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東京女手医科大学々会第25回総会演説抄銀
昭和32年10月5,6目
於東京女子医科大学臨床講堂
1. 1一一(p−Methoxyphenyl)一1−hydro−oxy−3−dime− thylamino−butaneの合成 (薬局)森 川利秋 (演)大 田 和 子 余らは標記化合物の合成過程における諸種反応生成物 を赤外線吸収スペクトルを併用して検討した。 2.アルキルトリメチルアンモニウム盟の合成 (第4報) (薬局)森 川 利 秋 (演)四 元 と し 原 清 子 署者等はさきにフェニ7レァフレキフレ, ピリジンーα一ア7レ キル,ω,ω’一ジフェニルアルキル系列のアルキルの炭i嚢 数1∼5個の標記化合物を合成し,それら系列に於ける アルキルの炭素数の変化にともなうコリン作用の推移を 観察し,その結果について本学会で報告した。 その後gem一ジフェニルアノレキルトリメチルアンモ= ウム塩の一系列の合成を続行中である。ここでは第3報 以後現在までに得られた合成結果について報告する。 5.1)iazo法(Bratto皿and Marshall)1二よる 各種SA剤の定量について(生化)荒木仁子
現今,スルファミン鼠紙下SA剤と略称する)には, はなはだ多種のものが市販され,実用に供されている。 このようなSA剤を投与しつつある患者の血中又は尿中 薬剤濃度を求める必要は臨床家のしばしば遭遇すること である。 ところで,種々SA剤を,目常使われるDiazo法に従 って発色させた場合,SA剤の構造の差違によって得ら れる色調やその強さの変化することが考えられる。しか しその際,各種SA剤について,いちいち標準濃度のも のを作製することは,繁雑でもあり,不便を伴う。 そこで,各種SA剤によって得られた色調を調べたと ころ,いずれも略同様の色調を呈し,その強度も極端に 異るものはないことがわかった。極大吸収波長は,543 1nμにあるものが多い。したがって,比較的純粋に得や すいスルファミン酸アミドを標準として,各種市販SA 剤の等モル及び等重量溶液を造り,543mμに諮ける吸光 度を測定し,吸光度と濃度が直線的関係にある範囲を利 用して,補正係数を計算し,次の値を得た。 補 正 係 数SA剤 等モフレ 等重量
Sulfanilamid Sulfisoxazol Irgafen Sulfisomidium Sulfadiazin Sulfathiazol Sulfa皿erazin Sulfaguanidin 1. 00 1. 30 1. 15 1. 14 0. 98 0. 97 0. 94 0. 93. 1. 00 1. 89 1. 89 1. 68・ 1. 23 1. 36 1. 36 1. 24 発色条件についても,2,3検討した結果,発色剤をい れてから吸光度を読むまでの時開はあまり考慮しなくて よいが(発色後少くとも45分は安定である),亜硝酸ナト リウムをいれてからAm即onium Sqlfamateをいれるま での時間は,旗書のごとく10分とせず,やや長く,15旧 位とした力が,本邦のごとく四季の温度変化の大なると ころではよいと思われる。 4. 多糖類(主としてアルギン酸)のアンスロンによ る定量法(生化)松村義寛
(中検) (演)宮 川 啓(綜研)佐藤弘一
アルギン酸ソーダ水溶液は輸液材料として使用されて いるが,その定量法は従来適当な方法がなかった。アン スロンによる比色定量法を適用して,アルギン酸の分析 を行った。その方法及び発色条件について述べる。なお, 類似物質,アラビアゴム,寒天,グルクmン酸の比色分 析も併せて述痴る。 5.皮膚に蓬諭したシリコン油の運命について(皮膚科)高木千枝子
最近美容整形に異物の注入が行われるが,シリコン油 を動物に注入しての経過を組織学的に辿ってみる。 6.子宮頸管粘液のアミノ窒素の変動 (肉入科)吉 田 茂 子、 不妊症の研究が広く行われると共に,精子の侵入甲戸 である子宮頸管粘液が:重要視せられ,粘液不妊ど呼ばれ るようになり,粘液の諸成分に対する研究が広く行われ ている。・、 私共の教室で先に,頸管粘液の生化学的研究を行い, その成分が月経周期1こ伴う周期的変動を示す事を報告し た。その一連として,粘液内アミノ窒素にっき実験した のでここに報告する。 実験:方法:粘液を〉リクロール酷酸で処置後,硫酸で 灰化しイオン交換樹脂で中却し,Ness]er氏液で発色し2 比色定量した。 非蛋白窒素(NPN),蛋白窒素(PN)及び総窒素(T N)量は排卵期に減少する周期的変動を認めた。NPN/ TNは排卵期に高率を示した。なお更年期,授乳性無月 経,妊娠,卵巣機能不全時の粘液について定量し比較検 討した。 7.過去一年孚における脳波描記の統計的考察
(精神科)赤田豊治
(演)磯 田 愛 子 昭和30年2月2目より昭和32年7月31日現在迄の,脳 波室における脳波描記は延368名となった。 此処で一応,その所見を纏め,之と臨床所見との関聯 について統計的老察を試みた次第である。脳波所見の統計に関してはすでに,F.A. Gibbs and E.L. Gibbsの膨
大な三蹟があり,我々の報告は,これを追試しほぼ一致 を見たまでのものであるが,当脳波室の将来の研究の布 石となるものである。 3,家兎絞頸塞恩時の脳波所見について (法医)(演)酒井節子 内山貴美子 酸素欠乏時,低圧時の脳波所見はヒト及び動物におい て,幾多の業績を見出すことが出来たが,動物の絞頸に よる窒息死までの時間を追って脳波所見を観察した文献 はまだ沢山を知らない。只海外において自殺の目的で織 首を企て途中で救けられたが遂に死亡した例で救助され た旧聞からの脳波所見のi報告がある。このi報告を動物に おいて更に観察を加えること及び酸素欠乏時並びに低圧 時の脳波所見と比較観察する意味において動物(ウサギ) の絞頸時の脳波所見をその経過にしたがって観察するこ とは法医学の領域において非常に大きな興味を感ずると ころである。目下実験例数を増加しっっありその所見を 報告する。 9. 定搏動位相撮影法について