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ジ
ュ ニ ャー
ナ
ガ
ル
バ
の
密
教
観
i
「 四天
女
請
問
釈
第
一章
」和
訳
ー
N工工一Electronlc Llbrary Servlce
長
沢
実
導
ジ; ニ ヤーナ ガルバ の密教観 ジ ュ ニ ャ ー ナ ガ ル バ q 鐡 目 σq 舘 げ 訂為
81
『8
) は バ ヴ ヤ ( じd訂
く 旨 ℃ 靄 OI 刈8
) か ら 中 観 瑜 伽 行 説 を 承 け 、 そ の 主著
「 二 諦 分 別 論 」 ( ω書
巴 茜旨
幺 げ冨
ぴq 餌 ) に お い て 、 こ の 新 し い 学 説 を 展 開 し た 。 同 時 に彼
は 自 ら 「根
本 真 言 者 ( 巳 o 甲 目彗
旦
」 と 呼 び 、 別 の 著 作 「 瑜 伽 修 習 道 」 ( 団 。 αq 等叡
く 目 目 理 σq 。 ) で は 大 日 経住
心 品 の 《 ボ ダ イ は 自 心 に お い て 尋 求 さ れ る べ き で あ る 》 の 句 を 引 用 し て 、 「 如 実 知 自 心 」 を 解釈
し て い る 。 「 四 天女
請 問 釈 」 は 一 そ う 明 ら か に 彼 が 密 教 の 学 匠 で も あ つ た こ と を伝
え て い る 。 「 四 天女
請 問釈
」 の オ リ ジ ナ ル ・ テ ク ス ト 、 「 四 天 女請
問 」O
鉾 ロ巳
o 〈 壱巴
暇8
冨
( 東 北 目 録 瘴 ) は 、 ジ ュ ニ ャ ー ナ ガ ル バ に よ れ ば 、 こ の書
の 「根
本
経 典 ( 唇 旦器
口 言 。 ) 」 は 「 グ フ ヤ サ マ ー ジ ャ 所 説 の タ ン ト ラ 」 で あ り 、 且 つ 、 「 《 五 種 の 色 の 大 宝 》 は 根本
経
典 に 出 て い る 」 か ら 、 「 四 天 女請
問 釈 」 は 、 グ フ ヤ サ マ ー ジ ャ の抄
本
で あ る 、 と 。 グ フ ヤ サ マ ー ジ ャ (O
臣
ξ
僧 霪B
蕊 9 ) に は 四 天 女 、畧
o 薗温
い ] ≦ 鋤 旨肆
劃 ℃ 君曾
鼠 v → 理 蝉 は散
説 せ ら れ て は い る が 、未
だ 教 義 化 さ れ て い な い 。 「 四 天女
請
問
」 は、 第 一 章 の み か ら 言 つ て も 、 第 四偈
か ら 第 八偈
に 見 ら れ る よ う に 仏教
哲 学 上 の 問 題 に 関 す る請
問 と 、 第 一 〇偈
以 下 の 答説
が 示 す 秘 密 釈 と か ら 成 つ て い て 、 天 女ぎ
冨
は 密 教 教 義 の 上 に 置 か れ て い る 。 こ の文
献 は ジ ュ ニ ャ ー ナ ガ ル バ に よ つ て 「 こ れ は大
乗 道 な る 果 を 具 え た タ ン ト ラ ( 秘教
経 典 ) で あ る 」 と せ ら れ 、 チ ベ ッ ト 蔵 経 目 録 も . 仏 説部
の タ ン ト ラ部
( 切 聾 固 昼 −餮
゜ 男曙
ロ 麟 甘 げ 口 言 ) に 編 入 し て い る 。 タ ン ト ラ 文 献 は [ 般 的 に ス ー 一33
一NII-Electronic Library Service 智山学報 第九輯 ト ラ ( ω o
富
) と 同様
に 結 集 ( 鵠 。9
σ・ 三 ) の 形 式 に よ つ て 編 纂 せ ら れ 、 「 如 是 我 聞 」 に始
ま る 。 し か る に こ の文
献
に は こ の 語 は 存 し な い 。 ジ ュ ニ ャ ー ナ ガ ル バ は 会 通 し て 、 し 「 如是
我 聞 ( Φ 苺 膏 ω 歪 鼠 膏 日 卯 愚 ) 」 の 語 は な く と も 、 こ れ は グ フ ヤ サ マ ー ジ ャ 所 説 の タ ン ト ラ で あ る 根 本 経 典 に 既 に 説 か れ て い る か ら 過 失 は な い 。 と 言 う 。 な る ほ ど グ フ ヤ サ マ ー ジ ャ は こ の 語 で 始 ま っ て い る 。 だ か ら 「 四 天 女 請 問 」 が 「如
是 我 聞 」 の語
を欠
き し か も タ ン ト ラ で あ る と伝
承 さ れ た 所 以 の も の は 、 根 本 経 典 か ら の 抄本
で あ る こ と を 意 味 す る と 考 え て よ い で あ ろ う 。 そ れ で は 「 抄 本 」 編 集 に 関 与 し た 人 は 誰 か り ・ 前 述 の よ う に こ の書
は 教 義 化 さ れ て い る 。密
教
特
有 の 教義
の ほ か に 、 《 甚 深 無 尽 の 般 若 》 ( 第 一 〇 偈) と 《 影像
の 現 観 》 ( 第 一 五 偈 ) と を 併 せ て 、 そ の 学説
と す る中
観
瑜
伽 行 の 傾 向 に あ る 学 匠 で は な か つ た で あ ろ う か 。 「 四 天 女 請 問 」 は 四 章 、 す な わ ち 、 目 o 鐔 口 ρと
ぎ
跳
r短
呂
霞 四 ” → 贄 口 の 請 問 の 各 章 か ら 成 る 。 そ の 註 釈 は次
の 二. 一
本
が チ ベ ッ ト 訳 に 存 す る 。 一 ω R 巨 詈 己 尽 昌 g。 町 誹 凶 著 並 び に 訳 〇 四 ε 巳 〈 餌 亭 慣 国 鼠 O 州 oo げ 甲 く 団 節 げ 『 団 叫 ロ p− β曾
仙 臥 卑 づ p β 聡 節 卑 ロ 叫 ヨ 〇 四 天 女 請 問 釈 優 婆 提 舎 増 益 。東
北 目 録 昌 目 α ・ 影 印 北 京 版 第 六 六 冊 、 乞 ρ 卜◎ 刈 刈 o。 冒碧
p 砂q 霞亭
四 ”O
障 霞 号 く 卑 蔔窟
昔
州8
『勲
却 餌四 天 女 請 問 釈 。 東 北 目 録 ド 曽 ・
影
印 北 京 版 第 六 六 冊 、Z
ρ b。謡
O い ま は 後老
、 ジ ュ ニ ャ ー ナ ガ ル バ 造 「 四 天 女 請 問 釈 」 の 、 第 一 章 の み の 訳出
に 止 っ た 。 し か も 引 用 文 の 出 典 そ の 他 未解
明 の ま ま の 個所
も い く つ か 残 し た 。 他 日 全 篇 の 解 明 を 期 し た い と 思 う 。 和 訳 は 影 印 北 京 版 に 依 る 。N工工一Electronlc Llbrary Servlce
四
天
女
請
問
・四
天
女
請
問
釈
第
一章
和
訳
梵 語 で 10 固 言a
。 〈屈
暑
州 。 。 冨NII-Electronic Library Service チ ベ ヅ ト 語 で 『 げ 斛 ヨ o 寓 臣 ゜陰 団
8
・ 叩 ω β ω 『 自 叩冨
,吉
祥 ヴ ァ ジ ュ ラ サ ッ ト ワ に帰
命 す 釈梵
語 で チ ベ ッ ト 語 で
O
曽 霽 巳2
⇔ 自旦
旧8
馬
写
帥暮
蕚
尻 矯寡
詮
ω げ串
嘔
骨ぼ
H匿
噛
牛 げ£
噛
N工工一Electronlc Llbrary Servlce
吉 祥 ヴ ァ ジ ュ ゜ ラ サ ッ ト ワ に 帰 命 す ジュ ニ ヤーナ ガル バ の密 教 観 世
尊
大 欲 ( ζ聾
帥 感 αq ε 、大
悦 導師
ヴ ァ ジ ュ ラ サ ッ ト ワ に (曇
節 言 黔一 ) 、 大楽
( ζ島
辞 ロ臣
帥 ) 、 一 切 主 (≦
攀 碧巴
) 恭 礼 し て 釈 ( 貯剛 貳 ) を 造 る 。 ・ な る 先 ず 聴 聞 者 を 引 入 せ し め ん が た め に 、 初 め に 陳 述 内 容 ( 書 臣鼻
2
薗 ) は 何 か 、 文脈
関 連 (婁
冨
V は何
か 、 密 意 趣 ( さ, げ富
竃 。 ) は 何 か 、 密 意 趣 の 目 的 ( 餌夢
富
題
器
酵
9 ) は 何 か 、 と 追 究 し て 、 こ れ ら の 点 か ら 義 釈 し よ う 。 こ の中
、 ヴ ァ ジ ュ ラ サ ッ ト ワ が 四 天 女 の 特性
を 有 す6
こ と が 陳 述 内 容 で ある
。 そ れ ( 陳 述 内 容 ) と開
説 者 ( 山駄
帥 且 萵 ) の 語 ( 剖匡
口。 ) の 群 と を 結合
す る こ と が 文脈
関 連 で あ る 。 密 意 趣 は 異 生 ( 黔 臣&
§
) が 貪 欲等
を 転換
し て 、 正 し い 貪 欲等
を 起 す こ と で あ る 。 密 意 趣 の目
的 は 、 こ れ は 大 乗 道 ( 日聾
毋 ぎ 卑塾
αQ9 ) な る 果 を 具 せ る 秘教
聖 典 (§
冨
) で あ る か ら 、 現 等 覚 し て有
情 の 利 益 を作
す こ と で あ る 。第
一偈
四 天 女 と平
等 相 応 し て 、 仏 の影
像 身 に 荘 厳 せ ら れ 、歓
喜
の大
相
応 に 、ヴ ァ ジ ュ ラ サ ッ ト ワ は
住
す 。 一35
一NII-Electronic Library Service 智山学 報
第九輯 釈 何 故 に 「 如 昆 我 闘 ( o
奉
鬱 い 窰 欝 膏 旨 国 愚 ) 」 と 説 か な い の か 。 謂 わ く 、 こ れ は 噂 秘 密 集 会藤
説
の 秘 教 聖 典 」 ハO
量
鋤溘
蕁 蝉 す ム跡
邸 $ 碁 冨 ) で あ る根
本 経 典 ( ヨ募
− °。 o 齢辱
、.O
口ξ
。 。・§
營
蠧
巨 冨、 、 ) に 既 に 説 か れ て あ る か ら 過 失 は な い 。 そ の わ け は 、何
を見
て何
を 請問
す る の か 、 と い わ ん と し て 、《
四 天女
と 平 等 鼇 応 し て》
乃 至 広説
す る か ら で あ る 。 変成
( 群 『 竿 ゑ 署 噌 感 ) の 上 の 天 女 で も あ り 、 四 で も あ る か ら 四 天 女 で あ る 。 四 と は 限 定 で あ る 。問
う 、 ど う し て か2
謂 わ く 四変
成
を 本 性 と す る か ら 。彼
女 ら の 本 有 の 転 輪 ( ℃ 鎚 ≦ N5 蕁 ) を こ の よ う に ( 「 変威
」 と ) 謂 う の で あ る 。 す な わ ち ヴ ァ ’ ジ 驚 フ サ ジ ト ワ の 四方
に 四 天女
が転
ず る と い う 慧 味 で あ る 。 だ か ら 、 初 め に 四 印 ( 。 讐 霞・ ヨ ロ 穿 卿 ) が そ の マ ン ダ ラ に 転 ず る と 観 想 せ よ 。 自 己 の 中央
に住
し 已 っ て 、 一 切 の輪
廻 を 摂 す べ し 。 と (根
本
経
典 ) に 説 か れ て あ る の で あ る 。 か く の如
き は秘
密 の 四 親 近 の 儒 行 ( $ 艮 耀 器箪
劉象
騨9
) で あ る 。 す な わ ち ( 信行
( 鴇 匹ξ
餌 ) が 信 行 ( 。。 毘 匿 蹇 ) に 相 応 す る こ と曾
日 巻 αq 勉 ) が 親 近 ( ω O 〈 四 ) で あ る 。 と 説 か れ 、 金 剛 ・ 蓮 華 の 平 等 積 応曾
ヨ 毋 。 σq 曽 ) 、 こ れ が 権 信 行 (亳
霧 毅 げ 磐 ⇔ ) で あ る 。’ 国 o 日 る げ 餌 の 理 趣 を 具 す る 一 分 を 雄
健
な る 信 行 ( 。・ 毘冨
訂 ) と 説 く 。 と (根
本
経 典 ) に 説 か れ て あ る 。 《 ( 相 応 ) し て 》 と い う 語 は 、 限定
で は な く し て 、他
( の 意 昧 ) が 存 す る と い う嘗
外 の 意 が あ る 。 問 う 、 そ れ は ど う い う こ と な の かP
謂 わ く、
《
仏 の 影 像 身 ( ゲ 巨 鼻 卑 げ冒
冨 ) に荘
厳 せ ら れ》
と い う こ と で あ る 。 仏 が 即 ち ( Φ 〈 m )影
像
身 ( 匡 ヨ 審 ) で あ る か ら 、 こ の よ う に ( 「仏
の 影 像 身 」 と ) 講 う 。 何 を 蓑 厳 す る の で あ る か 。謂
わ く ヴ ァ ジ 漁 ラ サ ッ } ワ の 蘊 ( 路磐
參
巴 等 で あ る 。 五部
( 饗 浮 卑 閃 蕊 ⇔ 〉 と 四 天 女 と 鈎 ( 帥鼻
⊆ 鐙 ) と 六 ボ サ ツ に お け る仏
の 影 像 身 で あ る 。 こ れ パ 影像
身 ) に よ る 蘊 等 の 加 持 ( 巴 岳 薯 冨 冒 ) を こ の よ う に ( 「 荘 厳 」 と ) 謂 う 。 問 う 、 荘 厳 は 唯 だ そ れ だ け な の か ?謂 わ く 、
《
歓 喜 ( 唱 霽 日 ロ魯
ξ の 大 相 応 ( ヨ 聾 節 践 曙 o σq 餌 ) に 》 と説
か れ て あ る 。 そ こ に お い て ( 「 大 糧 応 に 」 お い て ) 有 情 の 利 益 を 作 す こ と の 適 悦 ( 路 誉 言 牲 ) を 喜 ぶ こ と を 歓 喜 と 講 う 。 す な わ ち 、 一・36
一 N工工一Electronlc LlbraryNII-Electronic Library Service 疎 失 な く 、 常
恒
に 一 切 処 に 染著
す る か ら 、 ・ ご れ 即 ち 秘 密 世 尊 ( ゆ 訂 σq 碧 巴6
島
恩 訂 ) 、 大 欲 、大
歓 喜 ( ζ 聾 箏 層聾
巳冨
) で あ る 。 と 説 か れ る 。方
便
と 般 若 と の 相 応 ( β8
堵 餌 も亙
, 酬疆
骨 窟琶
に ヴ ァ ジ ュ ラ サ ッ ト ワ が 住 す る と 説 く の で あ る 。 さ て 金 剛 ( 〈帯
9 ) は 空性
( 珍 ⇔ 醤 癌 ) 等 の 五 智 ( ℃ 骸 。 薗 魯 餌 冨 ) で あ る 。 す な わ ち 、 五 秘教
( 雷 罠 旨 ) 、 ( 五 ) 果 が 金 剛 と説
か れ る も の で あ る 。 と (根
本 経典
) に 出 て い る 。 こ れ ( 金 剛 ) を 即 ち 心 ( 鼻邑
と 名 づ け る 。 ボ ダ イ 曾 巳 ゲ ご は 即 ち 事 智 ( < 器 ヨ, 盲 蠧 ) で あ っ て 、 こ れ が 金 剛 で あ る と、 こ こ で は 説 く 。 ( ヴ ァ ジ ュ ラ サ ッ ト ワ は ) 智 金 剛曾
ぎ 奉冨
) か ら 出 生 す る 。 こ れ が ヴ ァ ジ ュ ラ サ ッ ト ワ で あ る と説
く と 謂 う の で あ る 。 問 う 、 ど の よ う に 住 す る の か ? 謂 わ く 広大
に《
住 す る》
と 説 く 。 〈大
相 応 に 住 す るV
と い う 意 味 で あ る 。 自性
( ω 螽亭
響 麟 ) が大
楽 な る ボ ダ イ 心 (憙
叡 。・島
冨
, げa
ゲ 廁 。一蕾
) であ
っ て 、 詮ξ
が 蓮 華 に 住 す る の で あ る 。’ 」 一
37
一N工工一Electronlc Llbrary Servlce
ジュ ニ ヤーナガル バ の 密教 観
第
二 偈光
明
を 持 し 結 べ る 大 秘 密 な る 法 蔵 に ボ ダ イ 心 が 発 生 し た と き 、 法界
は 流 出 を 作 す 。 カ ツ て キ 釈か の 住 せ る も の の
業
(訂
目
p ) を 説 こ う 。 《光
明 ( H 鴇 目 ごを
持
し 結 べ る 》 と い う こ 乏 に つ い て 、 光 明 を 〈 持 し 〉 と カ ツ マ は 具 す る こ と で あ り 、 〈 結 べ るV
と は 結 合 す る こ と で あ6
。 こ れ が 秘 密 に さ れ た 業 の 上 の《
大 秘密
(薯
燕段
髱 ) 》 で あ っ て 、 秘 密 で も あ り 、 大 で も あ る か ら こ の よ う に 謂 う の で あ る 。問
う 、 四 ( 天 女 ) は ど こ に在
る の か ?謂 わ く
法
, 蔵 (鼻
母 日 角 幽 灯邑
に お い て で あ る 。 蓮 華 な 践 日 9 ) で あ ゐ と 推 量 せ よ 。 〈 法 〉 之 は蘊
等 であ
る 。 こ れ の所
依
ハ 紲 帥 同 m ) が《
法 蔵》
で あ る 。尚
、 広 く は本
性
成就
( 箕 舞 唄 亭 ω 筐き
島
)、 の次
第 に よ っ て 知 る べ き で あ る 。 法 蔵 は本
来
三 角 形 で あ っNII-Electronic Library Service 智 山学 報 第 九輯 そ 、 身 ・ 語 ・ 意 を
本
性
と す る 。 す な わ ち 、・
卩
身
語 意 の別
に よ っ て 、 三隅
に お い て 観 想 せ よ 。 と 説 か れ て い る 。 〈 に お い て 〉 と い う 、 こ の 第 七格
↑蓴
ε は 即 ち 四 ( 天女
) ・ の所
依
で あ っ て 、 国 ( 犀翼
邑
と 言 っ て ω酵
鼠 地方
を 謂 う 如 く で あ る 。 問 う 、 こ れ ( 法 蔵 ) の能
作性
( 犀§
彊
) は 何 かP
謂 わ く 、
《
ボ ダ イ 心 が 発 生 し た と き に (盲
耳 。 甲器
。・ あ ‘ ) 》 と い う 、 そ の く 発 生 し た ( 廿嘗
呂 甲 冨)V
と は 流 出 す る ( 。,ぎ
げ 印 ) こ と で あ る 。 こ れ ( ポ ダ イ 心 ) は 方便
般 若 の相
応 か ら 出 生 せ る ( ξ寧
ぎ V も の で あ っ て 、 誦念
O 卑膏
) に よ っ て は 発 起 さ れ な い ボ ダ イ 心 で あ り 、 勝 義 な る大
楽
( 日 聾 蝉 。・ ロ与
固 噛 贄昏
辞 臣 巴 に 通 達 す る 因 た る も の で あ る 。 「 ( ボ ダ イ げ&
ぼ の 語 幹 の ) . .匪
『、 . ( <劉
い ミ 琶 ) の 字 は く 且 鑓 ( 金 剛 ) と説
き 、 ( 女性
語 尾 の ) 、 . 憎、 (§
S
の字
は 切 o冨
蠢 訂 ( 婦 人 ) で あ る 。 ( 心簿
鼠 の 語 幹 の ) . .簿
、” ( 〈劉
凱§
ス
』§
管
層 算 〉 ) の 字 は 重層
せ る ( 寓ε
餌 ) と 説 き 、 ( 語 尾 の ) . . 邸、 . 鶯 朋 骨 §曽
) の 字 は 大 楽 と 謂 わ れ る 」 と ( 根本
経 典 に )出
て い る か ら 、 こ れ に よ っ て ( ボ ダ イ 心 の字
義
を ) 解 釈 し て 知 る べ き で あ る 。 そ れ 自 体 こ れ ( 法 蔵 ) の 能 作性
で あ る 一 切 如 来 の 心 ( 器 署 餌9
臣 帥 αq塁
盲
留 饗) が 秘一 密 ボ ダ イ 心 ( ・ 国 げ 餌 .
莽
匿
窪 。 聟 p ) の 蓮 華 に 降 臨 影向
す る (景
9
・ ) と 教 説 さ れ る の で あ る 。一 問 う 、 こ の こ と は ど う い う こ と で あ る か ?
謂 わ く 、
《
法
界 ( 山 げ m§
m− 山 ゲ 蝉 ゴ ロ ) が 流 出 を 作 す》
と 説 く 。 か の ボ ダ イ 心 を字
( 騨 犀 智 旨 ↓、、 国 噸 口 日、 、 ) と し て 加 持 す る こ と ( 巴 ぼ 薯 貳 き ) を 〈 ボ ダ イ 心 が ( 発 生 し た と き ) 〉 と 謂 う の で あ る 。 〈法
V
は 既 に説
い た 。 〈 界V
は 因 ( 冨 窪 ) で あ る 。 〈 流 出V
と は字
を 流 出 す るこ
と で あ る 。 す な わ ち 光 焔 O 岳 貯 叩 ) に 変 成 す る こ と で あ る 。N工工一Electronlc Llbrary Servlce
第 三 偈 そ の 流 出 の
事
体 を 見 て 、 天 女 ピ9
四鼠
は 請 問 し た 。世
尊 ヴ ァ ジ ュ ラ サ ッ ト ワ に次
の 如 き 句 を 請 う た の で あ る 。 釈《 そ の 流
出
の事
体 ( 螽 鴇 ¢ ) を見
て 》 と は 、流
出 で も あ り 、事
体 で も あ る か ら こ の よ う に ( 「流
出 の 事体
」 と ) 謂NII-Electronic Library Service う の で あ る 。 天 女 は こ れ を 能 く 見 る 」 ( 辞 詠
巨
) か ら く見
る 〉 の で あ る 。 天 女 で も あ り 、算
讐
螢 ( 眼 名 嵩 亭匿
) で も あ る か ら 、《
ぎ
似 ( 仏 眼 母 。・電
穹
−薨
)》
な の で あ る 。 こ の こ と (宮
§ 四 ) と 「流
出 す る 」 と い う こ と が ( 意 味 の 上 か ら ) 関 連 し て い る 。 問 う 、何
を ( 流 出 す る の ) で あ る か ?謂
わ く 、 世 尊 を 、 で あ る 。 世 尊 を 即 ち ヴ ァ ジ ュ ラ サ ッ ト ワ を 、 で あ る と い う 意味
で あ る 。 こ こ に 幸 福 曾 冨 αq 帥 ) を 具 足 せ る も の ( 苺 邑 で あ る か ら 〈 世尊
( 切 訂 αq9 爵 仲 V > で あ 惹 。 〈 ヴ ァ ジ ュ ラ サ ッ ト ワ 〉 は 既 に説
明 し た 。N工工一Electronlc Llbrary Servlce
ジュ ニ ヤーナ ガルバ の密 教 観
ぎ
畠髯
の請
問第
四 偈 「法
界 が 流 出 す る 」 と は 、 ど こ か ら 生 起 す る の で あ る か 。 本初
は ど の よ う に 来 つ た の で あ る か 。 如来
は ど の よ う に 存 す る の で あ る か 。第
五 偈 肢 分 な き も の は何
か 。 肢 分 を 具 す る よ う に な っ て 、 事身
を 成 ず る の は ど う い う こ と な の か 。 〔 こ れ が 次第
し て 生 起 し 已 っ た と き 〕第
六 偈 眼 ・ 耳 ・鼻
と、 ま た 舌 ・ 身 . 意 な る 根 と 、 諸 の 蘊 の 事 体 と 、 諸 の界
と に 転 じ 、 ま た 第 七 偈 無 明 と 熏 習 と 、 愛 に よ 傷 て 縛 ら れ た 煩 悩 ・ 貪 欲等
と 種 々 な る 識 と は 、 い か に し て事
( 身 ) と し て 統 摂 さ れ て い る の か 。 第 八 偈 無 事 体 な る 観 想 上 の 影 像 と 、影
像等
な る境
界
の 諸 相 と は 、 無性
・無
所 縁 で あ る の に 、 有所
縁 で あ る と は ど う い う こ と で あ る か 。 釈 (第
一 、文
章
関 連 の 説 明−
句 義 釈 )次
に 句 9 紆 ) を 説 明 し よ う 。 ( 第 四偈
の 釈 V《
「法
界 が 流 出 す る 」 と は 、 ど こ か ら 生 起 す る の で あ る か》
と は 、本
源 ( 闘 匿 壁 噂 ) を請
問
し た の で あ 一39
一NII-Electronic Library Service 智 山 学 報 第九輯 る 。
《
本 初 ( 毘 ご は ど の よ う に 来 っ た の で あ る か》
と は時
限
( 葺 ¢ を 請 問 し た の で あ る 。 《 如 来 ( 霽 夢 蝉 ・ 粛 讐 ε は ど の よ う に存
す ろ の で あ る か》
と は (生
∀ 処 ( の 夢 卿筵
↓ 鴫8
ψ を 請 問 し た の で あ る 。 ハ 第 五偈
の 釈 )《
肢 分 ( σq 豊 な き も の は 何 か》
と は 共相
曾
監
耀巴
舞 智 慧 ) を 請 問 し た の 弔 、 あ る 。 《 肢 分 を 異 す る よ う に な っ て 、事
身 ( 冨 饗 之 鋤 ω 葺 ) を 成 ず る の は ど う い う こ と な の か》
と は 欝相
( 。・ < 既 9。 閃 留髯
) を挙
示 し た の で あ る 。 ( 第 六偈
の 釈 ) そ れ ( 事 身 ) の 肢 節 ( 宥 口 曙 巴 σqp ) を処
( 蝉 騰 岳 墨 ) の 門 か ら 請 問 し た の が 、《
眼 ( 。 葵 智 。。 )》
か ら《
根
( ぎ 山昔
四 ) 》 ま で で あ る 。 蘊 と界
と の 門 か ら請
問 し た の が 、 《 蘊 》 云 々 、A
転 じ》
で あ る か ら 。 ( 第 七 偈 の 釈 ) 煩 悩 の 門 か ら 請 題 し た の が《
無 明 ( 磐 匡 愚)》
か ら《
貪 欲 ( δ び ゴ 9 冂 感 ぴQ 帥 ) 等 》 ま で で あ る 。 こ れ ら の 統 摂 ( ゜。 鋤 召 σ⇔ 量 匿 ) の 門 か ら 請 問 し た の が 、 《 識 ( 〈 管畧
ε》
か らA
統 摂 さ れ て い る の で あ る か》
ま で で あ る 。 ( 第 八偈
の 釈 )能
観 ・ 所 観 ( σ冨
くき
甲 ゲ冨
亳 帥 ) の 門 か ら 請 問 し た の がA
無
事 体 ( 餌 苺 。。 εざ
) と し て の 観 想 上 の 影 像》
に 就 い て で あ る と説
明 す る 。 先 き に 請 問 せ る 〈 流 出 〉 の影
像
( げ籔
ぼ )等
の 門 か ら請
問 し た の が 宀《
影
像 等》
よ り《
ど う い う こ と な の か》
ま で で あ る 。 余他
く の 句 〈無
性
に し て … … ど う い う こ と な の か 〉 ) は 、 (講
閥 の ) 結 び く σQ 加 饗 帥 き ) で あ る 。 以 上 、 〈 統 摂V
の 意 味 を 陳 べ 巳 っ た 。 Wh40
一N工工一Electronlc Llbrary Servlce
釈 ( 第 二 、 語 詞 の 説 明
1
ー − 支 分 釈 ) 次 に す べ て の 支 分 ( 骸 軆 語 謁 ) を 説 明 せ ね ば な ら な い 。 ( 第 四 偈 の 釈 ) 《 法 界 が流
出 す る 》 と い う こ と は 既 に 釈 し た 。 《 ど こ か ら 》 と は 蔵 ( 肆 霞 ゆ ) で あ る 。 ア ム ラ 樹 ( 餌 筥 量 菴 摩 羅轡
か ら 花 が ( 咲 き 出 る ) と い う 如 く で あ る 。《
本 初 は ど の よ う に 出 生 し た の か》
と は 発 生 の 道 と い う 意味
で あ る 。《
(如
〉 よ り 出 で た る も の ハ 〔 欝 鋳 似 〕 画 αQ 讐8
》
と は 、 よ り 成 れ る も の 、 で あ る 。 ( 第 五 偈 の 釈 〉肢
分 が な い か ら《
肢 分 な き》
で あ っ て 、 種 子 ( ぴ 贇 ) と い う 意 味 で あ る 。 こ れ を 有 す る の がA
肢
分 を 具 す る く爵
脚 )》
で あ る 。NII-Electronic Library Service ジ ュ ニ ヤ」 ナ ガルバ の 密教観 ( 第 六
偈
の支
分 釈 は行
わ れ て い な い ) ° ( 第 七偈
の釈
) 身 と 語 と ( の 業 訂目
自 ) は善
・ 不 善 ( の 思8
母 ロ 帥 ) に 摂 せ ら れ 、 ( そ の 思 の )種
子 に《
無明
曾 言 身9
》
が《
熏 習 ( 〈 m 霙 冨 m ) 》 す る ( の を 行 器 日 。。額
邑
と 謂 う の で あ る 。《
愛
( 肩 署 卿 )V
は 貪 欲 ( δ穿
巴 で あ る 。 こ れ は《
煩 悩 ( 匡 o 紛 )》
で も あ り《
貪 欲 ( 袖 αq 餌 )》
で も あ る か ら こ の よ う に ( 「 煩 悩 ・ 貪 欲 等 」 と ) 謂 う 。《
等 ( 理 ごV
は 瞋 ( 牙 砺 m )等
で あ る 。《
識 ( 〈 己 諱 薗 目 ) 》 は ア ー ラ ヤ ( 餌 ド 巻) で あ る 。 《 種 々 な る 》 は余
他
( の 諸 識 ) で あ る 。 だ か ら 三 界 は 唯 心 で あ る (一 H 即 一 偶 『 卸 け 二 評 如 ヨ コ O 一 一 仲 餌 鬥 P 鋤 一 「 節 ロ リ ) 。 経 に も 「 お お 仏教
徒 よQ
昌 ぞ 三 蠧 じ 。 三 界 は 唯 心 で あ る 」 と 説 か れ て い る 。 ( 第 八 偈 の 釈 )A
影像
等
》
は ( 観 想 の 上 の ) 境 界 (讐
国邑
で あ る 。 し か し《
事 体 ( 盡 ω 巨 )》
で あ る と 成 ぜ ん も 、《
無 ( 接 冨 盖 ) 》 な の で あ る 。 遍 計所
執 ( ロ巴
冨 膏邑
だ か ら で あ る 。 そ こ で 次 の 如 く 、 自 と他
と 主 張 さ れ る そ れ ぞ れ の 事 体 は 、 正 し く は 一性
( 葵 讐 苺 ) と 多性
(碧
蹄 讐琶
と の 自性
を 離 れ た も の で あ る 故 に (↓
因 ) 、 無性
( 咢 審 爵 ) で あ る (↓
宗 ) 。 影 像 の如
し (↓
喩 ) 。 と 、 こ の 量 ( 唱 冨 日 瞽 四 ) を 説 く 。《
所 縁 ( 叫 冨 ヨ 冨 暴 )V
は 認 識 対 象 ( 幺 留醤
) で あ っ て 、 こ れ を 具 す る も の ( 欝 牙 97 〈蓄
饗 奉 け ) は 能 取 ( σQ 感 匿 訂 ) で あ る 。《
無
事 体 ( 鋤 苺 ω ε 冩 ) 》 と し て ( 影 像 を )観
想 せ よ ど い う 意 味 で あ る 。第
九 偈以 上 の ( 請
問
) は大
希有
で あ る か ら 、自
分 の 懐 疑 を 天 に 申 し 上 げ た 。 こ の よ う に請
問 さ れ る や 否 や 、世
尊 ヴ ァ ジ ュ ラ サ ッ ト ワ は 説 き 給 う 。 釈《
以 上 の》
之懲
似上
の請
澗 ( 冨 臨 瀦8
ヶ 餌 ) で あ る 。《
大 希 有(琶
甲 叫 い 。 節 亳 薗▽
と は 、 ( 請 問 の 内 容 が叢
礬
陣 鬥 。 目 卑 ) で な い と妄
想
し て い な い ど こ ろ か 、希
有 な り と 思 惟 す る こ と で あ る 。《
自 分 》 は い8
§ 卿 で あ る 。《
懐疑
( 犀酵
犀 超)》
は 二 心 ( ぐぎ
鑑 ) を 挾 む こ と で あ る 。《
天 (O
爵 )》
の語
は ヴ ァ ジ ュ ラ サ ッ ト ワ で あ る 。問
う 、 ど う し て か ? 謂 わ く 大 自 在 天 ( 竃 聾 叺 盖 墨 ) 等 を 変 容 ( 三 蠧 饗 「 調 伏b
す る故
に そ れ の影
像 身 と し て の 変 化 ( ぼ 旦9
・ 叢籔
嘶智
) で あ る がら
、 ’ 天 一41
一 N工工一Electronlc LlbraryNII-Electronic Library Service 智 山学報 第九輯 ( 餌 苺 ) で あ る 。 以 上 が
請
問
で あ る 。《
( 請 問 さ れ る ) や 否 や ( 嬉 言 p膚
詈
)》
は 、等
無 間 に き 給 う (鼻
欝 旨 )》
は 、 告 げ給
う た ( 蝉 目 畧冨
矯 象 。・塁
) 、 で あ る 。 ヴ ァ ジ ュ ラ サ ッ ト ワ の 答 説 第 一 〇 偈 い o§
餌 よ 。 聴 け 、 ま さ に開
説
す る で あ ろ う 。 甚 深 無 尽 の 般 若 は 、測
り 難 く 、 知 り 難 い 。 ま た 追 究 し て も 知 り 難 い 。 ( $壁
巨 畧 砕 9 壁 巨 ) で あ る 。《
説 ‘ 釈所
取
. 能 取 を 離 れ た も の 、 そ の こ と が《
甚
深 ( α戞 餌 旨亭
圃邑
》
で あ る か ら 、 こ の よ う に 解 釈 す る 。《
聴 け》
と は教
説
( 巽 m 螽臼
) を 、 で あ る 。 こ の 点 に つ い て 正 し い 慧 を 有 す る も の ( 。・詈
巻 嗣 箕 蝉 寡 9 ) で あ る か ら《
冖8
聟
倒 . (主
8
碧 僧 )》
な の で あ る 。《
ま さ に 開 説 す る で あ ろ う》
と は 、 宗 ( 賢 o ε ロ 四 ) を 、 で あ る 。第
一 一 偈 第 一 二 偈 〔 さ て 、 か の 法性
の慢
性
を 説 か ん に 、 〕 一 切 諸 仏 も ま た ( $ ) 知 り 難 い 。知
な き 各 々 の 生 ( 箕 チ 餌 σq 曵 。乙
と 、未
来 ・ 過 去 ・ 現在
の 三 世 に お い て 畜 生 の 熏 習 よ り 生 ぜ る 畜 生 の 餓鬼
な る諸
の 生 類、 こ れ ら 一 切 も ま た ( $ ) 知 り え な い 。 仏 の 境 界 は大
秘 密 で あ る 。 釈《
さ て 、 か の 法 性 (穿
霞 日 四 件 卿 ) の 優 性 ( 目 咢葺
邑
を 説 か ん に》
と は 、 論 理 ( 只§
9
。 ) を 越 え て い る か ら 論証
さ れ え な い 。 〈 か の 法 性 〉 は 認 識 さ れ る べ き 対 象性
O 諏 越 孚 幺 留 笥 言 巴 を 越 え た も の だ か ら で あ る 。 こ れ は 一 切 種 智 ( 鈴 暑 蝉冨
奪
盲 ε の 境界
( α・8
餌邑
に住
す る の で あ る 。 す な わ ち 次 の 如 く 、 他 心 ( 喝 母 餌鼻
冨 ) は 正 理 ( 昌 温 醤) に よ っ て 知 ら れ る が 、 自 心 ( 。・ 話 。 津 富 ) を 知 る こ と は 、 仏 の 一42
一 N工工一Electronlc LlbraryNII-Electronic Library Service ジュ ニ ヤーナガルバ の 密 教 観 境 界 で あ る 。
如
実
知 し え な い か ら 、仏
の 境界
は 無 量 で あ る 。 と (果
輦
に )出
て い ・ 。 問 う 、 何 故皆
謂 わ く 、△
切 諸 仏 は 大 秘 密 で あ る (響
知嬲
壊
ゆ甄
瀟蝋
舗
泌 ) 》 と説
完
蒭
諸
仏 は 即 ち薯
で あ ・ て 、譬
え ば ア ル ジ ・ ナ (彑
話2
仏 陀 時 代 の 数 学 者 ) を 即 ち 射 手 (靱
.齢
ゲ . 錦 ) ・ 呼 ぶ 如 く で あ る . し か し 林 (量
を 必 ず し も 射手
(唱
雌
. 郷 ) の よ う だ と は 謂 わひ
。 さ て 、智
は 虚 空 ( 罫 鏃 巴 の 如 く で あ る が 、 い ま は 智 が虚
空 の 如 く で あ る 、 こ の こ と が 未 だ 証明
さ れ て い な い か ら ( 説 明 し よ う ) 。 聖 竜 樹 ( 臣 昌 甲Z
鋤 αq登
巨
国 ) の 時 よ り 以 来 、 ま た 、 不 可得
の 心 (導
ロ 窓 冨霹
三
蕾
) は 、 虚空
の如
く に住
す 。 虚 空 を 修 観 す る こ と は 、 即 ち空
性 ( い o 昌 屈 岳 ) が 意 趣 さ れ て い る こ と を 修 観 す る の で あ る 。 と 、説
か れ て い る 。問
う 、 これ
( 虚空
・ 空性
) は 何 ら か の対
象 ( 幺 留 団 臼 ) で は あ り え な い の か 〜謂
く、無
知 の 闇 ( 笛 盲 ぎ 言B
帥 ψ ) に障
礙 さ れ て い る か ら 、諸
の 声 聞 に は 知 ら れ な い 。 と 、 説 か れ る 。彼
( 声 聞 ) は 煩 悩 を 離 れ た 「無
知 」 で あ る 。彼
は 一 切 智 智 (藁
山 盲 a 富 冨 ) を 具 し て い な い か ら で あ る。 ( だ か ら 「 虚空
・ 空性
」 は 声聞
の 知 の 「 対 象 」 で は あ り え な い 。 ) 「 声 聞 ( い 冨 く 跨 巴 」 で も あ り 、「 (
複
数 の ) 諸 の ( 凶 ε 」 で も あ る か ら 、 「 諸 の声
聞
( い 冨 話 犀昌
) 」 で あ る 。 こ れ ( 無 知 ) の故
に 所 知障
O 譜 醤・碧
田越
碑 ) を 未 だ断
じ て い な い か ら で あ る 。 ( し か ら ば ) そ の こ と ( 「 不 可 得 の 心 を 虚 空 の 如 く に 修 観 す る 」 こ と ) は 、 独覚
( 喝 冨 蔓 。 訂 ぴ 巳 α 冨 ) の 境 界 で あ る と 謂 わ ん も 、境
界
は 熏 習 さ れ た も の ( 岳 器私
) と説
か れ る 。境
界 は 色 ( 境 旨 窓 〔 ぐ督
醤 〕 ) 等 の 六 処 ( 智 仁− 国 饗g
蠧 V で あ る 。 そ れ ( 六 処 な る 境 界 ) は 熏習
の 顕 発 か ら 顕 現 す る 、 と い う よ り は む し ろ 、 そ れ は 遍 計 所 執 ( ℃鼠
訂・膏
$ ) だ か ら で あ る 。 (前
出
の 半偈
に 続 い て ) 一43
一 N工工一Electronlc LlbraryNII-Electronic Library Service 智 山 学 報 第 九輯 こ の 故 に
智
は 虚 空 ( の 如 し ) と は 、 独 覚 の 化 ( 凱き
習 餌 ) で あ る α と い う の は 、 串習
( 普 ξ 蝉 鞏 ) か ら 独 り で 覚 れ る も の ( ω 盖 醤 鬱 び 冨 守 o 轟 げ包
穿 餌 ザ ) が 「 独 覚 」 で あ っ て 、 こ れ の 「 化 」 を い う の で あ る 。彼
( 独 覚 ) も ま た 無 知 の 能取
( σq 感 訂 訂 ) の 計 度( 犀 巴 冨監
) を 未 だ 断 じ て い な い か ら ( 「 不 可得
の 心 」H
「 智 は 虚 空 の 如 し 」 は 独 覚 の 知 の 「 対 象 」 で は な く 、 「 串 習 か ら の 化 」 で あ る V 。 ま た 聖 ミ ロ ク ( 詞 曙 寓聾
お 図 巴. の 時 よ り 以 来 、 ま た 、 所 取 ( αq 憑 ξ 餌 ) の 妄 想 ( 鈴 日 犀 巴 冨 ) を 壊 せ る故
に 、 し か も 能取
を 未 だ 断 ぜ ざ る故
に 、 所 依 ( ー 、 o 理 曙p ) が 犀 の 角 の 如 き 道 ( 匠 ・書
冒
壁
冐
彝
α・ 甲 独 覚 道 ) で あ る と ・ 正 し く 摂 し て 知 る べ き で あ る ・ 、 と 説 く 。《
ま た ( O 陣 ) 》 の 語 は 、 声 聞 に よ っ て も 見 ら れ ず 、 独 覚 に よ っ て も 見 ら れ ず 、 と い う こ と で あ る 。 且 つ 、《
ま た》
の 語 は 未 だ 解 釈 さ れ て い な い も の を収
め る 。 外 教 ( 爵 臣 一 匿 ) を収
め る の で あ る 。 ( し か ら ば 、 ) 問 う 、 芝 し 梵 天 ( b6 螽 『 ヨ 鬱 ) 等 な ら ば 、 す な わ ち 世 界 開 闢 (響
αQH 冖2
昏 品 冨) 等 を 知 る か ら 、 そ れ ( 《 法 性V
) を能
く知
り え な い の か 、 ど う か ? 謂 わ く 、《
知 無 き ( 口 ち o ロ p ) 》 云 々 、 と 説 く 。 〈知
無 きV
も の は 即 ち 異 生 ( 鵠 壁 餌 αq 冒 口 塑 ↓、、 鵠 匪 麟 σqI 遷 巳、 . ) で あ る 。 そ れ ( 異 生 ) は 三 世 の 相 (ξ
鎖窪
螽
亠 。 恩 思 巴 を決
し て 理 解 七 な い も の で あ る か ら 、 か か る こ と ( 法 性 ) を 知 る で あ ろ う か と 決 し て 顧 慮 す る 要 は な い 。 問 う 、 知 能 あ る或
る 種 の・ 《 畜 生 ( 艮 巻 。 )》
は 、 こ の こ と に つ い て《
知 り え な い》
の か 、 ど う かP
謂 わ く 、 ( か か る 畜 生 と は 、 )《
畜 生 (ξ
巴 。 〉 の 餓 鬼6
冨9
)》
で あ っ て 、《
熏 習 よ り 生 ぜ る 》 も の 、 と ( 意 味 が ) 関 連 し て い る 。 〈 畜 生 (ξ
巴 。 ) 〉 は大
象 (憙
密
螽
σQ 僧 ) 等 で あ り 、 〈 餓鬼
V
は 焔 口 女 冒 鼠 目 ⊆臣
同 で あ る 。《
こ れ ら . 一 切 も ま た 知 り え な い の で あ っ て 》 と い う 、 こ の こ と の 遮 遣 ( 燭聾
屮琶
冨
) は 、 こ こ で は 「 ( 知 る ) の で は な い 」 と 遮 遣 す る の で あ っ て 、 「 ( 知 が )無
い 」 と 遮 遣 す る の で は な い 。 し か ら ば 則 ち 〈 大 秘 密 〉 は 誰 の 〈境
界 〉 で も な い の か ?謂 わ く 、 こ の 故 に
《
仏 の境
界 は 大 秘 密 で あ る》
と 、 〈 秘 密 〉 に つ い て 説 く の で あ る 。 こ の 意 味 は 既 に説
朋 し た 。 以 上 、 〈 法 界 が流
出 す る と は 、 ど こ か ら 生 起 す る の で あ る か ? 〉 ( 第 四 偈 ) と い う こ と に 対 す る 答 説 を 説 明 し た 。 7 必 マ N工工一Electronlc LlbraryNII-Electronic Library Service ジュ ニ ヤーナガルバ の 密 教 観
第
一 三 偈 胎 蔵 な る真
核 、謂
わ ば 世 界 主 ( ≦ 繁 碧 曁 ) の う ち に 住 せ る 一 切 諸 仏 は 、 大 秘 密 で あ る 。 天 女 よ 、 汝 に 説 明 せ ね ば な ら ぬ 。 釈《
胎 蔵 な る真
核 》 乃 至 広 説 、 こ の 中 、 〈 胎 蔵 ( σq 薗 ま 訂 )V
は 身・ 語・ 意 で あ る 。 こ れ の 自性
が 〈 真 核( 碑 亳 品 冨 艷邑
〉 で あ る 。 こ れ は ヴ ァ ジ ュ ラ サ ッ ト ワ の 自性
な る 無 分 別智
( 巳 H 幺 訂冒
山 竄目
) で あ る 。彼
れ の 自性
が 、《
謂 わ ば 世 界 主 (≦
卑 卷 巴 ) に住
せ る》
、 す な わ ち 一 切 に 遍満
せ る こ と ( 器 旨愚
嘗
) で あ る 。《
一 切 諸 仏 は大
秘 密 で あ る 。 天 女 よ 、 汝 に 説 明 せ ね ば な ら ぬ》
と は 既 に 釈 し た 。 第 一 四 偈 ボ ダ イ 心 は 清 浄 と 明 浄 な 光 明 、 ( す な わ ち )月
と 水 晶 と の 平 等 の光
明 で あ る 。 こ れ 即 ち 五 智 の事
体 で あ っ て 、 芥 子 ほ ど の大
き さ で あ る 。 釈 次 に 微 細 三昧
( 。・ 鼻 嘲 目 キ 芻 ヨ 巴ε
を 説 く 。《
ボ ダ イ 心》
云 々 、 乃 至 広 説 。 こ の 中 、 〈 ボ ダ イ 心 〉 は 既 に 説 明 し た 。 こ れ は所
取 ・ 能 取 を 離 れ だ も の で あ る 。 す な わ ち 、 ( ボ ダ イ 心 は ) 他 心 と し て の 所 覚 で は な い 。自
分 が 他 心 と し て の 能 覚 で は な い 。 所 取 ・ 能取
を 離 れ た も の で あ る か ら 、 そ れ自
体 、 顕 現 し て 住 す る 。 と説
く の で あ る 。 微 細 三昧
に よ っ て 色 ( < 帥 目 昌 餌 ) を 説 明 し て 、《
月 ( 6 § 仙邑
と 水 晶 ( 。。旨
畳 訂 ) と の 平 等 の 光 明》
と 謂 う 。 白 色 ( 伽島
ε
と 白 浄 色( 讐 毬 鋤 畠 ) と 結 合 せ る こ と で あ る 。 こ れ の 自 性 を 《 こ れ 即 ち 、 五智
の 事 体 ( 窓 浮 菖 諮 蠧 乏 m の 言 )》
と 謂 う の で あ る 。 〈 こ れ 即 ち (隆
毒 ) 〉 と は何
か ? 謂 わ く 、 こ れ は 即 ち 五部
( 窓 諏8
パ 巳書
) で あ る 、 と説
く 。 す な わ ち 円 鏡 ( 巴 。 嵐 9 「 大 円 鏡 」 )等
( の 五 智 ) で あ る 。 尚 、複
数
( 房 臣 αq鼕
宕) に 作 し た の は 世間
承 認 (韓
印 〔 の 語 法 〕 ) を増
上 と し た の で あ っ て 、実
体
( ぐ 窃9
を 増 上 と し た の で は な い ( 故 に 、単
数 形 の . 、 芻 . 、 が 複 数 形 の . 、宀
巳思
、 . で説
明 さ れ て も矛
盾 は な い ) 。譬
え ぱ ( 一 人 を指
し て ) 汝 達 ( 旨 髱 目 ) と 謂 う が如
く で あ る 。 だ か ら 微 細 ( ω鼻
噸§
) と智
一 45 一 N工工一Electronlc LlbraryNII-Electronic Library Service 智山学 報 第九輯 O 諮 苳 ) を 切 り 離 す ( げ 臣 目 罠 ) の は
矛
盾 で あ る ( つ ま り 、微
細
11
五部
11
五 智 で あ る ) 。 こ れ (微
細 、 ボ ダ イ 心 )《
芥 子 (罠
留 鬻 〔 の 熨U
ほ ど の大
き さ》
と説
明 す る の で あ っ て 、 そ れ だ け の 大 き さ と 知 る べ き で あ る . 、第
一 五偈
そ れ の中
央 に 住 せ る 天 は 、 明 眼 と 明 顕 な る有
影 像 と で あ っ て 、 分 析 し う る 限 り の 量 の 極 細 で あ る 。 × × × × × ×X
の 量 をN工工一Electronlc Llbrary Servlce
釈 こ れ (
微
細 ) の 住 萠 は 、《
そ れ の 中 央 に住
せ る 天》
と い う ( そ の 〈 中 央 (薨
畠 嵩) 〉 で あ っ て 、 明 妃 ( 幺 身 91 ) の中
(琶
麟 ) で あ る 。 そ の く住
せ るV
も の が 即 ち 天 ( 脳 雪 帥 ) で あ る 。 相 応現
前 し て 、中
央
が 金 謝 の申
に 〈 住 せ る 天 〉 は 字 ( ⇔ 犀 00 肆 同 ⇔ ー 昏( −( H ( 9α 勾 皸 w 切 〉 な の で あ る 。 瑜 伽 行 人 ( ぢ g監 琶 は 何 を 境界
( σq8 鶏 的 ) と す る の で あ る か ?謂 わ く 、
《
明
眼 と 明 顕 な る有
影 像 と で あ っ て 》 と い う 、 こ の こ と は 無 影像
( 呂謬
瓢 包. と 明 顕 な る有
影像
曾蕚
ε
と い う こ と に ( 意味
が )関
連 し て い る 。 こ の中
、 初業
( 倒 岳 歹量
日 訂 ) と 或 る 種 の智
( 臨層
建 冒 碧 ε と ( の 瑜 伽行
人 ) は 自 在 ( 話 瞭年
忌 冨 11 見 道) を 増 上 と す る か ら 、 こ の よ う に ( 明 眼 ・ 無 影 像 と ) 解 釈 さ れ る 。 し か し 聖 瑜 伽 行 人 ( 鋤q
守 愚 讐 邑 の 行位
( 窓 α 9 ) を得
た る 入 潔 が現
量 と し て 照 見 す る こ と な 鑓 蔓舞
審 山 奉 ご 犀鑓
揺 現 観 ) を《
鴎 顕 な る ( 稽 帥 駿 鉱》
と 釈 す 。《
分 獗 し う る限
り の量
の 極 細曾
蓬 ヨ 凝邑
》
と は 、 こ こ で は 字 の 量 で あ っ て 、先
き に そ れ ( 字 ) の能
持 ( 毘 憲邑
で あ る 金 剛 の 量 を 説 い た か ら 巓倒
の 過 失 は な い 。 能 持 の く 分 析 し う る限
り の量
V
と 説 く の だ か ら 顛 倒 の 過 失 は な い 。 能持
の 〈 分 析 し う る限
り の量
〉 と し て 所 持 ( 銃 ゲ Φ 騰) を (字
と ) 説 明 す る の で あ る 。 一 切如
来 が ( 瑜 伽行
人 の ) 自 身 ( 饕魯
矯 ) の 中 に渉
入 し て ( 峠 三 日 曲琶
、 ボ ダ イ 心 と 成 っ て 、 金 飜 の 道 か ら 出 生 し 巳 っ て 、 変 じ て 明 妃 の鼻
先 に 金 剛 と 成 り 、 そ の 中 に 〈分
柝 し う る 隈 り の 量 の 〉字
( 「 極 細 」 ) を 思 念 せ よ 、 と 教 え ん と す る の で あ る 。 観 想 し う る隈
り の 量 を ば 、 ま た グ フ ヤ サ マ ー ジ ャ の 後篇
( ○層
冨 ・。 卑 ヨ 凹 騨7
鐔 艮 冨 〕 “⊆
彎
聾 巳 冨 ) に 、 「 ( ボ ダ イ 心 の )象
徴 ( ξ パ 蟹彊
) を 出 生 す る ま で 観 想 」 す る こ と を 説 い て 、 「 最初
に 、陽
焔
( 昌巴
。 ご の 如 く 、 云 々 」 乃 至 広 説 す る 。根
本経
曲 ハ ( 旨 三 葛 霞 口 ) に も 「 五 種 の 色 一46
一NII-Electronic Library Service の 大 宝 ( 娼 且
B
毒 暑憙
冨 冨5
印 ) 」 乃 至 広説
す る 。第
=
ハ 偈 意 の事
体 な る い 巳q
薗 の 影 像 は 、 常 に 心 の 中央
に住
し 、大
光
明 に 輝 く 。× × × × × × ×
N工工一Electronlc Llbrary Servlce
ジs ニ ヤーナ ガル バ の密教 観 釈
さ て
2
胃
節 三 昧 を増
上 と し て 説 明 し よう
。 《 意 の事
体 な る い蠹
V
乃 至 広 説 。 〈 意 ( 目§
器 )V
は 分 別 ( 幺臣
ゼ m ) で あ る 。 そ れ の 自 性 が《
い爵
四》
の 事 体 ( く 聾 uo 佇 ロ ) で あ る 。 意 と 伽 巳屋
と の 不 可 分 ( 器 四 日亭
巴 陶 ) の故
に 、 こ れ ( 事 体 ) が 即 ち《
影像
曾写
9 )》
で あ っ て 、 荳( 奉碁
ε の 一 粒 と い う 意 味 で あ る 。 か か る も の の《
心 の中
央
3
蔵 爵鼕
き 器)》
と し て 観 念 す べ き で あ る 。 こ れ の 相 を 説 明 す る た め に《
( 大 ) 光 明 に 輝 く ( 〔目
缶 〕 旦 霞 9。 伽巳
山 く 昌 )》
と 謂 う 。 こ こ ( の 語 の 意 味 ) で は 、 光明
の 輝 け る ( 蕁 い巳
あ 9 マ o 蓼 ) 、 で あ る 。 す な わ ち 次 の 如 く に 、 も 瑜 伽 行 人 は 自 己 の く 心 の中
央
( 『 箆 亀暴
隼
団 ε にV
、 一 切 如 来 を 収 め て 、 ボ ダ イ 心 が変
じ て 光 明 ( 麸 ・。巳
) と成
り 、 チ ャ ナ カ 荳 (8
艮
恥 ) ほ ど の 大 き さ の 訟爵
笛 が 意 ( 巳畧
p ) と 不 可 分 と 成 り 巳 っ た と き に 伽膏
魯 を 観 想 せ よ 。 こ の中
に お い て 国 噸 口 朕字
を 観 想 し 、 そ の 中 に光
明 に よ っ て い 巳§
を 明 顕 に せ よ 。 こ れ よ り 変成
し て 自 己 の 心 曾 牡 曙 螢 ) を明
顕 に せ よ 。 心 を 変 じ て 困全
身 を明
顕 ( 馨 鵝 質 ) に せ よ 。 そ の 身 の 一 切 の 毛 穴 を 変 じ て 、 騨 切 世間
を 顕 了 ( °・嘗
爵
) せ よ 。 次 い で 光 明 を 斂 ( 観 ) し て 、字
( ・ 国 招 嵌 ) と 一 に成
せ 。 と 教説
さ れ る の で あ る 。第
一 七偈
イ 九 (処
V ま で 、 乃 至 、額
の処
( 巨 ⇔ 萄 あ 臣9
暫 ) か ら 脚 掌窟
畠邑
ε 撚 巳冨
の 中 に 収 め て 、 乳 ( ・ 富 匿 ) の中
に 安 け 。 に ま で 、 一47
一NII-Electronic Library Service 智 山 学 報 第九輯 釈
月
の 運 行暦
( 曄 ゴ こ の 次 第 に依
っ て《
処( ω 子 畧 p )》
を 説 明 し よ う 。A
九 ( 処 ) ま で 、 乃 至》
と い う の は 、 乳( 。。 訂旦
・手
( 冨 。。 冖 岡 ) の 先 ・ 頸 ( σ自穿
ε ・ 唇 ( 。 欝 訂 ) 9 顎 (ぎ
ロ ) ・ 眼 ( 。 聾 響 ・ ) ・ 耳 ( 恥 目 。器
) の 先 ・頂
( 日 帥 凱 訂 ) ・ 肢 体 ( 〈 贄8
ー αq9 ) で あ る 。 す な わ ち 、 乳 ・ 手 の 先 ・頸
と 、 唇 お よ び 顎 ・ 眼 と 耳 先 ・ 頂 ・ 肢 体 、 こ れ ら 一 切 を 勇 躍 せ し め よ 。 上 半月
に は夜
と 、 ま た 一 日 の 午 後 に 、下 半 月 に は 晨 朝 に 、 と
説
示 す る 。 と 説 か れ て あ る 。 次 に 十 五処
に お い て 一 六 ア ー リ (≧
) を 観 想 す る義
を 説 く 。《
額 の 処 か ら 脚 掌 に ま で》
と 説 か れ る 。」
1
大
指
曾
α・ 縮 皿 訂 ) の つ け ね に お い て 〉 を 、 脛 O 巴 σQ 冨 ) に 》 を 、 両 腿 (一ぎ
) に 鬥 を 、 密処
( αq 仁ξ
餌 、 αq且
訂 ) に H を 、臍
(黐
窪 ψ にd
を 、 腹 ( ” o ω 昌 巴 口 ) にq
を 、 乳 ( ・・ 部冨
) に 加 を 、 手 ( 訂密
) に 慟 を 、 頸 ( αq 目言
) に ゼ を、唇
(響
巴 に 掴 を 、 顎 ( 訂冒
) に 国 を 、 両 眼 ( 建 冨 昜 ) に≧
を 、 耳 ( 珍 。§
) に ○ を 、頂
( ヨ 身穿
巴 に 〉 ロ を 、 全 身 に書
層 》 骨 を 、 こ れ ら ( の 母 音 珍 ご を 影 像 と し て 観 想 す べ き で あ る 。 す な わ ち 、大
指 の つ け ね に 〉 字 を 、 両 脛 に 〉 を 、 両 腿 に H を 、 H 字 を ば 密処
に 、 臍 の 先 にq
字
を 、 ま た膝
にq
字 を 、 乳 の 先 に 切 字 を 、 舛字
を ば 手 の中
に安
け 。 頸 に は 姻 字 を 、 ま た 唇 に 甘 字 を 、 顎 の部
分 に 国字
を 、 ま た≧
字
を 両 眼 に 、 耳 の先
に ○ 字 を 、 ま た 〉 ロ字
を 頂 に 安 け 。 〉タ
〉 骨 字 を 全 股体
に 安 け 。 諸 の 供 養 な岳
) を捧
げ よ 。 と 、 第 八 の 経 典 (、 1 ω 阻 喝。 耳 餌 ) に 説 か れ て あ る 。 以 上 の ( 〈 処V
) を 、 ど こ に 収 め る の で あ る か 。 説 い て 謂 わ く 、《
沙 可 四 の中
に 収 め て》
と 説 く 。 九処
と 十 五 ( 処 V と に お い て 、 》 郎 が 遍満
せ る ボ ダ イ 心 を 心 蓮 華 ( 訂 富 閤 忌 践§
) の 診 町 卑 に収
め る と い う 意 味 で あ る 。 《 乳 の中
に 安 け》
と は 、 「 心 蓮 華 か ら 降 っ て、 乳 の 蓮華
に 安 け 」 で あ る 。 以 上 、法
界 の 生 起 ( 山 冨 目 醤 巴冨
ε益
什 呂 爵 ) の根
源 ( 第 四 偈 ) を説
明 し 了 っ た 。 一48
一 N工工一Electronlc LlbraryNII-Electronic Library Service 第 一 八
偈
五 分 を 具 す る も の で あ っ て 単 十 二 ( 点 ) の う ち の 辺 際点
貧 僅 冨 幽 膏 ) が 。 . ヨ 凄 で あ り 、 ( 且 つ ) 六 分 を 代 表 す る 。 韻 ( を 具 し ) 、 診冩
と 荘 厳点
( 亀 日臣
邑
で あ る 。 釈次 に 、 〈 始 源 は ど の よ う に 来 っ た の で あ る か
V
( 第 四 偈 ) 、 と い う こ と の 答 え に就
い て 、 且 ら く 先 づ字
観 ( 蝉 犀貿
キ び缶
爵私
) の隠
密 ( の 義 ) を 説 明 し よ う 。《
五 分 ( 冒 浮 午 m鼠
巴 を 具 す る も の で あ っ て》
と は 、 国聲
嵌 字 は 五 支 (窓
浮 巴 σqp ) を 具 す る か ら で あ る 。 す な わ ち 、 診 町 p と 日 ・月
と 犀 m と 絆 ( 覗 ” ) と 長足
音
と で あ る 。 こ の こ と を 説 明 し よ う 。《
十 二 ( 点 ) の う ち の 辺 際点
(疂
冨 愚 琶 ) が . . 日、 . で あ りV
と は 、 〈 目V
は 皆 の 四字
( す な わ ち 、 戸 尸 タ ロ の 四鼻
音
) を除
い た (鼻
音
) で あ る 。 》等
( の 母音
) 以 外 の 一 切 が . 、『
、 で あ る 。A
六 分 ( 留 O 邑嵐
。 ) を 代 表 す る》
と は 、 団等
の 六 分 ( び 〈 層 ρ o囗 聯 げ ) を代
表 す る の で あ っ て 、 . 、 耽. で あ る 。《
韻
( 。。 〈 舞 価 ↓、. 口 . 、 )》
と は 、 ロ の 長 足音
を謂
う 。《
臨 巳R
薗 と荘
厳点
で あ る》
と は 、 日 ・ 月 ( ぐ 旨 ) と 鐙 町 餌 と で あ る 。 一49
一N工工一Electronlc Llbrary Servlce
ジ ュ ニ ヤーナ ガルバ の 密 教 観 第 一 九 偈 金 剛 を 引 抜 く と き 、
種 子 が 生 処 ¢ 。
色
,法
界
が流
出
を
作
す の であ
る 駄× × x ×
x
× × の中
央
に 住 し 、 丶 釈《
金 剛 を 引 拔 く と き》
と は 、 秘 密 金 剛 (O
島 嵩 之畳
p ) の 道 か ら ボ ダ イ 心 な る 内 加 口 籔 字 の自
性
へ 発 生 す る こ と で あ る , 〈 如 来 ( 鼠 臣 魁 − 蝉 σq舞
) は ど の よ う で あ る の かV
( 第 四 偈 ) と い う請
問 の 答説
が 、《
種 子 が 生 処 曾8
ご の 、 云 々》
と 説 か れ る 。 こ こ に 種字
e
掛 嬉 厨 贄 巴 は 囚省
朕 で あ っ て 、 そ れ (種
字 ) の 生処
に 下 ろ す こ と を、 こ の よ う に (《
生 処 の中
央
に 住 しV
と ) 謂 う 。《
法
界 が 流 出 を 作 す》
と謂
う こ と で あ る 。 秘 密金
剛 か ち 国 鈴 訣 字 す な わ ち 一 切 諸 法 の 因 た る ボ ダ イ 心 が 永界
( 9 げ 出 冨 巨 ) と 成 る こ と で あ る 。NII-Electronic Library Service 智山学報 第九輯 ゜ 第 二 〇 偈 第 二 一 偈 こ れ が 次
第
し て 生 起 し 已 っ た と き 、 九 門 (9
話出
急芭
に 遍 ね く 行 ぎ わ た る . ( 器 H 爵冨
αq 巴 。 し ば し ば 遍満
せ る処
( ゜。 爵 餌 昌 鎖 ) は 一 切 趣 ( ω 震 く 儂蝕
) に 、 不動
( 畧 豆 閤 )等
お よ び 動 ( 豊諄
) で あ る 。 梵 天 ( ・σ醇
ー
奪
の 天 お よ び ア ス ・ (縷
黔 ) の 、住
所 ( 鋤葺
・豊
は ・ れ よ り叢
す ・ 。 霊性
( 震 巴冨
冨 ) と し て 生 ぜ る も の の 根由
を 、 地 ・ 空 ( 唱氈
く ア 葬 縁 9 ) と 説 く 。 釈次 に 、 〈 肢 分 な き も の が 、 云 々 V ( 第 五 偈 ) よ り m 〈
界
に 転 じ 、 ま た 〉 ( 第 六 偈 ) と い う ま で の請
問 に対
す る 答 え を 説 明 す る 。 《 こ れ が 次 第 し て 、 云 々》
と い う 、 〈 こ れ が 〉 と は 、肢
分 な き法
界
が 、 で あ る 。 〈次
第 し て 生 起 し 已 ・ た と きv
・ は 、 受 胎 時 の 胎 状 (鑼
轂Y
初 期 の 胎成
(邏
黜Y
初期
の 胎 児 (蝿
Y
胎児
の成
育
形 態 ( 障 げ 葭 騨 ー ぐ 口。 ロ 巨 迦 羅 ) と し て の 囚叢
で あ ・ . 第 二 二 偈 ( 業 の )体
( 理 目 聾 冨邑
の 存 す る 限 り は 、 こ れ に よ っ て 業 ・ 非 業 ( 冨彎
雪
・ 舛 ざ塁
・。 巳 す な わ ち善
・ 不 善 の 思 ( 。 ¢ 冨 ) が 、 一 切 の所
作 業 ( 貫箏
訂 昌晉
) を 作 す の で あ る 。 が 作 さ れ る 。 一 50 一N工工一Electronlc Llbrary Servlce
第 二 三 偈 常 に
彼
れ に ヨ ー ガ を説
い て 、 供養
し 修 観 せ ん こ と を 教 え る 。 も し 業 の体
( 冨琶
卸巨
接缶
奉 ) を滅
し た と き に は 、 そ の時
、 彼 れ は 自 の 功 能 ( 。・ 〈 芻 目農
訂
) に よ っ て 、 第 二 四 偈相
似 ( 酔 巴 貸珍
の 自 体 に 彼 れ は 変 ず る 。 も し動
・ 不 動 (帥尋
鈷 ・碧
豊 鴇 ) . ( の処
) が 遍 満 し 、 ( し か も )NII-Electronic Library Service ジュ ニ ヤーナ ガル バ の密 教 観 虚 空 と 平 等