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血球,血清内NaとK濃度の季節的変動に関する研究

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(東京女医大凶第26巻第11号頁591−623目召和31年11月)

血球,血清内NaごK濃度の季節的変動に関する研究

新潟大学医学部衛生学教室(主任渡辺厳一教授)

バヤシ

ヒロ

(受付 昭和31年10月10目)

緒 雷

渡辺と,その協同研究者たちは,わが国のよう

に四季の温度較差の多い気候が,諸種の生体反応

へ,どのような影響を顕現するかを研究中であ

る∩

今日まで知りえたところでは,自律神経緊張状

態,下垂体前葉一腎上体皮質系の機能に外部環境

の変化に即する季節的変動のあることがわかっ

た。このようにヒトの態勢が季節的変動をするな

らば,多少にかかわらず,もろもろの代謝は変調

しなければならぬであろう。かくして変調した諸

代謝は,さきにのべたヒトの態勢変動をして一層

はつきりとしたものにするはずである。

このような意図のもと,私は血液南陽イオン濃

度が季節的に変化する有様を観察した。由来,わ

が国でも,血清中Na, K濃度の季節的変化をみ

た研究者はあるけれども,一血止球内のそれらの変化

を,ともにみた研究はない。本論文では,それら

の詳細につき紹介しようとするのである。

方 法

1)資料

昭和27年12月から昭和29年1月までの聞,新潟甫に

居住する健;康成年男子13名(25∼3ブ才),同じく女子11 名(20∼33オ)の血液について,血中血球部分のNa, K:

濃度,および,血清中のそれらと,血液比重,血球容積

率とを逐月的に測定した(各項目につき,のべ336例

となる)。観察期間申の各月正午の乾球気温平均値の

変動は,図1のごとく2月に最低(2.3。C),8月に最

高の値(26.8。C)を示している。

採血に際しては,つぎのことに注意した。すなわ

ち,ヒトをふくめて,おおくの動物は,昼間の活動

,,?li /:o’ t i, ii 唄 il

図1 月別正午の平均気温(於新潟市)

/ 、ノ /r /1「 \ ノ ノ ペ

/ \

x ’x x k..

x

際「T 2、3劃一5 1”・7万5 m 巨コこτ

1・弓5‘年

三、異化約な相とy夜の二二約,同化三相との繰返し

を行っている。Pierach!)によれば,かかる律動は,

自律領野系と,下垂体前藁腎上体皮質両系が,協同

支配しているという。したがって,ここに生体諸量の

H内変動の問題がおこる。Na, Kの代謝は,後述のよ

うに神経,体液的な影響をうけることがおおきい。す

なわち,この点に留意して,血液採取時刻は,好酸球

日変動の一応落着く2)一・4),午前11時30分から12時30分

の間,しかも,昼食前にきびしく制限し,女子につい

ては性周期を考慮して,月経時は勿論,排卵期と予想

される時期もさけるよう心樹けた。また,上搏を緊迫

することにより,血浩K濃度が増加するということを

考慮にいれ5),その影響をさけるように努力しながら,

正中静脈より約8mlを採」血し,可及的速やかに(遅

くも1時間以内に),血清を分離した。その際,完全に

乾燥した注射筒,および,注醗針を用い,同様に乾燥

した遠心沈澱管に泡沫を生じないように注意しながら

四壁に沿って血液を移し,2000r.pm,20分聞遠心分

離をする。このとき,気温が低いと血清部分が寒天状

に凝固するから,細いガラス醸で管壁から静かに剣離

して,ふたたび2000r.P.m.,10分間遠心分離し,血清

Hiroko KOBAYASHI (Department of Hygiene, School of Medicine, University of Niigata) : Studles on the Seasonal Variatjons of Potassium−and Sodium Concentrations in Sera as well as Corpuscles of.

Human Blood.

(2)

40

をピペットで試験管にとる。冬季には採取血液をいれ

る遠心管を,あらかじめ購卵器中におき,寒冷による

溶血をさけた。

さて,Na,および, K:の測定のとき,吾々がとくに

注意しなければならないことは,外部からのこのもの

による汚染である。したがって,以下水とあるのは,

すべて3度蒸溜水のことをいう。またこれに使う遠心

管,ピベツb,ガラス棒その他すべての器具は,十分

に清浄なものとすることが必要である。

全」血比重,および,血清比重は硫酸銅法により求め

た6)Q

血球容積率は,.ご重蔭酸塩により擬固を防止した血

液について,加藤の微量管7)を用い,3000r.P.m.,45分

聞遠心して測定した。二重蔭酸塩は,蔭酸カリ0.759,

穆酸アン・zニァ1.25gに水100mlを加えて調製する8)。

このものは2%溶液とな.り血液と等張である。これを

あらかじめ小試験管に血液1m1に対して0.05mlとり,

50。C以下で翼壁に平等につくように乾燥させておい

たものに採」浮し,擬固を防いだ。

きて;普通われわれが表わす血球容積率とは,ヘマ

トクリツト管による測定の読みをそのまま使う。しか

し,本研究のように,Na,あるいは, Kの赤血球内

濃度を真電}こ,より近く算出するためには,plasma

trappingの補正をしなければならない9)一一14)。ここで

は,Chaplinユ1)がすでに提示した図より,本実験の遠

心条件に換算して補正をした。

全血資料については,10mlのメスコルベンに水6m1

をいれたものをあらかじめ秤量し,これに採取した血

液を,手ばやく約1m1いれて混和溶血させ,再び秤

輸したのち,発泡除去のためオクチルアルコールかカ

プリフレアルコー一7レを1滴滴下して三塩素酢酸2mlを

加えて混和し,さらに水を劃線まで追加する(抗凝固

剤は穆酸塩にせよ,ヘパリンにせよNaの汚染がおこ

る)。これを遠心管にうつして2000r.p.m.,10分野遠心

分離し,その上清をきらに無灰游紙(東洋沮紙No.6,

以下源紙とはみなこれをさす)で濟過する(これによ

り完全に透明となる)。この源液1mlは血液約0.1ml

をふくむ。

2)測定法

1。 Naの測定:

酢酸ウラニ7レ亜鉛法で,Albane$eの簡易法15)およ

びそれに対するVζnLoon.らの修正16)に,若干の検

討を加えた渡辺一小林牽溝によったユ7)18、・

試薬

1)酢酸ウラニル亜鉛試薬

A液:Merck製の酢酸ウラニルUO2(CH3COO)裂・

2H20109を2m1の永酢酸をふくむ50m1の沸騰しつ

つある水にとかす。

B液:Merck製の酢酸亜鉛Zn(CH,,COO)2・2H20,

あるいは特級のそれを使うときは,そのもの30gを

1姐の氷酢酸をふくむ50m1の沸騰しつつある水にと

かす。

A液とB液のそれぞれを別々に加熱したものを混和し

て,丁度沸騰するまで再び熱したのち火からおろし,窒

温に一晩放置する(このときわつかの三重塩が底に析

出している)。これを源紙で瀕過し,褐色瓶の内面に最

純の蝋をぬったものの申に直射日光をきけて貯える。

これを貯蔵液とし,このものは数ヵ月間安定である(A

.液,.および,B液調製の際, Merck郵駅が入手できな

いときは,邦製市販のもめを精製しなければならない

17)18))。用にのぞんで,この貯蔵液5容に対し,最純

のメタノール3容,95%のエタノール2容を混ぜたも

のを源紙でこして使う(以下単にこれを試薬とよぶ)。

このもの1m1はときによりわっかの変動はあるが,

Naのみならば0.4mgまでは定量的に(UO2)3ZnNa

(CH3COO)g・6H20として沈澱することができる。

2)95容量%エタノール(洗瀞液),保証がなければ蒸

溜の必要がある。

3)20%三:塩素酢酸溶液

市販の三塩素酢酸は蒸溜しなければいけない(蒸溜め

詳細は著者の別報による17)IB))。

4)Na標準液,保誰のあるNaClを乾燥器で100。C

に十分乾燥させ,このもの508.4mgを水にとかして

1⑪Omlとする(この液1m1は2mgのNaにひとしい)。

方法

標準曲線,15mlのPyrex遠心管にNa O。1∼0.5mg

になるようにNa標準液をとる。これに試薬をNa O.2

mgに対して1 mlの割に加えて遠心管をまわすように

混和したのち,およそ4。Cに冷却して2時間おく。つ

いでエタノール1mlで管壁に附着した沈澄を洗いこ

み,これを3GOOr.P.m.,ユ0分間遠心・沈澱したのち,手

早く逆さにして上清を捨てる。これをそのまま済紙上

に悪騒,5分閥おいたのち濟紙で管口の水分をぬぐい

とる。そして2m1のエタノっレを勢よく管内に吹き

こみ,回転するように混和し管壁についアこ洗渣はさら

に1mlのエタノe一・7レで洗いこんだのち,前と同様10

分閥遠心分離上清を捨て,5分聞瀕紙上に逆倒,管

口の水分をぬぐいさる。このものに,およそ40。Cに

あたためた水5mlを勢よく吸きこみ沈渣をとかすと,

黄に発色する。これにコフレク栓の藍をして,37。Cの贈

卵器中に1時聞放置後水を100に合せて比色する(私

.の試験では試薬のみの盲検値は0であった)。著者は

島津のAKA光電管比色計で,液槽101nm,フ/7レタ

ーはS臨を使った。この標準曲線は原点をとおる直線

一 592 一

(3)

に近い曲線となる。このようにして,著者が14カ月の

観察期間の間,逐月的に標準曲線を描いたところ,四

季を通じ可及的条件をひとしくしアこにもかかわらず,

標準曲線はその時の室温により,その様子を異にして

いたのである(室温の高いときは,低いときに比して

傾斜は急となる)。

血清Naの測定,血清0・5ml(1ml以下のピペットは

すべて水銀を使って自分で検定しておく)をとり,三

塩素酢酸溶液L5m1を加えて混禾日,5分後2000r.p.m.,

10分間遠心分離する。この上清0。4ml(血清O.1m.1

にあたる)を各2本の運心管にとり,それぞれに試薬

2m亙を加え,以下標準曲線の場合と同様の操作を行っ

たのち,標準曲線か舳h清のNa濃度を知る。

連舞tNaの測定,全漁除蛋白沢液1m1(血液約0,1mI

をふくむ)を各2本の遠心管にとり,それぞれに試薬

3m!を加え,以下血浩の場合と同様に処理する。ただ

し,この際最後の発色液はわっかに混濁することがあ

るから,2eGO r.p.m・,10分間遠心し,透明な上清を液

槽にうつして比色する。 このようにしてえた全血Na

濃度と,同時に測った全血比重,血球容積率,血清Na

濃度から,図2の計算式碓55)によ樋1球内濃度を求

める。

図2血球内腿イオン濃度の計算

全鵬・オ・濃度一

蜥ヲ諜蛋

全.一一血比重

赤血球内陽イオン濃度=

全血陽イオン濃慶一血清陽イオン濃度

×(1一血球容積率/100)

血球容積率/100

2. Kの測楚:

1販硝酸コバルト法で,Hoffman法1920)および,他

の方溜1’22ンに蒸干の修正を加えて行った。

試薬

1)半飽和酢酸ソーダ溶液,飽和酢酸ソーダ(NaC2職

02・3H2013Ggを45。Cにあたためた水100nユ1に加え

賞賜後箭置,上清を用いる)と水を同最つつ混ぜる。

2)コバルト亜硝酸.ソーダ試薬

A液:亜硝酸ナトリウ2・NaNO2の120暮を/80mlの

;水にとかす。

B液:硝酸コパル1・Co(NO3)2・6H20の25gを50ml

の7ikにとかし,氷酢酸12.5mlを加え麗絆混和す

る。

B液の全量にA液210mlを混ぜる。この際直ちにガス

が発生するから十分空気を通じて(約3時間)亜硝酸

ガスの臭いを完全に除いたのち,褐色瓶にいれ氷室内

に保存し,使用の都度その必要量を済過して用いる(以

下単に試薬という)。.このものは1ヵ月聞は安定であ

る。

3)70%エタノール(洗滅却),保読がなければ蒸溜の

必要がある。

4) 1%塩酸コリン溶液,コリン塩酸塩(CH,)3NCI

CH2CH20H l gを水でとかして全量!eOmlとし源過

する。

5)飽託アエロシアン艦カリウみ溶液,褐色瓶中に入

れ,氷室内に保存する。使用直前,ζの飼和上清液

1 mlを水で25mlにうすめる。このものは2ヵ月間は

安定である。

6)K標準液,再結晶せろ乾燥硫酸ヵりK2SO4668.5

mgを水にとかして全量1GOmlとする(この液1踊は

3mgのK:にひと.しい)。

方法

標準曲線,10〔)miのメスコルベンにK標準液10ml

をとり漸々まで水を加える。混和したのち,この液を

0,2,4,6,8,鎗mlづっ各lepn3のメスコルベγに

とり,各々鋼線まで水を加えて混和し,それぞれ試験管

にうつす(これらはおのおの,o, o.e6,0・12,0・18,

0.24sO.3Cm. gのK:を・ふくむ)。各濃度の液を1m1つ

っエ5mlのPyrex遠心管にとり,これに半飽和酢酸ソ

ーダ1m亙を加え,管をまわすようにして混和したの

ち,新しく酒遍しだ試薬1n穐1を1滴1滴,混和しつ

つ滴下,2時間室温放置後,1m1の水で管内壁を洗い

こみ,2000r.p.nn。,15分聞遠心沈澱したのち,上清を

手早くすて,そのまま15分転炉紙上に管を逆倒したの

ち,管Pの水分を游紙でぬぐってエタノール2.5mlを

加え,細いガラス捧で沈渣をかきまぜる。1.5mlのエ

タノールでガラス棒を洗いこみながら,同時にそのエ

グノールで管壁を平等に洗うようにする。それから

2eeO r・P.m.,5分聞遠心分離,上清を手早くすてる。

この洗源操作を三回反覆する。つぎに,沈渣に水2ml

を加え,管を纈5分間煮沸水浴中につけ.,ガラス捧で

ときどき沈渣をかきまぜながら溶解せしめる。ついで

2m1の水で棒を洗いこみ,さらに5分開煮沸水浴中に

つける。沈渣は完全にとけ,無色透明な溶液となるか

ら,温温でやや冷却せしめたのち,これにコルク姪の

藍をして,37。Cの鰐卵器中にいれる。およそ30分後,

これに塩酸コリン溶液!m互を加え,ついでフェロシ

アン化カリウム稀釈液1miを加える。そうすると,

直ちにエメラ7レド・グリーンの発色がおこる。この管

内容液を2emlのメス=フレベンに定量的にうつし,三

線まで約40。Cにあたためた水を.加える。零濃度のも

のをブランクとし,これを100%にあわせて比色する。

液槽10mm,フィルターはS43を使った。.この発色は

15分聞は安定であるが,それを経逼すると次第に吸光

一 593 一一

(4)

42

度は低くなるから,発色操作は比色の都度行う。この・

標準曲線は,原点をとおる直線に近い曲線となる。ま

た,14ヵ月にわたる観察の間,逐月的に標準曲線を描

いたところ,Naの場合と同様に,その時の室温によ

り傾斜を異にしていることがわかったが,Kの場合は

Naのそれに比して,傾斜の変化は少なかった。

」血清Kの測定,」血清・1m1を各・2本の遠心管にとり,

以下標準曲線の場合と同様の操作を行う。この際,除

蛋白を行わないためか,最後に少量の不溶解性物質が

残るから,これを演過して透開な源液を比色する。

Hoffmanら19・20,は,この不溶解性物質はおそらく蛋

白質であって,少量ならばK測定に干渉せず,また酢

酸ソーダの添加は,蛋白質と過剰な亜硝酸コバルトの

沈澱を防ぐとのべている。この場合のブランクとして

は,他の試験管に水1m3,塩酸コリン溶液1ml,フェ

ロシアン化ヵリゥム稀釈液1mlを順にいれて混和し,

これを2Gmlのメスコルベンに定量的にうつして乙線

窪で約40。Cにあたためた水を加えたものを用いる。

そして,えた吸光度により,標準曲線から血清中K濃

度を知る。

全血Kの測定,全血除蛋白源液1m1(血液約0.1mコ

をふくむ)を各2本の遠心管にとり,以下」血清の場合

と同様に処理する。ただし,この際最後の発色液は,

除蛋白源液のためか,透明であるから演過せずそのま

ま比色して差支えない。このようにしてえた全血K濃

度と,同時に測った全血比重:,血球容積率,血清K濃

度から,図2の計算:式により血球内濃度を求める。

以上Na,および, Kの測定に際して,同一被験者に

ついては常に同一ピペット,.同一メスコルベンを用い

た。

結 果

一血球容積率

既述のように,plasma trappedをChaplin

の表から補正した血球容積率は,図3のような季

節的変動をした。男女とも冬季に高く2月に最:高

図3血球容積率の季節的変動

血 な

50 4C, 諫

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平均値

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一5%一

(5)

値を示し,気温の上昇とともに次第に低下して7 は平均値の変動を示したものであり,上下の細線

月に最低値をとり,秋から冬にかけてまた上昇す の間は信頼限界95%の巾を示す)。これを各被隠

るあざやかな変動であった。(図中,中央の太線 者についてみるならば表1のごとくであり,2月

表1血球容積率の月別個入表(Plasma trappingの補正をしてある)

渡辺厳一

吉田 穆

i青木智

山本宜正

男皆川 浩

1小野貞二

羽入 一博

山本彰男

斎藤素一

成瀬利雄

布画竜男

布施徳郎

永芥敏彦

平 均

1952年

12月、

1953年

1

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渡辺丁子1

小林†五刑

坂内千恵

佐藤幸子

黒鳥i美佐

小菅節子i

古田栄子

10

11 1 12

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37. 8 46. 1 38. 4 39. 0 40. 7 36e 0 39, 2 36. 0 39. 7 38. 8 39. 1 士2.17 39. 7 44. 8 38. 3 40. 9 39n 5 34. 91 37. 8 35. 1 38. 0 38.3 38. 8 土1.61 ±2. 18 38.8 39.91 38.4 40.7i 45.1 47.5 37。6 38.α

39・546・31

41.7 41.7i

32.1 36。21

1

37.2 37.3[ 38.4 38.21

1

39.1 41.7 39.0 40.1

・・84・・

P

土2・301

における男子平均血球容積率は48.2±3. 03%であ

り,.女子のそれは41.9±2.61%である。7月はそ

れぞれ40.3±2.16%,および,36.3±0.70%であ

って2月目対して7月”は,男子で17%,女子では

14%の減少をみせている。そして男子の血球容積

率は,女子のそれに比し,P<0. 05で,大であっ

た。

血清K濃度

図4にみるように,冬多く,夏少くなってい

る。男女間」血清K濃度には性差がみられない。そ

こで,図5.下段は24人の全被験者の平均変動であ

り,表2は各個の被験者の数値を示している。す

なわち,男子平均.血清K濃度は,昭和27年12月最:

高値5.8±0.29mEq/1を示し,28年1月やや低下,

、2月目は再び高値をとりのち減少し,8月:最低値

4.4±0.17mEq/1となり,冬に向って再び上昇す

る。.女子のそれについても男子とほぼ同様である

が,2月に最高5.7±0.29mEq/1,8月に最:低4.6

土0.26mEq/1を示す。これを24人の全被験者の平

均についてみるならば,最:高値を示すのは27年12

月5. 7±0。18mEq/1,わよび,2月5.7±0.19mEq/1

であり,最低値は8月の4.5±O. 15mEq/王であっ

一 595 一

(6)

44

n?Fg/f 血 済

K

6 5 4

図4血清K濃度の季節的変動

1∀N・子B・

濃 農 6 ’rj一

女 子 口回

4」

12月12345678qlOIII21月

Iq52年 1q53三客 i弓54二手

表2血清K濃度の月別個人表(mEq/l)

渡辺厳一

吉田 鰺

青木 智

山本1宜正

皆川 浩

小野貞:二

羽入 博

山本彰男

斎藤素一

成瀬利雄

布山竜男

布施徳郎

永井敏彦

平 均

95%信頼限界

1952年

12月 5. 4 5. 8 5. 7 5.9 5. 9 5. 8 6.8 5.2 5. 3 5. 2 6. 4 6. 2 6. 0 5. 8 土0.29

1953年

1

5.3 5.7 6. 6 5. 1 5.3 5. 1 6. 1 4. 4 4. 6 5. 1 5.8 5.3 5. 1 5.3 ±O. 35 2 6.4 5. 4 5. 9 6. 0 5. 8 5.1 ・6.2 5.1 5. 4 6. 0 6. 5 5. 4 5. 2 5.7

3j4

5.8 5.3 4.2 5.2 4. 8 4.5 5. 4 4.1 5.3 4.3 4. 6 5.1 4.5 4・. 9

±O. 29i kO. 32

4.8 5.7 5. 5 4. 9 4. 6 4.7 4. 8 4.3 4. 5 4. 9 5.2 4.9 4. 9 4.9 士0.23

5

5.3 5. 8 4. 7 4.6 4. 8 4.4 5. 0 4. 3 4. 7 4. 0 5. 2 4.8 4. 6 4. 8 6

7

5. 2 4. 8 5. 5 5. 6 5. 0 4. 9 4. 8 4.3 4.3 4. 8 3.2 5. 0 4. 7 4. 8 5.0 5. 0 5. 0 5.0 4. 7 4. 5 4. 5 4. 3 4.8 5. 1 5. 0 5. 1 5. 0 4.8 1’

819

e

10 1 11 ±O. 28 ±O. 37

i

4.0 4.3 4. 8 4. 0 4.7 4.2 4. 6 4.0 4. 6 4. 2 4.2 4. 5 4. 5 4. 4 土0嘩16士0.17 4.3 4. 9 4. 8 5.0 5.3 4.6 5. 0 5. 2 5.0 5. 5 5. 5 4.8 5. 1 5. 0 ±O. 20 5.0 5.1 5. 3 5.6 5.2 5. 0 4.7 4. 6 5. 1 4. 5 5. 5 5. 2 4. 9 5. 1 5. 4 5.0 5.0 5. 7 5.3 4. 4 4.8 4. 5 5.0 4. 6 5.3 5. 9 5.3 5. 1 ±O. 20)±O. 27

12

4. 7 5. 4 5. 5 5. 2 5.7 5. 5 4. 8 4・. 8 5. 2 4.7 5.1 5. 6 5.4 5. 2 士0.2ユ

1954年

1月

5.5 5.6 5.5 5. 9 6. 0 5. 5 5.6 4. 3 5.1 4. 8 5.0 6.1 5. 1 5. 4 ±O. 31 一 596 一

(7)

[一一....一.

i

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i綜

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[・5%信頼闘・・…ト・・231…2gト・・291±・…i…27

遍「。1鎚⊥1:1,1。1:;1。1:1,1.t:1,llll、1。lll、1。g:1, 1:1、1。1;1、.::蹟、1::払1

慧灘1二二iiill蒸熱1隠iii圏1

布山静江 6.0 5.8 5.514.6 4.8 4.514.7 5.0 4。3 4.8 5.OI5。1 .4.8 5.6

成灘子・.・5.・5.・i・.25.・!・.・1・.64.・4.・、4。95.・「・.・5.85.・

糠髪‡1:引1:ll:劃1:lil:1葭:1隠:lil:ll:1葭:ll:911:ll:ll:11

平..鋼.躍ll:911;藁1躍[。1:1,1。1::」。::1,1。1::,1.::製。:::、1キ::1,1

刀∼左〆ど t30

P

野120

濃liO

度loo q .g

6

済ら

度/

図5 血液K濃度の季節的変動

N

\ 血1ホ・内K濃1蔓 男女24人

VNt//7),/N三ノ

男『女24人

i2fi 1 2 3 4

1Cl 52年ト lqう3q三

5 6 7

一 ・r97 一 sT一’”d・+P’m’

窒?1 .ttl

Mワ醤

(8)

46

図6血球内K:濃度の季節的変動

加盈冷

瑚1 内 t30 120 1iO 100 qo

\. 野13人

))’x

.XXN

》し

\一く/

K

度 130 t20 110 1oo ab

A

女子 li人

一X w“

VffMtnvF−T一

12月i234567δ(liO目12t月

lq5Z年 1『ヲ3葺 195tLap 〒ve一一一「一M一一rn一一一Te一一mmt一一

た。冬の最高に対する夏の低下率は,男子平均23

%,女子平均19%,全被験者の平均では21%であ

った。

」血球K濃度

男女とも冬多く中間期に少く,盛夏再び増加し

て年間2周期型の変化をしていることは,図6に

おけるごとくである。また,性差がないので,全:

被験者の平均の変動を図5に示しておいた。各被

験者についての数値は表3に示してある。すなわ

ち,27年12月に最高を示し,男子平均120.9±5.48

mEq/1,女子平均129.0±8.49mEq/1,総平均で

はユ24.6±2。73mEq/1となり,翌年1月やや減少

し,2月に再び上昇したのち下降,5月に最低を

示し,それぞれ伺様に男子は95.6±3.81mEq/1,

女子は95.9±9.23mEq/1,総平均では95.8±4.28

mEq/1であった。盛夏は再び上昇し,7月に夏の

山をつくり,男子の平均値は,冬の最:高値とほぼ

ひとしく120.5±7.52mEq/1,女子ではそれより

やや低く113.0±4.95mEq/1,総平:均では117.1±

3.43mEq,・1を示す。秋再び低下するが,冬に向い

次第に上昇して2周期型の変化を示す。最高値に

対する最低値の割合は男予平均21%,女子平均26

%,総平均23%である。

血清Na濃度

図7のごとく,血清Naもまた男女とも冬多く

夏少い。これが冬にむかって再び増加する美事な

ig 598 一’m・

(9)

表3 血球内K濃度の月別個入表(mEq/1)

11辮醐2341・1・1・1・1・嗣Hl

5

t

i I

1

1954年

12 1月

渡辺厳一117.5102。5

麿雛騰ilii叢1

皆Jli 浩1130.1 119.5123.4

小判ご「・4・・…6・・1・・5・・

羽入 博122.3104.5】126.O

i宴章章彗:11 1.1:騰1

成瀬利雄1124・4195・61128・1

,,gl bl ’i一,一6−Jsl” gg.7 122.9] le4.41 105.7 96.51 106.3 99.2i 96.5 101. 9」 119.6

幕魔羅器撫i灘:1

96. 7 91.8 85. 4 101. 5 105. 9

謂11;:撒1

105.2i王00.1 100.6 93.11 89.61 82.1 ト ト 109。8i 102.5ト106.5

i U」 IJLW ’tJUth AP r 」一vv. 1−f 4.ul.nv: uv. vf

l永井敏彦123.1…108。8ロ20.188.11118.8

i平均1 岡岬岬

脇耀轡禦・キ鰯・9二聖・墜聯

82. 8 89. 0 90. 1 95. 6 ±3. 81 ・・2・・o・・3・・1 ・・2・ S99・・

、ll:鑑:繍羅:1

93.5124.0 112。1 119.0 122.41110.oi 117.61116. O

i 「

75.α 119.2:107.9 100.9

1 1 1

79.6i 131.81119.41111,2 ト 工06.21エ18.oi 99.3i 104.5]

「 } { l

I I i l

I … 1

98・7120・51 、 ;

107.2 ユ20.2 107.21105.1 104.5 ・・3・31・・29・・…71・・7・・1・・2・・ 94.8120.4 96.41106.11 92.2

195.、5

1 09, . 1

10L8

P 99.31 115.7 115.61 118.01 11L31 112.9 1}Jr・9i !9Z・fil 199 ?1 1?9・1 110.II 100.81 105.81 109.6i 112.II 105.91 111. ll 112.5i

94. 3

117.31 11s.31 lo2. sl le4.41/ llo.1 92. 4[ 11, 8. 3i 110. 3i le3. 51 le9. 1 1e8.2’ 106.6: le6.1 士2.01

摩繕i墓畔鵠1:1講

難難i蓄羅i陰lii lilllli

l鑛露礁「lil繍}iili

i成獺光子:・・6.・…99.・41・・r・.496.・4i94.・ ±7. 52 ie‘tsi’撃堰D 6rJ,6b’.’g/ ’t17.’bi ib6.’7

gg. 71 g4. shoi. 6! iior. shog. i

土6.37:士7.961土5.93

1

i ’一f’” ”” 93.2i。.6.。.9&61、。3.。 i [ 96.6i 114.0.122.3i 106.8

1e8.31124.f116.21109.0

18雛1:1翌灘1:1

ト 85・799・2…エ16・3193・81 ド き

1 IO3・5i 106・9pO一生61 104・2114・4i ド

10乳1

奄P。乳6i1043110&814α8i

95・3i8S・ 6195・3195・9102・4i

・00・gl 103・7P…11・2・311・8・8

1翻1;藷粥illil1

108.61106.7 110.01112。]一iIG7_31

1

、0!llJsl i。3.61 1、2.、41

1

78.6 88。41108.9 98.3 105.11104.1

ユ03.6 102.3 106.9 ・・9・・・・・…36・・1

110・ 8」

1

1 {

・・2・・

譁?E1

111.81107。9120.9i

100。0「

108.01107.5 ・…i・・6.・1、・3。2…

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土5。221±8.65土7,8sl

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i・5%信灘界……4gl…371・…57ト・…ト・72i・・23ユ・・47…・4・・95L7・・…481・5・・51・±…5

・5.…5.・…・・3.・…5.・旨・・卿・2. 51 1・7.・!….・1・・…31

;.鐡皿.幽・11一.臨唾壷

i饗㌫齢1難i;幽遮蜜lll鍵墨紫lil:無難

変動を示している。個々の被験者の数値は表4の

とおりである。男子平均については2月に最高で

158.5±3. 71 mEq/1,のち次第に減少して7月に

最低で135.o±2.75mEq/1となり,その後次第に

増加する。夏の減少率は冬に対して15%である。

女子平均も男子平均のそれと同様な変動をみせる

が,女子では最高が男子の渡合より1カ月ずれて

3月となり158.1±4。74mEq/1だが,最低は男子

と同様に7月の135.5±3. 07mEq/1であって,冬

に対する夏の減少度は14%であった。ここで男女

の平均についてみると,図8下墨のごとく2月

157.4±2・231nEq/1,および, 3月ユ57.2±2.88

mEq/1が最高で,7月135.2±.1.89mEq/1が最低で

ある,きれいな変動を示し,夏の最:低値は冬の最

高に対して14%減となる。

.血i球:Na濃度

.血清中のそれと同型で,図9に示すごとく男女

とも冬多く夏少いこれまた鮮かな変動を示してい

る。24人目全被験者の平均については,図8上段

のごとく,個々の値については表5のとおりであ

る。すなわち,冬は2月に男女とも最:高となり男

子平均16.5±2.64mEq/1,女子平均15.7±4.49

mEq/工,全被験者の平均は16.1±2.12mEq/互であ

った。のち漸次下降し7月最低となり,それぞれ

一一 599 一

(10)

48

図7血清Na濃度の季節的変動

mEe ft 1ら0一 1 rj’o 一 1正 看 140 130 /t

A’>x.

/x5. he

×

’x beb, ?C/“lx,...

へ、\・

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子 }5 メ、 ih/’X“’S’lgXy’?i,z..,//’Jlilii””/L:iiEliEEi/illieCr/ 濃「50 度 lso 140一 女 子 l 301 ノ メ\ x N{Nx

\\\ジ劣☆/

X /x.nt .” マ 礎.潟 1鰐2律

1 巨

陀3律 き .4 ..、 ご’…‘…−1『▽…..』日ty「茅.』…朋1『「ゴτi『.’.r……Y写. ロびロ ア ハしロピ に ド i lz thrm−sTwn. 1月 活∫4驚1 1・ i”’ l F f

表4 血清Na濃度の月別個入表

E952年・953年1 1

渡辺厳一

吉田

青木

山本宣正

皆川.浩

小野貞二

羽入 博

山本彰男

斎藤素一

成瀬利雄

布山竜男

布施徳郎

永井敏彦

平 均

95%信頼限界

12月 1 238. 3i 140. 4 143. 5 IJ,一U1ttl’iis一//1’//’ t 138.3 153. 9 145. 2 150. 0 135.7 143. Oi loro. 4・ 137. 8 137. 8 143. 5 士3.65 144.3 147. 8 155. 2 143. 0 1.57.0 14,3. 0 153. 0 148. 3 149. 1 149..6 149. 1 148. 7 149. 2 ±2. 57

2 1 3

156.11 154.8 157.81 164.3 155.21, 157.8 168.31 157.4 161.71 150.9 164. 81 156. 1 154一. 3i 157. 4 158.31 165.2 1ggl giE2gl Z 164.31 161.3

4

1 ’

・[・

7

(mEq/l) 1 143.5P 150.4 157.Oi・ 140.0 158.51 156.4 i 157. 0 158. 7 153.0 153.0 150. 0 1.55. 2 163. 5 156.ユ 150. 9 161. 3 153.0 153.O I」rl. 7 155. 1 ±3・劉±4・101士2・47 150. 0 152. 2 155. 7 144. 3 136. 1 147. 8 148. 7 154. 3 145. 2 140. 9 146. 5 147. 0 142. 2 147. 0 士3.31 141.71141.3 ヒ 144.31133.51 1 1 150.91141.7 147.8 137. 4 148.3 147. 4 ユ53.5 ユ43.9 143.5 147. 0 136. 1 127.8i 143・ 8 L ユ33.5 131. 7 137. 4 133. 5 140, 0 137. 0 137.0 127. 4 131. 7 128. 7 135. 0 ±4.07;士2.75 」 i

8[9

ミ 140.9i 140.4 140.0 136.1 143。5 145.7 137.0 144.3 133.0 136.1 140.4 140.9 140.9 138.3 136.1 142.2 141。7 140..4

137。4138.7

143.5140.4

140.4 150.9 131.3 135.2 138.9.140.7 土2.25:と2.66 ].o t tt’t” ht” 147. 4, 141. 31 143. 51 11 12 147. 41 i 140. 9. , i 139. 61 144. 3 139. 6 143.0 143. 0 147. 0 142. 2 143.91 144. 3 153.9 140. 0 143.8i : !45. 2 137. 4 139. 1

1954年

1月

151.7 137.8 144.3 150.4 150.0 147.0 150.4 146.1 i 14⑪.41 14.2.2: 1 14・5.6… F F [ 142. 6 143. 9 142. 2 ユ47.41 、38.3 138. 3 140.9 147. 0 147. 0 145.7 150. 9 }tZ・ ftl }5pt2’ ・ 9 l l :と2.66:=と2.33i士2.99i:ヒ3.16 [ 1.50. 9 140. 4 147. 8 139. 6 ユ、36.1 142. 9 15.r.).2 155. 2 145. 2 147. 4 143. 0 146. 9 一一 600 一一

(11)

i.渡傭享「・・8・・[・49・・i・5神痂1・921・i・4・…IJg・3i.・4…i・3・・「・4・巻i・4・ ・鱒4…47・・

羅illllllillll{lllllllll1

1合1・r%信糊 371±・.・3[ r・…・・881 241 ・・1・・L・El,・・.8gi・・・….・….861・・861・・.・8・2.・8

「綜1平

均1143・6

1

i4g. sl is7.4 isz 21 is3.g

I

1 / d

1 145. 7i I I

ユ43.7i 135. 2一 138. 1 139. 9 143.4i 142.2巨4Lgi 146.σ

1 ] 1

図8血液Na濃度の季節的変動

内 7Ca 濃 膜 ロ ’〃ノ.b’1ノ と。「 io一 。! P60一 血 漬」5) 濃 度 」40 130 血 }.ホ 「柱 ル9. i農 ノ蔓 男 多ζ 2.4ノ\. //”x \\こ上弓ン/

x

並ユ 1責 〆YII ∫農 度

男 女24メ、

12月 lq52年

7

i 2

iq53# s 4 言 e ウ 8 q IQ 「[ 12 ’1月 L lq54茸

一601一

(12)

sc

mE’f/e ’

20T,

15

「血

球田.

.内

5

0

201

濃15

Io

5−

o

図9.血郡Na灘の季節的変動

女 子

ll人

ロ コ

「2月12 3 4 S 6 7 8 q I。目 12 1圧

lqり2年 lq533 r%4ヰ .......一..一..一.一.一...tt._欝墾哩曝蟄月塑人型璽E・/lL

三三.コ

’吉田 鰺

青木 智

山本宣正

皆川 浩

小野貞二

羽入 博

山本彰男

斎藤素一

成瀬利雄

布山竜男

布施徳郎

永井敏彦

平 均

95%信頼限界

1953年

1952年

12月 1 2

誌.

m’一i7’1。.14牙 1.9 5.9i 8. 4 8.3 12. 5 8.1i 19. 7 9. 5 10. 4 11. 4 12. 0 12. 0 10. 0 土2.61

1

21. 4 1 14. 3 19・9 ’

q9・1

16. 7 i

13. 9

13. 5 1 18. 8 19. 3 1 20. 7 20. 3 1 13. 6

22. 7 1 15. 9 12. 2 1 22. 6 6. 1 1 17. 2 15.6 li 9.7

1

4. 9 i 21. 8 13. 2 ! 2’1. 9 14. 9 1 16. 5 土3.32±2.64

L

F一一Ll. ’r一一gJ, 15.8 3.7 14. 0 9.3 8.5 4.1 16. 8 3.2 11. 8 15.6 8.6 16. 5 10.3 D 士3.01 §.蓉.. 8. 9 4. 0 10. 5 8.6 1− 9. 5 14. 6 16. 6 5. 5 4.8 2. 3 14. 3 7.2 8. 5 土2.47

s−1−g”L”ZL

一一[一 3.8) 1.6i 0 8.4i11.8[ 1.2 ’6.6 [ 6.1 1 0 2.8 1 3.2 1 2.9 8. 8 1 10. 1 1 4. 4 13.3 1 10.8 1 0 12.41 3.21 O.8 7.2F 6.71 0 10. 4 [ 14. 8 1 8. 3

3.81 3.61 3i2

2.41 2.81 3.5

6.4110.91 1.6

5. 5 i 12. 8 1 2. 3 7.1 1 7.6 [ 2.2 士2.07±2.68土1.42 一 602 一

6

8 9 10

.2J6.P・J引−.61・

1.211.9

8.9

0 1 1.0 5.4

1

2.2i 3.8 9.6

2・O

奄Q・ 88・0

2.O I 3.1・ 4.4

1

1.5 3.1・

6.5

3.2agi&6

5.8{ 3.4 3.3

2.2 1 3.1 5.9 4・ 11,4・ 2 L4・ 2 1.51 2.5i 3.3

1 1

2.3・8。0

3.4

1

2.3 3.3 6.O

I l

土0.87i±1.03:ヒ1..40

1 1

11 1 12

6.s1 g.s , 12. 1 1 17. 6 8.41 8.9 6. 2 1 11. 7 8.9[ 8.9 5. 6 1 13. 5 7.01 4.4 7.61 4. 4・ 5.81 6.1 3.21 5.6 5.2[ 7.8 4.31 5.0 10. 4 1 15. 1 7.0[ 9.1 士1.52[土2.64

i

i6癖1

王型

7.5 21.4

1L7

ユ3。0 11. 9 11. 3 5.3 8.0 8.1 9. 6 8.1 9.5 15. 2 10. 8 土2.53

(13)

「藁薦ll:創11:1て

1女際黙認:謡

:黒鳥美佐!6。6 7。0.

壮志細1:器’

廉山静江:9.7i9.・2

成瀬光子i i

:子

恬q…ll:翻

;平均i・8陣

1195%fi一一.’me.PR.Xll i 2. 48j

j

2L 8

13.3

20.O

I 16.9

11. 2

.5.6

9.4

1 le・0

14. 0 i 14. 2 i 15. 7

1 2,.S

I 15. 2

15. 7

24.6 2. 7 10. 4 11. 5 7. 9 3.4 7.3 18.1 8.2 8.0 11. 5 i 10. 3 12. 2 5.3 {.8 14. 0 6. 1 5. 9 6.6 6.1 11.0 12. 7 7.1 8.8

9.・国8

9. 2 13. 7 7.6 2. 8 10. 0 6. 8 10. 9 !O. 8 14. 8 7. 9 9.4

腐平 均・.・

1合15%信頼限界、・・…

95%三口・a狢1・3・9絶491・4・ 27」・2・ 15i・饗

13. 8 ±2. 38 16. 1 士2.12 10. 3 ±2. 33 8,6 士1.68 8. 1 ±1. 54 2..4 3.81 O. 8 2.8 2. 8 5.8i 6.1 1.4 7. 1 5.5

7L4

10.3 i 4.9 0.4 5.3 ±2. 01 6.5i 土1.69 1.0 2.3 3.6

L2

1

1.8i 3.4112.9 ji 9.2 i’ 8.31 7.0 5.0 3. 0 2. 8 ±1. 07 2. 4 ±1・811±2・ 31’1土2・ 161±1・ 58,土2・ 52ii ±2. 12 o.1i tgl 2.61 s.s[ 4.o

;:lil:lll:;障:1鵬

4.6 P s.il 3.ol s.61 o.i

iiii;;風羅li

・・屠・1・・i・・}乞・

3.4i 2.6111.s1 6.3 .1 1o.3

3.6 1 s.2 [ s.6 [ 7.1 1 s.1

1 n A.1 A一一1 一 ptAi’

10.6 1 7.6i エe・y

n.8

P

18.8

1L5

15. 4 10. 2 ] 10. 6 i, 9.1i

f

lo. O l

n.s1

[. 2. 9 士O・ 891 ・O・ 91 4J,” s−gl.’g−i一一’eJii−1}r.71−1−il’3Ll ±1. 141 ±1. 1611 ,lto. g21 ,t, 1. 6si±1. soi

表6変化の検定

2月と5月 1 5月と7月

7月と10月’

子 O. OOI〈 P 〈O. Ol

モ」…興三…9⊥

o. ooi〈p〈o. oi 1

1

O. 05〈P〈O.1

Na 濃

O. OOI〈 P 〈O. Ol O. OOI〈 P 〈O. Ol

10月と1月

O. 05 ’〈 P〈O. 1 0. 02〈 P 〈O. 05 A ・一

P

球 内

F’2i・’tL/.一.]L”r−i[/lo!,i〈hpJil. illlf.!・g−tTll’

O. OOI〈 P 〈O. Ol O. OOI〈 P 〈O. Ol

i

P 〈O. oo1 P〈O. OOI i, O. 02〈P〈O. 05

Na

P 〈O. OOI

一一一’黶DL=:.t’一’一’ 1

男 子

P 〈O. OOI P 〈O. OOI P 〈O. OOI

・一

吹│i.56,ii1’

O. OO1くP<0.01 O.OOI〈P〈O. O1 1

O.3〈P〈O.4

0.Ol〈P〈O.02

K

P〈O. OOI 子

!=〈一9reL OOi t .tt−ttooimr!

o.ooi〈pko.oi l

E

Pく0.001

O. OOI〈 P 〈O. Ol

O. Ol〈P〈O. 02 0.2くP<0.3

血 清

K 濃

2月と5月

子 。. eol〈 p 〈o. o1

5月と8月

O. Ol〈P〈O. 02

子}

1

Pく0.001

O.2〈P〈O.3

8月と10月

P 〈O. OOI o. oel 〈 p 〈o. o1

10月と1月

O.Ol〈P〈O.02

P 〈O. OOI

同様に2.2±1.42mEq/1,2.8±1.07mEq/1,2. 4

土0.89mEq/1を示し,2月の値に対する7月頃割

合は:男子平均13%,女子平均18%・全被験者の平

均については15%であった。ここに表5中,血球

:Na値OmEq/1と記載されたものが7月4例,8

月2例,9月に1例ある。これは図2に示す計算

法により血.球中のNa値が負の値をとったもので,

これは理論上ありえない。したがって,その時の

値を0としたのである。

ここで,以上のべた各変化について1差の.有意

一 608 一

(14)

52

性を検定してみると,表6に明らかなすとく手、

部,すなわち,血球容積率では男子の10月と翌年

1月,女子では5月と7月目間,また,男子血.清

Na濃度と,女子血球K濃度の28年エ0月と29年1月

との間,お.よび,女子血清Kl.濃度の5月と8月と

の間を除いて,いつれも十分の姜で.変動している

ことがわわ〉.る。、 .

おわりに並1清中NaとKの和によって示される

陽イオン濃度の変動をヒストグラムにしたものが

図10であり,冬多く夏少い。同様にして通/球中の

Na乏Kにより代表される陽イオン濃度をみると

図11のように,冬多く夏少い季刊的な変動がみら

れるのである。ただし,酷暑期7月目は明らかに

合計濃度が上昇し,年間2周期型変動をみせたの

であった。

考 案

血液電解質のうち,主なる陽イオンはNa, K,

Ca一,.Mgの4種であり,そのなかでも,:NaとK

は,ほとんど全部がイオン化していて,Naは細

胞外・電解質,Kは細胞内電解質の代表的なもので

あることは25),今更いうまでもない。NaとK:は,

すくなくと.も,つぎの4つの隼理的過程に関連し

て,重要な意味がある。すなわち,水分平衡とそ

の分布,滲透圧平衡,酸塩基平衡,筋興奮性など,

おのおのの恒常維持に,大きな役.割を演じている

24.25’

nit液陽イオン,とくに:NaとKの生理値として,

今日まで報ぜられているものな,表7のとおりで

ある24」、60)。

細胞外液区分におおく分布するNaの血清濃度

は,先入の報ずるところを綜合し,健康人で128

∼168mEq/1の聞に分布する。 Black61)によれば,

.図10 血清K’十Na’濃度の季節的変動

ス吻∠4 160 !50 .伯1 済

内140

K130

濃 疫

Ra

口。 20 10幽 。 ’] [’nv] rti’t“””’

,Hil

〃夏『 j’ 振K’ ズ蹴 j’ 鐸/販 、縦 i

;._.噌 A嬢 「i蔽 匹『u縦 漁’ j● r’L』一幣 {’

v

r縦「

il K“ K’

Kg

レぐ K.’ K● K’ K’ K’ 1・ぐ つ り 『 ∠l r 12月 i Iqラz等 lq53簿、

2 3・ A

・一@T

P

5 6 ’7 s q

「σ .」[ 12 1月

1『54年

1

一604一

(15)

図11血球内K’+Na’濃度の季節的変動

lae

血120

疎 内

K

十 MO 焔 シ壁皿 震 ge 20 !(}

亙ゴ

、粗

1/

阿南

・ぐ K’ g K’

酬L田

i翠 1 2

1究}!=一q[,5「.F

tY

J

し・

Fl

A

氏ノ

蔓四円

L櫓

1 if’ w V. .,・ 1i II 島 ll II

搬⊥脳十/昨

4 K’ K’ 7 8 Cd lO II f2 1月

lq54f

血漿Na濃度はおよそ142mEq/1で,ヒトが健康

であるかぎり,変動の範囲はせまく,せいぜい±

5mEq/1程度の巾でしか動かない,という。すな

わち,137∼148mEq/1のなかに80%が入ってしま

い,133∼152mEq/1の間には,(全体の98%をふく

むような正規分布をする。この際,血管外細胞外

液相のNa濃度は,ややたかく,145mEq/1程度で

ある。それは,前者と後者の水分量,あるいは,

膠質滲透圧の差にもとつくものなのである。かく

てNaは,細胞外液相における圧倒的な陽イオン

であって,その93%をしめている。

赤血球内Na濃度は,諸家の報ずるところ,ほ

とんど0濃度に等しいところがら,40 mEq/iの

間に散する。細胞内Naは分析が面倒なため,細

胞外液相の濃度資料に比し,報告がすくない。

Black6i)は,赤血球内Na濃度を4∼16mEq/1と

限定している。後述するように,古くは,Naが

細胞膜を通過しないと考えた。けれども放射性

Naのように,信頼できる方法論の導入により,

今日,Naが細胞膜を通らないと考える人はなく

なった。かくして,細胞内Na濃度の変化は, Na

平衡の変化により,間接に決定される,と考えら

れるにいたった。それはNa24を静脈内注射する

ことにより,明らかとなったのである。

細胞内液相におおいKの.血球内濃度は,おわく

の業績からみて,83∼170mEq/1の間にある。

これが滲透圧調節と,酸塩基平衡との関連におい

て,.血漿内Naとつりあっている。 Kが細胞内に

おおいという本来の意義は,細胞内でおこなわれ

る代i謝に関与しているからだ,と理解されている。

それにひきかえ,血清K濃度は,6∼5.3mEq/1の

範囲にある。Kの一血漿内濃度は,出納関係のほか

に,細胞内外の分布関係の変化に影響される。す

なわち,K:は前述のように主として細胞内にある

一一@605 一

(16)

54,

Kramer ’& Tisda1126) Ktamer ・&. Tisda1127) ’K’ramer &’ Tisda]128) i美 ’甘29) Rourke50)

’Peters & Van Slyke5i)’

Hald52)

”Butler &’ Mac Kay55) ・

Oberst54) ・Kerr55) Erickson et a画 Hald & Eisenman57). .Mc’ Cance58)・ Streef5g)・ . Synder & Katzenelbogen40) Marinis et a14i) Cantarow’ & Trumper24) Randdll et a142) Smith et a145) t! 外 山44) 渡 辺94) Elliot45) Natelson46) Farber et a147) Lochhead & Purce1148) ’ Josephson & Dahlberg49)

tl r/

t/ ・ i tl

I/ tl

tl lt ’

Huttso) Deane & Smithsi) Tosteson52)

Lans, Stein & Meyer55)

.Videbaek & Ackemann54) ’Love & Burch55) Bernstein56) 上..田57) 山 田58) Lasch59)

Knowles et・ a]60)

日野原25). 著 者. It Il− IL一一@, ft一=T.一一tt一’一t−lt”r

1921

1921

1922

1925

1928

1931

1933

1934

1{ 35

1937

1937

1937

1938

193,9

1942

1947

1949

1949

1950

t1

1950

1951

1951

1951

1951

1951

1952

’rl I/ 11 t1

1952

1952

1952

1952

1953

1953

1954

1953

1954

1954

1955

1955

19. 54・ ll tl

測 定 数

18

7 14+

10

18

16

6

31+

12

107

67+ 70+

100

400

15+

♂14216∼50才

♀14116∼50才

♂6060∼65才

♂5470才以上

♀54.70才以上

14 6+ 1+ 105+ 12G+

30

13

8182

9一 154. 336・ T 60b)...T

表7

血.液中Na,.お.よび

Na

mEq/l

Na.

囲. 140. 4N152. 1

339 ± 4.7

130.5・v143.3

141 tv145

t29. lfv139. 2 138 fs.155 128.4rv143.3 135. 5・’v153. 2

137 rw147

141.0土 2.63

136 rv158

130 tv15{ 西 135. OA」155. 0 130 一v168 347.7± 2.2’

w

350.2± 1.9× 346.6土 3.5※ 338.6士 2.2※

339.5± 2.2X

132 i−142

130 N138

131.Orv150.5 142.7± O.91

137 tv144

137 tv149

146.4± 9.24 144.8士 .8.04 145.6± 7.73

平均値

測定.数

146. 2

335X

154. 0 134. 6

143

150

135.1 145. 5 323×. 144. 0

143

142

145

144. 7

142

138

136

140. 6 1ros

141

143

20

18

16

6

65

12

1

105

120

13 (b一 182 9 .154 336

(17)

K濃度正常値

(+資料としてPlasma使用,※単位mg/dl)

Na

囲i平均値

s

計算により

(一)となる

15 rv23

14. ltv20. 3 o(?)

18

16.6X.

23

ユ6.8

K

mEqfl

「血

K

測定数陣

K

囲 平均値[測定数 範

囲1平均値

11. Orv27. 1

17 tv40

実測値

計算:値: 3. 9tv15. 9

1ごく働域はo

I

4. Orv14. 5 9 ts.25 8.3土 5.36 8. 2± 4. 99 8. 2± 4. 99 41X.

36X

11

7. 7

19

16. 8

1e

16

13

12

10 1s l is 1 6 12

107

71+

73+

103

524 1

568

400

15+

70+

100

♂14316∼50才

i♀14016∼50才

i♂6060∼65才

♂5470才以上

♀5470才以上

14+

6+

1+

177

47+

105

120

30

3

8 182

9 154

336

19. 2 rv20.0 17.9 iv21.3 17.8 tv21.7 3.0 xv 7.6 3.6 tv 4.7 3.4 rv 6.5 3.4 /一 5.1 4.0 iv 6.1 3.6 tv 6.2

16 t−22

4. 26± O. 43 3.61t”v 4. 85 3. 40tv 4. 92 14. 34N25. 70 14. 34rv25. 42 3.1 tv 5.5 2.1 rv 6.0 3.7 fv 5.3 14.5 rv22・3 19.34± O. 16×

18.50士0.14※

20.5土0.25※

19.90土0.24※

20. 03 ± O. 25× 3.7(ノ5.4 4.ON 4.8 3.9 nv 5.8 2. 45tv 4. 30 4.72土 0.11 18.2 tv19.5 4.0 rv 5.6 4.1 rv 5.3 5.1 ± O. 34 5.1 土 0.42 5.1 士 0.38

19:雛

19.5X・ 19. 9X 5. 3 4.5 4. 2

4

4. 6 4. 4 4. 52

19X

4. 06 4. 11 19. 51 X. 19. 51 X・ 4. 18 4. 3 4. 4 18.6X. 4・. 4 3.7 4. 84 4.3 3. 62 5. 0 19. 4X 4. 65 13 g : E I is l ls l ls 1

61

,s I i2 i

14

1

99

47

105

120

410 rv444

83 ・v 91 71. 8nvlOl. 7

103 rvll1

326 tv418

80.8tv 93.8 85. 2NIOO. O 93.6rv115.8 67.6(ノ 98.5

1

13 i 86 〆v102

♂ 182 i 107。7± 5。41

♀154110&6±8・08

336

P−19ti}ulE8. i±...一i.?.;.r95.一 4.7.8X.

170

88

109. 5

160

82. 5 106. 5

379X

420X

94. 5

97

99. 2 94. 6 83. 4

136

94. 3 一 607 一

(18)

56

ため,細胞内外の分布をわずかでも変化せしめる

ような要因により,.血漿Kは可成りおおきく変動

する。

以上は,血液中NaとK濃度についての生理値

の概要である。さて,これが年令,あるいは性と

関係して変化する模様をみた業績のいくらかを挙

げることができる。

VidebaekとAckermann54)は,25∼97才の

男女計47人について,一血球,血漿内K濃度を測定

し,後者は,年令増加とともに,わずかつつでは

あるけれども,増加する傾向をみた。そして,男

女間の差はみられなかった,と報じている。ま

た,JosephsonとDahlberg49)は,男女計452入

を観察した結,果,一血清Kは,男女とも積年ととも

に増すけれども,血清:Naは逆に低下する,とい

った。おそらく,老年になると,腎上体皮質機能

が低下するための現象であろう,と説明してい

る。

一一方,Elliot45)は,400人の健康男女資料から,

上記のような年令差は認められず,性差,人種:差

もみられなかった,といっている。LoveとBur−

ch55)は,ユ8∼60才の白人,黒人半数つつ,男女計

105人をみて,年令差,月経周期による差,1回

程度の断食の影響は認められないけれども,血漿

Na濃度は男子に,1血球K濃度は女子にたかく,

血球内Na濃度は男女とも,黒人の方がおおかっ

た,と報じている。この際,人種差については,

ただそれが相異するという以外に,生活様式,食

習慣など,おおくの他の因子を払えなければなら

ない,といった。ちなみにBernstein56),あるい

は,K:err55)らは,各種動物の血液Na, K濃度は,

それぞれ相異している,といってそれらの数値を

提示した。

すでにふれたように,赤血球膜内外における

陽イオン濃度分布には,顕著な特徴がみられる。

この・事象については,いまだ今日,満足すべき十

分な説明はあたえられていない。細胞膜内外の

Na, K濃度の差は,あたかも細胞膜が,これらの

イオンを透過せしめないかのごとき暗示すらあた

える。すなわち,Van Slykeの古典的な定理に

よれば,細胞膜はNa, Kを透過せしめない,61)と。

換言すれば,イオン透過に関し,膜には特殊性が

あると考えられてきた。しかし,赤血球もふくめ

て,生体の大部分の膜は,NaやKを透過せしめ

ることができるのである。毛細管内外のNa濃度

は,事実上わなじだといえるし,NaやKが分泌

されることからも,明らかなことである。電解質

研究の進歩,とくに,放射性同位元素の応用によ

り,.Na, Kに対する膜の透過性に対する考え方

は,是正されてきた61>∼75)。

エ945年,Conway61)はつぎのようにいった。.水

溶液中におけるNa’とK’のおおきさの比は,

K●をユとすれば,Na’は1.5である。したがっ

て,Na’はK:’よりも膜を通過しにくい,と推定

きれる,と。そして,1947年,彼61)は,Naが積

極的に胞体外へ駆逐される事実の攣ることをみて

いる。Elkinton62)は, Kが胞体内へ積極的に摂

取される,と記している。

かくして,Ponδer65)はダKの細胞内蓄積がブ

ドウ糖存在のもと,pHク.6で, KC1とLic1の

等張混合液,あるいは,KCIとCsClの等張混合

液中でおきるのと,KCI, NaCI等張混合液の中

でおきるのとは,ほとんど変りないことから,細

胞のK:摂取とNa排除とは,それぞれ独立した,

しかも積極的過程であろう,と論じている。Solo’

mon65)らはK42をふくむ赤血球を媒質中へ濁醸

し,.媒質の放射能を時間的にみたところ,はじめ

急激に放射能の一時的上昇をみ,その後,ゆっく

り落ちてゆくことから,赤1血球中には,すくなく

とも2種類のK構成のあることを想定した。

Ussing66)は,上記のことに関連して,細胞がK:

を積極的にとりこむという証拠はとぼしいけれど

も,.膜内外のK,1aの不均等な分配は,すくな

くとも,細胞のエネルギー消費活動に関係するの

だ,といっている。このようなことは,Harris了4)

によっても支持きれている。すなわち,彼の例を

あげるならば,血液を2∼5。Cに貯蔵し,赤」〔緩球

が相当量のKをうしなったのち, 370Cに加温す

ると,Kの脱出が停止するのみか,一たん胞体外

へでたKは,赤血球内へ逆もどりする,・という事

実がある。このように,Kが赤』h心内へ復帰する

ことは,明らかにKの濃度勾配にさからっておこ

るものでなければならない。

ここで,t,active transpoXt,,75)なる認識が必要

となる。赤血球内外のNa, Kそれぞれのイオン勾

配を維持せしめるためには,媒質中ヘブドウ糖を

補給することが,必要不可欠なのである。一一一:方,

弗素とかモノ.ヨード酢酸のよ.うな解糖作用阻止剤

一 608 一

(19)

の添加は 固有のイオン勾配維持能を低下せしめ

る。森69)は, 葡萄糖一1・一リン酸,果:糖一1,‘6Tニリ

ン酸を媒質中へくわえると,.赤一血球のK摂取能は

保持され,三炭糖リン酸からリン・グリセリン酸

の生ずる反応,および,リン・グリセリン酸から

リン焦性葡萄酸の生ずる反応を阻止するモノヨー

ド酢酸や弗素の添加により,赤血球外へKが流出

する,と報じた。以上のことから,赤1血球内外の

イオン勾配恒常維持には,解糖作用が関係し,エ

ネルギー消費をともなう機構の必要であることが

わかる。赤血球内外の電解質が,たえずいれかわ

りながらも,内外の濃度勾配を恒常に維持する,

一種の動的平衡は,拡散と”active transport”

の2因子が,複会した効果によるものでなければ

ならない。

ここで,エネルギー消費をともなう膜の”active

transportttへ,影響をあたえる他の因子につき,

考える必要があろう。

Greigら76)は, in vitroの、血液は,その中にあ

るコリンエステラーゼ活性が存する間は,赤血球

内外のNa, Kをして,その固有分配に維持せしめ

ることができるが,コリンエステラーゼの阻害物

質(フィゾズチグミン,ジイソプロピ’ルフルオロ

燐酸)を添加すると,赤血球膜は,撰択的透過性を

うしない,環境イオンとの勾配をすくなくする方

向へ,イオンの移動がはじまる。といった77)78),

Lindvig79), Taylor80)らは,それぞれ, Na24,

K42をつかい,一L記の事実をたしかめている。

かがる膜のactive transportは,赤1血球内外

のイオン濃度の相互関係の変化によっても左右さ

れる。たとえば,in vitroで,血漿K濃度を増加

せしめると,赤血球のK摂取はますし,低K濃度

赤血球では,正常赤血球より,40%ましのK摂取

能を発揮して代々しょうとする性質がある81)。

拡散とactive transportにより,特異な物質

の交換をする赤血球膜の性質は,その微細構造に

よっても,特徴づけられている,と考えなければ

ならない。ここに1,2,’

d子顕微鏡的研究があ

る。丹野82)’L85)によれば,赤血球膜は,比較的ゲ

ル化した網状構造をもつ内層と,無構造の比較的

ゾル化した外層からなる,という。膜内外・の物質

の交換には,外屡が重要な役割をする。すなわ

ち,蛋白とリポイドの基本成分にくわう「るに,溶

質『イオンな.どを吸着して,.両者一体とな.り,そ

の時その時の膠質構造を変化せしめる。この際,

吸着物質の離合が可逆的であることは,いうまで

もない。かくて,環境の変化とともに膜構造は変

化し,ために膜の透過性は変化する,と説明す

る。同様にして大枝も86),網状構造をしたA膠質

系と,その間をうめあわせるB膠質系の存在を想

定している。

以上を要するに,赤血球膜は,NaとKに対し

て透過性はあるにもかかわらず,内液相と外液相

の間に,個々のイオン濃度に著しい差があり,し

かもそれを恒常に維持するための因子について概

説した。しかし,いまだ解決されていない問題が

あるように思われる。

NaとK:の出納については, NaとK:にかぎらず,

おおくの電解質は,その最:少需要量より過剰が摂

取されている。一般に,Naは4∼6g, Kは2∼4g

程度を1日平均量としてとる,といわれているけ

れども,実際には可成り広い範囲に動揺してい

る。たとえば,Na摂取:量について, Asheら61)が

1937年,New York市民数千人について調査し

たところ,全体の5%は49以下,1.6%は209以

上で,:大部分が4∼209の閥に分散していナことい

う。これはほとんど調味料として摂取きれる。一

方Kは,肉食をするか,菜食をするかにより,摂

取範囲が動揺する(植物性食品は細胞地際がすく

ないため,K摂取量がおおくなる)。

NaやKの摸取量は,上にのべたように広い個

体差があるにもかかわらず,体内のNa, Kは,ご

くせまい範囲で調整きれている。摂取面では,水

分のそれのよう巧緻な調整をうけていない。電解

質の調整は,腎によってのみなされている,とい

うも過言ではない。腎は,中等温度環境ではNa

全摂取量の95%以上を,K全摂取:量の90%以上

を,体外へ排除している24)。高温のもと,Naの

相当量が汗として排泄きれるけれども,これは恒

常性維持のため,調整というよりも,むしろ負荷

となる61)。

細胞機能を正常に保つための,環境調整は腎で

あるけれども,血漿陽イオンの主成分がNaであ

るがゆえ,この物質,.ならびに水分の調整機序は

きわ、めてよく解っているが,Kについては,いま

だ十分であるとはいえない。.

膠質滲透圧にかつて,糸球体から」血漿限外炉

液を炉過せしめるのは,水静力圧(hydrostatic

一一一一Ua9・一

参照

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