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外傷患者における補中益気湯のMRSAの保菌抑制効果、緑膿菌保菌抑制効果、感染症発生予防効果、好中球数、CRP値を評価

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Academic year: 2018

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漢方治療エビデンスレポート

日本東洋医学会EBM委員会エビデンスレポート/診療ガイドライン タスクフォース

21.

その他

文献

植田俊夫, 山下和範, 中森靖, ほか. 補中益気湯 (TJ-41) のMRSA保菌抑制効果の検討: 第

一報. Progress in Medicine 1999; 19: 1000-3. MOL, MOL-Lib

1. 目的

外傷患者における補中益気湯のMRSAの保菌抑制効果、緑膿菌保菌抑制効果、感染症

発生予防効果、好中球数、CRP値を評価

2. 研究デザイン

ランダム化比較試験 (RCT)

3. セッティング

大阪大学附属病院 (救急部)

4. 参加者

1週間以上上記施設に入院した16歳以上の外傷患者22名

5. 介入

Arm 1: 補中益気湯投与群 10名登録されたが2名脱落し、8名。男 : 女 (3 : 1)

平均年齢46.8歳。ISS (injury severity score) 26.1

Arm 2: 非投与群 12名。男 : 女 (3 : 1) 。平均年齢31.2歳。ISS 24.0

6. 主なアウトカム評価項目

入院当日、3日目、7日目、以後1週間ごとに細菌検査。検体は鼻腔、咽頭拭い液、喀

痰、中間尿、糞便、創部擦過物。2群間で MRSAと緑膿菌の発現率、感染症発現率、

CRP、好中球数。

7. 主な結果

好中球、CRPについては両群間に有意差を認めなかった。投与群2名、非投与群5名

に頭部外傷があった。これらの髄膜炎発症頻度は、投与群では発症しなかったが、非

投与群では5名中4名に髄膜炎の発症を認めた。肺炎の発症については、差はなかっ

た。MRSAについては、投与群で8名中1名、非投与群で12名中4名の保菌が確認さ

れたが、有意差を認められなかった。緑膿菌については8名中1名に検出された。

8. 結論

外傷患者において補中益気湯を投与することによりMRSAの保菌、感染症が抑制され

る傾向が見られる。

9. 漢方的考察

なし

10. 論文中の安全性評価

記載なし

11. Abstractorのコメント

救急医療の現場で実践された貴重なRCTである。著者らが本文で論じているように補

中益気湯の投与時期にバラツキがあった。短報のため詳細不明の部分もあるが、補中

益気湯の投与法や投与期間、盲検化の有無などの記載があればさらに信頼性の高い報

告となった。新しいプロトコールで試験を実施中とのことなので、結果を期待したい。

12. Abstractor and date

鶴岡浩樹 2007.6.15, 2008.4.1, 2010.6.1

参照

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