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はじめ. 輸出について 目 次 Ⅰ. 小口貨物 (LCL) の輸出混載を考える パターン 1 日本国内産地から輸出港までの共同輸送 パターン 2 フォワーダーによる混載 パターン 3 輸出入業者による混載 農林水産物 の輸出混載概況と問題点 コンテナの種類と開発 小口貨物 (LCL) 混載への評価

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(1)

平成19年度東北地域農林水産物等 輸出促進協議会幹事会殿

農林水産物等輸出における

農林水産物等輸出における

輸送コスト削減方法を考える

輸送

ト削減方法を考える

2008年3月26日

(株)日通総合研究所

(株)日通総合研究所

陳麗梅

1

(2)

はじめ.輸出について

め.輸出に

Ⅰ.小口貨物(LCL)の輸出混載を考える

・ 「パターン1」日本国内産地から輸出港までの共同輸送パタ ン1」日本国内産地から輸出港までの共同輸送 ・ 「パターン2」フォワーダーによる混載 ・ 「パターン3」輸出入業者による混載 ・ 「農林水産物」の輸出混載概況と問題点 ・ コンテナの種類と開発 小口貨物(LCL)混載 の評価(メリ トとデ メリ ト) ・ 小口貨物(LCL)混載への評価(メリットとディメリット) ・ 小口貨物(LCL)の混載システム構築の検討

その他輸送コスト削減のアプローチ

Ⅱ.その他輸送コスト削減のアプローチ

・近隣地方港を使用する(日台間の輸送コスト概況) ・航空輸送を見直す検討航空輸送を見直す検討 ・輸送包装資材の工夫

Ⅲ.海外マーケットの物流事情

2

まとめ.輸送コスト削減について

(3)

輸出について

■輸出手段

1)海上コンテナ輸送

輸送日数がかかるが、輸送コストは比較的に抑えられる

2)航空輸送

輸送は短時間であるが、輸送コストは比較的に高い (Port TO Portは海上の6倍との試算)

■輸出積載

1)大

貨物(FCL)

1生産者の貨物量は20FT 40FT1本になる場合

1)大口貨物(FCL)⇒1生産者の貨物量は20FT、40FT1本になる場合

2)小口混載貨物(LCL)⇒1生産者の貨物量はコンテナ1本にならない場合

・「パターン1」日本国内産地から輸出港までの共同輸送 ・「パターン2」フォワーダーによる混載 「パタ ン3 輸出入業者による混載 3 ・「パターン3」輸出入業者による混載

(4)

小口貨物(LCL)の

小口貨物(LCL)の

輸出混載を考える

(5)

「パターン1」日本国内産地から輸出港までの共同輸送

¾東北地域の産品を京浜地域など他地域でトランジット 輸出することを想定した場合 ¾東北地域の産品を京浜地域など他地域でトランジット、輸出することを想定した場合 ¾東北地域から輸出港までの日本国内陸上輸送は共同に行う ¾輸送手段によって輸送コストは異なってくる。(鉄道、トラック、コンテナの3種類) 生産者(A) 輸出 通 生産者(A) 生産者(A) 生産者(A) 輸出 通 生産者(A) 東北地域 京浜地域 生産者(B) 通 関・ 国 際 生産者(B) 輸出 港 生産者(B) 生産者(B) 通 関・ 国 際 生産者(B) 輸出 港 生産者(C) 際 輸送 生産者(C) 生産者(C) 生産者(C) 際 輸送 生産者(C) ②海上 ンテナ輸送より ①個々の生産者より共同輸送のほうが安い 20FT 40FT 12FT 小口貨物のため、余剰スペース発生 ②海上コンテナ輸送より トラックのほうが安い ③JRコンテナ輸 送の利用も可能 ンテナ1本ならないため 航路に 5 コンテナ1本ならないため、航路に よって12FTコンテナもある ※海上コンテナ輸送は往復運賃が発生する、一般 トラックとは異なる運賃体系となっている。

(6)

■12FTコンテナのメリット

12FTコンテナを取扱うサービスの概況

■12FTコンテナのメリット

・小量でもコンテナ単位で輸送できる。 ・貨物破損の回避、積替え作業の削減。 ・輸出専用に行う梱包費用の削減が可能となる。 -25℃~+25℃ の範囲で温度設定 可能 ・パレット荷役が海外においても簡単に実現、荷役の効率化が図れる。

■12FTコンテナが運行される航路

①博多~上海高速RORO船「上海スーパーエクスプレス」

■12FTコンテナが運行される航路

主に中国、韓国航路

②神戸~天津高速フェリー「燕京号」 ③大阪~上海「COSCO」+ラックコンテナ

■どのような船舶?

④門司~上海「天敬海運」+ラックコンテナ ⑤下関~青島高速フェリー「ユートピア」

■どのような船舶?

・RORO船とフェリーで使用されている ・コンテナ船で使用されている ■一般コンテナ船における12FTコンテナ使用の場合 ■一般コンテナ船における12FTコンテナ使用の場合■一般コンテナ船における12FTコンテナ使用の場合 ■一般コンテナ船における12FTコンテナ使用の場合 6 側面からみたラックコンテナ 側面からみたラックコンテナ 1212FT3FT3個個が積載が積載⇒⇒40FT40FT ガントリークレーン荷役 側面からみたラックコンテナ 側面からみたラックコンテナ 側面からみたラックコンテナ 側面からみたラックコンテナ 1212FT3FT3個個が積載が積載⇒⇒40FT40FT ガントリークレーン荷役

(7)

仙台~大阪~上海航路の輸送コスト(12FTコンテナ、JR輸送利用)

■ケーススタディー

9仙台~大阪JR12FT輸送費(86,000円)仙台 大阪 輸送費( , 円) 9大阪~上海海上運賃(25,000円) 9その他費用B/L発行費(2,000円) トータル輸出費用 128,900円 輸出通関コスト(5,900円) 取り扱い手数料(10,000円)

日本国内の輸送コストは割高

日本国内の輸送コストは割高

(全体の約6割占め)

⇒生産地付近の地方港から

輸出するのは理想

出発駅 出発時間 到着駅 到着時間 到着駅 出発時間 到着時間 参考:仙台から大阪、福岡のJRコンテナ輸送スケジュール

輸出するのは理想

出発駅 出発時間 到着駅 到着時間 到着駅 出発時間 到着時間 東青森駅 17:20 大阪(タ) 翌々日 5:46 福岡(タ) 20:00 翌々日 8:12 八戸貨物駅 19:50 大阪(タ) 翌々日 5:46 福岡(タ) 18:00 翌々日 7:14 盛岡貨物ターミナル駅 20:50 大阪(タ) 翌々日 5:46 福岡(タ) 19:30 翌々日 7:14 7 秋田貨物駅 20:00 大阪(タ) 翌々日 5:46 福岡(タ) 19:22 翌々日 6:56 宮城野駅 9:22 大阪(タ) 翌 日 5:46 福岡(タ) 19:58 翌々日 1:20 郡山貨物ターミナル駅 14:48 大阪(タ) 翌 日 5:46 福岡(タ) 23:22 翌々日 1:20

(8)

「パターン2」フォワーダーによる混載

ダ 名義 混載するが 生産者ごと / が発行される ¾フォワーダーの名義で混載するが、生産者ごとのB/Lが発行される ¾よって削減コストは、海上輸送費のみ(一定の重量または㎥以下の場合) 【例:20FT1本≒27,000円(東京~上海間)、混載:6000円/tまたは㎥、 貨物が4トンになると20FTコンテナ1本で送るほうが安くなる】

M生産者

貨物が4トンになると20FTコンテナ1本で送るほうが安くなる】 ¾その他輸出通関コストを含めた諸費用の削減は大きく見込めない 東北地域 京浜地域 生産者(A) 輸出通 関 生産者(A) 輸 生産者(A) 生産者(A) 輸出通 関 生産者(A) 輸 フォ ワ に よ る 東北地域 京浜地域 生産者(B) 生産者( ) 関 ・ 国 際 輸 生産者(B) 生産者(C) 輸 出港 生産者(B) 生産者( ) 生産者(B) 生産者( ) 関 ・ 国 際 輸 生産者(B) 生産者(C) 輸 出港 ワー ダー る 混 載 生産者(C) 輸 送 生産者(C) 生産者(C) 生産者(C) 輸 送 生産者(C) ー 20FT 40FT ①生産者ごとの産品を混載して 輸出港まで共同輸送することに より、日本国内の輸送費削減 8 他業者の貨物と混載することで、コン テナ1本に仕立てることができる 費 減

(9)

「パターン3」輸出入業者による混載

¾輸出者と輸入者をそれぞれ1つの業者を指定することで、小口貨物を大口貨物に仕立てる ¾輸出入通関コストを含め諸費用のコスト削減 【例:3社それぞれ輸出する場合、B/L発行費+輸出通関費+取扱手数料≒54,000円 【例 社それぞれ輸出する場合、 発行費 輸出通関費 取扱手数料 ,まとめて輸出した場合、B/L発行費+輸出通関費+取扱手数料≒18,000円】 東北地域 生産者(A ) 輸 通 買手(A ) 輸 輸 東北地域 京浜地域 生産者(B ) 生産者 通 関 国 際 輸 買手(B ) 輸 入 者 輸 出 者 輸 入 通 関 生産者(C ) 輸 送 買手(C 関 ①生産者ごとの産品を産地で輸出者に より混載して輸出港まで共同輸送する ことにより、日本国内の輸送費削減 ③1輸入業者を仕立てること で FCLの輸入が可能 通関 9 ②輸出者の名義で輸出することで、FCLの輸 出が可能、通関コスト含んだ諸費用の削減、 で、FCLの輸入が可能、通関 コスト含んだ諸費用の削減、

(10)

「農林水産物」の輸出混載概況と問題点

貨物の種類 設定温度 喚気口の開閉

冷凍・冷蔵貨物のコンテナ輸送中の標準設定温度

貨物の種類 設定温度 喚気口の開閉 シーフード(蟹、海老、貝など) ー25~-20℃ (-28~-29℃) アイスクリーム 魚、冷凍牛肉、カートン仔羊、羊肉 ー23℃~ー15℃ リーファーコンテナは通常 1温度帯設定のみ 魚、冷凍牛肉、カ トン仔羊、羊肉 枝仔羊肉、羊肉、豚肉、馬肉、ウサギ肉 ペットフード 冷凍野菜、冷凍果実、冷凍果汁 23℃ 15℃ ℃以下 閉口 同じ温度帯管理の貨物で 冷凍全卵、冷凍卵黄、バター 冷凍バターオイル、冷凍調整油脂 冷蔵肉 ー1.7~-1.3℃以下 ー18℃以下 同じ温度帯管理の貨物で なければならない ユリ(球根) ー1.5~-1℃以下 ブロッコリー、レタス ー1.7~1℃以下 桃 0℃ 開放 混載できる貨物が限られて チーズ 3~4℃ 開口 チューリップ(球根) 5~15℃ 開放 レモン、オレンジ、グレープフルーツ 10~13℃ 開放 ℃ 閉 混載できる貨物が限られて しまう 10 ワイン、チョコレート 15~20℃ 閉口 出所:株式会社MOL JAPAN物流入門

(11)

コンテナの種類

特徴 ナ 種類 ドライコンテ ナの内側 特徴 一般 コンテナ ドライ・コンテナ (Dry Container) 最も普及し、多種類の一般貨物輸送に使用される。 コンテナの種類 冷凍コンテナ (Reefer Container) 冷凍・冷蔵貨物(果物、野菜、肉、魚貝類などの生鮮食品、 フィルムなどの化成品)の輸送を対象とし、通常の冷凍コン テナでは、プラス25℃からマイナス25℃くらいまでの冷却 が可能な冷凍ユニットを装備しており、貨物の輸送温度に 冷凍ユニット 装 応じて任意の温度設定が出来るようになっている。 クールテック・コンテナ 冷蔵貨物(果物、野菜、肉)などの生鮮食品の中で、より高 鮮度が求められるカーゴの輸送を目的とし、通常の冷凍の び (COOLTEC Container) コンテナより高度な温度制御でき、さらに湿度制御および エチレンガス吸着の機能を持っている。 タンク・コンテナ ( ) モルト(原酒)、醤油、食料品、液体化学薬品などの液体貨 物を対象と 鋼製 ム 特殊 コンテナ (Tank Container) 物を対象とし、鋼製フレーム オープン・トップ・コンテナ

(Open Top Container)

嵩高物、重量物の輸送を対象とし、屋根部分を開放するこ とによって、上部からの荷役を可能にしている。

コンテナ

サイド・オープン・コンテナ (Side Open Container)

長尺物を対象とし、コンテナの側部が開閉可能な構造と なっている。

フラット・ラック・コンテナ (Flat Rack Container)

長尺物、重量物、またはコンテナ詰めできない大型貨物を 対象とし、屋根部分、両側面、扉面を持たず左右および上 方から荷役が可能な構造とな ている

11

(Flat Rack Container)

方から荷役が可能な構造となっている。 フラット・ベッド・コンテナ

(Flat Bed Container)

フラット・ラック・コンテナ同様、通常コンテナ詰めのできな い大型貨物を対象とし、上部構造物をいっさい持たない。

(12)

複数温度帯設定ができる海上コンテナの開発

課題:複数温度帯設定ができる海上コンテ

ナの開発は必要

ナの開発は必要

■冷蔵コンテナの技術 ■冷蔵コンテナの技術 9冷凍ユニット(-25℃~25℃) 9コンテナ本体の特殊通風孔を通して外部より冷気を循環させて冷却するタイプ 9ドライアイスを詰め込み冷却する特殊なタイプもある。 9(付加的機能)コンテナ内に窒素ガス、炭酸ガス等を混合したガスを注入して食 12 品の鮮度を保つ装置を取り付けることができる 9除湿機能を付けたコンテナもある

(13)

小口貨物(LCL)混載への評価

パターン 名称 予測コスト効果など 主な課題 日本国内産地から輸出港までの 共同輸送 日本国内の割高の輸送コスト削減 ・産地における共同混載プラットフォームの構築 ・「共同混載プラットフォーム」における諸費用が発生 ・ただし、個々の業者で行うより安く済む場合がある 日本国内産地から輸出港までの 小口貨物でも適切サイズのコンテ 産地における共同混載ブラットフォ ムの構築 パターン1 本国内産地 ら輸出港ま 共同輸送   (12FTコンテナ使用の場合) 小口貨物でも適切サイズのコンテ ナで輸送できる ・産地における共同混載ブラットフォームの構築 ・12FTコンテナ輸送システムの確立(船社とJR貨物) パターン2 日本国内産地から輸出港までの 共同輸送 一定量以下の小口貨物なら海上 減が 能 ・産地における共同混載プラットフォームの構築 ・複数温度帯のコンテナの開発(往復利用) パタ ン2 共同輸送  フォワーダーによる国際混載 運賃の削減が可能 複数温度帯のコンテナの開発(往復利用) ・取り組むフォワーダー業者は少ない パターン3 日本国内産地から輸出港までの 共同輸送 輸出入者による混載 コスト効果が最も期待できる ・産地における共同混載プラットフォームの構築 ・輸出業者と輸入業者の選定など ・複数温度帯のコンテナの開発(往復利用) 小口貨物輸出(LCL)混載のメリット ・売れ残り、賞味期限対策   輸出入者による混載 ・複数温度帯のコンテナの開発(往復利用) 全体最適の視点で取り組み ・ロットの制約が小さくなり、柔軟な受注が可能である。取引の拡大につながる ・共同輸送により日本国内の輸送コスト削減(パターン1~3) ・輸出入業者による混載(パターン3)により通関諸費用削減が可能 貿易事務 集約 より 貿易事務 削減が 能 ・貿易事務の集約により、貿易事務コストの削減が可能 小口貨物輸出のデメリット ・売上にしめる流通コスト割合増の可能性 仕分けなどの業務が発生する 発着地における物流施設が必要 13 ・仕分けなどの業務が発生する。発着地における物流施設が必要 ・リードタイムが長くなる。 (つみ合わせ、仕分け作業が発生。パターン2、3) ・混載により検疫上の問題

(14)

小口貨物(LCL)混載システムの構築

産地 産地 海上輸送 海外輸入国 生産者A 生産者B 地域プラットフォーム センター 輸出港 輸入港 輸入代行業 者センター 持ち込み 買手A 産地 産地 海上輸送 海外輸入国 受発注 出荷情報 生産者B 生産者C 生産者D ・受発注機能 ・冷蔵庫 ・方面別、温度帯別混載機能 ・包装、流通機能 ・集荷、輸送手配機能 ・貿易商社機能(貿易手続代 行を含む 生産者E 混載輸送 輸出港 保税地域 (CY) 輸入港 保税地域 (CY) 者センタ ・仕分け機能 ・配送機能 集荷 輸入代行 業者によ る輸入 買手B 買手C 買手D ■出荷における産地間連携、システム構築 行を含む ・通関、検疫機能 生産者F 輸出業者名義で混載、FCL輸出 買手E 買手F ・地域ブラットフォームを構築(輸出保税倉庫) ・輸出業務(貿易業務など諸業務)の集約によりコスト削減 ①まず、日本国内の共同 集荷・輸送 ・ミルクランより共同集荷 ・受発注システムと冷蔵コンテナ混載便の開発 集荷 輸送 ②地域プラットフォーム センターを含み、 3PL事業者を採用 ■共同混載便 ・輸出ための国内共同輸送 F0B貿易条件の場合は海上運賃は買手が負担 14 ・輸出入業者による共同海上混載輸送 ・産地間の連携を図る情報共有のシステムづくり

(15)

その他輸送コスト削減のアプローチ

1)小口貨物(LCL)は混載システムを開発

集約によりボリュームメリットを期待できるが、総合的なシミュレーション検討が必要

2)近隣地方港湾を利用する

日本国内陸上輸送コストを削減する本国 陸 輸送 を削減す

3)航空輸送利用の見直しを検討する

RORO、フェリーの活用、また複合一貫輸送の導入で、輸送コスト削減を図る、フ リ の活用、また複合 貫輸送の導入で、輸送 ト削減を図る

4)輸送包装工夫

・荷痛み(不良品)を減少させる荷痛み(不良品)を減少させる ・低コストの包装資材を活用する

5)流通作業の海外シフト

5)流通作業の海外シフト

・箱詰めなど作業を人件費の安い海外へシフトできるのか 15

(16)

近隣地方港を使用する

例:仙台港の中国向けコンテナ航路

日本国内

陸上輸送コ

ストの削減

◆仙台港(木曜)→→→→上海港(水曜) ◆仙台港(金曜)→→寧波(金曜)→上海(土曜) リードタイムは10日以上 ◆仙台港(金曜)→→寧波(金曜)→上海(土曜) ⇒週に2便 かかる 9輸出頻度の向上 9輸送リードタイムの短縮 ■地方港の航路 1.航路の増設 16 輸送 短縮 2.利便性高い輸出入通関・検疫体制

(17)

(例)日台間運賃概況

仙台からの転送 ( 円) 出発地 到着地 海上運賃関連(ドル) ★20FT、40FTの場合は 20FT 40FT LCL(RT) 東京 基隆(台湾) 300 520 15~20 8~14 仙台 基隆(台湾) 780 1 300 65 (万円) 出発地 到着地 場合 仙台港を利用したほうが 割安(※仙台からの転送 費は割高) 海上運賃関連(ドル) 20FT 輸出港 到着地 仙台からの転送(円) (円)合計 ※2008年3月時点データ、ヒアリングにより 仙台 基隆(台湾) 780 1,300 65 ★小口貨物の場合は 20FT 東京 基隆(台湾) 300 100,000 130,000 仙台 基隆(台湾) 780 / 78,000 (円) (円) 小口貨物の場合は、 京浜港を利用した場合は割安 (①仙台港に寄航している 船便は LCL貨物よりもFCL 海上運賃関連(ドル) 40FT 東京 基隆 台湾 輸出港 到着地 仙台からの転送 (円) 合計 (円) 船便は、LCL貨物よりもFCL 貨物 ②1コンテナ1本仕立てたほ うが安いという料金体系) 海上運賃関連(ドル) 東京 基隆(台湾) 520 120,000 172,000 仙台 基隆(台湾) 1,300 / 130,000 うが安いという料金体系) LCL(RT・t) 20FT(仕立て) 東京 基隆(台湾) 20 (20FT=25RTの計算)500 130,000 海上運賃関連(ドル) 合計 (円) 仙台からの転送 (円) 輸出港 到着地 80,000 17 (20FT=25RTの計算) 仙台 基隆(台湾) 65 1,625 / 162,500

(18)

航空輸送の見直しを検討

■航空輸送について

■航空輸送について

・輸送コストは割高である ⇒

一定の日持ち可能な産品を海上輸送にシフトさせる

■RORO船、フェリーについて

9コンテナ船より早い、航空機より安い 9車両が直接船倉に入るため ①貨物の積み下ろしスピ ドが早い ②振動が少ない 9車両が直接船倉に入るため 、①貨物の積み下ろしスピードが早い 、②振動が少ない 、 ③コンテナが船倉に入り、直射日光を浴びないため温度が上がらない 9ただし、近海航路しかできないサービスとなる(実績:日中、日韓、日露) 運営会社 航路 積載コンテナ 大阪/神戸⇒上海 火曜日(12:00)⇒木曜日(午前中) 海 神 スケジュール 日中国際フェリー株式会社 (日中国際輪渡有限公司) 神戸(大阪)~上海 250TEU 1便/週 日中間のRORO船とフェリーのスケジュール 上海⇒大阪/神戸 土曜日(13:00)⇒月曜日(08:30) 下関⇒青島 水曜日(12:00)⇒木曜日16:00 土曜日(12:00)⇒日曜日16:00 青島⇒下関 月曜日(20:00)⇒水曜日08:30木曜日(20:00)⇒土曜日08:30 博多⇒上海 水曜日(午前)⇒木曜日(午後) 上海 パ ク プ イ (日中国際輪渡有限公司) 2便/週 オリエントフェリー 下関~青島 265TEU 関西 九州地域 博多⇒上海 水曜 (午前) 木曜 (午後) 土曜日(夕方)⇒月曜日(午後) 上海⇒博多 金曜日(未明)⇒土曜日(早朝)火曜日(未明)⇒水曜日(早朝) 下関⇒蘇州太倉 月曜日(12:00)⇒火曜日(17:00) 蘇州太倉⇒下関 火曜日(22:00)⇒木曜日(08:30) 上海下関フェリー 下関~蘇州太倉 269TEU 1便/週 上海スーパーエクスプレイス (日本通運・商船三井・住友・上 組) 博多~上海 121TEU 2便/週 関西、九州地域 におけるサービ スが中心 18 神戸⇒天津新港 金曜日(12:00)⇒日曜日(14:00) 天津新港⇒神戸 月曜日(11:00)⇒水曜日(14:00) 大阪⇒上海 金曜日(12:00)⇒日曜日(12:00) 上海⇒大阪 火曜日(11:00)⇒木曜日(08:30) チャイナエクスプレスライン (天津フェリー) 天津~神戸 161TEU 1便/週 1便/週 200TEU 大阪~上海 上海国際フェリー株式会社

(19)

航空輸送の見直し検討事例

例:博多港の利用(仙台

上海)

例:博多港の利用(仙台~上海)

9コンテナ輸送より早い

9航空輸送より安い

40FT 20FT 12FTの 40FT、20FT、12FTの 利用が可能。 日 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水曜日 仙台 博多 上海 仙台 出港 集荷 出港 入港 集荷 出港 集荷 出港 入港 集荷 土曜日 仙台 博多 上海 出港 集荷 出港 入港

■仙台~博多間JRコンテナ使用した場合

かか

仙台港

ナ船出荷

■さらなる短リードタイム

仙台

博多ま 国内

19

⇒5、6日かかる。仙台港のコンテナ船出荷

よりリードタイムは約4日間短縮できる

⇒仙台~博多まで国内AIR、

博多~上海までRORO船

(20)

輸送包装資材の工夫

■産品の荷痛みを減少する

¾耐水性のある強化段ボールによる梱包 ¾潰されないような強度のある梱包 ¾潰されないような強度のある梱包 ¾強化ダンボール、クッションの開発

9輸送・保管中産品の荷痛みをなくし、損傷コストを削減する

9荷痛みによる代金未収納金を減らす

効果

■低コストの包装資材を利用する

■低コストの包装資材を利用する

【例:リーファーコンテナの代替品として、「コンテナライナー」包装資材の活用】

・仕組み:特殊フィルムの表面にアルミ箔を貼り合わせたこと仕組み:特殊フィルムの表面にアルミ箔を貼り合わせたこと により、輻射熱を97%カット、温度変化と湿気から商品を守る ・適用品目:ワイン・油脂/ココナッツオイル/チョコレート /農作物/小麦粉/薬品など 20 /農作物/小麦粉/薬品など

(21)

海外マーケットの物流事情

ー台湾、香港、中国ー

¾海外の農産物・食品物流は日本ほど、適切な温度管理とされていない環境にある。 ¾ただし、日本から輸入される産品は、高価であるため、自国産品より大切に取扱われ ている ている ¾生鮮産品の市内配送の場合、発泡ケースで行うことも多いが、台湾、香港の場合は、 小型冷蔵車両で配送するのは一般的である ¾長距離輸送と保管の場合は、特に低温商品0℃~5℃のコントロールは難しい ¾長距離輸送と保管の場合は、特に低温商品 5 の ント ルは難しい と言われている ¾保管方法によって商品が潰れていたりといったようなケースがみられる。 ¾台湾、香港のゴールドチェーンは日本には及ばないところもあるが、基本的に支障が 起きていないといえよう。特に台湾の物流技術は日本から学んだ経緯がある。 外食店舗へ食材配達中 21 冷蔵倉庫(中国) ・冷凍・冷蔵機能を有する小型車両 ・サイド扉で入れ出しが簡単、品質保持にもよい ・店舗前の路地に停車して納品作業

(22)

中国の国内輸送流通コスト削減策(政府支援)

■生鮮農産物の輸送ネットワークー「5縦2横緑色通路」と通行証

生鮮農林水産物 広域流通 物流 ト低減及び腐敗 減少 あた 『緑色通道』 ■生鮮農林水産物の広域流通の物流コスト低減及び腐敗の減少にあたって、『緑色通道』 を開設した。『緑色通道』は総延べ距離2.7万㌔ ■既存の国道ネットワーク、全国39の省府所在地都市、71の地方都市をカバー、 農産物の生産地と販売市場を基本的に網羅している 22 農産物の生産地と販売市場を基本的に網羅している。 ■農産物を運ぶトラックが通過する場合は、高速料金の一部免除、検査フリーパスなどと規定

(23)

日系物流企業の中国国内における低温物流サービスの概況

会社 主要業務内容 会社 主要業務内容 上海通運国際貨運公司 ・浦東外高橋保税区に保冷保管庫・中国での広域保冷輸送 山東山富国際物流有限公司 ・冷凍コンテナを主体とする山東省全域の内陸輸送及び日本向け複合一貫輸送 青島亜是加食品有限公司 ・青島市内の青島空港に15分の場所で冷凍野菜の生産加工及び冷蔵保管、対日輸出関連物流事業 ・冷蔵倉庫:保管能力5000トン 青島遠洋鴻池冷蔵有限公司 ・冷蔵冷凍保管、流通加工 ・コンテナによる生鮮・食品物流が主体 青島港盛国際物流冷蔵有限公司 ・青島港内:冷凍冷蔵倉庫4,200㎡、コンテナ輸送 煙台港和国際物流冷蔵有限公司 ・冷凍冷蔵倉庫2,200㎡・煙台港経由の野菜、果物、魚介類など生鮮食品ほか一般雑貨の保管、荷捌き、コンテナ一貫輸送 青島菱光物流有限公司 ・黄島区内保税区に、冷凍、冷蔵、定温の多機能型倉庫・日本向け生鮮品。現地内陸輸送及び日本向け一貫輸送業務 上海上組物流有限公司 ・保冷車2台を含む車両を配備し、北京/上海/広州各ポイントを結ぶウイークリーの定期トラック便運 北京三新冷蔵儲運有限公司 ・北京市大興県に本社 ・冷凍冷蔵、保鮮食品の中国内輸送を主に商品に保管から加工販売、その他一般貨物の国内輸送 など ・ハンバーガー食材、アイスクリームなどを含め20ft、40ft海上冷凍コンテナ車も保有 ・青島市の前湾国際物流工業団地に位置する 冷凍冷蔵倉庫は ㎡ 上 取扱能力 山東愛通海豊国際物流有限公司(青島) ・冷凍冷蔵倉庫は2万8000㎡、2万トン以上の取扱能力 ・食品を中心とする総合物流サービス ・冷凍食品からドライ貨物まで輸出入物流業務 上海新天天大衆低温物流有限公司 ・上海エリアを中心に生鮮主食及び副食品の流通や医薬品なども含めた低温物流の需要に対応した顧客サービス 23 上海日陸北方物流有限公司 ・危険品を含む化学品を主に扱い、バン車両で保税・保冷・冷凍輸送や海上輸送用タンクコンテナでの液体化学品輸送にも対応

(24)

輸送コスト削減について

1)小口(LCL)貨物は混載システムを開発

集約によりボリュームメリットを享受する

2)近隣地方港湾を利用する

日本国内輸送陸上輸送コストを削減する(船便増便の誘致策)

3)航空輸送利用の見直し検討

RORO、フェリーの活用、複合一貫輸送の導入で、輸送コスト削減を図る

4)輸送包装工夫

・荷痛み(不良品)を減少させる ・低コストの包装資材を活用する

5)流通作業の海外シフト

売れる価格形成・・生産原価や、流通の合理化・効率化によるコスト削減だけで く流通 中身 熟知 上 削減が重 事例 析 ・箱詰めなど作業を人件費の安い海外へシフトできるのか 24 なく流通コストの中身を熟知した上でのコスト削減が重要。ー事例分析ー ※貿易条件の確認など

参照

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この届出者欄には、住所及び氏名を記載の上、押印又は署名のいずれかを選択す

輸出入貨物の容器輸出申告 関基 67-2-12⑴、⑵ 輸出入貨物の容器輸入(納税)申告 関基 67-2-12⑴、⑵ 当事者分析成績採用申請(新規・更新・変更)

( (再輸出貨物の用途外使用等の届出) )の規定による届出又は同令第 38 条( (再輸 出免税貨物の亡失又は滅却の場合の準用規定)