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目 次 はじめに 1 Ⅰ 雪崩事故の経緯山行計画 2 3 月 13 日の行動概要および傷病名 事故発生後の対応 4 Ⅱ 事故の検証と総括直接原因 8 間接的要因事故後の対応組織的な課題今後の礎とするために- 事故を通して顕在化した事項 - 資料編 当日の気象データ登山計画書三段ルンゼF2 概念図地図

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上ホロカメットク山雪崩事故

上ホロカメットク山雪崩事故

上ホロカメットク山雪崩事故

上ホロカメットク山雪崩事故

報告書

報告書

報告書

報告書

札幌北稜クラブ

札幌北稜クラブ

札幌北稜クラブ

札幌北稜クラブ

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はじめに

…1

雪崩事故の経緯

山行計画

…2

3月13日の行動概要および傷病名

事故発生後の対応

…4

事故の検証と総括

直接原因

…8

間接的要因

事故後の対応

組織的な課題

今後の礎とするために-事故を通して顕在化した事項-

資料編

当日の気象データ

登山計画書

三段ルンゼF2概念図

地図(25000)

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1 はじめに 2013年3月13日、北稜クラブの2名が上ホロカメットク山において雪崩事故を起こしてしまい ました。登山中、リードしていたメンバーの足下が崩れビレイヤーも巻き込んで100m近い距離を転 落し、リードしていたメンバーが左足首骨折の重傷を負いました。事故パーティーは雪崩発生直後、自 力で安全な場所まで移動した後、道警にヘリを要請しましたが悪天候によりヘリが飛べなかったため自 力下山を試み下山途中に登ってきた救助隊に救助されました。 北稜クラブでは、これまで入門山行や訓練山行において雪崩に対しての十分な訓練を行ってきたつも りでした。しかし今回の事故によってこれまでの訓練が決して十分ではなかったと認識させられました。 今回の事故後、当会では事故検証委員会を立ち上げて、事故原因を究明し再び同じような事故を起こ さないようにはどうしたらいいのか議論を重ねてきました。 そのような議論の積み重ねから、これから会として取り組んでいくべきことをまとめたのがこの報告 書です。 全ての会員が真の自立した登山者となれるよう今回の事故を教訓に努力をしていく決意です。 2013年9月 札幌北稜クラブ事故検証委員会

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2 Ⅰ Ⅰ Ⅰ Ⅰ 雪崩事故の経緯雪崩事故の経緯雪崩事故の経緯雪崩事故の経緯 1 1 1 1 山行計画(照井)山行計画(照井)山行計画(照井)山行計画(照井) 入会して日の浅い仲間同士でどこまで登れるか試してみたかった。というのが、この山行の目 的だった。(登山計画書参照) 2 2 2 2 3月13日の行動概要および傷病名3月13日の行動概要および傷病名3月13日の行動概要および傷病名3月13日の行動概要および傷病名 天候 時折風が吹く程度の状態。陽は射していたが、山全体が薄いガスの中だった。また、 小雪が常に舞っていた。視界は200m程度、気温は-4℃程度であった。 雪質 北西稜上はクラストしていた。稜側面トラバース時は膝下程度、北西稜から三段ルン ゼ取り付きまでも膝下程度のラッセル、三段ルンゼのラッセルも膝下程度。新雪が10 cm 程積っていた。 8:15 安政火口着。スキーをデポしアイゼンを装着する。 9:00 1700m付近で正面壁取り付き尾根を登っているつもりが誤って北西稜であること に気づくが予定を変更し三段ルンゼを登ることにする。(計画の変更) 9:30 北西稜第一岩搭コル。登攀用具を身につけ三段ルンゼの取り付きへトラバースする。 10:00 三段ルンゼ1P目登攀開始。照井がリード。登り終えた照井は支点を探すが見あたら ずスタンディングアックスビレイにより早川を確保。50mロープいっぱい。 10:20 早川到達後、120cm スリングをアックスにタイオフし横向き(ブレードを下)に雪 面に60cm 程埋める。縦に溝を堀り、スリングの末端を雪面から出してPASを使用し セルフビレイをとる。その後、早川を肩絡みでビレイする。三段ルンゼ2P目登攀開始。 早川がリード。肩絡みを解除して、ATCをハーネスのビレイルプに付けビレイ。登り だして5mで右手のクラックに#1のキャメを決めた。(スリングに、2枚のカラビナを つけて、それぞれにロープをクリップ)その後、部分的に吹き溜まった雪が流れてビレ イしていた照井を直撃するが大事に至らず。一段急な箇所を越え雪壁を登っている時、 足下が崩れた(この時点でロープは15m程出ていた。早川の姿は照井からは陰になり 見えない)。叫び声とともに早川が落ちてきた。照井はロープを少し流しながら制動をか けるが効果なく、キャメもはじき飛ばされた。ビレイ支点も崩壊し、二人とも一段目の 滝を飛び越え三段ルンゼの取り付きよりさらに下(照井は約30m、早川は約40m) にて止まった。*1 ピン目が雪崩の衝撃もしくは、2人の滑落の衝撃どちらの原因で崩壊 したのかは2人とも定かでない。 10:25 体がほとんど埋まっていなかったため自力で起き上がった。2人はロープで繋がって いた標高1730m(早川のGPSで確認)。早川は左足首を負傷。照井は右肘を負傷し 左足のアイゼンが破損。標高1750mの北西稜脇の安全地帯まで移動する。岩陰にて 防寒具を着用し鎮痛剤(早川はロキソニン60mgを2錠)、水分、行動食をとった。早 川の左アイゼンを照井に貸した。 11:24 岩井(山行部長)に三段ルンゼで雪崩転落事故を報告する。二人の安否確認・現在位置・ 食料・ビバーク装備の確認をする。ヘリの要請を依頼するよう指示を受ける。 11:27 道警に通報。ヘリの要請をする。現在位置をGPSで確認し伝える。二人の氏名、パ ーティーの人数、負傷者の数、性別、どこから来てどこから入山したか、山岳会に所属 しているのか、職業等を質問される。

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3 11:50 道警からヘリは現状(天候の状況)では飛ばないと言われる。消防と遭対協に出動依 頼する。 11:52 岩井にヘリは来ないかもしれないと伝え、装備の確認をする。その後、自力下山する 事を二人で決定する。 12:30 照井が先行しルートファインディング。トレースを付けながら下山を続け早川は傾斜 のあるトラバースは左膝を雪面に付き移動。あとは四つん這い、尻をついて移動した。 下降中、早川がクライムダウン困難な場所があり残置支点に加え、ナイフブレード・ロ ストアローをリスに打ち捨て縄を使い支点を強化し懸垂下降する。最初に照井が下降し ロープの流れを修正。その後ゆっくりではあるが順調に下降を続ける。北西稜取り付き 付近で早川は少し疲れているようだったが下降には問題なさそうだった。早川の左のブ ーツを少し緩めてあげる。水分と食料を口にする。 13:50 小野(武)から電話あり、北西稜下まで自力下山した事を伝える。傾斜の無い雪の多い 場所は照井のトレースの跡を早川が使って下山を続けた。 13:55 道警から連絡あり、消防の救助隊と地元の遭対協の人が現場に向かっていると連絡受 ける。照井の車のナンバー確認も受ける。 14:02 岩井に電話し、自力下山途中で安政火口付近まで降りた事を伝える。 15:00 安政火口のスキーデポ地着。照井はスキーを履き、早川のスキーを担ぎ2人で降りる。 15:20 救助隊と安政火口レリーフ付近で合流。早川が手当されているのを見ながら岩井に合 流の連絡をする。 16:00 照井が先に下山。自分の装備と早川のスキーを凌雲閣の車の横にデポし、早川の救助 を手伝うために登り返す。 16:30 合流後、早川と共に下山。早川は救急車で富良野市内の病院に搬送される。照井は凌 雲閣の食堂で道警から事情聴取を受ける。 照井は早川が富良野教会病院に入院した事を消防から聞き事情聴取の後、病院に向かう。小野(武)、 秋元が札幌よりすでに到着していた。早川は13日は入院して明日帰札する事とした。照井はホテ ルに宿泊した。ホテルの部屋に着いて初めて肘の傷の深さを確認した。翌日、早川を自宅に送った後、 照井も病院へ行き5針縫った。 早川の傷病名 左足首内果骨折によりチタンボルト2本埋込。3月18日~4月27日まで入院 照井の傷病名 右肘裂傷。5針縫合

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4 3 3 3 3 事故発生後の対応事故発生後の対応(事故発生後の対応事故発生後の対応 以下は事故当事者、北稜クラブ、警察のそれぞれの動きを時間を追ってまとめた記録で ある。記憶が確かでない事項については記載していない。) 事故パーティー 北稜クラブ 警察 11:24 照井より岩井(山行部長)へ 事故一報。カミホロ三段ルンゼ2 ピッチ目で早川が雪崩に巻 き込まれた。ヘリを要請す る。 11:27 道警へヘリ要請。現在位 置、パーティー人数、負傷者の 有無とその状態、氏名、ど こから入山したか、朝どこ から富良野へ向かってき たか、食料・水の有無、山 岳会に所属しているか、現 在の天候、車の車種を聞か れる。 11:50 道警旭川方面本部地域課 横山氏より照井へ連絡。ヘ リは現状では飛ばない事 を伝えられ消防と遭対協 に救助要請するか聞かれ て要請を依頼。 11:51 岩井より山行部、運営委員 へ緊急メール配信。岩井よ り 照 井 の 携 帯 に か け る も 不通。 11:52 照井より岩井へ「警察にヘ リ要請した。飛ぶかどうか 解らない。ストーブ、食料は ある」と連絡。 12:16 岩 井 よ り 三佐 川(運 営 委員 会 議 長)へ 連 盟救 助 隊 の出 動要請を依頼する。岩井は 連 絡 の 取 れ る 会 員 へ 電 話 をかけ始める。 12:30 道 警 本 部 よ り 道 連 盟 会 長 の 安 田 氏 へ 北 稜 ク ラ ブ の 連 絡 先 を 教 え て ほ し い と 連絡。山本(会長)の携帯番 号を教える。 12:35 横 山 氏 か ら 山 本 に 事 故 連 絡。会の救助体制が整った ら連絡してほしい。 12:39 山 本 よ り 三 佐 川 へ 横 山 氏 の電話番号を伝える。 12:43 岩井より山本へ関係機関、 家族などに連絡を依頼。

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5 事故パーティー 北稜クラブ 警察 12:49 三佐川より連盟救助隊(増 田)へ出動要請する。連盟 理事長(沼田)へ連絡。こ の 後 、 山 本 か ら も 要 請 あ り。 12:52 三 佐 川 よ り 横 山 氏 へ 連 盟 救 助 隊 へ 出 動 要 請 し た こ とを連絡する。 12:56 三 佐 川 よ り 岩 井 へ 連 盟 救 助 隊 へ 出 動 要 請 し た こ と を伝える。 12:59 横 山 氏 よ り 山 本 へ 悪 天 候 でヘリは飛べないと連絡。 13:02 山 本 → 三 佐 川 → 岩 井 へ ヘ リが飛べないと連絡。 13:04 小 野(武)よ り 増 田 氏 に 連 絡。秋元と現地に行けるこ とを伝える。ビバーク用のツ ェルト、ガスを事故パーティーが持 っ て い る か 確 認 し て ほ し いと言われる。→後で計画 書 で 確 認 し 携 行 し て い る ことを伝えた。 13:08 岩井より小野(武)、秋元に 出発準備を要請。辻野も準 備中であることを伝える。 13:18 横山氏より山本に 2 人の 住所、氏名を教えてほしい と連絡入る。 13:30 山本より照井、早川の実家 へ連絡。照井の母親に状況 を説明。早川の家族とは連 絡とれず。 13:48 山本より横山氏へ 2 人の 住所、氏名をfaxする。 13:54 岩 井 よ り 連 盟 救 助 隊 ( 増 田)へ山行計画書を送付。 13:55 小野(武)が山本と連絡。警 察 と の や り 取 り の 内 容 を 確認し小野(武)、秋元が出 動できることを伝える。 13:55 横 山 氏 よ り 照 井 へ 消 防 と 遭対協の混合チームが向かっ ているとの連絡があり、安 政 火 口 付 近 に 下 り て き た 事を伝える。凌雲閣にある 照井の車のナンバーを聞かれ た。

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6 事故パーティー 北稜クラブ 警察 14:00 照井より小野(武)へ「自力 下山中、安政火口まで下っ て、これから急な登りにな る」と連絡入る。 14:02 照井より岩井へ「安政火口 付近まで下りた。早川は這 って下山している」と連絡 入る。ビバーク装備はあるか 確認する。 14:02 小 野(武)よ り 山 本 へ 小 野 (武)、秋元、辻野が現地に 向かうことを伝える。山本 か ら そ の 旨 を 増 田 隊 長 へ 連絡。 14:04 小野(武)より秋元へ連盟事 務 所 か ら ス ケ ッ ト ゙ ス ト レ ッ チ ャ ー を 借りてくるよう依頼。 14:08 岩井より三佐川へ事故パー ティーが自力下山中の連絡。 14:15 三 佐 川 よ り 横 山 氏 へ 連 絡 し 2 人が自力下山中であ る こ と を 伝 え ヘ リ の 要 請 を断る。 14:24 小 野(睦)よ り小 野(武)へ現 在 の 状 況 に つ い て 問 い 合 わせ。 14:55 辻 野 よ り 岩 井 へ 黒 松 内 か ら 出 発 す る と 連 絡 入 る → 岩 井 か ら 小 野(武)へ 連 絡 (この後岩井から 15:23 レ リ ー フ 付 近 で 救 助 隊 と の 合 流 を 伝 え 辻 野 に ニ セ コ 付 近 か ら 帰 宅 し て も ら う)。 15:23 照井より岩井へ「レリーフ 付 近 で 上 富 良 野 の 消 防 救 助隊と合流した。早川はソ リで搬送される」と連絡入 る。 15:25 横 山 氏 よ り 三 佐 川 へ 早 川 が 消 防 救 助 隊 に よ り 搬 送 されていると連絡入る。 15:34 岩 井 よ り 山 本 へ 早 川 搬 送 の連絡。 15:35 辻野より小野(武)へニセコ から引き返すと連絡。 15:36 山 本 よ り 照 井 の 母 親 へ 救 助されたことを連絡。 15:38 小野(武)と秋元が現地に向 かうことを三佐川と確認。 15:40 山 本 よ り 道 央 連 盟 の 安 田 氏 と 沼 田 氏 に 救 助 さ れ た ことを連絡。

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7 事故パーティー 北稜クラブ 警察 16:03 三 佐 川 よ り 連 盟 救 助 隊 へ 早 川 が 救 助 さ れ た こ と を 連絡する(救助隊解散)。 16:15 尾 谷 よ り 山 本 へ 現 在 の 状 況について問い合わせ 16:30 照井より岩井へ「凌雲閣に 着いた。早川は救急車で搬 送。自分は警察に事情聴取 を受ける」 16:41 岩 井 よ り 山 本 に 早 川 が 救 急車で搬送中との連絡。 16:56 山 本 よ り 早 川 実 家 へ 連 絡 が つ き 雪 崩 に 遭 い 足 を 骨 折 し た が 救 助 隊 に 救 出 さ れたことを伝える。 17:02 照井より小野(武)へ凌雲閣 で 事 情 聴 取 終 わ っ た と 連 絡。小野(武)が病院に向か っ て い る の で 照 井 も 病 院 に行くように伝える。 17:19 横 山 氏 よ り 三 佐 川 へ 早 川 が 富 良 野 協 会 病 院 へ 搬 送 されたと連絡を受ける。 17:26 三佐川より秋元、岩井へ早 川 が 富 良 野 協 会 病 院 へ 搬 送 さ れ た こ と を メ ー ル 連 絡。 19:48 照 井 よ り 岩 井 へ 早 川 が 富 良 野 協 会 病 院 へ 入 院 し た とメール。 20:09 秋元より岩井へ「照井と病 院 で 合 流 。 こ れ か ら 小 野 (武)と帰札する」と連絡。 3/20 山 本と石本(副会長)が道警旭 川 方 面 本部 、富 良 野警 察署 、 上富 良野消防署にお礼に伺った。

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8 Ⅱ Ⅱ Ⅱ Ⅱ 事故の検証と総括事故の検証と総括事故の検証と総括事故の検証と総括 1 1 1 1 直接原因直接原因 直接原因直接原因 三段ルンゼ2P目を早川がリードして登攀を開始した。一段急な箇所を越え雪壁を登っている時 に突然早川の足下が雪崩れて転落した。ビレイしていた照井はロープを少し流しながら制動をかけ るが効果なく引きずられ、支点のキャメもはじき飛ばされた。2人はロープで繋がったまま一段目 の滝を飛び三段ルンゼの取り付きよりさらに下(照井は約30m、早川は約40m)で停止した。 早川が幅数メートルにわたって吹きだまった雪(弱層)に踏み込んだことにより弱層に刺激を与 えたことが雪崩の原因と推測される。 2 2 2 2 間接的要因間接的要因 間接的要因間接的要因 ① 雪崩回避行動を取れなかった要因 ラッセルの深さは最大でも膝下程度であり、三段ルンゼ取り付きまでの間で、雪崩の発生を予 見するのは極めて困難だったと思われる。しかし、事故現場の三段ルンゼ2P目では、出だしで 吹き溜まりが崩れて落ちる等の雪崩の予兆は有ったが、早川は雪崩のリスクを全く想像せず黙々 と登攀していた。経験の浅さ等により、雪崩発生の想像力が働かなかった事が原因で、雪崩の危 険を感じていれば、ルンゼの壁際へのルート取りや、クラスト面まで意識的にアイゼンやアック スを利かせる事で、雪崩を回避できた可能性は有ったであろう。 ② 転落者を止められなかった要因 雪崩発生後、早川は雪と共に転落し、ビレイ点の照井も雪に襲われている。照井は雪により押 し流される事は無かったが、1箇所取っていたランニング(#1キャメロット)は外れ、かつ、 照井のセルフビレイも崩壊し、ロープによる確保システムは完全に不能となってしまった。 ⅰ) ランニングが外れた要因 凍ったクラックではカムは滑って外れやすい事は有名であるが、早川は経験が浅く、その 認識が低かった。また、左上する横クラックにセットしたのだが、クラックに直角にセット した為に、落ちた時に下に引かれてカムが動き、外れた可能性がある。このランニングには カラビナを2枚使って2本のロープを通していたが、1つの支点に2本のダブルロープを通 す事でロープの伸びによる衝撃吸収効果を低くしてしまった事も要因の一つと考えられる。 また、照井がATCをハーネスに付けてビレイしていた為に、大きく流して止める事がで きなかった。スタンディングアックスビレイであったら、転落の衝撃を吸収して、ランニン グが外れなかったかもしれない。 ⅱ) 照井のビレイシステムが崩壊した要因 照井は1P目登攀後アックスを横に埋めて中央にスリングを結束、そこにPASを付けて セルフビレイを取り、スタンディングアックスビレイでセカンドの早川を確保した。早川が 到着後、照井はATCによる確保へ変更して早川を2P目へ送り出している。早川の転落後 一度上に引かれたが、ランニングが外れて、最終的に下に引かれた時にアックスが抜けて2 人共に転落した。ATCでビレイをする場合、強固なセルフビレイが必要であり、上記の様 なアンカーでは、落下係数2の転落者の加重を受け止める事はできない。1P目終了地点の 右上岩壁に強固な支点を構築する必要が有ったが、ロープが届かない等の理由でできなかっ た。強固な支点が取れない場合のビレイ方法として当会ではスタンディングアックスビレイ を推奨しているが、照井はリードのビレイには適さないと考えて、ATCでのビレイに切り 替えてしまった。スタンディングアックスビレイをしていれば、早川の転落を止められた可 能性は非常に大きいと思われる。 ③ 内面的な要因 ⅰ) 山行届が山行実施日の前日に提出されたが、会の山行規定(山行を行うときは計画書を4 日前に提出し、山行部長の承認を受けること)に触れるため、FS山行としての承認は下り ず、やむなく個人山行として取り組まれた山行であった。しかし、会としてこの規定を全て の山行に対して厳格に適用してきたわけではなく、メンバーや山域・山行内容によっては前

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9 日の届け出であってもFS山行として承認してきた経緯があった。この曖昧とした会の対応 が彼らに何らかの心理的影響を与えた可能性があった。 ⅱ) 照井と早川は当初、1日で上ホロ正面壁を登って札幌に帰る予定で山行を企画していた。 山行実施日の10日ほど前に電話とメールでそれぞれ打ち合わせを行っている。照井は2 日目に会員外メンバーを誘って同じく上ホロ三段ルンゼに行く計画をしていた。上ホロ正面 壁に入山する4日前の9日、早川が照井の計画を知り2日目も参加することになった。一方、 会員外のメンバーの参加が決まったのは山行実施日の前日であった。これらの経緯から当然 のことながら詳細なミーティングはなされていないことが推察される。積雪期アルパインク ライミングのリスクについてどのように捉えていたか。いわゆるミーティングの時点から山 行が始まっているという自覚が足りなかったと言わざるを得ない。 ⅲ) 上ホロ正面壁へと向かう取り付きを間違えて北西稜の支尾根を登った。北西稜上1700 mまで登って間違いに気づく。そのまま三段ルンゼに取り付く。取り付き尾根を間違えたこ とはお互いの経験不足によるものである。2人とも過去に正面壁を登った経験はあるが、メ ンバーとしての参加で特段取り付き尾根を意識して登ったものではなかった。経験不足をお 互いのコミュニケーションでカバーすることができなかった。もう一つは注意力が不足して いたと言える。過去に登ったことがあるという記憶と、眼前の状況、情報とのやり取りで正 しい情報を選択することなく、漫然と北西稜支尾根を登って行った。 ⅳ)リードの早川は雪崩れるという認識がなく雪面に踏み込んだ。1P目リードの照井は部分 的に雪質が異なることを感じ、雪壁や滝付近の雪が気になっていたが雪崩に結びつくかは判 断しかね、このことを早川と共有していなかった。雪崩れそうだというリスクの知覚はした が、その後に行われるリスクの評価、つまり、どれくらい危険が大きいのか、それとも小さ いのかの判断、つぎにくる意思決定(リスク回避かリスクテイキング)が欠けていた。リス ク回避とはその場を離れるということであり、リスクテイキングとはこの場合、具体的には 身構えるということである。なぜ雪崩れそうだと感じながらコミュニケーションをとること なく行動したか。一つにはFS山行で計画したが手続きミスを指摘されて、釈然としないま ま個人山行になったこと、正面壁に向かう予定がルート間違いで三段ルンゼに変更になった ことで、どうしても三段ルンゼは登らなければならない、とにかく一本は登らないと、とい う意識が心のどこかにあったのではないかということが推察できる。 ④ 自然条件 上ホロカメットク山の気象データがないため、上富良野と美瑛のアメダスデータなどから当日 の上ホロカメットク山の雪の状況を推測した。事故当日の3日前(10日)のデータでは、美瑛 では23mm、上富良野では14mm の降水量を記録している。また、風速については、美瑛で は最大風速が7.4/s、最大瞬間風速が13.2m/s、上富良野では最大風速が11.4m/s、最 大瞬間風速が17.1m/sとなっている。気温は、美瑛、上富良野とも3日前、2日前はマイナ スの気温だが前日から上昇してきている。このことから、事故当日の状況は、10日の吹き溜ま ったもので、斜度を考慮すると旧雪と吹き溜まった雪の間に弱層又はウィーク・インターフェー ス(注)が生成されたのではないかと推測される。 (注)書籍「雪崩リスクマネジメント」には、「たとえば、ハードスラブが直接、固いレイン・クラ ストの上に載っていれば、はっきりとした弱層が存在しなくとも雪崩れることがある。」という 記載があり、その雪崩れる原因をウィーク・インターフェースと定義している。今回、現場での 検証ができず、当事者からの聞き取りとアメダスデータからの推測であるため、雪崩れた原因を 弱層又はウィーク・インターフェースとした。 3 3 3 3 事故後の対応事故後の対応 事故後の対応事故後の対応 ① 事故発生後に負傷の有無、紛失・破損装備の状態の確認をしたのち標高1750mの北西稜 の安全地帯まで移動するなど事故直後の行動は冷静にできた。また、パーティ内で負傷者に対 し鎮痛剤の服用・食糧や水分を摂るなどの対応もしている。安全な場所へ移動してから事故一

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10 報とヘリ要請をしたのち自力下山となったが、危険個所ではロープを出して負傷者を下山させ る対応もできている。 ② パーティーからの救助依頼 山行部長からの指示で照井がヘリを要請するために110番通報を即座に行ったことは適切 であった。しかし天候不良の影響でヘリでの救助は困難である旨を再度、旭川方面本部地域課 より連絡を受けている。その際に消防と遭難対策協議会へも救助要請をするかを問われており、 照井が救助要請をしたことも適切であったといえる。なお当日は平日の日中であったこと、遠 方であったこともあり当会で組織される救助隊および連盟救助隊の救助が早期に期待できない ことも110番通報をする要因となった。 ③ 山岳会の対応 事故第一報を受けて、即座に道警に救助要請をするように指示したことは評価される。当会 会員への報告および救助要請に関しては、メール一斉配信ではなく、運営委員会および山行部 のみにメール配信していたため、改善が必要である。照井は主に山行部長、道警数名と交信を 行っていたが、道警から当会への連絡は北海道勤労者山岳連盟会長を通じて当会会長と交信し ており、連盟救助隊を含めて情報の集約に時間を要している。当会では役員会による救助体制 をとることになっているが、遭難対策委員会を設置することができなかったため、連携体制を 改めて会員内に周知徹底する必要がある。現在、遭難対策マニュアルを作成しているが、事故 直後の対応としては十分に活用されることはなかったため、改訂の必要がある。 ④ その他 今回の計画では当初から会員外の1名は14日のみの参加予定であった。しかし照井が会に 提出した山行計画書では13日の正面壁左クーロアール、14日の正面壁三段ルンゼとも照井、 早川、その他1名(会員外)の3名となっていた。そのため会では事故当初はメンバーは3名 と認識しており、その後の状況によっては大きな問題となる可能性があった。 4 4 4 4 組織的な課題組織的な課題 組織的な課題組織的な課題 ① 山行届の形骸化 直接の事故原因ではないが、山行前日までの山行届に関する一連のやりとりには、当会が抱 えている問題の一つが表面化したと言える。今回は会歴の浅い人間による積雪期登攀の計画だ った為、計画提出の不備について取り沙汰されることになった。だが旧人による届けの中でも、 実際には山行規定の定める要件を満たしていないものが数多く承認されており、全ての会員に 対する再周知と徹底が必要である。また「計画書の4日前提出」の様に、現状にそぐわなくな ってきている部分もあることも事実である。現在はこれらの状況を踏まえて、山行部が中心と なり、山行規定の見直しも視野に入れた対策に取り組んでいるところである。 ② 事故対策マニュアルの整備、周知徹底不足 2005年の雄鉾岳雪崩事故以来、運営委員会で「事故発生時の対応マニュアル」の整備に ついて検討を重ねてきた。この案件は2012年度を以て一応の完成となったわけだが、残念 ながら今回の事故対応の中では殆ど活用されることはなかった。原因の一つにはマニュアルの 完成度が低く、実際の使用に足るものでなかったことが考えられる。また、大半の会員にとっ てはマニュアルの内容が浸透しておらず、結果として場当たり的な対応になってしまった。今 後はマニュアルの更なる改訂と並行して、例会等の場を用いた勉強会を行い、事故発生時の対 応についての共通認識を形成していく必要がある。 ③ リーダー養成 当会における各種新人向けの教程山行は道央地区の他会と比較しても一定の水準に達してい ると考えられる。それに対して、リーダーの養成については、教程山行のリーダーを担当させ ることや、実際の山行の中で伝授するといったように、経験に頼っている部分が多い。次代の リーダーを養成する為には数多くの山行経験を積むことが最も肝要なのは言うまでもないこと だが、若手がリーダーになる為の、旧人による「見極め」が不足していたかもしれない。今後、 会として新たなリーダー養成の在り方を検討していく必要がある。

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11 5 5 5 5 今後の礎とするために今後の礎とするために 今後の礎とするために今後の礎とするために ――――事故を通して顕在化した事項事故を通して顕在化した事項事故を通して顕在化した事項事故を通して顕在化した事項――― ― ① 会員動向に即応した臨機応変な対応 今回の事故の背景は上述してきた通りであるが、旺盛な登山意欲(特に冬期のアルパインク ライミングを志向)を持つ複数の新人が同時期に入会してきたことに端を発している。このよ うな会員動向は当会にとって過去に殆ど無かったケースである。そのために、Ⅱ-4-①項に 示された当会の取り組み実態がそのまま踏襲された。従来であれば、今回のような山行形態に は必ず会歴の長い会員が含まれ(それもリーダー的な立場で)、企画・ミーティングから登山申 請までをコントロールしていた(単に規定の何日前に提出などの形式だけではなく、質も含め)。 「自然条件や技術的に高い困難度を有する山行が新人だけで頻繁に企画・実行される」、この様 な状況に対する会の的確・迅速な対応が求められたが結果として不十分であった。 ② 登山技術の十分な教育とチェック 次に、雪壁での確保技術の選択ミスがその後の大きな代償に繋がる要因となった。5-①と も関連するが、実戦経験の浅いメンバーだけでは現場における様々な場面での修正は困難であ る。つまりこの様なパーティーであればあるほど、従前にもまして技術的な確認が会としては 不可欠となる。 会員の、特に新人の旺盛な登山意欲を削ぐことは避けなければならないが、何よりも優先さ れるのが安全登山の遵守である。そのためには、会員動向に即した対応、基本技術の確実な教 授や確認が重要になる。組織(会)がルールに基づき運営を進めることは誤りでは無いが、そ の目的は安全を確保した上でよりアクティブな会員の登山活動をサポートすることにある。状 況によっては臨機応変に対応することが求められる。 札幌北稜クラブ事故検証委員会 委員長 三佐川 雅秀(運営委員会議長) 山本 裕之 (会長) 岩井 小織 (山行部長) 秋元 健太郎(事務局長) 栗山 靖人 (山行部副部長) 柏本 修平 (山行部副部長) 尾谷 賢 小野 武彦 ( )内は事故当時の役職

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気象データ 気象データ気象データ 気象データ 美瑛2013年3月(気象庁データ) 最大風速 最大瞬間風速 降雪 最深積雪 1時間 10分間 風速 風向 風速 風向 合計 値 3月1日 0 0 0 -3.9 -1.6 -10.1 2.6 5.4南南東 9.6南南東 南 0 2 77 3月2日 1.5 1 0.5 -4 -0.1 -6.8 4 6.9北西 12.8北西 北西 0.6 9 78 3月3日 0 0 0 -7.5 -2.4 -15.8 2.5 6.3北西 12.4北北西 北西 2.6 2 76 3月4日 0 0 0 -8.9 -1.5 -19.7 1.4 3.4東南東 5.4南 南 6.9 3 73 3月5日 0 0 0 -4.5 0.7 -11.7 1.5 3.5南東 4.8南東 南東 4.8 7 76 3月6日 2 1 0.5 -3.2 0.8 -11.1 2.2 5.6南南東 10.2北西 南 1.4 8 74 3月7日 1 1 0.5 -1.4 4.8 -12.8 3.7 9.6南 18.4南南東 南 3.8 1 73 3月8日 10 3.5 1 0.7 6.3 -4.7 2.3 4.4西北西 9.9北西 南東 5.8 10 76 3月9日 2 1.5 0.5 -8.8 -4.6 -13.8 2.7 6.8西北西 12.9西 北北西 4.6 6 79 3月10日 23 4 1.5 -8.1 -4.1 -10.9 2.6 7.4西南西 13.2西 北北西 0.8 32 103 3月11日 3 1 0.5 -8.8 -4.5 -20.41.5 ) 3.7 ) 南東 ) 6.2 ) 南西 ) 南南東 ) 0.8 8 104 3月12日 1.5 0.5 0.5 -1 3.1 -5.9 3.9 6.6南南東 10.5南南東 南南東 0 3 104 3月13日 6 1 0.5 0.9 3.1 -3.9 2.6 6.4南南東 9.7南南東 南 0 0 99 上富良野 2013年3月(気象庁データ) 平均 風速 降雪 最深積雪 1時間 10分間 風速 風向 風速 風向 合計 値 3月1日 0.5 0.5 0.5 -3.6 -1.5 -7.8 6.4 13.5南西 20.1南西 南西 0/// /// 3月2日 0.5 0.5 0.5 -3.2 -0.1 -5.8 4.8 9.9南西 17.2北西 北西 0.5/// /// 3月3日 0 0 0 -6.2 -1.9 -12.7 3.1 8北西 13.4北西 北北西 2.8/// /// 3月4日 0 0 0 -7.9 -1.9 -17.5 0.9 2.4南南西 4.3南 南西 6/// /// 3月5日 0 0 0 -4.4 0.4 -9.1 0.7 3北北東 4.8北北西 北北東 4.2/// /// 3月6日 2 1.5 0.5 -2.9 1.4 -11 1.9 4.9北西 8.3西北西 南 1.3/// /// 3月7日 1 1 0.5 -2.6 5.3 -15.2 3.9 9.4南南東 18.6南南東 南 3.8/// /// 3月8日 5.5 2 1 1.1 7 -4.2 1.5 6.9南 12.2南 南 4/// /// 3月9日 0.5 0.5 0.5 -7.9 -3.7 -11.6 2.6) 6.7)北西) 11.9)北西) 北西) 2.6)/// /// 3月10日 14 2.5 0.5 -7.1 -3.9 -11 4.6 11.4南西 17.1南西 北北西 0.1/// /// 3月11日 2 0.5 0.5 -7.8 -3.4 -17.8 1.9 5.5西 10西 北北東 1.9/// /// 3月12日 0 0 0 -0.3 3.3 -5.3 2.7 5.1南 9南 南 0/// /// 3月13日 3 1 0.5 1.7 3.7 -3 2.3 7.3南 12.2南 南 0/// /// ※ ):観測結果にやや疑問がある、または統計を行う対象資料が許容範囲内で欠けている値   ///:欠測または観測を行っていない場合、欠測または観測を行っていないために合計値や平均値等が求められない場合に表示 日照 時間 (h) 雪(㎝) 合計 最大 平均 最高 雪(㎝) 日照 時間 (h) 気温(℃) 降水量(mm) 最大 合計 月日 平均風速 風向・風速(m/s) 最多風向 最低 最大風速 最大瞬間風速 最多 風向 平均 最高 最低 月日 降水量(mm) 気温(℃) 風向・風速(m/s)

(15)

年 月 年 月 日

年 月 日 性 別 男 男 # 年 月 日 年 月 日 011-778-3401 予定通り実施(特記事項なし) 変更あり実施 ↓下欄に記入のこと 黒百合で報告 中止 ※ 特筆事項のある場合は別途報告書を提出してください。 14日午前5時 午前9時30 #N/A 南)南沢4条2丁目10-35-205 午前9時 076-266-2100 #N/A 早川 航 午後6時 #N/A #N/A L 携帯電話 A 080-6034-0293 緊急連絡先 0198-27-2603 血型 年齢 23 午前7時30 午前8時30 午後3時30 午後4時 午前4 午前8時 安政火口 日)

予備日

山域

承認

期間

無雪期 教程 FS 個人 連盟

13

食 照井 大地 メンバー表 目的 尾根・縦走 ツアー アイス

10

照井 大地 提出日 2013 日 提出者 山行番号 例会 種別

十勝連峰

山 行 計 画 書

山 行 計 画 書

山 行 計 画 書

山 行 計 画 書

2013

上ホロ 正面壁左クーロアール・三段ルンゼ

2013

(行動

山名・ルート

14

28 090-5688-5287 アルパイン 氷雪・縦走 沢 他1名 クラッグ クラッグ 形態 積雪期 住     所 担務 アルパイン 氏  名 備考 集合日時 2013 日程(行動予定) #N/A 北)北10条西3丁目7-5 サザンスカイマーク北大602 A 集合場所 時 午前4 3 13 凌雲閣着 午後3時 北稜事務所発 事務所 安政火口 凌雲閣着 アプローチ開始 午後3時30 午後2時 上ホロ頂上 下降開始 午前10時15 午前10時 登攀開始 正面癖左クーロアール取り付き 安政火口 スキーデポ 凌雲閣着 アプローチ開始 上富良野駅C0 凌雲閣着  起床 計画に対す る実施上の 変更点 上ホロ 頂上 下降開始 エスケープルート および備考 午後1時30 090-1901-9240 3 安政火口 スキーデポ 正面壁3段ルンゼ取り付き 山本 裕之 風が強い場合は化物岩に転戦の可能性あり 最 終 下 山 予 定 日 柏 本 修 平

結果報告欄

時 札幌市北区北10条西1丁目 和幸荘  (事務所) 21 14 札 札 札 札 幌幌幌幌 北北北北 稜稜稜稜 クククク ララララ ブブブブ 代 表 下 山 連 絡 先

2013

(16)

日 ~

2 1 張 ( ) ( ) 張 ( ) ( ) 張 ( ) ガスヘッド 台個( ) 個 ( ) 台個( ) 台個( ) L ( ) 組 ( ) 枚 ( ) 台個( ) 枚 ( ) 台個( ) ( ) 本 ( ) ( ) 個 ( ) 組 ( ) 組 ( ) 台個( ) 本 ( ) 個 ( ) 組 ( ) mm m 本 ( ) mm m 本 ( ) 枚 ( ) 組 ( ) 本 ( ) 個 ( ) 枚 ( ) 枚 ( ) L 1 個 ( ) 丁 ( ) ( ) ( ( , , , ,

期間

早川 3 13

食料・装備表

食料・装備表

食料・装備表

食料・装備表

トランシーバー(替電池含む) デポ旗 MHz) 北稜クラブ社団局 ポリ袋 1 ロープ 430MHz 144MHz 交信時刻 交信時刻 交信時刻 交信時刻 JH8ZFD コールサイン コールサイン コールサイン コールサイン トランシーバー トランシーバー トランシーバー トランシーバー MHz) 非常セット 健康保険証写し スコップ(冬季必携) 本 行動食 嗜好品 ロープ 8.5 スキー一式 スクリュー mm ビーコン(冬季必携) ゾンデ棒(冬季必携) カメラ 2 食 1 食 テーピング タオル 携帯電話 温泉セット 6mmロープ×10m イボイボ 非常食 虫除け剤 日焼け止め 下山時着替え お金 替電池 プーリー GPSレシーバー デイジーチェーン 渓流靴 ピッケル アイスバイル 2 ユマール ボルト 枚 オーバーパンツ シール スキーアイゼン セーターorフリース等 アイゼン スカーフorマフラー サングラス 水筒 L ローソク 食器 ライター・マッチ テルモス 替中着 照井 シュラフ シュラフカバー マット 雨具 照井 照井 照井 照井 メタ 登山靴 軍手 帽子 目出帽 替下着 フィルム スノー・ソー ボルト ガソリン 共同用水タンク テルモス ウエス ロープ カメラ 薬品 銀マット 修理具 たわし 1 2.0 ポリ袋 メタ コッフェル ランタン 行動用ツェルト ブス台 1 ラジオ 天気図用紙 ローソク 1 1 1 人用 内張・外張 フライシート 内張・外張 ガスカートリッジ テント(ポール含) 修理具 フライシート 人用 オーバーヤッケ 標識布 防寒手袋 (替)手袋 替靴下 テント(ポール含) ストーブ(ホエーブス) ストーブ(MSR) 照井 1 早川 照井 ロングスパッツ オーバー手袋 テントシューズ 5 カラビナ 3 環付ビナ 枚 本 本

新聞紙 ハンマー ロールペーパー 薬品セット(持病薬等) ハーケン ストッパー コンパス ナイフ ヘッドランプ 地図 ホイッスル 筆記具 ハーネス ヘルメット ラバーソール 確保器 枚 アブミ カムナッツ スリング GPS 照井 ジャンピングセット 早川 ハーケン 備考

装備表

装備表

装備表

装備表

山名

行動食

上ホロ

2食 2013 3 14 共 同 装 備 共 同 装 備共 同 装 備 共 同 装 備 個 人 装 備個 人 装 備個 人 装 備個 人 装 備 非常食1食 夕食 夕食 スープ・パスタ 朝食 3月14日

食料計画

食料計画

食料計画

食料計画

朝食 スープ・パスタ 担当 日付 日付 3月13日

(17)

最初に崩れた吹き溜り #1キャメロット 吹き溜り 早川 11m 50m 30m 10m 早川 照井 照井 北西稜

<三段ルンゼ F1∼F2付近 概念図>

(18)

午後15時20

分、モニュメ

ント付近で

救助隊と合

事故後、

1750m付近の

安全な北西稜

で山行部長・

警察に連絡す

る。午後12時

頃に自力下山

開始。

正面壁三段ルンゼ

を登攀中、雪崩る。

午前10時25分

1730m付近にて照

井・早川はお互いを

確認する。

参照

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