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論文内容要旨

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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名:Prognostic Value of Left Atrial Size and Functional Indices Measured by Three-Dimensional Speckle Tracking Analysis (3 次元スペックルトラッキングによる左房機能と大きさは心血管イベン トの重要な予後予測因子になる)

提携雑誌名 Circulation Journal

専攻名 社会医学系衛生学公衆衛生学 氏名 辻内 美希

内 容 要 旨 背 景 ;2 次 元 心 臓 超 音 波 検 (2DE) に お け る 左 心 房 容 積

(2DLAVImin,2DLAVImax),左心房の Emptying fraction(2DLAEmpF)は MACE

(心血管死,非致死的心筋梗塞,脳梗塞,心不全入院)の予測因子として有 用である.しかし 3 次元スペックルトラッキング法(3DSTA)による左心房 容積,機能指標の有用性に関しての検討はなされていない. 本研究の目的 は 2DE と比較して 3DSTA により測定された左房指標が MACE 予測により有 用性が高いか否かを検討することである.

方法 ;2010 年から 2015 年までに 2DE,3DSTA を施行した 514 人(平均年齢 66±15 歳,男性 62%)の患者を無作為に選出し後ろ向きに解析した.80 人 の健常人において 2DE,3DSTA を施行し,平均±2SD を Cutoff 値 1 と決定し た.514 人の 2DE,3DSTA のそれぞれの左房指標において MACE に対する ROC 解析を施行し,Cutoff 値 2 を決定した.

結果 ;平均観察期間は 720±383 日であった.MACE は 98 人の患者で認めた.

(心血管死 15 人,非致死的心筋梗塞 9 人,脳梗塞 21 人,心不全入院 58 人,心不全入院のうち 4 人は退院後に心血管死を認めた.)

Kaplan-Meier 生存分析により 2DE および 3DSTA による(左房指標 Cutoff1 および 2)は有意に MACE 発症を予測した(p<0.0001).

臨床背景(年齢,性別,高血圧,冠動脈疾患,糖尿病,eGFR<45ml/m2)左室駆出 率,Cutoff1を用いた左房指標を入れ Cox 解析を施行した.3DSTA を用いた 左房指標は 2DE よりも高い HR を示した.中でも 3DLAEmpF は最も高い HR を 呈した(HR 6.91, p <0.0001).次に 2DE,3DSTA 左房指標の Cutooff2 を 使用した 2 群間で臨床背景,左室駆出率をマッチングした傾向スコア解析

(2)

(PS)を施行し,ATT ・ATE の測定を計算した.左室駆出率にかかわらず,3 つ の 3DSTA 左房指標は,2DE 左房指標・左室拡張能指標より ATT・ATE は高値 で あ り , そ の 中 で も 3DLAEmpF は 双 方 が 高 値 で あ っ た ( total ATT 0.32,ATE 0.33).

臨床背景と左室駆出率をベースモデルとし,2DE と 3DSTA の左房指標を加 えて,回帰モデルの比較を施行した所,3DLAEmpF は Cutoff 1,2 でも AUC は 高値であり有意であった(AUC 0.82).

議論 ; 3DSTA の中で 3DLAEmpF は 3DSTA の中でもどの解析においても有用 であるといえた.PS 解析では LV 拡張指数は低心機能において ATT,ATE は 高値であり,3DLAEmpF は左室駆出率が低下していない患者においてより有 用であるといえるかもしれない.

LAEmpF は左心室縦方向収縮および左心房心筋コンプライアンスによって 決定される左心房貯留機能の指標である.一方,左心房能動ポンプ収縮は, 左心室充満圧および左心房収縮性によって決定される.

左心室充満圧は左心室拡張機能障害の最も重要な臨床指標である.左心房 の能動的ポンプ機能の補償を超える左心室充満圧の増悪は,左心房リザー バー機能の深刻な障害を引き起こす.3DLAEmpF は,左心室拡張機能,左心室 縦収縮機能および左心房コンプライアンスを示すバランスの取れた指標 であると考えられる.

結果;3DSTA による左房容積,左房機能は 2DE による左房指標よりも MACE の予後予測因子として優れていた.特に 3DLAEmpF は今後臨床応用が期待 される.

議論: 3DSTA の中で 3DLAEmpF は 3DSTA の中でもどの解析においても有 用であるといえた.PS 解析では LV 拡張指数は低心機能において ATT,ATE は高値であり,3DLAEmpF は左室駆出率が低下していない患者においてよ り有用であるといえるかもしれない.

LAEmpF は左心室縦方向収縮および左心房心筋コンプライアンスによって 決定される左心房貯留機能の指標である.一方,左心房能動ポンプ収縮は, 左心室充満圧および左心房収縮性によって決定される.

左心室充満圧は左心室拡張機能障害の最も重要な臨床指標である.左心房 の能動的ポンプ機能の補償を超える左心室充満圧の増悪は,左心房リザー バー機能の深刻な障害を引き起こす.3DLAEmpF は,左心室拡張機能,左心 室縦収縮機能および左心房コンプライアンスを示すバランスの取れた指 標であると考えられる.

結果;3DSTA による左房容積,左房機能は 2DE による左房指標よりも MACE

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の予後予測因子として優れていた.特に 3DLAEmpF は今後臨床応用が期待 される.

参照

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