・企業家の目的は利潤の獲得︑密の増殖にあって︑企業家はその手段として資本を蓮用脚は同即する︒資本の
盗用は具膿的には財塵−i−有形︑無形の財貨︑貨幣︑勢務一1の運用であって︑企業の活動申には一方には財
薩が企業から離れ去り叉は溝へ去り︑他方には企業へ入り繁り叉は生じ來る︒この減じた財産の贋値を費用と
いひ加はつた財産の贋値を鍬入といふことは私経濟學を畢ぶ者の総て知る所である︒
怖企業の一定期闇申の利釜又は損失を知るには二つの方法がある︒一は期首と期末との企業財産の便値の合計
蕃14,◎OO
¥1ぐ遡皇 蓼 3,600
塾図計算表
帯晶蜜上高 費上商晶原償 萱三軍利盆
用 籔 欝
費用勘建と故入勘定
俸 給 家 賃
蓮搬具減麗1脚費 保瞼料
雑費用 純利盆
¥
¥
¥
ユooo
︐760 G50
50
エ00 ¥ %00
蕃 エooo
,
すなはち資本額を比較することであゆ︑他はその年度中の総牧
入と総費用とを比較することである︒この二法の申前者は企業
活動の結果なる利比婆は損失の総額を算出し得るに止り︑利釜
叉は損失の原因を示すことを得ないものであるから後者に比し
て劣れりとされてみる︒この後の方法により企業の結果の利釜
叉は損失の額と︑それを算出する経路とを併せて表示する會計
報告書は損釜計算表と呼ばれ︑例へばあらまし上の如きもので
あるQ しかるにこの會計年度の婿入は商晶費上高の一四︑○○○圓
であり︑費用は三三商品原便及び諸費用の合計一三︑○○○圓
二五九
二六〇
であるから︑この損盆計算表を次の如く書き改めることができる︒
損釜計算表 牧入
費用
賞上商晶原野
俸給 家賃
蓮搬具費用 保瞼料 雑費用
¥14,000
¥1◎,旨oo
¥ 1ア000
¥ 750 蕃 600
¥ 50
¥ 100¥13,000
1GOO
純利釜
,上の損釜計算表にて費上商品原債は俸給︑家賃等の諸費用と同
様に取扱はれてるるが︑これは必しも商晶原債を他の諸費用と特
別の取扱ひを爲さ穿ることを主張する爲ではない︒萱上商品原慣
は普通には費用と呼ばれないがそれは費用といふ語義が異ってみ
るからである︒費用とはすべて企業から消え去った財産の便値で
ある︒販費した商晶は企業外に去るのであるからその便値は質的
にも量的にも費用の最も重要なるものである︒
損釜計算表の材料は貸借封照表の材料と同じく企業の常時の會
計記鋒すなはち勘定組織の中から得られる︒即ち商品費上高は企業の再入を記録する勘定から︑責上商品原
便︑その他の諸費用は費用を記録する勘定からそれぞれその真字を得てみる︒然して牧入即はち商品費上の計
籔は勘定の貸方残高︑費用の計数は借方淺高なること勿論である︒何となれば貫入が費用より亀多いときには
その差額は利釜であってそれは貸方残高なること︑及び普通に費用といはれてみる竜のは借方項目なること明
白であるからである︒これ等の勘定はいつれも便値勘定或ひは所謂資本勘定に属するから財産勘定との關係︑
聯絡が問題となる︒
資産が得られた時にはその資産勘定の借方にその償額︵取得弦楽︶が記入される︒資産が﹁費用となって﹂
浩失する時にはその旨記録されなければならないが︑この場合の記録は資産の減少を示すその資産勘定貸方へ
石炭勘定
費 顕灘
方
貸
方
月B 借
黛16.00◎
エ12.000 71鷺.00◎
599.000 492.000 387。◎00 2雛。000
ユ,o孟1.ooo 9・隻5.ooo 8墨4.ζ)00
7盛6.00◎
639,000 536.000 42盆.000 312.OOO
312.◎◎0 10《菱.000
113。000 107.00◎
105.000 96.◎oo
獲高
99.0◎0 エ01.ooo 98.OOO 107.000
103.ぐ)OO
1ユ荏.ooo 110.0ζX)
31象。000
㍉鵬 41
6i
金1$.ooo
600.000
750.000
1∫5{36.()ぐ}0
1,566.()◎o残高 312.OOO
185工58蓉2185ゑ1 雫よ 王 0編 ユ 9窮 マよ 0漸 ◎り
費用勘定と牧入勘定
引
1のその債額の記入のみで
なく︑企業より流出した
費産の償値を表はす領値
勘定借方へのその便値の
記入をも俘はなければな
らない︒假に﹁在高﹂欄
を設けた石炭勘定︵資産
⁝勘・是︶と翼〃計抽㈱を鵬備⁝へた⁝
石炭費︑勘定︵費︑用勘定︶
とを封照する︒この例は
財産勘定は財産の在高を
︵理想から言へば常時︶示
二山2
二六二
すべき︵實際上には︑しかしながら︑決算時にしか示すことができない︶勘定であり︑費用勘定は︵随時その
時までの︶費用の累積額を︵しかし現實にはやはり決算時にしか判明せぬものであるが︶告げる勘定であるこ
とを明瞭にせんためである︒財産勘定が一時黙に於ける財産の現状を︑費用勘定︑言入勘定が一定紀聞中に筆
生︑累積した費用及び牧入の高を表はすことは簿記理論の根本である︒通常このことは認識されてみないし又
帳簿を見たΨけではそれ程この事實︵或ひは解継目︶は明白に知り得るものではない︒
﹁ ◎ ハ︶ O O O O O ハ︶ 0 ハ︶ ︵︶ ︵V ハ︾
石炭費勘定
界
三
借 方
10盛,oo 瓢7.oo 324.oo
鷹〜〜).oぐ}
525.oぐ)
621.oo 7舩.oo 820.OO
9黛7.O(1
1,030.oo
1,1{4㍉ぐ)0
1β54。00
104。Gぐ}(}l
l113・㈱ o
107.(♪oζ)1 }
1。5馴
き ≦)6。Ooぐ)
1
、器器ll
王1繍
103.oooi
・三蝋
p110.0001
1,露54.oo
二
四費用牧入勘定へ
1;4
111黛2衰23333 3 11 @18 25 1 8 15 Ω︒舶 1 8 15 盟 肛
期閲︑を麗切って期藍碧の石炭費の累計及び期末の石炭の在高を知るを以て足り︑
に於ける修花記入の一と考へられてるる︒とにかく碧羅の記入法は次の如くで充分である︒ この石炭費勘定は貸方欄を不用とし 且寧ろ石炭費記入帳への記入の如き租 詳細なる記録である︒これは例へば一 週毎に倉庫係が機關係に石炭を引渡し た時に費用が獲生したと見倣す場合で ある︒しかしかくの如く精密に石炭の 在高及び石淡費の累計の経過に關する 記録を作製する必要はないから︑會計 その計算記録は普通には決算
石炭勘定
工,254.000 3エ2.00◎
1,566.00()
費用牧入勘定 薦 高
3/31 3/雛 216.0◎◎
600.000 750.⑪00
エ,566.00◎
312.000
費用牧入勘定
建 高
硯金勘定:
石炭商A勘定
高
班耶蹄
4/1
1,254.00()
3/31 i石 髭遷 孕む 定
贋値勘定であって︑その借方には企業より去った便値即ち費用を累積的に︑
即ち牧入を累積的に記録し︑期末に於て貸借Q差額を算出すればその期聞の企業の成績がわかるのである︒費
費用勘定と牧入勘定 二六三 上の石炭勘定を前の詳細なる石炭勘定に比較する と貸方石炭減少が一計数になって出てみる貼︑從っ てこの石炭勘定は決算日三月三十一日に於ける石炭 在高をしか示すを得ないといふ黙が異ってみる︒さ ればこれに鷹じて石炭費勘定への記入も年度中石炭 の減少した時直ちになされす︑年度末決算日當日に 於ける累積額の一計数のみが判明してみる︒石炭費 勘定十島は結局費用牧入勘定借方へ振替へられるも のなる故︑かかる場合特に石淡費勘定を設ける必要 がないから石炭減少の記入の反屈記入を直ちに費用 牧入勘定に向って行ふのである︒此の費用牧入勘定 は通常集合損釜勘定と呼ばれてみるもので︑資本金 その他諸積立金勘定が翻的便値勘定なるに甥し動的 その貸方には企業に加はつた贋値
石炭費勘定(混合費用勘定)
312.000
エジ254・∫}00
工ξ〜6(〜ズ}0ぐ)
,
前沸石炭費勘定
集合狽盆勘定
3/31 3/31
蝕16.で)oo
600.000
750.oo(}
1,芝〜66。ぐ)oo
312.ooζ)
前梯石炭費勘定 現 金 勘 定 際f炭商A勘定
謝弗石鯵ミ費勘定
前挑石炭費勘定 (資産勘定)
工/1
工/3
勲/5
4/1
31a.ooo
312.でx)◎
獲 高
石麓き費勘定: 一
3/31
4/1
31三≧,(}oo
31オ,00◎
定 高 勘
巌 費
!/3ユ.
石
4/1
集合損盆勘定
3/311 石 炭 費 勘 定 1 1,254.ooo
二六四
用牧入勘定は必要に懸じて
﹁勘定の分劃﹂を受け得ること
勿論である︒
前頁の石炭勘定は財産勘定
であるが︑これを直ちに費用
勘定︵或ひは混合勘定︶と解︑繹
するのが一般である︒その場
合には現在石炭在高三百十二
圓はこれを経過的な資産勘定
に移し︑淺高は即ち集合損釜
勘定に逡るといふことにな
る︒一i−結局この勘定の固有
の工高はない◎
この方法には理論上多くの
難黙がある︒上掲石炭費︑勘定借方一月六属現金六百圓は企業よりの六百圓の領値の減少を表はし︑反面記入は
現金の減少を示すもので現金勘定の貸方にある筈である︒それ故これは會計學上現金の減少がただちに費用の
聚生と認められ︑從って現金も建物︑機械︑燃料︑螢早緑ぴは原料︑商品等の財貨と等しく直接に生産活動に
携む得るといふことを前提とするものであって︑貨幣が支佛用具として他の財貨と証別さるべきものなること
を見逃した解繹である︒債務︑債模も現金︑小切手等と同じく支佛用具であるから︑二月五日石炭商A七百五
十圏に保て窓同様のことが言はれる︒叉期末に於ける所謂﹁費用勘定の修正記入﹂であるが︑上の例借方前梯
石炭費勘定三百十二圓︑貸方石炭費勘定三百十二圓は何を意味するか︒期末に至り石炭に使ひきれなかった分
あるを獲見しこれを貸借封照表書に費産として掲げる上はその石炭を買入れて未だ一塊をも燈申に投じない時
にはその全部を資産として認むべきである︒すべての資産は結局は消滅してその蜀魂を費用の額に加へる︒1
この原理を屡々つ資産は費用に化する︒しと言ひ表はすがこれは誤解され易い表現法である︒一iけれども資産
の申企業外に流出したるもの及び企業内にて溝失したもの&贋値のみが費用の額に計上さるべきである︒資産
の全額を先づ費用と推定し訟き期末に修正するよりも︑費用半生毎に一々これを認めること不可能或ひは不便
なれば會計年度進行申はそれを無覗しおき︑期末に至りまとあて或額の資産が費用として減少したことを認め
たがよい︒
.資産としての商晶及び販費により減少した商昂の極値換言すれば商晶費用の取扱ひも前蓮の原理による︒商
晶勘定の借方には年度始在高及び年度内仕入高が認入されるが︑年度末に至り財産目録作製の結果その現在在
費用勘定と攻入勘定 二山ハ五
ご六六
高が判明するときは︑借方合計とこの現在在高との差額がその年度内に於ける商品減少額と考へられる故その
商は商品勘定の貸方に入る︒それに封ずる情断記入は費用を示す便値勘定になさるべきで商品費用勘定が用ひ
られるか或ぴはそれを省いて費用轟轟勘定へ直ちに仕課される︒商品現在在高が商品勘定の幾許であって次期
に年度初在高として繰越さるべきものである︒省商量勘定を商品財産勘定と商品仕入勘定とに分割する理由は
︶
費上勘定 (或い・牧入勘定)
8,0◎0 6,000
14.00ζ
エ蜘} ^麗叢雛
14・メ)oo
現金勘定
ぞ〜用」「女入歪妨定
8,◎00
A萱上勘定
受取勘定
6,000
:B資上勘定
全く無いと思はれる︒商品仕入帳から商
晶勘定に仕入高を縛記し︑年度末商品在
高は同じ勘定で繰越し次年度始在高とし
て掲げて良い︒
次に特定期欄申企業に流入及び生起し
た高値︑即ち損出計算表上の牧山の額は
王入を記録する勘定の貸方残高である︒
細入勘定は商品或ひはサアヴイスを﹁販
費﹂した際封債として受取る財産の慣値
を一會計期閥を通じ累積記録する勘定で
ある◎商品或ひはサアヴイスを販費する時に増加する財産は現金︑小切手︑手形︑費掛金その他の債樺等の支
佛用具である︒この支挑用具の増加はそれぞれの財産勘定の借方への記入によ砂認められ︑かくの如き財産の
増加による牧畜の獲生は普通には商品費上勘定と呼ばれてみる深入勘定の貸方への記入によの果される︒例へ
ば右掲の如くである︒
普通はこの二上勘定をかくの如きものと解せ・すにその貸方が財産の減少︑資本の増加といふ二要素を含む混
合⁝勘定であると見てみる︒この考への原紙には個々の販費ある度毎に直にその費用とその損釜とを算出せんと
の︐理想が存在する如くである︒販萱せんとする前にその商品の原領を知り︑最低債格を假定的に決心しておく
ごとは必要であるけれども︑個々の販費の後それに實際要した費用とそれから實際嚢生した損釜とを知ること
は必要なく且正確にそれをなすこと極めて困難である︒例へば或石炭商或取引にて石炭十噸を百十五圓にて費
つた◎この十噸の仕入便額を知るはそれ程困難ではないが︑それを百八圓五十銭とすれば所謂萱上総利釜は六
圓五十饒となる︒故にこの取81を分解して次の如く仕課することも考へられる︒
︑齢 蹄 轡 海 閑HOQ◎・9
灘 塾 轡 蔚 絹 δQ◎徹◎
灘 蹄 轡 柵 閣 ⑪●9
騒﹂巨鴬購轡祷 曙 c隠◎α◎
費用勘定と牧入勘定 ご六七
三ハ八
しかしこの六圓五十銭を純利釜と見て︑資本を損はすしてこれを企業外に虞嘉することは勿論できない︒髪上
撰釜勘定はまだ混合勘定である︒その中から石炭商が一個の商人として店を張ってみるに要する諸費用の⁝幾分
かを差引かなければ翼の利釜金額は出ない︒この費用の割振額が大器の見積でよければ販費の前に原債計算を
したらば用いたであらう聞接費の額で闇にあふけれども︑現實に獲生した費用を合理的に賦課しやうとするな
ちば不可能であり叉意味のない不要事でもある︒何となれば個々の取引に際しその費用を計算せんとてその取
引額に署し配賦すべき闇接費は元來個々の取引に直接關係なく︑全會計年度に総括的に絶するものであって︑
年度進行中に於てはそれは合計幾何に蓮するか將來の睨題として豫測を許さないのである︒番上損得勘定貸方
の﹁分析﹂は年度末にまで延期されざるを得ない︒しかし損釜計算上の計算は費上盤谷計数の﹁分析﹂から始
めるのではなくて杢商品費上勘定貸方合計額の﹁分析﹂から始めなければならない︒損盆計算表が先づ翼長商
晶費上高を示さすいきなゆ費上総利釜の項目を掲げそれから諸費用を差引き純損釜を出すのであったらその効
用は牛減する︒一々の取31に就き販費商品購入債格その他のあらゆる出費を計算し得て費上勘定貸方すべてを
資産勘定と純損釜勘定とに分析記入してしまふことが可能であるとしてもこれは爲すべきではない︒牧入の額
に幽する認録が必要なのである︒したがって個々の販費ありたる時その爲に獲生した﹁財産の減少しと﹁利釜
の獲生﹂との二要素を分離できないことが商晶壷上勘定を用ふることを絵様なくせしめるとは言はれないわけ
である︒もしもそれをするならば年度中の牧入︵商晶稲上総計︶と諸費用項目とが不明になって︑損釜計算表
集合損釜勘定
14,000
工4,0◎0
商品資」二勘定
工。,50(>1
1,0Go 750
600 50
1001
1,000
エ馬000
三崎仕入勘定
俸給勘定:
家賃勘定
蓮搬具減慣
塗騨費勘定
保隙料勘定 雑費用勘定 獲高一當期 純盆勘定
調製といふ簿記の重要な職能の一つを果すを得なくな
る︒蓋し純損釜額を示すのみにてそれが生じた原因を示
さなければ損釜計算表は成立しないからである︒
問題を前に戻して損釜計算表上の最初の項目商品費上
高︑或ひは元帳中の商品費上勘定貸方合計は一定會計年
度申の財産の減少︑資本の増減の骨筆激を混合したもの
であらうか︑それともその期闇の二値の流入額すなはち
牧入であらうか︒始めに掲げた損釜計算表と同じ材料よ
りなる集合損盆勘定は上の如くである︒
商品費上勘定を混合勘定となすときは上の集合三三勘
定貸方計数はそれより振替へたものであるからやはり
一つの混合額である︒この混合額から﹁資産の減少﹂といふ要素の計数を取除くときは純利釜の貸方淺高︵歓
損ならば借方残高︶を得る◎ ﹁資産の減少﹂の要素を取除くためにはそれが本圃記入さるべき正當の場所すな
ほち各財産勘定の貸方に振替へてしまへばよい︒但しかく説明できるのは俸給勘定︑家賃勘定等も財薩勘定と
考へた場合である︒もし俸給勘定︑家賃勘定等の借方が始から費用をあらはすものと解されるならばーーその
費期勘定と牧入勘定 二六九
二七〇
不合理なることは既にのべたが一集合損釜勘定借方への記入はそれぞれの費用勘定に於て認識されてみる費
用を振替へる作用をなすものと言はなければならない︒尤も商晶仕入勘定︑建物勘定︑機械勘定等は如何なる
場合も費用勘定とは考へられない様であるからそれ等に撃てはこの記入が混合高から﹁資産の減少﹂額を取除
く爲であるといふ論明法が餐當する︒
かくの如く解慰した場合の集合損盆勘定借方への記入は實質量の意味を有せす︑ただそれぞれの資産勘定に
財産の減少の記録を移すための振替反封記入であるに過ぎない︒それ故これは費用の記入といふことはできな
い︒要するに︑この考へ方は牧入及び費用の概念を勘定に於ては全く認めないものである︒尤もかくの如き読明
法をとるものといへども牧入︑費用の語を全く用ぴすその意義を全然解しないことは無いのであるが︑それは
箪に費上高及びそれに封ずる借方記入の計撒が各々差入及び費用の額に一致すると訟明する時のみである︒ 一
定會計期聞に企業に流入叉は生起した儂値一難入︑及び流出叉は溝失した債値一費用に就きその勘定が設
けられると見ないのである︒訟明法が簡軍になり理解し易くなるのであればそれでよいかもしれない︒しかし
それはかへって窯場である︒そしていはゆる商品混合勘定に關する論明はかなり廻りくどく理解を即くする︒
例へば類8嵩はその..︾︒8琶甑茜︑.に於て次の如くのべてみる︒
.レ切節山鼠⑭げqεいωおく①箋︒団︒・瞬壽蕊鰻aげ団夢①勲欝︒録酔◎h︒・巴籠り潔9ぎぴQ碧謬︒ケqo瞬お㌶︸ぐ88困︶酢&益田爆蓉oh蓉8§帥§弊ω夢暮
暫ω貯窪ψぎe蜂①8一口○巳団9篤鍛零砂書お轟ゲ夢Φ8窪鋤ψ鎮oOh箕︒曾9・導讐ミ︑ミ救協︑題§ミ㍉鳶ミ壽㌔︑起ミ︑︾母魯ミ§凱ミ駄ミ
@§鱒︑§篭・§多気ミ爾誉§§ミ§ら寒ミ昔︑ミ§§ミ§多勢黛奪ミミ趣魁§弓馬§婁尋§再訪§︑遷装置導こ・︑ミ謎㍗
@謎.§・慧へ簑§§ぎミ§.ヘヘミ馬へ§ヘミ㌧§駄誉俺忍§偽・︑︑・蟻︑ミ︑噛嚇ミ砺圃N噺馬§凡︑噛・魁塙︑・ミ偽・ご馬多層動輪ミ偽︑斡︾こ斡.向こ謹
@ミミ㌣§餐§唾§ミ鱈魁ミ§ミ器ミミ§ミ軸N§§ぎこ§・譲§ミ・防奪§ミミ︑ミ慧ミ奪寧曽魯器象霊鑑的ε塞の雷馨§?
@誌鼠ξ霧霧︒鴨§歯・押量圃毒言起算℃鐘・−・馨§§暑●三・窪︒ミ§葺号a鳳旨汀・鵡葺塞℃︒︒三落弩・︒・僧㌃
@ぎ昌︒2巽℃戴蓉斜搾圃︒・冒§く︒言口丘ひw︒簿巷・邑瓢簿◎器8N齢鋤欝8頓亨婆§窪旨駐8・・山鯨︒簿︐藻◎ぼぎ寒︸ぎ瓢§︸︒・鶏5鍵誌
@ ?諮・墓夢奉燈讐・§3即豊§幕︵薮ぼ緊︶婆・茗・層・Hξ罠昏言挙・・9g・登.ゆ憐琶・穿℃噌︒量9︑−︒5§露2μξ
@夢馨︒瓦鍔8言置羅切馨窪9のも醜窮塁鴇ぎ臼・品σQ護器な富む・巖げ薮a霧ぎヨ9・馨震︵瞭蒙︒響β8彦暮穿⁝①傭あ&
@器ヨ8切︶を窪臼話鷲霧①馨夢︒8幽・p落毘窪滋夢・&伽諜9簿◎・紹三︒①︵ の跡O尚樋轟OOヨ①︶≦ぼ象慧ωの︒・︒暮︒h夢の響窪冨=冨
@箕8の&ヤ舘︒・¢凱薦費の︒宮簸δ葺・びΦ︒・琴8頓浄一ゐ麟8&警︒窪℃帥糞⁝︒蕊ぎく︒幕餌じ.
@
@ @§募§ミ§§こもミミ讐︑§ミ§§駐鐵鷺§N︶軸ミ§きミミ勢§こもミミミ§惹ミ馬ぎ・§きこ詠こ︑ミ・§ミ︑§ご夏富
@ ?ミ§臨ミ§脚§︑・︵℃.§
@
@ @ ..類掃︒替①︒個門島︒蟄ζ§肋ω茸諭穫昏Φ露︒灼渥勺︒灘・のの郎け唖団・δ槻凶憐︒・q一灘︒◎罠§臨︒欝毒三戸象①℃噌◎︒①頓・晦◎墨・り︹N摩幻節謎・︑跨③賓︒︿陣・管剛︒・回9︸
露萎峯︒霧象壁︒轟陣一5§侮巴忌轟88賃纂霊藩g①餅︑︑︵℃.囲○圃︶
@
@ @..き・玄義・多多︒蟄・︒8露乞・簿§・⁝竜⁝⁝H帥8銀盤陣・譲奪ミミミ§・竜・・§ミ§芸・ミ農〜§辱§嚢
§ミ章験器隔器黛δ一ざ・妻糞び①Φ箕のお黛桝酵笹③畠び騨8ぎ露鐸
@
@ @野g×M︶窪器謎馨お夢簿跡鈴簿お恩蕊gΦ馨︒h器く︒毒①●慧§こ侮︑ミ︑N.馬ミ§馬馬§・︑ミ§鳩.・ご愚・︑題験誉§§ミミ
@ 噬ミミミ︐ミミ♪へ§§・葺ぺψ§ミミ箋§建ミ︒ミ趣ミ&魁§ミ藻ミミ§㌣§ミ§救窪々も暴ζミぎ建こミこぎ︑・ミ冬き.ミ賊
.這.蕊§ミ魯.植︵℃.回8︶
右の引用文によれば簿記の技術上資産の減少と資本の増加との混合盤なりとされてみる総費上高とそれに封し
でその.混合高から資産の減少の要素を減じ去る職能を有する借方記.入.額とは私面隠學上9.一つの重要な概念
@
@
@
@ @費用勘定と攻入勘定 二七一
二七二
﹁牧町﹂と﹁費用﹂とにあたるとされてみる︒しかし高上勘定及び費用に参する勘定と計数とが牧入そのもの︑
費用そのものをあらはし︑かくの如きものとして勘定の騰系中に納まるには異る理論すなはち虞の意味の闇値
勘定としての牧入諭定及び費用勘定を含む勘定組織を考察しなければならない︒
勘定は二大別して財産に肥する勘定と債値或ひは資本に關する勘定とする︒財産勘定は貨幣額を以て企業の
所有する特定の財産の数量をあらはす記録である︒便値勘定は貨幣額を以て各財産の領値の合計額なる資本額
及び企業の牧丘︑費用を示す記録である︒財産勘定も贋値勘定も貨幣額を以てその記入を行ふが︑その表はさ
んとする所は財産勘定にあっては財産の数量であり︑領値勘定にあっては債値の大きさである︒たとへば黒人
一嘗紙幣五枚を以て露店を始めるとする︒この事實は簿記に於ては如何に認められるか︑此人の財産は特定の
一覧紙幣五枚であるから財産に寄する記録に幽寂紙幣五枚と記せば濟みもするがこの貨幣の激量を貨幣額︵す
なはち債格︶であらはせば一拝紙幣一枚は一管の葦穂を有するからそれが五枚で彼の財産は現金五園であると
いふことができる︒即ち現金勘定借方に五爵の記入がある︒感量がかくの如く一種であるならばその高値に瀾
する記録の必要は穂僅少である︒話語の記録が重要となるは企業が歎種の財産を有するときその各々の﹁重要
性﹂を比較し︑叉はそれを一つの螢利野面に鵬するものとして統一的に眺め︑或ひは財産浬用の結果を知る等
の場合である︒しかし財産が一種類の時といへども経濟喜色の一員が有する財産の債値を全経濟社會の財産の
債値に關聴せしめてみることは充分意味を有する︒この便値の表し方であるが︑これは確實な基礎を或特種の
財産の便値に置きすべての財産の債値をそれに封ずる比を以て唱へればよいのである︒所で貨幣制度確立して
みる以上貨幣といふ財貨の計算軍位を以て便値を表明するのが便利であり︑正當である︒この方法を以て一圓
紙幣五枚の債値を貨幣額であらはせば五星であるから債値勘定貸方は残夢の記入がある︒この債値勘定は特定
時黙に於ける企業財産債値の歌態を示すものなる故資本勘定とよばれる︒そこでこの場合の豊津は
懸口 蹄 轡 醗 畷 αb◎
躍 軽 選⁝藤 欄 αbO
この取引は何等の封領なき財産の一方的の増加であって資本の﹁元入れ﹂を意味するからこれを資本取引とよ
ぶ◎この外財産の一方的の増加又は増債及び減少又は減便に饗する取引︑すべて資本の元入れ︑引出しや純利
釜︑純損失の獲生は資本取引である︒
資本勘定は便値勘定の一部分である︒簿記學上財産に封土する概念を資本と興せすして便値と帯するは資本
を以て最初の元入財下墨値︑或ひは年度始企業財産債値を示す静的計激を呼ぶことにした爲もあるし︑叉資本
といふ語が傳統的に種々な異ったーー例へば資本を企業の企業主に封ずる費債であるとする如き一意味を有
する爲もある︒しかしながらこれを﹁寄値﹂と呼んだからと言ってその筆意を誤解される危瞼がなくなるもの
とは決して思はれない︒債値といふ語も甚だ多義である︒例へば財産勘定は財産の画聖を記録し資本勘定は資
費用勘定と攻入勘定 二七三
二七四
本の債値を記録するといふ者もある︒この場合﹁債値﹂とは或貨幣額又は領格を以てあらはされた概念をいふ
のであらう︒それならばもしも工場建物勘定に工場の新築が成った旨記載するに借方に幾萬圓と建築出費を以
て記入せすに雷管を以てその建物を記述したならばこの﹁勘定﹂⁝一−もしこれを勘定と名付けられなければ︑
この書類一をなほ財産の債値に關する記録であると言へやうか︒かく表はされれば取得原債は輩にこの工場
建物の特性の一つに過ぎない︒或ひはかくの如き書類は勘定でなくて財産目録であると言ふ者があるかもしれ
ない︒しかしながら何故勘定が財産目録の如く明細であってはならないだらうか︒否それよりも何故勘定は財
産の償値ではなくて財産そのものをも表象してはならないだらうか︒或ひは叉論じる者があるかもしれない︑
企業家は軍に財産の経濟怪漢に就いて見るのみ︑それ故財産勘定に於ては具膿的便値を︑資本勘定に覧ては抽
象的債値を記録するのであると︒しかしながら同じ建物を維濟三値に乱して覗ても利用債値︑清算債値︑旛保債
値等種々の立場がある︒企業家はその有する財産につきこれをあらゆる私維島上の債値観黙から見て詳細にそ
の利用能力を知ってみるべきである︒そのためには企業家は先づ感蝿に惚れることのできる物質としての財産
に注意してその記録を作製保持しなければならない︒財産目録はその目的に副ふ檬に作製され保持されるので
ある︒しかし財産そのものに興する記録を財産の便十一資本に興する記録と關脱せしめ頻繁なる諸取引を記
録する必要上より言へば普通の財産目録をそのまま勘定理系申に組込むことは不便である︒そこで簡軍にして
効果ある形式を用ひて財産の種類及びその数量をあらはさなければならない︒この財産それ自身の物質として
の在高を示すためにその財産の取得皇軍の計数が用ひられる︒それだと言って財産勘定は財産の償値を表はす
ものではない︒財産の債値は便値勘定がこれを表はす︒財産の債値といふは企業主にとっての企業財産の償値
を意味する︒しかしこの企業財産の債値を正確に表現するといふことは至難である︒ただ簿記に於て企業の結
果の算定上船値勘定に記入する計数は統一した基礎に立ってるなければならぬし叉容易にたしかめられなけれ
ばならないので財産を表象するに用ひたと同じ取得原贋を用ふるを便利とする︒かく財産勘定も便値勘定も取
得原領を以て記録をなすことは全勘定残高合計をして貸借一致せしめるといふ効果をももたらす︒
次に先の露店商人勲爵にて林檎百個を仕入れたとする︒現金四園が企業外に流出するかはりに林檎百個が入
り來る︒この場合この露店商人は現金四圓を失ったがそれと等慣値の林檎を得たのであるから損釜なしであ
る︒それ故この取引を交換取引といふ︒その仕課は
漁 韓 蜜 蔚 裾 野O◎
離 織 屡 椅 畷 野8
零 莇 轡 蔚 曙 轡◎Q
熾 溝 轡 海 曙 麟.8
何となれば現金四圓が企業外に去ればそれだけの債値が企業から溝失し︑林檎が四圓企業に入り敵るときはそ
れだけの贋値が企業につけ加つたことになるからである︒しかしながら現金四圓と林檎四圓とはその物質や利
費用勘定と牧入勘定 二七五
ご七六
用性が明白に異ってみても現金も林檎もその債値等しく四圓ならば贋値は元より等質なる故その堰減は相殺さ
れる︒そこで企業財産の債値が四園減じて四四増したとすれば何等の増減風化はないのであるし︑現金と林檎
との交替の鱗釘を記録に止めておく必要もないので債値勘定には何等の記入もなされない︒それ故仕課は
麟 蕩 轡 蔚 欄 野O◎
離 紛 憲 満 曙 野O︵︸
で充分である︒
この取引あって後も資本勘定の状態は攣らす貸方退園であるが︑財産の構成は異って以前には現金五圓のみ
であったのが今は現金一圓と林檎四圓とになってみる︒財産の側この現金一躍と林檎四圓とを加へて五圓等と
いふ計算は意味を有しない︒一兵紙幣一枚と林檎百個とは早算を行ふことができないからである︒資本の側に
於ては︑しかしながら︑一斗紙幣一枚の器機一幅と林檎百個の債値四圓とを加へて全企業財産の償値は怪士で
あるといふことができる︒これによって見るに財産勘定は個別的であり便値勘定は総合的︑軍一的である︒
企業養蚕は財貨或ひはサアヴイスの総懸から生じる︒この林檎の露店商は林檎を一個五鏡宛の割で其日の申
に九十個を賛つたとすれば釣上の総額は勿論四圓五十鏡である︒費淺つた十個は翌β聖業を導けるきき同様に
・再々できるものであるとする︒ 一日の螢業の結果を決算するに林檎は九十個かたまって一時に費れたものでは
ないけれどもさう假定してもこの場合不都合はないから
勢︶ 蹴譲轡蔚
誹 莇 蜜 醗
ど 麟 紛蜜碕
鰭 爾 酵 蔚
これを縣記すれば償値勘定は
煎 欝 轡播 Q⇔⑪O 畷 こ◎・⑦O
冷9
絹 野αO@
E、
j輿欝馨醗一曽・.︒一び︶識蹄蜜蔚 餅伊︒
但しこの領値勘定からは最初の投寳額を表はす静止的贋値︑意外の損失を蒙らなければ翻然存すべき最少限の
債値の大きさ即ち資本が資本勘定へ分割し去られてみる︒それでこの債値勘定は移動する贋値︑換言すれば出
で行く財産の急襲と入り点る財産の債値とを借方︑貸方にわけて累積的に記録した墨の即ち費用牧入勘定︵集
合損釜勘定︶である︒この勘定は借方と貸方との要素を分割すればそれぞれ費用勘定︑・筆入勘定︵所謂商品費
上勘定︶となる︒
財貨叉はサアヴイスの販費は費用及び牧入を獲生せしめるものであるからヒの取引を費用牧入取引と名づけ
ておかう◎この取引にては前述の如く二封の勘定記入が行はれるので一般に
費用勘定と牧入勘定 二七七
二七八
翁。
j 灘
ぴ︶ 蕊.
護 酵 蔚 蕊.職 馨
麟 憲 碕
薄 ン 馨
の仕課があって︑この四個の記入を一封づ曳費用取引ω︑歯入取引㈲の記入となす︒右の仕鐸に射て費用勘定
に封ずる財産勘定と牧入勘定に饗する財産勘定とは通常異った種類に薦する︒
費用取引に於て減少する財産は販費された商議又はサアヴイスそのものばかりでなくすべて螢業を行ふに必
要にして使用人値を有し且生産的能力ある資産︵土地︑建物︑機械︑器具︑慶事晶︑勢力等︶をも含むこと勿
論である︒販費商晶及び湿田サアヴイスは販費によってなくなる◎その他の使用憤値を有する資塵は販費され
で減少するのではないけれども﹁販費﹂を目的とする企業の爲に使用され装概されてるるために減少するので
あって︑販費される商晶及びサアヅイスと同檬に企業にとって必要なものである︒少くとも企業家に或特定額
の費上を得しめるに響くべからざる費産なのである︒この故にそれ等の資産が減少することは現實に販費され
る資産が減少することと本質的の相違はない︒これ等の資産は使用により溝費され行くもので︵但し土地は例
外︶且それが濡滅︑破壊︑減債することの申にその使用領値が宿ってみるからこれを消費財と呼び︑それに關
する勘定を濡費財勘定と呼ぶことにする︒
牧入取引に於て増加する財産は上蓮の消費財と異り現金︑小切手その他の貨幣とみなさるべきもの及び貨幣
に封ずる構利である債懸章すなはち支彿用具であるととを原則︑本質とする︒支藩用具に關する勘定は支彿用
具勘定とよばれ︑勿論債務勘定をも含む︒
企業の活動は溝費財及び支梯用具の交替の中にある︒支彿用具は溝費財に︑漕費財は支彿用具に交互に引換
へられる︒
支携用具←浩費財←支梯用具←浩費財⁝⁝⁝⁝
ヒの外心梯用具相互︑溝費財相互の間に馬交替が行はれることあるは勿論であるが多く上の過程の複難化され
た迂路︑或ひは軍純化された捷径であると見られるから説明を略す︒支彿用具が企業外に去って溝費財が入り
來る取引は交換取61である︒この場合︑には常に繊て行く支彿用具の債値と入り來る溝費財の便値とは相等しく
利釜も損失も護生しないと看倣してしまふか或ひは少くとも一鷹かく推定するのである︒螢業損釜は浩費財を
支梯用具と交替する費用牧入取引から生じる︒この場合には出て行く財産の領値全艦ーー費用と入り儲る財産
の償値全艦ーー牧入とを記録するを要する︒この取引は實際にはその計数を交換取引の計激と資本取引の計激
とに分割して考へ得るかもしれないが理論上はそれは不可能である︒費用牧入取引は資本取61や交換取引の一
応態でもなければその爾者の混合取引でもない本質上全く別の第三種の取引である︒沿⁝費財←支彿用具の交替
段階は漏壷取引と交換取引との混合した所謂化合取引であるか或ひは費用心入取・引であるか︑如何に解離すれ
費用勘鴬と牧入勘定 二七九
二八O
ばよいかはむしろかくの如く取引を分類するに至らしめる全勘定罷系の差違に依存する︒この取引を混合取引
なりとする考への皆野當はその前提の適不適を見て始めて判断できる︒とにかくこの費用牧蕊取61こそ企業の
最零本質的な姿の見られる取31であって︑交換取引はいはばその準備行雲に外ならない︒資本同轄の諸段階の
特性を把握してみない鮎に混合勘定を用ふる方法の黙黙がある︒
企業とは或財貨或ひは勢務を犠牲にしてそれよりも大なる債値を有する財貨或ひは勢務を獲得する活動であ
る︒通常は或特定物の獲得が目的ではなく常時一定の牧野の引出し或ぴは富の無限大への増殖が目的であるか
ら︑この行爲ぱ繰返し綴績的になされる︒企業から去って費用の額にその搾出を加ふべき財産は報酬として得
られる特定額貨幣への封債である︒純損釜を算定する爲のみならす︑螢業の成績の良否を知るに必要な二つの
材料︑受入と費用とをその勘定膿講話に認めない理論は簿記記録と損釜計算表とを密接に關聯せしめて論明し
得ないものである◎
上の林檎の露店商の例により今一度費用牧入取61の仕課を示せば
燦識憲藤 閥 q⇔bO 燦闘蝉雲 誹瀞燦満 絹 もQ.⑪◎
識蹄馨碕 ︑畷野αo 藩﹀爵製 轟博ンτ憲蔚 畷 麟.α◎
この牧入取引の記録は販費ある毎に行はれるので︑何時にてもその時までの累積額を知らうと撫せば費上帳に
より知り得るものであるが︑費用勘定への記入は會計年度末財産目録作製後なされるから年度申の普通時には
費用累積額は簡軍には知るを得ないこと勿論である︒︵費用取引に關する消費財勘定貸方への記入も同様財産
目録作製後になされることは既にのべた︒︶叉費用勘定の借方残高︑移入勘定の貸方淺高は高級勘定なる費用牧
入勘定に振替へられてそこで螢業純損釜の計算が行はれるのであるが上の如き簡軍なる場合︑殊に費用項目に
曝しては個々の分割勘定を用ひす直ちに費用牧入勘定へ仕課するを妨げない︒費用項目は或者は特設の費用勘
定を経て叉或者は直ちに費用牧入勘定に記入する等自由である︒
所.が上の牧入取引を混合勘定なる商品費上勘定を用ひて記録すれば
︵歳︶ 離 蹄 欝 蔚 曙 餅α◎
鱗欝圃羅卜欝冨満 曙 餅8
との林検費上勘定を林檎勘定バ資産勘定︶の貸方を分割したものと考へればそこには減少した林檎の贋格︵原
債︶三圓六十鐘を記すべき所裏芸の四三五十鐡を記したことになる︒もしこの林檎を九十個三圓六十鏡で費れ
ば交換取引になるのをそれより九十鍵高く費つたので九十鍵だけは純利釜ii資本の増加額に盛る︒︵外に何
も減少した財産は無いから︒︶すなはち前にのべた如くこの林檎費上勘定は財産勘定と純損釜勘定との混合髄
である︒因にわかり切った事ではあるが︑上の林檎費上勘定貸方の三鷹五十鏡は費用と利釜との合計高ではな
之商品減少高と利釜との合計高である︒手で鰯れることのできる一個四銭の林檎九十個をあらはす計数と感畳
費用勘定と敦入勘定 二八一
二八二
では感じることのできない抽象的概念なる靴穿額をあらはす計数とはいつれも貨幣多望で示されてみるから爾
奢を加算して一定の計数が出るがその計数に統一的な意味はない︒もし費用と純潔との合計であるなら費用借
方三圓六十鍵︑補箋貸方九十鏡︑合計借方二圓七十銭の筈である︒またこれは寺入でもない︒牧入とその額は
一致するけれども牧入は一つの債値額である︒それは減少した財産の高と純釜の大きさとの無意味な合計数で
はない︒その計数は一致するが物が異ふ︒
嵩上勘定の淺高は集合損釜勘定に逡られる︒︵費上勘定の貸方金額から販費商品原簿を差引いた淺高が逡ら
れる場合もあるが論明は同じやうにできる︒︶集合損釜勘定の貸方へ移された計数は混合額であるからそれを
分解して純利釜額を出すために次の記入がある︒
︵篇︶ 融か滋購肇醗 曙 ζ︒.①O
婁 藩 麟聯 醗 網 馬◎●のO
これは費上勘定を牧入勘定なりとする方法の費用取引の仕置に相落するものであるがもとより費用の獲生を記
録するものではなく叉林檎九十個の減少をこの仕諜により初めて認識するものともいはれない︒林檎の減少は
既に萱上勘定の貸方に於て認識され︑記録されてみる︒た穿幾時︑棚卸の後その壁際の数量が初めて明瞭に決
定されるからその額を上の如く仕課して集合損釜勘定と林檎勘定との懸者を完結させるのである︒それ故それ
は例へ営業純損釜額を算定するを得しめる記入であるとはいへ軍なる振替記入にすぎす︑費用取引の如き實質
的の意義を有しない︒
費用牧入勘定又は集合損釜勘定は次の如くなる︒
蹄認蓉メ轡海齢9算鵜か藤蹴轡滞
醸 溺 ︵榊爵輔戯購﹂ GΦ●のO
Qっ n
麟ぴO㎜