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1. はじめに日本経済はリーマンショック後の停滞感に長く覆われていた中 安倍晋三首相の アベノミクス による円安 株高の進行を受け 大企業を中心に企業活動は回復しつつある また オールジャパンで一丸となって勝ち取った 2020 年開催の オリンピック 2027 年に品川 ~ 名古屋間で開業予定の リ

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Academic year: 2021

シェア "1. はじめに日本経済はリーマンショック後の停滞感に長く覆われていた中 安倍晋三首相の アベノミクス による円安 株高の進行を受け 大企業を中心に企業活動は回復しつつある また オールジャパンで一丸となって勝ち取った 2020 年開催の オリンピック 2027 年に品川 ~ 名古屋間で開業予定の リ"

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一 般 社 団 法 人

岐 阜 県 経 済 同 友 会

夢 ・ 翔 け 岐 阜 県

~ 「 オ ー ル 岐 阜 」 で 人 ・ 起 業 ・ 企 業 の 育 成 を ~

[ 地 域 経 済 活 性 化 委 員 会 ]

平 成 2 6 年 2 月 1 7 日

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1 1.はじめに 日本経済はリーマンショック後の停滞感に長く覆われていた中、安倍晋三首 相の「アベノミクス」による円安・株高の進行を受け、大企業を中心に企業活 動は回復しつつある。また、オールジャパンで一丸となって勝ち取った 2020 年 開催の「オリンピック」、2027 年に品川~名古屋間で開業予定の「リニア中央新 幹線」など大都市を中心に明るい話題が増えている。 一方、中小企業や地方都市に目を向けると、「アベノミクス」による景気回復 の恩恵は一部の大企業が中心で、中小企業にまでその効果を浸透させるには、 暫く時間が必要である。また、若年層の都市部への人口流出問題も議論が重ね られてはいるが、抜本的な解決策は見出されていないのが現状である。 当委員会では 23 名の企業経営者が、「岐阜県の経済活性化にとって必要なこ と」を課題として 3 回の委員会で議論した。 各委員からは、「1988 年に開催された『ぎふ中部未来博』や一昨年の『ぎふ清 流国体・清流大会』の大成功には、岐阜県主導で官民がしっかりした組織を作 って行動した結果である。地域の活性化対策も同様に連帯感が必要」「オリンピ ック開催が決定したのを好機と捉え、国内外に岐阜の観光名所・特産品をアピ ールし、岐阜でお金を使ってもらえる施策が必要ではないか」「これまでも県や 市町村は地域活性化のため、いろいろ施策を行ってきていると思うが、その効 果の検証結果が不明瞭。検証しているのであれば、もっと県民を含め全体で情 報を共有し、効果の見込めるものに投資していくべき」と言った自治体の施策 からオリンピックに関連した観光まで、地域経済活性化に対する幅広い意見が 出された。 その中で各委員共通の“思い”として「活性化に向けての戦略は長期・中期・ 短期同時進行が必要と考えるが、地域人口の増加策・企業の育成策は喫緊の課 題である」との結論に至った。 以上を踏まえ、当委員会では「岐阜県の活性化」のため次のことを提言する。

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2 2.提言 【要旨】 「アベノミクス」の成長戦略を後押しするため日銀は、年間 60~70 兆円もの大 規模な量的・質的金融緩和により資金を市場に供給しようとしているが、現状 は各金融機関が日銀に保有する当座預金残高に積み上がるだけで、十分に資金 が民間中小企業に流れていない。 中小企業庁が発行する「2011 年度版中小企業白書」でも 2001~2010 年に開業 した企業が、準備中に直面した課題として半数以上が「資金調達」を揚げてい る。(資料 1)加えて起業や新事業に伴う各種手続き、助成金の申請書類作成な どの負担も多いことがわかる。 また企業誘致では、東海環状自動車道東回り区間の整備により、岐阜県は近 隣の愛知県・三重県と比較して有利な状況にあるものの、今後を考えると、地 方自治体の積極的な関与が今まで以上に必要となってきている。(資料 2) こうした現状を踏まえ、岐阜県は日本のほぼ中央に位置し、隣接県が全国で 長野に次ぎ2番目に多いという地の利を活かし、他県から起業家や企業を惹き つける独自の施策を打ち出す。そしてその施策の効果が最大限に活かされるよ う起業・企業育成のコーディネーター役に特化した機関を設置するのはどうか。 そしてそこでの主な業務として以下のことを期待する。 ○岐阜県独自の施策が最大限活用され、他県から起業家や企業が集う地域を 創出するため、コーディネーター役となる機関を設置する。

「提言1」 起業と企業が活動しやすい地域の創出を

~起業・企業育成コーディネーター機関の役割~ ●㈱VR テクノセンター、ぎふ技術革新センター、岐阜県産業技術センターなど県下 にある研究・育成施設の紹介をはじめ、国・地方自治体の助成制度の相談、補助 金などの申請手続きに至るまで幅広くフォローする「駆け込み寺」的な存在。 ●定期的に県内企業経営者との意見交換会を開催し、刻々と変化する企業ニーズに タイムリーな政策が立案されるよう県に助言する。

夢・翔け岐阜県 ~「オール岐阜」で人・起業・企業の育成を~

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3 こうして設置されたコーディネーター機関で、まずは当委員会で出された下 記の意見を皮切りに、起業と企業の育成策を議論する。そして今後は定期的に 開催される企業経営者との意見交換会や、コーディネーター業務で蓄積した情 報をもとに施策の助言を行い、“頼りになる岐阜県”を全国にアピールしていく ことを期待する。 ~当委員会で出された主な意見~ ●民間金融機関が起業・新規事業を目指している人に融資し易くするため、信用保 証枠拡大を岐阜県信用保証協会に要請する。 ●企業を退職して起業を目指すサラリーマンなどは、退職後から創業までの一定期 間に「失業給付金」を分割受給するケースが多いと思うが、それに代わり、「創業 給付金」という名目で一時金を割増支給し、まとまった事業資金の確保を支援す る。 ●生まれた故郷などに寄付をすれば、居住地の個人住民税や所得税が軽減される「ふ るさと納税」を参考に、ベンチャー企業育成ファンドを設立し、出資した企業や 個人に対してその金額を上限に税制優遇を行う。 ●静岡県は中小企業の新規事業を支援する国の制度「経営革新計画」の承認件数が 405 件(2012 年度)と全国最多である。人口 1 万人当たりで比較してみると、静 岡県 9.3 件、愛知県 5.3 件、三重県 4.2 件、岐阜県 4.0 件となっている。「経営革 新計画」は事業プランの策定などが必要で、中小企業が単独で提出するには難し い。そこで補助金制度の案内から申請までをコーディネートできる部署を商工団 体や金融機関の協力で設置したらどうか。 ●リニア開業効果を県内全域に波及させるため、飛騨・中濃・岐阜・西濃方面への 道路ネットワークの充実を図る。具体的には高速道路だけでなく、地域高規格道 路などの整備も重要。 ●県内の経済団体が中心となり、愛知県の経済界と経済交流・連携を強め、経済成 長を取り込んでいくことが必要。 ●商店街の空き店舗対策として、自治体が発展させる商業エリアを指定。そのエリ ア内で事業意欲旺盛な起業したい若者に対し、期間を限定して家賃補填、出店費 用の一部補助を行う。一方、空き店舗所有者(地主・家主)に対しては、賃貸を 促進させるため固定資産税軽減の特典を与え、借主の家賃や身元を保証する制度 により、空き店舗を貸し易くする対策が必要。

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4 (資料1) (資料2) 0% 20% 40% 60% 起業に伴う各種手続き 質の高い人材の確保 資金調達 ~起業時の課題~ 資料:2011年度版 中小企業白書 ~企業誘致について~ 地域別県外企業立地件数 (注)本社所在地とは異なる都道府県に立地した工場の件数 立地地点選定理由 新設立地に当たって重視した項目は、「最も重視した」では、「本社・他の自 社工場への近接性」、「重視した(複数回答)」では、「地価」が最も多かった。 また、立地にあたって「国・地方自治体の助成」「地方自治体の誠意・積極 性・迅速性」を「最も重視した」もしくは「重視した」と回答した企業が 1,188 社中、それぞれ 58 社(4.9%)、281(23.7%)あった。 ・本社・他の自社工場への近接性 ・人材・労働力の確保 ・原材料等の入手の便 ・高速道路を利用できる ・流通業・対事業所サービス業への近接性 ・工業用水の確保 ・地価 ・経営者等の個人的つながり ・空港・湾岸・鉄道等を利用できる ・工業団地である ・地方自治体の誠意・積極性・迅速性 ・国、地方自治体の助成 資料:経済産業省 2012 年(1 月~12 月期) 工場立地動向調査結果(速報) 0 5 10 15 20 岐阜 愛知 三重 H22年 H23年 H24年

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5 【要旨】 岐阜県は、名古屋、大阪、京都といった大都市に近い地の利がある。加えて、 地震被害予想が小さく、国内有数の大河川、木曽三川の恩恵による豊かな自然 と潤沢な水資源により、水不足に悩まされることもなく、安心した生活を送る にはとても良い地域である。 にもかかわらず、政府の将来推計では、2040 年の人口減少率が全国平均の 16.2%を上回る 20.2%となる見通しであることに加え、地域間の経済格差など から就職や結婚を機に、20 代を中心とした若者が、年間 4 千人規模で県外に流 出しており、人口減少は地域活性化を考える上で非常に忌々しき問題である。 この問題の解決策として、近隣地域の若い世代に「ここに住みたい」と思え る岐阜県独自の施策を打ち出し、交流人口を増やしつつ、定住人口を呼び込む ことが必要だと考える。 昨年の委員会では、「英語教育に力を入れる」ことを提言に盛り込んだが、こ れからの時代、ただ英語が話せるだけの人材ではダメで、今後も日本がものづ くり立国を標榜するならば、IT(情報技術)教育は不可欠。「英語=IT」つまり 英語教育と IT 教育はパラレルと考え、小・中・高校で、英語とコンピューター の簡単なプログラムは、現代の読み書きそろばんと位置づける。IT を勉強する ことで実用的な英語が活用できる様になり、さらには IT で海外との交流も進み、 国際化に対応できる人間になる。 具体的な施策として岐阜県が誇る IT 関連企業が集結するソフトピアジャパン を積極的に活用する。既に実践している学校もあるが、同施設の入居企業に出 前授業を依頼し、学校の勉強が実際に仕事で役立つことを実感してもらえるよ うな授業スタイルで行い、一人でも多くの学生に IT 業界に興味を持ってもらう。 そして出前授業が縁で、将来同企業はじめ、県内の IT 企業に就職してもらえれ ば、人材の確保、若者世代の定住にも繋がっていくのではないか。 ○IT・英語教育に重点を置き、「IT・英語教育先進県」を目標とすることで岐 阜県の存在感を高め、名古屋をはじめ近隣県から人・企業を惹きつける。

「提言2」 IT・英語教育の充実を ~教育力 No1~

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6 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 事業所数 従業者数(人) 年間売上高(百万円) ~情報サービス業の地域別事業所数・従業者数・年間売上高~ 北海道 東北 関東 東京 中部 近畿 中国 四国 九州 (注) 関東は東京を除く。 資料:2008年度版 中小企業白書 そして当委員会が考えるこの提言の最終目標は、「県内を拠点として、世界で 活躍できる人材を、県内で育てる育成策」を創出することで、中小企業が IT 導 入時に抱える以下の課題も解消され、「導入企業の業績向上→従業員の賃金アッ プ→人材の流出防止→優秀な新入社員の確保」に繋がるものと考える。 県内の中小企業が IT 導入により業績を向上させることができれば、同時に地 元 IT 関連企業の成長も期待できる。そして力を蓄えた県内 IT 企業が、東京に 一極集中している IT 関連業界の現状を徐々に県内にシフトさせていき(資料 3)、 将来は“IT と英語の街ぎふ”として、近隣県をはじめ全国に岐阜県の存在感を 示し、交流・定住人口の増加に繋がることを期待したい。 (資料3) ~中小企業が抱える IT 導入時の問題点~

●IT 人材の充足度と IT 活用の関係では、IT 人材が確保されている企業の方が、IT 活用による業績向上等の効果が得られ易い傾向がある。しかし現状では自社に適し た IT 人材が不足している。 ●地方に IT 企業が不足しており、サービスの提供が不足している。 ●適切なアドバイザー等がいない。 ●経営者・従業員の IT 活用能力が不足している。 資料:2008・2013 年度版 中小企業白書

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7 3.まとめ 国土面積が東京 23 区とほぼ同じで、天然資源も乏しいシンガポールが何故、 ASEAN諸国の中で最も豊な国として君臨しているのか。その理由は、地震 や台風、津波等の自然災害が少ないこと。そして何より「世界一ビジネスがし やすい国を目指す」という国の明快な方針のもと、大胆な規制緩和を行い、他 国から数多くの企業・人を呼び込み、かつ優秀な人材を育成し、他アジア新興 国など近隣諸国の経済成長を取り込んだ結果だと言われている。 日本国内に目を向けると、少子高齢化に伴う人口減少や、地元の雇用維持・ 確保を目的に、地方都市が独自の企業投資促進制度などの創出を行い、県外か ら人・企業を呼び込もうとする動きが活発化している。 岐阜県内では、愛知県の食品メーカーが美濃加茂市の工業団地に、物流コス トや、南海トラフ巨大地震を想定した防災対策を意識して、生産拠点を移す動 きが出てきている。一方、長年にわたり地元の雇用創出を担ってきた大手電機 メーカーが、激化する海外メーカーとの競争力強化のため、国内工場の集約を 目的に、同市内にある工場を閉鎖するといった動きもあり、地の利だけで企業 誘致ができるほど状況は甘くなくなっている。 今後、特区制度を活用した規制緩和策などを各県が積極的に打ち出すことで、 企業の誘致合戦がますます激化すると予想される。その中で岐阜県は、官民が 活発に意見を出し合い、「オール岐阜」で先述したシンガポールのような特色あ る地域を創出し、名古屋をはじめとした近隣地域の成長、さらには日本の成長 を取り込んでいける県になることを期待する。

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活 動 経 過

■第1回委員会 ・開催日 平成25年7月4日(木) ・時間 14:00~16:00 ・場所 岐阜都ホテル ・テーマ 「提言のテーマについて」 ・出席者 委員21名 ■第2回委員会 ・開催日 平成25年9月10日(火) ・時間 14:00~16:00 ・場所 岐阜都ホテル ・テーマ 「提言のテーマについて」 ・出席者 委員17名 ■第3回委員会 ・開催日 平成25年11月26日(火) ・時間 14:00~16:00 ・場所 岐阜都ホテル ・テーマ 「提言骨子について」 ・出席者 委員15名 ※そのほか、正副委員長会合を随時開催。 以 上

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委 員 名 簿

(敬称略、五十音順) 委員長 渡部 勝裕 大東㈱ 代表取締役社長 副委員長 児玉 栄一 コダマ樹脂工業㈱ 代表取締役社長 委員 石井 成一 大垣ガス㈱ 代表取締役会長 大野 晴広 大野晴広公認会計士・税理士事務所 代表 大鹿 道徳 ㈱大鹿印刷所 代表取締役社長 小合 糾 富士ゼロックス岐阜㈱ 代表取締役 佐藤 秀之 ㈱名紳 代表取締役社長 末松 正幸 ㈱KVK 代表取締役社長 相宮 博 ㈱相宮工務店 専務取締役 橘谷 美則 日本電気㈱岐阜支店 支店長 田代 正美 ㈱バロー 代表取締役社長 堤 健 日本耐酸壜工業㈱ 代表取締役社長 豊田 繁雄 ㈱トヨダ 代表取締役 中村 隆春 奥長良川名水㈱ 代表取締役社長 服部 信夫 ㈱市川工務店 代表取締役副社長 平野 訓弘 ㈱平野紙器 代表取締役 廣田 梅香 大進精工㈱ 代表取締役社長 古山 義洋 東邦ガス㈱北部支社 支社長 洞田 ネ豊彰 関プラスチック工業㈱ 代表取締役 松本 力 ㈱アクセス 代表取締役 三輪 浩司 ㈱丸三 代表取締役 村瀬 大一郎 昭和コンクリート工業㈱ 代表取締役社長 吉川 富造 吉川富造事務所 所長 以 上

参照

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