平成23年度 第2回
行政監査結果報告書
「区民貸出施設における設備保守点検等
の委託について」
目 次
第 1 監 査 実 施 概 要 ... 1 Ⅰ 監 査 テ ー マ ... 1 Ⅱ 監 査 テ ー マ 選 定 の 趣 旨 ... 1 Ⅲ 監 査 の 着 眼 点 ... 1 Ⅳ 監 査 対 象 ... 1 Ⅴ 監 査 実 施 期 間 ... 2 Ⅵ 監 査 委 員 に よ る 聞 き 取 り 調 査 等 ... 2 第 2 監 査 結 果 ... 3 Ⅰ 現 況 と 問 題 点 ... 3 1 委 託 に 関 す る 現 況 と 問 題 点 ... 3 2 保 守 点 検 委 託 の 現 況 と 問 題 点 ... 12 3 清 掃 委 託 の 現 況 と 問 題 点 ... 28 4 警 備 委 託 の 現 況 と 問 題 点 ... 35 5 建 物 管 理 委 託 の 現 況 と 問 題 点 ... 39 Ⅱ 検 討 ・ 改 善 を 求 め る 事 項 ... 41 着 眼 点 1 委 託 内 容 は 明 確 で 適 切 で あ る か 。 ... 41 着 眼 点 2 契 約 手 続 は 適 正 に 行 わ れ て い る か 。 ... 41 着 眼 点 3 履 行 確 認 は 適 切 に 行 わ れ て い る か 。 ... 43 Ⅲ 総 括 意 見 ... 44 資 料 ... 461
第1 監査実施概要
Ⅰ 監査テーマ 「区民貸出施設における設備保守点検等の委託について」 Ⅱ 監査テーマ選定の趣旨 区は、区民の交流や社会教育等の場として各地域に施設を設置し、区民 の利用に供している。これらの施設の安全 と快適性を確保するとともに、 施設の維持に要する経常的な経費を効率的に執行するため、設備の保守点 検等に係る委託事務を適正に行うことが重要である。 そこで、平成 23 年度第2回行政監査では、区民貸出施設における設備 の保守点検、清掃、警備に係る委託について、委託内容は明確で適切であ るか、契約手続は適正に行われているか、履行確認は適切に行われている か等の観点から検証を行った。 Ⅲ 監査の着眼点 1 委託内容は明確で適切であるか。 2 契約手続は適正に行われているか。 3 履行確認は適切に行われているか。 Ⅳ 監査対象 地域センター、区民集会所、ハイライフプラザ、工場ビル、エコポリス センター、社会教育会館及び学校クラブハウスにおける設備保守点検、清 掃、警備に係る委託 なお、指定管理者が管理する施設については指定管理者監査が実施され ているため、監査対象から除外した。 また、契約管財課及び監査対象施設を所管する課並びに監査対象施設を 含む建物を管理する課の内、委託契約件数の多い課等について、監査委員2 による聞き取り調査を行った。 (聞き取り調査対象部課) 総務部 契約管財課 区民文化部 地域振興課 産業経済部 産業振興課 健康生きがい部 生きがい推進課 子ども家庭部 子ども政策課 資源環境部 エコポリスセンター 教育委員会事務局 生涯学習課 新しい学校づくり担当課 学校地域連携担当課 Ⅴ 監査実施期間 平成 23 年7月 29 日(金)~平成 23 年 12 月 19 日(月) Ⅵ 監査委員による聞き取り調査等 監査委員による対象部課からの聞き取り調査及び現地監査(板橋地域セ ンター、成増地域センター、高島平地域センター、大原社会教育会館及び 成増社会教育会館)は、平成 23 年8月 19 日(金)及び 22 日(月)の両 日に行った。
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第2 監査結果
Ⅰ 現況と問題点 1 委託に関する現況と問題点 (1)委託契約の状況 平成 22 年度の契約管財課における委託契約の状況は、表1のとおり である。 表1 契約管財課における委託契約の状況 (単位:件、千円) 契約金額 競争入札 見積競争 特命随意契約 計 件数 金額 件数 金額 件数 金額 件数 金額 30 万円未満 2 557 26 4,830 53 8,927 81 14,314 30 万円以上 100 万円未満 75 52,374 29 12,534 114 70,294 218 135,202 100 万円以上 500 万円未満 131 281,905 2 4,607 143 362,866 276 649,378 500 万円以上 1,000 万円未満 40 261,849 0 0 39 287,164 79 549,013 1,000 万円以上 50 1,307,417 0 0 100 3,830,961 150 5,138,378 単価契約 138 1,284,582 23 21,319 74 461,587 235 1,767,488 合 計 436 3,188,684 80 43,290 523 5,021,799 1,039 8,253,773 ※ 金額は項目ごとに集計し、千円未満を切り捨てている。 ※ 単価契約については、支出予定金額を表示している。金額には、消費税相当分を含む。 特 命 随 意 契 約 は 、 委 託 契 約 1,039 件 中 523 件 、 8,253,773 千 円 中 5,021,799 千円となり、件数で 50.3%、契約金額で 60.8%を占めている。 また、平成 22 年度の委託契約の競争入札における落札率(予定価格 に対する落札価格の割合)の状況は、表2のとおりである。4 表2 競争入札における落札率の状況(単位:件、%) 落札率 件数(割合) 99%以上 101(34.7) 95%以上 99%未満 51(17.5) 90%以上 95%未満 28 (9.6) 80%以上 90%未満 41(14.1) 70%以上 80%未満 22 (7.6) 70%未満 48(16.5) 合 計 291 (100) ※ 委託契約の競争入札の内、単価契約及び不調随契(入札の結果、落札者が 無い場合に行う随意契約)を除く。 落札率が 99%以上の契約は、291 件中 101 件(34.7%)で、平均落札 率(契約ごとに算出した落札率の平均値)は、87.0%であった。 なお、区の契約には、このほか各主管課が契約するいわゆる主管課契 約がある。主管課契約は契約の相手方が町会、自治会等公共的団体であ る委託や1件の予定価格が 30 万円未満で継続的契約を除く委託等の場 合に締結することとされている。契約管財課が把握する主管課契約によ る委託契約は、表1の分類とは異なるため比較はできないが、2,660 件 となっている。 (2)監査対象契約の状況 今回監査対象として各課から提出された 契約は、保守点検委託 139 件、 清掃委託 50 件、警備委託 22 件、建物管理委託5件の計 216 件である。 なお、その詳細については、監査対象契約一覧(46 頁以降参照)のと おりである。
5 (3)契約方法 ① 競争入札 競争入札には、一般競争入札と指名競争入札がある。 一般競争入札は、地方公共団体の公告により一定の資格を有する不 特定多数の希望者を競争に参加させ、その中から、地方公共団体に最 も有利な条件を提示した者と契約する方法である。 指名競争入札は、資力、信用その他について適当と認める特定多数 の者を選定のうえ指名し、一般競争入札の手続きに準じて競争させ、 その中から、地方公共団体に最も有利な条件を提示した者と契約する 方法である。 指名競争入札によることができる場合は、地方自治法施行令第 167 条第1号に「工事又は製造の請負、物件の売買その他の契約でその性 質又は目的が一般競争入札に適しないものをするとき」、第2号に「そ の性 質 又 は目 的 によ り競 争 に 加わ る べき 者の 数 が 一般 競 争入 札に 付 する必要がないと認められる程度に尐数である契約をするとき」、第 3号に「一般競争入札に付することが不利と認められるとき」と規定 されている。 監査対象となった保守点検等の委託契約の内、指名競争入札である ものについては、一般競争入札では不適格な者が入札に参加するおそ れがあるとし、地方自治法施行令第 167 条第3号に基づき行ったもの である。 契約管財課は、委託契約について指名競争入札を行う場合の選定業 者数の基準を、表3のとおり定めている。
6 表3 指名競争入札における選定業者数の基準 予定価格 選定業者数 300 万円未満 4~5 社以上 300 万円以上 500 万円未満 5~6 社以上 500 万円以上 1,000 万円未満 6~7 社以上 1,000 万円以上 3,000 万円未満 7~8 社以上 3,000 万円以上 6,000 万円未満 9~10 社以上 6,000 万円以上 12 社以上 ② 随意契約 随意契約は、地方自治法施行令第 167 条の2第 1 項1 に該当する場 合に限り、競争の方法によらないで、任意に適当と認める相手方を選 定し契約を締結する方法である。 区は、保守点検等の委託契約については、地方自治法施行令第 167 条の2第1項第1号及び東京都板橋区契約事務規則(以下「契約事務 規則」という。)第 34 条2 により、予定価格が 50 万円を超えないもの は随意契約とし、契約管財課の契約においては原則として3社以上の 業者から見積書を徴し、見積競争を行い契約している。 また、「特定の業者以外に履行可能なものがいない」又は「契約の相 手方を指定することについて客観的で合理性がある」場合は、地方自 治法施行令第 167 条の2第1項第2号により特命随意契約を行ってい る。 区は、監査対象となった保守点検等の委託契約に関し、エレベータ ーの保守点検については、安全性を確保するため原則として設備設置 1 地方自治施行令第 167 条の2第1項は、随意契約によることができる場合として、 予定価格が規則で定める額を超えない契約をするとき( 第1号)、性質又は目的が競 争入札に適しない契約をするとき(第2号)等9項目を定めている。 2 契約事務規則第 34 条は、契約の種類に応じ、随意契約によることができる場合の 額を定め、委託契約の場合には予定価格が 50 万円を超えないものとしている。
7 業者への特命随意契約を行うものとしている。 また、機械警備については、切れ目なく警備を行うため、業者が変 更する可能性がある競争入札は難しいとし、新規の設置を除き、特命 随意契約を行っている。 (4)長期継続契約 平成 16 年に地方自治法及び地方自治法施行令が改正され、 従来から 可能であった電気・ガス・水道、電信電話等の契約及び不動産を借りる 契約に加えて「翌年度以降にわたり物品を借り入れ又は役務の提供を受 ける契約で、その契約の性質上翌年度以降にわたり契約を締結しなけれ ば当該契約に係る事務の取扱いに支障を及ぼすようなものの うち、条例 で定めるもの」について、長期継続契約の締結ができるようになった。 区は、東京都板橋区長期継続契約を締結することができる契約を定め る条例を制定し、平成 18 年4月から施行した。条例は、1)事務用機 器、業務用設備、車両等の物品の借入れ及びこれに伴う保守に関する契 約で、複数年度にわたり契約を締結することが一般的であるもの、2) 庁舎その他の区の施設の保守、清掃、警備等の施設の維持管理業務その 他の業務の委託に関する契約で、複数年度にわたり継続的な役務の提供 を受ける必要が ある ものについて長 期継 続契約を締結す るこ とがで き る契約とし、契約期間を原則5年以内としている。 なお、区は、長期継続契約の締結に関する運用基準を作成し、上記2) の契約の契約期間を原則3年としている。また、区内業者育成の観点か ら、区内業者の入札機会を損なうおそれがあるとして、建物清掃業務、 有人警備業務等については、長期継続契約の対象外としている。 今回の監査対象契約においては、自家用電気工作物の保安管理委託と 機械警備委託について、3年間の長期継続契約を締結している。 地方自治法第 234 条の3後段は、長期継続契約を締結する場合におい て、各年度における予算の範囲内においてその給付を受けなければなら
8 ないとし、行政実例(昭和 40 年9月1日)では、「契約条項中に「予算 の減額又は削除があった場合は契約を解除する旨」の条件を付した場合 は予算に債務負担行為として定める必要はない」としている。 しかし、区が行っている自家用電気工作物の保安管理委託と機械警備 委託の長期継続契約については、契約書中に長期継続契約であることの 表示及び予算減額等による契約解除の条項が加えられていなかった。長 期継続契約とし ての 要件を備えない 場合 は 債務負担行為 の取 扱いをす る必要があるが、本件の場合その取扱いもしていない。 契約管財課は、長期継続契約に係る契約について、適正な事務処理を されたい。 (5)支出予定金額及び予定価格の積算 契約締結を行うに当たり、各課は、仕様書を作成し、支出予定金額を 算定する。支出予定金額の算定は、過去の契約実績や業者からの参考見 積によっているものが多い。 各課から契約締結請求を受けた契約管財課は、契約を締結する際の契 約金額決定の基準とするため、予定価格を設定している。 予定価格は、 競争入札の場合の最高制限価格であり、最低制限価格3 を設定する場合 にはその基準でもあり、予定価格の積算は、契約において重要な行為で ある。 しかし、今回監査対象となった委託契約においては、すべての予定価 格が各課の算出した支出予定金額と同額で、契約管財課が独自に積算を した結果とは言い難い状況にあった。 3 地方自治法施行令第 167 条の 10 第2項は、一般競争入札において契約の内容に適 合した履行を確保するため特に必要な場合にはあらかじめ最低制限価格を設けるこ とができると規定している。また、契約事務規則第 19 条第1項及び付則第4項は、 最低制限価格を設けようとするときは、予定価格の 10 分の 8.5(平成 21 年7月 28 日から平成 24 年3月 31 日まで)から3分の2の範囲内において適正に定めるとし ている。
9 (6)契約書・請書 区は、競争入札により落札者が決定したとき、又は随意契約の相手方 が決定したときは、契約事務規則第 37 条により、契約書を作成してい る。 また、契約事務規則第 38 条には、契約書の作成を省略できる場合が 規定されており、委託契約については契約金額が 50 万円以内の場合に は契約書に替えて請書を徴し契約している。 監査対象となった契約の契約書及び請書を確認したところ、契約金額 に関しては総額の表示で、月別の請求金額内訳が添付されているものの、 契約内容の項目別内訳のあるものは尐ない。 一部の契約においては、いくつかの施設をまとめて契約し、合計の金 額を表示しているのみで、各施設の金額が明確でないものもあった。 各契約金額の比較をし、支出予定金額算定の参考とする上で、また、 契約変更をする際の協議のためにも、項目別、施設別内訳は不可欠であ る。 契約管財課は、例えば契約金額の決定に競争性が無い特命随意契約等、 一定の契約について、契約金額の項目別、施設別内訳書を作成すること について検討されたい。 (7)ダンピング防止対策 区は、ダンピングを防止する対策として 、最低制限価格の設定と低価 格入札の場合の賃金調査を行っている。 建物清掃に関する委託契約については、予定価格が 5,000 万円以上 (平成 22 年度の額。平成 23 年度は 1,000 万円以上)である場合は最低 制限価格を設定し、最低制限価格を下回る入札について落札者としない 取扱いをしている。 平成 22 年度は、区の建物清掃委託契約で最低制限価格を設定してい る契約が合計2件あった。
10 また、建物清掃に関する委託契約における入札において、最低制限価 格とは別に、区が定める一定の価格を下回る低価格で入札した場合には、 契約を保留し、人件費に関する積算の内訳及び適正な業務の履行に関す る誓約書の提出を求めている。 区は、人件費積算の内訳、支払予定賃金が東京都最低賃金を下回らな いこと、労働関係法令を遵守し仕様に基づき適正に業務を履行する こと などが記載された誓約書を受領した上で契約し、更に、契約締結後、主 管課が、毎月の賃金等支払報告書を徴取する措置をとっている。 平成 22 年度は、区がこれらの措置を行った契約が合計5件あった。 しかし、主管課に提出されている賃金等支払報告書は、賃金等総支払 額は記されているものの時給単価の記載がなく、最低賃金が守られてい るかについて不明確となっている。 清掃業務等委託業務においては、不況の中で競争が激化しており、業 務に 従 事す る者 の 労 働環 境 への 配慮 や 改 善に つ いて 社会 的 要 請が 高ま っている。 契約管財課は、例えば賃金等支払報告書の様式を見直し、時給単価を 記載するようにし、主管課への報告書の提出状況を確認するなど、労働 関係法令が遵守され、委託業務が適正に履行されるようその対策に一層 努められたい。 (8)施設管理委託適正化評価委託 区は、平成 21 年度に、区役所本庁舎、情報処理センター、文化会館 及びグリーンホ ール の 施設維持管理 に係 る 委 託業務の 内 容に ついて 調 査、分析、評価等を委託により実施した。委託経費は、315 万円であっ た。 報告結果によると、品質評価については適正又は概ね適正である、コ スト分析評価については概ね適正に業務を履行できる契約金額で 、受託 者が過剰な利益を得ている契約は見当たらない、仕様内容については実
11 施回数等に一部過剰とされる項目がある、ということであった。 契約管財課は、報告結果を基に、4施設について仕様内容の見直しを 行ったところ、その効果として平成 22 年度の支出予定金額は前年度と 比べ約 540 万円の減になったということである。 また、施設ごとに施設・設備の特性があり、その経過年数も考慮しな ければならないことから、報告結果から区の施設全般に対応可能な標準 仕様書の作成をすることは難しかったとのことである。 報告結果には、設備機器の保守及び修理記録の蓄積、業務所要時間及 び業務日誌の確認、仕様書及び報告書と実際との比較が重要であるとの 意見や提案等、施設管理において汎用性のある内容も多く含まれている。 契約管財課は、適正化評価委託に係る報告内容を精査し、報告結果か ら得られた参考にできる点を今後の区の施設管理に十分 活用されたい。
12 2 保守点検委託の現況と問題点 (本項から5の項における件数、内容の記述は、特に標記しない限り今回の監 査対象となった契約案件を対象としたものである。) (1)自動ドア ① 契約方法 監査対象とした平成 22 年度の自動ドアの保守点検委託契約は 16 件 であり、その契約方法は表4のとおりである。 表4 自動ドアの保守点検委託に係る契約方法 (単位:件) 契約方法 契約件数 競 争 入 札 0 見 積 競 争 5 特 命 随 意 契 約 11 合 計 16 自動ドアの保守点検委託契約の方法は、見積競争をしているものと 特命随意契約をしているものがあった。特命随意契約について、契約 の相手方の指定理由として、故障時等の対応が的確かつ迅速であるこ と及び安全確保が確実であることを挙げ、これらの理由から自動ドア の設置業者を指定していた。 しかし、同じメーカーの製品でも見積競争による契約を行っている ものもあり、契約の相手方を特定して特命随意契約とする必要がある か明確にしなければならない。 ② 契約金額等 平成 20~23 年度の見積競争を行った5件の契約に係る契約金額の 推移は表5、特命随意契約を行った 11 件の契約に係る契約金額の推
13 移は表6のとおりである。 表5 自動ドア保守点検委託契約金額の推移(見積競争) (単位:円) 主管課 対象施設 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 地域振興課 板橋地域セン ター外2か所 340,200 (100) 340,200 (100) 340,200 (100) 302,400 (88.9) 高島平地域セ ンター外1か 所 238,350 (100) 238,350 (100) 207,900 (87.2) 207,900 (87.2) 富士見地域セ ンター外2か 所 220,500 (100) 105,000 (47.6) 105,000 (47.6) 126,000 (57.1) 仲宿地域セン ター外1か所 ― ― *94,500 242,550 生涯学習課 成増社会教育 会館 123,480 (100) 111,090 (90.0) 105,000 (85.0) 105,000 (85.0) ※ 対象施設は、平成 22 年度の契約について記載している。 ※ ( )内は、平成 20 年度を 100 とした指数である。 ※ *の契約期間は、10 月1日から3月 31 日までである。 表6 自動ドア保守点検委託契約金額の推移 (特命随意契約)(単位:円) 主管課 対象施設 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 地域振興課 熊野地域セン ター 126,000 (100) 126,000 (100) 126,000 (100) 126,000 (100) 大谷口地域セ ンター外5か 所 497,070 (100) 503,160 (101.2) 503,160 (101.2) 503,160 (101.2) 産業振興課 ハイライフプ ラザ(内側) 23,100 (100) 42,000 (181.8) 42,000 (181.8) 42,000 (181.8) ハイライフプ ラザ(外側) 23,100 (100) 42,000 (181.8) 42,000 (181.8) 42,000 (181.8) 生きがい推 進課 東新集会所 (東新いこい の家)外1か 所 66,150 (100) 66,150 (100) 66,150 (100) *63,000 (95.2) 西台二丁目集 会所(西台い こいの家)外 2か所 189,000 (100) 194,250 (102.8) 194,250 (102.8) 194,250 (102.8) おとしより 保健福祉セ ンター 常盤台集会所 ( 常 盤 台 地 域 包 括 支 援 セ ン タ ー ) 126,000 (100) 126,000 (100) 121,800 (96.7) 121,800 (96.7)
14 子ども政策 課 清水町第二 集会所(清水 児童館) 122,640 (100) 122,640 (100) 122,640 (100) 122,640 (100) 保育サービ ス課 大谷口北町 集会所(大谷 口保育園) ― 61,320 61,320 61,320 エコポリス センター エコポリス センター 138,600 (100) 138,600 (100) 121,800 (87.9) 121,800 (87.9) 生涯学習課 大原社会教 育会館 208,215 (100) 208,215 (100) 208,215 (100) 208,215 (100) ※ 対象施設は、平成 22 年度の契約について記載している。 ※ ( )内は、平成 20 年度を 100 とした指数である。 ※ *の契約方法は、特命随意契約から競争入札に変わっている。 表5のとおり、年度途中開始のため比較のできない1件を除く見積 競争4件の契約金額は、増減 額のあるもの1件、減額3件 であった。 表6の特命随意契約 11 件の契約金額は、増額4件、同額4件、減 額3件(内1件は、平成 23 年度の契約方法が競争入札に変更されて いる。)で、見積競争による契約金額の推移に比べ、増額及び同額の 傾向にある。 なお、平成 22 年度における特命随意契約 11 件の契約金額を支出予 定金額と比較したところ、10 件が同額で、1件は支出予定金額を下回 っていた。特命随意契約について、主管課が価格交渉を行っている例 は尐ない。 また、平成 22 年度の自動ドア 16 件の契約については、すべて支出 予定金額が予算金額と同額であり、予算金額の算定は、参考見積や前 年度の契約金額等によるとしていた。この内、参考見積によるものは、 予算 編 成 時に 見 積書 を徴 取 し てい る との こと で あ る が 、 見積 書は 契 約・支出原議に添付することとはなっておらず、監査時には確認でき ないものが多かった。 支出予定金額の確定は、契約を伴う起案の中で重要な要素であるに も関わらず、契約、支出原議に算定の根拠となる書類は添付されてお らず、起案文書中に算定内容の記載が無いものもある。
15 契約管財課は、支出予定金額の算定根拠書類がある場合にはその書 類を原議に添付するなど、算定内容が明確となる方策を検討されたい。 更に、支出予定金額については前年度の契約金額又は見積書の金額 と同額とする例が多い。契約管財課は、競争性の無い特命随意契約に ついては、価格交渉等一定の契約内容の改善を指導されたい。 ③ 保守の内容 自動ドアについては、点検の結果、レールの摩耗やセンサーの劣化 を指摘されているものの、様子をみて修理するとしている回答が多く 見られた。 また、自動ドアの点検回数は、施設により年間2回から4回の幅が あった。 自動ドアの点検回数については法令の規定は無いが、民間団体であ る全国自動ドア協会は年4回の点検、整備を推奨している。 監査対象施設については、推奨どおり4回としているところ、施設 の利用状況や以前からの経緯により決めているところなど様々で、主 管課の判断に任されており、統一的な取扱いとはなっていない。 (2)エレベーター ① 契約方法 監査対象とした平成 22 年度のエレベーターの保守点検委託契約は 22 件であり、その契約方法は表7のとおりである。
16 表7 エレベーターの保守点検委託に係る契約方法 (単位:件) 契約方法 契約件数 競 争 入 札 0 見 積 競 争 1 特 命 随 意 契 約 21 合 計 22 エレベーターの保守点検委託契約の方法は、見積競争1件を除き、 特命随意契約であった。 契約管財課は、平成 20 年9月に、安全面の観点から原則としてエ レベ ー タ ーを 設 置し た業 者 に 保守 点 検を 行 わ せ る 方針 を 各主 管課 に 通知している。また、保守方法については、フルメンテナンス方式4 と するよう各主管課に求めている。22 件の内、フルメンテナンス方式と しているものが 18 件、業者との交渉の結果POG方式5 としているも のが4件であった。 ② 契約金額等 平成 22 年度の 21 件の特命随意契約については、契約金額と支出予 定金額は全て同額だった。 エレベーターについても、主管課が価格交渉を行っている例は尐な く、予算額は前年度と同額としているものが多く見られた。 ③ 保守の内容等 エレベーターの点検等は、建築基準法令、昇降機の維持及び運行の 管理に関する指針(平成5年建設省住防発第 17 号)に定められてお 4 フルメンテナンス方式は、故障部品の取替えや修復費用等を含めた保守契約で、 エレベーターの総合保守を目的に計画的な保守を行う。 5 POG方式は、部品の取替えや修復費用等を含めない保守契約で、消耗部品の交 換、清掃、機器の修理等、仕様書に基づき保守を行う。
17 り、おおむね1か月以内ごとに点検その他必要な整備を行うこととさ れている。 監査対象となった施設のエレベーターの中には、昭和 50 年代に設 置され、メーカーによる部品の供給打切りが予定されているものがあ り、その対策が必要となっている。 また、平成 17 年の千葉県北西部地震や平成 18 年の港区のエレベー ター事故等を契機として建築基準法令が改正され、平成 21 年以後新 設されたエレベーターは戸開走行保護装置6 の設置や地震時等管制運 転装置の設置7 等安全対策の強化が図られているが、監査対象のエレ ベーターについては、改正前に設置されているため、点検報告書に戸 開走 行 保 護 装 置 が未 設置 で 既 存不 適 格と 記入 さ れ てい る もの が見 ら れた。事故等の防止のため、今後の対応が課題である。 (3)シャッター 監査対象とした平成 22 年度のシャッターの保守点検委託契約は3件 であり、その契約方法は全て特命随意契約であった。当該機器を熟知し ており、適切で迅速な点検整備及び修理を行うことができるということ を契約の相手方指定の理由にしている。結果としてシャッター 製造業者 のサービス部門を担う会社で、かつ設置を行った業者を指定していた。 (4)空調設備 監査対象とした平成 22 年度の空調設備の保守点検委託契約は 21 件で あり、その契約方法は表8のとおりである。 6 戸開走行保護装置は、エレベーターの駆動装置や制御器に故障が生じ、かご及び 昇降路のすべての出入口の戸が閉じる前にかごが昇降したとき等に自動的にかごを 制止する安全装置である。 7 地震時等管制運転装置は、地震等による揺れを検知して、自動的にかごを最寄階の 昇降路の出入口の戸の位置に停止させ、かつ、当該かごの出入口の戸及び昇降路の出 入口の戸を開くこと等ができる安全装置である。
18 表8 空調設備の保守点検委託に係る契約方法 (単位:件) 契約方法 契約件数 競 争 入 札 11 見 積 競 争 6 特 命 随 意 契 約 4 合 計 21 空調設備の保守点検委託契約の方法は、競争入札又は見積競争による ものが 17 件、特命随意契約によるものが4件であった。 特命随意契約をしている4件は、すべてガスヒートポンプ方式の空調 機の保守点検であり、1)ガス配管と一体的に保守ができること、2) ガス機器の取扱いについて熟知していること、3)故障時に迅速な対応 ができること、などを理由に、機器設置業者の該当地域を担当するメン テナンス担当部門を指定していた。 しかし、ガスヒートポンプ方式の空調機に関する保守点検委託契約の 中には競争入札によっているものがあり、契約の相手方の指定が必要で あるか明確にすべきである。 (5)消防設備 監査対象とした平成 22 年度の消防設備の保守点検委託契約は 16 件で あり、その契約方法は表9のとおりである。
19 表9 消防設備の保守点検委託に係る契約方法 (単位:件) 契約方法 契約件数 競 争 入 札 9 見 積 競 争 7 特 命 随 意 契 約 0 合 計 16 消防設備保守点検委託契約の設備項目には消火設備、警報設備及び避 難設備等があり、契約方法は、全て競争入札又は見積競争で、特命随意 契約は無かった。 消防法第8条には、政令で定める防火対象物の管理者は、防火管理者 を定め、消防設備の点検、消防計画の作成、消火・通報・避難の訓練を 行わせなければならないと規定されている。 消防設備については、消防法令において機器点検と総合点検を行い、 消防署長に報告するよう定められている 。 成増社会教育会館は、消火器設備、自動火災報知設備、ガス漏れ火災 警報設備等の保守点検を委託しているが、ガス器具を使用しなくなった 場所のガス漏れ警報器の点検を行っていた。今後もガス関連機器を使用 しないことが明らかである場合には、契約対象となる点検項目を見直さ れたい。 また、消防計画の作成や避難訓練等の実施について聞き取り調査時に 聴取したところ、消防計画は作成しているものの計画に定められている 訓練を実施していない施設があった。 東日本大震災を教訓として、災害時に人命を守るために、日頃からの 備えや訓練の重要性が再認識されている。区施設においても消防設備の 保守点検を適正に行うとともに、消防計画を再点検し、実践的な訓練を 実施されたい。
20 契約管財課は、営繕課から「各施設の改修工事中に防火シャッターが 完全に閉鎖できないものが見受けられた」との連絡を受けて、 平成 22 年 10 月に各主管課に対し、消防設備保守点検委託仕様書の特記事項に 「防火シャッターの稼働確認等点検について、遮蔽状況は座板と床面と の接触状態を確認すること」を加えるよう通知している。 しかし、監査対象課の監査調査票に平成 23 年度の防火シャッター点 検の仕様内容を変更したと明記しているのは一部の課のみであった。 保守点検の実施は、各課に任され、その全体的な状況は把握されてい ない。防火シャッターを設置する施設の主管課は、点検の実施状況を再 確認し、仕様書の内容の追加について早急に改善されたい。 (6)自家用電気工作物保安管理 ① 契約方法 自家用電気工作物は、電力会社から 600 ボルトを超える高電圧で受 電するための電気設備、一定出力以上の発電設備等であり、区は、施 設 に設 置され てい る 自家 用 電気工 作物 の 保安管 理業務 を委 託 してい る。 監査対象とした平成 22 年度の自家用電気工作物の保安管理委託契 約(平成 21 年度以前に締結した長期継続契約で平成 22 年度が契約期 間内であるものを含む。)は 29 件で、その契約方法は表 10 のとおり である。
21 表 10 自家用電気工作物の保安管理委託に係る契約方法 (単位:件) 契約方法 契約件数 競 争 入 札 28 見 積 競 争 1 特 命 随 意 契 約 0 合 計 29 自家用電気工作物保安管理委託契約の方法は、以前は特命随意契約 をしていたが、平成 11 年度から競争入札を導入しており、平成 22 年 度においては全て競争入札又は見積競争で特命随意契約は無か った。 また、29 件の契約の内、28 件は長期継続契約で、残る1件は施設 の改修を計画しているため1年間の契約としていた。 ② 契約金額 自家用電気工作物保安管理委託契約に係る平成 20~23 年度の契約 金額の推移は、表 11 のとおりである。 表 11 自家用電気工作物保安管理委託契約金額の推移 (単位:円) 主管課 対象施設 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 地域振興課 前野ホール 168,000 (100) 168,000 (100) 168,000 (100) 113,400 (67.5) 板橋地域セン ター 168,000 (100) 168,000 (100) 168,000 (100) 113,000 (67.3) 熊野地域セン ター 134,820 (100) 95,760 (71.0) 95,760 (71.0) 95,760 (71.0) 仲宿地域セン ター 25,389 *1(100) 79,128 *1(311.7) 117,936 (464.5) 117,936 (464.5) 富士見地域セ ンター 252,000 (100) 252,000 (100) 121,800 (48.3) 121,800 (48.3) 大谷口地域セ ンター 220,500 (100) 97,650 (44.3) 95,760 (43.4) 95,760 (43.4) 清水地域セン ター 54,685 *1(100) 91,334 *1(167.0) 155,736 (284.8) 155,736 (284.8)
22 地域振興課 志村坂上地域 センター 383,998 (100) 212,814 (55.4) 211,680 (55.1) 211,680 (55.1) 中台地域セン ター 168,000 (100) 168,000 (100) 168,000 (100) 113,400 (67.5) 蓮根地域セン ター 120,246 (100) 120,246 (100) 126,000 (104.8) 126,000 (104.8) 舟渡地域セン ター 515,991 (100) 168,525 (32.7) 166,320 (32.2) 166,320 (32.2) 桜川地域セン ター 144,900 (100) 123,060 (84.9) 122,220 (84.3) 122,220 (84.3) 成増地域セン ター集会室 98,280 (100) 98,280 (100) 92,309 (93.9) 92,309 (93.9) 徳丸地域セン ター 163,800 (100) 163,800 (100) 106,701 (65.1) 106,701 (65.1) 高島平地域セ ンター 129,875 (100) 129,874 (100) 138,600 (106.7) 138,600 (106.7) 戸籍住民課 常盤台地域集 会室(常盤台 区民事務所) 130,175 (100) 130,175 (100) 106,190 (81.6) 106,190 (81.6) 赤塚支所 下赤塚地域セ ンター(赤塚 支所)*2 ― ― 303,555 *1 520,380 産業振興課 第一工場ビル 559,200 (100) 503,496 (90.0) 503,496 (90.0) 503,496 (90.0) 第二工場ビル 227,500 (100) 227,500 (100) 227,500 (100) 277,200 (121.8) 生きがい推 進課 仲宿集会所 (仲宿いこい の家) 203,184 (100) 153,720 (75.7) 152,460 (75.0) 152,460 (75.0) 西台二丁目集 会所(西台い こいの家) 203,184 (100) 93,492 (46.0) 93,492 (46.0) 93,492 (46.0) おとしより 保健福祉セ ンター 常盤台集会所 (常盤台包括 支援センタ ー) 78,120 (100) 46,494 (59.5) 45,360 (58.1) 45,360 (58.1) 上板橋健康 福祉センタ ー 上板橋健康福 祉センター 内 集会所 (上板 橋健康福祉セ ンター) 201,072 (100) 176,904 (88.0) 176,904 (88.0) 176,904 (88.0) 子ども政策 課 小豆沢集会所 (さかうえ保 育園)外 1 か 所 240,492 (100) 240,492 (100) 252,000 (104.8) 252,000 (104.8) 高島平二丁目 集会所(つぼ み保育園) 129,875 (100) 129,873 (100) 126,000 (97.0) 126,000 (97.0)
23 子ども政策 課 大山東集会所 (大山東児童 館)外 2 か所 415,800 (100) 415,800 (100) 415,800 (100) 330,750 (79.5) エコポリス センター エコポリス センター 312,000 (100) 312,000 (100) 312,000 (100) 302,400 (96.9) 生涯学習課 大原社会教育 会館 129,875 (100) 129,874 (100) 126,000 (97.0) 126,000 (97.0) 成増社会教育 会館 216,300 (100) 180,180 (83.3) 180,180 (83.3) 180,180 (83.3) ※ 対象施設は、平成 22 年度の契約について記載している。 ※ ( )内は、平成 20 年度を 100 とした指数である。 ※ *1 仲宿地域センター及び清水地域センターの平成 20、21 年度、下赤塚地 域センター(赤塚支所)の平成 22 年度の契約期間は、改築により1年未満 である。 ※ *2 下赤塚地域センター(赤塚支所)は、新庁舎に係る契約金額である。 自家用電気工作物保安管理委託の契約金額は、改築 の施設を除き、 平成 20 年度と比べ減額傾向にある。 また、平成 22 年度の自家用電気工作物保安管理委託契約(平成 21 年度以前に締結した長期継続契約を除く。) の入札は、落札率の 平均 が 70.1%で、委託契約 291 件の平均落札率 87.0%に比べ 16.9 ポイン ト低く、予定価格を約3割下回る契約金額となっている。 ③ 保安規程 自家用電気工作物については、電気事業法令に、工作物の設置者が 保安規程を定め、国に届け出ることが規定されている。 国に対する保安管理業務外部委託承認申請、保安規程変更に関して は、契約管財課で一括して決定しているが、申請、届出事務は、保安 管理業務の委託業者が行っており、区は保安規程の内容について、十 分把握していない状況であった。 契約管財課で作成している委託標準仕様書には、点検内容等は、契 約書・保安規程等によるとされているため、保安規程の内容が把握さ れていないということは、契約内容の明確性を欠くことに帰着する 。
24 契約管財課は、保安規程の内容を把握し、契約内容が明確になる方 法を検討されたい。 (7)給排水設備、簡易専用水道 監査対象とした平成 22 年度の給排水設備の点検委託契約は9件であ り、その契約方法は表 12 のとおりである。 表 12 給排水設備の点検委託に係る契約方法 (単位:件) 契約方法 契約件数 競 争 入 札 3 見 積 競 争 6 特 命 随 意 契 約 0 合 計 9 給排水設備点検委託契約の方法は、全て競争入札又は見積競争であり、 特命随意契約は無かった。 地域振興課は、地域センターと区民集会所の給排水設備の点検と 併せ て換気・非常照明設備の点検を委託している。点検報告書によると、非 常照明設備が不良であることが指摘されているが、平成 22 年度は修理・ 交換を行わなかった。 地域振興課は、財政上の理由をあげているが、建築基準法では「建築 物の 所 有者 等は 建 築 設備 を 常時 適法 な 状 態に 維 持す るよ う に 努め なけ ればならない」としており、定期点検についても同法令に規定されてい る。非常照明設備は、災害時における避難通路に一定の照度を確保し、 施設利用者を安全に避難させるための設備であるため、計画的に修理・ 交換を行われたい。 また、簡易専用水道の検査委託は、成増社会教育会館と高島平地域セ
25 ンターで行っている。簡易専用水道とは、水道から供給される水を受水 槽に貯めてから飲用水として給水するものの内、受水槽の有効容量の合 計が 10 立方メートルを超えるものをいう。簡易専用水道は、水道法に より設置者が衛生的に管理することが義務付けられており、厚生労働大 臣の登録を受けた検査機関に依頼して検査を受けなければならない。 両施設の契約とも主管課契約で契約相手も同じであったが、前者は特 命随意契約で平成 20 年度から契約金額が変わらず、後者は見積競争で、 契約金額は平成 20 年度に比べ減尐していた。 成増社会教育会館は、区内業者は1社であり、過去の検査結果との比 較照合ができ今後の改善点等が明確になるとして、契約の相手方を指定 しているが、他の施設において区外の業者を含めた見積競争を実施して いる例があることを勘案し、契約方法を変更する か契約金額について価 格交渉を行うなど一定の改善を図られたい。 (8)その他の設備 その他の設備の保守点検委託等に係る契約方法は、表 13 のとおりで ある。 表 13 その他の設備の保守点検委託等に係る契約方法 (単位:件) 契約内容 競 争 入 札 見 積 競 争 特 命 随 意 契 約 桜川地域センター全熱交換器点検作業 1 成増地域センター(成増アクトホール)設 備保守点検 1 成増地域センター(成増アクトホール)照 明設備保守 1 成増地域センター(成増アクトホール)吊 物保守 1 成増地域センター(成増アクトホール)可 動客席保守 1 成増地域センター(成増アクトホール)音 響設備保守 1
26 高島平区民館照明設備保守 1 高島平区民館舞台用設備保守 1 高島平区民館音響設備保守 1 高島平地域センター駐車場管理運営(設備 保守) 1 工場ビル駐車場装置保守点検 3 工場ビル給水ポンプ保守点検 1 工場ビル非常用自家発電設備保守点検 1 ハイライフプラザ電気設備保守点検 1 ハイライフプラザスライディングウォール (移動壁)保守点検 1 仲宿集会所(仲宿いこいの家)外9か所非 常照明点検 1 上板橋健康福祉センター内集会所(上板橋 健康福祉センター)ボイラー保守点検 1 大谷口北町集会所(大谷口保育園)外 11 か 所非常用放送設備保守点検 1 前野町六丁目集会所(西前野保育園)外4 か所ボイラー保守点検 1 合 計 4 7 10 地域振興課は、平成 17 年度から地域センターの全熱交換器の点検と 清掃作業を委託している。全熱交換器は、空調換気に使用され、換気に よって失われる全熱(温度と湿度)を交換回収する省エネルギー装置で ある。 各年度に点検対象とする地域センターを特定しており、平成 22 年度 は桜川地域センターについて実施した。点検表によると、ボルト等の障 害物があるため、本体部分を清掃できないものが 16 台の内、3 台あった。 地域振興課は、点検・清掃の可能な範囲を契約内容とする方策を検討 されたい。また、施設の改修等に当たっては、設備の点検・清掃が可能 であるよう十分考慮する必要がある。 また、高島平地域センターは、駐車場の管理運営 を委託しており、仕 様書には定期保守、不定期保守について報告し、確認を受ける こととし
27 ているが、平成 22 年度には定期保守等の報告書を徴取していなかった。 仕様書の内容を再点検し、更に履行内容の確認に留意されたい。 (9)保守点検全般について 保守点検の書類は、専門的な内容を含むが、各施設の担当者は専門知 識を有する技術職でない者が多く、報告書の内容等を十分理解できてい ない場合がある。 しかし、区に設備の保守点検について総合的に指導する部署は無い。 契約管財課は、仕様書の内容整備という側面から、標準仕様書を作成 し通知しているが、必要な場合には専門職の助言を求めて仕様書を変更 し、各施設の主管課へ変更等について周知を徹底することが必要である。 また、契約に含まれる部品の交換範囲に関し、エレベーターの保守点 検については仕様書に明記されているが、その他の設備については明記 されているものが尐ない。 「仕様に定めのない事項については、その都度区と協議する」として、 仕様書に具体的に定めず、疑義が生じた場合に協議に委ねるのでは、多 くの場合、区が負担する結果を生むこととなる。また、入札価格の算定 において競争入札を公平に行うためにも、有料、無料の範囲を明確にす ることが必要である。 契約管財課は、契約に含まれる部品の交換範囲について、可能な限り、 仕様書に記載するよう指導されたい。
28 3 清掃委託の現況と問題点 (1)契約方法 監査対象とした平成 22 年度の清掃委託契約は 50 件であり、その契約 方法は表 14 のとおりである。 表 14 清掃委託に係る契約方法 (単位:件) 契約方法 契約件数 競 争 入 札 43 見 積 競 争 1 特 命 随 意 契 約 6 合 計 50 清掃委託契約の方法は、50 件中 43 件が競争入札で、1件は見積競争 であった。 契約の相手方を指定し、特命随意契約をしている のは6件で、その委 託先は、施設の近隣居住者(1件)、町会連合会支部・自治会(2件)、 シルバー人材センター(2件)及び施設を含むビル全体の清掃を行う業 者(1件)であった。 (2)契約金額等 平成 20~23 年度の競争入札又は見積競争を行った 44 件の契約に係る 契約金額の推移は表 15、特命随意契約を行った6件の契約に係る契約金 額の推移は表 16 のとおりである。
29 表 15 清掃委託契約金額の推移 (競争入札又は見積競争) (単位:円) 主管課 対象施設 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 地域振興課 ロータスホー ル 2,572,500 (100) 2,572,500 (100) 2,551,500 (99.2) 2,425,500 (94.3) 向原ホール及 び前野ホール 6,313,860 (100) 6,132,000 (97.1) 5,775,000 (91.5) 5,953,500 (94.3) 板橋地域セン ター 6,451,200 (100) 6,451,200 (100) 6,451,200 (100) 6,451,200 (100) 南板橋公園内集 会所外2か所 1,111,803 (100) 1,111,803 (100) 1,184,253 (106.5) 987,672 (88.8) 熊野地域セン ター 4,865,700 (100) 5,040,000 (103.6) 4,896,360 (100.6) 4,621,050 (95.0) 中丸児童遊園 内集会所外1 か所 69,300 (100) 73,500 (106.1) 206,640 (298.2) 203,700 (293.9) 仲宿地域セン ター 216,482 *1(100) 2,835,000 *1(1309.6) 5,985,000 (2764.7) 5,786,676 (2673.1) 栄町集会所外 2か所 240,660 (100) 240,660 (100) 240,660 (100) 227,850 (94.7) 板橋交通公園 内集会所外1 か所 167,580 (100) 219,954 (131.3) 219,954 (131.3) 219,975 (131.3) 富士見地域セ ンター 2,904,090 (100) 2,904,090 (100) 2,904,090 (100) 2,904,090 (100) 大和集会所 166,341 (100) 166,341 (100) 166,341 (100) 147,105 (88.4) 大谷口地域セ ンター 5,143,400 (100) 5,143,400 (100) 5,143,400 (100) 6,657,840 (129.4) 大谷口児童遊 園内集会所外 2か所 669,900 (100) 669,900 (100) 669,900 (100) 1,029,525 *2(153.7) 水久保公園内 集会所外5か 所 968,100 (100) 968,100 (100) 937,335 (96.8) 937,335 (96.8) 清水地域セン ター外2か所 1,698,585 *1(100) 2,386,492 *1(140.5) 5,474,175 (322.3) 5,150,880 (303.2) 本蓮沼公園内 集会所外2か 所 431,676 (100) 431,676 (100) 431,676 (100) 415,800 (96.3) 志村坂上地域 センター 3,579,000 (100) 1,806,000 (50.5) 1,698,900 (47.5) 2,887,500 (80.7) 志村城山公園 内集会所外1 か所 331,149 (100) 331,149 (100) 331,149 (100) 363,720 (109.8) 中台地域セン ター 10,037,790 (100) 10,037,790 (100) 9,097,200 (90.6) 9,097,200 (90.6)
30 地域振興課 若木児童遊園 内集会所外6 か所 2,284,695 (100) 2,284,695 (100) 2,284,695 (100) 2,214,744 (96.9) 蓮根地域セン ター 6,270,600 (100) 5,875,800 (93.7) 5,096,700 (81.3) 5,566,995 (88.8) 蓮根第二集会 所外 1 か所 220,080 (100) 220,080 (100) 220,080 (100) 187,110 (85.0) 蓮根集会所 *3 1,953,000 (100) 1,953,000 (100) 1,951,950 (99.9) 1,953,000 (100) 舟渡地域セン ター 2,499,525 (100) 2,499,525 (100) 2,499,525 (100) 944,580 *1(37.8) 見次公園内集 会所外2か所 773,745 (100) 773,745 (100) 773,745 (100) 777,000 (100.4) 桜川地域セン ター外3か所 2,709,000 (100) 2,709,000 (100) 1,953,828 (72.1) 1,932,000 (71.3) 下赤塚駅前集 会所外4か所 1,306,032 (100) 1,306,032 (100) 1,165,773 (89.3) 1,292,760 (99.0) 成増地域セン ター集会室 1,934,100 (100) 1,934,100 (100) 1,934,100 (100) 1,836,450 (95.0) 三園一丁目集 会所外2か所 641,109 (100) 641,109 (100) 630,609 (98.4) 630,609 (98.4) 徳丸地域セン ター 4,447,800 (100) 4,447,800 (100) 4,447,800 (100) 4,218,375 (94.8) 西徳第一公園 内集会所外4 か所 956,445 (100) 956,445 (100) 956,445 (100) 927,675 (97.0) 高島平一丁目 集会所外8か 所 768,600 (100) 883,575 (115.0) 883,575 (115.0) 864,675 (112.5) 戸籍住民課 常盤台地域集 会室(常盤台 区民事務所) 1,008,000 (100) 1,008,000 (100) 1,319,484 (130.9) 1,159,200 (115.0) 産業振興課 第一工場ビル 4,777,500 (100) 5,355,000 (112.1) 5,355,000 (112.1) 5,628,000 (117.8) 第二工場ビル 2,782,500 (100) 2,761,500 (99.2) 2,982,000 (107.2) 2,982,000 (107.2) ハイライフプ ラザ *4 8,377,814 (100) 8,891,999 (106.1) 8,599,563 (102.6) 9,192,960 (109.7) 生きがい推 進課 仲宿集会所(仲 宿いこいの 家)外 10 か所 5,250,000 (100) 5,386,500 (102.6) 5,302,500 (101.0) 4,063,500 (77.4) おとしより 保健福祉セ ンター 常 盤 台 集 会 所 ( 常 盤 台 地 域 包 括 支 援 セ ン ター) 1,074,780 (100) 1,074,780 (100) 1,074,780 (100) 1,074,780 (100)
31 上板橋健康 福祉センタ ー 上板橋健康福 祉センター内 集会所(上板 橋健康福祉セ ンター) 801,360 (100) 982,800 (122.6) 1,171,800 (146.2) 987,000 (123.2) 障がい者福 祉課 前野町三丁目 集会所(まえ の福祉作業 所) 558,600 (100) 558,600 (100) 558,600 (100) 558,180 (99.9) 子ども政策 課 大山東集会所 (大山東児童 館)外 76 か所 64,260,000 *5(100) 66,393,976 *5(103.3) 59,705,100 *5(92.9) 4,259,535 (6.6) 保育サービ ス課 赤塚六丁目集 会所(赤塚保 育園) 外 41 か所 24,823,050 (100) 14,854,350 (59.8) 22,785,000 (91.8) 22,627,500 (91.2) 学校地域連 携担当課 クラブハウス *6 252,000 (100) 246,750 (97.9) 277,200 (110.0) 277,200 (110.0) 高島平四丁目 集会所(高島 第三小学校あ いキッズ)外 11 か所 ― ― 932,400 722,505 ※ 対象施設は、平成 22 年度の契約について記載している。 ※ ( )内は、平成 20 年度を 100 とした指数である。 ※ *1 仲宿地域センター、清水地域センター、舟渡地域センターは、改築等に伴う 契約内容の変更がある。 ※ *2 大谷口児童遊園内集会所外 2 か所の平成 23 年度は集会所数が増加している。 ※ *3 蓮根集会所は、施設の管理業務を含む。 ※ *4 ハイライフプラザは、年間単価契約のため、平成 20~22 年度については、実 績額を記載している。また、各年度の契約内容にホールのセッティングを含む。 ※ *5 大山東集会所外 76 か所の平成 20~22 年度は、施設の管理業務を含む。 ※ *6 クラブハウスは、窓ガラス等特別清掃の委託である。 表 16 清掃委託契約金額の推移(特命随意契約) (単位:円) 主管課 対象施設 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 地域振興課 南板橋公園内 集会所外 66 か 所 *1 36,844,800 (100) 36,466,500 (99.0) 36,285,300 (98.5) 36,421,200 (98.9) 舟渡ホール 3,804,000 (100) 3,804,000 (100) 3,804,000 (100) 3,804,000 (100) 下赤塚駅前集 会所 *1 2,722,500 (100) 2,721,600 (100) 2,669,400 (98.0) 2,716,200 (99.8)
32 地域振興課 成増地域セン ター( 成増アク トホール ) *2 10,815,000 (100) 10,815,000 (100) 10,815,000 (100) 10,490,550 (97.0) 新河岸一丁目 集会所 *1 920,400 (100) 920,400 (100) 920,400 (100) 920,400 (100) 学校地域連 携担当課 クラブハウス *3 1,603,008 (100) 1,603,008 (100) 1,603,008 (100) 1,603,008 (100) ※ 対象施設は、平成 22 年度の契約について記載している。 ※ ( )内は、平成 20 年度を 100 とした指数である。 ※ *1 の施設は、施設の管理業務の委託に施設内の清掃が含まれている。 ※ *2 成増地域センターは、ホールのセッティングを含む。 ※ *3 クラブハウスは、日常清掃の委託である。 清掃業務は、床面の掃き掃除等を原則として毎日行う日常清掃と、特 定の箇所を指定した日に清掃する定期清掃又は特別清掃がある。 清掃回数等の業務内容は、各施設により異なっている。 表 15 の清掃委託については、区の財政状況が厳しくなっていること に伴い、支出を抑えるために屋上や事務室の清掃回数を削減するなどの 仕様の見直しや、競争入札の結果、契約金額が減尐しているものが多い が、一方で、改築に伴う対象施設の変更や競争入札により契約金額が増 加しているものもある。 表 16 の特命随意契約の清掃委託は、近隣居住者の協力を得て清掃を 含む管理業務を委託するものもあり、その内容は競争入札を行っている 契約とは一概に比較できないが、契約金額は変わっていないものが多か った。 清掃委託の支出予定金額については、清掃面積当たりの単価から算出 している施設もあったが、面積当たりの単価によらず前年度実績や見積 書により決めているところもあり、統一的な取扱いとはなっていない 。 また、日常清掃、定期清掃等の項目を合わせて「一式」として支出予 定金額を表示しているものも見られた。 支出予定金額は、算出内訳を表示し、その適否を検証できるようにす ることが必要である。日常清掃、定期清掃等各項目の内訳を示し、算出
33 するよう改善されたい。 成増地域センターは、成増アクトホールの清掃委 託について、設備保 守点検、機械警備委託と同様、アクトホールが入っている ビル全体の管 理組合がビル清掃を委託する業者を指定して、特命随意契約を締結して いる。 区は、ビル(地下3階、地上 12 階)の内、地下1階の荷物搬入口及 び4~6階部分を区分所有している。 平成 20~22 年度の契約金額は 10,815,000 円で、平成 23 年度につい ては、緊急財政対応を踏まえて相手方と交渉を行った結果、10,490,550 円となっている。 地域振興課は、区の所有部分の清掃委託の相手方がビルの管理組合の 清掃委託業者と同じでなければならない理由を明らかにされたい。 その上で、当該業者でなければならない理由が無い場合には、競争性 を担保できる方法を検討し、また、当該業者を指定することとなる場合 においては、契約金額の妥当性について 改めて検討されたい。 (3)完了届、仕様書等 清掃業者から提出される報告書類については、日常清掃には、項目別 の実施状況が記入された清掃日誌が備えられ、月ごとに完了届が出され ている。 一方、定期清掃等には、内容が簡易な完了届のみのものが多かった。 仕様書及び仕様書に添付される清掃基準表には、清掃箇所や清掃方法等 の内容が詳細に書かれているものが多いが、実際に清掃業務を行う作業 員がその内容を十分理解していることが重要である。 契約管財課は、現場における理解の向上と併せ、区が履行確認をしや すくするためにも、完了届又は報告書等に仕様書等の項目に対応する項 目を設け、履行内容の明確な報告を求めるよう指導されたい。その上で 各主管課は、履行が不十分である場合には、その都度適切に指導された
34 い。 また、清掃業務時間について、仕様書と清掃日誌に書かれている時間 が異なり、清掃業務を早朝に実施する場合には、清掃業者が機械警備の 解除を行っている例も見られた。 契約内容どおりに清掃業務を行うとともに、警備についての現状を確 認した上で、施設の安全の確保に努めることが必要である。 平成 21 年8月に、本庁舎清掃業務委託受託者の業務従事者への賃金 未払いにより契約を解除する事態が発生したことを契機として、区は、 平成 22 年度の契約案件から、清掃委託の仕様書及び完了届に労働関係 法令の遵守と遅滞なく賃金を支払うことを明記することとしている。 しかし、地域振興課(ロータスホール)、高島平地域センター (高島 平一丁目集会所外8か所)の完了届にはこの内容の記載がされていなか った。仕様書には、同内容を記載する旨が明記されており 、契約相手方 に対し、適切に指導されたい。 また、学校地域連携担当課は、クラブハウスの日常清掃委託を清掃面 積1平方メートル当たり 33 円の主管課による単価契約で行っている。 当該契約は特命随意契約であるが、契約対象となる履行場所の図面等の 添付が無く、仕様書の面積と資料として提出された施設現況面積に差異 が生じ、履行場所が不明確となっている。 契約書に図面等の資料を添付するなど 、契約内容の明確化を図った上 で、履行の確認を徹底されたい。
35 4 警備委託の現況と問題点 (1)契約方法 監査対象とした平成 22 年度の警備委託契約は 22 件であり、その契約 方法は表 17 のとおりである。 表 17 警備委託に係る契約方法 (単位:件) 契約方法 契約件数 競 争 入 札 2 見 積 競 争 0 特 命 随 意 契 約 20 合 計 22 警備委託契約の方法は、22 件中2件が競争入札であり、これは改築に 伴う新規の警備委託契約であった。 また、22 件中7件は、長期継続契約を締結していた。 特命随意契約は 20 件で、契約の相手方を指定する理由は、機械警備 装置を当該業者が設置していること、年度が変わっても切れ目なく継続 して警備を行うことが必要であること などを挙げている。 (2)契約金額等 特命随意契約を行った 20 件の契約に係る平成 20~23 年度の契約金額 の推移は、表 18 のとおりである。
36 表 18 警備委託契約金額の推移 (単位:円) 主管課 対象施設 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 地域振興課 大谷口地域セ ンター外6か 所 3,685,596 (100) 3,685,596 (100) 3,685,500 (100) 2,058,588 (55.9) 板橋地域セ ンター外6 か所 2,291,738 (100) 2,260,677 (98.6) 2,227,680 (97.2) 2,227,680 (97.2) 富士見地域 センター外 3か所 893,555 (100) 753,199 (84.3) 819,000 (91.7) 819,000 (91.7) 成増地域セ ンター( 成増 アクトホ ール) 1,360,800 (100) 1,360,800 (100) 1,360,800 (100) 1,360,800 (100) 戸籍住民課 常盤台地域 集会室(常盤 台区民事務 所) 556,932 (100) 556,932 (100) 556,920 (100) 556,920 (100) 産業振興課 工場ビル 1,795,500 (100) 1,795,500 (100) 1,795,500 (100) 1,795,500 (100) ハイライフ プラザ 199,080 (100) 199,080 (100) 199,080 (100) 199,080 (100) 生きがい推 進課 仲宿集会所 (仲宿いこ いの家)外1 か所 856,800 (100) 856,800 (100) 856,800 (100) 856,800 (100) 東新集会所 (東新いこ いの家) 301,140 (100) 301,140 (100) 301,140 (100) 301,140 (100) 大谷口二丁 目集会所(大 谷口いこい の家)外2か 所 1,302,840 (100) 1,302,840 (100) 1,302,840 (100) 1,302,840 (100) おとしより 保健福祉セ ンター 常 盤 台 集 会 所(常盤台地 域 包 括 支 援 センター) 252,000 (100) 252,000 (100) 252,000 (100) 252,000 (100) 上板橋健康 福祉センタ ー 上板橋健康 福祉センタ ー内集会所 (上 板橋健 康 福祉セン ター) 952,560 (100) 952,560 (100) 952,560 (100) 952,560 (100) 障がい者福 祉課 前野町三丁 目集会所(ま えの福祉作 業所) 732,060 (100) 732,060 (100) 732,060 (100) 732,060 (100)
37 エコポリス センター エコポリス センター 534,240 (100) 534,240 (100) 534,240 (100) 534,240 (100) みどりと公 園課 板橋交通公 園内集会所 (板橋交通 公園管理棟) 584,010 (100) 584,010 (100) 584,010 (100) 584,010 (100) 生涯学習課 大原社会教 育会館 434,700 (100) 434,700 (100) 434,700 (100) 434,700 (100) 成増社会教 育会館 352,800 (100) 352,800 (100) 352,800 (100) 352,800 (100) 新しい学校 づくり担当 課 クラブハウ ス(北部地区 小・中学校) 27,604,080 (100) 27,604,080 (100) 27,604,080 (100) 27,629,280 (100.1) クラブハウ ス(南部地区 小・中学校) 35,161,560 (100) 35,161,560 (100) 35,161,560 (100) 35,161,560 (100) 学校地域連 携担当課 高島平四丁 目集会所(高 島第三小学校 あいキッズ) ― ― 223,020 223,020 ※ 対象施設は、平成 22 年度の契約について記載している。 ※ ( )内は、平成 20 年度を 100 とした指数である。 地域振興課は、大谷口地域センター外6か所の機械警備委託について、 平成 23 年度からの長期継続契約を締結する際に、機械警備の対象とな る面積当たりの金額を比較し、業者と価格交渉を行ったところ、契約金 額を前年度と比べ 44.1%減額することができたとしている。 その他の課においては、予算編成時に契約金額を確認することに止め ていたり、価格交渉は実施していないという回答が多かった。契約内容 に変更があった板橋地域センター外6か所、富士見地域センター外3か 所及びクラブハウス(北部地区小・中学校)の契約案件を除くと、4年 間の契約金額は、ほぼ同額だった。 警備装置が設置されて以来、30 年以上同一業者に警備を委託している 施設もあり、長期間の委託で、契約金額が結果として高止まりになって いるおそれもある。 契約管財課は、特命随意契約について、価格交渉等、一定の契約内容
38 の改善を指導するとともに、機械警備委託について、年度間の継続的警 備並びに警備装置の減価償却及び設置・撤去費用を考慮した上で、設置 後一定期間経過したものについては、競争入札をすることを検討された い。 (3)報告書等 成増地域センターの成増アクトホールの機械警備委託は、警備装置の 作動時間について、仕様書と報告書に差異があった。契約内容と履行状 況を再点検し、改善されたい。 また、新しい学校づくり担当課のクラブハウスを含む小・中学校の機 械警備委託については、仕様書に記されている警備機器の保守点検報告 書を徴取していなかった。契約内容を再確認し、仕様書どおりの報告を するよう指導し、履行の確認を徹底されたい。
39 5 建物管理委託の現況と問題点 (1)契約方法 建物管理委託は、比較的規模の大きい施設において、設備の保守、清 掃、警備等の複数の項目を総合的に委託する契約である。 監査対象とした平成 22 年度の建物管理委託契約は5件であり、その 契約方法は全て競争入札であった。 (2)施設及び契約内容 建物管理委託を行う施設及び契約内容は、表 19 のとおりである。 表 19 建物管理委託を行う施設及び契約内容 対象施設 契約内容 高島平地域センター 清掃、設備保守、案内、器具設営、庁舎管理、住民 票交付、自動交付機管理、駐車場使用料収納、高島 平区民館付帯設備使用料収納 下赤塚地域センター (赤塚支所) 清掃、電気機械設備保守、環境衛生管理 エコポリスセンター 清掃、受付案内、環境衛生管理、空気環境測定、水 質検査、ねずみ・衛生害虫等駆除、貯水槽清掃、排 水槽清掃、樹木剪定伐採 大原社会教育会館 清掃、受付案内、施設運営管理、警備、電気機械設 備運転及び保守、空調・冷暖房設備運転及び保守、 給排水・衛生設備運転及び保守、防災設備保守管理 及び機能維持、会館建物の小破修理及び設備の定期 整備 成増社会教育会館 清掃、管理保安 (3)契約金額 建物管理委託契約に係る平成 20~23 年度の契約金額の推移は、表 20 のとおりである。
40 表 20 建物管理委託契約金額の推移 (単位:円) ※ 金額は、契約金額総額で監査対象以外の委託内容を含む。 ※ ( )内は、平成 20 年度を 100 とした指数である。 ※ *下赤塚地域センター(赤塚支所)は、新庁舎を含む契約に係る金額であ る。 (4)完了届 高島平地域センター、大原社会教育会館及び成増社会教育会館の建物 管理委託に含まれる清掃業務委託について、完了届に労働関係法令の遵 守等の記載がされていなかった。 仕様書には、同内容を記載する旨が明記されていることから 、契約相 手方に対し、適切に指導されたい。 対象施設 平成 20 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 高島平地域センタ ー 15,015,000 (100) 15,225,000 (101.4) 15,750,000 (104.9) 14,962,500 (99.7) 下赤塚地域センタ ー(赤塚支所)* ― ― 36,184,155 49,350,000 エコポリスセンタ ー 31,479,000 (100) 31,584,000 (100.3) 30,861,600 (98.0) 28,140,000 (89.4) 大原社会教育会館 19,527,690 (100) 19,913,250 (102.0) 19,425,000 (99.5) 19,194,000 (98.3) 成増社会教育会館 15,592,500 (100) 15,592,500 (100) 15,540,000 (99.7) 15,540,000 (99.7)