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教室の健全 な環境の確保等 に関す る調査研究

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(1)

教室の健全 な環境の確保等 に関す る調査研究 報 告 書(概 要 版)

平 成17年12月

国立教育政策研究所文教施設研究セ ンター

教室の健全 な環境の確保等 に関す る調査研究」研究会

(2)

教 室 の 健 全 な 環 境 の 確 保 等 に 関 す る 調 査 研 究 報 告 書(概 要 版)目

1.教 室 等 の 室 内 環 境 に 関 す る これ ま で の 検 討 経 緯 等 1.こ れ ま で の 経 緯

2.本 調 査 研 究 の 目的 等

1 1 2

亘.教 室 環 境 の 現 状 及 び 今 後 の 在 り方 に 係 る 多 面 的 検 証 5

1.建 築 基 準 法 制 定 時 か らの 変 化 5

2.教 室 等 の 室 内環 境 の 現 状 の 評 価 等 2‑1児 童 生 徒 の 評 価

2‑2教 師 の 評 価 2‑3保 護 者 の 評 価 2‑4施 設 管 理 者 の 意 識 2‑5施 設 設 計 者 の 意 識

9 9 17 22 26 29

3.教 室 等 の 室 内環 境 の 変 化 等 に よ る 影 響 ・効 果 3‑1調 査 の 目 的 ・背 景

3‑2調 査 の 概 要 3‑3調 査 内 容 ・方 法

3‑4児 童 生 徒 ア ン ケ ー ト調 査 3‑5行 動 観 察 調 査

3‑6教 師 の 空 間 評 価 3‑7空 気 ・温 熱 環 境 測 定 3‑8コ トス タ デ ィ

31 31 31 31 34 42 44 45 46

4.国 内 外 の 教 室 等 の 室 内環 境 に 関 す る事 例

4‑1国 内 の 学 校 の 事 例,学 校 以 外 の 施 設 の利 用 状 況 等 4‑2諸 外 国 の 教 室 環 境 に 関す る基 準,事 例

48 48 58

5.ま と め 64

皿.教 室 の 健 全 な 室 内 環 境 の 確 保 方 策 67

1.教 室 の 計 画 ・設 計 上 の 配 慮 67

2.教 室 の 工 夫 され た 整 備 事 例 69

○教室の健全 な環境の確保等に関す る調査研究(研 究会規定) 72

(3)

1.教 室等の室内環境に関するこれまでの検討経緯等

1こ れ ま で の経 緯

1‑1教 室 の 室 内環 境 を め ぐる 近 年 の 状 況

・ 近 年,教 育 内容 の変化 や 教育 方法 の多様 化 な どの観 点 か ら,少 人 数 指導 や習 熟度 別 指導 の推 進,少 人 数 学級編 制 を可能 とす る弾 力化 等 が 図 られ て い る。ま た,教 室等 に設 け られ る各 種 設 備 等 の 高 度 化 ・高機 能 化 も進 ん で き て い る。

・ 一 方,学 校 施 設 以 外 の建 物 や 諸 外 国 の 学 校 施 設 との比 較 か ら,昭 和25年 の建 築 基 準 法 制 定 以 来 適 用 され て きて い る教 室 の 天 井 高 や採 光 面 積 等 に 関す る基 準 を見 直 す 必 要 性 に つ い て の指 摘 も され て い る。

1‑2教 室 の 室 内環 境 に 関 す る これ ま で の 調 査 研 究 経 過 等

・ この よ うな状 況 を踏 ま え,児 童 生 徒 等 が 健 康 で快 適 に過 ごせ る室 内環 境 の 在 り方 にっ い て, 文 部 科 学省 よ り(社)日本 建 築 学 会 へ 調 査 研 究 が 委 託 され,平 成16年3月 に 「教 室 等 の 室 内環 境 に 関す る調 査研 究 報 告 書 」 が と りま と め られ た 。

・ この調 査 研 究 で は,当 面 の検 討 項 目 と して,教 室 の 室 内環 境 に係 る基 準 の 変 遷 や 諸 外 国 に お け る基 準 の調 査 及 び,空 気 ・熱,採 光 ・照 明,音,児 童 生 徒 の 心 理 ・空 間 認 知 等 の 観 点 か ら 既 往 研 究 ・実 測 デ ー タ の整 理 ・分 析,シ ミュ レー シ ョンや 実 測 調 査 を 実 施 し,総 合 的 な検 討

が行 われ た。

・ この検 討 結 果 にお い て,

(1)通 風,自 然 採 光 な どの 自然 の 恵 み を活 か して 計 画 を行 うエ コス クー ル の観 点 や 機 械 換 気 設 備,照 明 設 備 の設 置 に よ る ラ ン ニ ン グ コス ト,イ ニ シ ャル コ ス トの 問題 に つ い て は検 討 が 必 要 で あ る。

(2)視 覚 的 環 境 等 の 児 童 生 徒 の 心 身 の健 康 に与 え る影 響 につ い て,年 齢 段 階,在 籍 す る児 童 生 徒 の数 や 教 室 の空 間規 模 等 との 関係 を 生 理 学 及 び 教 育 学 的 な 視 点 を含 め て検 討 す る と と も に,教 師 等 の施 設 使 用 者 を含 めた 幅 広 い 意 見 の収 集 を行 う等,多 面 的 な検 討 を実 施 しつ つ, 更 な る知 見 の集 積 が 必 要 で あ る。

と され た。

1‑3社 会 的 要 請 等

・ 平 成14年 度 予 算 執 行 調 査 や 構 造 改 革 特 区要 望(内 閣府 構 造 改 革 特 別 区域 推 進 本 部)に お い て, 教 室 の天 井 高 の 基 準 等 に 関 して 以 下 の 要 請 が な され て き て い る。

(1)平 成14年6,月 平 成14年 度 予 算 執 行 調 査(財 務 省)

天 井 高 等 の 基 準 を見 直 す こ との 可 能1生につ い て検 討 す べ き 」

(2)平 成15年2月 構造 改 革 特 区 要 望(内 閣 府 構 造 改 革 特 別 区域 推 進 本 部)

既 存 建 物 を活 用 した整 備 が 円 滑 に行 え る よ う大 学 の天 井 高 の 規 制 を撤 廃 す べ き 」 (3)平 成16年1,月 規 制 改 革 要 望(内 閣 府 総 合 規 制 改 革 会 議)

建 設 コス ト ・空 調 コ ス トの縮 減 が 図 られ る よ う小 学 校,中 学校 及 び 高 等 学 校 の天 井 高 の 下 限 を3.Omか ら2.5mに す べ き 」

(4)平 成16年3.月 規 制 改 革 ・民 間 開 放 推 進3か 年 計 画(閣 議 決 定)

学校 の 教 室 の 天 井 高 さは,基 準 の 見 直 しの必 要 性 につ い て検 討 し,平 成17年 度 中 に結 論 」

1

(4)

(5)平 成16年9.月 構 造 改 革 特 区 の 第5次 提 案 に対 す る政 府 の 対 応 方 針 (内閣府 構 造 改 革 特 別 区域 推 進 本 部)

学校 の 教 室 の天 井 高 が 学校 生 活 にお け る児 童 生 徒 の 心 身 の 健 康 に与 え る影 響 等 に つ い て,教 室 の 採 光 や 空 気 質 等 を含 め た 総 合 的 な室 内環 境 の あ り方 の観 点 か ら,多 様 な 専 門 家 に よ る調 査 ・検 討 を行 うこ と と し,こ れ らの結 果 を踏 ま えて,学 校 の教 室 の 天井 高 の あ り方 につ い て平 成17年 度 上 半 期 中 に結 論 を得 て,そ の 後 す み や か に必 要 な措 置 を 講 じる」

※構 造 改 革 特 区 の第5次 提 案(平 成16年6月 募 集)

埼 玉 県 草 加 市 よ り,限 られ た財 源 の も と,良 質 か っ ロー コス トで 学 校 施 設 整 備 を進 め る必 要 が あ る こ とな どか ら,小 ・中学 校 の教 室 の天 井 高 の 規 制 を2.7mに 緩 和 す る よ

う提 案 が な され た。

2本 調 査 研 究 の 目的 等 2‑1本 調 査 研 究 の 目的

・ この よ うな 状 況 を踏 ま え,国 立教 育 政 策研 究 所 で は平 成16年7 .月,文 部 科 学 省 と連 携 し,教 室 の健 全 な 環 境 の確 保 等 に 関す る調 査研 究 を行 う研 究 会 を設 置 した 。

・ 研 究 に は,教 育 学,心 理 学,医 学 ・生 理 学 の有 識 者,学 校 建 築 や 建 築 設備 の専 門 家 及 び 小 学 校 長 経 験 者 が 参 画 し,教 室 環 境 に つ い て 知 見 の集 積 を行 っ た。

・ 本 研 究 会 で は,具 体 的 な検 証 計 画 の 立 案 及 び 検 証 デ ー タ の 収集 ・分 析 を行 い,こ れ らを報 告 書 と して 取 りま とめ,文 部 科 学 省 に設 置 され た 「学 校 施 設 整 備 指 針 策 定 に 関す る調 査 研 究 協 力 者 会 議 」 に お い て は,本 研 究 会 の 分 析 結 果 を踏 ま え,教 室 の 天 井 高 を含 め た 室 内 環 境 の在

り方 に つ い て 多 面 的 な検 討 を実 施 す る こ と と され て い る。

2‑2研 究 計 画 の 概 要

・ これ ま で の研 究 成 果 や 規 制 改 革 に 関 す る会 議 等 で の 指 摘 等 を 踏 ま え,以 下 の観 点 か ら調 査 ・ 研 究 を行 っ た 。

(D教 室 環 境 の 現 状 及 び 今 後 の在 り方 に 係 る 多面 的 検 証

① 建 築 基 準 法 制 定 時 か らの変 化

・教 室 に係 る諸状 況(社会 的背 景/教 室 の利 用形 態/設 備 機器 等)の変化 の整 理

② 教 室 等 の 室 内 環 境 の現 状 の評 価 等 の聴 取

・児童 生 徒 ,教 師等の利用者や学校設置者等 の現状の空間等に関す る認識 ・意 向の把握

③ 教 室 等 の 室 内 環 境 の変 化 等 に よ る影 響 ・効 果 の検 討

・前 述 の 日本 建 築学 会 が行 った 昨年 度 の実測 調 査結 果等 にお け る課 題(学 年段 階 ,集 団規模,空 間構 成,調 査期 間 に よ る影 響 の違 い な ど)を 踏 ま えた 実測 調査 を行 うこ とに よ り,教 室の天 井 高 の変 化や 室 内環 境整備 上 の工夫 によ る,児 童 生徒 等 の視 点 で の影響 ・効 果 につ いて,よ り総 合 的 なデ ー タ ・知 見 を収集 ・整 理 。

④ 国 内 外 の 教 室 等 の室 内環 境 に 関 す る事 例 収 集

・ 国 内の 教室 空 間 で の工夫 事 例 ,児 童生徒が利用す る学校以外 の施設 の環境や利用 の実態,諸 外 国の学 校 に係 る基 準や 教 室環 境 の実 態等 を幅 広 く調 査 し,教 室の 室 内環 境 の諸 要 素 の うち,

一2一

(5)

児 童 生徒 が使 用す る空 間 にお け る天井 高 の意 味合 い,コ ス ト(イ ニ シ ャル コス ト,ラ ンニ ン グコス ト),自 然 環 境 へ の配慮(自 然 採 光や 自然 通風 等 の確 保)等 の観 点 か ら教 室 の健 全 な 教 育 環境 の確 保 につ い て考 察す る際の参 考 とな るデ ー タ を整 理 。

(2)教室 の健 全 な 室 内 環 境 の 確 保 方 策 の 検 討

・日本建 築 学会 にお け る調 査研 究 も踏 ま えつ つ,上 記(1)の 検証結果 に基づき,教 室の健全な室 内環 境 の確保 方 策(教 室 の計画 ・設 計 上 の留意 点 な ど)に つ いて検 討 ・整 理。

一3一

(6)

- 4 -

(7)

- 5 -

Ⅱ.教室環境の現状及び今後の在り方に係る多面的検証

1.建築基準法制定時からの変化

建築基準法が制定された昭和 25 年は,「教育基本法」及び「学校教育法」の制定(昭和 22 年)により,6・3・3・4 制による学校教育がスタートして間もない頃であり,義務教育年限の延 長による就学生徒増への対応及び,戦災による学校施設の焼失等により,全国的に教室が不 足していた。

その後,学校施設は戦後復旧から,国庫負担による学校整備が進み,経済の高度成長期を経 て今日に至る過程で,学校教室環境に関わる諸状況,すなわち,教育内容・方法,学級編制,

教室空間構成,建築設備及び社会的状況等が大きく変化してきた。

【戦後,「学校教育法」制定当時の教室】

75人も詰め込んだ教室の状況

(埼玉県大宮中学校)

講堂を間仕切り授業する状況

(大阪府堺市湊小学校)

※日本の学校建築(文教ニュース社)

【オープン型による近年の教室】

オープン型教室(札幌市資生館小学校) 普通教室フロアの平面図(札幌市資生館小学校)

(8)

- 6 -

(1)教育内容・方法と教室空間等の多様化

①教育内容・方法等の多様化

昭和 22 年に「教育基本法」の理念に基づき,教育の機会均等及び水準確保を目的に個々の学 校における教育課程の編成基準として「学習指導要領(試案)」が策定され,社会の動向 や教育上の諸課題に対応し見直し・改善が行われてきた。

昭和 52 年,53 年の学習指導要領の改訂では,それまでの「知識詰め込み型教育」から教育 内容の精選,授業時数の削減等の「ゆとりのあるしかも充実した生活の実現を目指した教 育」への転換が図られた。

平成 14 年4月から全国の小・中・高等学校において順次実施されている現行学習指導要領 は,教科の学習だけでなく,各学校が創意工夫を活かして特色のある教育,特色のある学 校づくりを進めることを求めている。

現行学習指導要領の特色は,教育内容の厳選,総合的な学習の時間の創設,選択教科の拡 大,個に応じた指導の充実,体験的・問題解決的な学習指導の重視等であり,個に応じた 指導については,個別指導やグループ別指導,教師の協力的な指導(ティームティーチン グ)などの充実を目指している。これらは,学校空間に大きな影響を及ぼす要素になって いる。

②学級編制の変化・弾力化

学級の編制の基準として,昭和 33 年に「公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の 標準に関する法律」(以下,義務標準法と呼ぶ)が制定され,それまでの小・中学校にお ける「すし詰め学級」(義務標準法制定以前の各都道府県の学級編制基準の平均は約 60 人)

を解消するため,学級編制基準(50 人)が明定された。

その後,教育内容の変化や時代の要請等に応じて学級編制基準の引き下げが行われ,現在 では 40 人となっている。さらに,平成 13 年度以降,各都道府県の判断により,児童生徒 の実態等を考慮して,40 人を下回る学級編制基準を設定することが可能となるよう弾力化 が図られている。

③教室空間構成の多様化

昭和 25 年に,火災による焼失が多いこれまでの木造校舎を改善し,教室環境を全国一定レ ベルに整備できるよう,「鉄筋コンクリート造校舎の標準設計」が作成された。この中で 標準設計として奥行き7m×間口9m(63 ㎡)の大きさの教室を並べた片側廊下形式の校 舎が提示され,同様の校舎が全国で建設された。

このような教室形態は学級単位の一斉授業には適しているが,その後,教育の量的拡大期 が過ぎ教育内容・方法の多様化への対応が求められる中,特色ある学校施設づくりを目指し た多目的スペース整備等の補助制度も拡充され,個別学習やグループ学習等の多様な学習 形態に弾力的に対応できるような教室空間づくりの取組が進められるようになった。

具体的には,個別指導やグループ指導,教師による協力的な指導としてのティームティー チング等に弾力的に対応できるよう,柔軟な学習スペースが必要とされるようになり,オ ープンスペース及びその周辺の空間づくりが行われてきている。

また,コンピュータやAV機器,また,多種多様な教材や家具等が学習において日常的に 使われるようになり,これらに対応した教室環境の整備(設備の設置・収納スペースの確 保など)が求められている。

(9)

- 7 -

教室における天井高については,建築基準法・同施行令(昭和 25 年制定)において,50 ㎡ を超えるものにあっては3m以上でなければならないとされており,それ以前に文部省(当 時)が定めていた基準等を踏まえ,教室内の空気の汚染防止や,児童生徒への心理的な影 響などの観点から規定されたものと考えられる。

標準設計による鉄筋コンクリート造校舎例

(愛知県円上小学校 昭和26年築)

オープンスペースにおける学習

(新潟県長岡市立坂之上小学校 平成13年築)

※学遊(1993.Vol7 より)

(2)建築設備等の変化

①学校環境衛生の基準

昭和 39 年6月,学校環境衛生の維持改善を目的として「学校環境衛生の基準」が策定され た。その内容は「照度及び照明環境」,「教室の空気」等 15 項目で構成され,項目毎に検 査項目,検査回数,検査事項,検査方法,判定基準及び事後措置が示されている。

その後,生活環境の変化や科学技術の発展に伴い,平成4年6月に全面的に改訂され,平 成 14 年2月にはシックハウス対策として,4つの化学物質の濃度測定が「教室の空気」の 検査項目として盛り込まれた。更に平成 16 年2月には近年の社会環境の変化等を踏まえ全 項目について改訂が行われた。

②建築設備の性能等

心身の発達段階にある児童生徒の学習・生活の場としての教室空間においては,良好な環 境衛生(採光・照明,換気,暖房,遮音・吸音等)を確保・維持することは極めて重要で ある。

(採光・照明)

教室の照明については建築基準法制定時,照明器具が一般的に普及していなかったことも あり,教室の南面の窓を十分大きく取り自然採光による室内の明るさの確保が一般的であ った。その後,照明器具の性能向上,教室の照明器具の整備が進み,教室の照明環境は向 上してきている。

(換気)

教室の換気については,従来から窓の開閉による自然換気方式を基本としており,一部の 特別教室等を除き換気設備の設置はあまり進められていなかったが,近年の建材等に含ま れる揮発性有機化合物による健康への影響問題(シックハウス症候群)により,建築基準 法が改定(平成 15 年施行)され,教室の換気設備の設置が義務づけられるとともに,学校 環境衛生の基準(平成 16 年度改訂)においても教室における濃度測定が盛り込まれた。

(10)

- 8 -

今後は,全熱交換型の換気設備の導入等による冬季の暖房時の熱損失防止への配慮が課題 となっている。

(暖房)

教室の暖房方式については,かつての石炭ストーブから,現在は,室内での吸排気を行わ ず空気を汚さない,いわゆるFF式暖房器具が多く採用されている。

今後は,教室内の均質な温度分布を確保できるような暖房方式の検討が課題となっている。

(遮音・吸音)

教室の遮音・吸音に関しては,遮音性に優れた建具や間仕切材,吸音性の高い内装仕上げ材 などの開発・普及により,教室の良好な音環境確保は向上してきている。

今後は,多様な学習形態に対応するためのオープンスペースの設置により,隣接する教室 相互の音に対する工夫・配慮が課題となっている。

(3)社会的状況等の変化

①地方分権等の推進

近年において,これまでの中央集権型行政システムの抜本的な見直し,変動する国際社会 への対応,また,個性豊かな地域社会の形成や高齢社会・少子化社会への対応などの観点 から,地方分権や規制緩和が推進されてきている。

具体的には,地域社会の多様な諸条件や地域住民のニーズに応じた行政サービスを行うこ とができるよう,様々な分野における現行の国の規制・基準の緩和や撤廃等の見直しが強 く要請されており,構造改革特別区域法(平成 14 年 12 月 18 日公布)や規制改革・民間開 放推進3か年計画(平成 16 年3月 19 日閣議決定)等により取組が進められている。

②基準等の在り方の変化

今日の社会的ニーズの多様化,規制改革の要請等の流れの中で,いわゆる事前規制型から 事後チェック型の行政に転換していくことが基本とされ,学校設置基準や建築基準法等,

施設の設置等に係る基準についても,その内容の大綱化・弾力化が進められている。

③社会資本関係

国,地方の厳しい財政状況の中,これからの学校施設は貴重な公共施設,社会資本として 有効活用を図る必要があり,また,地球規模での環境負荷の低減の観点から建設,解体に おけるエネルギー使用量の削減のため建物の長寿命化を図る必要がある。このような長寿 命化,有効活用の観点から建物の用途変更や情報化,省エネ等へ柔軟に対応できるように,

学校施設においても余裕のある構造性能や空間の確保が重要な課題となっている。

また,近年では学習環境の高度化等を図る観点から,社会教育施設,高齢者福祉施設等と 複合して建設されるケースも増えてきており,今後は事業効率化の観点も含め他の施設と 複合化した学校施設の整備への要請が高まるものと想定される。

(11)

2.教 室 等 の室 内 環 境 の 現 状 の 評 価 等

児 童 生 徒,教 師等 の 教 室利 用 者 や 学 校 の設 置者 等 の 教 室 空 間等 に 関す る評 価,認 識,要 望 等 の幅 広 い 意 見 を把 握 す るた め に,ア ン ケ ー ト・ヒア リン グ方 式 等 に よる調 査 を 実 施 。

2‑1児 童 生 徒 の 評 価 (1)調 査 の 目 的

・ 小 ・中 ・高 等 学 校 の 児 童 生 徒 に対 して,現 在使 用 してい る教 室 に つ い て の 印 象 ・評 価 を把 握 す る と と もに,現 在 の 教 室 に満 足 して い るか 否 か,ま たそ の理 由 を 明 らか にす る こ とを 目的 と し た ア ン ケ ー ト調 査 を行 っ た。

・ さ らに,複 数 校 の ア ン ケー ト調 査 結 果 を各 学 校 間 で比 較 す る こ とに よ り,

学 齢 段 階 に よ る評 価 の違 い

ク ラ ス人 数 に よ る評 価 の違 い

従 来 型 教 室 とオ ー プ ン型 教 室 の評 価 の違 い 等 につ い て 考 察 を行 っ た。

(2)調査 対象

・ ア ン ケ ー ト調 査 は 「従 来 型 」 と 「オ ー プ ン型 」 の学 校(首 都 圏20校 の 小 ・中 ・高 等 学 校)の 全 学 年 の 児 童 生 徒10,246名 を対 象 に行 った 。

・ 調 査 の対 象 で あ る高 等 学 校 は3校 と も1ク ラ ス人 数 が40名 の総 合 高 校 で あ り,選 択 す る科 目 や 授 業 内容 に よ り使 用 す る教 室 は 異 な るた め,ア ン ケー トは通 常 ホ ー ム ル ー ム等 で使 用 す る教 室 に お い て ク ラス ご とに行 っ た。

表2‑1児 童 生 徒 ア ン ケ ー ト実 施 状 況

※ 間 口:窓 か ら廊 下側 の壁 ま での距 離。 奥行 き:黒 板 か ら後 ろの壁 まで の距離 。

※天 井高(最 高 ・最 低):格 子 等 の見 か け天 井 を設 置 して い る場合 は,見 か け天井 の高 さを記 載。

(12)

- 10 -

(3)調査内容

現在の教室空間に対する印象・認識について代表的な形容詞(ゆったりした,天井が高い,

落ち着いた感じ等)について5段階(小学校低学年は3段階)での評価を求めた。また,教 室の満足/不満足に係る評価,及び自由記入による評価や要望についての意見を聴取した。

図 2-1 アンケート調査票

(13)

(4)調査 結 果

① 形 容 詞 対5段 階 評 価 の 全 体 的 な傾 向(表2‑2)

・ 形 容 詞 項 目 間 の 相 関 行 列 表 か ら全 体 的 な 傾 向 を 読 み と る と,項 目 間 で 相 関 が 高 い の は ゆ っ た り し た 」 ひ ろ い 」 開 放 的 な 」 す っ き り し た 」 満 足 」 の5項 目で あ る 。

中 で も 最 も 相 関 の 高 い の は 「ゆ っ た り した 」 の 項 目 で あ る。 つ ま り,「 ゆ っ た り した 」 と評 価 さ れ る 教 室 は,「 ひ ろ い 」 開 放 的 な 」 す っ き り し た 」 満 足 」 の 評 価 を さ れ や す い と 言 え る。 こ れ は 学 齢 を 問 わ ず に 見 ら れ る傾 向 で あ る 。

表2‑2形 容 詞 項 目間 の 相 閨 行 列 表

*各 項 目間の 関連 の度 合 いの指 標 で あ る相 関係 数 は(+1〜‑1)の 値 とな り,絶 対 値 が高 い ほ ど(±)強 い 相 関が あ る。

*マ イ ナ ス(一)は逆 の相 関 であ る。

一11一

(14)

② 学 齢 段 階 に よ る 傾 向(図2‑2〜2‑4)

・ 教 室環 境 の評 価 の全 体 的 な傾 向 と して,学 齢 が 上 が る とマ イ ナ ス 評価 が 増 加 の傾 向 に あ る。

・ 特 に 高校1年 生 以 上 にマ イ ナ ス評 価 の 増加 が 顕 著 で あ る。

・ す な わ ち,学 齢 が 上 が る ほ ど教 室 は 「せ まい 」 「き ゅ うくつ な 」 「圧 迫感 が あ る」 と評 価 さ れ る傾 向 が あ る。

・ 評 価 の バ ラ ツ キ(標 準 偏 差)は 学 齢 段 階 に よ る違 い は見 られ な い が,学 齢 が上 が る と若 干 バ ラ ツ キ が 小 さ くな る傾 向 が あ る。

図2‑2学 齢 段 階 に よ る 「教 室 が ひ ろ い 一 せ ま い 」 の 傾 向

図2‑3学 齢 段 階 に よ る 「教 室 が ゆ っ た り した 一 き ゅ う くつ な 」 の 傾 向

図2‑4学 齢段 階 に よる 「教室 が 開放 的 な 一圧迫 感 が ある」 の傾 向

*中 央値:対 象 全 デー タ を順 に並 べた 際 の 中央 の数 値

*下 位4分 値:中 央 値 か ら さ らに 下位側 に2等 分 した 中央 の数 値

*上 位4分 値:中 央 値 か ら さ らに 上位側 に2等 分 した 中央 の数 値

*標 準偏 差:デ ー タのば らつ き(デ ー タの平 均 と差 の2乗 の平均 の 正 の平方 根)

一12一

(15)

③ ク ラス 人数 に よ る傾 向(図2‑5) (ア)従来 型教 室 の 場 合

・ 全 体 的 な傾 向 と して,ク ラ ス 人数 が 増加 す る とマ イ ナ ス の評 価 が 増加 す る傾 向 に あ る。

・ す な わ ち ク ラス 人 数 が増 加 す る と 「せ ま い 」 「き ゅ う くつ 」 「圧 迫 感 が あ る」 「ご ち ゃ ご ち ゃ した 」 の 評 価 が多 くな る。

・ しか し,「 天 井 が 高 い 一 低 い 」 の評 価 は例 外 で,ク ラ ス人 数 が 多 い方 が 「天 井 が 低 い 」 と 評 価 され る場 合(小6,中2)と 逆 の 場 合(小4)が あ る。

(イ)オ ー プ ン型 教 室 の 場 合

ゆ っ た り し た 一 き ゅ う く つ な 」 ひ ろ い 一 せ ま い 」 の 評 価 は,同 じ 変 動 傾 向 が あ り ク ラ ス 人 数 が 増 加 す る とマ イ ナ ス 評 価 が 増 加 す る 。

す っ き り し た 一 ご ち ゃ ご ち ゃ し た 」 開 放 的 な 一 圧 迫 感 が あ る 」 天 井 が 高 い 一 低 い 」 の 評 価 は,ク ラ ス 人 数 に よ る 一一定 の 傾 向 が な く,学 校 間 の 差 が 大 き い 。

図2‑5ク ラ ス 人 数 に よ る傾 向

一13一

(16)

④ 従 来 型 教 室 とオ ー プ ン型 教 室 に よ る傾 向(図2‑5)

・ 全 体 と して,従 来 型 教 室 に 比 べ て オ ー プ ン型 教 室 の 方 が プ ラス の評 価 を され る傾 向 が あ り, 学 齢 が 上 が る ほ どそ の傾 向 が 強 くな る。

・ しか し特 に オ ー プ ン型 教 室 の 評 価 は 学校 間 のバ ラ ツ キ が大 き く,さ らに 教 室 の プ ラ ン タイ プ に よる個 別 の 考 察 が 必 要 で あ る と考 え られ る。

⑤ 「天 井 が高 い一 低 い」 の 評 価 傾 向(図2‑6) (ア)小学 校 教 室 に つ いて

・ 従 来 型 教 室 の 場 合 は 「ど ち らで もな い 」 の評 価 が 最 も多 く4割 〜6割 を 占 め る こ とか ら, 児 童 は 教 室 の 天 井 高 に 関 して は 高 い と も低 い とも感 じて い な い様 子 が うか が え る。

・ 一方,オ ー プ ン型 教 室 に お け る天 井 高 の 評 価 は 多 様 で学 校 間 に よ り大 き く異 な る。 そ の傾 向 を 大 ま か に把 握 す る と,実 際 の 天 井 が 高 い ほ ど 「天 井 が 高 い 」 と評価 され る傾 向 が あ る。

図2‑6「 天 井 が 高 い 一低 い 」 の 評 価(小 学 校)

一14一

(17)

(イ)中 ・高 等 学 校 教 室 に つ い て(図2‑7)

・ 中 学校 の従 来 型 教 室 お よび 高 等 学 校 の 場 合 は,「 どち らで も な い」 の評 価 が最 も多 く4割

〜6割 を 占 め る。

・ 一方,中 学 校 オ ー プ ン型3校 につ い て は 「天 井 が 高 い 」 の評 価 が他 校 と比 べ て 多 い傾 向 が あ る。

⑥ 「満 足 して い る ・満 足 して い な い 」 と 自由 記 述 につ い て

満 足 し て い る 」 の 理 由 で 最 も 多 い の は 心 理 面 」 に よ る も の で,具 体 的 に は 好 き 」 し い 」 落 ち 着 く」 な ど の 記 述 が 挙 げ られ る 。

・ 次 に 多 い の は 広 さ」 に 関 す る も の で,「 教 室 が 広 い 」 ゆ っ た り して い る 」 な ど で あ る。

・ 一 方,「 満 足 して い な い 」 の 理 由 で 最 も 多 い の は,「 広 さ 」 に 関 す る 内 容 で あ り,「 教 室 が 狭 い 」 机 ま わ りが 狭 い 」 き ゅ う く つ 」 通 路 が 狭 い 」 圧 迫 感 が あ る 」 な ど で あ る。

・ 以 上 の こ と か ら 教 室 の 平 面 的 な 広 さ一 狭 さ 」 が 児 童 生 徒 の 満 足 一 不 満 足 」 の 評 価 に 直 接 的 に 結 び つ い て い る と考 え られ る。 ま た,教 室 の オ ー プ ン化 に は 賛 否 が あ り,「 開 放 的 」 「自 由 な 場 所 が あ る 」 とい う意 見 が あ る 一 方 で,「 隣 の 教 室 の 声 が 聞 こ え て 集 中 で き な い 」 下 か ら 見 られ て 気 に な る 」 な ど の 記 述 も 見 られ る 。

⑦ 高 等 学 校 の 結 果 に つ い て(図2‑8〜2‑10)

(ア)「ゆ っ た り した 一 き ゅ う く つ な 」 等 の 評 価 傾 向 に つ い て

・ 小 ・中 学 校 と 比 較 し て,調 査 対 象 す べ て の 高 等 学 校 に マ イ ナ ス 評 価 が 多 く見 られ る 。3校 ず れ も,ク ラ ス 人 数 が40人 と な っ て い る こ とが 要 因 と考 え ら れ る 。

・ 特 に マ イ ナ ス 評 価 が 過 半 数 を 占 め る 項 目は,「 き ゅ う くつ 」 混 ん で い る 」 落 ち 着 か な い 」

教 室 が せ ま い 」 ご ち ゃ ご ち ゃ し た 」 机 ま わ り が せ ま い 」 で あ り,次 に マ イ ナ ス 評 価 が 多 い の は 圧 迫 感 が あ る 」 黒 板 が み え に くい 」 で あ る 。

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(18)

・ 天 井 が 高 い 一 低 い に つ い て は 「ど ち らで も な い 」 の 評 価 が 最 も 多 く4割 〜6割 を 占 め る。

図2‑8「 ゆ っ た り した 一 き ゅ う くつ な 」 の 評 価(高1)

図2‑9「 ゆ っ た り した 一 き ゅ う くつ な 」 の 評 価(高2)

図2‑10「 ゆ っ た り した一 き ゅ う くつ な 」 の 評 価(高3)

(イ)「満 足 して い る一 満 足 して い な い 」 の傾 向 と 自 由記 述 に つ い て

・ 小 ・中 学校 と比 較 して 「満 足 して い な い 」 の 割 合 が多 く,な か で もY総 合 高 校 は60〜75%と 顕 著 で あ る。

満 足 して い な い 」 理 由 の 自 由記 述 で 最 も多 い の は 「教 室 の せ ま さ」 や 「人 数 の 多 さ」 に 関 す る内 容 で あ り,そ の結 果 「黒 板 の 見 え に く さ」 や 「教 室 内 の 空 気 汚 染 」 「不 快 な 臭 い」 に つ な が り,授 業 の集 中 に も悪 影 響 が 出 て い る記 述 が多 く見 られ る。

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(19)

- 17 -

2-2 教師の評価

(1) 調査の目的

小・中・高等学校の教師に対し,現在使用している教室空間に対する意識・評価及び要望等 の概況を把握,分析するためアンケート方式による調査を実施。

(2) 調査対象

①公立学校

(ア)小 学 校:各都道府県域内3市町村各1校の各学年1名のクラス担任

165 校/893 学級 (イ)中 学 校: 同上 154 校/443 学級 (ウ)高等学校:各都道府県各2校の各学年1名のクラス担任 91 校/273 学級

②私立学校

(ア)小 学 校:各学年1名のクラス担任 8校/ 48 学級 (イ)中 学 校: 同上 11 校/ 33 学級 (ウ)高等学校: 同上 16 校/ 48 学級

(3) 調査内容

①基本調査

評価教室に関する内容(学級人数,家具,空調設備等の状況,オープンスペースの有無,天 井の形状など)

②教室から受ける印象についてのアンケート調査

現在の教室空間に対する印象・認識について代表的な形容詞(ゆったりした,天井が高い,

落ち着いた感じ等)についての5段階での評価

教室の満足/不満足に関する記述による評価(記述式)

教室環境として重要な事項等の認識に関する調査(選択肢式)

自由記入による要望等

(4) 調査結果 ※「公私」の特記のない場合は公立学校に関する内容を示す。

【教室環境評価】

<学校種別の結果>(図 2-11)

児童生徒が見えやすい,声が通るなど,教師の授業のしやすさに関する評価は比較的高い。

私立学校に関しても同様の傾向が見られる。

ゆったり感,広さ感,混み合い感など「広さ」「密度」に関する項目は小・中・高等学校総 じて低い評価。私立学校に関しても同様の傾向が見られる。

天井の高さに関しては,小・中・高等学校ともに「どちらでもない」が大半を占めているが,

学齢が上がるに連れて高いと感じる割合が減少。私立学校に関しては,学齢に応じた明確な傾 向は見られない。

「広さ」「密度」に関する項目においては学齢が上がるに連れて評価が下がる傾向が見られ る。

小学校について,学年による評価の違いを見ると,密度による差,学級規模による差ほど

(20)

大 き な 差 は 見 られ な い が,ゆ っ た り感,広 さ感 な どに 関 して は 学 齢 が 上 が る に 連 れ て マ イ ナ ス 評 価 が 多 くな る傾 向 が あ る。

図2‑11

〈 学 級 規 模/密 度 に よ る 評 価 の ち が い 〉(図2‑12,2‑13)

・ 小 ・中学 校 と も に温 熱 感,に ぎや か さ以外 の 全 て の項 目で学 級 規 模 に よ る評 価 の傾 向 が顕 著 に 見 られ る。 私 立 学校 に 関 して も 同様 の傾 向 が 見 られ る。

・ 特 に広 さ感,密 度感 に 関す る項 目で は,25〜30人/学 級 の規 模 で評 価 は 中 間的 に な り,そ れ 以 上 の規 模 で は,マ イ ナ ス 評 価 とな る傾 向 に あ る。

・ 教 室 面積 を学 級 児 童 生 徒 数 で割 っ た密 度別 に評 価 の傾 向 を み る と,小 ・中 ・高 等 学 校 別,学 級 規 模 別 に比 べ 更 に顕 著 な 差 が見 られ る。(密 度 が 高 い ほ ど,マ イ ナ ス評 価 が 増 え る。)

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(21)

・ 小 ・中 学校 と も に密 度 が高 い ほ ど評 価 が 悪 くな る が,中 学 校 は そ の傾 向が よ り顕 著 に な る。

図2‑12学 級 規 模 によ る教室 環 境評 価 の違 い(小 学 校) 図2‑13学 級 規 模 によ る教室 環 境評 価 の違 い(中 学校)

【満 足 度 の ち が い 】(図2‑14,2‑15,2‑16)

満 足 と思 う項 目,不 満 足 と思 う項 目に つ い て は,小 ・中 ・高 等 学 校 と も に割 合 は 大 き く違 わ な い。 私 立 学校 に 関 して は,満 足 と思 う項 目が4〜5割 程 度 あ っ た 。

図2‑14

一19一

(22)

教 師 の 教 室 に対 す る満 足 度 は,担 当 して い る児 童 生 徒 の 学 齢(低 ・中 ・高 学 年/小 ・中 ・高等 学 校)に よ る違 い は見 られ な い が,教 室 内 の 人 口密 度 別 に そ の割 合 を見 る と,明 らか に密 度 が 高 くな る(狭 くな る)に 連 れ て 不満 を訴 え る項 目が多 くな る こ とが 分 か る。

図2‑15 図2‑16

教 室 環 境 に 重 要 と思 わ れ る要 素 】(図2‑17)

小 ・中学校 で は,「 安 全 性 ・防犯 性 」 へ の 需 要 が最 も高 く,次 い で 「快 適 性 」 が あ げ られ て い る。 小 学校 で は,「 多 様 な学 習形 態 へ の 対 応 」 が高 い割 合 で 望 ま れ て い る が,中 ・高 等 学校 で は,「 居 心 地 」 「快 適 性 」 の方 が需 要 が 高 い 。 小 ・中学 校 と高 等 学 校 で は少 々,需 要 の優 先 順 位 に違 っ た傾 向 が 見 られ る。 私 立 学校 に関 して 需 要 が 高 い もの を見 る と,小 学 校 で は 「安 全 性 ・防犯 性 」 「多様 な学 習 形 態 へ の対 応 」 「居 心 地 」 の順,中 学校 で は,「 快 適 性 」 「安 全 性

・防犯 性 」 「居 心 地 」 の順 ,高 校 では,「 快適性」 「居 心地 」 「安全性 ・防犯性」 の順 となっ て い る。

な お,小 学 校 の 学 年 に よ る 違 い を 見 る と,小 ・中 ・高等 学 校 と比 べ 必 要 とす る 要 素 に 違 い は 見 られ ず,順 位 も低 ・中 ・高 学 年 で 違 い は な い 。 し か し,低 学 年 で は,「 安 全 性 ・防 犯 性 」 の ポ イ ン トが 高 く,「 情 報 化 へ の 対 応 」 に 関 して は他 の 学 齢 よ りも ポ イ ン トが低 く な っ て い る。

図2‑17

一20一

(23)

必 要 と 思 わ れ る 工 夫 ・整 備 】(図2‑18)

上 記 の 教 室 環 境 を実 現 す る た め に必 要 と思 われ る 工夫 ・整 備 に つ い て は,小 ・中 ・高等 学校 と もに ほ ぼ 同 じ傾 向が 見 られ,「 教 室 の 広 さ」 を最 も必 要 と して い る こ とが 分 か る。 ま た,広 さの確 保 に 次 い で,「 自然 採 光 の確 保 」 「通 風 の確 保 」 「照度 の確 保 」 「温 湿 度 管 理 」 「遮 音 性,吸 音 性 の確 保 」 と空 気,熱,光,音 環 境 に 関す る整 備 へ の需 要 が 高 い こ とが分 か る。

小 学校 で の 学 齢 段 階 に よ る差 は ほ とん ど見 られ ない 。

な お,「 天 井 の 高 さの確 保 」 の 回答 は,全 体 の 中 で は か な り少 な い 状 況 とな っ てお り,私 立 学 校 に 関 して も同 様 の状 況 で あ っ た。

図2‑18

一21一

(24)

- 22 -

2-3 保護者の評価

(1)調査の目的

小・中・高等学校の児童生徒の保護者に対し,現状の教室環境に対する印象・認識及び今後 必要と思われる事項について概況を把握するためアンケート方式により調査を実施。

(2)調査対象

児童生徒アンケートを実施した学校のうちアンケート対応可能な学校の児童生徒の保護者を 対象とした。

アンケートは役員・保護者会等で保護者が来校した際に実施してもらった。

(ア)小学校 6校(従来型2校,オープン型4校) 77 人 (イ)中学校 2校(従来型1校,オープン型1校) 20 人 (ウ)高等学校3校 44 人 計 141 人 (3)調査内容

教室空間に対する印象・認識等についての調査

教室環境に対する印象

現状の教室環境に対する印象について代表的な形容詞(ゆったりした/天井が高い/すいてい る/にぎやか/広い/暑い・寒い/明るい)の7項目について4段階で評価

教室環境に重要と思われる事項

11 選択肢の中から重要だと思われる順に最大6項目まで選択

②で選択した事項を実現するために,教室環境に計画・設計上の工夫が必要と思われる事項 18 選択肢の中から重要だと思われる順に最大8項目まで選択

自由記述(教室空間に対する印象・要望について)

(4)調査結果

教室環境に対する印象(図 2-19)

教室の広さに関しては,「すいている」「広い」の質問に対して否定的回答となっており,

高校ではより顕著である。

「すいている」:はい(小 14%・中 15%・高 15%)/「広い」:はい(小 12%・中 10%・高 5%)に対して,「すいている」:いいえ(小 38%・中 15%・高 45%)/「広い」:いいえ

(小 26%・中 20%・高 53%)と「はい」を上回っており,高校では高い割合となっている。

天井の高さに関しては「天井が高い」:「はい」と「どちらでもない」の割合は(小 95%

・中 95%・高 85%)となっており,現状の天井高については,ほとんどの保護者が「高い」

「どちらでもない」と認識しているといえる。

(25)

図2‑19教 室 環 境 に 対 す る 印 象

教 室 環 境 に 重 要 と思 わ れ る事 項(図2‑20)

・11項 目か ら重 要 と思 わ れ る順 に複 数(最 大6項 目)選 択 した 項 目の うち上 位5項 目を 挙 げ る と

(ア)小 学 校(c:安 全 性84%/e:快 適 性74%/g:声 聴 取65%/f:黒 板 視64%/i:健 康 面64%) (イ)中 学 校(g:声 聴 取95%/c:安 全 性75%/f:黒 板 視75%/d=居 心 地65%/a:多 様 化60%) (ウ)高 等 学 校(c:安 全 性86%/e:快 適 性84%/g:声 聴 取64%/黒 板 視61%/居 心 地59%)

と な っ て お り,小 ・甲 ・局 佼 と も 安 全 ・防 犯 性,快 道 性 及 ひ 声 の 聞 き 取 りや す さ等 の 授 芙 へ 集 中 で き る 環 境 を 望 む 傾 向 が 見 ら れ る 。

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(26)

図2‑20重 要 と思 わ れ る教 室 環 境(順 位 別 回 答 割 合/小 ・中 ・高)

教 室 環 境 に 計 画 ・設 計 上 の 工 夫が 必 要 と思 わ れ る事 項(図2‑21)

・18項 目か ら重 要 だ と思 わ れ る順 に複 数(最 大8項 目)選 択 した項 目の うち 上位(選 択 率 50%以 上)を 挙 げ る と

(ア)小 学 校(g:自 然 採 光73%/h:通 風70%/i:照 度68%/j:換 気68%/a:広 さ68%/k:冷 暖 房 設 備61%) (イ)中 学 校(g:自 然 採 光95%/i:照 度90%/a:広 さ65%/j:換 気60%/p:メ ンテナンス50%)

(ウ)高 等 学 校(a:広 さ64%/h:通 風64%/g:自 然 採 光61%/j:換 気61%/k:冷 暖 房 設 備59%/i:照 57%/p:メ ンテナンス50%)

とな り,小 ・中 ・高 校 と も 自然 採 光,通 風,換 気 等 の室 内環 境 及 び 広 さに 関す る事 項 が 上 位 を 占め る傾 向 が 見 られ る。

一24一

(27)

図2‑21必 要 と 思 わ れ る 教 室 空 間 の 計 画 ・設 計 事 項(小 ・中 ・高)

自 由記 述(教 室 空 間 に 対 す る 印象 ・要 望 に つ いて)

・ 教 室 の 広 さ や 音,夏 の 暑 さ対 策 へ の 配 慮 な ど,前 述 の ア ン ケ ー ト結 果 を 反 映 した 回 答 が 目 立 っ た 。

一25一

(28)

- 26 -

2-4 施設管理者の意識

(1)調査の目的

小・中・高等学校の設置者(ここでは,施設整備・管理担当者をさす。)に対し,教室環境 及びその整備に関する全般的な認識・評価と要望並びに教室天井高基準に関する認識・評価と 要望についての全国的な概況を把握・分析するためにアンケート方式により調査を実施。

(2)調査対象等

①公立学校

各都道府県(47)及び都道府県ごとに各6市町村(282),計 329 の自治体に調査を依頼。323 の自治体より回答(98%)。

②私立学校

小学校,中学校,高等学校のいずれかを設置している 23 者より回答。(23 者のうち,小学校 設置者は8,中学校設置者は 12,高等学校設置者は 17。(重複設置あり))

(3)調査内容

①教室の良好な環境づくりに関すること (ア)教室環境として重要だと思われる事項

(イ)教室空間の計画・設計上工夫が必要と思われる事項

②教室空間の形状に関すること

(ア)教室の天井高の基準に関すること(基準に関する認識等)

(イ)教室の天井高の実態について(天井高を意図的に変えている普通教室の有無等)

(4)調査結果

①教室の良好な環境づくりに関すること (ア)教室環境として重要だと思われる事項

公立学校の設置者(自治体)からの回答結果を図2-22に示す。

重要順に上位6項目までに挙げられた事項のうち,3割以上の自治体が挙げた事項は9 項目にわたっている。

最も多く挙げられているのは「安全性・防犯性(c:安全性)」(90%),次いで「快適性(温 湿度・空気の清浄さ)(e:快適性)」(80%),「室内空間としての居心地の良さ(d:居心地)」

(66%),「健康面の配慮(i:健康面)」(63%)の順。

なお,教室の光・音に関する「黒板のみえやすさ(f:黒板視)」,「声の聴き取りやす さ(g:声聴取)」がそれぞれ5番目(53%),8番目(42%)となっている。

重要度の上位(第1位(■部分)及び第2位(■部分))に最も多く挙げられているのは「c:

安全性」であり,次いで「e:快適性」「d:居心地」「グループ学習等の多様な学習形態へ の対応(a:多様化)」「i:健康面」の順。

また,私立学校の設置者からの回答結果についても,細かい部分で公立学校と若干の差 異はあるが,ほぼ同様の傾向が見られる。

公立・私立を通じ全体として,児童生徒の安全及び健康と居住性に関する事項が多く,

かつ,重要度の上位に挙げられる傾向が見られる。

(29)

図2‑22重 要 と思 われ る教室 環境(公 立)

(イ)教室 空 間 の 計 画 ・設 計 上 工 夫が 必 要 と思 わ れ る事 項

・ 公 立 字 校 の 設 置 者 旧 治 体)か ら の 回 答 結 果 を 図2‑23に 示 す 。

・ 上 記(ア)に 挙 げ られ た 教 室 の 環 境 を 実 現 す る た め に 工 夫 が 必 要 と思 わ れ て い る 計 画 ・設 計 事 項 と して 挙 げ られ た も の の う ち,3割 以 上 の 自治 体 が 挙 げ た 事 項 は8項 目 に わ た っ て い る。

・ 最 も 多 く挙 げ られ て い る の は,「 十 分 な 自然 採 光 の 確 保(g:自 然 採 光)」 及 び 十 分 ・均 質 な 照 度 の 確 保(i:照 度)」(い ず れ も74%),次 い で,「 通 風 の 確 保(h:通 風)」(63%),「 壁 ・ 床 の 仕 上 げ 材 の 選 定(e:仕 上 材)」(62%),「 教 室 の 広 さ の 確 保(a:広 さ)」(60%)の 順 。

・ ま た,私 立 学 校 の 設 置 者 か ら の 回 答 結 果 に つ い て も,細 か い 部 分 で 公 立 学 校 と若 干 の 差 異 は あ る が,ほ ぼ 同 様 の 傾 向 が 見 られ る 。

・ 公 立 ・私 立 を 通 じ全 体 と し て,「a:広 さ 」 の ほ か,光,音,熱 ・空 気 に 関 す る 事 項 が 多 く 挙 げ られ る 傾 向 が 見 ら れ る 。

・ な お,「 天 井 の 高 さ の 確 保(d:天 井 高)」 を 挙 げ た 割 合 は,公 立 学 校 で は 全18項 目 中16番 目(1 8%),私 立 学 校 で は 全18項 目 中10番 目(43%)と な っ て い る 。

図2‑23工 夫が必 要 と思 われ る計画 ・設 計事 項(公 立)

一27一

(30)

②教室空間の現状に関すること (ア)教室 天 井 高 基 準 に関 す る認 識

・ 公 立 学校 の 設 置 者(自 治 体)か らの 回 答 結 果 を 図2‑24に 示 す。

・ 公 立 ・私 立 を 通 じて,小 学 校 低 学 年 及 び 高 学 年 で は 「高 い 」側 に評 価 す る設 置 者 が や や 多 く 見 られ るが,全 体 と して各 学 校 段 階 と も,高 い ・低 い の いず れ で もな い 「3:適 当」 の評 価 が最 も多 くな って い る。(5〜8割)

図2‑24教 室 天 井高 に 関す る認 識(公 立)

(イ)教室 天 井 高 基 準 を制 約 的 に感 じた こ との 有 無

・ 教 室 の 天 井 高 の基 準 を制 約 的 に感 じた こ とが あ る との 回答 数 は,公 立 学 校 で は90(28%),私 立 学校 で は5(22%)。

・ 制 約 的 に感 じた 事 項 と して は,公 私 全 体 で は,「 既 存 施 設 の 改 修(2重 床,OAフ ロ ア化 等)に 関す る こ と」 が最 も多 く挙 げ られ て い る。 なお,公 立 で は,「 整 備 コ ス トに 関す る

こ と」 も多 く挙 げ られ て い る。

・ な お,そ の他 と して,教 室 棟 以 外 の 学 校 施 設 や 学 校 施 設 以外 の 施 設 の 教 室(学 校)へ の転 用 に 関す る こ とな どが挙 げ られ て い る。

(ウ)教室 の 天 井 高 の 実 態(天 井 高 を意 図 的 に 変 えて い る普 通 教 室 の 有 無)

・ 天 井 高 を意 図 的 に変 え て い る普 通 教 室 が 「あ る(は い)」 との 回 答 は,公 私 全 体 で16。

変 えて い る理 由」 と して は,音 響 や 照 明 の効 果 に 関す る もの が多 く,次 い で 空 間 の変 化 等 に 関 す る も のが 挙 げ られ て い る。

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(31)

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2-5 施設設計者の意識

(1)調査の目的・内容

学校建築に見識を有する建築家に対し,学校施設・教室等の計画・設計について,現在,意 識している問題点やその改善方策等に関する意見等の把握

(ヒアリング・ディスカッション)

◇日 時:平成 16 年 12 年 15 日(水) 10:00~11:00

◇場 所:国立教育政策研究所

◇建築家:湯澤建築設計研究所取締役代表,関東学院大学教授 湯澤正信

㈲小泉アトリエ取締役代表,東京都立大学助教授 小泉雅生

㈱アルコム取締役副代表 寺嶋修康

㈱日本設計建築設計群シニアアーキテクト 小泉治 ◇司 会:東京都立大学教授 上野淳

(2)調査結果

①日頃,学校建築のデザインにどんなことをテーマとしているか?

学校と地域の関係を形成すること,また,情報教育センターや図書館を学校の中心に置き,

そこから連続的に学習空間を形成することを考えている。

最近設計した学校では,「小さな町としての学校,大きな家としての学校,地域の小箱と しての学校」をキャッチフレーズとしている。

学校の中心に居るのは子どもたちで,子どもたちの目線を大事にしようと考えている。

双方向の会話が成り立つ空間作りを考えている。また,教科に興味を持ち,学校に行きた いと思えるような空間作りを考えている。

②教室・オープンスペースまわりのデザインにどんな工夫をしているか?

オープンスペースを中心に,その周りに小さな部屋として教室を配置するなど,教室とオ ープンスペースの関係というより,学校全体の中での建築的なオープンスペースの在り方,

建築システムとしての在り方を考えている。

オープンスペースという広がりのある空間の中で,どう居場所を造っていくかが設計のポ イントと考えている。

学校全体の規模と子どもたちの数による密度感やスケールなどについて,見直す時期に来 ている。

アルコーブ・ベンチのある小さな部屋,座学のスペースを持つ中教室及び普通の教室とい う3つの教室タイプを1つの教室で扱うタイプを造っている。

③教室の天井高3mの規定(建築基準法)についてどのように思うか?

木格子の天井を 2.7mの高さで計画したが,スケールとか,平面的な大きさとのバランス の中で天井高を決めるべきだと考えている。

小規模校の設計において,オープンスペースについては広く天井も高くし自由な感じとし

(32)

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たが,教室については 35 ㎡,天井高 2.4~2.7mとして,集中して勉強するというイメージ とした。

オフィスビルや住宅では,従来より天井が高いものが出てきている。教室でも空間の広さ と高さの関係を考える必要がある。

コストの問題で天井高の議論となっているなら,他に方法があるのではないかと思う。

④その他,学校建築に関する諸基準,法規について気になっていることなど。

学校を巡る状況が変化している中,関係諸法規が対応しきれていない。ひとつは複合化や 一般開放する場合,法的規制が学校の用途で掛かるか,一般の集会場等で掛かるかという問 題,また,24 時間換気など設備面の問題が出てきている。

冬季,太陽光を取り入れたパッシブ型の計画は,24 時間換気では困難である。

学校建築はこれまで設備の工事費が極端に低かったが,オフィスビル等と同じように全熱 交換機やダクティングを考えなければならない。

一律の仕様規定ではなく,設計の選択肢が確保される性能規定の整備が望まれる。

火災予防条例の関係で,木質感あふれる空間が造りにくい場合がある。

子どもの体格が変化してきており,学校の階段の寸法なども検証する必要を感じる。

⑤その他

スケールは,学校だからといって子どもの寸法に特化しすぎると社会性がなくなる。子ど もに合わせるもの,家庭(社会)に合わせるものの両方あっていい。

学校建築に関する様々な設計の検証が可能な仕組みの整備が必要である。

参照

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