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波長多重11.1Gbit/s プラガブル小型光トランシーバ(SFP+)

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Academic year: 2021

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(1)

情報通信

Diode)の波長は温度依存性があるため、LD を温度制御素 子(TEC: Thermoelectric Cooler)にて 40 ~ 50 ℃の間で

調節し ITU-T 規格で定められた中心波長(グリッド)(2)に波 長を合わせている。 SFP+ の表面温度(ケース温度)と LD の温度の差が大き くなると、LD の温度を一定に保つため TEC の消費電力は

1. 緒  言

近年、情報通信のデータ量の増大により幹線系に使用さ れる伝送装置の高ビットレート化や波長多重(WDM:

Wavelength Division Multiplexing)※1化が急速に進めら

れている。これら伝送装置には SFP+(Enhanced Small Form Factor Pluggable)等の光トランシーバが搭載され ている。従来製品の 10Gbit/s 光トランシーバである XFP (10Gbit/s Small Form Factor Pluggable)と比較して SFP+ は 30 %以上の小型化を実現しており、伝送装置に搭 載できる光トランシーバの数を増やすことが可能となっ た。その反面熱設計の観点から、使用される SFP+ には低 消費電力化が要求されている。 今回、我々はこれら要求に適合した 70 ℃、11.1Gbit/s で動作する 100km(分散量で 1600ps/nm)伝送用 SFP+ 波長多重光トランシーバの開発および製品化に成功した。 本稿では、SFP+ の MSA※ 2規格(1)Level II 動作の 1.5W 以下での 70 ℃動作を可能にした低消費電力化設計と、開 発した光トランシーバの特性について報告する。

2. 開発した光トランシーバの構成と諸元

2 − 1 主要諸元 開発した SFP+ の主要諸元を表 1 に 示す。本製品は動作温度範囲 0 ~ 70 ℃、標準シングルモー ドファイバにて、外付けの電子分散補償回路(EDC: Electrical Dispersion Compensator)で分散補償を行う ことにより、11.1Gbit/s、100km までの伝送を可能とす る光トランシーバである。

11.1 Gbit/s Pluggable Small Form Factor Optical Transceiver Module─ by Yoji Shimada, Shingo Inoue, Shimako Anzai, Hiroshi Kawamura, Shogo Amari and Kenji Otobe─ We have developed an SFP+ (Enhanced Small Form Factor Pluggable) optical transceiver module for 11.1 Gbit/s DWDM (dense wavelength division multiplexing) application, which can cover up to 100 km reach over standard single-mode fiber. We have also successfully reduced its total power consumption to less than 1.5 W by utilizing a newly developed laser diode chip. This world’s smallest and power-saving DWDM SFP+ optical transceiver will contribute to the downsizing of high density optical transmission equipment.

Keywords: SFP+, DWDM, 11.1 Gbit/s, long haul, low power dissipation

波長多重 11.1Gbit/s プラガブル

小型光トランシーバ(SFP+)

島 田 洋 二

・井 上 真 吾・安 西 志摩子

河 村 裕 史・甘 利 彰 悟・乙 部 健 二

表 1 主要緒元 動作ケース温度 0 〜 70 ℃ 外形寸法 56.5mm × 13.8mm × 8.6mm 電気インターフェイス 20PIN コネクタ 伝送速度 9.95/10.3/10.7/11.1Gbit/s 光 送 信 部 光送信デバイス EA 変調器レーザ 中心波長 1530nm 〜 1565nm 波長安定性 ± 100pm 光出力パワー -1 〜 3dBm 消光比 9dB 以上 光 受 信 部 受光デバイス APD 受信感度

10.3Gbit/s -23dBm 以下(0ps/nm, 1E-12)-20dBm 以下(1600ps/nm, 1E-12) 11.1Gbit/s -27dBm 以下(0ps/nm, 1E-3)-24dBm 以下(1300ps/nm, 1E-3) OSNR 耐性

10.3Gbit/s 24dBm/0.1nm 以下(0ps/nm, 1E-12)27dBm/0.1nm 以下(1600ps/nm, 1E-12) 11.1Gbit/s 15dBm/0.1nm 以下(0ps/nm, 1E-3)16dBm/0.1nm 以下(1100ps/nm, 1E-3)

(2)

大きくなる。そのため動作温度上限(ケース温度 70 ℃) のとき SFP+ の消費電力が最大となる。一般的に波長制御 が不要な TEC を内蔵した光トランシーバ、例えば時分割多 重(TDM: Time Domain Multiplexing)方式の光トラン シーバでは、LD の温度を上限の 50 ℃にできるだけ近づけ て LD とケース温度の差を小さくし消費電力を抑えている。 対して TEC の温度で波長を制御する波長多重光トランシー バでは LD の波長ばらつきにより設定温度を 40 ~ 50 ℃の 間で調整する。LD の温度を 50 ℃から 40 ℃に下げると消 費電力はケース温度 70 ℃のときに最大で 0.2W 増加する。 一般的に波長多重光トランシーバでは TDM 方式の光トラ ンシーバと比較して消費電力を低く抑えることは困難であ るが、市場の要求を満たすため消費電力をケース温度 70 ℃で 1.5W 以下に抑えることを目標とした。 SFP+ は受信側の仕様の違いにより、光信号を電気信号 に 線 形 に 変 換 し て 出 力 す る リ ニ ア イ ン タ ー フ ェ イ ス (Linear I/F)と振幅を飽和させることで一定の振幅で出力 するリミッティングインターフェイス(Limiting I/F)と に分けることができる。Limiting I/F は従来の SFP+ と同 じ伝送装置のホストボードを使用することができる。対し て Linear I/F は EDC をホストボード側に設置する必要が ある。本稿では EDC をホストボード側に設置して伝送特 性を改善する Linear I/F の SFP+ について説明する。

図 1 に Linear I/F、図 2 に Limiting I/F のブロックダイ アグラムを示す。本 SFP+ は、光送信部、光受信部及び制 御部の 3 つの部分より構成される。以下に詳細を示す。

2 − 2 内部構成 1 光送信部 光送信部は①電気信号

を 光 信 号 に 変 換 す る 送 信 用 小 型 光 デ バ イ ス ( TOSA:

Transmitter Optical Sub-Assembly)※3、②電気信号の振

幅を制御するレーザダイオードドライバ(LDD: Laser Diode Driver)、③ LD の駆動電流を制御する光パワー制 御回路、④ TOSA 内の LD の温度の制御を行う温度制御回 路の 4 つの部分により構成されている。 TOSA 外形を図 3 に示す。電気信号を光信号に変換する TOSA は、0 ~ 70 ℃、11.1Gbit/s まで動作する 100km 伝 送用の EA 変調器レーザ(EML: Electro-Absorption Modulator Integrated Laser Diode)を搭載している他 TEC が内蔵されている。

2 − 3 内部構成 2 光受信部 光受信部は①光信号を

電 気 信 号 に 変 換 す る 受 信 用 小 型 光 デ バ イ ス ( ROSA:

Receiver Optical Sub-Assembly)※ 4、②アバランシェ

フォトダイオード(APD: Avalanche Photodiode)※ 5

バイアス電圧を印加する高電圧生成回路の 2 つの部分によ り構成されている。

ROSA 外形を図 4 に示す。光信号を電気信号に変換する ROSA には InGaAs APD と電流電圧変換増幅器(TIA: Transimpedance Amplifier)が内蔵されている。

Linear I/F では EDC が出力した電気信号を分散補償し受 信感度を改善する。このため、光信号を線形的に電気信号 に変換する自動利得制御(AGC: Auto Gain Control)タ イプの TIA を使用している。 制御部 光受信部 LDD 温度制御 光パワー制御 高電圧生成 CPU DA変換器 TEC APD TIA 電気 入力信号 2線式 通信 電気 出力信号 LD TOSA EA変調器 光 出力信号 光 入力信号 光送信部 ROSA AD変換器 図 1 ブロックダイアグラム(Linear I/F) TOSAケース 図 3 TOSA 外形 制御部 LDD 温度制御 光パワー制御 高電圧生成 CPU DA変換器 TEC APD TIA 電気 入力信号 2線式 通信 電気 出力信号 LD TOSA EA変調器 光 出力信号 光 入力信号 光送信部 光受信部 ROSA AD変換器 LIA 図 2 ブロックダイアグラム(Limiting I/F)

(3)

Limiting I/F では TIA が電圧増幅をおこない、TIA の出 力電圧で電気信号からクロック情報を抽出するクロック・ データ抽出器(CDR: Clock Data Recovery)を駆動する。 しかし TIA の出力では CDR を駆動するには電圧が不足す るためさらに光出力制御増幅器(LIA: Limiting Amplifier) を使い CDR を駆動できる電圧まで増幅している。 2 − 4 内部構成 3 制御部 制御部のブロックダイア グラムを図 5 に示す。制御部は① SFP+ の温度や受信部に 入力される光パワーなどの動作状況をモニタしているアナ ログ-デジタル(AD: Analog-Digital)変換器、② EA 変 調器駆動電圧やレーザ駆動電流などの制御を行っているデ ジタル-アナログ(DA: Digital-Analog)変換器、③ AD/DA 変換器や SFP+ 全体の動作を監視している CPU の 3 つの部分から構成される。また、CPU は 2 線式通信機能 により外部との通信を行うことができ、光トランシーバ外 部から内部の動作確認、異常検知、固体識別や各種機能の コントロールを行っている。 ケース温度が高温になると LD 温度を一定に保つために TEC が冷却素子として働き、TEC 電力が上昇する。また ケース温度が低温になると、TEC は加熱素子として働き、 TEC 電力が上昇する。 図に示す通り、70 ℃での TEC の消費電力が全体の 1/3 を占めている。 従来の LD では伝送特性が劣化するため LD の温度範囲は 35 ~ 45 ℃に制限されていた。このためケース温度 70 ℃で 動作させる場合は、ケース温度と LD の温度の差が最大で 35 ℃となり常温(ケース温度 35 ℃)のときよりも 0.65W も消費電力が増大する。その結果 70 ℃の全消費電力は 1.75W になり、目標の 1.5W よりも大きくなる結果となっ た。TEC 周辺部以外にも LDD 部など消費電力が大きい回 路があり、これらの低消費電力化も必須である。 3 − 2 新たに開発した低消費電力 SFP+ 今回開発し た SFP+ は下記 3 点の対策を行うことで低消費電力化を実 現した。 (1)高温動作 LD チップ ケース温度 70 ℃で TEC 消費電力を 0.07W 削減 新規に開発した LD を採用し、特性の劣化なく従来チッ プよりも LD の温度範囲を従来の 35 ~ 45 ℃から 40 ~ 50 ℃へ 5 ℃上げることに成功した。 (2)高効率 TEC 駆動回路 ケース温度 70 ℃で TEC 消費電力を 0.1W 削減 消費電力が最大になるケース温度 70 ℃で最大効率にな るように最適化したディスクリートの TEC 駆動回路を開 発し、従来使用していた市販の TEC IC 回路と比較して 高効率化できた。 (3)LDD, TIA の電源電圧抑制 AD変換器 DA変換器 制御部 ・モジュール温度 ・送信部光パワーモニタ ・受信部光パワーモニタ ・電源電圧 ・EA変調器駆動電圧 ・LD駆動電流 ・TEC温度 ・APD用高電圧 CPU プログラム メモリ 2線式 通信 図 5 制御部のブロックダイアグラム ROSAケース 図 4 ROSA 外形 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 1.6 1.8 0 35 70 消費 電 力 [ W ] ケース温度[℃] TEC LDD TIA LD bias EA bias APD bias CPU 図 6 従来技術を用いた場合の SFP+ の消費電力

(4)

これらの対策を施した結果を図 7 に示す。従来技術で支 配的な TEC 周辺や LD 駆動回路の消費電力は、新規設計品 では 70 ℃で 0.26W を削減する見積りとなっている。

4. 諸特性

4 − 1 消費電力 図 8 に開発した SFP+ 全体の消費電 力を示す。消費電力はケース温度 35 ℃で最大 1.15W、 70 ℃で最大 1.47W となり、設計とほぼ同等の消費電力が 実現できており、目標の 1.5W 以下を実現できた。 4 − 2 光波形 図 9 に光波形を示す。10.3Gbit/s と 11.1Gbit/s において 0 ~ 70 ℃で、10G Ethernet のマスク 規定を満足しており、マスク規定に対する波形のマージン 40 %以上を確保することができた。 4 − 3 光波長安定度 図 10 に光波長のケース温度に 対する安定度を示す。本製品は 100GHz(800pm)間隔の DWDM※6での使用を想定している。LD の温度を SFP+ の ケース温度に関わらず TEC で一定にすることで LD の波長 ケース温度依存性を抑えた。その結果、動作ケース温度の 0 ~ 70 ℃において、常温を基準にした波長のずれを± 10pm 以下に抑えることができた。 4 − 4 伝送特性 DWDM の伝送装置では複数の波長 を 1 本の光ファイバで伝送するために光信号合成/分配器 が使用される。この光信号合成/分配器は一般的にロスが大 0.0 0.2 0.4 0.6 0.8 1.0 1.2 1.4 1.6 1.8 0 35 70 消費 電 力 [ W ] ケース温度[℃] TEC LDD TIA LD bias EA bias APD bias CPU 図 7 新たに設計した SFP+ の消費電力 0.9 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.6 1.5 0 35 70 消費 電 力 [ W ] ケース温度[℃] 試料数 n=40 図 8 SFP+ の消費電力 -5℃ 75℃ 10.3Gbit/s パルスマスク マージン 41% 53% 11.1Gbit/s パルスマスク マージン 40% 44% 図 9 光波形(PRBS31) -30 -20 -10 0 10 20 30 0 35 70 波 長 変 動 [ pm ] ケース温度[℃] 試料数 n=40 図 10 光波長安定度

(5)

きく 100km もの距離を伝送させるため送信器と受信器の 間に光増幅器を設置することが一般的である。光増幅器は 自身で発生する増幅された自然放出光(ASE: Amplified Spontaneous Emission)ノイズを発生する。 ASE ノイズが大きいと受信感度が劣化し、信号レベルと ノイズレベルの比率である光信号雑音比(OSNR: Optical Signal Noise Ratio)がノイズの大きさの指標として使用 される。OSNR に対する耐性が光トランシーバに要求され る。そのため本製品の伝送特性は図 11 に示す測定系を用い 評価を行った。低挿入損失な分散エミュレータをファイバ の代わりに使用し、ノイズ生成部にて OSNR を設定してい る。また、SFP+ の出力電気信号は EDC および CDR を通 過してエラー検出器で符号誤り率(BER: Bit Error Rate) を測定している。

図 12 に Limiting I/F の SFP+と Linear I/F の SFP+(本 製品)の伝送特性を示す。EDC により 1600ps/nm 伝送で Limiting I/F に比較して受信感度が 3dB 改善している。 35 ℃ ケ ー ス 温 度 で の BER グ ラ フ を 図 13 に 示 す 。 10.3Gbit/s、BER 1E-12 では波長分散0ps/nm での受信感度 規格-23dBm および、1600ps/nm の受信感度規格-20dBm に対して3dB 以上のマージンを持った特性となった。 また 11.1Gbit/s、BER 1E-3 でも同様に波長分散 0ps/nm での規格-27dBm、1300ps/nm 伝送時の規格-24dBm に対 して 3dB 以上のマージンを持った特性を得ることができた。 OSNR への耐力を改善するには EA 変調器へのバイアス 電圧を調整する方法がある。OSNR を 24dB/0.1nm に設定 EA変調器へのバイアス[V] -0.25 -0.41 波 長 分 散 [ ps /n m ] 0 1600 評価ボード SFP+ CDR エラー 検出器 光 増幅器 光 フィルタ 光 減衰器 光 スペクトラム アナライザ 光分岐 分散 エミュレータ EDC 光 減衰器 電気送信部 電気受信部 光伝送部 調整部光出力 パルス パターン 発生器 ノイズ発生部 図 11 光伝送特性測定系 -30 -29 -28 -27 -26 -25 -24 -23 -22 -21 -20 0 500 1000 1500 2000 受 信 感 度 [ dB m ] 波長分散[ps/nm] LimitingインターフェイスSFP+ LinearインターフェイスSFP+ 図 12 受信感度比較(10.3Gbit/s, 35 ℃, PRBS31※7 -32 -31 -30 -29 -28 -27 -26 -25 -24 -23 -22 -21 -20 1E-4 1E-3 1E-5 1E-6 1E-7 1E-8 1E-9 1E-10 1E-11 1E-12 B it E rr or R at e

Average Input Power [dBm]

䕿 0ps/nm@10.3Gbit/s

䕻 1600ps/nm@10.3Gbit/s

0ps/nm@11.1Gbit/s

1300ps/nm @11.1Gbit/s

(6)

EA 変調器へのバイアス-0.41V の方が-0.25V よりも 1600ps/nm 伝送後の光波形が大きく開口していることがわ かる。大きく開口していると信号レベル 1 と信号レベル 0 の判定が容易になり BER は改善する。 しかし、開口が大きくなる半面伝送前のパルスマスク マージンが劣化する。OSNR 耐力とパルスマスクマージン はトレードオフの関係にあるため EA 変調器へのバイアス を最適化した。 図 15 に 35 ℃ケース温度での OSNR 耐性を表す BER グラ フを示す。10.3Gbit/s、BER 1E-12 では波長分散 0ps/nm で の 規 格 24dB/0.1nm、 1600ps/nm 伝 送 時 の 規 格 27dB/0.1nm に対して 3dB 以上のマージンを持っている。 また 11.1Gbit/s、BER 1E-3 で 0ps/nm での規格 15dB および、1100ps/nm 伝送時の規格 16dB に対してこちらも 3dB 以上のマージンを持つ特性となった。

5. 結  言

新規に開発した TOSA の採用および新たに回路を設計す ることによってケース温度 70 ℃にて 1.5W 以下の消費電力 を実現し 100km、11.1Gbit/s までの伝送を可能とする SFP+DWDM の開発および製品化に成功した。本製品を用 いることで伝送装置のボードあたりの SFP+ の数量を効果 的に増やすことが可能になる。また一本の光ファイバに対 して複数波長の信号を流すことが可能なため、敷設済みの 既存の光ファイバネットワークに対し低コストで伝送容量 を増やすことができ、情報量増大のニーズに対応できると 考えられる。 用 語 集ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ※ 1 WDM

Wavelength Division Multiplexing(波長分割多重方 式):波長毎に異なる信号を変調し、1 本のファイバに結合 させる。 ※ 2 MSA Multi-Source Agreement :モジュールサプライヤ各社 が、外部仕様を共通化するための協定。 ※ 3 TOSA

Transmitter Optical Sub-Assembly :発光素子と光ファ イバとを容易に光学結合させることができるレセプタクル タイプのモジュール。

※ 4 ROSA

Receiver Optical Sub-Assembly :受光素子と光ファイバ とを容易に光学結合させることができるレセプタクルタイ プのモジュール。

※ 5 APD

Avalanche Photo Diode :アバランシェ増倍現象を利用 して、光信号を高感度で電気出力に変換するダイオード。

※ 6 DWDM

Dense Wavelength Division Multiplexing :高密度波長 分割多重。1.6nm もしくは 0.8nm、0.4nm 間隔で波長多重 する方式。多重波長数は、16 ~ 160 程度。幹線系の高性能 な WDM システムに利用される。

※ 7 PRBS31

Pseudo-random bit sequence: 擬似ランダム・ビット・ シーケンスの略。擬似乱数は統計的にはランダムであって も、その生成の仕方から再現性があり予測可能である。こ の性質を利用して一般的にテストパターンとして使用され る。31 はデータ・パターン長を表す。

参 考 文 献

(1) SFF Committee,“SFF-8431 Specifications for Enhanced Small Form Factor Pluggable Module SFP+”, Revision 4.1(July 6, 2009) (2) ITU-T 勧告,“G694.1 Spectral grids for WDM applications: DWDM

frequency grid”(June 13, 2002) 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 1E-4 1E-3 1E-5 1E-6 1E-7 1E-8 1E-9 1E-10 1E-11 1E-12 B it E rr or R at e OSNR [dB/0.1mm] 䕿㻌0ps/nm@10.3Gbit/s 䕻㻌1600ps/nm@10.3Gbit/s 䕕㻌0ps/nm@11.1Gbit/s 䕧㻌1100ps/nm @11.1Gbit/s 図 15 OSNR 耐力(35 ℃, PRBS31)

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執 筆 者---島田 洋二*:住友電工デバイス・イノベーション㈱ 光コンポーネント事業部 井上 真吾 :住友電工デバイス・イノベーション㈱ 電子デバイス事業部 安西志摩子 :住友電工デバイス・イノベーション㈱ 光コンポーネント事業部 河村 裕史 :伝送デバイス研究所 甘利 彰悟 :伝送デバイス研究所 乙部 健二 :住友電工デバイス・イノベーション㈱ 光コンポーネント事業部 課長 ---*主執筆者

図 13 受信感度(35 ℃, PRBS31)

参照

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