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十五世紀生産革命論再論

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Academic year: 2021

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[論文要旨]

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  て、器・品・品・に、工程の合理化と技術革新に支えられた大量生産の動きがみられ、しかもその動きが農た、る。こうした量産化が志向された要因としては、①十四世紀初頭までに旧来の手法による開発が一定の到達点に達しており、そこに至るまでの労働人口の増加と商品需要の増大が想定されるとともに、少なくとも農業に関しては開発の大規模化が必要になっていた、②鎌倉幕府の滅亡と南北朝の内乱の過程で、御家人等を顧客としていた生産者は新たな購買層の開拓の必要に迫られたため、広く村落上層や町の住人への販売に活路を求めて、こうした人々の手が届くような廉価品の大量生産に乗り出した、の二つがひとまず考えられる。

  そして、幅広い階層の需要に応える生産拠点が各地に成立すると、モノの生産量が増加して流通も活発になり、経済が大きく発展する。しかも、公武の都市領主への依

A Review of the Theory of Production Revolution in the Fifteenth Century NAKAJIMA Keiichi 中島圭一

存度が低いので、彼らの集住する京都や鎌倉を媒介としない流通構造が成立し、面的に広がる地域経済圏が成長していくことになる。物流構造の変容に伴って港町の廃絶や商人層の交代が進み、田畠開発の進展の中で村落社会の再編成と移転も観察されるが、影響はこうした社会経済的変動に止まらなかった。地域経済の発達は、地域社会の成長を促し、これを基盤に地域権力が形成されることになるのである。守護大名の地域権力化は室町幕府の求心性を低下させて応仁の乱の原因となり、乱後はさらに地域の社会・経済に密着した権力である戦国大名が登場して、彼らの角逐の中から近世の社会と政治の秩序が生み出されることになる。以上のように中世という時代を終わらせ、近世への扉を開いた様々な分野の技術革新は「生産革命」と呼ぶに相応しいものと言えよう。【キーワード】十五世紀生産革命、工程の合理化・集約化、大量生産、地域的流通圏、応仁の乱 はじめに        農業と製鉄陶器         生産革命の背景と位置づけ石製品         おわりに木製品と銅銭     

参照

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