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巻 頭 言 高松赤十字病院紀要第2巻の発刊にあたって

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Academic year: 2021

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巻頭言

巻 頭 言

高松赤十字病院紀要第2巻の発刊にあたって

高松赤十字病院 院長  網谷 良一

 長年の懸案であった高松赤十字病院紀要の創刊から早いもので1年が過ぎました。昨年8 月には笠木前院長の御退任に伴いまして、私が院長職を引き継ぐことになりました。新たな 体制のもとで「高松赤十字病院事業運営5カ年計画(平成 26~30 年度)」を策定し、急激に 変貌する医療環境の中で高度急性期病院として当院が目指すべき医療と地域の中核病院とし ての役割を果たしていくための方向性を提示しました。この5カ年計画の重点項目の一つと して、『院外への情報発信の推進』を掲げました。

 当院は 1,000 名を越える職員を有し、地域医療支援病院、地域がん診療連携拠点病院、地 域周産期母子医療センター、災害拠点病院、二次救急指定病院、臨床研修指定病院、へき地 医療拠点病院等に指定され、非血縁者間骨髄移植や腎臓移植も行っている、まさに地域の拠 点病院であります。職員の皆さんにはこれまでの臨床経験の蓄積を基盤として、日々多くの 患者さんの医療に励んでいただいております。その中で新たな疾患や病態を呈する患者さん に遭遇することもあるでしょうし、これまでの経験を踏まえて新たな取り組みに乗り出すこ ともあるでしょう。それらの経験は直接関わったご本人にとって業務のさらなる向上に活か せる財産であることは言うまでもありませんが、周りの同僚にとっても貴重な追体験となり ます。これらの業務上の知見や経験をあらためて整理し、先人の経験を文献などを通じて振 り返り、さらに検討・考察を加えて学会や研究会などで発表することは、その後の業務遂行 のためにたいへん有益です。自分自身のみならず同僚の皆さんにとっても大きな刺激になり ます。ひいては当院の存在を内外に示すことにも繋がります。

 とは言っても、忙しい日常業務に従事しながらの学会発表の作業は決して楽なものではあ りません。ましてや論文にするためには多大なエネルギーを要することは重々承知していま す。それでも論文審査(いわゆる査読)を何回か経て、希望する雑誌に掲載された時の達成 感と満足感はそれを補って余りありますし、間違いなく自身のその後の発展、成長をもたら してくれます。

 高松赤十字病院紀要も査読者の審査を経て一定の基準を満たした論文や報告が掲載されま す。今回の第2巻には、笠木前院長の長年にわたる深い臨床経験に裏打ちされた日常診療に 有益な総説、山本呼吸器科部長をはじめとして幅広い領域からの臨床上の貴重な知見を纏め た多彩な原著論文や症例報告、さらには各部門からの興味深い報告が掲載されています。職 員の皆さんには是非とも一読していただきたいと思いますし、また次号には奮って投稿して いただくことを大いに期待しています。今後とも『高松赤十字病院紀要』は勿論のこと、和 文・英文を問わず各々の職種、領域の専門雑誌にも積極的に投稿されることを心より願って います。

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