• 検索結果がありません。

教員養成のための資質リストの開発

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "教員養成のための資質リストの開発"

Copied!
9
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

「研究論文」

教員養成のための資質リストの開発

−学部と附属校園の共同研究を通して−

寺嶋浩介(長崎大学教育学部附属教育実践総合センター)

林朋美(長崎大学教育学部)

田中秀明(長崎大学教育学部附属中学校)

原京子・寺田弥寿子(長崎大学教育学部附属幼稚園)

中里かをる・高谷有美(長崎大学教育学部附属養護学校)

坂口洋介(長崎大学教育学部附属小学校)

小原達朗・龍造寺裕則(長崎大学教育学部附属教育実践総合センター)

1.研究目的

近年,教師が職業人として,あるいは人間としても成長・発達していくことの 重要性が指摘されている(浅田はか,1998)。その第一歩を踏み出す大学での教 育実習はその後の成長を考える上でとても重要な機会となる。近年,教員養成課 程を有する大学では,ただ教師を輩出するだけではなく,確かな資質を身につけ,

それを向上させるという視点から,カリキュラムの見直しがなされている。

教育実習において最も重視されているのは学習者が現場を「体験」することに ある。一方で,ただ体験するだけではどんなに様々な校種を体験しても,どんな に長期間体験しても,教師という職業における力量が身につかないのは常識的に 予測される。

このような立場から,長崎大学教育学部における教育実習(教育実地研究)は 学習者kどのような体験の場を「意図的に」与えているのかについて,教育学部 と附属校・園(小学校,中学校,養護学校,幼稚園)のメンバーが「教育実地研 究のあり方」という学部と附属の共同研究体制の中で,相違点を分析した(寺嶋 はか,2006)。その結果,各附属校・園は,「コミュニティへの参加促進」「指導 技術の向上(立案と即時的な意思決定)」「内省を促す環境設定」を体験を通して 実施しようと試みていることがわかった。

ところが,以上のような共通点は抽出されるものの,これは各附属が偶然にも 取り組んでいる内容であり,各校・園間のカリキュラム上の情報交換の土台とな る域を抜け出ていない。本来,学習者を学部の全体カリキュラムを通して育てて いく視点からすれば,教育実習全体で育てるべき学力を明確にし,それに沿って 学習者が評価される(あるいは自己評価する)必要があるといえる。

そこで,本研究では,教育実習を通した学生の資質保証を行うため,校種間の

違いを踏まえた教員養成に必要な資質チェックリストを開発し,それを評価する

ことを目的とする。なお,以上は先述した「学部と附属の共同研究:教育実地研

(2)

2 .研 究 方 法

( 1 ) 筆 者 ら の グ ル ー フ で 資 質 チ ェ ッ ク リ ス ト を 開 発 し た 。 開 発 に お い て は , 普 段 各 校 ・ 園 で 考 え て い る 学 力 ( 学 習 者 に 身 に つ け さ せ た い 資 質 ) や 利 用 し て い る 評価表などを参考に,

r

基 本的 素 養J

r

参加観察実習(学校・園を訪問するのみで,

授 業 を 行 わ な い 1,2年次に行われる実習)J 

r

教 育 実 習 ( 実 際 に 授 業 を 行 う 3年次 以降に行われる実習)Jという 3つの分野でそれぞれ求められる資質について,

分担してリストアップし,グループ間の討議により,各項目を開発した。

(2) (1)で 開 発 さ れ た 項 目 が , 本 学 部 外 で 開 発 さ れ て い る 既 存 の 資 質 リ ス ト と ど の よ う な 相 違 点 が あ る の か に つ い て 比 較 検 討 す る こ と で 本 資 質 リ ス ト の 特 徴 を明らかにした。

( 3 ) 項 目 の 妥 当 性 を 検 討 す る た め , 開 発 さ れ た 項 目 の 必 要 性 を 5件 法 で 各 附 属 校・園の全教員に評価してもらった。また,自由記述も求めた。

3.結 果 と 考 察

3 .   1 .  

1.資質リストの内容

資 質 リ ス ト は 表 1のように 69項 目 に 整 理 さ れ た 。 グ ル ー フ 間 で お お よ そ の 項 目 に つ い て は 了 解 を 取 る こ と が で き た が , や は り 校 園 種 の 違 い が 表 面 化 し た 項 目 も あ る 。 当 初 は 「 校 園 種 独 自 の も の と し て 本 リ ス ト か ら 削 除 し て は ど う か J とい う 議 論 も な さ れ た が そ れ が あ ま り に 多 く な っ て し ま う と 各 校 ・ 園 が 共 同 し て 進 め て い る こ と の よ さ を 失 っ て し ま う た め , あ く ま で グ ル ー フ の 主 観 的 な 判 断 で あるが,あえて残した項目もある。また,

r

基 本 的 素 養Jは 当 た り 前 の こ と が 含 ま れ て い る の で , 必 要 な い の で は な い か と い う 声 も あ っ た 。 し か し , 事 前 指 導 で の 改めての注意喚起という視点から含めることにした。

さらに, 69項目のうちにはいくつかの暖昧な表現を含んでいることも否めない。

一 般 的 に 態 度 を 行 動 目 標 と し て 表 現 す る こ と は 非 常 に 難 し い ( た と え ば 鈴 木 , 2002)。 今 回 は , 現 場 教 師 の 考 え に で き る だ け 沿 う こ と で , よ り 実 践 的 な リ ス ト を 作 成 し た 。 お そ ら く , 現 場 で の 暗 黙 知 の よ う な も の も 含 ま れ て お り , 実 習 を 通

してより明文化できるのであろう。

‑50‑

(3)

表 1 開 発 し た 資 質 リ ス ト お よ び 附 属 校 ・ 園 で の 調 査 結 果

平 均 点 全 養 幼 中

品寸~ 品 十

f本 護 園 校 校 礼儀正しく,場に応じた服装や言葉遣いができる。 4.8  4.7  5.0  4.8  4.8  HH・・・・・・・・・・・・・...・"・・・・・.,‑..・自 由自由自 由・・...・・・・・・・・・・・・・・・...・・・・・・・・...目....‑... ・...  ・̲...   ̲...  ....・.回 2 謙虚な態度で担当職員の指導を受け,仲間の意見を聴く。 4.8  4.6  4.8  4.8  4.9 

‑回目白 ...・.句"・・・・・・4・...・・"・....・...."・""・...̲...̲...̲... 目 白

明るく行動力があり,笑顔で子どもに対応するように努める。 4.8  4.7  5.0  4.7  4.9 

  自白日目 一回・・・... ・ ̲...̲...目・・・・・・・...四回一 ...・...・・・・・・ω...........・.."...・・...・M・・・...・...目白 "・...・..."・ 自民 4 心身共に健康であり,健康管理ができる。 4.6  4.5  5.0  4.5  4.8  基 同副司 " 回一...,....̲.‑即時・・・・ωω.......................句....̲...・H・目...・...・...・...‑・・・・・・・・...・‑・...四掃・....・"・"・"・....・m

5 身の回りの整理整頓を心掛ける。 4.2  4.1  4.4  4.4  4.3  的 ‑・・・・ーー ... .  ・...・...・・...‑...・...・・...・...・...・...  ・..̲..目"・... ・...・・...・目 ・回 ・・・・・・... ・...・・・...・.... ...・"・・・ ・

6 教 材 作 成 や 環 境 整 備 等 の 作 業 が 丁 寧 で あ る 。 4.4  4.3  5.0  4.4  4.3  養 ...  ・...自白司自 白回一回 目 白白" ・...・..............ω.................̲................ ・・・・・・・・...・‑・...・‑・・・・...山町"・...・... ‑・・...・... ...・"・‑

7 時間を守って行動する。 4.7  4.6  5.0  4.7  4.7 

‑・.̲̲.自白 ...‑・・・."..・・・̲...・‑・...・‑・...叩・・・・・・・・・・・...・...町四回 一...目・....・m・...・・m・・ω.山田...・・・・・ ・・ ...・・・・・‑...̲...・...・...  ・.. ・・ ・"・・・・

子どもに積極的にかかわることができる。 4.7  4.6  4.8  4.6  4.8  阿山田 回目 ...・町川H・...・・・・・mm・・・...・‑目.目̲...・...回 目 白・・・・・M・・・・・・...̲...・回目.目"・....・・...目・・・・am・...・...回目・...・...‑自 由 一・・...・...・ .  白"・

9 子どもの思いを理解しようと努めることができる。 4.7  4.8  5.0  4.6  4.7  ...̲..."...・・・・・m・...・‑・...・・・・・・・・・・M・...・・...自 由・ ・ ・・ ・...・・・・・...・...・...・・・・....̲... ・0・・・...ー・"・...̲... .. ...‑・"・. 10 周囲の者(学生・教職員)と協力することができる。 4.6  4.6  4.6  4.6  4.6 11  客観的に授業や保育,子どもの実態を観察することができる。 4.4  4.3  4.6  4.3  4.4  カ

"................................................目 "    ・.........................................................................̲..自 信

12 自分なりの課題をもって観察することができる。 4.5  4.4  4.8  4.4  4.8 

̲...・・H・...  ・・.・.・M・... ...・・・...・...句・,...・ .  同 時 ...・...̲.‑ .‑・...・... 察

13 子どもを多面的に捉えることができる。 4.2  4.4  4.2  4.2  四...・...・....・...̲...̲...山間山・・・・・・・・・・・・・...・・・...・...・...山川町 司 自由 回目...・...・....・...・.目...・.‑・..."・"・ω"・・... 目白・...・... 回目

14 校種による教育の遣いを理解することができる。 4.1  4.1  4.4  4.1  3.9  15 通勤時・勤務時の服装容儀には,場にふさわしいものを選び,清潔感を保つことができる。 4.6  4.4  4.8  4.6 

...・・・田崎 句市 ...・...̲..̲.凶.̲..̲...・‑・H・...・.‑・.‑・ 凶 " ・・・・~...・ m ・・・・・・・・...・・ m ・・ ω... ・...回目・ a ・._...・...-・m

16 出勤時刻など,時間にゆとりをもって勤務できる。 4.5  4.4  5.0  4.5  ...・‑回開ω. 回目 白田町・・... ..・...・"・...~..._..・...・・...・...・・・・...・...・・・... ・・...‑・...・...̲...・. '・・・・・... ..

17 出勤簿の押印を毎日忘れずにできる。 4.2  4.1  4.6  4.1  4.4  司

由 ・...・‑・‑...‑山"・ "・・・ ....・...回 目白目 ・...目・回目・・....・...  叩..m 一 ・・・・田山.・...  ・..・・・・・・...・園田....・ω...・"・"・叩同信回 一・・・・...時四回 ...  .......... . . ‑・・...・... .. 18 遅刻,早退,欠勤,外出などの報告を適時に行うことができる。 4.6  4.5  4.8  4.5  4.6 

"・"・̲...回一"   ...句 ・...・..山田・・・・・a・・・・...  ・...̲...‑・・・ ・‑...・...・...・.‑ 目・...ωω・・・...‑・"・...・.. 同・...白ー 19 提出物(目録,レポート,指導案)の提出の期限を逗守できる。 4.6  4.5  4.8  4.6  4.8 .............. ...̲...・・ωωω......山 田...  自  ・・・・・...・・・...・‑田町 ...  ・m・・・...・.目 白銅山・・am・‑・...  ・..・...・‑・・・・・・・...・‑・.... ..

20 勤務時間中の言動は,礼節さをもって行うことができる。 4.6  4.5  4.8  4.7  4.7  .

....  ・・...・・・・...̲...‑ ...・‑・...・・・・...̲...‑・・・ωm・・̲...・.句 ̲...・...・...・・・・...・...目白・...・.... 目・. 

21  向上心をもち,学び続けようという姿勢をもつことができる。 4.7  4.6  5.0  4.6  4.7 

.叫M自 自司 ・・...・・̲...・・ ・...・...・‑・...・‑・...・....・...・曲 目 "・...・...̲...・... ...‑田町・...̲...̲̲... "・....・...  ‑..・・... ・ 22 謙虚に指導を受けることができる。 4.6  4.5  4.8  4.6  4.7 

"・・・...・・....・・̲...‑... ー ・・・・・・・・・6・."目"・"・ ...・...・...・・...・...  ・...̲.‑...‑ ・・.̲...・...・・・ ・・ ・・・・... ...・...̲........ 

23 計画性をもち,優先順位を考えながら仕事を遂行できる。 4.4  4.4  4.6  4.4  4.5 

也官 ω......・..‑..̲... ・・・・・・・・...回目 白・・・・・・・...・... 白山...・‑・...・‑・̲...・‑・・...・..............ω.................・...・... 白 " 目

24 授業・研究会・反省会に熱意をもって参観・参加できる。 4.6  4.4  4.8  4.5  4.7 

"   "・... 目 。...・... ω・・...町田・・・・... ・・・・・・・・...・....・・・・・・・...・・・・・・・・・ ...・・m・...‑・...̲.回目 ‑・・... .. 習 25 他の実習生や教員と積極的にかかわり協力・連携を図ることができる。 4.7  4.6  5.0  4.7  4.6 

26 優しさや厳しさなど,臨機応変に子どもへの対応ができる。 4.5  4.5  4.6  4.4  4.6  ...  ・・・̲... ...̲...‑...  ・・・・・・・・・・・a・... 句 " ・・ ・・・・・m・・...・‑・...・...・...・・・ω......̲. ・̲...・...・... .. ...・...H・.... ..  27 子どもと真剣に向き合うことができる。 4.8  4.8  5.0  4.8  4.8  生 ‑・...町一一目̲..・...  国...・‑ー四・HH・...・...・...・...一...ー...町一ー・・...・...・・H・・...・・・・・...・・....・HHH・... "・...・...・...副 活 28 最後まで諦めないで,根気強く子どもとかかわることができる。 4.7  4.7  5.0  4.6  4.8  指 。...・・・" "・・・....・・・"・・...  ・..・・・・・" ・・ " 回 目..."・・・・"・"・・目...・・・...・・・・・・・・・・・...・... .........29 子どもを客観的にとらえることができる。 4.4  4.4  4.4  4.4  4.4 

...・...・...・・・....・...・...・"・・H.ー・...・ ..."・・・・・0・...問'・...・.・...・・・・・・・... ....・句・...

(4)

34 計画的に学級集団の指導に取り組むことができる。 4.2  4.3  4.2  4.1  4.3  ー...・... ・ ・.・・ ...・・・・ ・・・・ ・・H・・・・・・....・・...・ ・・・・...・ ・・"・・・・・・... ・・・ ・・・・ ・・・ ・・・・・...・"・・

35 統率性をもって学級集団の指導にあたり,場に応じて対応できる。 4.2  4.2  4.2  4.0  4.3 

M・...‑...・目"・目...・..."...・・・M・...・...・"・・・・0・・ ・・・・MM・...・"・H・...・... "・..   ・...・・・ ・・ HM・.

36 実態や場に応じた安全管理ができる。 4.6  4.6  4.8  4.5  4.7  生 ...・...・・H・"....・・・...・a・・ ...・・・・・・M・・M・...・・...・"・...  ・... ・...・" ・・・・・M ...・ ・  ...・... ..

37 一人一人の生活課題を掌握し,細やかな対応ができる。 4.3  4.4  4.4  4.1  4.1  指 ...回 目 ...・・・・・・・・・・ ...‑・・・"・・・・・・....・・・・・・・・・・・"・・"・...・・・・・・...・・...・・・・ ....・...・・" ‑・・...

38 一人一人の健康状態(情緒面も含む)を常に意識し細やかな対応ができる。 4.4  4.5  4.8  4.3  4.3  ......̲̲...  ...…"・・"・・・, ・…・ ……  ・...̲...m..・...…………・・m 一一一"… mω仰 向 山ω…ー…・̲...・....‑...・…ーHMω..."・ー・.... ......... ・ ・・0・....' ・ー...

A寸.... 

39 時 期 や 実 態 に 応 じ た 教 室 環 境 の 整 備 や 掲 示 教 育 が で き る 。 4.0  4.1  4.2  3.8  3.9  習 四‑...‑...・....・"...・"・・・・・・・・・...̲....̲... ・・・0・"・"...."..."...・...・...・...  ・...・・・ー "・... ・...  ・.白. 目町時・・・...

40 保護者や子どもへの連絡事項を正確に伝えることができる。 4.2  4.3  4.0  3.9  4.4  導 .‑・・"・・ " ・・・・ ・・ ...,...  ・ ..̲....̲...・・‑...   ..‑...̲...・・・・・・ "・・・・・・・・ ・・・ ・"・...・"・"・・・・・・・・・・・・・・・・・・・‑....̲..・・・・....・・・・・・・...・・・・ ・M句 .・ ...・・..."

41 保護者へ,思いやりをもって細やかな配慮をすることができる。 3.9  4.2  4.2  3.6  3.7 

"....・・・・e... ・・ 一...‑.̲...̲...  ・...・" ・ 山山 田伊 .̲.  目・"''''''‑・・・ ・...・・・・...‑・・・H・・・・・・・・・・・・・・"・...・...・・・..."...・....・・"..". ...・..., ‑・....・・.... 42 指導記録は,観察した事実を客観的に記録することができる。 4.3  4.1  4.6  4.3  4.6 

...  ・ ‑‑...‑一一 一一 回一 ...・...・...山町田...・.."...・・・・・・・・・・....‑...‑...・・0・・・・... ............ . .. "・...・ 43 一緒に指導する先生(実習生・教員)の意図を共有しながら指導にあたることができる。 4.4  4.3  4.6  4.5  4.5  44 子どもの実態を十分把握できる。 4.5  4.6  4.8  4.4  4.5 

̲...・"...・.・・・...四d四回目白̲.̲,,‑崎町・.目・.‑・... "・...・...・...・....・..."...・"...・ ・.目...‑‑...." ‑・・....目・... 45 授業(保育)の目標を明確に分かりやすく記述することができる。 4.4  4.3  4.6  4.4  4.7 

・ . .

...・M・...・‑・̲...‑ ω 網髄 面目 白 一・・・""""・....・・・・・・ω叩...‑・・・" ・…・...・…・・・...・...・‑・・...・・・・・....  ・..‑山・・...  ・...何 回目 ...・・….... ‑・・....・・・・・白"・"・・..." .. 46 指導(援助)の手立てを具体的に書くことができる。 4.5  4.4  4.8  4.5  4.5 

"・" ...・...・‑・ ..".・"...・・・・m・・・...・‑・...・・・・・・・・・m・・・...̲.町・田e・̲...̲...・..."...・・・・ ・・̲.‑.‑四 回目町崎町... 回 目・・‑"'̲....・・ ... ...ω...  ...‑・.

47 綬業(保育)の流れを詳しく示すことができる。 4.3  4.2  4.6  4.2  4.5  教 白向 "・・・ ...‑・・・...‑‑̲...‑‑...・ ・̲...‑・・・・...・ ..."..・m・̲...・ ー・・・川・・・・・・ ...̲...‑‑ 回目m・・・...・...‑・・ ‑‑‑.‑ ・m・・・̲....  ...・ ・..・・... ...‑....,  科 48 子どもの反応を的確に予想することができる。 4.1  4.0  4.4  4.1  4.2 

四曲目白...̲... ・・・... ・・ー"・・....̲...̲...̲̲..  ・.."・・・・・・・..".・・・・・.., 句...・田 ・・・・・・"・・...・・・・...・...・"・・ ・・ "・・・・・・"・・"・・・"・... 目... 

49 必要な教材・教具や遊具を準備・作成することができる。 4.4  4.3  4.6  4.4  育、・‑' 回目...・...・・・....‑・‑・...・・...・"・・... ・・・・...・・・・....‑...‑.‑...・・・・・・・...・・・ 山 例 ・・・・ 田,

50 授業の山場をとらえ,思考過程を軸とした展開を工夫することができる。 4.2  4.1  3.6  4.3  教 究 ‑・・...̲....自 由 但 町"・・ M山田・...・・・・・...・.̲...・4・・・・・"ω...・・・....μ...・"・目 ・...・・・...問問...・"目̲.・."・...‑‑・m・‑....‑...・...回 目ー ・・・ー・... "・.目.‑...白"・・・・ ・M....・...・"・... 育 51  子どもの発達段階に応じた指導(援助)を工夫することができる。 4.5  4.6  5.0  4.3  4.4  実 目...,..̲... ・・...・・ω・...・"・...・H・...  ・"..目白 町 ..,・・... 曲目 山 崎町"・・・・...・・̲.̲...̲...・...・ω a ̲....・ ."・"・ 習 52 授業(保育)のねらいに即した評価の観点を設定することができる。 4.2  4.2  4.0  4.3  4.2 

m・・・・・・ω ....・‑・"・・..‑・...‑...̲...・・...・・ ‑..̲...̲...・....̲....‑...・一,,"'....・...・ ...  ・・・・...・… ・・‑・・・・m ω・...ω ...‑・… .......  l・... 53 授業(保育)研究会には,視点を持って参加することができる。 4.5  4.3  4.6  4.5  4.7 

・・・・・・・.."...  ・ ..・・" ...・・・・・"・ ・・・....・・""・・ ・・・・・・・・ ...  ・.・・白...‑...  ・.・.・a・ ・・̲...・・・・・・・・・・・・・・a・・・・...・・・・・"'・・・・"・・・ ....・・・・・・...‑.. "・. 54 授業(保育)研覧会での反省点を次の綬業(保育)に生かすことができる。 4.6  4.4  4.8  4.6  4.8  55 思考を促すような発問・助言ができる。 4.4  4.3  4.6  4.3  4.7  ....・... ...・・ω "・...̲...・m・ .・・ .‑....‑・ ...‑酬旬回目白 ・山 ・...・....̲..‑ ̲...・・"・・・m・・・・..̲....‑・ ・・・・・・....田川鋪....・・・・....̲‑・・・・・・・・・Ha・...  ...."・... 卵旬

56 丁寧でわかりやすく板書することができる。 4.3  4.2  3.5  4.4  4.6 

̲.‑...・...‑・・ ̲...‑.町 山川町内・・....‑・"・・・・・ ・・....・...・....  ・..'‑・...・目・...̲...・ ・・ ・・・・・・・・̲.̲.ω・・・̲.... ・ω . ・・...‑.̲.‑・・ ・・ ・...・.................  ‑・・....‑・.... .. ....・... 57 教師として適切な話し方ができる。 4.6  4.4  5.0  4.6  4.8 

...・・・ ・ .・・...‑ 回目 "・・・・...・・‑...・田...‑・...・・・ ・・...・・・・・・・ ・...・・・'‑'"・・a・ .  ー̲̲...・・...‑...  "...・...

58 適切な指名の仕方ができる。 4.3  4.0  4.0  4.5  4.5  学 "・"・"・"目・. ‑四 回 目 .・ ...・・・"・ ・・ω ・・・・・・・・・・ ・・・ .・・・・ ...・・ ...・ ・・・"・...・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・...・・Mω....・・・・・・駒 田... 目

59 教材・教具を効果的に活用できる。 4.3  4.4  3.8  4.3  4.3 M・...・・...・‑・...  ・..・・・・・・・・…...‑...叩H・...目....̲...,...・ ...・"・・・...四四回一' ・"ー・・・M目" ・・・・...但 ・... "・"・...山田町 白...・...  ....・ ・...・・...・・..  ..  ・...白 導 60 コンビュータや視聴覚機器等を効果的に活用できる。 3.8  3.8  4.2  3.9  3.7 

一… 凶四時何一"‑・m・・‑・・....‑・・・・...ω...網 "・ ・・・・・・ ....・...‑...・・・・...・・ ....  ・ ・"・・白 山田但 ...‑目・m的・・・・ ・・・ ・・・・・・・m喝 自 問 ....... "・...・・... .."............  "・...‑・ 保

ヨ問 61  子どもの実態や活動に応じた時間配分ができる。 4.2  4.1  4.4  4.1  4.3 

,....・...・... "    ...  ω.....................................;...............................・...  ... .  "  ・  ̲...・・・・・・・・・M・・ ‑...   ・・"H・... "・...・・a "・...・・....‑・ ・・ 白"何回

、‑‑'

62 子どもの状況に対応した指導(援助)ができる。 4.5  4.5  4.8  4.4  4.6  ...・・・・・.例制 "  ω・・...‑...‑・・ ・..."・...・・"・....・...・‑個 目的...・‑・・・・・...̲...・... ...・・・・ ...・・・ ...・・・・...・・ ・・・...町田・MM・....。... ‑・・..."・・....・.旬 '・"・....・

63 子どもの実態やねらいに応じた学習形態(遊びの形態)を工夫することができる。 4.3  4.2  4.6  4.3  4.6 

・・H0・...・・...,...‑・・・....‑・・...・‑・...・・・・ ...  ・・...‑・...・ "・・・m・.‑...・""・ ・・...  ・.."  " ・ 一" ・...・目白....  ...・...・M・ .. .. "・"・...・ ...・・.‑・・...・目"

64 指導過程における評価を適切な方法で行うことができる。 4.3  4.3  4.8  4.3  4.3  ...・.... .. ....・"""'‑四 回 目白...‑...・...‑・・・・・・・・U刷旬".."... ・・・・・・・・...・...・...・・・・・...・M・・...・...・ "・...目・.."・....目・...・・・・...  ・..・・・・・・・・・・・・・....  ・・・・H・"・..  ・... ・・・・‑A.... .. "'・...・.... 65 評価結果をフィードパックし,指導(援助)を進めることができる。 4.3  4.4  4.6  4.2  4.3  66 子どもの実態を十分把握した上で研究課題が設定できる。 4.4  4.3  5.0  4.2  4.5  研 ...  ・. ...・...・...・...四回目"・...・・・μ...̲...  ・・・・....回 目白血・...・・...・・ ・・a...ω....・"・... ..

y 67 追究に必要な資料が十分収集できる。 4.2  4.1  4.6  4.1  4.3  謀 白"・...・...回目・..."・・̲...̲...・・・・ー...・....・"・・・・・ ・・・・・ ・~...・・・・・ ・・・・・...‑... ・...・...・・・ ・・・・・・・・・・・・1

68 実践的な考証ができる。 4.2  4.3  4.6  3.9  4.4  ..‑..."...  ・・ ..・・・̲...・ ...・ ̲.‑ ・..." ・....・.‑・... ・...・・...・・・ ・...‑ ・...・"  "・...・・・・・・・m・・・... ..

69 適切に研究レポートの章立てを立てることができる。 4.2  4.1  4.6  3.9  4.4 

‑52‑

(5)

3.  1. 2. そ の 他 の 資 質 リ ス ト と の 比 較

海 外 な ど で 紹 介 さ れ る 資 質 リ ス ト は 一 例 と し て 表 2の よ う に 整 理 さ れ る 。 こ れ ら は 本 研 究 で 開 発 さ れ た 資 質 リ ス ト よ り も 行 動 目 標 が 明 確 で あ り かなり詳細な ものである。

今回特に注目したのは, MACTの5つの目標では③ ⑤に, INTASCで は (8) 

‑‑ (10) に 見 ら れ る よ う に , い ず れ も 教 師 の 自 己 教 育 力 や リ ー ダ ー シ ッ プ 及 び 職 能 成 長 の 必 要 性 が 謡 わ れ て い る こ と で あ る 。 こ れ は , 多 く の 場 合 , 現 職 教 員 を 対 象としており

r

教 師 に な る た め に 何 が 必 要 か 」 で は な く

r

教 師 で あ る た め に 何 が必要か」という視点から設定されているためであると考えられる。

学 部 の 教 育 実 習 で は , 実 務 に 直 接 関 連 す る 力 を 身 に つ け る と い う よ り も , 学 校 と い う 場 を 総 合 的 に 経 験 す る こ と で , ど の よ う な 力 が 必 要 な の か を 振 り 返 り な が ら考えることが必要なのではないだろうか。

表 2 海 外 に 見 ら れ る 資 質 リ ス ト rMACTの5つ の 目 標Jと rINTASCJ MACT (Master of Arts in  Curriculum Teaching)の IINTASC(2)

5つの目標(注1) I The Council of Chief State Officers Graduate School of Michigan State University プ ロ ジ ェ ク ト Interstate New 

Teachers  Assessment  and  Support  Consortium 

①  義 務 教 育 段 階 の 子 ど も の 学 力 を 高 め る た め の 学 問

I

(1)  内容の意味づけ や 教 科 , 多 様 な カ リ キ ュ ラ ム や 教 授 法 や 評 価 に つ い 教 育 学 的 内 容 知 識 )

ての深い理解と造詣がある。

I

(2) 子どもの発達と学習

(カリキュラム・教授・教育評価についての理解)

(3) 学習スタイルと多様性

②  義 務 教 育 段 階 の 子 ど も の 意 味 あ る 教 育 経 験 を 通 し

I

(4) 指導方略と問題解決 た 価 値 あ る 知 識 に 平 等 に か か わ り 参 加 で き る よ う

I

(5) 動機付けと活動促進

に ,また 学 びにお け る多 様 性 の 役 割についての深い

I

(6)  コミュニケーションに関する知

理解がある。 I

(子ども理解

I

(7) 指導計画

③  個 性 的 発 達 や ア カ デ ミ ッ ク な 生 涯 学 習 , 民 主 的 な 参

I

(8)  アセスメント

加 , 子 ど も や 教 師 の た め に 社 会 的 公 正 と い う 目 標 を

I

(9) 職能成長とリフレクション 実現できるように学級や学校に,学びの共同体作り

I

(10)インターパーソナルな関係促進 や 校 内 で の 多 様 性 を 活 か し た 共 同 体 作 り を 目 指 し

確立していくことのできる能力を持っている。

(学級経営・校内研修体制)

④  改 革 ・ 改 善 を 批 判 的 に 評 価 す る 知 識 , 態 度 , 技 能 ー 自 己 の哲学 , 専門 的 な 考 えに 基 づく 異なった人々の 関 心 を 理 解 し な が ら , 自 ら の 教 育 的 文 脈 に お け る 教 授と学習(授業実践)の改善ができる。

(自己の教育実践の改善能力)

⑤  専 門 的 な 活 動 に 積 極 的 に 参 加 し , 学 校 改 善 の た め の 努 力 を し , 仲 間 の 成 長 や 学 校 内 外 を 問 わ ず , 教 育 組 織 で 方 針 を 出 し て い く 時 に , リ ー ダ ー シ ッ プ を 発 揮 し て い く こ と が で き る よ う に , 主 体 的 , 持 続 的 な 専 門 家 と し て の 成 長 に 励 ん で い く こ と の で き る 能 力

(6)

一 方 , 国 内 の 有 名 な 事 例 と じ て , 横 浜 国 立 大 学 , 北 海 道 教 育 大 学 が 挙 げ ら れ る 。 横 浜 国 立 大 学 の 取 り 組 み で あ る 「 横 浜 ス タ ン ダ ー ドJ は , 日 常 的 ・ 継 続 的 教 育 実 習 カ リ キ ュ ラ ム モ デ ル と し て 展 開 さ れ て お り , 次 の 8つ の 観 点 か ら 構 成 さ れ て いる。

① 基 本 的 素 養

② 知 識 ・ 理 解

③ 指 導 (1 ) 目 標 ・ 計 画 .

④ 指 導 (2 ) 実 演 授 業

⑤ 指 導 (3 ) 評 価

⑥ 指 導 (4 ) 授 業 観 察

⑦ 学 級 経 営

③ 学 校 組 織 の 理 解 と そ の 運 営 能 力

各 観 点 に は 学 習 項 目 (3‑‑10項 目 ) が 設 定 さ れ て お り い ず れ の 項 目 に つ い て も , 各 学 年 で ど の 資 質 を 保 証 す る か , ス コ ー フ だ け で は な く て シ ー ケ ン ス に ま で 配 慮 さ れ て い るo そ の た め 1年 次 か ら 4年 次 ま で の 学 習 事 項 を 体 系 的 に 把 握 す

ることができる。

北 海 道 教 育 大 学 で は , 学 生 の 実 践 活 動 を 重 視 す る カ リ キ ュ ラ ム が 実 施 さ れ て お り , 学 生 に 「 自 己 成 長 」 を 促 す 方 策 と し て 「 教 育 実 践 改 善 チ ェ ッ ク リ ス ト 」 を 開 発 し て い る 。 チ ェ ッ ク リ ス ト は 教 師 に 求 め ら れ る 7つ の 資 質 チ ェ ッ ク リ ス ト 」 と し て 学 生 に 示 さ れ 教 師 に 必 要 な 資 質 ・ 能 力 を 7領 域 に ま と め て 構 成 さ れ て い る 。 そ の 領 域 は 次 の と お り で あ る 。

① 学 習 指 導 力

② 生 徒 指 導 力

③ 教 育 相 談 力

④ 学 級 経 営 力

⑤ 地 域 教 育 連 携 力

⑥ 協 同 遂 行 力

⑦ 臨 床 的 実 践 力

こ の 中 で , ⑥ 協 同 遂 行 力 と ⑦ 臨 床 的 実 践 力 は , 他 の 5つ の 力 の 基 盤 と し て 捉 え られている。

各 領 域 に は 解 説 , 中 間 期

( 2

年 生 ) ま で の 目 標 及 び 大 学 卒 業 ま で に 培 う べ き 達 成 目 標 が 示 さ れ て い る 。 そ れ ぞ れ の 領 域 に は 「 ス キ ル ( 指 導 技 術)Jと 「 気 付 き や 理 解J

に コ い て 詳 細 な チ ェ ッ ク リ ス ト 項 目 が 示 さ れ て お り , 学 生 に 自 主 性 を 持 た せ る 視 点 か ら , 現 場 に 赴 く 際 に 特 に 培 い た い 資 質 を 学 生 に 選 択 さ せ よ う と し て い る 。 横 浜 国 立 大 学 の 事 例 と 比 較 す る と , 体 系 性 を 維 持 す る の は 逆 に 難 し く な る が , 資 質 を 全 体 的 な 視 点 か ら と ら え よ う と し て い る 。

横 浜 国 立 大 学 「 横 浜 ス タ ン ダ ー ド 」 と 北 海 道 教 育 大 学 「 教 師 に 求 め ら れ る 7つ の 資 質 チ ェ ッ ク リ ス トJを 比 較 し た と こ ろ , 構 成 に お い て 表 3に 示 す よ う な 違

‑54‑

(7)

い が あ る こ と が わ か っ た 。 こ の 構 成 の 違 い は , そ れ ぞ れ の 教 員 養 成 大 学 ・ 学 部 が 養 成 し よ う と す る 教 員 像 に つ な が る も の で あ り , 学 校 と い う 教 育 の 場 を ど の よ う

に捉えるのかにもつながる。今後,資質チェックリストを発展させていく上で,

十分に検討しなくてはならない点である。

表 3 長 崎 大 学 , 横 浜 国 立 大 学 , 北 海 道 教 育 大 学 の 比 較

【長崎大学]

資 質 チ ェ ッ ク リ ス ト

【横浜国立大学}

横 浜 ス タ ン ダ ー ド

概 要

主 に 実 習 時 ( 事 前 , 事 後 l授 業 実 践 を 強 く 意 識 し て を 含 む ) の 資 質 チ ェ ッ ク │ あ り , カ リ キ ュ ラ ム モ デ リ ス ト と し て 構 成 さ れ て │ ル と し て 構 成 さ れ て い

いる。

学 生 が 体 験 す る 実 習 場 面 ! 授 業 経 営 を 核 に , 授 業 経 別 に 項 目 を 設 定 し て い i営 を 通 し て 学 級 経 営 と 学 I校 経 営 が 理 解 で き る よ う 授 業 経 営 , 学 級 経 営 , 学 │ な 項 目 設 定 と な っ て い 校経営という視点では,

I

未分化である。

構 成

.営⁝健一

鴎 山 一 一 十 !

字 一 ー

[北海道教育大学]

教 師 に 求 め ら れ る 7つの 資 質 チ ェ ッ ク リ ス ト 教 師 に 必 要 な 資 質 ・ 能 力 7領 域 に ま と め て 構 成 されている。領域ごとに,

チ ェ ッ ク リ ス ト 項 目 が 設 定されている。

授 業 経 営 , 学 級 経 営 , 学 校 経 営 が 独 立 し た 形 で 示 される。

戸 ‑ 授 難 経 営

H一 学 級 経 営

y  学校経由 i

3.  1.  3.各 附 属 校 ・ 園 の 教 師 を 対 象 と し た 調 査

各附属校・園の全教師を対象として,各 69項目の必要性について, 5件法で評 価 を し て も ら っ た 。 回 答 者 数 は 養 護 学 校27名 幼稚園 5名 小 学 校 19名,中 学 校 18名の計 69名であった。

全 体 結 果 は す で に あ る よ う に 表 1の よ う に 示 さ れ る 。 多 く の 項 目 が 4.0の平均 値をこえていることから 項 目 は あ る 程 度 妥 当 な も の で あ る と い え る 。 最 も 高 い 項 目 は

r

基本的素養j 以 外 に は 「 子 ど も と 真 剣 に 向 き 合 う こ と が で き るJ

r

子ど も を 公 平 に 受 け 止 め る こ と が で き る 」 で あ っ た 。 こ の こ と か ら , 教 育 実 習 に お い て , 授 業 等 の 運 営 も さ る こ と な が ら , 特 に 子 ど も と の 関 係 を 重 視 し て い る と い う ようにとらえることができるだろう。

一方,比較的低い項目として 「保護者へ,思いやりをもって細やかな配慮をす

る こ と が で き る 」 と い う よ う な 教 育 実 習 中 に は な か な か 恵 ま れ な い 機 会 や 「 子 ど

もの反応を的確に予想することができる」という高次な力量が問われるもの,

r コ

ン ビ ュ ー タ や 視 聴 覚 機 器 等 を 効 果 的 に 活 用 で き るj といった授業実施においては 付随的に扱われるものがあげられた。さらに;

r

校 種 に よ る 教 育 の 違 い を 理 解 す る こ と が で き る 」 と い う 項 目 も 全 体 的 な 傾 向 か ら 見 る と 低 い 。 こ れ は 教 師 自 身 が 自

(8)

校 ・ 園 で の 専 門 性 , 独 自 性 を 考 慮 し て い る 一 方 で , そ れ を こ え た 子 ど も 自 身 の 成 長 や そ れ に 応 じ た 指 導 ・ 支 援 の あ り 方 ま で は 行 き 届 き き れ て い な い 可 能 性 が あ る と 見 る こ と も で き る 。 幼 少 連 携 , 中 高 一 貫 が 叫 ば れ る 今 日 だ か ら こ そ , 教 師 側 も そのことをさらに視野に入れる必要があるのではないかと考えられる。

校 園 種 に よ る 違 い は 表 1に す で に 示 し て い る が , 特 に 幼 稚 園 の 母 集 団 が 5名と 少 な く , 厳 密 な 比 較 は で き な い た め 各 種 統 計 的 検 定 を 行 う こ と は で き な か っ た が , 全 体 的 に は ほ ぼ 誤 差 の 範 囲 だ と い え よ う 。 た だ 一 部 「 研 究 課 題Jな ど で は 若 干 中 学 校 の 数 値 が 高 い よ う に 見 え る 。 こ れ は 各 教 科 の 専 門 性 が 反 映 さ れ て い る よ

うに思われる。

自由記述からは,例として,

r

ど う 考 え て も 実 習 中 だ け で は 身 に つ け さ せ る の は 難 し い の で は な い か と 思 わ れ る 項 目 も あ り ま し た 。 教 師 に な っ て み な い と 分 か ら

ないものもあるようです。」というように,教育実習における「資質jとしてどこ

に限界を求めるべきか,

r

実習前にチェックリストで自己(学生)評価することに

より,意識を高めてほしい。Jと い っ た リ ス ト を 利 用 し た 運 用 面 に 関 す る コ メ ン ト が見られた。

4. 今 後 の 課 題

本 研 究 で は , 長 崎 大 学 教 育 学 部 お よ び そ の 附 属 校 ・ 園 の 教 員 が 共 同 し , 自 学 部 に お け る 教 育 実 地 研 究 を 通 し て , 附 属 校 ・ 園 で 共 通 し て 学 生 に 身 に つ け さ せ た い 教 師 と し て の 資 質 リ ス ト を 開 発 し , そ の 妥 当 性 に つ い て 調 査 し た 。 そ の 結 果 , 開 発されたリストの妥当性は概ね確認された。

今 後 の 課 題 と し て , ま ず こ の 項 目 を さ ら に 精 微 化 し て い く 必 要 は 当 然 あ る だ ろ う 。 そ の 他 の 資 質 リ ス ト と の 比 較 , 学 部 教 員 や 外 部 か ら の 評 価 な ど , 多 方 面 か ら 検 討 を 重 ね , よ り 妥 当 性 の 高 い も の に し て い く 必 要 が あ る 。 し か し な が ら , 本 来

の目的十まいかに妥当性が高いものを作るか ということではなく このリストを

使 っ て い か に 学 生 の 資 質 を 高 め る か , と い う 点 に あ る 。 た と え ば , 事 前 指 導 で こ の リ ス ト を 紹 介 し , 教 育 実 習 へ の 目 的 意 識 を 持 た せ る 。 そ し て , 事 後 指 導 で 評 価 をし,振り返りのレポートを執筆する。そのような評価を重視しようとすると,

実 習 中 に で も リ ス ト に 沿 っ て 意 識 し て 振 り 返 り を 行 っ た り , デ ー タ 収 集 に 努 め た り し な け れ ば な ら な い 。 そ う い う 文 脈 か ら す れ ば , 今 回 の リ ス ト は 教 育 実 習 に お け る ポ ー ト フ ォ リ オ 評 価 の た め の 視 点 を 提 供 す る こ と に な る だ ろ う 。 そ し て , そ の 情 報 を 学 部 の み で は な く , 学 部 と 附 属 校 ・ 園 , あ る い は 附 属 校 ・ 国 間 で の 情 報 共有を図っていきたい。その際は, 'Web上 で の 情 報 共 有 が 有 効 と な っ て い く だ ろ う 。 ま た , 教 育 実 習 の み で は な く , そ の 他 の 学 部 カ リ キ ュ ラ ム と も つ な げ て い く 必 要 が あ る だ ろ う 。 リ ス ト の う ち の ど の 項 目 が い っ た い , 大 学 の ど の よ う な 講 義

に て 教 授 ・ 学 習 さ れ る べ き か を 考 え る ツ ー ル と も な る 。 場 合 に よ っ て は , 重 要 な 項 目 に も 関 わ ら ず ど の 講 義 で も 取 り 上 げ て い な い 場 合 も あ る か も し れ な い 。 そ のためのチェックリストともなり得る。

今 後 は 本 リ ス ト を 活 用 し な が ら , 授 業 や カ リ キ ュ ラ ム の 改 善 を 進 め , そ し て 資

‑56‑

(9)

質リストも再構成していく Plan‑Do‑Seeのサイクルを採りながら 教育実習およ び教育学部カリキュラムのさらなる活性化を提案したい。

< 付 記 >

本 研 究 は 長 崎 大 学 教 育 学 部 附 属 教 育 実 践 総 合 セ ン タ ー な ら び , 附 属 校 ・ 園 に よ

る「学部と附属の共同研究:教育実地研究のあり方J(研究代表者:寺嶋浩介)に

関する研究成果の一部である。

<謝辞>

本 研 究 に お け る 調 査 デ ー タ の 入 力 処 理 に お い て , 長 崎 大 学 教 育 学 部 ・ 学 務 係 係 員・園田修平氏にご協力いただいた。記して感謝申し上げます。

<注>

(1)以 下 を 一 部 引 用 し た : 寺 西 和 子 (2006) MSUの 教 職 大 学 院 で の 専 門 職 ポ ー トフォリオの分析‑MACTコ ー ス の ケ ー ス ス タ デ イ 一 . 愛 知 教 育 大 学 研 究 報 告 55(教育科学編), pp7179

(2)以 下 を 一 部 引 用 し た : 小 柳 和 喜 雄 (2006)米 国 メ リ ー ラ ン ド 州 に お け る Professional  Development School,大学,教育委員会の連携についてーメン タ ー テ ィ ー チ ャ ー ・ ア セ ス メ ン ト ・ ガ イ ド を 中 心 に . 日 本 カ リ キ ュ ラ ム 学 会 第 17回 奈 良 大 会 発 表 資 料

< 参 考 文 献 >

浅田匡・生田孝至・藤岡完治(編) (1998)成 長 す る 教 師 . 金 子 書 房 , 東 京 北 海 道 教 育 大 学(2006)資質の高い教員養成推進プログラム(教員養成 GP)フォー

ラム (2007年2月 13日開催)配付資料「チェックリストとその活用」

鈴木克明 (2002)教 材 設 計 マ ニ ュ ア ル . 北 大 路 書 房 , 京 都

寺嶋浩介・小原達朗・古野祐一・坂口洋介・田中秀明・寺田弥寿子・中里かをる・

高 谷 有 美 (2006)体 験 を 重 視 し た 教 育 実 地 研 究 カ リ キ ュ ラ ム の 構 成 要 素 一 長 崎 大 学 教 育 学 部 附 属 4校 園 を 対 象 と し た 分 析 を 通 し て 一 . 長 崎 大 学 教 育 学 部 附属教育実践総合センタ一紀, 5:112.

横 浜 国 立 大 学 教 育 人 間 科 学 部 (2006)大 学 ・ 大 学 院 に お け る 教 員 養 成 推 進 プ ロ グ ラム. http://www.edhs.ynu.ac.jp/gp/index.html 

(最終確認日:2007年 3月 2日)

表 1 開 発 し た 資 質 リ ス ト お よ び 附 属 校 ・ 園 で の 調 査 結 果 平 均 点 全 養 幼 中 稚 品寸~ 品 十副品 f 本 護 園 校 校 礼儀正しく,場に応じた服装や言葉遣いができる。 4

参照

関連したドキュメント

専攻の枠を越えて自由な教育と研究を行える よう,教官は自然科学研究科棟に居住して学

バックスイングの小さい ことはミートの不安がある からで初心者の時には小さ い。その構えもスマッシュ

大学教員養成プログラム(PFFP)に関する動向として、名古屋大学では、高等教育研究センターの

工学部の川西琢也助教授が「米 国におけるファカルティディベ ロップメントと遠隔地 学習の実 態」について,また医学系研究科

実習と共に教材教具論のような実践的分野の重要性は高い。教材開発という実践的な形で、教員養

 大学図書館では、教育・研究・学習をサポートする図書・資料の提供に加えて、この数年にわ

その1つは,本来中等教育で終わるべき教養教育が終わらないで,大学の中

社会教育は、 1949 (昭和 24