ ィ ジタル微分お よび積分の演算値 を用いて次の周期の修 正 された基準値 NRM を設定す るため, 1周期遅れの 制御が行われる。 したが って

,DC‑DC

コンバータ

E ○ ▲T e ∫

1

:m

Fi g.1 Ba s i cc i r c ui tc o nf i gur a t i o no ft hedi gi t a l l yc o n‑

t r o l l edbuc k‑ bo os tt ypedc ‑ dcc o nve r t e

r.

‑ d

pcontroL

u

NRM L

Pre‑Amplifier Circuit

Nn‑ 1

‑ ‑ 日 Cont r o1 1 Nt . ∩=Nn‑NI NT

∑Nt . ∩‑1

」 Fi g. 2 Co nf i g ur a t i o no ft hec o nve nt i o na ldi g it a lc on‑

t r o lc i r c ui t .

の主スイ ッチ

T

rのオン時間

T

nと出力電圧

e

。との間 の伝達関数 i

AT。 n / Ts ) / e

。は

AT。 n( S ) / Ts ̲ H, ニーH( 〜 S 、 ) A

e(S)

‑ ‑ H 。 (1 . ( s T D・ b e‑s T

s)・

・ ・ ・ ( 1 )

の ように近似 され る。上式で

S

お よび

T s

はラプ ラ ス演算子 お よび主 スイ ッチ

T

r のスイ ッチング周期

AT。 n ( S )

よび

Ae 。 ( S )

はそれぞれ

T。 n

お よび

e

。の微少 変化分

AT。 n

および

Ae

。の ラプラス変換である。また,

H p , TD

お よび

Ⅰはそれぞれ比例感度,微分時間およ び積分時間であ り,次の ように表 され る。

H p

#

̲ 〜K D βf * Tg

TD二 二 N R

式(

2 )

か ら式(

4 )

において,N

R ,f *

お よびβT

s

はそれぞれ

P

制御 回路部 において予 め設定 された基準 のパ ルス

,VCO

の電圧対周波数特性の曲線上の平衡点 にお ける発振周波数お よび

D‑

Ⅰ制御回路部 におけるパル ス計数時間である。 また,

G

お よび

A

VCO

お よび 前置増幅回路のゲイン,KD お よび KIはそれぞれD

Ⅰ制御回路部 における微分ゲインお よび積分ゲイン である

。Fi g. 1

DC‑DC

コンバー タの リアク トル 電 流連 続 領域 におけ る状 態平 均 化法 に よる等 価 回 1)および式(1)を考慮 し式(1)において

e

‑sTs

=1‑s Ts ( 5 )

(3)

浅野 陸喜,松本晋一郎,黒川不二雄,松尾 博文

な る近似 を取 り,また,

とすれば,ラウス ・フルビ ッツの安定判別式 よ り K

D

,

KI ≦遠 ∈

( 1‑妻NR )( mE. .‑E。 ) Ts

KIの関係が次の ように求め られる。

/

m2 f *f s LC

T n) (m E i+ E 。)

(( 1 ‑ 妻 NR ) 2 +m i( 1 j NR )( mEi +E。 ) 讐弊)

m2‑(1j NR)( ‑Ei +E 。 ) T s K 。 β GA /( f s f * LC)

( ‑ 2 ( 三 ・ &) + i( 1

j NR)(‑EiE

o

)

( 些 欝 些 ‑ T 2 9 ? ) 〉 T s

また リアク トル電流不連続領域における伝達関数 7) よび式(

1

)より,不連続領域 における系の安定限界は

K I

K

D <

&

2t mTs E pi fG"R t( CRT2+一

実 ㌍ )

I 2Ts 2 CR1 2mTs F i FG"R t

)

2

βf *2mT㌔Ei CRT2 AGf s f * 2

とな る。

この ときの リアク トル電流連続領域および不連続領域 における負荷電流 。の変化に対する積分制御 による 出力電圧安定化の範囲はそれぞれの領域 におけ る昇降 圧形 コンバー タの入出力電圧 の関係式1)I7)お よび

よ く1 NR‑KI f (2Q * Ts L 1)

・ ‑ I I

I:

' ト

NR+KI (2Q 1 ‑ 1) f * Ts

リアク トル電流不連続領域 :

Ⅰ 。 ≧ ( NR+KI (2Q I ‑ 1) )2m2 Ei 2 2LTs f * 2 Ts

NR‑KI (2Q I ‑ 1)

(7)

(8)

1 1 5

制御回路部 にオーバフローあるいはアンダフローが生 じた場合の基準値の修正値 N

RM6

)よ り次の ように求 め られる。

リアク トル電流連続領域 :

( NR‑KI (2Q I ‑ 1 )) NR+KI (2Q 1 ‑ 1)

( NR‑KI (2Q I ‑ 1

)

)

( 1 i )

Fi g. 3

に出力平滑キ ャパ シタ

C

をパ ラメー タに した 場合 の系 の安定限界 を示 す。 この場合 ,回路条件 は

Ei ‑1 0V

,

E

‑1 0V,L‑1 4 5 f L H,R‑2・ 5

E2

, A‑ 1

,

f s ‑2 0 kHz , f *‑6 3 MHz, G ‑2 2 MHz / V ,NR‑1 6 36

,β

‑0. 9 6,m‑ 1

である。実線は式(

7 )

および式(

8 )

より求 め られた安定化範囲の境界であ り, これ らの線 に囲ま れた領域が安定領域である

。Fi g

.4 に示 した出力電圧 安定化特性 より境界電流め

Ⅰ 。 ‑0. 4 3A

か ら全負荷時 の負荷電流

4. OA

までの リアク トル電流連続領域にお いて,出力電圧 を安定化す るためには

K

Iは

0. 1

1で十 分であ り, この場合

K D

5

以上 に設定すればC‑

1 0 0 0 F L F

で も安定な回路動作 が得 られ る. しか し,安 定な動作が得 られるための最大の KIである

0. 5

を選ん

0. 5 1. 0 1. 5 2. 0 K l

Fi g.3 Bo unda r i e so fs t a bi l i t yi nt heKD ‑ KI pl a ne , t a k‑

i ngCa sapa r a me t e

r.

(4)

1 1 6

ゲイン切換機能 を持つデ ィジタル制御方式昇降定形 D C‑DCコンバー タ

o I c

l・0 2・0 3・0 4・0 5・O

I 。( A)

Fi g. 4 Re g u l a t i o nc ha r a c t e r i s t i c s ,t a ki ngKIa Sa p a r a me t e r .

0.5 1.0 1.5 2.0 Kl

Fi g. 5 Bo u nd a r i e so f s t a b i l i t yi nt heKD ‑ KI p l a n e , t a k‑

i n gAa sapa r a me t e r .

で も

Fi g

.4 に示す ように リアク トル電流不連続領域 に おいて出力電圧を安定化することはで きない。 さ らに 制御 回路の入力インピー ダンスを

4k

E2とし,負荷抵 抗 Rを開放 した場合に出力電圧 を安定化す るためには

‑ NR帆∩

:= ' f L ‑ 至 ;

K

Iは

1 . 5

に増加す る必要がある。 この

Fi g. 3

より

K

1‑

1 . 5

においては出力平滑キ ャパ シタ

C

を増加 して も安 定な領域 は存在 しない。 また

,Fi g. 5

に示す ように前 置増幅器のゲインAを増加 して も同様の結果が得 られ る。国におけ る回路条件 は C‑1000〃Fであ り,Aを 除いた他の回路条件は

Fi g. 3

と同 じであ る。一方,リア ク トル電流不連続領域では主回路が一次遅れの系(7) なるため式(

9 )

および式(10)におけるK

D

およびKIの安 定範囲は十分・に大 きい。そ こで本論文では この ことに 着 目して,連続領域 と不連続領域 とでKIを適切な値 に 切 り換 えることによ り,出力電圧の異常な上昇を抑制 す る方法 について検討す る。

3.

ゲイン切換機能 を持つデ ィジタル制御方式 昇降圧形 DC‑DCコンバータ

Fi g. 6

は,積分制御 回路部の積分ゲインを切 り換 える ためq)制御回路の構成図である. また,ここでは過渡 特性を考慮 して,微分制御回路部 の微分ゲイン

K D

切換回路 も付加 している。図においては,まず,負荷電 i。が検 出され,電圧 に変換 され る。 この値 を

VCO c

で周波数 fcに変換 し,さ らにカウンタによ りパルス数

N

c,n に変換する。 この場合,切換点 における誤動作 を 防 ぐために

RS

フ リップフロップ回路 によ りヒステ リ シス特性 を持たせている。 このため,負荷電流のヒス テ リシス特性の上限

Ⅰ。 H

お よび

Ⅰ。 L

に対応 した設定値 N

H

お よびN

L

をコンパ レー タで比較することにより,

7

=

巨 頭 ] 訂

Pre‑Amplifier Circuit♯l

P

re‑Amplifier

C

ircuit#2

ー 10

一 eo

. 1 ∑( Nn‑ NI N T ) l IC o n t r o ue rl

† 今 I N T l s 3 † S 4

Fi g. 6 Co n f i gu r a t i o no fane wd i g i t a lc o nt r o lc i r c u i twi t hc h a n g e o v e rf u nc t i o no ft hef e e d b a c kg a i n・

(5)

浅野 睦喜,松本晋一郎 ,黒川不二雄,松尾 博文

R S

フ リップフロ ップか らコン トロール レジス タに

"H"あるいは ̀̀L''の信号が送 られる. コン トロー ル レジスタでは この "H"あるいは "L''の信号に対 応 して

Sl 〜S4

の信号を微分お よび債分制御回路に設 け られたシフ トレジスタに送 る。微分お よび積分制御 回路で演算処理 した値は各回路部 におけ る 2つのシフ トレジスタにより乗除算 され さらにアダーによ り加 減算 される。 この ように して, リアク トル電流連続領 域では,比較的小さな

K

Iを選択 し,不連続領域では大 きな KIに切 り換えることにより出力電圧 E。の安定化 が図れる。

0 1. 0 2. 0 3. 0 4. 0 5. 0 l o( A)

Fi g. 7 Re g ul a t i onCha r a c t e r i s t i c so fne w di gi t a l l y c o nt r ol l e dbuc k‑ boos tt ypedc ‑ dcc o nve r t e r wi t h c ha nge o ve rf unc t i o n o ft hef e e dba c k ga i n.

Fi g. 7

にこの方式 による出力電圧安定化特性 を示す。

図において

K D ‑ 5,A‑ 1

であ り,

R

を除 く他の回 路条件 は

Fi g. 3

と同 じであ る。積分ゲイン

Ⅰは無負荷 か ら全負荷 (‑ 4A)まで出力電圧 を十分 に安定化 するために連続領域では

0. 1

1に不連続領域では約

1 4

1. 5

に切 り換 えている。 この場合のヒステ リシスの

( Ⅰ 。 H・ Ⅰ 。 L )

1 0mA

としている

。Fi g

4 と比較 して,

リアク トル電流不連続領域での出力電圧 E。の異常上 昇は十分抑 え られていることがわかる。 また,積分制 御回路部の働 きによ り出力電圧の定常偏差 は無負荷か

ら全負荷まで零 に抑 えられている。

4.

むすび

以上 ,昇降圧形

DC‑ DC

コンバ ー タに対 して,デ ィジタル制御回路 を適用 し, リアク トル電流連続領域 および不連続領域で着分ゲインを切 り換 える制御 を行 い,次の有用な結果を得た。

11 7

( 1 )

リアク トル電流不連続領域での出力電圧の上昇 を抑制することがで き,広範囲の負荷電流において出 力電圧の安定化を図ることがで きる。デ ィジタル積分 制御 回路の働 きによ り, この場合の定常偏差は生 じな

い。

( 2 )

ダミー抵抗が不要 とな り,電力効率の大幅な改 善が期待で きる。

( 3 )

ダミー抵抗や電力回生用の補助 スイ ッチを必要 としないため,回路構成 が簡単になる。

( 4 )

ディジタル制御回路 を用いているため,ゲイン の変更,切換点の設定等 が容易に行 える。

現在 ,本方式の過渡特性についての詳細な検討 を行 ってお り,次の機会 に報告 したい。

最後に,本稿をま とめ るに際 して資料の整理,図面 の作成 な どに協力頂 いた本学技官川原学氏に感謝 しま す。

( 1 )

松尾博文,原 田耕介 : ttェネルギー蓄積用 リアク トルをもつスイ ッチング レギ ュレー タの動特性", 学論

( C), J 61 ‑C

,

5, pp. 3 01 ‑3 0 8( 1 9 7 8 ‑05 ).

( 2 )

松尾博文 : ttスイ ッチング レギ ュレー タの動特性 について'',電気学会電子回路機能 と技術シンポジウ ム資料

, 5( 1 9 7 9 ‑0 3 ).

( 3 )

松尾博文,原 田耕介 : "リアク トル電流不連続領 域 におけ る

DC‑DC

コンバ ー タの特性 ",信学論

( C), J 6トC

,

1 , pp. 3 3 ‑4 0( 1 9 7 8 ‑0

1).

( 4 )

松尾博文 ,原 田耕介 : tt電力回生 を可能に した蓄 積形 スイ ッチン グ レギ ュレー タにつ いて",電学論

( B), 5 3 ‑1 3

,

2, pp. 1 0 7 ‑1 1 4( 1 9 7 8 ‑0 2 ).

( 5 ) Le eF. C. Y.a ndYuY. : " Mo de l i ngo fs wi t c hi ng r e g ul a t o rpo we rs t a ge swi t ha ndwi t ho utz e r oi nduc

t o r ‑ c ur r e ntdwe l l t i me" ,I EEETr a ms . I nd. El e c t r on.

Co nt

r

.I ns t r um.

,

I EC1 ‑2 6

,

pp. 1 42 ‑1 50( Åug.

1 9 7 9).

( 6 )

松尾博文 ,黒川不二雄 : くデ ィジタル制御方式

DC‑DC

コンバータの安定化特性の解析",信学論

( C) ,J 6 9

C

,

5, pp. 6 7 8 ‑68 7(

昭6ト0

5 ).

(7)松尾博文,原 田耕介 : t'リアク トル電流不連続領 域 におけ る

DC‑DC

コンバー タの特性 ",信学論

( C),J 6トC

,

1 , pp. 3 3 ‑4 0

(

5 3 ‑01 ).

参照

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