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九大生よ、ビジネスを学ぼう

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Academic year: 2021

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(1)

九州大学大学院:ビジネス論

2009年度前期遠隔授業

2009年

スタンフォード大学大学院客員准教授

大駅 潤

マーケティング戦略論Ⅱ

(2)

AGENDA

1) 課題解説;ネットマーケティング、技術力

2) 前回の復習;ポジショニング

トップ VS チャレンジャ

事例研究 ビール業界;顧客起点 キリンVSアサヒ

3) 4つのP: ①Product② Price③Place④Promotion

①製品戦略と②価格戦略

製品戦略の前提: PLC理論

価格戦略の前提: Veblen理論

4)今後のマーケティングに求められていること

旧ビジネスモデル(大量生産型)→新ビジネスモデル

ネットマーケティングと環境マーケティング

(3)

2009年度課題

グーグルとアマゾンに共通するマーケティン

グ戦略に関して、従来の他企業のマーケティ

ング戦略と比較し、その要点を示しなさい。

また、上記マーケティング戦略を踏まえて、

あなた自身の意見を述べよ。

(4)

ネット・マーケティング

店舗でのマーケティング

パレートの法則

80:20の法則

グーグル・アマゾンのマーケティング

ロングテールの法則

(5)

技術力の重要性の再確認

決して技術力を軽視しているわけではない

■ MP3

ソニー VS

アップル

なぜ、アップルに負けたのか?

●ハードとソフト

●情報の性質

運河ー鉄道ー道路ーネット 新ビジネスモデル

(6)

PPMとポジショニング

■ PPM ■ ポジショニングの認識 ① リーダー ②チャレンジャー ③フォロワー ④ニッチャー ■ マーケティング戦略を策定する際、自社が売上首位の「リーダー」なのか、 首位を狙う2番手グループの「チャレンジャー」か、もしくは下位グループ なら、大手を模倣し追随する「フォロワー」と、すきま市場で能力を示す 「ニチャー」のどちらを目標とするか、自社を競合企業とのポジショニング を明確化した上で、その特質にあったマーケティング戦略の立案

(7)

リーダーVSチャレンジャー

ビール市場1985年、 リーダー キリン(市場61%)チャレンジャー アサヒ(9.6%) 販売「ビールではなく、人を売れ」。顧客はビールの味を区別して飲んでいるわけでな く、キリンの圧倒的支配は同社のマーケティングチャネル支配力に基づいている と考えていた。(棚割り) ①マーケティングリサーチ→味覚というビールの品質→顧客の味覚にマッチしたおい しいビールを作らなければいけないという顧客起点 ■新ニーズの発見:「キリンラガー」の持ち味である「苦み」を喜んで受け入れている のではなく、クリアな味、雑味のない洗練された風味、喉ごしの良さを希求 ②新製品開発 :「コクがあるのにキレがある」を商品コンセプト、 ③技術部門 : コクとキレを同時に実現するのは無理” ④マーケティングの転換: 製品起点マーケティングから顧客起点への転換の徹底 → 技術部門の努力によって克服 ⑤新商品開発 :「アサヒ生ビール」通称「コクキレビール」「スーパードライ」

(8)

顧客起点

1986年「アサヒ生ビール」通称「コクキレビール」でシェア 10.1% 1987年「スーパードライ」で 12.7% 1989年 25% マーケティング ■ハードボイルド小説家を起用したイメージ戦略の広告 ■商品の特性を顧客に伝えるための広告 ■100万人試飲キャンペーンといった店頭販売 ■マーケティングチャネル営業の強化

(9)

KIRIN 対 ASAHI

キリンビール 1985年、61% → 1989年 49% 1990~1995年、「一番搾り」で少しシェア回復50%弱 1996年、「ラガー生化」(非加熱処理) →失敗 1999年、40%以下 2006年、37.6% アサヒビール:新製品「スーパードライ」にマーケティング戦略を特化 1993年、「生ビール売上ナンバーワンキャンペーン」などで再び上昇気流、 1997年、ついに「スーパードライ」は商品別でトップ 1998年、ビールの出荷数量でキリンビールを上回り、 2001年、発泡酒を含めたビール類総市場でトップ 2006年、37.8% (第3ビール以外のビール系飲料ではトップ) キリン 缶定番ビール5種類、プレミアム 2種類、チルドビール1種類、ハートランドビール、キリンスタウト、 「淡麗」「円熟」「のどごし生」など発泡酒の新ジャンル(第3のビール)、ビールの品揃えはNO.1 アサヒ ライセンス生産以外、スーパードライ、黒生、プライムタイム、熟選の4つのみ

(10)

4つのP

McCarthy理論

例:スナック菓子の売上を増やす ■ 製品(Product)戦略 → 顧客ソリュション ①現在の食感以外に新食感を作るなどレパートリー増やす、②大きい袋だけではなくて1回で食べ きれる小袋も販売する、③パーティ用ビッグサイズを提供する、 ■ 価格(Price)戦略 → 顧客コスト 低価格の値段をつけたり、ブランド感を演出するために高価格 ■ チャネル(Place)戦略 →利便性 ネットのみで販売する、売る店を増やすという方法や、逆に高級百貨店でしか販売しない、詳しく商 品を説明するために訪問販売しか行わないという方法。 売る場に関する戦略 ■ 販売促進(Promotion)戦略 →コミュニケーション Blogで試供品を配るとか、Yutubeで製品CMをするといった方法 R.Lautenborn理論

(11)
(12)
(13)

製品戦略の前提

理論

PLC

製品の売上

横軸:時間

縦軸:数量

①導入期

②成長期

③成熟期

④衰退期

(14)
(15)

選択と集中

製品戦略の要点=ターゲットのピンポイント化

■顧客ターゲットを絞り込んでそのニーズ・ウォン

ツに対応した製品を作るー

経営資源の集中

■自社のノウハウや知名度がある分野を中心に

新製品をつくる

★顧客が選んでくれる製品・サービスを提供

(質:痒いところに手が届く)

(16)

価格戦略

商品の価格はどうやって決まる?

利益を確保しつつ買ってもらえる価格設定

物品

原価+利益

ソフト

コピー0円

サービス

お布施理論

PLC 導入期(新製品)

上澄み吸収価格

成長期

浸透価格

A 低価格戦略

B 高付加価値戦略

(Vablen理論)

・・非価格競争

(17)

今後のマーケティング:ハイブリッド車

1997年12月

トヨタプリウス(導入期230万→成長期190万)

2009年2月

ホンダインサイト(導入期189万)

2009年5月

トヨタ新プリウス(導入期190万)

ガソリンの値が下がっても売上げ好調なのはな

ぜ?

(18)

環境マーケティングの概念

企業のマーケティング→自社利益

顧客利益

そのツケが誰かに回ってしまう。

マーケティング活動により、社会システム全

体の利益を図ることは不可能か?

これが今後のマーケティングテーマです。

(19)

今後のマーケティング

旧ビジネスモデル

大量生産・大量販売

・大量破棄型BM

新ビジネスモデル

(1)

ネット

・大量破棄への対応

(2) 少子高齢化型ビジネスモデル

高齢化→障害者

ユニバーサル商品

(20)

環境保護マーケティングの台頭

顧客や競合他社以外の一般の人々や環境への社会的責任 社会システム全体の利益や環境の保護は、「学習する消費者」 「アクティブコンシューマー」などの賢い消費者へアピールすることで 企業イメージの高揚が達成されるケース有。 1)長期安定利潤の確保、2)マーケットシェアの拡大、3)企業イメー ジの高揚 「ゼロエミッション」や「環境に優しいこと」への活動は社会システム 全体の利益や環境保護を達成すると同時に、それをマーケティン グに落とし込むことの可能な企業の利益を増加する

(21)

マーケティングとは、他社との競争戦略の構築のみではない

大量生産・大量破棄型ビジネスモデルの変容

キリンビバレッジ、サントリー 軽ペットボトル 原油価格、高ー影響を抑えること 軽量化による運送費削減、排気ガス抑制 ①顧客利益ー配送費用抑制による値上げ防止 ②企業利益ーそれによる売上増えで企業利益も増 ③環境への配慮 富士フィルム「写ルンです」ー現像後、部品すべて生産工場が回収 レンズ、フラッシュ等の部品ー検査・洗浄後、繰り返し再利用、 紙箱、樹脂素材のカバー溶解・破砕後、リサイクル 「ゼロエミッション」

(22)

利益と環境を俯瞰したマーケティング

環境に特別に関心の薄い人へのアピール 多くの人に受け入れられるためのマーケティングが不可避 環境保護をマーケティング戦略に利用するのでなく、自社の環境への取り組 みを正確に顧客に伝えるコミュニケーションが重要 ■多くの消費者が商品利用することで「環境に優しい」メリットも大 ■社会システム全体の利益や環境保護を図ることがコストになるばかりでは、 企業は何もしない。 大量生産・大量破棄型のBMに代わる新たなBM 環境に配慮すると共に、利潤も獲得することの可能なシステム このようなシステムのために、環境と共存するマーケティング活動が必要

(23)

小括

第1回

マーケティング思考

ポジショニングとPPM

マーケティング戦略(製品戦略、価格戦略、マーケ

ティングチャネル戦略、販売戦略)

第2回

課題: ネットマーケティング

製品戦略、価格戦略、

大量生産モデルからの転換:環境マーケティング

(24)

参考文献

• 森田克徳 争覇の経営戦略 ‐製菓産業史- 慶応義塾大学 出版会 2000 • 長沢伸也 キリン「生茶」・明治製菓「フラン」の商品戦略 日本 出版サービス 2003 • 須藤修ほか デジタル社会の編成原理 NTT出版 2003 • P.コトラー,月谷真紀訳 コトラーのマーケティングマネジメント(ミ レニアム版) ピアソン・エデュケーション 2001 • 丸山正博 マーケティングを学べ ディスカヴァー21 2006 • 大駅潤 競争と協力 学文社 2005 • 沼上幹 わかりやすいマーケティング戦略 有斐閣 2000 • 白井美由里 このブランド、いくらまで払うのか 日本経済新聞社 2006 • 阿部周造 新版マーケティング管理 千倉書房 1987  • T.レビット,土岐坤訳 マーケティング発想法 ダイヤモンド社 1971

(25)

ご清聴ごありがとうございました

質問と議論の時間

参照

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