東南 アジア研究 24巻4号 1987年3月
イ ン ドネ シ アの教 育 と マ ンパ ワ ー
牟
田
博
光*
Education and ManpowerofIndonesia
Hiromitsu MUTA
*
Todevelopitseconomyatahighrate,Indo・ nesiahastoeducatethepersonnelforthe task. Alsoitisnecessaryfb∫theintegrationandco n-tinuationofthecountrytodi∬usethelndonesian languagethrough outthecountryandtoincuL °atethePaneaSilaspirit.Thustheenrichment andexpansionofeducationhasbeenoneofthe mostimportantissuesforthecountry.
Duetothegovernment'seffortstoexpandthe capacity ofelementary schoolin the1970S,a huge in且ux ofstudents hasnow reached the lowerand uppersecondaryschoollevels.Itis obviousthatthe governmentwillhave to e
x-Ⅰ イ ン ドネシアの教育 イ ン ドネ シアが今世紀末 に経済 的離陸 を行 うた めには,将来 の経済発展 をにな う人材 を 長期 的 に養成 しな ければな らない。また ,各 民族共通 の言葉 と しての イ ン ドネ シア語 を全 国 に普及 させ ,国家5原則 で あ るパ ンチ ャシ ラ精神 を国民 に徹底 させ る こと,そのた めに 特 に義務教 育を完全 普及 させ る ことは,国家 存続 のため に欠 かせ ない。 こう して ,教 育 の 充実 ・拡大 は国家 の最重 点 政 策 の 一 つ とな り,教 育 の普及 に多 くの努 力がかたむ け られ *東京工業大学工学部 ;TokyolnstituteofTec h-nology,2-12-1,Ohokayama,Meguro-ku,Tokyo 152,Japan
tenditse鮎rttowardincreaslngtlleCapacityof secondary and higher education as soon as possible.
Although education isthesourceofnational development,itwastesvaluable resources and engendersfrustrationamongunemployedpeople ofhigheducationalbackgroundifthesupplyof educatedmanpowergreatlyexceedsthedemand. Asittakesalongtimetodevelopmanpowerat f
ormaleducationalinstitutions,educationalplans should be based upon the long-term prospect oftheIndonesianeconomyandsociety.
て い る。 イ ン ドネ シアの教 育制度 は
6
.3
.3
制 で あ る。 小 学校 は義務教 育で ,無 償教育 を行 うも の とされて い る。 中学校 には,普通 ,工業 , 家政 中学校 の3
種類 があ る。高校 は,普通 , 工 業 ,商業 ,家政 ,小 学校教 員養成 ,ス ポー ツ教 員養成高校 の6種類が あ る。高校 は3年 制で あ るが ,一部地域 の工 業高校 には4年制 の ものが あ る。 高校 の上 に,高等教 育機 関 と して大学 またはアカデ ミー (短大 )が位 置 し て い る。 これ らには正規 の学位 コースの はか に,短期 の実務訓練 コース と して ,デ ィプ ロ マ ・プ ログ ラム も設 け られ て い る。 ま た, 1984年 か らは勤労者 や遠 隔地 の学習者 のため に,通信教 育機 関 と して公 開大学 も開設 され某 南 ア S77研究
2
4
巻4
号 た 。 イ ン ドネ シアの教 育統計 は,初等教 育 か ら 高等教 育 まで あ らゆ る レベルで学生数 が急 増 して い る ことを示 して い る。 この理 由は入 学 者 が増 えた ことと同時 に,中退 率 が減 り卒 業 率 が上 が った ことにあ る。 小 学校 の卒業率 を 卒業生 を6
年 前 の1
年生 で割 った値 で あ らわ せ ば ,年 々増 加 して,1
9
7
8
年 の1
年生 で1
9
8
4
年6
月 卒業者 の場合 は5
9
.3%
の卒業率 とな っ て い る。 逆 に, 中退 率 は年 々減少 し,1
9
8
3/
8
4
年 には3
.0%
に まで な って い る。 しか し, 留年率 はあま り変 わ らず,1
9
8
3
/8
4
年 で も ま だ1
0
.2%
で あ る。 中学校 ,高枚 の卒業率 は, 卒業生 を3
年 前 の1
年生 で割 った値 であ らわ す もの とす れ ば,1
9
81
/8
2
年 の1
年生 で1
9
8
4
年6
月 卒業 の卒業率 は, 中学校 で8
6
.2%
,高 校 で8
4
.1%
と年 々増加 して い る。 中 退 率 は1
9
8
3
/8
4
年 には中学校 で5
.
2%
, 高校 で5
.4%
と急速 に減少 して い る。 留 年 率 は 中 学 校 で1
.9%
,高校 で1
.7%
と減少 傾 向 にあ る。1
9
8
0
年 の国勢 調査 によれ ば,大 学卒業 生 の 労働 力人 口(
1
0
歳以上 で働 く意思 の あ る者 )に 占め る割合 は0
.3
8
0%
にす ぎな い[
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,Bi
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k 1
9
8
3
b:Tabl
e4
3.
9
]
。短大 (アカデ ミー) 卒業者 を いれ て も0.811 % に しかな らな い′
。1
9
8
3
年 に 大 学 を 卒 業 し サ ル ジ ャナの称号 を も ら っ た 者 は 国 立 大 学2
4
,5
5
2
人 ,私立大 学4
,1
2
4
人 ,合 計28
,6
76
人 で あ る。 これ は後述 の方法 で求 めた2
3
歳人 口 の0
.99
0%
に しかす ぎな い。 在 学年 数 が短 く て とれ るサル ジ ャナ ・ム ダ は 国 立 , 私 立 あ わせ て3
4
,5
0
8
人 で あ る が , これ を 含 め て も2
.1
82%
に しか な らな い。 このよ うに学 位 取 得者 は きわ めて少 な く,稀少価値 が あ る。 高 学歴 は安定 した高収 入 の 仕 事 を 意 味 す る。表1が示 す よ うに,賃金格差 は小 さ くな って い るとはいえ,労働者 の平 均賃金 はまだ 学歴 によ って左右 され ると ころが大 きい。学 歴 ・年齢別賃金 は公 表 されて いな いが ,後述 す るよ うに,高学歴者 には若年 齢 の者 が多 い た め,年 齢 を コ ン トロールす れ ば, ここで示 された以上 の格差 が あ る。少 しで も良 い職業 につ くた め に は,少 な くと も小 学校 は出て , イ ン ドネ シア語 が話せ な けれ ばな らな い。 こ う して ,ます ます多 くの人 々が学校 に行 くよ うにな る。 イ ン ドネ シアの教 育制度 は複 雑 で あ り,敬 育 文化省 が管轄 しな い学校 も多 い。その うち 表1 学歴別労働者ひとり当りの平均賃金 (月額) 年 性 別 未就学 宕学窒 小芋校 中葺校 高校卒 短 大 卒 大 学 卒 平 均 男7
,
9
5
7 9
,
9
1
11
4
,
3
1
32
3
,
3
8
12
9
,
6
7
2
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.
8
)(
1
2
.
3
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1
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7
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1
9
7
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,
9
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,
4
2
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,
2
8
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4
0
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0
,
4
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5
(
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.
6
) (
8
.
5
)(
1
2
.
0
)(
2
9
.
5
)(
3
9
.
1) 計5
,
8
7
7 8
,
3
4
81
2
,
9
9
82
2
,
3
2
92
7
,
5
6
0
(
7
.
6
)(
1
0
.
7
)(
1
6
.
7
)(
2
8
.
7
)(
3
5
.
4
)
4
8
,
5
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4 8
0
,
8
5
61
4
,
9
3
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.
0
)(
1
0
0
.
0
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,
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1
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2
,
2
0
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,
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,
1
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,
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.
4
)(
1
0
0
.
0
)(
1
5
.
8
)
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5
,
9
0
03
0
,
1
9
53
9
,
7
9
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1
,
2
5
67
7
,
0
9
1
(
1
9
.
0
)(
2
2
.
2
)(
2
9
.
3
)(
4
5
.
0
)(
5
6
.
7
)
1
9
8
2
女1
2
,
3
0
51
4
,
5
2
21
8
,
0
0
84
0
,
5
4
55
5
,
5
7
3
(
1
2
.
0
)(
1
4
.
2
)(
1
7
.
6
)(
3
9
.
6
)(
5
4
.
2
)
1
1
8
,
2
7
71
3
6
,
0
2
34
4
,
9
6
5
(
8
7
.
0
)(
1
0
0
.
0
)(
3
3
.
1
)
7
7
,
0
4
71
0
2
,
4
6
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2
,
2
4
9
(
7
5
.
2
)(
1
0
0
.
0
)(
2
1
.
7
)
計1
9
,
1
6
82
6
,
1
1
23
5
,
8
3
45
8
,
2
2
17
1
,
5
5
21
0
9
,
0
8
11
3
0
,
4
1
23
8
,
7
0
4
(
1
4
.
7
)(
2
0
.
0
)(
2
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.
5
)(
4
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.
6
)(
5
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.
9
) (
8
3
.
6
)(
1
0
0
.
0
)(
2
9
.
7
)
上段 :名目賃金 (単位1
ル ピア);下段括弧内 :大学卒業者の賃金を1
0
0
とした時の相対値 ;資料出所I
nd
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円 :Ta
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7
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.
9;1
9
84a:Ta
b
l
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.
3
-
3
.
5
]
で小 学校 か ら高校 ま で 最 も数 が 多 い の は,宗教 省所管 の学 校 で あ る。 中学校 , 高校 の段階で は農 業 省 , 厚 生 省 , 工 業 省 ,逓 信省 ,鉱業 ・ エ ネル ギー省 ,通 産 省 , 国 防 省 な ど の 所 管 の 学 校 も あ る[
I
ndone
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,Bi
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k
1
9
8
4b]
。 これ ら諸 官 庁 所管 の諸学校 は相 互 に 無′関 係 で は な牟田 :イy FネyTの教育とマyパ ワー い。例 えば ,教 育文化省所管 の中学校 ,高校 に1984年 に入学 した者 の うち,3.33%,3.94 % はそれぞれ宗教 省所管 の小 学校 ,中学校 の 出身者 で あ る。教 育文化 省 で ま とめ られた教 育統計 は,時系 列 的 に得 られ精度 も高 い。 こ の理 由か ら,以下 の分析 は主 と して教 育文化 省所管 の学校 を対象 と し,他 の諸官庁 所管 の 学校 につ いて は適宜補正す る。 教 育統計 につ いて は特 に ことわ らな いか ぎ り,教 育文化省 の学校 基 本調査結果 (小 学校 か ら高校 まで は StatistikPerskolahan197ト 1984/85, 国 立 大 学 は Data Perguruan TinggiNegeri1974-1983/84, 私立大 学 は DataPerguruanTinggiSwasta1975-1983/ 84)の各 年度版 に基 づ く。 労働力統計 につ い て は,サ ンプル数 の多 い1971年,1980年 国勢 調 査 結 果 を 主 に 用 い る [Indonesia,Biro PusatStatistik1975;1983b]。労 働 力 調 査 は1976,77,78,82年 に行 われ結果 が公 表 さ れて い るが ,サ ンプル数 が少 な いた め , ク ロ ス集計表 のセル の値 は信 頼性 が低 い と思 われ る。 また ,注記 のな い場合 は,1985年 以 降 は 推計値 で あ る。
Ⅰ
Ⅰ
マンパ ワーの推定 教 育機 関 は卒業生 とい う形 で , さま ざまな 質 を もつ マ ンパ ワーを労 働市場 に供 給 して い る。 経 済構 造 が高度 化 す るにつれ ,労働 力 の 質 も高 い ものが要求 され るよ うにな る。 労働 力 の質 を あ らわす もの と して ,学歴 が一般 に 用 い られ る。 本稿 で は ,それぞれ の学歴 別 労 働者 が今 後1990年 まで どのよ うに推移す る と 予想 され るか を検討す る。 1. マ ンパ ワー供 給 の諸要 因(
1
)
人 口 1)人 口統計 学歴 別 マ ンパ ワーを予測 す る うえで最 も基 本 的 な もの は,人 口動態 で あ る。人 口統 計 の 基本 的な数 字 は,中央統計局 の出版 物 によ っ て知 る ことがで きる。 もちろん ,戸 籍や住民 登録 が完備せ ず ,田舎 か ら都市 のス ラム地 区 - の人 口流 入 が続 いて い る現状 で は,10年 に 1度 行 われ る国勢諏査 (ナ シ ョナル ・セ ンサ ス) で人 口を100%捕 捉す る ことは, 垂わ め て困難 で あ る。 したが って ,実測値 に何 らか の補正係 数 をか けて全体 の 人 口 の 推 定 値 を 求 め る必 要 が あ る。 米 国 セ ンサ ス 局 に よ れ ば [United States,Bureau ofthe Census 1981],1961年 セ ンサ スの補正 値 は1.0604, 1971年 セ ンサ スの補正値 は1.0514で あ るが , 小林 は これ に基 づ いて1980年 セ ンサスの補正 値 を1.0431と試算 して い る [小林 1984:10ト 103]。中央統計局 の長期人 口予測結 果 [I ndo-nesia,Biro PusatStatistik 1984C]に よ れ ば,1980年 の全人 口は148,041,300人 で あ る が, これ はセ ンサ ス実 測人 口146,776,473人 と比較 して1.0086倍 とな って お り,米 国 セ ン サス局 の補正値 と比較 して ,かな り過小 で あ る。 1980年 セ ンサス結果 の速 報 によれ ば,7-12 歳人 口は24,692,291人 とされ て い る [I ndo-nesia,Biro Pusat Statistik 1981:Table lO] 。 しか し, その後 の最終 報告 によ れ ば , その数 は24,291,587人 と訂 正 さ れ た [I ndo-nesia,BiroPusatStatistik 1983b:Tablel]。
この違 いは,推定 値 の算 出 に使 われたサ ンプ ル数 の違 いによ る もの とされて い る。 だが ,第4次5カ年計 画策走 に利用 され た数値 によ れば , 学齢人 口は22,357,500人 [Indonesia, BiroPusatStatistik1983a:Table2.3]と, セ ンサス実測値 の92.0%とな って い る。 このよ うに人 口推計値 とセ ンサスの結果 が 違 うの は,ス ム ーズ ィ ングによ る もの とされ て い る。他 の発展 途上 国同様 , イ ン ドネ シア で も本人 や親 が 自分 や子 ど もの正 確 な年齢 を 覚 えて いないた め,5や10な ど,き りのいい数
東 南 ア ジア研 究 24巻各号 で割 り′きれ る特定 の年齢層 に人 口が偏 る ヒー ビング現象 が顧著で ある. そのため,何 らか のスムーズ ィ ング手法 を用 いて妥当な生物学 的実年齢を求 める必要 がある。 もとよ り,生 物学的実年齢がスムーズに分布 しているとい う保証 はない。実年齢の正確 な把握 のために は生物学的調査 ,民族誌的技術 な どの社会調 査法 が考案 されて いるが (例えば,Igarashi [1982],五十嵐 [1982]),特定地域を対象 に した ミクロな調査法 で,全 国的調査 にはその まま適用す ることはで きない。中央統計局 の 長期人 口予測結果 も, 国勢 調 査 を 基 礎 と し て,スムーズな推計値 を求 めた ものである。
この1983年版 [Indonesia,BiroPusatStatis・ tik 1983a] は, 第4次 5カ年計画 の人 口推 計 の基礎 とな った。現在入手で きる最新 の も のは1984年版 で,その値 は5歳 きざみ,5年
ごとの人 口が1980年か ら2000年 にか けて推定 されている [Indonesia,BiroPusatStatistik 1984C]。しか し, この研究 のためには少 な く とも6歳か ら24歳 までの各年齢,1971年か ら 1990年 まで の各年 の人 口数 を推定す ることが 必要であ り,次のよ うな方法が と られた。 ① 中央統計局 の推計値 は1980年以後で あ るので,まず1975年 と1970年 の5歳 きざみの 人 口を求 め る。1980年か ら2000年 まで の各年 齢 コホー トの死亡率 の減少傾 向を過去 に外挿 して,1975年か ら1980年,1970年か ら1975年 にかけての5歳 きざみの人 口減少率 を推定す ることによ って求 める。 (参 それぞれの年の5歳 き ざ み の グ ル ー プ を 各 年 齢 に分 割 す る。 そ の 方 法 と して Spragueの公式 を用 い,曲線 に近 似 させ て 推定値 を求 める。 ⑨ 与 え られた5年 間隔の人 口か ら内挿法 を用 いて ,Karup-Kingの公 式 に基 づ い て 毎年 の人 口を推定す る。 この方法 は中央統計局 が第4次5カ年計画 作 成 に用 い た 手 法 [Shryock
e
tal
.
1971: AppendixC] と基本的に同一で あ り, 重 複 す る年齢 ,推定期間 における推定値 は, きわ めて類似 している。推定結果 は表2に示 され 表2 各 年 齢 別 人 口 推 計 (1970-1990年) (単位1人) 1970 1971 1972 5 3,352,563 3,431,155 3,513,685 6 3,267,386 3,336,637 3,413,671 7 3,194,405 3,252,809 3,323,405 8 3,130,378 3,181,091 3,240,213 9 3,072,067 3,120,541 3,169,076 10 3,020,826 3,066,647 3,110,872 11 2,978,009 3,017,361 3,060,094 12 2,917,404 2,974,920 3,012,005 13 2,826,580 2,913,916 2,969,522 1 4 2,716,082 2,822,049 2,907,994 15 2,612,027 2,710,057 2,815,279 16 2,512,967 2,604,067 2,702,207 17 2,406,710 2,502,564 2,594,798 18 2,291,034 2,394,619 2,491,500 19 2,172,661 2,278,619 2,382,356 20 2,057,398 2,160,790 2,266,208 21 1,940,310 2,045,835 2,148,900 22 1,854,193 1,929,042 2,034,298 23 1,814,767 1,843,099 1,917,864 24 1,806,312 1,803,564 1,832,139 1973 3,599,024 3,493,798 3,399,463 3,312,067 3,228,995 3,157,947 3,101,245 3,052,609 3,005,162 2,962,352 2,900,230 2,806,824 2,692,993 2,584,561 2,479,964 2,369,994 2,253,832 2,137,023 2,022,803 1,906,771 1974 3,683,158 3,575,843 3,47
7,507 3,387,265 3,301,823 3,218,550 3,147,289 3,091,537 3,044,392 2,997,240 2,953,946 2,891,211 2,797,241 2,682,872 2,573,697 2,468,147 2,357,610 2,241,522 2,125,190 2,01
1,364 1975 3,758,597 3,653,878 3,555,354 3,462,756 3,375,814 3,291,872 3,208,273 3,136,688 3,081,622 3,035,644 2,988,644 2,944,840 2,881,529 2,787,083 2,672,304 2,562,544 2,456,239 2,345,277 2,229,308 2,113,433 1976 3,838,661 3,726,871 3,631,339 3,539,487 3,450,915 3,365,954 3,282,749 3,198,569 3,126,420 3,07
1,584 3,026,232 2,979,104 2,934,676 2,870,790 2,775,981 2,660,983 2,550,878 2,444,113 2,332,946 2,217,169牟 田 :イ y rネ-y7の教 育 とマ yパ ワー 1977 1978 1979 5 3,916,294 3,993,928 4,071,109 6 3,814,517 3,892,309 3,969,821 7 3,707,737 3,795,508 3,872,890 8 3,618,009 3,696,495 3,779,791 9 3,530,171 3,610,183 3,688,447 10 3,443,355 3,524,512 3,604,154 11 3,358,525 3,438,019 3,519,615 12 3,274,986 3,352,266 3,432,855 13 3,189,839 3,267,783 3,345,912 14 3,116,760 3,181,479 3,260,340 15 3,061,506 3,107,296 3,172,885 16 3,016,022 3,051,263 3,097,612 17 2,968,349 3,005,214 3,040,731 18 2,923,098 2,956,784 2,994,010 19 2,858,601 2,910,642 2,944,817 20 2,763,565 2,845,551 2,897,843 21 2,648,603 2,750,390 2,832,230 22 2,538,470 2,635,622 2,737,010 23 2,431,642 2,525,662 2,622,501 24 2,320,567 2,419,017 2,512,793 1980 4,144,944 4,044,922 3,948,604 3,855,602 3,765,528 3,678,894 3,596,216 3,512,585 3,425,806 3,338,200 3,251,858 3,163,452 3,087,295 3,029,784 2,982,610 2,932,854 2,885,238 2,819,229 2,723,982 2,609,698 1981 4,222,132 4,119,575 4,024,571 3,932,211 3,842,069 3,753,944 3,668,650 3,586,732 3,503,454 3,416,767 3,329,020 3,242,204 3,153,034 3,076,194 3,018,261 2,970,840 2,920,726 2,872,683 2,806,428 2,711,209 1982 4,293,425 4,201,240 4,103,173 4,012,170 3,922,577 3,833,912 3,746,267 3,660,849 3,578,174 3,494,152 3,407,109 3,319,213 3,231,909 3,142,034 3,064,584 3,006,244 2,958,565 2,908,165 2,859,820 2,793,435 1983 4,362,741 4,272,642 4,184,783 4,092,470 4,004,550 3,916,800 3,828,697 3,740,656 3,654,268 3,569,996 3,484,631 3,396,989 3,308,947 3,221,176 3,130,672 3,052,692 2,993,977 2,946,048 2,895,419 2,846,866 1984 1985 1986 5 4,428,344 4,483,406 4,532,412 6 4,341,751 4,404,046 4,457,748 7 4,256,191 4,323,437 4,385,205 8 4,1
7
1,157 4,241,650 4,309,756 9 4,084,199 4,158,760 4,230,634 10 3,998,540 4,075,091 4,148,661 11 3,911,977 3,990,970 4,065,818 12 3,823,992 3,905,205 3,982,184 13 3,735,272 3,817,361 3,896,581 14 3,647,683 3,728,272 3,808,776 15 3,561,648 3,639,874 3,719,582 16 3,474,845 3,552,585 3,630,726 17 3,386,566 3,464,748 3,542,676 18 3,298,386 3,375,997 3,454,204 19 3,210,201 3,287,696 3,365,138 20 3,119,166 3,199,186 3,276,724 21 3,040,745 3,107,736 3,187,990 22 2,981,705 3,028,967 3,096,266 23 2,933,552 2,969,671 3,017,271 24 2,882,740 2,921,340 2,957,810 1987 4,576,630 4,509,899 4,440,131 4,373,775 4,302,667 4,224,756 4,141,928 4,058,558 3,974,295 3,888,040 3,799,856 3,710,429 3,621,056 3,532,287 3,443,243 3,353,884 3,265,360 3,176,478 3,084,610 3,005,505 ている。 2)人 口統計 と教育統計 の不整合 将来 における学校在 籍者数を計算す るうえ で最 も基礎 となるのは,学齢人 口である。こ の推計 の基礎 とな る資料 ,方法が必ず しも確 定 されていない ことが,多 くの問題 を引 き起 1988 4,619,172 4,555,484 4,492,230 4,427,847 4,366,824 4,299,233 4,221,595 4,136,958 4,052,304 3,966,788 3,879,438 3,790,650 3,700,925 3,611,031 3,521,612 3,432,070 3,342,451 3,253,834 3,164,863 3,072,942 1989 4,662,716 4,599,481 4,538,188 4,477,733 4,418,189 4,361,421 4,296,515 4,218,731 4,132,148 4,046,051 3,959,147 3,870,627 3,781,204 3,691,186 3,600,821 3,510,844 3,420,888 3,331,058 3,242,372 3,153,356 1990 4,709,959 4,644,034 4,582,134 4,522,840 4,464,733 4,408,451 4,354,633 4,291,575 4,213,745 4,125,896 4,038,792 3,950,857 3,861,462 3,771,564 3,681,325 3,590,596 3,500,178 3,409,900 3,319,921 3,231,205 こす。 第4次 5カ年計画 によ れ ば, 1983/84 年 における純就学率 (学齢である7-12歳人 口 の うち,小学校 に在 籍 している者 の割合) は 97.2%である [Indonesia 1983 :Table 20-1]。 しか し, この数値 は他 の統計 ,例えば小 学校 の平均退学率 が3.0%であることと矛 盾東南 アジア研究 24巻4号 して い る。 この原 因 は,人 口統計 ,教 育統計 と も,それぞれ別 々の方法 によ って導 き出 さ れた推定値 で あ る ことによる。 教育統計 には,教育文化省 が管轄す る学校 と宗教 省 な どが管轄す る学校 に関す る数値 が あるが ,教 育文化省所管 の学校 の統計 は教 育 文化省 で ,宗教省等所管 の学校 の統計 は中央 統計局 によ って ま とめ られ る。 この両者 の統 計 には一部重複部分 があ る。宗教上 あるいは 実利 的な理 由か ら,午前 中は教育文化省所管 の学校 に行 き,午後 か らは宗教省等所管の学 校 に行 く (あるい はその道)子 ど もの数 は少 な くない。午前 ,午後 の2部授業 が, これを 可能 に して い る。 また ,宗教省等管 轄 の学校 統計 は, 時系列 的 に得 られ る も の と して ほ 1978年以 降 にか ぎ られ ,その精度 も高 くな い。教 育文化省 の統計 は比較 的精度 が高 い ちのの,最近 のデ ータにつ いて さえ も,政 治的 に問題 の多 い一部地域 の教育統計 につ いて は,推計値 しか得 られて いない。 3)各種 の人 口推計 そ こで ,い くつ かの推計方法 によ って , 10歳人 口を時系列的 に 推 計 し比 較 して み る。 一つ は,1980年 セ ンサスの実測値 に直 接基 づ いて10歳人 口の時系列的変化 をみた もので あ る。1980年 セ ンサスの結果 か ら年 齢別人 口が得 られ る。適 当な死亡率 を仮定 す れば, これを もとに して ,あ る期 間 の年 齢別人 口を計算で きる。例 えば,1980年 の 9歳人 口に適 当な死亡率 をか ければ,1981 年 の10歳人 口が得 られ る。また,1980年 の 11歳人 口を適 当な死亡率 で割 れば,1979年 の10歳人 口を求 め る ことがで きる。 死亡率 と して は表2か ら計 算 した 値 を 用 い る。 1980年 セ ンサスの 0, 1歳人 口はその信頼 性 が疑 わ しい ことか ら [五十嵐 1982],用 いない ことと し,同様 な方法 で1988年以前 の10歳人 口を求 め る ことがで きる。二つ 目 は,1980年 セ ンサスをベースに したスムー ズ ィ ング手法 によ る もので ,表2か ら直接得 られ る。 次 に,教育統計 か ら推計 した10歳人 口を考 えてみ る。 あ る個人 が教育統計 に最初 にあ ら われ るのは,小 学校 に入学す る時で あ る。 入 手 で きる教育統計 の うち新入生 の年齢分布 が 明 らかな もの につ いて はそれを利用 し,各 学 年別 に年齢構成 が判 って い る年 度 に つ い て は,留年生 の年 齢分布 は前年 の1年生 の年齢 分布 と同 じと仮定 し,即 ち,各年齢層か ら一 定 の割合 で留年生 が発生 す ると仮定 して ,新 入生 の年齢分 布 を求 め る ことがで きる。学年 別 の年齢構成 も得 られな い年度 につ いて は, その前後 の年度 の年齢分布 か ら線形補間法 を 表3 小学校新入生の年齢分布 く%) 年/年齢 6 7 8 9 10+ 1972 20.373445.091924.37177.84402.3190 1973 20.5388 1974 20.8723 1975 19.8934 1976 19.5118 1977 18.8806 1978 17.7653 79/80 16.0923 80/81 18.2584 81/82 20.4245 82/83 22.5906 83/84 24.7567 84/85 25.1524 44.2409 43.3041 43.0824 43.1311 46.9041 47.5490 48.5163 49.7481 50.9799 52.2117 53.4435 55.9796 24.0556 23.6914 23.7191 25.0043 24.2282 24.5613 25.0610 22.7090 20.3571 18.0051 15.6532 13.3974 8.41442.7503 8.96103.1712 9.65863.6466 8.79833.5545 7.51762.4696 7.62092.5035 7.77602.5545 6.84862.4358 5.92132.3172 4.99402.1986 4.06672.0799 3.53731.9333 85/86 Ⅰ26.775355.798912.40123.14681.8779 Ⅰ 26.458455.607612.77083.26101.9025 86/87 I28.452856.794810.44302.56351.7460 m 27.564656.3010ll.45402.86191.8186 87/88 Ⅰ29.620457.4087 9.12672.19131.6530 Ⅱ 27.915556.5018ll.04132.74381.7976 88/89 I30.710957.9750 7.89751.85641.5602 1 28.263856.728410.60902.62261.7763 89/90 Ⅰ31.736458.4509 6.78781.56021.4648 Ⅱ 28.625156.931410.19062.50131.7515 90/91 Ⅰ32.688158.8549 5.78701.30161.3684 Ⅰ 28.997857.1265 9.77292.38181.7211
牟 田 :イ y FネyTの教育 とマyパ ワー 用 いて推定す る。表
3
は, このよ うに して求 めた新 入生 の年齢分布で あ る。 1985/86年以 降 につ いて は,後述す る方法で求 めた2通 り の推定値 を示 してい る。就学率 を高 め るため の政府 の努力 によ り,いずれの推計で も,8 歳以上 で就学す る児童 の割合 はかな り減少す ることが明 らかである。 新入生 の年齢別 内訳 が求 め られたので, こ れに新入生総数 をかければ年齢別 の新入生数 が求 め られ る。 これを適宜累積す ることによ って,10歳 まで に入学 した経験 のある者 の数 を年度 ごとに求 めることがで きる。 ただ し, 10歳以前 に入学 した者 も,10歳 にな るまで に 死亡す ることがあるため,表2に基づ いて死 亡率を推定 し,計算 の際 に考慮す る。 次 に,10歳 にな って も小学枚 に入学 しない 者 を勘案 しなければな らない。教 育統計 か ら 何 らかの方法 によ って求 め られ る人 口は,す べて一度学校 に入学 した者 につ いてだけであ る。表3か ら明 らかなよ うに,10歳 を越 えて か ら入学す る者 はほとん どいない と考 えて よ い 。 5歳階級別 の未就学者 の デ ー タ は1971, 1980年 のセ ンサス,1976年の中間セ ンサス, 1976,77,78,82年の労働力調査結果 によ っ て求 め られ る。 同一 の年齢 階 級 を 比 較 す る と,年 々未就学者 の割合 は減少 してい る。 こ こでは 10-14歳年齢区分 の未就学率 の減 少 を ロジステ ィ ック曲線 で近似す る。最小 2乗法 を用 いて必要 なパ ラメータを推定 すれば,次 のよ うに書 きあ らわせ る。NAT-1
/(1十e
X
p
(0.156588×YEAR -9.55040))R2
-0.912356 ここで,NAT は未就学率 ,YEAR は西暦 で あ早 O これは10-14歳 の平均値 であるが,年 齢 区 分 の中間値 であ る12歳での未就学率 だ と考 え て も大 きな間違 いはない。未就学 となるか ど うかは10歳段階で定 ま り,それ以上 の年齢で は入学 しない もの と仮定すればi この式で求 めたある年 の未就学率 の値 は,その 2年前 に おける10歳での未就学率 で あ る と考 え て よ い。前記 のよ うに して求 めた入学経験者 を こ の未就学率 で補正すれば,教育文化省所管 の 小学校統計 に基づ く10歳人 口を求 め ることが で きる。 小 学校 と して宗教省所管 の小学校 (マ ドラ サ)など も考慮す る必要があるが, この統計 の精度 は十分でないため,求 め られた前述 の 数値 に一定 の係数をかけて さ らに補正す る方 法 を用 いる。 表 4は,データの得 られ る1978 年か ら1982年 までの宗教省等所管 の小学校 と 教育文化省所管 の小 学校 の児童数およびその 粗合計値 と,第4
次5
カ年計画策定 のための 作業で推定 された純合計値 (重複を除いた も の)を示 して いる。 これによれば,重複率 は 年 々増加 して いる ものの,純合計値 を教育文 化省所管 の小学校児童数で割 って求 めた補正 係数 は大 きな変化がない。そのため, ここで は この補正係数を純合計値 の推定 に用 いる こ とと し,1981年 と1982年 の平均が1983年以後 続 くもの と考 え る。1977年以 前につ いては, 表4 教育文化省所管以外の小学校児童数の補正 年 宗教品 所管 教育文IBb省所管 鼻 予 品 値 補B/a,数 (墓-
kD)/*A 1978 3,314,977 19,074,819 22,389,796 22,390,000 1979 3,445,300 21,165,724 24,611,024 24,327,000 1980 3,160,356 22,551,870 25,712,226 25,664,000 1981 3,570,822 23,862,488 27,433,310 27,026,000 1982 4,209,862 24,700,075 28,909,937 28,093,000 1.17380 -0.00006 1.14936 0.08244 1.13800 0.01526 1.13257 0.11407 1.13736 0.19405r東南 ア ジア研究 24巻4号 表6 各種手法による10歳人口の推計値 (単位1,000人) PI P2 P3 P4 P5 年 で崇 歪 う左-iEA'撃露天箪薯 未駐 者 誰 某慧 1971 2,468.5 3,066.6 1972 3,536.6 3,110.9 1973 3,155.4 3,157.9 1974 2,926.0 3,218.6 1975 3,554.7 3,291.9 1976 3,055.5 3,366.0 2,699.6 2,888.7 3,355.4 1977 3,168.6 3,443.4 2,862.5 3,033.9 3,524.1 1978 4,008.0 3,524.5 3,111.6 3,271.0 3,800.8 1979 3,180.3 3,604.2 3,390.9 3,539.3 4,113.5 1980 4,268.5 3,678.9 3,883.4 4,028.8 4,684.9 1981 4,085.9 3,753.9 4,239.4 4,375.1 5,080.4 1982 4,207.9 3,833.9 4,423.9 4,545.0 5,224.6 1983 4,488.7 3,916.8 4,147.2 4,244.2 4,833.6 1984 4,017.1 3,998.5 4,098.2 4,180.2 4,743.2 1985 4,240.2 4,075.1 4,085.1 4,155.0 4,719.1 1986 4,290.6 4,148.7 4,159.4 4,220.3 4,792.2 1987 4,283.8 4,224.8 4,337.7 4,391.9 4,984.7 1988 4,254.5 4,299.2 4,282.6 4,328.4 4,912.6 1989 4,361.4 4,367.9 4,407.8 5,002.7 1990 4,408.5 4,435.4 4,470.1 5,073.4 注 P3-P5の1985年以降はケース Ⅰの推計値 1978年 と1979年 の平均 が続 いていた もの と仮 定す る。 この補正係数 を用 いて,上記 の方法 で求 め られた数値 を さ らに補正 して ,教育統 計か らみた10歳人 口を最終的に求 め ることが で きる。 表5は, このよ うな各種 の方法 によ って推 定 した10歳人 口を示 した もので ある。P3-P5 の1985年以降の数値 は後述す るケース Ⅰの推 定値で ある。 さまざまな方法 によ って得 られ た推計値 間の差 は大 き
い。
PlとP2を比較 す れば,P2はPlをスムーズ ィング した結果が よ くあ らわれている。 しか し, 1980-1983年 において はP2がかな り過小評価 されている。 これ らは1980年当時 ち 事うど学齢期 に当 って いるが,1970年代後半 に特 に強か った就学奨 励政策 によ って小学校 に入学 した子 ど もが, 入学の時点 で 6歳や 7歳 に登録 されたため と も考 え られ る。 しか し,それだ けで あれば,その影響 と して1984年以降 に大 きな落込みがな ければな らない が,それは見当 らない。1984年か ら 1988年 までPlとP2はほぼ並行で あ る。 スムーズ ィ ングは特定 の年齢区間 だけで はな く全年齢 を通 して行われ る ものであるため,データ行列の端 の部分 に当 る若年層で推定誤差 が大 き くな った もの と思 われ る。P2は, したが って表2は, この学齢期 に当 る部分 をかな り過小評価 してい るの で はないか と考 え られ る。先 に述べ たよ うに,Plは調査 もれ の た め 実 際の人数 よ りも少 な 目である ことを 考 え あわせ ると,P5の推 定 が 過 大 す ぎるとは決 していえない。 スムーズ ィングされた値 は表2に よ り長期 にわた って与え られてい る ため, これを基礎 と して,教育統計 を もとに してすべて を 補 正 した P5 を割れば, 1984年時点では1.18622が補正係 数 と して求 まる。 他 の年度 について も同様 に 補正係数が求 まるので,必要 に応 じて この補 正係数を用 いて学齢人 口の推計がで きる。 (2) 国家の豊か さ 進学率 ,就学率 などは国家 の豊か さの関数 であるとも考 え られ る。
「国 民 ひ と り当 り GNP」 を国家の豊 か さの程度 を あ らわ す 拾 原 と考 え,就学率 な どをその関数 と して求 め る。 国民 ひ とり当 り GNP は就 学 率 な ど に さまざまな形で影響を与え る。 も しこれが増 加すれば,政府 の収入 も増え,よ り多 くの予 算を教育 の拡大 のために使 うことがで きる。 さ らに,親 もよ り多 くのお金 を子 ど もの教育 のために費やす ことがで きる。 国民 ひ と り当 り GNP は,経 済 の 好 況 , 不況 によ って短期 的にかな り変動す る。 しか牟 田 :イyltネ yアの教育 とマyパ ワー し,政 府 の教 育財政支 出や国民 の教 育 に対 す る期 待 , 支 出性 向な どはか な り安 定 して お り, これ まで の慣性 に影響 され ると ころが大 きい。 この理 由のため ,過 去3年 間 の国民 ひ と り当 り GNPの移動平均値 を 説 明 変 数 と 考 え る。 1980年以後 ,小 学校 か ら大 学 まで ,学校 カ レンダ ーが変化 した。1979年以 前 は学校 は1 月 に始 ま り12月 に終 わ って いた。1980年以後 は学校 は7月 に始 ま り6月 に終 わ る。過渡期 の処 置 と して,1979年 1月 に始 ま った学年 は 1980年 6月 まで1年 6カ月続 いた。 この こと を考慮 して,1980年以 前 の 国 民 ひ と り当 り GNPの移動平均値 は, 過 去2年 間 の移動 平 均値 の 中間値 と して再 定 義 す る。 した が っ て ,国民 ひ と り当 り GNPの移動 平均値 は, 次 の式 のよ うに書 きあ らわ され る。 1971-1979q GNPCA,-GNPC,/
6
+ (GNPCーl十GNPC卜2)/3十GNPCー3/6
1980年以 降 GNPCA.-(GNPC`十 GNPCH 十GNPCー2)/3 ここで ,GNPCは国民 ひ と り当 り GNPで あ り,GNPCA はその移 動 平 均 値 で あ る。 すべて資 本形成 デ フ レータ ーを用 いて,1973 年価格 (1,000ル ピア単位 )で実質 化 した 値 を用 い る。1990年 まで の 推 計 値 と して は, 1984年以 降 の実質 GNPが年 5%上 昇 す る と仮定 す る (以下 , ケ ース Ⅰと呼 ぶ)0 5%
の上昇率 は第4次 5カ年計 画 で予定 され た場 合 で あ る。 さ らに,悲 観 的見 方 と して ,年3
% の上 昇率 の場合 もあわせ て考 え る (以下 , ケ ース Ⅱと呼 ぶ)。 (3) 学年 コホー ト推 移率 学年 コホ ー ト推移率 は,あ る学年 の学生数 を前年度 の1学年下 の学年 の学生数 で割 った 値 で あ る と定 義 で きる。 死 亡 や 中退 ,留年 な どの割合 が , この値 に影響 を与 え る。一般 的 にいえば ,学年 コホ ー ト推移率 は,適 当な説 明変 数 の増加 とと もに次第 に増加 し,あ る漸 近値 (通常 は1) に収束す る。 このよ うな形 の性質 を あ らわす最 も一般 的な関数 と して , 推 移率 が ロジス テ ィ ック曲線 によ って近似 で きると考 えて ,次 の関数 を用 い る。即 ち, COH,-k/(1+exp(aGNPCA,+b))l
n
(k/COHr l)-aGNPCA,十b・・-・・・・・(1) ここで,COHは学年 コホー ト推移率,a,bは 定 数,kは漸 近値 で あ る。 kを既 知 と して , 最小2乗法 を用 いて a,b を推定 で きる。 もちろん ,推 移率 を説 明す る変 数 は, ほか に も多 くあ る。 説 明変数 の数 を多 くすれ ば説 明力 は増す ものの , 自由 度 も減 る。 この 場 令 ,わずか十数年 のデ ータが得 られ るにす ぎ な いた め ,最 も重要 だ と思 われ る最 少 の変 数 だ けで予測式 を構成 す る。 2.未 就学労働老 衰 5のP5の値 にす で に求 めた未 就 学 率 を か けれ ば,10歳 で未就学労 働力 と して労 働市 場 に参入す る者 の数 が計 算 で きる。3
.小 学校 (1) 1年 生数 の推定 1984年 まで の小 学校 の年 齢別入 学者 数 はす で に推定 した。 この入学者 が それ ぞれ の年齢 人 口の何 % に当 るか を計 算 し,そ の傾 向を延 長す る。 基 礎 とす る年 齢別人 口は表2を用 い る。 これ がた とえ過小推 定 で あ っ た と して も,何 らか の定数 をか けて補正す れ ばよ いだ けで あ るか ら,不 都合 はな い。 年齢 区分 の うち,6
歳以下 はすべ て6
歳,10 歳 以上 はすべ て10歳 と考 えて処理 す る。最近 の傾 向を み るた め に1980年 か ら1984年 まで の 変 動 だ けをみ る。 年齢別 に小 学校 - の入 学率 が それぞれ(
1
)
式 に従 って変化 す ると考 え る。 上 限値 kを どの よ うに決 めれば よいか が問題 で あ る。 ここで は,1980年 か ら1984年 まで の 増 加 (減少 )傾 向が1990年 まで直線 的 に続 く と考 えた時 の値 を, 上 限 (下 限) と考 え る。東南 7-97研尭 24巻 4号
8
歳か ら1
0
歳 について は減 少 傾 向 に あ る た め,kは1と し,0に漸近す るもの と考 え る。 この方法 による推定 では,各年齢 における 入学率相互 の関係 は無視 している。 例 えば,6
歳児 の入学率 は次 の年度 の7
歳児 の入学率 に影響 を及 ぼす はずで ある。 しか し, このよ うにあ る年齢児 の入学率 を次の年齢の次年度 の入学率 に関連 させ る方 法 だ と,1
9
8
0
-1
9
8
4
年以外 のデータ も用 いて長期 に推定 を凄 み重 ねなければな らない。1
9
7
9
年前後の小学校児 童数急増期 のデータの信 頼 性 に疑 問 が あ る 点 ,また ,母人 口の厳密 な推定 が きわめて困 難 な状況で は,誤差 の累積が大 き くな る危険 性が大 きい。いずれに して も,推定期間 は長 期 にわた らないため,すでに述べた方法 で入 学率 を推定 して も大 きな問題 はな く,む しろ 誤差 の累積 による推定 の誤 りを防 ぐことがで きる。 こう して ,各年齢層か ら何%ずつ新入生 が 発生す るかが計算で きれば,表 2を もとに し てその人数が求 ま り, これを合計 して新入生 総数 が計算で きる。 表3
には, このよ うに し て求 ま った1
9
85
/8
6
年以降の新入生 の 年 齢 別 割合 も示 されている。 1年生 には こう して求 め た 新 入 生 の は か に,前年度か らの留年生 が含 まれ る。1年生 の うち留年す る者 の割合 は,1
9
7
1
年度 は1
6
.61
%で あ った ものが,減少 ,増加を繰 り返 し,1
9
8
0
/81
年 には1
5
.1
2%
にま で低下 した もの が,1
9
8
3
/
8
4
年 には1
7
.0
4%
にま で 増 加す るな ど,その傾 向はあ ま り一定 しない。今後経済 成長 に伴 って ,貧困な どに よ る学業阻害要 因がな くな って,留年率 が低下す ると 考 え ることもで きるが,普 た一方 ,入学率 の上昇 に伴 って年 々低学力者 の入学が 6.0∝
),000 3,00
0
.
000 増え るため,期末試験 の学力水準を一定 に保 てば留年率 が増加す るとも考 え られ る。 1年 生 に 占 め る新 入 生 の 割 合 を 求 め れ ば,1
9
7
9
/8
0
年 に0
.
8
6
7
7
3
3
で最高,1
9
71
年 に0
.8
1
4
6
2
7
と最低 とな り,現在 い くらか減少 ぎ みである。 この値 は近年変動 がそれほど大 き くない ところか ら,1
9
8
2
/8
3
-1
9
8
4
/85
年 の3
年 間の平均値0
.
8
3
3
9
1
1
が1
9
8
5
/8
6
年以後 も続 くと考 え,先 に求 めた新入生数を この値で割 って1年生数 を推定で きる。(
2)
コホー ト推移率 の推定 2年生か ら6年生 まで は留年や退学 も込 み に して,ある学年 コホー トが どのよ うに変化 す るかの増減率 が求め られれば,順次 その児 童数を推定す ることが で き る。 この 値 は留 年 ,退学 ,死亡な どがなければ1とな る。主 と して退学率 の減少 によ り,時系列的には こ の値 は1
に近づ きつつ あ る。(
1
)
式 でk
を1
とお.き,パ ラメータ α,古を推定 す る。 1年 生数 はすでに求 ま っ.ているので , この推移率 をJ頃次かけあわせ れば各学年 の児童数が推定 で きる。図 1は, こう して求 めた小学生数の 変化 を示 している。該当年齢人 口の増加 の勢 いは衰えず,わずかな就学率 の上昇で も児童 数 の増加 は大 きい。(
3)
中退者数の推定 中退者 について は各学年か ら出 る中退者を 一括 して考 え る。 年度 内の全 中退者 を年度 は 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 舶 89 90 !申 図 1 小学校児童数の推移 (ケース Ⅰ)牟 田 :イ y ltネー/丁 の鼓 青 とマ y/<7-じめの仝児童数 で割 った借 を求 め, これが
0
に漸近す る と して,(1)式 のよ うに ロジス テ ィ ック曲線 を仮定 し,国民 ひ と り当 りGNP
の 移動平均値 を用 いて回帰す ればよい。 既存 の労働力統計 との整合 性 を保 つ には10 歳以上 の者 だ けを抽出す る必要 がある。 中退 者 の年齢分布 は知 られて いない。 も し中退 者 が各年齢層か ら均等 に発生 す るので あれ ば, 中退者 の年齢分布 は全 学年児 童の年齢分布 と 一致す る。1984/85年 における6歳以 下,7 -12歳,13歳以上 の3区分 によ る年齢分布 は判 って い る。全 学年 の年齢分布 の計算 は年度 は じめで あ ること,中退者 の計算 は年度終 わ り で あ る ことを考慮すれば,年度終 わ りに 7歳 以下 ,8歳 ,9歳,10歳以上 の者 の割合 が求 め られればよい。 先 の区 分 の7-12歳 は各 年 齢同数 と仮定 す れ ば, そ れ ぞ れ4.5932%, 13.9150%,13.9150% ,67.5768% と計 算 さ れ る。 これを中退者 の年齢分布 と考 え る。 あ る年 の中退者 の中で10歳以上 の者 に,前年以 前 の中退者 の中でその年 に10歳 にな る者 を加 えた数 が,その年 に小学校 中退者 と して労働 市場 に出て い くもの と考 え られ る。(
4)
小 学校卒労働者数 の推定 同様 に して ,小学校 を卒業 して そのまま労 働市場 に出 る者 の数 も推定 で きる。小学校6
年生 の うち,卒業 した者 の割合 を求 め,それ が1に漸近す ると仮定 して ,(11式 を用 いて卒 業率 を推定 す る。 これを6年生 の推定値 にか ければ,卒業生数 が求 ま る。 この中か らその 年 の中学校入学者 を引 いた値 を,新規労働人 口と して労働市場 に出た もの と考 え る。 中学 校入学者 数 は,まず,後述 の方法で 中学校1年 生 の数 を推定 し,その うちに占め る留年者 の 割合 が過 去3年 間の平均値 と 同 じ く1.66444 %で今後変 わ らない と仮定 して求 め られ る。 この場合 ,小 学校卒業生 ,中学校入学者 の それぞれ につ いて ,教 育文化省以外 の諸官庁 の所管 によ る学校 の補正 を しな けれ ばな らな い。小 学校卒業生 につ いて は小学校仝生徒数 の補正 に用 いたの と同 じ係数 を用 い る。 中学校 につ いて は義務教育で はな く,授業 料 も支払 わねばな らない ところか ら,重複 は な い もの と考 え られ る。 デ ー タ の 得 られ る 1978-1982年 につ いて , 全 中学生数 (粗 合 計 生徒総数) を教育 文化省所管 の中学校生徒数 で割 った値 を求 め ると,年 によ る大 きな変動 はな く,1981,1982年 の平均 は1.11208とな る。 そ こで,1983/84年以 降 は この値 を補 正 係 数 と して用 い,必要 に応 じて教 育文化省 の 所管以外 の中学校生徒数 の推定 に利用す る。 この補正係数 は決 して過大で はない。1980 年 セ ンサスの結果 で は,最終学歴 が小学校 の 者 の うち,学校在 学 の た め, 労 働 を 行 な っ て い な い者 は4,011,466人 で あ る が , これ は この年 の教育文化省所 管 の 中 学 校 生 徒 数 3,412,120人 の1.17565倍 で あ る。 セ ンサスの 数値 よ り教育統計 のほ うが精度 が高 いので , 前記 の数値 を採用す る。 この よ う に して , 1990年 まで に労働市場 に出 る新規小学校卒業 者 が求 め られ る。4.
中学校 (1) 生徒数 の推移 中学校生徒数 の推定 に つ い て も同 様 で あ る。デ ータの制約上,普通 中学,職業 中学 とい った学校 の種 類 は考慮 しない。小学6
年生 か ら中学1年生 -の推移率 は,それ まで順調 に 増加 して いた ものが,1979/80年 か ら1980/81 年 にか けてが ピークで ,それ以後 は減少傾 向 にある。 この理 由 と して ,小 学6年生 か ら中 学 1年生へ の進学者数 は,小 学校卒業生 の数 よ りも中学1
年生 の収容力 に依存 して い ると 考 え られ る。即 ち,小 学校卒業者 の増加 に中 学校 の収容力 の拡大 が追 いつかないため,推 移率 が減少す る もの と思 われ る。 もちろん , 将来 就学率 が十分 に 1に近 くなれば小学校卒 業生数が中学 1年生数 を きめ る最大 の要 因 と一東 南 ナタ丁研究 24巻 4号 な るであろ うが
,1
9
9
0
年 まで の予測で は中学 校 の収容力の推定 だけ で 足 り る。 中 学 1年 生数の説明変数 と して は, 国 民 ひ と り当 りGNP
の移動平均値 と, 中学校 に対す る国 の 開発予算を考 え,次 の式で推定す る。I
n(
SMTP
l,)-2
.
1
1
6
4
0xl
n(
GNPCA
,)十0
.
0
3
7
6
2
9
2×l
n(
PDBGT
ト1)+4
.
5
9
8
8
1
R2
=0
.
9
9
4
1
7
8
ここで,SMTP
lは中学校1
年生数,PDBGT
は中学校 に対 す る開発予算 を1
9
7
3
年で実質化 した もの (単位1
,
0
0
0
ル ピア) である。1
9
8
5
年以降の開発予算 は1
9
8
4
年 と同水準 と仮定 す る。 中学校 の 3分 の 2は私立で ある。 国か らの 補助はある ものの,基本的には教育需要が高 まれば法人 によ って新設 され る。国 も努力を している。原則 と して設 置が地方 の責任 であ 100万 ルピア 197 3年価 格0
る小学校 の場合 と異 な り,中学校 は国が直接 投資す る割合 が高 い。図 2は,小学校 ,中学 校 ,高校 ,大学のために支 出された教育文化 省 の開発 (新規事業)予算を1
9
7
3
年度価格で 実質化 した値であ る。特 に中学校 に対 して, 近年集 中的な投資 (学枚新設)がな されてい る ことが明 らかで ある。 中学1
年生か ら2
年生 ,2
年生 か ら3
年生 -の学年 コホー ト推移率 が将来 にわた って推 定 で きれば,生徒数 の推定 が順次で きる。学 年 コホー ト推移率 の推定 の仕方 は前述 の通 り で ある。 図3
は,中学校生徒数の推移 (ケースⅠ)
を示 している。就学率 の急上昇 と該当年齢人 口の増加 があいま って,1
9
8
5
年か ら1
9
9
0
年 ま での5
年間 にケース Ⅰで21
1万人 , ケ ー スⅡ
で9
2
万人 の増加が見込 まれ る。 74 75 76 77 78 79 80 81 図2 対 象 別 開 発 予 算 82 83 84 年 71727374757677787980 8182 83 84
858
687
88 89 90 辛匪3
中学校,高校生徒数の推移 (ケースⅠ)(
2)
中退者数 ,中学校卒 労働者数 の推定 中学 校 で の 中途 退 学 者 は,上記 のよ うに して求 め た中学生総数 に対 す る全 中 途退学者 の割合 が,国民 ひ と り当 りGNP
の 移 動 平 均値 の増加 とともに減少 し て,(
1
)
式 に従 って 0に漸近 す ると仮定 して ,将来推計 値 を求 め る。 _中学校を卒業 して,その まま労働市場 に出 る者 につ いて は,中学校卒業生か ら その年 に高校へ進学 した者 を引いた値 を新規 中卒労働 可能人 口と考 え る。中学校 3年生 の うち,卒業 した者 の割合 を求 め,それが1に 漸近す ると仮定 して,(1)式 を用 い て 卒 業 率 を 推 定 す る。 これに3年生 の推定値牟田 :イyrネジ丁の教育 とマy′tワー をか けれ ば,卒業生数 が求 ま る。高校 入学者 数 は,まず,後述 の方法 で高校1年生 の数 を 推定 し,その うちに占め る新入生 の割合 が過 去3年間 の平均値 と同 じく98.5049% で ,今 後 も変 わ らない と仮定 して求 め られ る。 この場合 も,中学校卒業生 ,高校入学者 の それぞれ につ いて ,教 育文化省以外 の諸官 庁 の所管 によ る学校 の補正 を しな ければな らな い。 中学校卒業生 につ いて は中学校全生徒数 の補正 に用 いたの と同 じ係数 を用 い る。 高校 につ いて も重複 はない もの と考 え,デ ータの得 られ る1978-1982年 につ いて ,全 高 校生数 (粗合計生徒総数)を教育文化省所管 の高校生徒数で割 った値 の1981,1982年 の平 均1.08512が,1983/84年以 降 も続 くと考 え, 補正係数 と して用 い,必要 に応 じて教 育文化 省 の所管以外 の高校生徒 数 の 推 定 に 利 用 す る。 1980年 セ ンサスの結果で は,最終 学歴 が中 学校 の者 の うち,学校在学 のため,労働を行 な って いない者 は1,969,041人で あ るが, こ れ は この年 の教 育文化省所管 の中学校生徒数 1,751,020人 の1.12451倍 で あ る。 この中には 短期 の訓練施設 な どに在 籍 して い る者 も含 ま れて い るで あろ うが ,先 に求 めた補正係数 は 決 して過大で はな い。 5.高校
(
1
)
生徒数 の推移 高校生徒数 の推定 につ いて も同様 で ある。 データの制約上 ,普通高枚 ,職業高校 とい っ た学校 の種類 は考慮 しない。中学 3年生 か ら 高校1年生- の推移率 も,1978年か ら1979/80 年 にか けてを ピー クに して ,それ以 降減少傾 向 にある。 これ も,高校進学者数 は,中学校 卒業生 の数 よ りも高校 1年生 の収容 力だけに 依存 してい ると考 え られ る。 即 ち,中学校卒 業者 の増加 に高校 の収容力 の拡大 が追 いつか ないため,推移率 が減少 す るので あ る。 高校 1年生数 の説 明変数 と して は,国民 ひ と り当 りGNPの移動平均値 と,高校 に対す る国 の 開発予算 を考 え,次 の式で推定 す る。 ln(SMTAl,)-1.97524xln(GNPCA,) +0.260926×ln(ADBGTー1)十0.811539R2
=0.996066 ここで ,SMTAlは高校 1年生数 ,ADBGT は高校 に対す る開発予算 を1973年で実質化 し た もの (単位1,000ル ピア) で あ る。1985年 以 降の開発予算 は1984年 と同 水 準 と仮 定 す る。 高校1年生 か ら2年 生 , 2年 生 か ら3年 坐 ,3
年生 か ら卒業- の学年 コホー ト推移率 が将来 にわた って推定で きれば,各 学年 の生 徒数 ,卒業生数 の推定 が順次で きる。 学年 コ ホー ト推移率 の推定 の仕方 は前述 の通 りで あ る。 表6には, このよ うに して 求 め た 小 学 校 ,中学校 ,高校 の学年 コホー ト推移率 の実 測値 と推計値 が示 されて い る。 図3
には,高校生徒数 の推移があわせ て示 されて い る。就学率 の急上昇 と該 当年齢人 口 の増加 があいま って,1985年 か ら1990年 まで の5
年 間 にケ ース Ⅰで98万人 ,ケース Ⅱで40 万人 の増加 が見込 まれ る。(
2
)
中退者数 ,高校卒労働者数 の推定 高校での中途退学者 は,上記 のよ うに して 求 めた高校生総数 に対す る全 中途退 学者 の割 合 が,国民 ひ と り当た りGNPの移動平均値 の増加 とともに減少 して,(
1
)
式 に従 って 0に 漸近す ると仮定 して ,将来 推計値 を求 め る。 高校卒業生 は3
年生 の うち,卒業 した者 の 割合 を求 め, それが1に漸 近 す る と仮 定 し て,(
1
)
式 を用 いて卒業率 を推定す る。 これ に3
年生 の推定値 をか けれ ば,卒業生数 が求 ま る。高校卒業後す ぐに労働市場 に出 る者 につ いて は,高校卒業生 か ら後述 の方法で推定す る,その年 に大学や短大 に入学す る者 を引い た残 りが新規高卒労働可能 人 口にな った もの と して考 え る。 もちろん ,現役で入学す る者、東南 7-}ア研尭 24巻4一号 9 0 S S 6 .0 1 0 9 9 6 4O t t 諾 6 4 0
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。
実務家 の養成 のため,SOプ ログ ラム の 拡 大 はめ ざま しく,1983/84年 の国立大学 入 学 者総数 の うち,33.12%はSOプ ロ グ ラム へ の入学者 で ある。 私立大学 のSOプ ログ ラム 在学者 は ご く少数で あ る。 しか し,SOプ ロ グ ラムの拡大 が最近 ので きごとで あることも あ って ,既存 のセ ンサスや労働力統計 には大 学卒 にデ ィプ ロマ ・コース終了者 がまだ含 ま れていない。そ こで ,整合性 を保つため, こ こで は学位 コース (Sl)だ け を 考 慮 す る。 したが って ,SOコース終了者 は高卒労 働 者 に含 まれ る。 大学院 コースで ある S2,S3プ ログ ラムは学生数 が きわめて少 ないので , こ こで は考慮 しない。利用す るデ ータは国立 に つ いて は1974年か ら1983/84年 , 私立 に つ い て は1975年 か ら1983/84年 までで あ る。 私 立 につ いて は1979/80,1980/81年 のデ ータが得 られないが,直線補間法 によ り必要 な推定値 を求 め る。 1984年 に開校 した公 開大学 は初年度 の入学 者 がSlプ ログ ラムだけで4万 2千人 に もの ぼ るが,カ リキ ュラムの構成 か ら考 えて ,負 初 の卒業生 が出 るのは1989年 で あ り,その卒 業率 は予測 Lがたい [牟 田 1985]。また,公 開大学 の学生 は現 に仕事 を もって い る者 が大 半 と思 われ るので,短期間の労働力を推計す るうえで公 開大学を考慮 す る必要 はない。(
1
)
入学者数 国立大学 の学位取得 コースで あるS
lプ ロ グ ラムの入学者 は近年頭打 ちの傾 向にあ り, 収容力が拡大 して入学者 が増加す るよ うす は 示 して いない。そ こで,1984/85年か ら1990/ 91年 まで は, これまで の最高 だ った1982/83 年 の値58,483がそのまま続 く もの と仮 定 す る。 図2に示す よ うに,大学 に対 す る開発予 算 はかな り増加 して いるが,Slプ ロ グ ラム の拡大 には直接結 びつ いて いない。 私立大学 のSlプ ログ ラムの入学者数 は教 育需要 によ って定 ま ると考 え られ るところか ら,国民 ひ と り当 りGNPの移動平均値 の伸 びの割合 に対す る入学者数 の伸 びの割合 を一 定 と仮定すれば,国民 ひ と り当 りGNPの伸 び に伴 う入学者数 の伸 びを求 め る ことがで き る。 回帰分析 によ り次 の結果が求 ま った。 ln(UNVE,)-3.51126xln(GNPCA.) -3.34285 R2=0.995248 ここで ,UNVEは私立大学 の入学者数 で あ る。国民 ひ と り当 りGNPの移動平均値 が1某甫 ア ジア研 究 24巻4号 、一一一へ 一、----、、、 、-一、 ----号tt=二一一-ノ ー一一1---1-スT 対i■校卒業生比 、ヽ____一一一_____.ケースⅠⅠ