<論文>AO次元とマネジメント次元
著者
涌田 宏昭
著者別名
Wakuta Hiroaki
雑誌名
経営論集
巻
18
ページ
101-118
発行年
1981-06-30
URL
http://id.nii.ac.jp/1060/00005827/
Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.jaAO
次 元 と 々 ネ ジ メ ン ト 次 元
涌 上田 宏 昭 101 1 0A 化 の推進と時空間 の克服 現代の組織はいくつかの群によって構成されてい るとい うこともできる。 この群は階層的にみれば, トップ群, ミドル群,ロワー群などとい う群構造 に分けられる。 また,縦割の群,系列化した群, プコジ ェクト群 とい う分け 方 でも考えられる。つ まり組織はいろいろの役割を担 う部分に よって構成さ れ,この部分は,一つ一つの職務上の単位とい うよりは,あ るまとまりのあ る仕事の群 とし て捉えることが適当な捉免方だとい うこ とにな る。 も ち ろ ん,この群をさらに細分化すれば,組織の成員たる個々人であ り,また全体 を構成する各職務の単位とい うことになる。 ところで,現代 の組織は,この ような人的要素の構成 を もつ一方,他方に おいては,機器類 に よって構成されてい る組織空間を もつ ように な っ て い る。元来,機 械や設備は,人間の組織行動にそって人間 の行動 体系の中で使 用されてきた。しかし今日の傾向は,次第に機械や設備が,一つの行動シス テ ムを構成し,人的行動体系から独 立した ものをなす。 いわゆる無人的な機 械化システ ムであ る。このシステ ムは,全体の中で特定化された役割を担っ たシステ ムで,システ ム設計の意図にそって,持続的であ り,反復的 であり, 特定条件内では,きわめて効率 よく働くクロ ーズドシス テ ムであ る。 このクp ―ズドシステ ムと人間 の行動体系は,従来から相互依 存関係が,イソター フェスを通じて定型 的に確立し,安定したシステ ム構成 であったといってよ い。 ところが,最近になうてから√機械化システムの多 様的,多面的発達は, 人間の行動体系への浸透性を表わしはじめて,そのために行動 体系上の変化 が 起きっっ あるのが現状 である。 たとえば,スーパ ーマ ーケットにみられるpos システ ムの確立は, ス ー パ ーマ ーケットの事務シ ステ ムに大 きな影響 を もたらし,結果 は売場 の裏面にある事務が,一部売場り 先端に進出し,同時 に 機械 化シ ス テ ムが人 間 の行 動 範 囲を浸 食 し た こと となっ た。 の み な ら ず , 従来, クロ ーズ ドシ ス テ ムとし て設定 され てい た 機械化 シ ステ ムは, こ の ような 進出 の結果 ,人 的 行 動 体系 の動 き と と もに対 応す るシ ステ ム保 持 が 必 要 とさ れる よ うに な った。 この こ とは, 人 間 の もつ 時空 間的 制 約の中 でシ ス テ ム運用を 計 るこ とに せ ま られ る のであ る。 ここに 改 めて時 空 間対応 のシ ス テ ムの検討 が始 る ことに な る。 時 間 とは過 去, 現在 ,未 来 へ と連 続的 に変 化し 展 開し ,そ の展 開が 永遠 に 続い てゆ く ものであ る と理解 で き る。 そ れ は過 去か ら未来 へ向 う方向を もつ が , これ は正 の方向 変化 と展 開 とい うこと がで きる。 この 連続を あ る時(亥U 限)とあ る時 で切 れば ,そ こ に長 さ かお り, こ れを 数的 に表 示 し う る。 ま た ,あ る時 点 の ものの状 態を この長 さ で評 価 す る と, もの の状 態 変化を 知 る こ とが でき る。 し たが って , わ れわ れが 扱 う組 織行 動 に とっ て有効 な尺度 と い え るのであ る○ 空 間は 事物 の関 係 と秩 序を 表 す もので ,そ の広が りに よって も 説 明 さ れ る。 関係 と秩 序が ど こ まで も続い て広 が りを もつ 場合 は, こ れを 無限空 間 と い う。 また, あ る限定 さ れた 中 で の事 物 の関係 と秩 序 は ,有限 空 間 とこれを い う。事 物 の関 係 と秩 序 であ る か ら, 具 体的 にあ る限 られた場 所 ではな くと 乱 空間 は思 考 の中 で表 現 さ れ ,構 想 され る と とが で き る。 そし てさらに こ れ は, よ り抽 象化さ れ た存 在 とし て も理解 され うる のであ る。 また,思 考過 程 の中で 流動的 に変 化し , 特定 化 さ れた 広が りとそ う でない 広 が りが 考え ら れ る。前 者を 限定 さ れた空 間 , 後 者を 無限 定 な空 間 とい うこと がで きるが , 空間 の働 きを 考え る と どち ら に も同一 の働き を 与え る こと もでき るし ,そ う でない 場 合 屯あ る。 だ か ら空 間を 考 え るに は, それ が 限定 され てい る めかそ うで ない の かとい う面 と, そ の空 間 の もつ 働き とか意 味とい う面 の両面 か ら 検 討し なけ れば な らない とい え る。 十 た だし こ の場合 , ここで 扱 う空 間 は ,社 会科 学 で対 象 とす る範 囲に限 る と い う考え方 とし て の枠 組か お る こ とを お 断 りし てお か な くて はな らない。 そ こ で限定 さ れた空 間 とい う場 合 には ,人 が 日 常的に 繰 り返 し接 す るあ る特定 化 さ れた広 が りや ,あ る考 え に よっ て特 定化 さ れてしヽる広 が りをい うとし て お こ う。 こ の広が りは また 事物 の関 係 と秩序 に も置き 代 えて これを 表す こ と が で きる のであ る。 これ に対 し て無限 定 の空 間 とは , 人 の行動 す る地 球上 の
OA 次 元 と マ ネ ジ メ ン ト 次 元 」03 あ る 高 さ と 深 さ を も っ た 間 に 存 在 す る 広 が り , あ る い は そ の も と に 存 在 す る 事 物 の 関 係 と 秩 序 を 指 す こ と に な る 。 高 さ で は 通 信 衛 星 の 高 さ ま で を 考 え う る し , 深 さ で は , 地 下 や 海 底 の 可 能 性 の あ る 人 間 の 行 動 範 囲 を 指 す と い え る で あ ろ う 。 さ て , わ れ わ れ ぱ こ の よ う に 扱 う 時 間 と 空 間 と を , 組 織 行 動 の 中 で 有 効 か つ 適 切 に 活 用 し て ゆ か な く て は な ら な い 。 ま た 同 時 に 時 間 と い う 観 点 , 空 間 と い う 視 点 か ら も 組 織 行 動 の 在 り 方 を 考 え て み る こ と が 重 要 と な っ て く る 。 な ぜ な ら ば , 組 織 行 動 の 的 確 性 , 効 率 性 は , 時 間 や 空 間 を ど の よ う に 生 か し て 使 う か に 大 き く 左 右 さ れ る か ら で あ り , そ の 故 に , 時 間 や 空 間 か ら 組 織 行 動 に 対 し 評 価 の メ ジ ャ ー を 当 て て み る こ と も 必 要 と な る か ら で あ る よ た と え ば 安 売 り の タ イ ミ ン グ , 時 間 , 場 所 , 対 象 地 域 の 範 囲 な ど を 決 め る に は , 時 間 と そ こ に 要 し た 投 入 資 本 , 人 工 が 尺 度 要 素 と な る が , ど の 場 所 に , そ し て ど の よ う な 場 を 構 想 し て の 行 動 成 果 で あ っ た か と い う 点 も ま た 重 要 で あ る 。 時 間 と 空 間 と が こ の 場 合 , 関 連 し て 問 題 と な り , 一 つ の 視 点 と し て の 尺 度 要 素 と な る の で あ る ○ − そ こ で , わ れ わ れ は 時 間 と 空 間 と を 連 繋 し て 時 空 間 尺 度 か ら 組 織 行 動 を 思 考 す る こ と と な る 。 こ の 尺 度 を 有 効 に 活 用 す る に は , 時 空 間 を 構 成 す る 要 素 の 合 理 的 な 関 係 を 作 り 上 げ る こ と で あ る 。 す な わ ち , 時 点 , 時 間 , 期 間 , に 対 し て 無 限 定 の 空 間 , 特 定 化 さ れ た 空 間 , 流 動 的 空 間 , 多 重 化 さ れ た 空 間 な ど を 合 せ て 相 互 に 関 連 性 を も た せ , 全 体 的 に 運 用 し う る し く み を 作 る こ と で あ る 。 つ ま り_。 こ れ 。ら の シ ス テ ム 化 と い ‥う こ と に な る 。………_ ■ ■■■■ ■㎜ ㎜ ■㎜㎜■㎜ プ ロ ジ ェ ク ト ・ マ ネ ジ メ ン ト で 使 用 す る ネ ッ ト ワ ー ク ・ プ ラ ン ニ ン グ ぱ , 一 つ の 目 標 を 達 成 す る た め に 行 動 に 対 し て 時 間 を シ ス テ ム 化 し た も の と い え る 。 こ こ で は , あ る 時 点 と 与 え ら れ た 期 間 と の 関 係 が 時 間 の 経 過 と と も に 合 理 的 に 関 連 さ れ , 管 理 さ れ て い る 。 ス ケ ジ ュ ー ル の 中 で 時 間 が シ ス テ ム 化 さ れ て い る の で あ る 。 そ し て こ の よ う な こ と は , プ ロ ジ ェ ク ト ・ マ ネ ジ メ ン ト の み な ら ず , 組 織 行 動 の 全 般 に 考 慮 さ れ う る も の で あ る と い え る の で あ る 。 つ ま り こ の こ と は , 時 間 を 効 率 よ く 使 う こ と で あ り , 時 間 の 中 で 組 織 が 生 き て い る と い う こ と に な る 。 そ こ で こ こ で は つ ぎ の よ う な 課 題 が 提 示 さ れ る こ と に な る 。 。。 ① ……高 速 の 処 理 。と 伝 達 ……… … … … … …… … … … … …… ………_ト
③ 同時 ・併 行処 理 と伝 達 ③ 変 化 と時 間 の関係 づけ ④ 空 間 の多 角的利 用 ⑤ 空 間 の流 動性 と固定 化 ⑥ 装置化 と人 間化 ⑦ 時空 間 要素 の検討 ⑧ 時空 間設計 以 上 の よ うな指摘 か ら, ク ■pt ーズドシ ステ ムの運用 とオ ープ ンシ ス テ ムの 運 用 は,ば らば らに 行 うの では な く, 統一的 に かつ そ の 性格 と組 織 目的 に応 じ て運用 す る ことが必 要であ る。 そし てそ のた めに は, そ の運用 を 促進し , 効果を 高め て ゆく技術 手 段 ,ひ い て は技術 体系 が用意 されなけ れ ば な ら な い。 上 記 の時空 間へ の新 しい 視 点 か ら の アプ ロ ーチ は , まず , 図表1 に示 さ れた よ うな 技術の 体系 に よっ てそ の 基 礎を 作 り上げ る こ とが でき る。 すな わ ち ,場 の 流動 性と機 動 性 の側 面 ,つ ぎに時 間 の有効 性を 高め るた め の側面 , そし て,行 動 の的確 性 と速 度 とを 思 考す る側 面を 体系 的 に 技術構 成 し ,そ の 実 現化 が計 られるな らば ,時 空 間運用 に 新し い 次元が 付 加 され た こ と に な る。 また ,図 表2 に みる ように ,通 信 ,伝 達 の手段 の 高 度化 と多 様化 は ,各 種OA 機器 の開 発に より著し く推進 され る傾 向に あ る。 この こ とも見逃 こと 図表1 (A ) 「場」と技術
弐
物的面 処理面 伝達面 付加技術面 備 考 グ □ し ノゝ ノレ □ 1 カ ル 環 境 ・集中化 ・無人化 ・統合化 ・分散と拠 点 ・適応性 ・ネットワー ク化 ・ホスト化 ・ブランチ方 式 ・末端入力 ・末端処理 ・安全性 ・信頼性 ・上下と環状 方式 ・水平と環状 方式 ・安全性 ・広域性 ・連係巨大化 ・画像処理 ・音声処理 ・小型化 ・機動性 ・DDX の発 達 ・媒体の多様 化 ・都市建物の 関係(B ) 時 間 と 技 術 質 的 面 量 的 面
鸚 判 七し
レ ー ・併用 ・小型 ・分 散 (:C ) 行 動 と 技 術 ・複写 ・TSS ・集中と分 散 ・媒 体の多 様 化 ・ 無 人 化 ・ オン ライン ・ デジ ,アナ 併用 OA 次元 と マ ネジ メン ト次 元 ・ 画 像 処 理 ・文 字 処 理 ・OCR ・IR ・ 音 声 処 理 ・ 小 型 化 ・ マ イ ク=t イヒ 105 ゛フ ア ク-y ミ リ ・ ワ ー ド プ ロ セ ッ サ ・ デ ー ク テ レ ホ ン ダ ー ク バ ン ク ・ 通 信 回 線 の 開 放言
物的面 処理面 伝達面 付加技術面 備 考 計 画 化 測 定 化 ・ デ シ ジ ョ ン ・ ノレ ー ム ・ 計 測 室 ・中央集約 ・ネットワー クブラソニ ソグ ・ブランチと 統合 ・ フA ー ド フ ォ ワ ー ド ゜ フA ー ド バ ッ ク ・インテリジ エンド編集 ・ダラフィッ ク ・CRT と自 動認識方式 ・漢字情報シ ステム ・データベ ー ス ・VTR ・衛星通信 図 表2 コミ ュニケ ーション・ サブ シ ステムの機能と要 素技術 の開 発課題 項 目 衛 星 通 信 次 世 代 電 子 メイ ル 像オ フ ィ ス 映 新 機 能 構 内電 話 ポ ー タ ブ ル タ ー ミ ナ ル 社 内 電 子 メ イ ル 目 的 今 ま で の ネ ッ ト ワ ー ク と は 違 う形 態 の 通 信 郵 便 , テ レ ッ クス の 機 能 の 拡 張 ( 公 衆 サ ービ ス ) 企 業 内 の 映 像 を 利 用 し た シ ス テ ム 構 内 電 話 の 機 能 拡 張 移 動 隊 と の 通 信 社 内 文 書 の 電 子 化 機 能 ・ N 対N ・ 大 容 量同 ぐ 係 ・ 日 本 文 の テ レ ッ クス ’フ ァ クシ ミ リ ( カ ラ ーを 含 む ) ・ テ レ ビ 電 話 会 議 ・ 社 内 広 報 ・ 転 送 通 信 ・ 自 動 呼 出 し ・ メモ 電話 ( 音 声 の メモ リ) ・ ポ ケ ッ ト ペル( 双 方 向) ・ 自 動 車 無 線 ・ 移 動 デ ー タ エ ン ト リ ・ 外 来 者 監 視 ・ 伝 票 発 行 の 電 子 化 ・ 票 議 の電 子 化開 発 課 題 ・ 衛 生( 静 止) ・ 小 型 , ロ ー コ ス ト の 送 受 信 機 ・ 網 コ ン ト ロ ー ル技 術 ・ 光 通 信 ・ 機 密 保 護 ・ 日 本 語 の 入 出 力 ( ロ ー コ ス ト) ’カ ラ ー フ ァ クシ ミ リ ・ 機 密 保 護 ・ 構 内 網 ・ テレ ビ 電 話 ・ 光 通 信 ・ 交 換 機 の 機 能 拡 大 ・ 電 話 機 の 機 能 拡 大 図 表3 各 国 のOA の 現 状 ・ 小 型 端 末 ・ 無 線 シ ス テ ム ・ 機 密 保 護 項 目 日 本 米 国 イギリス 西ドイツ ス タ ン ド ア ロ ン 形 ワ ー ド カ=z セ ッ サ 英 語 ○ ○ ○ ○→○ 日 本 語 △→○ - - -イ ン テ リ ジ ェ ン ト ワ ー ク ス テ ー シ ョ ン 形 ワ ー ド プ ロ セ ッ サ - △→○ - △ 電 子 メ ー ル - △ - △ 衛 ・星 通 信 シ ス テ ム - △ → ○ - -オ フ ィ ス コ ン ピ ュ ー タ 帳 表 専 用 機 ○ ○ ○ ○ ワ ー ク ス テ ー シ ョ ン 形 ○ ○ ○ ○ 分 散 形 ○ ○ ○ ○ 情 報 サ ー ビ ス シ ス テ ム △→○ 一 △→○ △ テ レ コ ソ フ ァ レ ン ス △ △ △ △ ( 注 ) ○ :一 般に 使用 ,普 及段 階 ○: 特定利 用 者使 用段 階 △ :研 究開 発実 験 段階 − : 不 明あ るい は ほと んど 使用 されてい ない ( 出所 ) 「電 子通 信 学会誌 」1981年2 月 ‥ の で き な い マ ネ ジ メ ン ト の 課 題 で あ ろ う 。 な お ,OA の 各 国 開 発 状 況 を 機 器 の 面 よ り う か が っ て み る と 図 表3 の よ う に な る 。
OA 次 元 と マ ネ ジ メ ン ト 次 元 107 2 組 織 管 理 とOA の 課 題 (1 ) 組 織 運 営 の 新 時 代 組 織 運 営 上 の 状 況 変 化 に は , 多 種 少 量 生 産 方 式 の 導 入 , 価 値 観 多 様 化 へ の 対 応 な ど か お る 。 こ の こ と は , 製 品 の ラ イ フ サ イ ク ル を 短 縮 化 し5 そ の た め に , よ り 精 緻 化 し た 行 動 体 系 を 組 み 立 て る 必 要 が 生 ず る 。 情 報 シ ス テ ム も ま た そ れ へ の 対 応 が 求 め ら れ る 。 つ ま り こ れ は , 大 量 デ ー タ 処 理 の 中 で の 情 報 の 多 種 少 量 生 産 方 式 型 へ の 展 開 と な る だ ろ う 。 一 方 , 地 域 主 義 , す な わ ち 地 方 の 時 代 と い わ れ て い る 傾 向 も 無 視 で き な い 。 こ の 地 方 の 強 調 は , 都 市 化 現 象 を 地 方 に 導 入 し な が ら , 大 都 市 に 対 す る 地 方 の 価 値 を 高 め よ う と す る も の で あ る 。 だ か ら 都 市 化 の 中 の 分 散 傾 向 と い え る 。 情 報 シ ス テ ム の 手 段 は , こ れ に も 満 足 を 与 え , そ れ と 同 時 に そ れ 用 の 技 術 的 開 発 に 屯 力 を 入 れ な け れ ば な ら な い 。 と い う の は , 情 報 化 社 会 の 発 展 は , 次 第 に 大 衆 化 , 民 主 化 の 色 彩 を 強 め , 組 織 運 用 は , 情 報 ッ ス デ ム を 巧 み に 行 使 す る こ と に よ っ て , モ の 効 率 を 高 め る こ と に な り つ つ あ る か ら で あ る 。 た と え ば , フ ァ ク シ ミ リ の 活 用 , 端 末 機 の 普 及 は , 組 織 に 参 加 し , ま た 関 係 す る 諸 集 団 , 成 員 の 情 報 シ ス テ ム 依 存 度 を 増 大 し , 組 織 シ ス テ ム 的 行 動 は , 正 し く 情 報 シ ス テ ム を 介 し て の み 行 わ れ え て , し た が っ て 拡 大 さ れ た シ ス テ ム 行 動 を た ど る 。 輸 送 機 関 が , ダ イ ヤ と 通 信 網 に よ っ て よ り 合 理 的 活 動 を 展 開 し モ の 範 囲 が 拡 大 す る の は , そ の 例 に 他 な ら な い 。 生 産 工 程 の 入 出 力 関 係 も 同 様 の こ と と し て 説 明 で き る 。 さ て, 犬こ の よ う な 状 況 変 化 に 加 え て , 社 会 環 境 上 の 問 題 と し て は , 巨 大 化 す る シ ス テ ム と そ れ に 対 す る ヒ ュ ー マ ソ ・ ス ケ ー ル の 適 合 問 題 , 適 正 な 環 境 維 持 と 進 展 す る 技 術 革 新 の 評 価 , あ る い は 国 際 化 に と も な う 地 域 特 性 と 共 通 空 間 の 在 り 方 の 問 題 な ど が あ る 。 こ れ ら を 解 決 し , よ り 進 歩 し た 社 会 , よ り 高 度 化 し た 組 織 運 営 と し て は , ま ず つ ぎ の よ う な 事 柄 が 考 慮 さ れ 検 討 さ れ な け れ ば な ら な い だ ろ う 。 つ ① シ ス テ ム を 直 接 人 間 が 管 理 す る の で な く , 管 理 す る シ ス テ ム を 設 定 す る こ と 。 ・ 。 ■. I■ 。 ・ ・ \ ② バ ッ フ ァ ・ シ ス テ ム を 活 用 し , シ ス テ ム 対 シ ス テ ム の イ ソ ク ー フ ェ ス を 工 夫 す る こ と 。 ・ ■ = ■■■■ ■ ③ 新 し い 視 角 か ら の 組 織 運 営 方 式 を 開 発 し , そ れ に そ っ たDP 部 門 を 考
慮すること。 (2) 組織の情報システ ム 組織は一つの情報シ ステ ムであ るが,そ れはいろいろな情報群を背景とす る諸情報サブ・システ ムより構成され,一つの統合体となっている。た とえ ば,そのサブ・システ ムには,販売情報サブ ・システ ム,生産情報サブ・シ ステ ム,技術情報サブ・システ ムなどかおる。 また,これ らを統合するため のゼネ ラル・マネジ メントの情報シ ステ ムも忘れてはならない。 ところで,周知のように情報システ ムは,一般に集中的傾向を も っ て い る。 とい うのは,情報を集中し てこれを利用すれば ,全体的動き,各部分相 互関係の状況がより適切に把握し うるからである。 したがって,情報シ ステ ムは次第に拡大し ,統合したデ ータペ ースへと向ってゆく。 コンピ ュータ* ネ ットワークが形成されるのも一つの必要性を もってい るので あ る。 し か し,情報シ ステ ムはあ る組織体の行動を支援する目的を もって設定されてい るから,当該組織の実態に適合したシステ ムであ ることが必要であ る。 この ために,組織が地理的にい くつかの地域に分散していた り,他の組織との関 係が複雑多岐になってい ると,情報システ ムもその効 率的な考え方を,この 実情に合せて考慮しなければならなくなる。そ こでは当然,全体としての情 報システ ムと部分としての情報システ ムの在 り方が検討されることにな るの である。 情報システ ムの分割的運用と統合的運用 の考え方が 発展す る一つ の背景が これである。しかし,分割と統合は必ずし も相い反す るものではない。 この 場合の分 割と統合は,詳しく表現するな らば,統合の中の分割とい うことに な る。すなわち,情報システ ムの基本的在 り方は,統合論 であ る。そして組 織の部分の状況に応じて分割的システム設計を導入してゆく,のである。こ れに より,シ ステムが環境への適合力を 高めることにな り,システ ムの流動 性が組織行動上の有効性を 高めるごとに もな るのであ る。しかもこのような 情報システ ムの扱いは,と もすればシステム化によってもたらされる人的心 理上の悪影響を緩和す ることに もな る。なぜなら,巨大なシステムは,人間 の能力 では。その全体を見通すことに困難 で,その困難性は,不安 や不信を 増大させかねないからであ る。 とはい うものの統 合の中の分割とい うシステ ム運用 のためには,それにそ
OA 次元とマネジタント次元 109 うた めの 技 術 , 手 段 の 開 発 を 必 要 と し , そ の 実 行 主 体 と な る 組 織 上 の責 任 部 門 も 明確 に し な け れ ば な らな い 。 こ の よ うな 必 要 性 は , 従 来 の コ ン ピ ュ ータ 処 理 の担 い 手 で あ るDP 部 門 へ の新 し い 役 割 期 待 と し て 付 加 さ れ る こ と に な る 。 この 役 割 期 待 が 何 か は , 状 況 の 変 化 と 社 会 環 境 の もつ 問 題 性 を み なけ れ ば な らな い 。 加 え て , オ フ ィ ス シ ス テ ムに 注 目 す る必 要 か お る。 (3) オ フ ィ ス シ ス テ ム(office system 〉 。。 オ フィ ス は , マ ネ ジ メ ン トを サ ポ ー トす る 機 関 であ り , 組 織 活 動 に 必 要 な 情 報 を供 給 し , こ れ ら諸 活 動を リ ン キ ソ ダ す る 役 割 を 果 す 機 関 であ る。 こ の 機 関 は, し た が っ て 場 所 的 に こ れ を 把 握 す る こ と も で き る が , 組 織 行 動 に 従 っ て 展開 す る オ フ ィ ス機 能 は , 機 能 と し て の 観 点 か ら こ れ を 認 識 し , 機 関 構 成 を 設計 し な け れ ば な ら な い 。 す な わ ち , こ こ に オ フ ィ ス シ ス テ ム の 設 計 が , 物 理 的 な 面 を 包 含 し つ つ , 組 織 行 動 上 か ら機 能 的 に こ れ を 描 き な が ら実 行 さ れ る こ と に な る。 つ ま り , シ ス テ ム の 諸 要 素 は , まず 機 能 上 で そ れぞ れ 位 置 づけ ら れ , 説 明 さ れ な け れ ば な ら な い 。 物 理 的 な 設 計 は , こ の よ うな 考 え 方 を 具 体 的 に 表 現 し 行 動 せ し め る一 つ の方 法 であ る。 だ か ら , シ ス テ ム 要 素 の配 列 と活 用 と い う場 合 , 第1 に 機 能 的 配 列 の 考 え 方 が な け れ ば な ら な い 。 これ は 組 織 行 動 の 目 的 に ど の よ うに 適 合 す る か とい う観 点 か ら 要 素 を 評 価 す るこ と であ る。 評 価 が 定 ま れ ば , 活 用 の 方 法心 定 ま る 。 活 用 の 効 果 を 高 め る に はし つ ま り シ ス テ ム の 性 能 向 上 に は 機 械 化 や 特 別 な 空 間 設 計 が 考 慮 さ れ る 。 オ ー ト メ化 は か く し て 設 計 上 の 一 つ の 大 き な 要 素 と な る の であ る 。 問 題 は , 人 間 に 機 械 が ど の よ うに し て 調 和 と効 率 とを 生 か か に あ る。 そ の た め に 要 素 の 再 評 価 が 必 要 と な り, ま た シ ス テ ム設 計 の 基 本 的 思 考 とし て の 組 織 運 用 の哲 学 が 問 わ れ る こ と に な る。 組 織 の 環 境 適 合 性 , 組 織 行 動0 戦 略 性 , 組 織 展 開 と生 産 性 , コ ン トFt ール ・ シ ス テ ム の制 御 匪な ど が 検 討 さ れ る 。 シ ス テ ムへ の オ ー ト バ ヒの 適 用 は , オ フ ィ ス シ ス テ ムを よ り シ ス テ ム化 さ れ た オ フ ィ ス シ ス テ ムへ と 導 く。 よ り シ ス テ ム 化 さ れ た オ フ ィ ス は , い ろ い ろ な 部 分 で 自 動 化 さ れ , 自 動 的 に 働 く き わ め て 機 動 力 の あ る オ フ ィ ス と な る 。 こ0 自 動 シ ス テ ム の 程 度 を 評 価 し て オ フ ィ ス シ ス テ ムを 表 示 す る と , 自 動 的 オフ ィ ス(automatic office) と か 自 動 化 オ フ ィ ス(automated office) と い
しかし この ような呼び名 での段階 で意識されるオフィスは,オートノ ―シ ョソの思想を必ずし も全て実現してい るとはいい難い。 ここで考慮しなげれ ばな らないのは,自動化即 オートメ ーションではないからであ る。もちろ ん 具体的現象形態とし ては自動化装置が活用される。問題なのは, この自動の しくみがどの程度,オートタ ―ション思想を実現し てい るかとい うことであ る。 オートメ ーションだりえない自動化方式 では, これを オフィス・し メーシa ソとい うわけにはゆかない。 (4) オフィス機能の描写 機動力のあるオフ ィスシステムを 実現してゆくた めには,以上 のような考 察に加えて, オフ ィス機能を描写してみる必要かお る。つぎに2 つの図表を みていただ こう。 まず,図表4 は,情報空間として のオフィスシステ ムを描 いている。そ の情報空間の中に人間のワーキ ン グ グ ル ー プ(WG )が存在 し ,情報運用・管理を 実施する。この実施過程は,図表5 のよ うに描くこと が できる。 この過程を みると,従来,データ処理システムは機械化システ ム で,他の文書,図形, 口頭事務は,人的システ ムにょっていた のだが, ここ では図の通 り,一 本化し,処理も通信 も統合化されたシステ ムと な っ て い る。すなわち,デ ータ処理,文章処班L 画像処理,音声処 理な どが合成的に 図表4 オフィスシステムの機能 ダ ・11111111111111111 じ 聊 へ 活 ヽ -動 の 孚鵬 ミ=""// 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1
oA 次元 と マ ネジ メン ト次元 m 図 表5 オ フ ィ ス シ ス テ ム で の 機 能 の 統 合 化 の 過 程 複合システ ムをなしているのであ る。 このように,今日のオフィスシステ ムは,次第にそ の機能を機械化しなが ら,同時に人間行動の内容を高めてい るといえる。つ まり,オフィスシステ ムにおける人間本来 の役割が自覚 され,確立しつっあ るとい うものであ る。 図表6
(5)OA とオフィスシステ ムの部分強化 上記の ような オフィスシステムの展開には,それに応ず る技術革新,技術 の体系 化がなければならない。今,オフィスシステ ムの高度化のために導入 が検討されている技術手段を図解し てみると,図表6 のような捉 え 方 も あ る。 これはこれ までのコンピ ュータネ ットワークに付け 加えられた新しい局 面を描いた ものであ る。したがって,従来のコンピ ュータネットワーク,EDP 技術が否定されてい るのではない。この新しい 局面 の導 入可能性は,図 表7 に示した傾向に よって,あ る程度推測できる。 この図表 では,オフィス システ ムの全体 より 亀機能的に分け られた個A (T)事 務を対象にし 七いる。 図表7 各種業務のオートメーション化可能率 組 織 業 務 オ ート メ ー シ ョ ン 化 可 能 率 50% 大 企業 販売才一ダの処 理 会 計 ソフトウェア開 発 生 産 計 画 販売ノマーヶティング 計画 秘 書 の 仕 事 l i 1 1 ・ S ・ a 圖 皿 コ 冒 皿 コ 圖 ] 皿 ¬ 皿 コ 皿 ] 大 中小 の 諸 会 社 購 買 販 売 皿 [ ニ コ ㎜ 二二コ 自 営 業 完 成 検 査 所 得 税 申告 処 理 コ コ 公 共 行 政 登 記 所 得 税 申 告 準 備 福 祉 運 転 免許 証 発 行 建 築 許 可 証 発 行 入 院 許 可 , 会 計 行 政 上 の 指 針 ㎜ | ㎜l報 二 二 ]-皿 二 二 二 コ 平 均 ‐W ニニ] 1 1- プ ロ グ ラ ム 化 可 能 オートメーション化可能 ’ ㈲ OA と統合化された オフィスシステ ム 部分を強化す るOA 化の方式は,単体OA 機器利用の段階といわれてい る が,これはやがて,前述した ような複合システムとして のOA 機器利用段階 となってゆくであろ う。元来, OA はオフィスそ の ものを システ ム化し,統 一あ る全体とし てのオフィス機能の確立を 目標にし てい るので,統合化へ推 進することがOA イヒの必然的流れとなってい るとい える。 このオフィスシス
OA 次元とマネジメント次元 113 テ ムは ,構造 とし て部 分( ブロックネット)が ,サ イバ ネ テ ィッ ク スに基 盤を おい て相互 に関 係づ げ ら れて, 一つ の統一 体とな る の で, そ のた めに はブ ロ ッ クネ ットにつ い て 検討 し ておか な くては な らない 。 さ て ,組織 構 成 の単 位 には ,い ろいろ の見方か らそ れを 設 定 す るこ とが で き るが ,職 務 とか人 的 要素 はそ のな か でも基本的 な もの であ る。 職 務にし て も人的 要素 にし て 乱 一 度 でそ れ が組織 の単 位 とな れば単 位 とし て の主 体性 と構 成単位 間 の相互 性を もった ことに な る。 そ し てこ の こ とは , これ ら単 位 (職務or 人的要素)が , 一 方 にお い ては 個々 として の独 自性を 強 め るこ とに な り, 他方 では ,全 体 との関 連 性を強 め るこ とを 示 し てい る。 し た が って シ ス テ ム設計 とし ては ,個 と個 と の関 連; 個 の独 自性 ,そ し て 全 体性を 考 え る こ と になる。 ブ ロ ック的 な 思考 はそ れに対 応 す る一 方 法 で, ブ ロ ックを 個 と 全 体 で思考 す るか らブ ロ ックネ ッ ト方式 と呼 ぶ ことが でき る。 また, こ のシ ス テ ムは組 織 目的に より適 合す る よ う制 御 され るこ と も重 要 で, サ 不バネ テ ィ ヽヅク的なネ ッ ト, つ まりサ イバ ネj ツト方 式が導 入 さ れ なげ れ ば な ら な い 。 80年代 の設 計 基 本 思考 であ る。 つ ぎに オフ ィ スシ ス テ ムを時 間の中 で考 え るこ と も重 要 であ る。 た とえば オ フ ィスを 動態 的 に考 え れば , オフ ィ ス空 間には 速 度か お る。あ る 目的 に対 し て情報行 動す る空 間 の集 り, とし て これを 捉え れば当 然 , そ の目的に 対し て の必 要な コン ポ ーネ ン トの組 合せ, 関 連 の方 向 ,そ し てそ れか ら アウ トプ ッ トされる もの, そ れ に要 す る時 間 と費 用, これ らは空 間 の速 度 と, そ の速 度を 評 価す る必要 な もの であ る。 こ の速 度が 目的 に対 し て, 最 適化 され る よ うに設 計され た シ ス テ ムが , す ぐれた シ ステ ムとい わ れ る。 ところ で, オフ ィ スは動 態的 であ り,そし てそれ は組 織行 動 にし た が って 機 動的 であ る とす る と,設 計 とは 広域 的思 考 に よる もの と区 域 的, 地区 的 と し て展 開す る ものか お るとい え る。通 常, 前 者を グロ ーバ ルな 捉 え 方 と い い , 後者をp − カルな 捉 え方 とい う。 基 本思 想 とし て は ,組 織 を 広大 な範 囲 で総 合的に展 開 し な が ら,地 区的 に は 自主 性を もた せ て ,分 割的 に これを扱 う。 こ の使い 分け に よる情 報シ ス テ ムの構 成 と運用 が , 効率 的 だ け で は な く, 大衆化 され ,民 主 化 さ れた シ ステ ム思 考にあ るとい うこ とはい うまでも ない 。 また, 現代 社 会 に課 せ られ た量 と規模 へ の挑 戦 の一 つ の方法を 明示し てい る もの と もい い たい 。
このようにしてオフィ'スは,統 合と分割のシステ ムを うまく使い分けな が ら,単に事務処理とい う任務のみでなく,地域社会との関係,他組織との関 係を合理的に運用づけてゆくこともそ の任務とし てとり込むことにな る。そ れらのために,より優れた通信システ ムが用意されなければな らない。 80年 代のOA イヒには,60年代, 70年代のEDP イヒと異なって, そこには難しい局 面を抱え込 んだ通信のネットワークと技術とが存在することを忘れてはな ら ないノ図表8 は,そ の背 景とな るシステムのコンポーネントを示し たもので ある。 図表8 通信システムのコンポーネント ネ ッ
劣 鐸 彫
二
職工
共 通 技 術 (7) オフィス行動体系 オフィスのOA イヒは,一つのシステ ムとなって具 体化され るが,そ の過程 は,図表9 に示し てあ るように,三つの視点から推進され,一 つの意味ある 体系 とし て設定されることになる。すなわち, 制 御思考, オフ ィス(空間) 思考,システ ム思考がそれ である。 このような三側面 の考え方を充すことに自動 と制 御 性 の 導 入 効率化 機動力 パワー維持 OA 次 元と マ ネジ^ ソト 次元 115 図 表9 オ フ ィ ス 行 動 の 体 系 化 匹 動 戦略空間の展開 結合機能の増強 測定空間の充実 オフ ィ ス 行 動 体 系 の 確 立 要素配列の適切性 関連性の強化 全体性と均衡化 け フィズ機能の発揮」 よって体系 化が計られるの であ るが,この行動体系は,そ の上部構造として の運用体系 の在り方と扱い方に よっ て,そ の機能発揮が左 右される。このた め に管理領域に与えるOA のニューフロンティアについて考えてみる 必要が あ ろ う。 3 0A の意味と管理の新次元 OA の意味は,これまでの検討から明らかな ように, オフィスの効率化を 通してのオフィスシステ ム 。ぷ ワーアップにある。 このパワーアップが単な るアップでなしにマネジノソトに対し ていろいろの新しい可能性を示し てい る。 この可能性を考えるためには,その社会的背景と変化とを検討しておか なくてはならない。 さて,現代社会の発展傾向に “国際イビ “地方の時代” とい う面があ る。 ニの言葉に代表されるように社会関係が次第に広域化し,その広域化した中 で,個別性,地域性が訴えられてい ることがわかる。地方の時代とい うと地 方 とい う地域がすぐ頭に浮ぶ。そし て限定 された都市 より遠隔 の地区を想像 す る。しかし,この場合,地方は,大規模化した都市に対しての地方とい う 地域を考るべきだ。だから都市的な ものの環境を脱しての地方 ではない。む しろ,都市化 の要素を地方に持ち込み,そして大都市との関係づけられた地 方 への移 転を意味し ている。だから,都市的視角でみれば,都市化の地方へ の 転移t:-,全体的 には,それは大規模化に向ってい るのであ る。断絶した地
方ではない のであ る。 ……… :シニ このような現象は,国際化の中にもう。かがえる。国際化は。国々との間に 存在する情報交流,人的交流を盛んにすることを意味する。国々のもつ独 自 性は厳然 と存在するが,そ の存在性い特色性が相互に理解され,相互の文化 が行き交 うのである。あ る面 ではグローバルな コミュニケ ーションとなり, 国のもつ個性の強さに よっては,‥ローカル色が相互に交流し,評価される。 統合 の中で分割的に生き,独 自性 と共通性が巧みに交差する。この生き方が 保障 されてい るかぎ り,交流はつづく。掴 際化 も地方 の時代 も一面 からみれ ば,情報社会の進展に大きく依存し,成長し てきた ものである。し か 乱 現 代社会の発展形態の消す ことのできない面を表わし ている。 なぜならば,情報処 理技術が進歩七,通信網が発展す る。 このことは大量 な情報流通を促進し,人びとは多くの情報を多角的に利用し うる状況下にお かれる。人 だけ ではない。機関,組織,地域とい うそれぞ れのシステ ムもま たこり ような情報環境におがれるのである。そし てこの ような社会環境上 の 発展は,遠隔地 の状況を比較的容易に理解することを可能 とし, また,見え ざる部分,理解の困難な側面への対応を可能としてゆくのであ る。 し かし,国際化,地方化はさらに産業社会に影響し ,都市お よび都市の交 流体系に も影響を もたらすのである。つ まりこれは,天規模化 の 促 進 で あ 呪 複雑性 の増大とな る。た とえば,大量生産,大量販売,全国自動ダイヤ ル化,コンピ ュータ・ネットワ¬クの拡張,な どを考えれば容易に理解し う る。そし て推測し うるのは,計 りしれないほ ど規模が拡大し,その結果はま た複雑性を 増してい るとい うことである。 この大規模化 と複雑性を合成した 傾向を筆 者は巨大化とい う言葉で表現することにし た。 さてこのようにし て,現代社会は,あらゆる局面 で巨大化への影響を受け てい る。巨大化は規模 と複雑性が相乗的に効力を発揮して出現した新しい構 造の産物を導 く。だから,この巨大化に応ずるように巨 大科学 の 誕 生 を 迎 え,巨大技術 体系 の確立へと向ってい る。一見,われわれは豊かな文化的環 境にあるが,巨大化はそのような雰囲気をただよわせ る。しかし 他方 では, それらの恩恵が何時,われわれの手を離れるかとい う不安が胸の 中 を よ ぎ る。たとえば ,今日,工場 の生産工程には数多 くのV2 子ッ△トがある。 ロボッ トによる生産は,大量 消費の中の多種少量生産を促進し, ∧人間 の労苦 の軽減
OA 次元とマネジメント次元 117 に 貢献し た。 こ の ロボ ッ トは さ らに巨 大な生 産 シ ステ ムを 現 出 す る こ とにな ろ う。こ の巨大 化 は 必ず 複 雑化 と空 間や過 程 のブ ラ ッ ク ボ ック ス化を 伴 う。 そ し て巨大 化 の受け 入 れは ,巨 大化し た もの自体を 理 解 し ,指 導 す る ことに 問 題を生 じ ,やが て,人 間 に よる管理 の範 囲を 超 え ると もい え るの であ る。 し か も技 術 は進む 。 い くっ か の改善 と再設 計 の過 程 の中 で,設 計 者 ですら , 時 間か 立てば 。そ のシ ス テ ムを 説 明で きない ,そ れほ ど 巨大 化 は問 題を 内在 し てい る の であ る。 た と えば , コンピ ュ ータの プ ログ ラ ム作成 者 乱 時 間が 経 過する と自己 の プ ログ ラ ムを 説 明し えない。 また建 築 物 で 乱 配管 ,配線 な どの説 明 も歳 月が た つ と不鮮 なじ とた ってし ま う。 さ らに , シ ステ ム設 計 が ,い くつ か の グル ープに分 れ て行 わ れる場 合 も多 くの問 題 を 含 む。 このよ うにし て現 代 は, この巨大 化 問題に 何 らか の手 立を ほ ど こさなけ れ ば ならない 現状 へ と追 い込 まれてい るのであ る。 OA はそ の一つ の解 決方 法 として提 案さ れた シ ステ ムであ るとい え るだろ う。 そ の故 に, OA の進 展は, 組織シ 不 テ ムや社 会 シ ステ ムに 対し て, あ る新 しい 意 味を 付 加す るこ とにな る。 この意 味は 明 らかに マ ネジ メン トの新局面 の展開を 指し て い る。 OA に よって もた らさ れ るマネ ジ メント の新 局面 は, 多様 化 した 情報媒 体 の多角的 利用 と複数 の空 間を 結合 す る新 技術 に よっ て装 備 され た オ フ ィスを 基盤 にし た管 理空 間 に展 開す る。 この局面に よって マネ ジ メン トは, より豊 か な 戦略を 構 想ず るこ とが でき,戦 略展 開に 大 きな機 動 力を与 え る ことがで き る。 また ,組 織 行動に 参加 す る人 び とに対 し て,従 来 にな い 新 しい 行動方 式 を与え る こと もで き, OA の意 味 とそ の技術 力を理 解 し うる人 たちに とっ ては,強力 な管 理用 具が 提 供 され る ことに な る。 しかし同時 に, OA を 適切 に運用 し, 組織成 果を 高 め てゆかこな くては な ら な いから,OA シ ス テ ムの維持 ・管 理 とい う新し い課 題 も持つ こ とにな る。 し たがっ て,管理 領域 の新し い天 地 の開拓 は また,新し い管 理 行 動 の付 加 と もた って, これ らはわ れわ れに対 し て,管理 の新次元を 提示 す るこ とに な る。OA の次元 は, オフ ィ ス機 能空 間 の新 しい 創造 に よって もた らさ れた も のだ が , マネジ メン トの新次 元 は,OA を 基盤 とす る組織 の 情報 空 間か ら誘導 さ れた もの とい うこ とが で き,そ の次元 へ内人 間 の位置 づけ が, 新 たに大 きな 研 究課題 となっ て きた ともい え る。 図表10 は ,そ の基 盤 とな るOA イA ―ジ を 表 わした 一つ であ ると受 け 取ら れ る。
図 表10 作 成 電 子 ディ クティテ ン グ マ シ ン 保管 検 索 ’ 白 本 語 ワ ード ア ン ケ ー ト に 見 る 組 合 わ せ に 関 す る 期 待 複 写 文 字 図 形 、 。=3 識 コ ノピ ュ ー タ ブ ツ テ ム ←  ̄゛ 利用 設 計(CAD) 伝 達 −−−−−一一 対 話 フ ァ ク シ ミ リ 次世代電 子 / メイルシステム 電 子 顧客 情報 処 理 シ ス テム 々 = "a. 噸 一 一 一一如‘ 電 子会議 シ ステ ム 衛星通 信 オフ ィ ス シ ステ ム 20回以 上15 ∼19回 今 ニ .ケ ー シ ョ ン 機 能 会 議 通 信 電 子 ほ ん 訳 シ ス テ ム ポ ー タブ ル 新 機 能 ター ミナ ル ゛-゛PABX シ ス テム シ ス テ ム 社 内 電 子 メ ー ル シ ス テ ム 恥、 電 子 編 集 型4 −・・・ コ ピ ア (出所)「電子工業日報」1980年9 月 (備考) 使用し た図表 の中には,下 記の セ ミナ ー資料か ら引用し た ものかおり, こ こに謝 意を表し てお きたい . (1) 情報処理学会関西支 部「 オフ ィスオート メーシ ョン の将来を探 る」昭.56. (2) 画像電子学会「 オフィス・ オート メーシ ョン の動向 とそ の周辺」昭.55.