• 検索結果がありません。

博 士 ( 工 学 ) 稲 船 浩 司 学位論文題名 Planar electromagnetic metamaterials and their application ● to mlCrOWaVeandmillimeter― WaVeantennaS

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "博 士 ( 工 学 ) 稲 船 浩 司 学位論文題名 Planar electromagnetic metamaterials and their application ● to mlCrOWaVeandmillimeter― WaVeantennaS"

Copied!
5
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

博 士 ( 工 学 ) 稲 船 浩 司      学位論文題名

Planar electromagnetic metamaterials and their application      ●

    to mlCrOWaVeandmillimeter ― WaVeantennaS

(平面電磁メタマテリアルとそのマイクロ波・ミリ波帯アンテナヘの応用)

学 位 論 文 内 容 の 要 旨

  マルコーニによって実用化されたワイヤレス通信は、半導体デバイスやアンテナの高性能化に支 えられ、現在も発展し続けている。1979年に自動車電話サービスとして始まった携帯電話の月額 基本料金は数万円であったのに対して、現在では数千円の料金で通話のみならずインターネット接 続やGPSなどの高度な機能を利用することができるようになった。さらに、ノートパソコンには IEEE802.11b、IEEE802.llaのよ うな2.4GHz帯 やSGHz帯を利用 したワイヤレスLANシステム が標準的に搭載され、ユビキタスネットワーク社会の下地が出来上がってきた。しかしながら、こ れらの ビットレートはllMbps、50Mbpsである。光ファイバーに よる有線LANでは、ギガビッ トイー サネット(1Gbps)が普及して おり、さらに10ギガビットイーサネット(lOGbps)も商用化 されて いる。有線LANとシームレスに接続するために、lGbps以上のワイヤレス通信システムの 開発が急務である。

  ワイヤレス通信の需要が高まる中で周波数資源は有限であるため、より一層の周波数資源の高 度利用 が求められている。比較的余裕のあるミリ波帯の中でも100GHz以上の周波数帯は、アマ チュア無線と電波天文のみが割り当てられており、上記のビットレートを達成する帯域を十分に 確保できる。一方で、既に使用されているマイクロ波帯の再利用も重要な課題である。Federal Communications Commissionによって規定された3.1‑10.6GHzのUWB(Ultrawi(leband)システ ムは最 大で1Gbpsのビットレートが見込まれており、高速PAN(Persondareanetwork)として期 待されている。従って、これらのワイヤレスシステムに対応する小型・平面アンテナのニーズは高 まっている。

  一方、アンテナの小型化や高性能、高機能化を図る技術のーっとして、自然界に存在しなぃ性質 を模擬した電磁メタマテリアルに関する研究が活発化している。特に、インダクタンスとキャパシ タンスから構成される伝送線路型メタマテリアルは、フォトリソグラフイ技術により作製でき、集 積化に最適な構造である。しかし、これまでの研究はマイクロ波帯において狭い帯域を対象として おり、UWBやミリ波帯における研究は非常に少ない。

このような背景のもと、本論文は、UWBおよぴミリ波帯における電磁メタマテリアルの性能を明 らかすると共に、アンテナの小型化・高利得化を実現する。本論文は8章から構成されている。以 下に各章の要旨を示す。

‑ 1075

(2)

第1章では、本研究の歴史的背景と目的を述べると共に各章の概要を記している。

  第2章では、ワイヤレス通信の発展を支える高周波デバイス技術とそれを利用したマイクロ波・

ミリ波集積回路について述べると共に、平面アンテナとアクティブ回路を同一基板上に集積化した アクティブ集積アンテナ(AIA)の特徴を概説している。

  第3章では、本研究で対象とするメタマテリアルとして、左手右手系混在伝送線路(CRLH TL) と周波数選択高インピーダンス面(FSHIS)の性質と代表的な構造について述べると共に、それらを 解析するための伝送線路理論を説明している。

  第4章では、InPHE珊岨T、コプレーナ伝送線路(CPW)およびスロットアンテナから構成したミ リ波帯MA発 振回路の設計手法および試作した回路の評価について述べる。有限差分時間領域

(FDTD)電磁界解析により設計した虹A発振回路は110.6‐111.6GI也において動作することを確認 した。このとき、HEMTの電流を分布素子として近似する電磁界解析の誤差率は1ワ。未満であり、

本手法のミリ波帯における有用性を示している。さらに、MA発振回路を基にした振幅変調送信回 路とショットキーダイオードを使用した包絡線検波型受信回路との間で、110GHzをキャリアとし たワイヤレス通信に成功した。

  第5章では、InP HEMT製造プロセス技術を用いたCRI」】1TLの設計および評価について述ぺて い る。CPWとrvnMキ ャ パ シタ から なるCRLH TLは遷移 周波数を100GHzとする 平衡型 になる ように各素子の値が最適化された。この解析結果の分散特性は、測定結果に良く一致している。さ らに、平衡型CRLH TLを利用した共振器を試作し、共振周波数が線路長に依存しない零次共振を 実現した。アンテナの占有面積を大幅に削減し、高価であるInPHEMT基板の利用効率の向上が 期待できる。

  第6章 では、FDTD法およ ぴ実効媒 質モデル によるFSHISの理 論解析について述べている。

FSHIS上 で生じる同位相反射のメカニズムを説明すると共に、Sievenpiperらによって提案さ れたマッシュルーム構造とZhangらによって提案されたパッチアレイ構造の特性を比較する。

Sievenpiper構造は電磁バンドギャップ(EBG)を有する可能性があるのに対して、Zhang構造では EBGが現れない。これはFsI皿Sを反射板として利用した場合、アンテナの放射パターンに大きな 影響を及ぼす。

  第7章では、近接させたFSHIS反射板のアンテナ放射パターンヘの寄与を、UWBシステムの帯 域 である3.1から10.6GHzに おいて、FDTD法と実験から明らかにしている。ピア無しのFSHIS 反射板(Zhang構造)は正面方向のアンテナ利得を改善するのに対して、ビア有のFSHIS反射板 (Sievenpiper構造)は最低次のTMバンドが平坦となる帯域において、偏波とメインローブを変化 させ、正面方向の利得を大幅に悪化させることが、FDTD法によって予測された。これと同じ傾向 は、実験結果からも確認した。この結果は、アンテナの帯域に応じて適切な分散特性を持つFSHIS を設計することの重要性を示している。

  第8章では、本論文の結論を述べている。

    ー1076ー

(3)

学 位 論 文 審 査 の 要 旨

     学位論文題名

Planar electromagnetic metamaterials and their application      ●

    to mlCrOWaVeandmillimeter − WaVeantennaS

(平面電磁メタマテリアルとそのマイクロ波・ミリ波帯アンテナへの応用)

  マルコーニによって実用化されたワイヤレス通信は、半導体デバイスやアンテナの高性能化に支 えられ、現在も発展し続けている。1979年に自動車電話サービスとして始まった携帯電話の月額 基本料金は数万円であったのに対して、現在では数千円の料金で通話のみならずインターネット接 続やGPSなどの高度な機能を利用することができるようになった。さらに、ノートパソコンには IEEE802.llb、IEEE802.11aのよ うな2.4GHz帯 やSGHZ帯を 利用した ワイヤレスLANシステム が標準的に搭載され、ユビキタスネットワーク社会の下地が出来上がってきた。しかしながら、こ れらのビ ットレ ートはllMbps、50Mbpsである 。光ファイバーによる有線LANでは、ギガビッ トイーサネット(lGbps)が普及しており、さらに10ギガビットイーサネット(lOGbps)も商用化 されている。有線LANとシームレスに接続するために、lGbps以上のワイヤレス通信システムの 開発が急務である。

  ワイヤレス通信の需要が高まる中で周波数資源は有限であるため、より一層の周波数資源の高 度利用が求められている。比較的余裕のあるミリ波帯の中でも100GHz以上の周波数帯は、アマ チュア無線と電波天文のみが割り当てられており、上記のビットレートを達成する帯域を十分に 確保できる。一方で、既に使用されているマイクロ波帯の再利用も重要な課題である。Fe(lcral C0mmunicadonsCommissionによって規定された3.1―10.6GHzのUWB卩1trawideb孤d)システ ムは最大で1くmpsのビットレートが見込まれており、高速PAN(Persondamanetwork)として期 待されている。従って、これらのワイヤレスシステム゛に対応する小型 平面アンテナのニーズは高 まっている。

  一方、アンテナの小型化や高性能、高機能化を図る技術のーっとして、自然界に存在しない性質 を模擬した電磁メタマテリアルに関する研究が活発化している。特に、インダクタンスとキャパシ タンスから構成される伝送線路型メタマテリアルは、フォトリソグラフィ技術により作製でき、集 積化に最適な構造である。しかし、これまでの研究はマイクロ波帯において狭い帯域を対象として おり、UWBやミリ波帯における研究は非常に少なぃ。

    →l077―

一 仁

保 一

好  

  順

宮 詰

雨 橋

授 授

授 授

教 教

教 教

査 査

査 査

主 副

副 副

(4)

  このような背景のもと、本論文は、UWBおよぴミリ波帯における電磁メタマテリアルの性能を 明らかすると共に、アンテナの小型化・高利得化を実現する。本論文は8章から構成されている。

以下に各章の要旨を示す。

  第1章 で は 、 本 研 究 の 歴 史 的 背 景 と 目 的 を述 べ る と共 に 各 章の 概 要 を記 し て いる 。   第2章では、ワイヤレス通信の発展を支える高周波デバイス技術とそれを利用したマイクロ波・

ミリ波集積回路について述べると共に、平面アンテナとアクティブ回路を同一基板上に集積化した アクティブ集積アンテナ(AIA)の特徴を概説している。

  第3章では、本研究で対象とするメタマテリアルとして、左手右手系混在伝送線路(CRLH TL) と周波数選択高インピーダンス面(FSHIS)の性質と代表的な構造について述べると共に、それらを 解析するための伝送線路理論を説明している。

  第4章では、InPH巳MT、コプレーナ伝送線路(CPw)およぴスロットアンテナから構成したミ リ波帯」虹A発振回路の設計手法および試作した回路の評価について述べる。有限差分時間領域

(H)TD)電磁界解析により設計した」`n発振回路は110.6―111.6GHzにおいて動作することを確認 し た 。 こ の と き 、H田 仰 の 電 流 を 分 布 素 子 と し て 近 似 す る 電 磁 界 解 析 の 誤 差 率 は1   第5章で は、InPHEMT製造プロセス技術を用いたCm亅亀TLの設計および評価について述べて い る 。CnVとMIMキ ャパ シ タ から な るCRIHTLは 遷 移 周波 数 を100GHzと す る平 衡 型 に なる ように各素子の値が最適化された。この解析結果の分散特性は、測定結果に良く一致している。さ らに、平衡型CRLHTLを利用した共振器を試作し、共振周波数が線路長に依存しなぃ零次共振を 実現した。アンテナの占有面積を大幅に削減し、高価であるInPHEMT基板の利用効率の向上が 期待できる。

  第6章 で は、FDTD法および 実効媒 質モデル によるFSmSの理論解 析につ いて述べ ている。

FSHIS上で生 じる同位 相反射のメカニズムを説明すると共に、Sievenpiperらによって提案さ れたマッシュルーム構造とZhangらによって提案されたパッチアレイ構造の特性を比較する。

Sievenpiper構造は電磁バンドギャップ(EBG)を有する可能性があるのに対して、Zhang構造では EBGが現れない。これはFSmSを反射板として利用した場合、アンテナの放射パターンに大きな 影響を及ばす。

  第7章で は、近接 させたFSmS反射板のアンテナ放射パターンへの寄与を、UWBシステムの帯 域である3.1から10.6GHzにおいて、FDTD法と実験から明らかにしている。ビア無しのFSHIS 反射板(Zhang構造)は正面方向のアンテナ利得を改善するのに対して、ビア有のFSHIS反射板

(Sievenpiper構造)は最低次のTMバンドが平坦となる帯域において、偏波とメインローブを変化 させ、正面方向の利得を大幅に悪化させることが、FDTD法によって予測された。これと同じ傾向 は、実験結果からも確認した。この結果は、アンテナの帯域に応じて適切な分散特性を持っFSmS を設計することの重要性を示している。

  第8章では、本論文の結論を述べている。

  これを要するに、著者は、自然界に存在しない性質を模擬した電磁メタマテリアルを導入したマ イクロ波・ミリ波アンテナについて、周波数選択高インピーダンス面の動作メカニズムとアンテナ 反射板としての効果を明確化するとともに、左手右手系混在伝送線路のInP集積回路上への実装技 術を提案している。これらの研究から、著者は電磁メタマテリアルを導入したマイクロ波・ミリ波 アンテナの将来技術に関する有益な知見を得ており、エレクトロニクスの分野に貢献するところ大

‑ 1078 ‑

(5)

なるものがある。

  よって著者は、 北海道大学博士(工学)の学位を授与される資格あるものと認める。

参照

関連したドキュメント

また,文献 [7] ではGDPの70%を占めるサービス業に おけるIT化を重点的に支援することについて提言して

大きな要因として働いていることが見えてくるように思われるので 1はじめに 大江健三郎とテクノロジー

いない」と述べている。(『韓国文学の比較文学的研究』、

検討対象は、 RCCV とする。比較する応答結果については、応力に与える影響を概略的 に評価するために適していると考えられる変位とする。

造船に使用する原材料、半製品で、国内で生産されていないものについては輸入税を免除す

都調査において、稲わら等のバイオ燃焼については、検出された元素数が少なか

 学年進行による差異については「全てに出席」および「出席重視派」は数ポイント以内の変動で

自分ではおかしいと思って も、「自分の体は汚れてい るのではないか」「ひどい ことを周りの人にしたので