英語学習意識と英語能力の相関性に関する調査--観光系学生の英語能力と動機づけに関する事例研究 利用統計を見る

光系学生の英語能力と動機づけに関する事例研究

著者

喜田 慶文

雑誌名

観光学研究

号

7

ページ

65-81

発行年

2008-03

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00005103/

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

英 語学 習 意 識 と英 語 能力 の相 関性 に関 す る調査

観光系学 生の英語 能力 と動機づ けに関す る事 例研究

喜 田 慶 文 ’ は じ め に 近 年 大 学 に お け る 英 語 教 育 で は 国 際 化 、 社 会 の 要 請 、 学 生 の ニ ー ズ に 応 え る た め に 、 大 学 は 英 語 学 習 の た め の 情 報 機 器 の 充 実 、 海 外 英 語 研 修 プ ロ グ ラ ム 、 新 し い カ リ キ ュ ラ ム の 用 意 な ど で 、 以 前 と 比 較 し て 、 学 生 の 英 語 学 習 の 機 会 を 格 段 に 多 く 用 意 し て い る 。 し か し 、 こ れ ら を 有 効 に 利 用 し 、 英 語 の 学 力 を 高 め る に は 学 生 自 身 の 英 語 学 習 に 対 す る 適 切 な 意 識 一 動 機 づ け ー が 欠 か せ な い 。 そ れ は 、“ 英 語 学 習 に 対 す る 強 い 動 機 づ け を 伴 う 自 発 的 な 取 り 組 み こ そ が 、 英 語 運 用 能 力 の 向 上 を 支 え る …（ 関:2006 ）"と 考 え ら れ る か ら で あ る 。 こ の 動 機 づ け の 研 究 で は 方 向 性 と し てGardnerandLam-bert

（1972 ） の 道 具 的 動 機 ブ け （instrumental ） と 総 括 的 動 機 ブ け （integrative ） や 、Deci （1975 ）、RyanandDeci （2000 ） の 内 発 的 （intrinsic）、 外 発 的 （extrinsic ） 動 機 づ け が あ り 、 そ の 他 、Dornyei

（2001 ） な ど が あ る 。 ま た 日 本 人 学 生 を 対 象 と し た 近 年 の 研 究 で は 廣 森 （2005 ）、 佐 藤 （2006 ）、 島 村 （2001 ）、 そ の 他 の 多 く の 研 究 が あ る 。 し か し な が ら 日 本 の 大 学 の 教 育 現 場 で は 、 学 部 ・学 科 に よ り 学 生 の 英 語 能 力 、 英 語 学 習 に 対 す る 態 度 、 動 機 は 先 行 研 究 （ 特 に 欧 米 に お け る 先 行 研 究 ） の 中 で 対 象 と し て 想 定 さ れ て い る 学 習 者 、 す な わ ち 、 英 語 習 得 が 不 可 欠 で あ っ た り 、 積 極 的 に 英 語 を 習 得 し た い と 考 え て い る 学 習 者 な ど 、 と は ま っ た く 異 な る 学 生 が 多 数 を 占 め て い る 場 合 も あ る 。 新 し く 大 学 に 入 学 し て く る 学 生 の 大 半 は 日 本 の 中 学 、 高 校 で の 英 語 の 教 科 が 英 語 学 習 経 験 の ほ と ん ど 全 て で あ り 、 し か も 彼 ら の 英 語 学 習 の 最 も 強 い 動 機 は 高 校 、大 学 入 試 で あ る 。“Clearly,formoststudentsinjuniorandseniorhighschool,theirmotivationforstudyingEnglishisinstrumentalinthatEnglishhelpsthemtogainadmissiontohighereducation" （ ヒ ュ ー ズ:2005 ）。 し た が っ て 、 学 習 目 的 で あ っ た 入 試 が 終 わ る と 急 速 に 学 習 の 動 機 が 失 わ れ て い く 可 能 性 が 高 い 。 こ の よ う に 日 本 人 大 学 生 の 多 く が 欧 米 の 先 行 研 究 で 対 象 と な っ て い る 英 語 学 習 者 と は 条 件 が 大 き く 異 な っ て い る 場 合 が あ り 、 有 効 な 指 導 を 行 う に は そ れ ら の 学 生 の 現 況 や ニ ー ズ に 適 し た 実 効 性 の あ る 対 処 方 法 を 模 索 す る 必 要 が あ る 。 本 稿 は 、 日 本 の 中 学 、 高 校 で 特 に 、 入 学 試 験 を 目 的 と し た 英 語 教 育 を 受 け て 、 観 光 学 科 に 入 学 し て き た 第 一 学 年 に 在 籍 す る 学 生 を 対 象 に 、 質 問 紙 に よ る 調 査 と 、 そ れ と 平 行 し て 英 語 の 学 力 テ ス ト を 行 い 、 そ の 結 果 を 比 較 ・ 分 析 し 、 現 在 ま で の 英 語 学 習 に 対 す る 意 識 一 学 習 経 験 や 動 機 − と 現 在 の *東 洋 大 学 国 際 地 域 学 部 ；FacultyofRegionalDevelopmentStudies,ToyoUniversity

学力 の相 関性 に つい て調 査し 、 どの よう な学習 経 験 や動 機 が学力 と どの程 度 の相 関関 係 があ る のか を明 らか に する。 こ れ に より、 調 査対 象 の学生 の英語 学 習 に は どのよ う な動機 づ けが 有効 で あ る の か、 また そ れを 促進 す るた め に はど のよ うな 指導 が必 要 で ある の かを 考察し 、 英 語教 授 法 の一 助 と する も のであ る。 方 法 調査 方 法 調査対 象者 に対 し て 学力 テ スト と質 問 紙 に よる 調 査 を行 い、 得 ら れた デ ータ を 統計 ソフトSPSS で 統計 処 理 を行い 、 そ の結果 を分 析し 、 学力 テ スト で示 さ れた 被験 者 の現 在 の英 語力 と質問 紙 で得 られ た各 項目 に対 す る 回答、 すな わち 、 学生 の英 語 学習 に対 す る意 識 と学 習経 験 や学 習 動機 との相 関 性 を調 べ た。 調査対 象T 大 学 観光 学 科1 年 生292名（全 員）を調 査対 象 とし て、 学力 テ スト、 質 問紙 調 査 を行 い その両 方 の結果 が 得 られ た264名 分 のデ ー タを分 析し た。 学 力 テ ス ト 学 力 テ ス ト はTOEICBridge の 模 擬 テ ス ト1）を 使 用 し た。TOEIC で は 、 特 に 学 力 の 下 位 群 に は 、 難 し す ぎ て 得 点 の 差 が 表 れ に く い と考 え ら れ た か ら で あ る 。 ま た 、 テ ス ト 時 間 の 制 約 上 、 リ ス ニ ン グ テ ス ト は50 問 中 、問 題16-50 の35 問 の み 使 用 し た 。尚 、264 名 中 、1 ク ラ ス の33 名 に対 し て は リ ス ニ ン グ 問 題 数 短 縮 に よ る テ スト 結 果 へ の 影 響 を調 べ る た め、 問 題 ト15 も含 め て （全50 問 の ） テ ス ト を 実 施 し た 。2） 質問 紙 に よる調 査 調 査対 象 者 の英語 学 習環 境、 学 習歴 を考慮 し、 以 下 の5 項 目 に関し て、 質 問紙 で 回答 を求 めた ： （注： 回答 者264 名 中、英語 圏で の3 ヶ月以 内 のホ ー ムステ イプ ロ グ ラ ム参加 経 験者 は58名、3ヶ 月 を超 えて1 年 未満 の滞 在 経 験者 は1 名、 帰 国 子女6 名 一 英語 を 第二 言語 とす る国 を含 む ーで あり、 大 半 の被 験者 は主 とし て日 本 の中 学、 高 校で の1 教 科 とし て の英語 教 育 を受 け た経 験し か持 って い ない ）1 ） 英 語学 習 の目 的2 ） 大 学 の利 用一 英語 学 習 のた め の大 学 の設 備 、人 的 資 源 の利 用 方 法 とそ の頻 度3 ） 英 語圏 で の滞 在 経験4 ） 学 習行 動一 意 欲 だけ で な く、 実 際 の英語 学 習行 動 を示 す 学習 時 間、 過去3 年間 の英語 資格 試 験 の受 験 回数 及 び、直 近 の受 験 予定

5 ）学 習 スト ラ テジ ーR.Oxford のSILL,StrategyInventory 、forLanguageLearning（Oxford:1990 ） のPartD 、“メ タ認 知 方略 群 に分類 さ れる質 問 ”（竹 内:2003 ）の中 で 日本 で の英語 学 習 を強 化 で きる と考 え ら れる学 習 スト ラ テ ジー 集計 と分析方 法 被験 者 全員 の 学力 テ スト の得 点 をリ ス ニン グ得 点、 リー ディ ン グ得 点、 及 び この2 つ のト ー タル 得 点 に分類 し、 各 被 験者 の得 点 を リ スト にし、 平 均点 、 標準 偏 差 を調 べ た。 次 に、 質問 紙 に よる質 問 の回 答 を集 計し 、 前項（4）の1 ）∼5 ）に分 類し た。 これ ら の項目 を 独立 変 数 とし、学 力 テ スト で 得 ら れ各 被験 者 の得 点 を従 属変 数 とし、SPSS 統計 ソフ ト を使 用し て 統計 処 理 を行 っ た。 結 果

学力 テ スト 結果 （表I 、表I −ii 参 照）

リ スニ ン グ（35問 ） の平均 正 答 率 は約66％、 リ ーデ ィン グ （50問 ） の平均 正 答 率 は68％で ほ ぼ同 じ であ る が、 標準 偏 差 は、各 平 均点 に対 す る割 合 で 見 る と、 リ スニ ン グ が21.5％、 リ ー ディ ン グが18.5 ％ な ので、 リ スニ ン グ のバ ラつ きが リ ーデ ィ ング よ り も若 干 大 きい。 ト ータ ル（85問 ）の平 均正 答 率 は67％ で、 リ スニ ン グ とリ ーデ ィン グ のPearson 相 関係 数 は0.520 （P ＜0.01）で あ っ た。 リ ス ニ ン グ （35問 ） リ ー デ ィ ン グ （50問 ） ト ー タ ル （85 問 ） 表1 テ スト 結 果 （リ ス ニ ン グ35 問− リ ー デ ィ ン グ50 問 ） 度 数（被 験 者 数 ） 平 均 標 準 偏 差 最 小 4 4 4 V O V O V O f N f N f N 23.08 33.93 57.02 4.958 6.286 9.834 ″｀J741 ＾ プ “ 最 大 479 347 標本 数 4 4 4 V O V O V O f N f N f N ト ータ ル （総合 点 ） で は、 平 均点57.02（正答 率67% ）、 標準 偏 差 は9.834、 最 小 得点 が15点 （正 答 率17.7％）、 最 大 が79点（正 答 率93％）で ある が、81 ％ の被験 者 の得 点 が47∼68 のス ケー ル に入 る（巻 末 の学 力 テ スト度 数 分布 を参照 ）。 また、33名 の グル ープ に関 す るテ スト 結果 は以 下 （表1 −ii） の とお りで あ る。 リ ス ニ ン グ （35 問 ） リ ー デ ィ ン グ （50問 ） ト ー タ ル （75 問 ） リ ス ニ ン グ （50 問 ） ト ー タ ル （100 問 ） 表 一 平均 一24.6138.3662.9736.0974.48 1 ￨￨ 33名 のテスト 結果 標準偏 差 最小 4.958 6.286 7.002 4.571 7.579 45756 1425 最 大 47252 34748 標 本数3333333333

全体 （標本 数264 ）にお け る リスニ ング（35問） とリ ーデ ィン グ の成 績 の相 関係 数 は、0.520（P ＜0.01 ）で あっ たが、 こ の グル ープ の相 関 係数 は、0.428（P ＜0.05）で あり0.1ほ ど低 く なっ てい る。 リ スニ ング（50問 ）とリ ーデ ィ ング の相 関係 数 は0.475（P ＜0.01）で あ り、 リ スニ ング（35問 ）の場 合 より0.05弱 高 くなっ て い る。また、リス ニ ング問 題 ト15 とリスニ ン グ問 題16-50 のZ 得 点 に よる成 績 比 較 の分 析（t:0.000、P ＜1.0）で は帰 無仮 説 が採 択 さ れ、 差 が 無い こ とが認 め られ た。 す なわ ち、 リスニ ン グ問 題50問 の うち、問 題16-50 の35問 だけ利 用 し た短 縮版 で も、50問全 部 を使 用 し た完全 版 に準じ て リ スニ ング に 関す る学 力 を測 れ る こ とが推測 で き る。 （2） 質問 紙 調査 被験 者 の現 在 の英 語力 と質 問 紙 で得 ら れた 学生 の英 語 学習 動 機 との 相関 性 に関し て 、以 下 の5 分 類、12 質 問 （表2 ∼ 表13参 照） に対 し て得 ら れ た回答 を分 析し た：O 英 語学 習 の目 的2 ） 英 語学 習 のた めの大 学 の設備 、 人的 資 源 の利 用 につい て3 ） 英 語圏 で の滞 在 経験4 ） 学 習行 動5 ） 学 習 スト ラテ ジ ー 英語 学 習の 目的

項 目No.l ∼8 （道 具的 動 機づ け−instrumentalmotivation ） と項 目No.9 ∼16 （総 括 的動 機づ け

−integrativemotivation）に関し て、学力 テスト 結 果 と の関連 性 を分散 分 析 に より検 証 し た。表2 は 各 項 目別 に回 答 結果 と被験者 の学力 テ スト にお け る平 均 点、 及 び標 準 偏差 を示 し てい る。 質問: 英 語 を勉 強 する目的 は何 で すか （複 数回 答） 表2 英語学習 の目的 （回答 者のテ スト平 均点） 度数（回答 数） 平均点 標 準偏差 1. 単 位取 得2. 就 職3. 日 本 の 大 学 院 進 学4. 単 位取 得 ・ 就職5. 短 期留 学6. 長 期留 学7. 海 外 で の仕 事8. 留 学 ・ 海 外 就職9. 外 国人 の友 達 作 り10. 英 語 圏 文 化 へ の興 味11. 英 語 で コ ミ ュニ ケ ー ショ ン し た い12. 文 化 的 複 数 の 目 的 − 一 上 記No.9,10,11 の 複 合 的 目 的 050097063474 3824653174 II 52.57 57.55 57.05 58.84 57.29 54.90 60.11 48.31 54.86 56.49 59.08 12.475 8.332 9.814 8.004 10.610 9.804 9.109 8.769 9.789 8.602 9.283 最j 72947222324433 31 OSOS アmfNfN 最 大 6477 868263768 777776677

13. 情 報 理 解− イ ン タ ー ネ ット ／ 新 聞 ／ テレ ビ な ど14. 映 画 な ど の 単一 の 趣 味15. 英 語 が 楽 し い16. 趣 味 ・ 楽 し み 複 数 の目 的( 上 記No.15 を 含 む 複 数 の趣 味 な ど) 合 計 4951fNOOfNO ＼ 884 55.38 55.69 57.48 59.46 10.017 9.392 10.833 9.563 472mCNm 31 27 2077 71 78 78 （F:3.202、P ＜0.000）有意差が認 められる。

上 記 ， 表2 の 項 目No.l ∼16 の ア ン ケ ー ト を 分 散 分 析 し た 結 果 ，No.5,8,12,16 はNo.l, あ る い はNo.9 に 対 し て 有 意 に 学 力 が 高 い こ と が 示 さ れ た （ 表2 −ii 参 照 ）。 (目的1)5. 短 期留学8. 留学 ・海 外就職8. 留学 ・海 外就職12. 文化 的複 数の目的12. 文化 的複 数の目的16. 趣 味・楽し み複数 の目 的16. 趣 味・楽し み複数 の目 的 表2 −ii 多 重比 較（Tukey ） ト 目 的2 ） −9 ． 外 国 人 の友 達 作 り −1 ． 単 位 取 得 −9 ． 外 国 人 の友 達 作 り −1 ． 単 位 取 得 −9 ． 外 国 人 の友 達 作 り −1 単 位 取 得 −9 ． 外 国 人 の友 達 作 り 平 均 値 の差 10.529 7.540 11.799 6.510 10.769 6.895 11.154 有 意 確 率(P ＜0.028)(P ＜0.032)(P ＜0.005)(P ＜0.043)(P ＜0.007)(P ＜0.039)(P ＜0.006) 表2 −iiは、jレ短期 留学 、8. 留 学・ 海外就 職 （道 具 的 動 機 づ け） グ ル ープ は 夕。が 居λ の友 値 作 々（総 括 的動 機づ け ）グル ープ に対 し て有 意 に 学力 が高 い。 その一 方、12. 文化 的 複 数 の目的 、 拓。趣味 ・楽 し み 、 な どの 複数 の目的 ニグル ープ の方がj 。単位 取 得ブ ル ープ より 学力 が 高 くなっ て い る。 英語 学 習 のた め の大 学 の資 源 （設 備 、人 的資 源 ） の利 用 につ いて1. 図 書 館、2. 大 学 が用 意し て い る自主 教 材、3. 英 語 のNativeSpeaker の先 生 、 の3 つ のリ ソ ー ス につい て 何 を、 ど のく らい の頻 度 で利 用し てい るか を聞 い た。 濁 可2/ 涛諾 学 習の た めにじ大学 をどの よ うに 涯/がし ご いま すか 1 2 3 4 5 表3 英 語 学 習 の た め の 大 学 の 資 源 の 活 用( 週2 回 以 上 の 図 書 館 、PC 教 室 の自 習 教 材 の活 用 、NativeSpeaker の 先 生 と の 会 話) 度 数( 回 答 数) 平 均 点 標 準 偏 差 最 小 図 書 館 を 利 用し て い る 自 習 教 材 を 利 用 し て い るNativeSpeaker の 先 生 と話 す 上 記2 つ 以 上 を 積 極 的 に利 用 上 記 の ど れ か を た ま に利 用 す る 17347>n-Hoo 55.75 50.71 55.46 59.25 58.20 10.72 12.539 10.228 2.754 9.089 71(NfNmm 56 32 最 大 87O ＼(NO ＼

アvovovor-79 (F:4.986 、P＜0.02)有意差が認 められる。 こ の 項 目 で は 短 期 の 語 学 研 修(3 ヶ 月 未 満) の 経 験 者 の グ ル ー プ が 最 も 点 数 が 高 く 、 未 経 験 者 や 旅 行 の み の 経 験 者 の グ ル ー プ の 点 数 は こ れ と 比 較 し て6 ポ イ ン ト 近 く 低 い 。 こ れ ら の グ ル ー プ 間 の 差 の 比 較 は 下 記 の と お り で あ る( 表4 −ii 参 照) 。 表4 −ii 多 重 比 較 （Tukey ） ト 目 的2 ） 最 大 8VO 77 OSVO 77 平 均 値 の差 5.714 4.978 平均 値 の差 の分 析で は、 短期 の語 学研 修 経験者 グル ープ は海 外 経験 の無 い 学習 者 グル ープ と比較 し て、 危 険 率1 ％ 未満、 旅 行 の み の経験 者 グル ープ と比 較し て危 険率5 ％ 未満で 学力 差 が あ る。 学習 行 動 意欲 の強度 に 関し て、 客 観的 な基 準 が存 在し ない た め、 そ の捉 え方 は個人 に より大 きく 異な る も の と考 えら れる。 し た がっ て、 こ こで は、 より具 体的 な指標 とし て 、 実際 の英 語 学習 行 動 を示し て −6. 経験無し −1 ．旅行 ( 目 的1)2.3 ヶ 月 未 満 の 語 学 研 修2.3 ヶ 月 未 満 の 語 学 研 修 有 意 確 率(P ＜0.001)(P ＜0.021) 6. 上記 の どれも殆 ど利用し ない7. 無 回答 全 体 101 1 264 57.28 57.02 10.131 34 76 9.8532779 （F:1.166 、P ＜0.326 ） 有 意 差 は 認 め ら れ な い 。 英語 学 習 のた め の大 学 の資源 の活 用 の 仕方 や頻 度 と学力 と の相関 性 は認 めら れな かっ た。 英 語 圏 での滞 在経 験 調査 結 果で は旅 行 も含 めて英 語 圏 の経 験が無 い と答 えた の は全被 験 者 の約半 数、130 名 で あっ た。3 ヶ月 未 満 の語学 研 修 経 験者 が 全体 の20% 、3 ヶ月以 上 の長期 滞 在者 は帰国 子 女（英 語 圏1 名）を除 い て皆 無。 質問3: 英 、癌圏 に留 学な ど で澄 茫、 ま た ば薗庁 し た こ とが 諮 クま 尹か 1. 旅 行2.3 ヶ 月 未 満 の語 学 研 修3.3 ヶ 月 −1 年 未 満4.1 年以 上5. 帰 国子 女6. 経 験無 し 全 体 表4 海 外（英語 圏） 経験 度数（回答数） 平 均点 260060 I 264 55.50 61.21 60.00 55.50 -57.02 標 準 偏 差 8.670 9.985 19.131 9.401 9.834 最j 47mCN (NOSm(N 27

い る と考 え られ る学 習時 間、 過 去3 年 間 の英語 資 格 試験 の受 験 回数 、直 近 の受 験 予定 、 及 び取得 し て い る英 語 の資格 、 に 関す る質 問 をし た。 質問4 は学 習 意欲 と実際 の行 動 を示 す こ とに なる 授業 外 にお け る自 発的 学習 時 間 を尋 ね た もので あ る。 質 問4 ： ． 表5 学習時間 （正規授業 を除 く自 発的英語学 習時間） 1. 英 語の宿題 のみ2.3 時 間∼6 時 間3.6 時 間∼10時 間4.10 時間以上5. 宿題 を含 めてほと んどし ない6. 無 回答 全 体 度 数（回 答 数 ） 平 均 点 328001 I 264 56.40 57.90 61.88 56.98 標 準 偏 差9.62510.4098.149 9.833 最j-27 31 50 27 最 大 0 N O O V O 7 7 7 79 （F:1.636、P ＜0.197）有意差 は認 められない。 グ ル ー プ 間 の 分 散 分 析 結 果 で は そ の 有 意 差 が 見 ら れ な か っ た 。 結 果 で は 、183 名 （ 約70 ％ ） の 被 験 者 が 授 業 以 外 で は 、 宿 題 の み と 答 え て い る 。3 時 間 ∼6 時 間 が72 名 （ 約27 ％ ） で あ り 、1 週 間 単 位 で 、6 時 間 以 上 自 主 的 に 学 習 し て い る 者 は8 名 の み 。 質問5 は過 去3 年 間 に英語 の資格 試 験 を何度 受 験し たか をた ず ねた。 これ は、 被験 者 の英 語能 力 向上 の意 欲 を実 際 の受 験行為 の回 数 とい う客 観的 な 数字 で見 る こ とが で きる か らであ る。 質 問5: 最 近3 年 間 で英 語 の 資 格 試 験 を 何 度 受 験 し まし た か ぐ英 検 、観 光 英検 、TOEIC フな とツ 表6 英語 の資格試 験受 験回数 1.1[ 可2.2 回3.3 回4.4 回以上5. 受 験してい ない 全 体 度 数( 回答 数) 03263 64320 I 264 平 均 点56.9858.9356.3164.1554.6557.02標 準 偏 差9.15910.5829.1218.2839.607最 小 f N ( N r ^ r ^ o ＼ e n e n r s i T i -r s i 最 大 94986 77r077 9.8342779 （F:5.75 、P ＜0.000）有 意 差 が 認 めら れ る。 受 験回 数4 回以 上 の グ ル ープ は他 のグ ル ープ と比 較 し て 、平 均 点 で5 ポ イ ント ∼9.5ポ イン ト 高 く、 英 語 資格受 験回 数 の多 い グル ープ の 学力 テ スト の平均 点 は少 ない グル ープ の平 均 点 よ り も高い

こ と が 示 さ れ た 。 ( 受 験 回 数 グ ル ー プ1) 4.4 回 以 上4.4 回 以 上4.4 回 以 上 表6 −ii 多 重 比 較 （Tukey ） （ 一 受 験 回数 グ ル ー プ2 ） −5. 受 験 し て い ない −1 ．1 回 −3.3 回 平 均 値 の差 9.503 7.171 7.841 有 意 確 率(P ＜0.000)(P ＜0.013)(P ＜0.017) 受 験 回 数4 回以 上 の グル ープ は母 集 団 の10％で はあ るが、 受 験し て い ない グル ープ と比較し て学 力 が有 意 に高 い。 質 問5 に 続 い て 、 質 問6 で は6 ヶ 月 以 内 に 英 語 の 資 格 試 験 を 受 験 す る 予 定 が あ る か ど う か を 聞 く も の で あ る 。実 際 に は2 ヶ 月 以 内 に 観 光 英 検 の 試 験 が あ り 、受 験 予 定 者 の 大 学 が 会 場 と な っ て い る こ と、 ま た 、TOEIC は課 外 講 座 が 行 わ れ て お り 受 講 者 はTOEIC 受 験 が 義 務 付 け ら れ て い る の で こ の 両 試 験 の受 験 予 定 者 が 多 く な っ て い る 。 質問U:2007 年 中 ぐ約6 ヶ月以 内 ） に英 語 の資 格 試験受 験 の予定 はあ り ますか 表7 英語の資格試験受験予定（6ヶ月以内） 度数（回答数） 平均点 標準偏差 1. 英検2. 観光英検3.TOEIC/TOEFL4. その他の試験5. 上記No.l ∼3 のうち2 種類以上6. 受験予定は無い 全 体 3290374668 264 44.67 57.24 58.77 59.65 54.03 -57.02 7.767 10.599 8.342 8.973 10.287 9.834 最j 67241mrNimmm 27 最 大 lVOOO″ ｀J77 VOOS フ フ 79 (F:5.175、P ＜0.001）有意差が認 められる。No.3 のTOEIC/TOEFL とNo.5 の2 種 類 以 上 の グ ル ー プ はNo.6 の 受 験 予 定 は 無 い グ ル ー プ よ り4.5 ∼5.5 ポ イ ン ト ほ ど 平 均 値 が 高 く な っ て い る 。 (受 験 予 定1)3.TOEIC ／TOEFL5.2 種 類 以 上 表7 −ii 多 重比 較（Tukey ） ト 受験 予定2 ） −6 ．受 験予定 は無い −6 ．受 験予定 は無い 平 均 値 の差 4.734 5.616 有 意 確 率(P ＜0.019)(P ＜0.004) 多 重 比 較( 表7 −ii)で はTOEIC/TOEFL のグ ル ープ が受 験 予定 は無 い グル ープ に対 し て 危険 率c0/ 未満 で有 意 に学力 が 高い。 ま た、2 撮 類以 上 の グル ープ は受験 予定 は無 い グル ープ に対し て危 険 率1 ％ 未満 で有 意 に 学力 が高 い。

質問7 は、英語 検定 資 格取 得 に関 す る質 問3)で あ るが、資格 取 得者 は現在 の英 語力 が 客 観的 指標 で 表 さ れて い る。 取 得 級 グル ープ ご とに学力 テ スト の平 均 得点 に差が 見 ら れる。 質問7 ： 取 得し て いる英 語 の資 格 を 記入 し てくだ さい 表8 英 語 検 定 資 格 取 得 者 1. 準1 級2.2 級3. 準2 級4.3 級以 下 （ 未取 得 を含 む ） 全 体 度 数（ 回答 数 ） 平 均 点 O185n->VOVO I 264 67.32 57.22 54.99 -57.02 標 準 偏 差 5.480 9.612 9.362 -9.834 最 小 m r -o ＼ > n f N f N 27 最 大 78 79 76 −79 (F:24.141、P ＜0.000)有意差が認 められる。 今 回 の 調 査 で は 英 語 検 定2 級 グ ル ー プ の 平 均 点 が 他 の グ ル ー プ よ り10 ポ イ ン ト 以 上 高 く 、 標 準 偏 差 も 他 の グ ル ー プ よ り 約5 ポ イ ン ト 低 い 、 す な わ ち グ ル ー プ の 中 で の 学 力 差 が 少 な い 。 (取 得 資 格1) 2.2 級2.2 級 表8 −ii 多重比較（Tukey） ト 取得資格2） 平均値の差 −3. 準2 級 −4.3 級以下 10.102 12.329 有 意 確 率(P ＜0.000)(P ＜0.000) 多 重 比 較 におい て2 級グ ル ープ と他 の グル ープ との比 較 で は、 危 険 率1 ％ 未満 で2 級 の グル ープ の得点 平均 値 が 高い こ とが示 さ れた。 また、準2 級 の グル ープ と3 級以 下 の グル ープ との間 にお け る有意 差 は見 ら れな かっ た。 学 習ス ト ラテジ 一 質問8 −12 につ いて、5 段 階 で回 答 を求 めた。 次 の8 ∼12 の 質問 に つい て、 そ が 彦 ご ばま らな い ■W詮Id. 彦 ま ク彦 ごば まら な い ■W詮Id. いくら かあ ては まる ぐ約'50％) 場 合 は だ いた い 彦ご ばま 石 ■W詮 ば 常にあ て は まる 場 合 は を直接 マ ー クシ ート にマ ークし て くだ さい 。 72 j ４ j

9.846 87fN-H>nmrNimmm 79 27 標 準偏差6.84911.7109.407 最 大 VOVOfNO ＼OO ″ ｀J7777 最j 回 答 度 数( 回答 数) 標 準 偏 差 最j 最大 (F:7.920、P＜0.000)有意差が認められる。 グ ル ー プ 間 で 有 意 差 が 認 め ら れ た 。 多 重 比 較 で は、4 の グ ル ープ が1 と2 の グ ル ー プ に対 し て そ れ ぞ れ 平 均 値 が11.507(P ＜0.016) 、7.221(P ＜0.001) の 差 が あ り有 意 に 高 い 。 ま た 、5 の グ ル ー プ が1,2,3 の グ ル ー プ に対 し て 、 そ れ ぞ れ平 均 値 で13.580(P ＜0.005) 、9.294(P ＜0.000) 、5.449(P ＜0.032) の 差 が あ り有 意 に 高 い 。 質問o: よ り良 い英 語学 習 の方 法 を見 つ けよ う と努 力し ご い ぶ。 表11 平 均 点 質問o. 私 は英 語 を使 う機 会 を できる だ け多 く見 つけよ う と心が け ご い ぶ。 回 答 12345 度 数( 回答 数) 1 0 ＞ O O > ／ i -H 1 8 0 ″ ″ ｀ J I 全 体 264 表9 平 均 点 49.27 55.71 57.76 58.84 59.64 57.02 標 準偏差13.0398.8649.85310.3387.1319.834最j 4471833234 27 最 大 f N O ＼ V O O O O ＼ ア ア ア ア V O 79 （F:2.991 、P ＜0.019 ） 有 意 差 が 認 め ら れ る 。 こ の 項 目 の 分 散 分 析 で は グ ル ープ 間 で 有 意 差 が あ っ た 。 多 重 比 較 で は、3 （ い く ら か あ て は ま る ） と4 （ だ い た い あ て は ま る ） の グ ル ー プ が1 （ ま っ た く あ て は ま ら な い ）の グ ル ー プ に 対 し て 、 平 均 値 の 差 は、 そ れ ぞ れ8.482（P ＜0.049 ）と9.564（P ＜0.025 ） で 有 意 に 高 く な っ て い る 。 質問9: 誰 かが英 語 を話 し てい ると きは それ に 注意 を向 け る。 回 答 12345 無回答 全 体 度 数( 回答 数) 788542mooo ＼m 264 表10 平 均 点 47.71 52.00 55.80 59.22 61.29 56.98

12345 無 回 答 全 体 21388(N 180 ″ ″ ｀JI 264 グ ル ープ 間 で の有 意 な得点 差 はな かっ た。 51.57 58.09 55.53 57.81 60.39 56.98 11.748 8.550 11.226 9.135 6.089 v o r -o ＼ ︱ ' o o m r j r j m T f 8 o ＼ o o v o o ＼ v o r -r -r -v o 9.8462779 （F:2.296 、P ＜0.060） 有意 差 は認 め られ な い。 質問i ：英 語 を十 分 に勉 強 で きる よう生 活の ス ケジ ュ ール を立 万 万い 乱 回 答 12345 無 回 答 全 度 数( 回答 数) 694032 5441 I 体 264 表12 平 均 点54.4558.0956.3655.2064.33 56.98 グ ル ープ 間 で の有 意 な得点 差 は認 めら れな かっ た。 標 準偏差11.0909.09410.34510.1413.055 9.846 最j 74121fNmmmvo 27 最 大 98077777VOVO 79 (F:1.796 、P ＜0.099）有 意 差 が 認 めら れ る。 質問2: 英 語 の ス キル をど ご ま で高め る かの明 確 な目 標 を持 ってい る。 回 答 12345 無 回 答 全 度 数( 回答 数) 690153 15062 I 体 261 表13 平 均 点47.5656.8357.1558.0060.40 57.00 標 準偏差11.2019.0869.6449.8178.780 9.862 最j 94725r NimrNimm 27 最 大 f N O ＼ O O V O f N 7 7 7 7 7 79 （F:4.843 、P ＜0.001 ） 有 意 差 が 認 め ら れ る 。 こ の 項 目 の 分 散 分 析 で は グ ル ープ 間 で 有 意 差 が 認 め ら れ た 。 多 重 比 較 で は、 グ ル ー プ2,3,4,5 が グ ル ー プ1 に対 し て 、 そ れ ぞ れ平 均 値9.268 （P ＜0.006 ）、9.558 （P ＜0.002 ）、10.438 （P ＜0.001 ）、12.838 （P ＜0.000 ） ポ イ ン ト 高 い 。

考 察 学 力 テ ス ト こ の グ ル ープ の 学力 テ スト で は、 リ スニ ン グ とリ ー ディ ン グ の 相 関 係 数 が0.520 （P ＜0.01）で 強 い相 関 は無 い。 し かし 、 リ ーデ ィン グ の正答 率 が68％ で ある の に対 し 、 リ スニ ング66 ％で ほぼ同 じ であ り、 また標 準 偏差 もリ スニ ング の 方が リ ーデ ィン グ より若 干 大 きい が ほぼ同 じ で あ り、 グ ループ 全 体 で はどち らか一 方 に極端 に は偏っ て はい ない 。 ト ータ ル （総合 点 ）で は、 平 均 点57.02（正 答率67 ％）、 標 準偏 差 は9.834、 最小 得 点 が15点 （正 答率17.7％）、 最 大 が79点 （正答 率93 ％） で あ るが、81 ％ の被 験者 の得 点 が47点∼68 点 の スケ ール に入 る。 し た がっ て、 この グル ープ の学力 のバ ラつ き は大 き くは ない。 ま た、グ ル ープ の得 点 の平均 値 をTOEICBridgeScale （90-160） に換算 す る と125-130で あ る4）。 英語 学 習の 目的 一 留 学 ・海 外就 職 、 複数 の文 化的 目的、 趣 味・ 楽 し みの 複数 の 目的 な ど、 の目 的 を持 っ てい る グル ープ の学力 が有 意 に 高 く、 こ れら のグ ル ープ の学力 は、 道 具 的動 機 づ け一 統合 得 点 分 布 図 （度 数 ： 人 数Total: リ ス ニ ン グ とリ ー デ ィ ン グ の合 計 点 ） ヒストグラム Total 表14 統 計 量 平J 勺≪直=57.02 十県m. 偏 差=9.834N ＝Z64

Listen Read Total 度 数 有 効 欠 損 値 平 均 値 中 央 値 最 頻 値 標 準 偏 差 歪 度 歪 度 の標 準 誤 差 尖 度 尖 度 の標 準 誤 差 最 小 値 最 大 値 264 0 23.08 23.00 23(a) 4.958 −0.818 0.150 1.259 0.299 4 34 264 0 33.93 34.00 38 6.286 −0.480 0.150 0.154 0.299 15 47 264 0 57.02 58.00 56(a) 9.834 −0.552 0.150 0.173 0.299 27 79 合 計 6094 8958 15052

的 動機 づ けや、 外 発 的動 機づ け一 内発 的動 機づ け の区別 に よ る差 は見 ら れず、 むし ろ、 単位 取得 、 外 国人 の友達 作 りな ど、 単一 の消 極的 目的 し か持 だ ない グ ル ープ との 間 に有意 な差 が見 ら れた。 短 期 留学 も単一 目的 に分類 で き るが、他 の単 一 目的 の グル ープ で あ る外国 人 の友 達 作 り より 学力 が有 意 に高 かっ た。 こ の理 由 は、 短 期留 学 ぱ 積 極的 目的 ” とし て 分類 で き るた めで あ ろう と考 え ら れ る。 こ の短期 留 学や 交換 留 学 に関し て は大 学 側 が機会 の提供 を積極 的 に進 めて い る が、 こ の恩 恵 を 学 生 が十 分 に受 けて い る とはい えない 。し た がっ て、 教 員 は その よう な機 会 を最 大限 利 用 する よう 学 生 に指 導し て い く必 要が あ る。 大学 資 源の 活用 一 英語 学習 のた めに大 学 の資 源 を活 用し て い るグ ル ープ と、 活用 し てい な いグ ループ 間 で学力 に有 意 な差 は見 られな い。 考 え ら れる要 因 の1 つ は、 積極 的 な利 用者 数 が少 な い こ と（例 え ば、 自 主 教材 の利 用者 は7 名 、3 ％ 未満 ）、 ま だ入 学し て 日が 浅 く、 そ の有効 な 活用 法 が よ く分 か らない こ と、 あ るい は まだ そ の効 果が期 待 で き るほ ど十 分 な時 間経 過 が無 い、 た め と も推 測 で き る。 こ れに 関し て は、 積極 的 に利 用 す る学生 を増 や し、 その効 果 の検 証 を行 う必 要 が ある。 大 学 側 はパ ンフレ ット の 用意、掲 示、ホー ムペ ー ジな どでPR に努 めて はい るが、学 生 に積 極的 に行 動 を促 す よう教 職員 、 特 に学 生 と日 常的 に直 接接 し て い る教員 が 個別 的 な指 導 を なる べ く積極 的 に行 えば、 より効 果 は上 が るで あ ろう。 英語 圏 での 滞 在経 験−3 ヶ 月以 上 の長 期滞 在 経験 者 は帰 国 子女（6 名 ）を除 い て は皆 無、 さ ら に この グル ープ の約 半 数（130名 ）が旅 行 も含 めて まっ た く経 験が 無い と答 えてい る。 グル ープ 全体 の 約20 ％ に当 たる56名 が短 期語 学 研 修参 加 経験 をし て い るが、こ のグ ル ープ の学力 は経験 無 し 、及び 濃デデの み の グル ープ と比 較 し て学力 が有 意 に高 い（F:4.986,P ＜0.02）。し かし 、短期 研 修 は3 週 間 ∼1 ヶ月 間 の研 修 が ほ とん どで あり、短 期 間 の研 修だ け が成 績 を上 げて い る要因 と は考 えに くい。む し ろ研 修 に より、 学 生 の英語 学 習 に対 す る意識 を刺 激し、 研 修 終了 後、 帰 国し て か らモ ー ティベ ー ショ ン を高 く持 ち続 け、 学 習 を継 続し た 結果 で あ る と考 え ら れる。 こ の こ とか ら、 短 期 語学研 修 は 学 生 の英 語学 習動 機 づ け の有 効 な手 段 の一 つ に な る と考 え ら れる。 し た がって 、 で き るだ け多 く の 学 生 に、 た とえ短 期 間 で もな るべ く早 い時 期 の研 修 参加 は英語力 を上 げ るに は有効 な手 段で あ る こ とを周 知 す るこ とが望 まし いで あ ろう 。 学 習行 動一 自主 学 習時 間 につ いて は、グ ル ープ 全体 の約70 ％、183名 が宿 題 の み、3 時間∼6 時 間 約2.1％ で あり、1 週 間単 位 で、3 時 間以 上 自主 的 に 学習し て い る者 はほ と んどい ない。学習 時 間が 長 い グル ープ の平 均 点 が短 い グル ープ より高 い こ とを示 し てい る が、 グ ループ 間 の分 散 分析 結 果で はそ の有 意差 が見 られ な かっ た。 学力 差 が見 ら れな かっ た の は、 自 主 的 に学習 し てい る被験 者 の数 が少 ない の に加 えて、 そ の学習 時 間 も短 いた め、 また集 中力 に関し て も勘 案さ れてい な い た めの よ うに思 える。 グ ル ープ 間 に 自主 学 習時 間 の長 さ に よる有 意 な学力 差 は見 られ なか っ たが、 過 去3 年 間 の英語 資 格 試験 の受 験 回 数 の間 に は有 意 差 が見 ら れ る。 受 験 回数4 回以 上 のグ ル ープ は他 の グル ープ と比 較 し て、 学力 が有 意 に高 くなっ て い る （F:5.75,P ＜0.000）。 さ ら に受 験 の 結果 で あ る英語 検定 資 格取 得者 グ ループ の調 査 で は、2 級取 得 グ ル ープ の得点 は全

体 の 平 均 値 よ り10 ポ イ ン ト 以 上 高 い67.32 、で 全 体 の平 均 値 と ほ ぼ 同 じ で あ る 準2 級 グ ル ープ や 、3級 以 下 （未 取 得 を 含 む ）グ ル ー プ と の 間 に 学 力 の 有 意 差 が 認 め ら れ て い る （F:24.141,P ＜0.000 ）。 こ れ ら の 結 果 か ら 次 の よ う な こ と が 推 測 で き る。 す な わ ち 、 実 際 に受 験 を す る な ら 学 生 は そ れ に 備 え て 真 剣 に 学 習 を せ ざ る を 得 な か っ た で あ ろ う。 し た が っ て 、 受 験 行 為 は あ る 一 定 期 間 、 よ り 積 極 的 に 学 習 に 取 り 組 ん で い た こ と を 示 す こ と に な る 。 こ の 推 測 は 、質 問6 の 受 験 予 定 を 問 う 調 査 の 結 果 が 補 強 し て い る。TOEIC/TOEFL の 受 験 予 定 の グ ル ー プ と2 種 類 以 上 受 験 予 定 の グ ル ー プ は受 験 予 定 の 無 い グ ル ー プ よ り 、4.5∼5.5 ポ イ ン ト ほ ど 平 均 値 が 高 く な っ て い る（F:5.157,P ＜0.001 ）。TOEIC/TOEFL は 日 本 人 大 学 生 に は難 し く 、 受 験 を 予 定 し て い る 学 生 は 相 当 の努 力 が 要 求 さ れ る で あ ろ う し 、2 種 類 以 上 の 受 験 を 予 定 し て い る 学 生 は6 ヶ 月 以 内 と い う 短 い 期 間 に 複 数 の 受 験 に対 し て 準 備 し な け れ ば な ら ず 、学 習 に 対 す る モ ー テ ィ ベ ー シ ョ ン を 高 く 持 ち 続 け て い る こ と が 推 測 さ れ る か ら で あ る 。 こ の よ う に もし 、 こ の 受 験 行 為 が 被 験 者 に とっ て 実 際 に集 中 し て 学 習 を 行 う 動 機 づ け に な り 得 る の で あ れ ば 、 学 習 計 画 や カ リ キ ュ ラ ム の 中 に 積 極 的 に 資 格 試 験 を 取 り 入 れ て 行 く べ き で あ ろ う 。 そ の 資 格 試 験 も 学 生 が 、 よ り 集 中 し た 学 習 を 余 儀 な く さ れ る で あ ろ うTOEIC,TOEFL 、 や 英 検 で は2 級 、 あ る い は そ れ 以 上 の 級 の 受 験 を 促 し 、 資 格 取 得 に 対 し て 何 ら か の 褒 賞 を 与 え る 準 備 を し て お け ば よ り モ ー テ ィ ベ ー シ ョ ン を 高 め る こ と が で き る と 考 え ら れ る 。 学 習 ス ト ラ テ ジ ー 質 問8. 私 ば 晃 啓 を 発 う 薦 会 を で き る だ け多 ぐ見 つ け よ う と 心 が け ご い 石 （F:2.991,P ＜0.019 ）、質 問9. 座 か が 苑m を 話 乙 ご い 石 と き ば そガ に 涅l彦 を片 け 石（F:7.920,P ＜0.000 ）、質 問12. 英 語 の ス キ ル を ど こ ま で 高 め る か の 明 確 な 目 標 を 持 っ て い る（F:4.8431,P ＜0.001 ） の3 項 目 に お い て 有 意 差 が 見 ら れ た が 、 質 問8 、 質 問12 で は 最 も モ ー テ ィ ベ ー シ ョ ン の 低 い1 の グ ル ー プ に対 し て の み 他 の グ ル ー プ と の 差 が 見 ら れ た 。 質 問9 で は約50 ％ が4 以 上 、 約50 ％ が3 以 下 で あ り 、上 位 と 下 位 に二 分 さ れ て い て 、4以 上 の グ ル ー プ の 平 均 値 は3 以 下 の グ ル ー プ の平 均 値 よ り 有 意 に 高 く な っ て い る 。 質 問10. よ り良 い 英 語 学 習 の 方 法 を見 つ け よ う と 努 力 し ご い 石 （F:2.296,P ＜0.060 ） と 。 質 問11. 垢啓 を 子 分 に 勉 殲 で き る よ う 童 話 の ス ケ ジ ュ ール を 立 万 万 い 石 （F:1.796,P ＜0.099 ） は グ ル ープ 間 で の 有 意 な 得 点 差 は な か っ た 。 こ の 調 査 の 対 象 と な っ て い る 被 験 者 グ ル ー プ で は、 メ タ 認 知 方 略 群 に 分 類 さ れ る モ ー テ ィ ベ ー シ ョ ン で 唯 一 “ 誰 か が 英 語 を 話 す と き に 注 意 を 傾 け る ” が 有 効 で あ る こ と を 示 唆 し て い る に 過 ぎ な い 。 こ の よ う な 結 果 に な っ た 要 因 とし て は 、 こ の 被 験 者 た ち の 環 境 で は こ こ で 示 さ れ た よ う な 場 面 に 出 会 う 機 会 が あ ま り 無 い こ と 、 英 語 学 習 の必 要 性 が こ れ ま で は入 試 が も っ と も 大 き く て 、 他 の 必 要 性 が あ ま り 感 じ ら れ て い な か っ た こ と、 が 考 え ら れ る 。 し か し な が ら 、 現 状 で す ぐ に 実 行 で き 、 有 効 で あ る こ と を 示 し て い る “ 誰 か が 英 語 を話 す と き に 注 意 を 傾 け る ” は 積 極 的 に指 導 す べ き で あ ろ う 。

お わ り に 今 回 の調 査対 象 となっ た グ ル ープ のリ スニ ン グ とリ ーデ ィ ン グ能 力 に関 し て テ スト 結果 で みる と、 グル ープ 全体 で はリ スニ ング、 あ るい はリ ーデ ィ ング の どち らか一 方 に極 端 に は偏 って はい な い。また、81％ の被 験者 が1 −85 点 のテ スト 得点 ス ケール の 中で47点∼68 点 の ス ケール に入っ てい て この グル ープ の 学力 のバ ラ つ き は大 きく はない 。 し たが っ て、 あ る程 度学力 が 同じ 学 生 の グル ープ と考 えら れ る。 学力 と動機 の 相関 関 係で は、道 具的 動 機 ブ けvs. 統 合的 動 機 ブ け の分類 で はな く、消 極的 な 単 一 回 貯y^ 、積 極的 な多 目的 で捉 え るこ とが で き る。す な わち、英 語学 習 で積 極的 な多 目 的 を持 っ て学 習し て い る グル ープ は消極的 単 一 目的 の グル ープ と比 較し て学力 が 有 意 に高い 。し たが って、 指導 も積極 的 目的 を持 っ て 学習 す るこ とにつ なが る英 語資 格 試 験受 験 の勧 めや そ の対 策 の指 導、 短期 語 学研 修 の参加 な どが 有効 で あ る と考 えら れる。 大学 資 源 の活 用 に関し て は、 学生 に十分 に活 用 さ れて い る と は言 い が たい。 大 学 側 のPR に加 え て、 学 生 と日常的 に直 接 接し て い る教 員 が、 学生 に積極 的 に大 学 の資 源 を活用 する よう、 個 別的 な 指 導 を積 極的 に行 えば、 効果 は期待 で き るで あ ろう。 英語 圏 で の滞 在経 験、 特 に今 回 の調 査対 象 の グル ープ で は短 期語 学研 修 参加 経 験者 グ ル ープ の学 力 が他 のグル ープ と比較 し て有 意 に高 かっ た。 こ れは、 参加 者 の英 語 学習 に対 する意 識 を刺 激し 、 研 修終了 後 も学習 を 継 続し てい る と考 え ら れる。 し たが っ て、 学生 が 早い 時期 にこ の よう な研 修 に 参加 で きる よう にす る こ とが望 まし い で あろ う。 学習 行 動で は、 数 値 で測 れ る資格 試 験受 験 回数 、 す ぐに受 け な けれ ば なら ない 資格 試 験 の有無 、 すで に取 得し てい る 資格 、受 験 す る資 格 の種類 で の計 測 にお い て グル ープ の学 力 に有 意 さが 認 めら れたが 、 質的 な質 問、 例 えば、 自主 学 習時 間、 メ タ認 知 方略 群 に分 類 さ れる モ ーテ ィベ ー ショ ン に 関 す る学 習 スト ラテ ジ ーで は、 グ ル ープ 間 の学力 差 はあ まり見 ら れず、 あ って も著し く限定 さ れて い る。 し たが っ て、 日本 の一 般 的大 学 生 と考 え ら れる今 回 の被 験者 グ ル ープ で は、 主 観 的 な自主 学 習 時間 や 学習 スト ラ テ ジ ーよ り も、短期 語 学研 修、資 格 試 験受 験、のよ う な積極 的 な行 動 を伴 う モ ー ティベ ーショ ン を高 める指 導 の方 が より適 切 で、 学生 のニ ーズ に応 え ら れる よ うに思 える。 こ の調 査 は日本 の大 学 の一 つ の学科 の 学生 グル ープ を一 事 例 とし て 取 り上 げ たが、 こ れ は一 般 的 大 学 の学 生 グル ープ の現 状 もこ れ と近 い と考 え ら れる。し たが って 、 本稿 が こ のよ うな一 般 的 学生 を対 象 とし た英語 教 授 法 の一 助 とな れば幸 甚 であ る。 【註 】1)fTOEICBridge 公 式 ガ イ ド＆問 題 集 」 の模 擬 テ ス ト を利 用 し た 。2

）TOEICBridge テ ス ト は リ ス ニ ン グ50 問 、 リ ー デ ィ ン グ50 問 で 構 成 さ れ て い る。 リ スニ ン グ はPartl15 問、PartII20 問 、PartIll15 問 で 構 成 さ れ てい る 。3

）TOEIC につ い て も調 査 を 行 い 、す で に受 験 し て い る 学 生 は45名 い た 。こ の グ ル ー プ のTOEIC の ス コ ア ー は、 最小 値:285 、最 大 値:675 、平 均 値448.16、 最 頻 値:400 、標 準 偏 差:85.96 、 学力 テ スト の ス コ ア と の 相 関 係 数

は0.412 で あ っ た が 、 バ ラつ き が 大 きい た め 、 他 の グ ル ー プ と の 比 較 で は 有 効 な数 値 が 得 ら れ な か っ た。4 ）TOEICBridgeScale （90-160 ） に 換 算 す る と125-130 で あ る 。 轍 国 際 ビ ジ ネ ス コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 協 会 が公 開 し てい るTOEIC とBridgeTOEIC テ ス ト の ス コ ア 比 較 表 で は以 下 の よ う に な っ てい る ： BridgeTOEIC 90 100 110 120 130 140 150 160 TOEIC 230 260 280 310 345 395 470 570 【 参 考 資 料 】Amato,A. （1988 ）.Makingithappen,Interactioninthesecondlanguageclassroom.NewYork:LongmanPublishingGroup. （ 渡 辺 時 夫 ， ほ か 訳 （1993 ）「英 語 教 育 の ス タ イ ル イ ン プ ッ ト か ら イ ン タ ラ ク シ ョ ン ヘ 」 研 究 社 出 版 ）Ashmore,E.,Carter,E., 他 （2007 ）. 「TOEICBridge 公 式 ガ イ ド ＆ 問 題 集 」 東 京 ： 国 際 ビ ジ ネ ス コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 協 会Deci,E. （1975 ）.Intrinsicmotivation.NewYourk:PlenumPress.Dornyei,z. （2001 ）.Motivationalstrategiesinlanguageclassroom.Cambridge:CambridgeUniversityPress.Ellis,R. （1994 ）.Thestudyofsecondlanguageacquisition.Oxford:OxfordUniversityPress.Gardner,R.C.,andLambertW.E. （1972 ）.Attitudesandmotivationinsecondlanguagelearning.Rowley,MA:NewburyHouse.Hiromori,Tomohito （2005 ）.TheeffectsofeducationalinterventiononL2learners'motivationaldevelopment.JACETBulletin,43,1 −14.Horwitz,E.K. （1987 ）.Surveyingstudentbeliefsaboutlanguagelearning.InCandlin,C.N. （de.）Learnerstrategiesinlanguagelearning.HemelHempstead:PrenticeHallInternational （UK ）Ltd,119-129.Hughes,R. （2007 ）.TheMEXTEnglishEducationReformObjectivesandStudentMotivation.JournalofRegionalstudies,8,153-159.Oxford,R. （1990 ）.Languagelearningstrategies ：Whateveryteachershouldknow.NewYork:NewburyHouse.O'Malley,J.M.,Chamot,A.U. （1990 ）.Learningstrategiesinsecondlanguageacquisition.Cambridge:Cambrid-geUniversityPress.Robson,G. （2007 ）.EnglishlanguagesurveyinToyotourismdepartment2006.JournalofTourismStudies,6,103 −130.RyanandDeci,E.L. （2000 ）.Self-determinationtheoryandfacilitationofintrinsicmotivation,socialdevelop-ment,andwellbeing.AmericanPsychologist,55,68-78. 関 昭 典 （2006 ）. 動 機 づ け 重 視 の 英 語 学 習 モ デ ル の 構 築 と そ の 効 果 の 検 証 「 新 潟 短 期 大 学 研 究 紀 要 」43 、129 −141. 佐 藤 敏 子 （2006 ）. 学 習 信 条 と 学 習 効 果 −BALLI を 使 用 し た 調 査 −「 つ く ば 国 際 大 学 研 究 紀 要 」12 、1 −14. 島 村 恭 介 （2001 ）. 日 本 人 大 学 生 の 英 語 学 習 動 機 に つ い て ： 因 子 分 析 に よ る 予 備 調 査 結 果 と そ の 考 察 「 愛 知 文 教 大 学 論 叢 」4 、191-218. 竹 内 理 （2003 ）. 『 よ り 良 い 外 国 語 学 習 法 を 求 め て 』 東 京 ： 松 柏 社

Astudyofwhatmotivationalfactors thatinfluenceJapanesestudents'Englishproficiency YoshifumiKITA ThereisawealthofpreviousstudiesonmotivationinthefieldofTESL ；however,JapanesecollegestudentshavemotivationofstudyingEnglishpeculiartoJapaneseschoolsettings.Withaproficiencytestandquestionnaires,thispapertriestofindoutwhatmotivation,orbehaviorisimportantforJapanesestudentstosucceedinstudyingEnglish.Intermsofthetestscoresofthestudents'inthisresearch,therearenosignifi-cantdifferencesbetweenthosehavinginstrumentalmotivationandintegrativemotivation,orintrinsicmotivationandextrinsicmotivation.Rather けhestudentsactivelyparticipatinginoverseaspring/summerEnglishprograms,and/ormakingeffortstoimprovescoresofEnglishproficiencytestssuchasTOEIC,TOEFL,andSTEPasonegroupshowedsignificantlyhighertestscoresthanotherstudents ・Thatis,theseactivebehaviorsseemtobeimportantforthestudentstoenhancetheirmotivationtostudyEnglishinJapanesecollege. Keywords:motivation,active,participation