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アジェンダを利用した遠隔会議参加とデスクワークの多重ワーク支援

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会第68回全国大会. 2G-5 アジェンダを利用した遠隔会議参加とデスクワークの多重ワーク支援 高田 格 ‡   Itaru Takata      重野 寛 ‡ Hiroshi Shigeno. 1.. 住谷 哲夫 †   Tetsuo Sumiya 岡田 謙一 ‡ Kennichi Okada. はじめに. 近年,情報社会の進展によりオフィスワーカーの仕事 量は増加している.これに対し,高生産性を確保するた めに同一時間帯に複数の仕事を遂行する多重ワークとい う新しいワークスタイルが注目されている.多重ワーク を支援する要求事項として,複数作業の状況把握を容易 にし作業の切り替えを支援することが挙げられる.この ような多重ワーク支援を目的とする研究として,メイン ワーク以外の情報を周辺提示するもの [1] 等がある.一 方,実際のオフィスにおける仕事に注目すると,多くのオ フィスワーカーは会議の出席や資料作成等のデスクワー クに対して非常に多くの時間を費やしている.そこで, 本研究では資料作成等のデスクワークと遠隔会議閲覧の 多重ワークの支援を目指した,そしてその支援を実現す るため,会議のアジェンダを事前に提示し,それに優先 度を付与することにより優先度に応じた作業環境, 会議 映像を提供する手法を提案し,プロトタイプシステムを 構築した.. 2.. 提案. 2.1. 作業環境設定. 本研究では,図 1 に示すような Head Mounted Display (以下,HMD とする)とデスクトップディスプレイを用 いた作業環境を設定し,デスクワークと遠隔会議閲覧の 多重ワークの支援を目指す.ディスプレイを並列に配置 すると,一方のディスプレイに集中してしまい,もう一 方の変化に気づかないといった様な問題点が挙げられる. そこで本提案の支援環境の様にディスプレイを多層化さ せて設置させることにより,多重ワーク支援の要求事項 である複数作業の同時状況把握を容易にし,複数作業の 切替を支援できる.図の作業者が行っているようにデス クトップ画面でメインワークを行い,単眼 HMD 画面で サブワークを行う.. 2.2. 津村 弘輔 † Kousuke Tsumura               . 本手法のアプローチ. 前述の通り,本研究で想定するユーザの環境は多重ワー ク環境である.このような環境では,会議においてどの † 慶應義塾大学大学院理工学研究科    Graduate School of Science and Technology,Keio University ‡ 慶應義塾大学理工学部    Faculty of Science and Technology,Keio University. 図 1: 本提案の多重ワーク支援環境. ような議案が話されているかということを意識しながら デスクワークを行うことになるため,会議の内容理解度, デスクワークの作業効率が共に低下してしまう.そこで 本システムでは,アジェンダによってデスクワークか会 議閲覧かどちらを優先して行いたいかを設定することで, それに適した作業環境,会議映像を提供し,会議の内容 理解度,デスクワークの作業効率の向上を図った. 具体的には図 2 のように,会議の進行状況に応じてそ の時の優先度に基づいてデスクトップ,HMD の表示内 容が切り替わる.. 図 2: 優先度による作業環境の変化. 2.3. 優先度を用いた作業環境設定. 本手法ではまず,図 3 の優先度選択画面でアジェンダ に「しっかり聞きたい」, 「軽く聞きたい」, 「作業に集中 したい」, 「会議に参加したい」という4つの優先度を付 与する. これらの優先度を付与することにより,会議における 現在の議案の優先度に基づいた作業環境,会議映像が 提供される.また,この時提供する会議映像には我々が これまで行ってきたタイムシフトを用いた映像切替手法 [2, 3] を用いる.これらの手法では,撮影中の映像を故. 4-37.

(2) 情報処理学会第68回全国大会. 像を HMD に表示させる.. 図 4: 「会議に参加したい」場合の会議映像の切替. 図 3: 優先度選択. 意に一定時間遅らせて送出したものをタイムシフトを用 いたストリーミングと定義している.加藤 [2] らの研究 は撮影中の映像を故意に一定時間遅らせることにより, その間のイベント情報を検知することで視聴者の興味を 引く自動映像編集手法であり,住谷 [3] らの研究はその 自動映像編集手法を用いた,多重ワーク時における視聴 者の負荷の軽減を目的とした HMD に適した映像編集手 法である. それぞれの優先度によって提供される作業環境,会議 映像を以下に示す. (1) しっかり聞きたい デスクトップに会議映像が,HMD にはデスクワーク 画面が表示される.この際に表示される会議映像は加藤 [2] らの映像切替手法を用いたものである.また,会議 へのインタラクションは不可である. (2) 軽く聞きたい デスクトップにデスクワーク画面が,HMD には会議 映像が表示される.この際に表示される会議映像は住谷 [3] らの映像切替手法を用いたものである.また,会議 へのインタラクションは不可である. (3) 作業に集中したい デスクトップにデスクワーク画面が表示され,HMD には何も表示されず,会議の音声のみが流れる.また, 会議へのインタラクションは不可である. (4) 会議に参加したい デスクトップに会議映像が表示される.この際に表示 される会議映像はリアルタイムであり,発話切替手法を 用いたものである.また,会議へのインタラクションが 可能である. この時,タイムシフトを用いた会議映像からリアルタ イムの会議映像に切り替える場合,それらの時間のずれ からΔ t 秒の会議映像が切れてしまう.これを補うため に,図 4 のようにリアルタイムの映像はデスクトップに 表示し,その後Δ t 秒の間タイムシフト切替を用いた映. 次に,デスクワーク画面と会議閲覧画面の GUI を図 5 に示す.図 5 の GUI がそれぞれのディスプレイに表示 され,現在の議案の優先度に応じて表示内容の入替等が 行われる.また,HMD にデスクワーク画面が表示され る場合,文字が見にくくならない様フォントサイズが調 整される.. 図 5: デスクワークと会議閲覧の GUI. 3.. おわりに. 本研究では,アジェンダを利用したデスクワークと遠 隔会議閲覧の多重ワーク支援システムを提案した.本シ ステムを用いることにより,議案の優先度に応じた作業 環境,会議映像が提供され,会議の内容理解度,デスク ワークの作業効率の向上が期待される.今後は本手法の 有用性を確認するために,プロトタイプシステムを用い て実験を行っていく.. 参考文献 [1] Blair Maclntyre.Support for multitasking and background awareness using interactive peripheral displays.Proc. Of ACM,2001. [2] 加藤淳也,住谷哲夫,井上亮文,重野寛,岡田謙 一.タイムシフトを用いた会議中継カメラのスイ ッチング手法. 情報処理学会論文誌(掲載予定), Vol.47,No.3,March 2006. [3] 津村弘輔,住谷哲夫,高田格,重野寛,岡田謙一.多 重ワーク時における会議中継カメラの自動切換手法. 情報処理学会第68回全国大会予稿集,2005.. 4-38.

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図 3: 優先度選択 意に一定時間遅らせて送出したものをタイムシフトを用 いたストリーミングと定義している.加藤 [2] らの研究 は撮影中の映像を故意に一定時間遅らせることにより, その間のイベント情報を検知することで視聴者の興味を 引く自動映像編集手法であり,住谷 [3] らの研究はその 自動映像編集手法を用いた,多重ワーク時における視聴 者の負荷の軽減を目的とした HMD に適した映像編集手 法である. それぞれの優先度によって提供される作業環境,会議 映像を以下に示す. (1) しっかり聞きたい デ

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