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圧力センサを用いたアームロボットの制御

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Academic year: 2021

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圧力センサを用いたアームロボットの制御

2017SC061齋竹薫 指導教員:大石泰章

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はじめに

本研究では,圧力センサを用いてアームロボットによる 物体の把持を行う. 物体の把持を行うには, 物体を掴む部 分であるグリッパの閉じ具合の調節が必要であり, そのた めに圧力センサを利用する. 圧力センサを用いることで人 間と同じような力加減を再現することができると考えら れる. 例えば, 圧力センサを用いて乳癌の早期発見をする WAPRO-4 [1]や, 遠隔操作の建設ロボットシステムのマ スタ・ スレーブ制御への応用が考えられる[2]. 本研究では,圧力センサを用いて,把持の際の圧力を読み 取り, マイコンボード Arduinoに送る. さらに, Arduino

から Tinkerkit Braccio (以下, Braccio) というアームロ

ボットに指令を送り,グリッパを適度に閉じて,物体の把持 を試みる.

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制作するシステム

制作するシステムの構成を図1に示す. 圧力センサを用 いて把持の際の圧力を測定し,結果をArduinoに送る. さ らに, Arduinoの指令により,アームロボットを動かす. ま た, 圧力の測定結果を使用して, グリッパの閉じ具合を決 める. 圧力センサ Arduino Braccio 圧力 指令 図1 全体のシステムの構成

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アームロボット

Braccio は, Arduino.orgが開発したアームロボットで あり, Arduino のプログラムから指令を与えることでアー ムロボットを動かすことができる. このアームロボットの 画像を図2に示す. サーボモータが合計6つついており, 土台から順番にモータ1 からモータ6 と呼ぶ. これらの モータは,それぞれベース, 肩, 肘, 手首,手首回りの回転, そして, グリッパを駆動する. 本研究では, モータ2から モータ6を使用する. モータ2からモータ5は, 0度から 180度の範囲で動かすことができ, 指定の角度にすること ができる. モータ6は,グリッパを動かす部分で,開く動作 と閉じる動作を行うことができる. また, 最も開いた状態 を10度, 最も閉じた状態を70度として, グリッパの閉じ 具合を指定することができる. 以下,このグリッパの閉じ 具合を表す角度を閉度と呼ぶ. これらの角度は, Arduino の中にあるライブラリの機能でサーボモータを制御するプ ログラムを使用して,指定できる[3]. 図2 アームロボット

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圧力センサ

本研究では, TAIWAN ALPHA ELECTRONIC CO.,

LTD. が開発したシート状の圧力センサを使用し, 円形の 部分に加わる圧力を測定できる. 圧力センサの感圧レンジ は約30gから1000gである[4]. この圧力センサの画像を 図3に示す. 図3 圧力センサ 圧力センサの円形の部分に1円玉を重ねて置き,重りの 質量と圧力センサの出力値との関係を調べた. 重りの圧力 が円形部分のみに加わるように, 円形の部分に各辺6mm の立方体の消しゴムを設置し, その上に1円玉を置くこと にする. 測定に用いた計りによれば, 消しゴムは0g であ る. 1円玉は全部で20枚使用して,出力値の変化を測定し た. 測定結果を図4に示す. 1

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図4 1円玉を重ねたときの出力値の変化 その結果, 1円玉を重ねるごとに出力値が上がることが わかった. ただし,その関係は直線的ではなく,雑音の影響 を受けることがわかった.

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圧力センサをつけたアームロボットの動作

グリッパに圧力センサを取り付けることで, グリッパ閉 度の調節を行い, 物体の把持に活用する. グリッパの位置 について図5に示す. 図5 圧力センサの位置 グリッパの閉度を以下のように調節する. まず, グリッ パの閉度を50度にする. 圧力センサの反応がない場合は, 閉度を10度増やす. 圧力センサの反応がある場合,つまり, 圧力センサの出力値が1以上の場合, 物体の把持ができた と見なしてアームロボットの姿勢を変え,物体を運搬する. 最大閉度は70度であるため,閉度を増やした結果, 70度に なった場合は圧力センサの反応がなくてもアームロボット の姿勢を変える. グリッパの調節の詳細を図6に示す. 実験として,長辺が8.4cm, 短辺が5.2cmの長方形の箱 の把持を試みる. 長辺の側を掴むように箱を配置した場合, 閉度70度で圧力センサが反応し箱の把持に成功した. こ の時の実験動作を図7に示す. 一方, 短辺の側を掴むよう に箱を配置した場合,閉度50度で圧力センサが反応し,同 じく把持に成功した. このように, 圧力センサを使うこと により,異なる大きさの物体の把持が可能である. グリッパ閉度を10°にする. グリッパ閉度𝑥を50°にする. アームロボットを前方に傾け, グリッパの位置を物体にあわせる. 開始 圧力センサ が反応する. No Yesor 𝑥 ≥ 70 𝑥 = 𝑥 + 10 図6 フローチャート グリッパ閉度を10度にし, グリッパの位置を物体に合わせる. グリッパ閉度を50度にする. グリッパ閉度を10度にする. グリッパ閉度を60度にする. グリッパ閉度を10度にする. グリッパ閉度を70度にする. 垂直にする. 後方に傾ける. 図7 実験動作

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おわりに

本研究では, Arduinoから指令を送ることによりアーム ロボットで物体を掴む動作が行った. また, 圧力センサで グリッパの調節を行い,異なる大きさの物体の把持に成功 したが, 圧力センサの反応で制御したため, グリッパの強 弱がつけにくいことが分かった. 今回のアームロボットでは,閉度を70度以上にできない ため, 小さすぎるものは把持することができない. そのた め,小さいもの,細かいものを掴むには違うアームロボット を使用する必要がある. グリッパの強弱をつけるには, 閉 度の変化を細かくし, 圧力センサの精度を良いものにする 必要がある. また,物体の位置調節が難しいため,カメラな どを使用する必要がある.

参考文献

[1] 加藤一郎・ 小金澤鋼一・ 高西淳夫: 「乳ガン自動触診 ロボット・WAPRO-4」.日本ロボット学会誌,第5巻 2号(1987), pp. 102-108. [2] 加藤英寿,山田宏尚, 武藤高義: 「遠隔操作建設ロボッ トシステムのマスタ・ スレーブ制御(第2報: 重力補償 による多関節アームへの拡張)」. 日本フルードパワー システム学会論文集,第34巻4号(2003), pp. 85-91 [3] Braccio: Braccio Quick Start Guide

[4] Membrane Force Sensor:

https://docid81hrs3j1.cloudfront.net/medialibrary/2019/02/ MF01-N-221-A01.pdf

図 4 1 円玉を重ねたときの出力値の変化 その結果 , 1 円玉を重ねるごとに出力値が上がることが わかった . ただし , その関係は直線的ではなく , 雑音の影響 を受けることがわかった

参照

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