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Microsoft Word - 小児科No 年11月号.docx

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CONTENTS §筑豊小児科医会のご案内 ■第 272 回(第 41 回筑豊周産期懇話会と同時開催) ●日 時:2015 年11 月 12 日(木)(18:45~) ●場 所:飯塚病院 エネルギーセンター6 階 大会議室 一般演題 1.「子宮内胎児死亡を経験した母親の心理的変化を振り返って」 飯塚病院 産婦人科 助産師 中垣 沙弥香 2.「帝王切開分娩による出産体験の満足度と産褥早期のうつ傾向の関連」 有松病院 助産師 箱崎 友美 3.「当院における特定妊婦の状況とその児の転帰」 飯塚病院 小児科 酒井 さやか 4.「母体搬送となった切迫早産例に関する検討」 医療法人田中クリニック 松田 千穂美 5.「混合病棟で母乳育児支援に携わる助産師の思い」 社会保険田川病院 川敷 美穂 レクチャー 「分娩後大量出血に対してのバクリバルーンについて」 飯塚病院 総合周産期母子医療センター 産婦人科 遠山 篤史 *軽食の用意あり ■平成 27 年度 第 4 回筑豊地域小児在宅医療研修会 ●日 時:2015 年11 月 19 日(木)(19:00~) ●場 所:のがみプレジデントホテル 「平成 27 年度 第 4 回筑豊地域小児在宅医療研修会」 ~小児在宅医療・福祉における、コーディネーター機能~ ファシリテーター:飯塚病院 総合診療科/博愛会 頴田病院 一ノ瀬 英史 今回の研修会はワークショップ形式で行います。成人の在宅医療では介護保険制度のケアマネージャ ーが調整役を担っていますが、小児の場合はまだ十分な体制が整っていません。今回はそのコーディ ネーター機能を各職種がどう発揮していけそうかを共有していくことを目的に企画しました。 §筑豊小児科医会のご案内・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 §小児科医会報告・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2 §地域連携ささえあい小児診療・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5 §飯塚病院月間診療のまとめ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5

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■第 13 回 小児救急医療カンファレンス ●日 時:2015 年11 月 27 日(金)(19:30~21:00) ●場 所:八幡ロイヤルホテル 2 階 竹の間(北九州市八幡) 本カンファレンスは、北九州市立八幡病院小児科と飯塚病院小児科が年 2 回行っている合同カンファ レンスで、今回は「児童虐待」の共通テーマでの研究発表です。 <北九州市立八幡病院> ○小児急性硬膜下血腫における他の頭蓋内病変合併と予後 ○警察との連携からみた本年度死因不明症例の振り返り ○データ管理と虐待防止拠点病院としての取り組み <飯塚病院> ○虐待防止拠点病院指定前後の虐待対応事例の内訳 ○県北の虐待防止拠点病院としての取り組み ○飯塚病院における特定妊婦とその児の転帰 *12 月の筑豊小児科医会はお休みです。 小児科医会報告(10 月 14 日開催) 「当院における発達症診療の現状」 福岡新水巻病院 白川 嘉継 先生 白川嘉継先生は、元来は新生児診療のエキスパートの先生ですが、新水巻病院の外来においては発達 障害や児童精神科の分野にも積極的に関わっておられ、多くの子ども達を診療されています。今回は発 達障害の話を薬物療法や脳科学も踏まえてお聞きすることができました。 ○発達障害児の現状 「6.5%ショック」 知的発達に遅れはないものの学習面または行動面で著しい困難を示すとされた児童生徒の割合を 2012 年に文科省で調査をしたところ、学習面での困難性(広義の学習障害:LD)が 4.5%、不注意や多動衝 動性といった行動面(注意欠陥多動性障害:AD/HD)で困難性を示す生徒が 3.1%、対人関係やこだわり などの行動面(高機能広汎性発達:HFPDD)が 1.1%で、学習面か行動面のいずれかの困難性を示す生徒 が6.5%いて、生徒の15 人に 1 人は発達障害であるというショッキングな数値が公表された。 自閉症はかつて広汎性発達障害と呼ばれていた時もあったが、現在DSM5の基準では、ASD(Autistic Spectrum Disorder)、日本語では自閉スペクトラム症という名称で統一されている。全世界で ASD の有 病率の最も高い国が韓国で、2 番目が日本であると言われている。 DSM5 の新しい基準では、従来の発達障害系の疾患は「神経発達症群」という大きなくくりで分類され るようになり、その中に知能発達症(知的発達障害)、コミュニケーション症、自閉スペクトラム症、注 意欠如・多動症、限局性学習症、運動症(発達性協調運動症、常同運動症、チック症)の 6 つの小分類 がある。DSM5 ではそれぞれの精神疾患をコード分類し、小児に関係する主な精神疾患は、1.神経発達症 群、5.不安症群(分離不安症、選択的緘黙、社交不安症、パニック症など)、6.強迫症(強迫症、抜毛症 など)、7.心的外傷およびストレス因関連障害群(反応性アタッチメント症、脱抑制型対人交流障害、心 的外傷後ストレス障害、適応障害など)、8.解離症群(解離性同一症、解離性健忘、離人症・現実感消失 症など)、10.食行動障害および摂食障害群、11.排泄症群、12.睡眠-覚醒障害群、15.秩序破壊的・衝動 制御・素行症群(反抗挑発症、間欠爆発症、素行症、反社会性パーソナリティー障害など)などがある。

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○周産期と発達障害の関連性 昭和 22 年から 24 年、わが国のいわゆる“団塊の世代”の年間出生数は270 万人であったが、現在の 出生数は少子化が進み100 万人程度である。うち約 10 万人(10 分の 1)は 2,500g 未満の低出生体重児 であり、出生数の減少に反して低出生体重児は増加している。さらに全出生の 10%が生殖補助医療で出 産し、全出生の 2%が双胎出生である。母体年齢 40 歳以上の出生数が 2 万人、母体年齢 20 歳未満の出 生数は 1.5 万人。父親年齢の上昇も近年の特徴である。 ASD と診断された児を後方視的に解析した結果、低出生体重児の ASD 発症率は2 倍、不妊治療による 出生児の ASD 発症率は7 倍であった。自閉症状については、攻撃的行動は妊娠中の異常と、また限定し た興味、多動・衝動性、特異な目つき、自傷、睡眠障害は新生児期の異常と有意に関連することが示唆 された。低出生体重児、不妊治療を含めた周産期異常が ASD 危険因子と確認され、異常発現時期により 自閉症状に違いが出る可能性が示唆された。 ASD の発症要因としては、エピジェネティックな要因が多分にあるとされ、環境要因として、父親の 高年齢、母体睡眠障害、体外受精、出生時障害、低体重、多産、大気汚染(PM2.5、タバコなど)、農薬 使用など多因子が考えられている。 幼児期から学童期にかけては多動であったのが、前青年期には反抗挑発症、青年期は素行症、成人期 になって反社会性パーソナリティー障害といったように、未治療の多動児のうち、約半数が素行症に行 き着くことがある。このように AD/HD から非行へと横滑りする危険性があり、多動と行為障害を持った 児童の約 2 分の 1 が青年期に、約 3 分の 1 が成人期に触法行為に至ったとの報告がある。 ○解離を知る 日常臨床の中で解離を知ることが大事である。何とかならなければ、生きていくために、心を守るた めに解離するしかない。何とかなれば解離はしない。解離症状としては記憶障害がある。ある時は高い 知識能力を示すが、ある時は全くできないなど日によって能力がころころ変わる(技能知識水準レベル の動揺)。ある年齢の記憶が全くなかったり(自分史記憶の空白)、突然トラウマ記録に襲われたりする (フラッシュバック)。空想を楽しんだり、物語を作ったりと豊かな想像力があったりする反面、頭の中 に映像が見えたり、人形やぬいぐるみを擬人化したり、霊を見たことがあったりと、日常生活に支障を きたすようになると解離性障害になる。外から自分を客観的に見ている自分がいたり、何人もの自分が いて、互いに会話をしていたり、想像上の友達がいていつも会話をしているなど、自分のこころとから だをコントロールできないのが解離である。この解離を起こす最たるものが「虐待」で、特に性的虐待 や暴言虐待を受けると起こしやすい。 解離性障害をはじめとする多くの精神疾患は、児童虐待に起因することが判明されており、児童虐待 をなくすと物質乱用、うつ病、アルコール依存、自殺企図、薬物乱用など半数以上はなくせることも疫 学調査で示されている。 ○体内物質:メラトニンとオキシトニン 1.メラトニン メラトニンは動物、植物、微生物でみられる天然の化合物で、動物ではホルモンの一種で脳の松果体 から分泌される。メラトニンの濃度は 1 日のサイクルで変化しており、いくつかの生物学的機能にサー カディアンリズムを持たせている。ヒトでは昼に低く夜に高く、睡眠と関連している。またメラトニン は強力な抗酸化物質として、核 DNA およびミトコンドリア DNA を保護する。催眠作用、生体リズムの調 節作用、深部体温低下作用も有する。さらに性的成熟の抑制作用も有するので、欠乏すると性早熟にな

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る。メラトニン分泌は光で抑制されるため、睡眠の質の問題にも大きく影響する。睡眠が小児期の学力 や発達の問題に大きく影響を与える。 睡眠の役割は、疲れた脳を休ませる、傷ついた脳を修復させる、脳を作り育てる作用がある。発達障 害を有する児の特徴のひとつにも睡眠の問題がある。睡眠障害があると、感情のコントロールができな い、肥満になりやすい、免疫力が低下しやすい、アレルギー疾患が増悪しやすい、老化の促進、性早熟 傾向、学力の低下、記憶力の低下を来たしやすい。このため命がけで眠る必要がある。 2.オキシトニン 妊娠出産前後で母親としての女性の脳には、「女性脳」と「母性脳」の働きに違いが出てくる。妊娠出 産前の「女性脳」には、関心の優先順位は自分自身や自己実現にあるが、妊娠出産後の「母性脳」では 関心の優先順位が子どもに変わってくる。この「母性脳」の形成に大きく関わるのが、オキシトシンと いうホルモンである。 オキシトシンは強い子宮収縮作用があり、出産を前にオキシトシンの周期的な産生が高まると子宮は 収縮し、陣痛が発来する。同時にオキシトシンにより脳の母性化が始まる。陣痛が始まると、「女性脳」 から「母性脳」へと変化する。出産後は、子どもとの早期接触と子どもを見つめて行う母乳授乳により、 オキシトニンの分泌は続き、脳の母性化はさらに進む。脳が母性化すると興味の対象が自分自身より子 どもに向く。出産前に自己実現に向かっていた行動様式が子どもを守り育てるように変容する。 オキシトシンは、心身共に安定した状態で授乳する時に、母体血中に分泌され、子どもに対して愛着 の形成を促進する。このオキシトシンの分泌と効果は、環境の影響を受け強化される。出産後の早期接 触や母乳育児、抱擁や見つめ合い、微笑など心地よい環境下でオキシトシンの分泌は促進される。オキ シトシンは基本的信頼関係を築くのに重要な役割を果たす。 「女性脳」では、性衝動をもたらすような、子孫を残すために働く視床下部とよばれる動物的本能に 関わる脳が働き、気分が大きく変調する。「母性脳」に変化すると視床下部の働きは影を潜め、視覚にか かわる後頭葉などの活性が高まり、気分の変調は減り、子どもを見つめることができるようになる。ま たオキシトニンは恐怖に関わる原始的な脳にも作用し、恐怖を払いのけてしまうようにも働く。恐怖や 不安をものともせず、子どもを守ろうとするので、「母は強し」と言われる所以となる。子どもの頃に母 親養育を受けた霊長類の子どもは自身の脳内のオキシトニン濃度が高まり、後に粗暴な行動が減る。

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§地域連携ささえあい小児診療 地域連携ささえあい小児診療スケジュール ■2015 年 11 月・12 月 11 月 12 月 11 月 4 日 水 川崎町立病院 中村由季 12 月 1 日 火 宮田病院 甲斐丈士 11 月 5 日 木 飯塚病院 小児科 岩元二郎 12 月 2 日 水 飯塚市立病院 牟田広実 11 月 11 日 水 飯塚市立病院 牟田広実 12 月 3 日 木 津川診療所 津川 信 11 月 12 日 木 細川小児科内科医院 細川 清 12 月 8 日 火 飯塚病院 小児科 岩元二郎 11 月 17 日 火 栗原小児科内科クリニック 栗原 潔 12 月 9 日 水 飯塚市立病院 穐吉秀隆 11 月 18 日 水 川崎町立病院 中村由季 12 月 15 日 火 ささきこどもクリニック 佐々木宏和 11 月 19 日 木 やまのファミリークリニック 山野秀文 12 月 16 日 水 川崎町立病院 中村由季 11 月 24 日 火 あざかみこどもクリニック 阿座上才紀 12 月 17 日 木 くわの内科小児科医院 桑野瑞恵 11 月 25 日 水 飯塚市立病院 穐吉秀隆 12 月 24 日 木 こどもクリニックもりた 森田 潤 11 月 26 日 木 飯塚病院 小児科 岩元二郎 12 月 29 日 火 飯塚病院 小児科 岩元二郎 2015 年 11 月 10 日現在 §飯塚病院月間診療のまとめ 《2015年9月》 ●入院患者数 153人 ●外来患者数 1,836人 ●救命救急センター受診者数 1,124人 ●新生児センター入院患者数 27人 ●分娩件数 47件 ●主要疾患数(退院患者数;129 人) 痙攣及びてんかん 25 喘息 17 低出生体重児 15 肺炎・気管支炎 11 新生児呼吸障害・心血管障害 4 急性上気道感染症 3 急性胃腸炎 2 高ビリルビン血症及び黄疸 2 腸重積・腸閉塞 1 その他 49 ●紹介件数 98件 (件) ① 弥永内科小児科医院 6 ② 雪竹医院 5 ③ 飯塚宮嶋医院 4 田川地区急患センター 4 たなかのぶお小児科 4

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飯塚病院 〒820-8505 飯塚市芳雄町 3-83 TEL0948-22-3800(代) http://aih-net.com/ Vol.107 発行日/2015 年 11 月 10 日 発行/飯塚病院 小児科

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