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パソコンと簡易カメラで動画像処理

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Academic year: 2021

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(1)

画像表示窓

(数限定)

画像バッファ (メモリ)

表示窓 随意選択

画像処理内容 随意作成・付加

カメラ入力

(スレッド)

(タイマー)

(スレッド)

(スレッド)

(サウンド出力)

ファイル入出力

共有メモリ

表示形式 2D/3D/LUT 随意設定

フォーマット変換

文字表示窓

図2 試作プログラムの構成概念図

記述情報

(数値など)

画像

入力1 処理

B 画像 中間1

処理 C

入力2画像

処理 D

画像 中間4 中間2画像

処理 A

中間3画像

画像 出力1

入力 処 理

カメラ ファイル

結果・判定出力

図1 一般的な画像処理フロー

キーワード:パソコン、USBカメラ、画像処理、ソフトウェア、UVC、OpenCV、OpenGL

はじめに

USB プ ラ グ で 直 接 接 続 で き る 簡 易 な CMOSカメラが普及し、パソコンで静止画や ムービーの画像情報が、簡単な操作で、非常 に安価に扱えるようになっています。そこで、

画像処理ソフトウェアの自作を想定し、開発 と実用の両方に利用できるようなスケルトン

(骨格、半製品)プログラムと、その一応用 事例を紹介します。

画像処理プログラムの作成において、本題 ではないものの、必要かつ記述が面倒な要素 機能に、カメラからの画像入力、画像の表示、

ファイル入出力などがあります。それら機能 を、汎用性のある形に組み立ててスケルトン プログラムを構成しました。画像処理のアル ゴリズム開発に使え、課題によっては、実稼 動も可能であるように意図しています。

カメラからの画像取り込みおよび画像デー タの取り扱いには OpenCV 1) の機能や形式 を使用し、具体的な画像処理内容の記述にあ たっての作業量低減も図っています。

試作プログラムの構成

画像処理のフローは、図1のように、中間 の処理結果も含めた直列・並列、あるいは反 復の組み合わせになります。画像処理開発と は、求める結果を出せるように、処理のフロ

ーを組み立て作業と言うこともできます。

そのような開発中に「あれば便利」な機能 は、まず図1中の画像データで、「入力」や「出 力」および「中間1~4」の内容を随時確認 できることです。さらにその内容を随時保存 し参照できることです。このような機能は、

特にプログラムに記述することが困難という わけではありません。しかしそのような機能 が、あらかじめ用意された複数の内部画像デ ータに対して、操作性や見栄えが良い半製品 として用意してあれば、具体的課題に当たっ ては、画像データ間の画像処理とそのフロー を研究し記述することに専念できます。

それを満たすプログラム構成の概念を図2 に示します。プログラムのウィンドウ上には、

画像を視認できる最低限サイズの画像表示窓 を配置します。ウィンドウを多数開いたり、

表示窓をたくさん設けても(例えば、全ての 画像データを小さく同時表示させても)、画像 が見づらくなるだけなので、ウィンドウ 1個 で4個の表示窓とします。個々の表示窓を通 じて図1における画像データ(入力、中間、

出力)表示の選択と、表示されている画像デ

No.10006

パソコンと簡易カメラで動画像処理

(2)

処理結果 擬似カラー表示

入力画像2

(右カメラ)

処理結果 擬似3D表示 入力画像1

(左カメラ) パターンマッチング 検出

(a) プログラムウィンドウ (b) 表示内容選択プルダウン 図3 試作プログラムの応用事例

表1 プログラム動作環境

OS(動作確認) Windows XP SP3 開発言語 C++

使用ライブラリ MFC OpenCV(ver1.0) OpenGL

カメラ(2台) UVC規格、640×480で使用 事例プログラム

計測サイクルタイム

100 msec ータのファイル入出力を行います。

各表示窓ごとに、表示データとは無関係に、

表示形式を指定します。24ビット・フルカラ ー、8ビット・グレースケール/擬似カラー、

擬似3D表示などが可能です。

各画像表示窓での表示画像の切り替え、お よび表示内容と表示形式の切り替えは、任意 のタイミングで変更可能です。そのために、

試作プログラム内部の処理では、図2に示す ように、カメラ入力と画像処理のスレッド、

およびタイマー割り込みの表示処理が、複数 の共有画像メモリに関して、適切に排他制御 された並列処理を行う形をとっています。図 2中にあるように、さらに別スレッドでサウ ンドの発生も可能であることを確認しており、

処理結果に応じた出力効果に利用できます。

応用事例 ~高輝度点検出と二眼距離計測 試作スケルトンプログラムをベースにして、

簡易カメラを左右分2台接続し、視差から奥 行きを計測するシステムを構成しました。計 測対象は、物体や壁面に投射したレーザポイ ンタの高輝度点で、左右1セットの画像から カメラからの距離を求めます。入力画像中の 高輝度点の検出には、OpenCVの正規化パタ ーンマッチング関数を使用しました。

図3(a)が、レーザポインタの照射位置を移

動させながら、連続的に計測を行う様子です。

本立てなどの奥行き情報が一点づつトレース されます。図3(b)は画像表示窓に表示可能な、

プログラム内部での画像データのリスト(プ ルダウンリスト・下部)で、随時切り替え表 示できます。プログラムの動作環境と性能を 表1に示します。

おわりに

外観検査などに画像処理技術を導入するに は、少なからず費用を要します。要求する性 能にもよりますが、基礎的な実験でしたら、

紹介しましたスケルトンプログラムの利用も 含めてご相談ください。課題解決のお手伝い を致します。

参考文献

1) http://opencv.jp/

作成者 情報電子部 電子・光材料系*,**、信頼性・生活科学系***

森脇 耕介*、佐藤 和郎**、山東 悠介***

Phone: 0725-51-2611*、0725-51-2702**、0725-51-2713***

発行日 2010 年 10 月 8 日

参照

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