千葉県警察本部
「振り 込 め 詐 欺被 害者 の声 」発 刊に当 た って 振り込め詐 欺 の 被 害は 年 々 増 加 の 一 途をた ど り、 平成二 十 五 年 に は 全 国 で九二 二 四 件 、 約二五六 億円、千葉県 で は 七二四件、約二一 億七千万円 と いう 甚大 な 被 害が 発生し て い ま す 。被害 者 の ほ とん どは 六 五 歳 以 上の 高齢 者 で 、 一 千万 円 を 超 え る よ うな被害も 多 発 し て いることに驚かさ れま すが、 老後の資金 を奪 わ れ る と いう財 産 的 な 被害 のみ なら ず、 家族から 、 「 なぜ自分を信じて くれな か った のか。 」 などと非難され、家族の信頼関 係ま で も が 崩 壊 し て し まう ような ケ ー ス も あ り、 数字 に表れて い る 以上に深 刻な 被 害 を 招 い ている実態 が ありま す 。 これほ ど ま で に被害が深刻化し て い る背景 と し て は、必ずしも県民の皆様に振り込め 詐 欺 被害の実態が伝わっ て いないというこ と が考 えられます。被害 者のほ と んどは「 振 り 込 め詐欺は知っ ていた。 」 、「 自 分だ け は だ ま され ないと思っ て いた。 」 と振り 返 りま す。 しかし 実 際 に は、 振り 込め詐欺 の手口のほうが 想 像を超 え て い て 、 普段犯罪と は 無縁 な 一般 の方には見破れな いよ うな、良く で きた話を作り上げられ て 巧 妙にだまされてしま って い る ので す 。 し た が っ て 、 振 り 込 め 詐欺 の 被 害を な く して い く た め には 、 高 齢 者 に 対 して の み 、 そ の手口や 対策を訴えかけ る の で はな く、家 族 を 含 め社会 全 体 に その 悲惨な被害の実態 を 周知し て い く 取組が重要 で ある といえます。また、ある 調 査によれば、高 齢 者に対 す る 最 も 有効 な啓発手 段は、身 近な人 か ら得る 情 報、 「 パ ー ソ ナル コミ ュニ ケ ー ショ ン」 で あるという結果も得られています。
一 息子のため に お金 を 渡 したのに・・・ 女性 六五歳 1 二 気づいた時には 一 〇〇万円が・・・ 女性 四三歳 6 三 えっ! 私、騙 さ れたの? 女性 六五歳 10 四 夫婦 で 騙 され て し まった 男性、女性 八〇歳 14 五 「人生最悪」の 一 日 で した 女性 七八 歳 18 六 一人暮らしの 私を騙すな ん て 女性 ○○ 歳 21 七 警察官と言 っ たから信 用した の に ! 女性 八〇歳 24 八 早く警察 に 連 絡 し て 良 か っ た 女性 七五 歳 28 九 振り込め詐欺 絶対許 せ ませ ん! 女性 五九歳 31
一 息子のため に お金 を 渡 したのに・・・ 女性 六五歳 私は、長 男 と 信じ た男に大切 な お金 を 騙 し 取 られました。 今で も 見 事に騙さ れたこと が悔しく て 忘 れ る こと ができ ま せ ん 。私 の騙され た経験を お 話 し し ます ので 、皆 さんは私の よ う に 決して 騙 され ない よう にご 注 意 ください 。 私は主人 と次男の 三人 で暮ら し てい て 、 長男 は別 居し ていま す 。 私は 、今ま で 普 通 に 生 活 を し て き て 他人 を騙 したり、ま た 、 騙 さ れ たこ ともありま せ ん。 良い 人と の 交 際しかな く、人 を 信じ る気持ち が強い 方 で 、 友 人 達には「あなたは人 が良す ぎ て 騙 されやす い性格だか ら 気を つ け てね。 」 と よ く言われてい ま した。 私 は 、世 間 で 言う 「振り込 め詐欺 」 と い う の は、被 害 者が 騙されて 銀 行 等 で お金を振 り込 ん で し ま う パ ターン しか 知りませ んで し た 。 私 の場合 は 「 長 男が お金に困 っ て いて 、 本人 が取りに 来る。 」 とい う の で、 こ の 電話 は 決 し て 振り 込め詐 欺 では な い と思っ て い まし た。 私 は 、振 り込 め詐欺な んかで 何 で 騙 されるんだろうと 不思 議に思 っ て い ました し 、自 分は絶対騙されること は な い と 思っていたの です。そして、今ま で 振り込め詐欺 のよ う な変な 電 話は、家 に全くありませんでしたの で、 振 り 込め 詐 欺 は 他 人 事 と し か 受 け 止 め てい なかったの で す。 夫も次男も仕事に 出かけているの で 、日中 は い つ も私が 自 宅で 家事をしていま す 。昨 年の 八月下旬こ ろ 、家に電話 が ありました 。 息子とは言 わ ず、その 男は「 ど こから か 電 話がかか って こなか っ た ? 」と い う ようなこ とを 言っ た の で す 。 私 は 何 故かこ の 男 の 人 を長男 だ と思っ て しまった の で す 。 少しし て 二回目の電話 では「食堂に部長のカバ ン を 忘れた。カバンの中には自分 の 携帯電話を入れていた 。 」 と 説 明したの です。 その時、長男の 声 と少し 違 っ て いる なと感じたの で 、 その ことを言ったら、その男は 「 今 、部長 の 携 帯 電 話 を 借 りて 話して い るから、声が変わって 聞こえ る 。 」 と 言 ったの です 。私は他人の 言うことを 信 じ る 性格なの で、 何の疑 い も 持 たずその 言葉 を信 じ て 、 相手の男の人 を長男だと思い込んだの で す。 そ し て 「 部長の電話番号 を メモして。折り 返しはこの電話に し て 。 」 と言っ て きま した。 今思えば、 こ の時点 で 電話の男を本当 の 長男 と信じ込ま せ て、本当の長男の携帯 電話 に連絡さ せないよ うに、 私 をま んま と罠に ひ っ か けたの で す。 そして 相 手の 男は 「カバン の中 に は 、 大 事な 契約 書と 会社 のカードが 入 っ て いた。会 社には言えない 。 」 「 今日中にお 金 と 契 約書が必要だ。今、部長が母親にお金を用立てて もら っ て い る 。 部 長ば っかり に 迷惑をかけ ら れないの で 、 自分も何とか したい。 お母さ ん 、 お 金 用意 できる? 」 と 言っ てきたの です。 私は 、 長 男 が 大 き な失敗 を し て 、 と ん で も な い こ とに なっ てしまっ ている 。 もし かし た ら 会社 をクビに なっ てしま う かも知 れ ない 。長男の 人生 が終 わっ てしま う な ど と悪 い
こ と ばかり が 頭の 中をぐるぐる回り 出したの です。 そ し て 、 私 自身 がとん で もない災難 に巻き 込 まれて し まっ たか の よ うな 錯覚 に陥 っ た の で す 。 そ う しま すと、 私 が何とし ても長男を助 けな けれ ばならないし、助 けるな ら 今し か な い。 お金 を 用 立てて あ げ よ う と い う 気持ち が 強く強く 起き た の で す 。 騙 されて い るな ん て い う 考 え は 微 塵 もあ りませ ん し 、 夫や 次男 に相 談す る余 裕など 全 くあり ま せんで し た 。 私は、 「 五百万だったら用意 で き る 。 」 と長男 だ と信じた男に伝えました。する と、部 長と いう 男の人が「お母さん、ご 迷 惑 を かけてす みません。 自 宅 ま で 、 息子さ ん と 二 人 で行 きま す。 」 と 言 っ て き た の で す 。 長男 と部 長 が お 金 を取 り に 来る とい うの で、 更 に 何の 疑 い も 持 た ず 、 早 く お 金 を 引 き 下ろ し に 銀 行 に 行 か な きゃ と 思 っ た ので す 。 ドラマを思 わ せるよ う な騙しの話術 です。犯 罪に抵抗力のない純情な私のような年寄 りを 騙すな ん て 、 彼ら に と って お 茶 の 子 さい さいな ん です ね。 悔しい・ ・ ・ 銀 行 の窓口で 、お金を 降 ろ す 時 に女 性職員二 人から、 「今 詐欺が 流 行って い ます 。 大 丈夫です か ?」と 聞かれ 、 さ ら に 「 チ ェ ック シー ト 」 で も 確認され まし た。 その 時、 私は 親切 に 声 を掛 けてく れ た こ とに 嫌 な 思いは し て いま せん が、 今の ご時 世、 大金を下ろ す のも厳しいなという思いがし ま した 。 私 は、早く お 金 を下ろさ ないとい け な い とい う気 持 ち が強 かっ た の で、銀 行 員 に 「 海 外 旅行に 行 きま す。そ れ に 兄 が倒 れた の で 、少 し用立てて あ げ ま す 。 」と 咄嗟に嘘を つ いて し ま い ま した。 我ながら うま い理由 を 言っ たもの だ な と い う 思い が 頭 を過り ま した 。 家に帰って か ら 、 部長 の携 帯電 話に お金を 用 意でき た こ と を 連 絡しました。部長を 名 乗る男は 「息 子さん は 契約 書を 作 成 して いて 忙し く て 受け 取り に行け な い か ら 、 代わ り に別の者に 取 りに行かせます 。 」 と 言いまし た。 私は、こ の 時 にも 変だ なと は感じ ま せ ん で し た。しばら く す る と 、 長男を騙 る男から の電 話で 「 受 け 取 る 人 が 家 が 分 か ら な い ので 、 近 くの小 学 校 の 正 門 まで 来て 。 」 と 連 絡 がありました。私は、言わ れ た小学校の正門に行く と 、 男 の 人 が 待っていたので そ の人 にお 金を 渡し ま し た 。 五 百 万と い う 大金を 渡 し た 時に は、 こ れ で 長 男 が 助か る ん だ 、 母 親と して の 務 めを 終え たんだ と いう 安堵 感が あり まし た。 しかし、その日の夕方に 本 当の長男に電話をしたら、騙され て しまった こと が分かっ たの です。 その瞬 間 、 「 ア ー 騙された。 ど うしよ う !」目 の 前が真 っ 暗に なり息 が できなく なっ てしまいました。 警 察 に被害届けを 出しまし たが 、簡単 に は 犯 人は捕 ま りませ ん 。お金 は 戻ってき ませ ん。 騙し取られた五百万円は七年に及ぶアルバイ ト で コツコ ツ 貯 め たお金です 。 老後は 、 こ の 五百万円 と 年 金を 頼っ て な ん と か暮らし て い こうとしたお金なの で す。お金がなく なった こ とで、老後 の 計画がすべて 狂ってしま い ました。 私 の 年齢で 仕 事 を 探そ うと し て もなかなかあ りませ ん 。辛く て 、苦し く て 夜 も 寝 れな い日々が続き情 緒不安定に なり まし た。そし て 、 いっその こと首を 吊 ろ うかと一 人 で 悩 む日が続いたの で す。
私が落ち 込 ん でい る姿を見 て 、 夫や 長男、次男が気 を 遣 っ て く れたお陰で、心が落 ち 着 い て き て、今は 何 と か普 通の 生活 が で きるよ う に な り ま し た 。家 族の 絆 が 私を救 っ て くれ たと 感 謝 して い ま す 。 今回のこ とで、振り込め詐 欺か ら自 己防衛す るに は、家 に 自分一人しかいない場合、 ま ず は 冷 静 に なり 一人 で動 か な い こ と 。 必 ず 、 家 族 に 相 談 する こ と が大 事 だ と思 い ま し た。 又、お か し な 電話 と 気 づくよ う に、電話 番号 を 表 示する電話機に替えます。 電 話 番号を表示しな い 怪しい電 話に出 る つもりはあ り ません。 又、千葉 テ レ ビのデ ー タ 放 送 で 、県内の 振り 込め詐欺の電話の内容が分かる こ とも知 りまし た 。 警察の人が、自分が悩んだことや心のも やもやを 聞 い て く れ て 気 持 ちが軽く なりました。感謝 し て いま す。 二 気づいた時には一〇〇万円が・・・ 女性 四三 歳 「な ぜ 、 あ の 時、夫 に 相 談 しな か っ た ん だ ろ う 。 」今 、私 の気持 ち は 、 騙されて 悔し いと い う 気 持 ち よ りも 、後 悔 の 気持ち の 方が 勝 っ て い ます 。 振り込め詐欺は、テレビや 新聞などによく出 て い たの で 知 ってい る つもり でした。 しかし今考 え てみる と 「 私 はまだ若 いし、振り込め詐 欺の 電話が掛かっ てくる こ とも なかったし、電 話 が掛か っ て き て も 騙されないだろう。 」 と、振り込め 詐欺は他 人事 と 考え て お り、危機意識が足りなかったんだと 思い ま す 。 そ れ では私 が どの様 に 騙 さ れ て しまった かをお話 し し ま す 。 振 り 込 め 詐欺 の犯 人は、昨年九 月中旬の午 前 一〇時一五分ころ 、自宅 の 電話 に義弟 を 名乗り 電 話をかけ てき ま し た。犯人の 声 は、義弟によく似 て お り、話 口調ま でそっくり だったの で 、 私は 何の 疑 い もなく話 を始め ま し た 。 こ の 時は 「電 車の中で 、仕 事の契約書、預金通帳、携帯電 話が 入ったバッグを 無 くし てしまった。携帯 電話も入 っていたの で 、見つかった ときの連 絡先は、私(被害者)の 自宅 にして あ るので 、 警察や 駅 の遺失物 セン ターから電話があ る か もしれない。 」と 言 う内容 で 、お 金を打診 す る 話は 一切 あり ません で した 。
その日 の 昼前ま で に何 回かバッ グが 届いたかを 確 認す る電話があり まし た 。 午前一一 時 五 五分ころ 、「 今日の午後二時 半 ま で に仕事の支払いがあるの で お金を貸して ほしい 。 」 と言 われたの です。義弟 と は普段から仲が良 く、今ま で一度もお金の貸し借りなどした こと も無かっ たし、兄 嫁 の 私を 頼って き て い るの で 「 何とか 力 にな っ て あげたい 。 」 と 思 い 、 「 一〇〇万円 な ら用意 が 出来る 。 」 と 答えたの です。義弟は「あ りが とう。急い で お金を家 に取り に 行 く 。今隣に上司がいて 、 お礼を言いたいと言 っ て い るの で 上 司に代 わ る 。 」 と 言 うと 、上司を名乗る男が電話口に出たの で す 。 上司 を名 乗 る 男 は 「 今 回 の 件 で 、 私 も 両 親に 二 〇 〇万 円 を 立 て 替 え ても ら い ま し た 。 最近 は振 り込め 詐 欺 が 多く発 生 して いる みたいで 、銀 行は両 親 が 振 り込 め詐欺 に 遭って いるの で は な いか と 疑 っ て 、私に 電 話 を 掛 け てきま し たよ 。 病 院の入 院 代 な どと言えば 直ぐに下ろせると思いま す が、 怖い世の中ですね。 」 などとお金 を 下ろす 時 の理由 を 教 えて き た ので す 。 こ の 時、私は 犯人に「振り 込め詐欺 にな んか引っ掛か りませ ん よ。 」などと 笑いなが ら話をして い ました。 電話 を切る と 私 は 急い で近く の 郵便 局に 行 き 、ATM と窓口 で 一〇〇万円 を 引き下 ろ し自宅に戻 り ました。 自宅に 帰 る と お昼 ころ、中 野駅の遺失物セン タ ー から 「バッグの落 と し 物が届い てい ま す 。本 人以外は お渡し で きない の で 、 本 人 に取 りに 来るよう伝 え て 下 さ い 。 」 と の 電 話 が 掛かっ て きたの で 、義弟 に バッグ が 届いたこ と と お金 が用意 で きたこ と を伝えたの です。 義弟は「 遺失 物セ ンタ ーに は俺がバッグ を 取 りに 行 か ない とい けない か ら、 お 金 は他 の人に取りに行っ て も らうね。今日 借りるお金は、 明 日上司 と 一緒に 返 しに 行くよ。 」 と言ったの で 、 私 も「 わかった。 」 と了解 し たの です。 そして 、 自 宅 近 く の コ ンビニエ ンス スト アー の 駐 車 場 で お 金を 取り に来 た男 に一 〇〇 万円を 手 渡し たのです 。 お金を 取 り に 来た男は、 チ ンピラ 風の男 で したが全く疑いを持 つ ことはありません で した。 翌日、義弟 が お金を返しに来るの を 待っ て い ましたが来 な かっ たので 、 電話を し て み たと こ ろ 「電 話 も して な い し 、 お 金 も 借 りて な い よ。 」と 言わ れ、 そこで 初 め て 振 り 込 め詐欺 に あったこと に 気がついた の です 。 私は、 お 金 を 相手に 渡 すま での間 、 一度 も疑 うこ とはあり ません でした。 今回 騙され た こ と を 反 省 し てみる と 、「 な ぜ 義弟 は自 分の 妻に 連 絡 をし なか ったの か 。 」 「な ぜ一 〇 〇 万 円 も の 大 金 を 渡 す の に夫 に相 談 し な か っ た のか 。 」 「な ぜ バ ッグを 無 くし た と き の 連絡先が私 の 家 の 電 話 だ っ たのか。 」と疑問点が出てきました。 私は最 初 の 電 話 で 本当の 義 弟 と 思っ てしま っ たの で 、 お 金 を渡 すま で一つ も 疑 い を持 たな かった の で す 。顔を 見 な い で 相 手を信 ず る者 はお金を 失うこと を学 び ま した。 夫 に 打ち 明け た 時 は 「 どう して 連絡 して くれな い んだ 。 」 と 叱 られて し まい 、私 は 落 ち込ん で しま いま した が、 夫の 優し さ で 今は普 通 に 生 活 す る こ とが で き ていま す 。
騙し取られ た お金を稼 ぐために働かなければな ら な く な り ましたが 、私 の 年 で 雇 っ て もらえ る 場所は な かなか無く、職探しに奔走す る毎日です 。 振り込 め 詐欺は、お金を騙し取るだけでな く 、 人 の 良 心 ま で も 騙し 取る卑 劣 な 犯 罪 で す。 振り込 め 詐欺は大 丈 夫 と少し で も思ってい る 人 こ そ、真剣に「振り込め詐欺 の騙しの テク ニ ッ ク は 高 度 で あ る 」 こ と を 知 って も ら い 、 一 人 で 判 断 し な い で 家 族 に 相 談 して く ださ い。 三 えっ! 私、騙され た の? 女性 六五歳 息子から 「僕は、お母さんに電話し てない よ 。 」 と言 われた時 、私は 頭 が真っ 白 にな り腰が 抜 け て そ の 場に 崩れ 落ち て し まい まし た 。 「 リ リリー ン ・・・・ 」 昨 年七月三一 日 午前一〇時三〇分ころ 、一 本の電話が自宅に 掛かってき た の で す。 夫は仕事に 行 っ て おり 、 家 に は 私 し か居 ません でした 。 電話に 出 る と 「 も しも し 、 俺 だ よ 母 さん 。 」 と話 し か け て きたの で す。電話 口の 声は 、 長男に似ていたの で 長 男の ○○だと 思い 、特に疑 うことも な く 「○○ど うしたの?」 と 返事をす ると 「昨日か ら咳が 止 まらない の で 、 肺 炎か もしれない 。 熱も三八度 あ るの で 病 院 で検査し てきた。熱 で フラフ ラ し て 携帯 電話 を病院の ト イ レ に 落 と した から、今修 理 に 出 し て い て 携 帯電 話を レ ン タ ル して い る 。 電 話番 号 は 、 × × × ×だ か ら 、 登 録 し て おいて ね 。 」 と 言 わ れ たのです 。 私は長男の体調が心配だったの で 「 検査結果が分 かった ら 連 絡 し て 。 」 と言っ て 電話 を切り、男が言った電話番号を自分の携帯電 話に登録したの で す。 その日の夜、午後八 時 ころ 、また男か ら 電話があり、この時は夫が帰宅し てい たの で
夫が電 話 に出 まし た。 男は夫にも「熱 が あっ て体調が悪い。 」 とい う話 をし た 後 、私 も 少 し 話 をし て電話 を 切りました。 夫は「○○の声変だね。 本 当に○○か な 。 」 など と 疑 っ て いま したが、私 が 「あん た 何言 って ん の よ ! ○○は熱があっ て 肺炎 に掛かっている か ら声ま で 変になっ ているの に 、 そんなこと も わからない の ?」 と長 男 を 心配しな い夫 に言うと、夫は不服 そ うでし たがそ れ 以上話 を する こ と はありません でした 。 翌日午前九時こ ろ 、男 から三回目の電話 が 掛 か っ て きました。 こ の 時は私しか家 におらず、電 話に出 る と 、 最初は体の具合がだい ぶ良く な った と 話 をしてい たの で す が 「 実は、株を四万円から始めたんだけど 、 儲かっ て いたのでサラ金 に借金をして 投資し て いたら 、 株屋 に逃 げられて六四〇万円 の 損害 を出 し て し ま った。 今日中に借金を 返 済しないと 利 子が 付くし、訴えられて ム シ ョ 行き にな っ て しまう。何 とかなら ないかな?」 と 言 ってき た の で す。 私は、 「 サラ金な どから借 金したら暴力 団 な どに 狙われる かも し れ ないし 、 返済 で き なければ刑務 所 に 入 れ られ てしま う 。何とかしなければ 」 と 思 い、大事な息子 を 助 け る ために、出来る限りお金を用意 す る ことにしたの です。 まず、A銀行に行 き 、 夫の口座 を 全 て 解 約して二八〇万円を引 き 下 ろすことにしまし た。 銀行からは 、 「お金の 使い道 」 や 「 高額な 支 払いです が振り込み で はないの ですか」 などと 聞 かれ ましたが 「家のリ フォー ム 代に 使う の。 」 「 知り合い の業者だから大丈夫! 急いで ん の よ ! 早くし て !」と、お金を下ろすために必死で 嘘 を言った の で す。 この時、私 は 、息子 を 心配す る あまりお金 の 使い道などを聞い て く る銀行の人が、お 金 を 下ろす ことを 妨 害す る敵 にしか 見 えていなかった の で す 。 その 後、二カ所の金 融機関 を 回り、合計四八〇 万円 を 引 き 下 ろ し 、 男 に お 金 が 用 意 で き た こと を電 話 す ると 「今、 弁 護士 と 話 をしていて 離 れられない。お金は弁護士の秘書 が取りに行く か ら 、△△駅まで来 て 。 」 と言っ て きたの で 、△△ 駅 ま で お金 を届 けに行 ったのです 。 午後二 時 ころ △△駅に着くと、弁護士の秘書 を名乗る 誠 実 そ う な男の人 がや っ て きて 「息子 さ んの代わ りにお 金 を 預 か り に来 ました。 」と 言い、持っ て いたビ ジネスバッグ を開 けた の で 、 私 は持 っ て きた 現金 を 男 の バ ッ グ に 入 れ た の で す 。 お金 を渡 した と き 、私の 気 持 ち は「あ あ 良 か った 。 こ れ で 息 子 が助 かる 。 」 とい う 思 いで し た 。 夜 に な っ て 夫 が 帰 宅 し 「今 日 、 こ ん な 事 が あ っ た よ。 」と 話をし た ら 、 夫 は 「子供 に 電話を し て み たら。 」 と言うの で電話 を 入れて み ました。 すると 「 僕は、お母さ ん に 電話し て ないし、お金 も借り て ないよ。 」 と 言われ、 振り 込め詐 欺 に遭 った ことが分 かっ たの です。 私は 、 民 生委員の 経験 が あ り 、 振り 込め 詐 欺 の 手 口 な どはある 程度 知っ ていたの で、 振り込 め 詐欺には絶対 に引っ掛からないと 思 っていまし た 。ところ が、 息子から の電話
はいつになって も 嬉しい も の で す し 、 息 子の一 大事 に何 とか力 に なっ てあ げ た い と 思 う と 、 疑う こと よりも 、 ど う すれば 息 子 の 力になってあ げられ る かとい う こと に頭がいっ てしまい、全く 騙 さ れ た こ と に 気 付 きません でした 。 今思え ば 、 男 と 話 をして 夫 が「おか しい」と言 っ たとき 、 よく確認をすれば よかった と 思 いま すし、男の話 に は 「株屋が逃げた。 」 「 今日 中に 返済 できな け れ ば 刑務 所行 きに な る 。 」 「 刑 務 所 行 き に な る と 言 い な が ら 、 誰 に も 言 わ な い で 欲 し い と 言 う 。 」 な ど 、 辻 褄が合わない話がいくつもありました 。 振り込め詐 欺 は 誰 もが 被害に 遭 う可能性 があ りま す。 振り込め 詐欺 を防ぐ 方 法は「家族 に 話 を する 。 」 「金 融機関の人 な どの話 を 聞 く 。 」 な ど、第三者に 相談 す る こ と が大切 で す。 被害にあった後、 自宅の電話は 留守番電話に設定 し、 家族 で の 合い言葉を決めました。 皆 さ ん は 、被 害に遭う前に 対策を し て 、 大事なお金を 詐欺 グループに騙し取られない 様にして下さい。 四 夫婦で騙さ れ てしまった 夫 ( 八 〇 歳 ) 、 妻 ( 八 〇 歳 ) 私 は 夫 と 二人 暮 ら し を し て お り ま す 。子 供は 娘が 二人 と息 子 が 一人 で、 そ れ ぞ れ 所帯 を 持 って 別々に暮 らして い ます 。 振り込め詐欺につい て は 、 新聞やニュースで知っ て い ます。本当 で ない息子の 電 話 で 何故騙されるんだろ う ? と い つ も思っ て いましたし、私達が普段心掛けていることは、 こんな電話 が き た ら、息子に確認しよ う と決め て いたの で 、絶対騙 さ れ ない と 自 信 を 持 っ て いました。 ま た、今ま で 振 り込め詐欺の 電話 が家に か かっ てきた こ とは全くありま せん で し たし、 ま さか私 の 家に振り込め詐欺の電話がくる と は思っ て もみま せ ん で した。 ところ が 、遂 に息子 を 名乗る電 話 が 家 に かかっ て き た の で す。今思えば電話の内容の 中 で 、 「 あれちょっ と 変だな ?」と感じた と ころが二~三回ありました。 だけど、親 と し て 息子の 困 った状況 を何 とか助 け て あ げたい と 思 う 気持 ちが優先 した ので 、 お か し い と 思 っ た こ と を 自 分 で 打 ち 消 して し ま っ た ので す 。 昨年の夏、午前九時半 ころ 家の 電 話 が鳴りました。当日は、夫と一緒に い て 最初に 私 が電 話に出 ま した。 相 手は 「 オ レだけど 」 と 言ってきて た の で 、 私 は息子の名前 「○○?」 と 聞 いたと こ ろ 、 「そ う」と 言 ってき ま した。 そ の時、私は 息 子の声がい つ もと 違う し、
仕事 で 海 外に行って る は ず な の にと 、ち ょっと お かしいなと 思 いなが ら 「 ち ょ っ と 声 が 違う ね 。 」と 疑う 感 じ で 聞 い た ら 、 息 子 を 名 乗 る 相 手 は 「 昨 日 の夜 、冷 房 を かけ て 寝 た ら風邪を 引いて し まった 。 」と 言っ たの です 。 息 子 を 名乗る男は私が少し疑って い る と 感じ た ら し く 、 「 電 話 代わ って く れ 。 」 と 言 って き た ので 、夫 に電 話 を 代 わ り ま し た 。 息子を名 乗る男は、 「 仕事に行 くた め、タ ク シ ー に鞄を 忘 れて しまった。鞄の中には、 今 日 の取引 で 使う契約書類、一六〇〇万円の小切手 や 携帯電話 が 入 っていた。今、携帯 電話 を 借 り て 電話 し て い る 。 」 と言ったの で す。そ し て「 警察 や上司の 部長にも 鞄 を 無 く し たことを正直に話 す つ もり だ。 」と説明した の で す。 息子の 役 職は現 在 部 長 なのに 上司が部長 と いうことは、おかしいな と 感 じ ました が 、他の課の部 長か 先輩の部 長かな と思ったの で す。息子 を名乗る 男は、 い かに も非常事態 で ある か の よ う な口調だったの で、そ こ からは息子の役職につ い て あまり 深 く考 えません で し た。また、会社に 電話 し て 確 認しようと も 思っ たの で す が、会社 の同僚 に 知られて はいけ な いと 思ったので 、 電 話を し ま せ ん で し た 。 息子 を名乗る男は 「 鞄 の 中 に入っ て いた契 約 書類 と小 切手は今日 の 取引 で使う も の で 、 どうし て も今日中に お 金 を 用意し な ければならない。今、上司が今日の取 引 に必要 な お 金集 めに行 っ て て 、上 司も母親 にお 金を準 備 す る よう に 頼 んで い る 。お 父さんはどれ く らい出 せ る ? 」と 聞いてき たので 、 夫が「五 〇〇万円くらいなら」と答えたの で す。息 子 を 名乗 る男は 「 上司に相談す る。 」と言い一端 電 話 を 切 り ま し た 。 しば らく す る と ま た電話があ り 、 「 四〇〇万 円貸し て くれない か。 明日部長と一緒に 借用 書を 持 っ て 返 し に い く 。 」 と 言 っ て き た のです 。 私 は 、 職 場に迷 惑 をかけ て しまっ たお詫 び と し て お 寿司を 用 意して 待 っ て い る と 息 子を 名乗 る男に伝え た のです 。 夫は一人 で 車 を運転し て銀行に 行っ て 四 〇〇万 円 を用意しました 。 お 金 が用 意 で きた こ と を知 ら せ る た め 、 上司 を名乗 る 男性 に電話 し て知 ら せ ま し た 。 そ う した ら、 上 司 を名乗 る 部 長 が「今部 下が仕事 で近く を 回っ ている の で五~ 六 分 で 行 け るの で渡し て く だ さい。 」 と言った の で す。 この時 も 私達 は 、 息子 は海 外 で 仕 事 す るの が普 通な の に 、 近 くを 回 っ て い る部 下が い る な ん て 不 自然だ な と 思 い ま し た が 、 受 け取りに来 て くれる人 を待つため家の前で待っ て いました。待ってい る 間、振 り 込め詐 欺 で あるという 事 まで頭が回りません で した。しばら く す る と真面目で 人柄のよさそ う な男性が取りにき たの で 、 私 は 「ご迷 惑 をかけてすみません。 」と 言って お 金 を 渡して しま いま した 。 お金は 明 日返しに来る という こ とだったの で 、 翌 日 、 本 当 の息 子の携 帯 に電 話して 「 昨 日は大変だ っ たね。 」 と 聞 く と 息子は「そんなの知らないよ 。 」 と 答 え たの で 、 ここで 初 め て 騙された とわかり一気に力 が抜 けて しまいました。 今思 う と 、 私 達 は なん て浅は か だっんたん だ ろう とい う悔し い 気 持 ちと、 警 察に は犯 人を 捕 ま え て も ら い た い と 思 っ て い ます 。 そし て、犯人に対して言いたいことは、少し でも良 心 が あ れ ば 悪 か ら立 ち直 っ て 真 面 目 な 人間になってもらい た いというのが本音です 。 また、警察官から色々な手口、対応方法を教え て もらい大変勉強に な り ました。これ
からは、おか しいと 感 じ た ら、一 に 確 認、二 に確 認 を す る と い う 心 掛けや 、 日 頃 から振 り込 め 詐 欺 の 手口 の変 化 等 に 耳 を 傾 けて 気を つけ なけ れば い け な い んだな と 感じ ま し た 。 今で も寝て い る時に 四 〇 〇 万 円 のことを 思い 出し起 きて し ま うことが あり、決 して 忘れ るこ と は あ り ま せ ん 。 皆 さ ん の 自 宅 に も 今 日 詐 欺 グ ル ー プ か ら 電 話 が 来 る か も し れ ま せ ん 。 風 邪 を引いた と の 電話には十分注意し て く だ さい。他人 ご とだと 思 わず危機感 を 持 って く だ さ い 。 五 「人生最悪」の 一 日で した。 女性 七八 歳 午前一〇 時 こ ろ 、 自宅の電 話が 鳴 り ました。 い つ も は 相 手 の声 を 確 認して か ら電 話 に 出て い たので す が 、 そ の日 は、旅 行 に行って いた息子家族が一週 間 ぶりに帰宅す る予定 だ ったの で 直ぐに受話器 を 取 っ て し ま いまし た。すると男の声 で 「 電話 き た ?」 と聞かれ たの です 。電 話 口 の声は息子 と 孫に似 て い たの で 、 息子 と孫の 名 前 を 言 っ て 「 どっ ちなの ? 」 と 聞く と息 子の 名前 を名乗っ たの で 、 息子 からの電話なんだと信 じてしまいました。 私 は 「ど こ か ら の 電 話 を 待 って い る の ? 」 と 聞 く と 「 駅 の ト イ レで カ バ ン を 置き 引き さ れ てし まっ た。 携帯 電話 も 一 緒に 盗ま れ た か ら 、 今 、 会 社 の 携帯 から 電話 をし ている 。 警察 には自宅の電話 を 教えて あ るか ら、電話が 掛 かってき たら、これか ら言う番 号に電 話を して 欲 し い 。 」とす す り 泣 き を しなが ら 電 話 番 号 を 伝 えて き た のです 。 電話 を切っ て から 三〇 分くら い 経った と き、東京 駅の 遺失物係を名乗る 男 か ら「 息 子 さん のカバンが拾われているの で 、 息 子さんに取りに来 るよう、伝えて 下 さい。本人確 認のため、落 とした人 の名前や生年月日、あなたの 住 所 や家族につい て 答 えて下さ い。 」 と言 われ、カバンを返すのに必要 な ん だ と 思 い、 特 に 疑問 に感 じる こ と も な く 、 私 や 息
子の住所 、氏 名、生 年 月日、私が 一 人 暮らしで あ る ことや 私 の携 帯電 話番号など ま で も 聞かれ る ま ま に答 えて し ま っ た ので す 。 そして 、 私 は 男に 教え られ た番 号に 電 話 を 掛 け 、 東 京 駅 に カバンが 届いてい ることを 伝 え たの です 。男は「助かった ー、 これから急い で取りに 行くよ。 」 と 嬉 し そ う な声 で 言っ て い た の で 私 も「よ か ったね。 」 と ホッ と 胸 をなで下ろし ました。 とこ ろ が 男に 電話をしてから一 時 間 くらい経った とき「カバ ン を取りに行ったら五〇 〇万 円の小切手が無 く なっ て い た。お金 は今 日必要な んだけ ど 小 切 手は再発行 に 数日か かる からお金 を貸し て 欲し い。 」と泣 き ながらお金 を 無 心 する 電話 が 掛 かっ て き たの で す。 私は この時「 ちょっと 話 が おかしいな。 」と思っ たの ですが、上 司 を名乗 る 男が電話 を 代 わ り 「 息 子 さ ん は 仕 事 を よ くや って くれて い ます 。 た だ 、 今 日 ど う して も 五 〇 〇 万 円は支払わなくて は な ら ない 。と りあえ ず 私も 二二〇万円銀 行か ら下ろ し ました。今日 中にお金 を支払わないと息子さんは大 変 なこ と に なりま す 。明日にはお返し するの で 残 りの二八 〇万円の都合を付 けて 下さい。 」 と 強く言わ れたの で す。 私は「息 子 は今回の 失敗 で会 社 を クビ に な る か もしれない。 」 と 思い込み 、半ば押 し切 られる感 じ で 二八〇 万円を貸す 約 束をして し ま っ た のです 。 上司 を名乗る男は「最 近、銀行 で は 大金 をす ぐに 引 き 下 ろ せない の で 、 車 を 購入 する と 言 うと い い で す よ。 」と アド バ イ スを して き ま し た 。もう こ の 時は詐欺 グ ル ープ の 巧 妙 な 罠に掛 か っ て しま い、 完全 に操 られ ている状態 でした 。 私は急 い で 銀 行に 行 っ てお 金 を 下 ろ す と 、男に電話 を 掛 け たの です。男は「 ○ ○ 駅ま で来て 欲 しい。 」 「 近 くの コンビニま で 移動し て 欲しい。 」 な どと、 次 々と指示を出し、 私はその通 り に動き ま し た 。 そ して 、 午 後二 時二 〇 分 ころ 、道 路 上 で 声 を 掛 け て き た 男 に大切なお 金 を 渡 して しまっ た の で す。 今 回 、 被 害 に 遭って し まった理 由は 「電 話なか っ た ? 」など と 突然 電 話 口 で 言われ た ため、無意識の う ちに息子の名前 を 言ってしまった こ とです。 自 分 が振り込め 詐欺の被 害 に 遭 う と 思っ ている人 は少 ない と思いま すが、 一 度息 子 だ と信 用して し まうと 、 東京駅 の 職 員 を名 乗る男や 息子 の上司を名 乗 る男の言う こ と も 完 全に 鵜呑 みにして し ま い、質 問 に 答 え、言わ れた とお りにお金を 下 ろ し 、渡して しま う のだということ が 被 害 に遭って 初 め て 分 かり 、振り込 め詐欺 は 誰 も が被 害者にな り得る 恐ろしい犯罪だと 感じ ました。 今 は 自分 の愚かさを反省し 辛 い 思いを し て い ますが 、 騙されたお金は戻っ て き ま せん。 皆さんは振り込め詐欺に 遭 わないために「掛 けてき た 電話の 本 人に必ず電話確認 をす る。 」 「 一人 で解決 し ない。 」 「お 金が 絡む話に は乗ら な い。 」よ うに し て く だ さい。
六 一人 暮 ら し の 私 を 騙 す なん て 女性 ○○歳 振り込 め 詐欺の犯 人 に お 金を 手 渡 した 時、 最初の電 話が あって か ら 、 一 時 間 し か経っ ていません でした。 昨 年 四 月 中 旬 の午 後 四 時三 五分 ころ 、 そ ろ そ ろ 夕 ご 飯 の準備を しようと して い る と 、 自宅 の電 話が鳴 っ た の です。 電 話に出ると 、 若い男の声 で 「もしもし、オレだけど」 と 話し かけ てき た の で す 。 そ の声は孫 の声 に似て い たので 「 ○ ○ な の ?」と 孫の名前を 言 う と 「そ うだよ。 ○○だよ。 」 と答えたの で 、孫からの電話 だ と信じてしま ったの で す。 この ときは 一 ~二分雑談 を し て 電話 を切りま した 。 電 話 を 切っ てから二 ~三 分する と 、 また 男から 電 話があり 「実は 今 の仕 事を しなが ら 会 社 のお金を 上 手 く遣 り繰りして 、 浄 水器を購入し て 売 っ て いたんだけど 、その こ と が 会社にバレてしまいクビに なるかもし れない。 会 社 にす ぐ一 〇〇万円を 返 さな いと いけないから貸してもらえないかなあ 。 」 と言っ て き た の で す。普段、孫は 両 親の ことをパパ、ママ と 呼 ん で いるのに 電話 では、 お父さ ん 、お母さ ん と 言っ てい たの で 「 おか しいな」 と は 思ったの ですが、孫 か らの 電 話 と 信 じ ていたの でお 金 を 貸す ことにし たの です。 男 は 「 お ばあ ち ゃ んの 家の 近く ま で △ △ 課 長 に 取 り に 行 っ ても らう から 直 接 渡し て欲 しい。課長は 事情を 知 らない の で 現 金と は言わな いで 書類だと 言って 。 郵 便 局 の 窓口は も う 閉まっ て るし、ATMももうす ぐ閉まる時間だから で 急 い でね 。 」 と言っ て 電話 を 切った の で す 。 この時の時刻 は 、 郵 便 局 が 閉 ま る 直 前の 午後五時 こ ろ だったの で、慌 て て 近 く に ある 郵便局のAT Mに行き 、 二 回に分けて 九 〇万 円を引き 下ろ し、来 月 旅 行 に行くために自 宅に置い て あ った一〇万円 を足し て 一〇〇万円を用意したの で す。 午後五 時 半過ぎにまた男 か ら電 話 が あっ て 「 課長 がおば あ ち ゃ んの家の 近くま で 来 て い る から、 家 を出 て右 に曲 がった駐 車場 で待 っ て て欲 し い 。 」 と言 われ、 現 金 と 雑 誌 を 封筒に入 れて 書類に見せかけ 、 駐車場に持って 行 った の で す。 そして 、 駐車場の前 で 五分 くらい待っ て いると 、 フラ フ ラ と男が一 人で 歩いて来て 「 △ △で す 。 ○ ○ さ ん に 頼 ま れ た 書 類を 取り に来 まし た。 」と 話しかけてき た の です 。こ の 時「課長 が取り に 来 る と言っていた のに、こ の男の歩き 方 は会社員っぽくない し 、服装 もだ らしがない し 、本 当に課長な の かな ?」と 課 長ら しくな い 雰 囲 気に何と もいえない 違和 感を 感じた の で 、 お金を 渡 す の が心 配にな り まし た。 だけど、男 を 疑 う 気持ちよりも「孫を何 とか助 け てあげ た い。 」 と いう気持 ちの方 が 強 か ったの で 、一〇〇 万円の入 った封筒を渡し て しま ったの で す。 翌日、孫 が 仕 事 休 み で 自 宅 に い たの でお 金 を 渡 し た話 を す る と 「 そ れは オ レ オレ詐 欺 だ よ 」と 言 わ れ 、 振り 込め詐欺 に引 っ掛か っ て し まったこと に 気付いた の で す。 アー 、 やっぱりあ の 男は偽物 の課長だ った んだと 後 悔したり、 悔 しさに や り切れなく な りまし
た。 私は、旅行が大好きで 、毎月、日本 全国を あ ち こ ち 旅 行 し て い たのです が、 騙されて からは精神的に疲 れ、また 、お金も節 約 し な く て は な ら な いの で 、 旅行に 行 くこ とも な く な り、 誰とも話をしたく な く なって塞ぎ込ん で しまいました。 私は 振り 込め 詐 欺 の手口 を 知 っ ていたに もかか わ らず、引っ掛かっ てしま い ま し た 。 この 犯罪 は人の 良 心を 逆手に 取 って いる の で 、また電 話が 掛かってきて 犯人 と 話 をして しまったら被害に 遭っ てしまう と思 い、固定電話 を解約し、携帯電話のみに しま した 。 皆さんも被害に 遭 わないように電話は留守番電話に設定し、相手 が 誰なの か 分かっ て から 受話 器 を 取る よ う に し て、 被害に 遭 わ な いよ うにし て く だ さ い 。 七 警察官 と 言った か ら信用 し たのに! ~ もう 誰 も 信 用 でき な く な っ た ~ 女性 八〇歳 私は、突然刑 事 さんからの電話 で 「あなたの 口 座が振り込め詐欺 に使 われ てい ます 。 」 と 言 わ れ た の で、 そ の 電 話 を全 面的 に 信 用 し て し ま い ま し た 。 そ し て、 家 に 来た 銀 行 協 会の 人に キャ ッシ ュ カ ー ド を渡 し て し ま い お 金 を 下 ろ さ れ てしま い ま し た 。 皆さん は 、 警 察 か ら電話 が 来たらその 言 葉 を 信用 しま すか? 私の 苦 い 経 験 をお話 し し ま すの で、 警察 官 を 騙る詐欺に遭わないよ うに注意し て いた だけ れ ば と 思 い ま す 。 昨年、あと二週間 で新し い 年 を 迎 え る日のお昼こ ろ、自宅の電話が鳴りま し た。 電 話 に出 て み る と 相手は、私の名前 を 言 っ て から「こちらは○○警察署の 者 です。自 分の身 分 は振り込め詐欺対策室の 一 班の班 長 の××巡査 で す。あなたに とっ てとても大 事 な 事 で す か ら 良 く聞い て ください。あなたの口座が ど う や ら 詐欺 の 者 達に悪用され て いる様 です 。あなたの口座が 使われてい る からキャッシュカードを 取 り替えないとえら い こ とに なり ま す 。銀行 協 会 で 全 国 の 銀 行の 手 続 き を 出来るよ うに なっ ている の で、 △ △ と いう者から そ ち ら に電話させます。△ △か ら電話が あっ たら、あな た の口座が振り
込め詐欺 に利用され た ことと、今もっているカ ー ド を 指 紋 登録したい の で 取 り替え て く ださいと必ず言って く ださい 。 」 と 連 絡 してきたの で す。 私は 警察 からの 電 話 な の で 、その 言 葉 を 一〇 〇パ ーセ ント信用しまし た 。 だ っ て そ う じ ゃ あ り せ ん か 。 警察や市役所 職員が嘘を つ くはずがないと思 ってい る のです か ら。 その後、一〇分 く らいし て 銀行 協会の△△から電話があ り ました。 銀行協会 の △ △は 、 「 口座にお金はいくらありますか。私の部 下 の □□ という者が近 くに行って い ます ので 一五分 か 二 〇 分くらいで 家 に着 く と 思います。 そ の者にあなた名 義のカードを渡して く ださい。 カードは何枚お持ちで すか ?暗 証番号を教え て く だ さ い。 新しい番 号は何番にしま す か ? カー ドを 渡したら必ず受領証を受け 取って く だ さ い。明 日、必ず お 届 け に 行 きま す。 」 と 言 っ て き たの で、 私 は 2 枚 の キ ャ ッ シ ュ カ ー ド の 暗証 番号を 教 えてし ま った の で す 。 それか ら 三〇分くらいし て □□と い う 男 の人が来て 、 私はキャ ッシュ カ ードを二枚渡 し て しま いま した 。そ の時 、□ □は 受取証 を 置 い てい きまし た 。 私はキャッシュカ ードを渡した翌朝、 「 昨日 のこと は 本 当 かし ら?」と 少し心 配 にな った の で 、○○ 警 察署に××と いう 警察官が 本当にいるか問い合わせたら、そのよ う な 警察官はおらず、振り込め詐欺 対策室は ないと 言 われました。振り込め詐欺の被 害に遭 っ て キャッシュカ ード二枚 を 騙 しとられたのが、ここで よ うや く 分 かったの です 。 そし て、キャッシュカ ードを 渡 した日に、約六〇万のお金が引 き 出 され ていることが 分かり ま し た 。全額下ろ さ れたわけで は あ り ませんが、警察 に 確認 の電 話 を 入れて 、 キ ャッシュカードの使用 を 止 め て もらい ま した。もし、警察 に連絡が遅れたら お金を 全 部 下ろ さ れ た か も知 れな いと 思う と 腰 が 抜 け る 思 い がし まし た 。 下ろ さ れ て し まっ た約 六 〇 万円 は、 私 に と っ て 大 事な お 金 で す が 、 い つ まで も 悔 しさ や自分を 責め てもいけないと思い 、 ち ょ うど 室内の リ フォーム を 終 え た ばかりなの で 、 こ の 騙された お金を こ のリフォー ム に使 ったと 思 う よ う に 早く忘 れ る よ う に し ま した。 振り込 め 詐欺について は、交番 の広 報紙が 月 一 回 、 回 覧板で 来 て い るの で 、 その記 事 を読 ん だ りテ レビな ど で知 っ て いま す。 少し前に は、最寄りの交 番 の 警 察官が来 て く れ て 、振り込め詐欺の話 を し て 注意 する よう声をかけて い ただき ま し た 。 私も振り込め詐 欺 なん かに騙されないと自信 を持っていま したし、今ま で、息子 を騙 った 電話 なん かも全くあり ません で した。 私 は 、貯蓄が 十分 にある わ けで はありませ ん し、少 し ばか りの貯蓄 と年金 で 生きて 行 かなけ れ ば な り ま せ ん 。 もう二度 と振 り込 め詐欺に騙され る わけ には いき ません。私は、今回の苦い経験から 振り込め詐欺の予 防 対策として次 の こと に気をつけていき ま す 。 ○ 警察や市 役所か ら 電話があって も 、 金銭に係わ る こと は簡単に信 用 しない。相 手 が 言 っ て き た こ とに 対 し て、 本 当 の 警 察 や 市 役 所 に 必 ず 確 認 の 電 話 を 入 れ る 。 ○ 警察官や 銀行協会を騙 る犯人の話は、本当に親切で 何 も疑いを持たせない言 い 方をしてき ま すが 、実は 極 悪 の グループで あ る こ とを 知って お く。
○ 息子 からの 電 話 で も、金銭に 係 わる ことは息子の 今ま で の 携帯電話に必ず 電 話 をかけて 確認す る 。 ○ 私 の 家 に は、 詐欺グ ル ープから の電話なんかこ な いと は思わない。 いつか、電 話が かか って く る と 思 った 方が 良い。 どうか 、 皆さんも警察官 や 銀行 協会を 騙 る振り込め詐欺 の 被害にあわないように注意 して く だ さ い 。 八 早く警察に連絡し て 良 かった 女性 七五 歳 私は 、 「 市 役 所の健 康 保険課です ! 」の 一言 で 完 全に信用し て し ま い ま した。 私は振 り 込 め 詐欺 につい て は、新聞やニュー スで関心を も っ て いる 方 だ と思いま す。 過 去 に も 同 じ よ う な 電 話が あ っ た の で 今 回で 二 回 目と な り ます 。 一回 目の 電話 は、孫 を 騙っ て「△△ だ け ど 。 」 と 言 っ てきま し た 。 孫 は 普 段 私の こ と 「おば あ ちゃ ん 。 」 と い う ので 、 こ の 時 点で おか しいと 感 じ ま し た し、声 も 違って い た ので す ぐ 見 破 るこ と が でき ま し た 。 また、私が現在入会し ている サ ークルの女性 会 で も、 こ の 電話の 前 日に オレオレ詐 欺 の こ とが話題になっ て い て 、注意し ていたの で防げたの だ と思いま す。 今 回 被害にあったのは 還付 金詐欺 でした。昨 年、一二月二〇 日 の午前 一 一時頃、 「□ □市役所 です 。 」 という電話があり完全に信用し てしま っ た こ とが始 ま り で す。私が電 話に出た時、始めは相手は無言 で何も言わなかったの で、 「は い。 」 と 言ったら 相手の男 性は名前は言い ま せんでしたが「 □ □市 役 所 健 康 保 険 課です 。 ○○さんですよ ね ?前に 書類を 送 って る ん です けど 、振り込 み用紙が入って ま せ ん で し たか ?期限は一一 月末な んで す が 。 」 と 言 って き ま し た ので 、 私 は 「 確 認 して み ま す 。 」と 言 っ て す ぐ に 電 話 を 切 ろうと し たところ 、男 性は「 ち ょっと待って ください。 あ な た の携 帯電 話番号を 教えて
く だ さい 。 」 と言ってき ま した 。 そ して 「還付金 と し て 二 万七一五〇円が返っ て き ま す 。 」 と言われ たので 、 私 は 思いがけずお金が返って く る 、 嬉しいと思いました。こ の 時、完 全に男性の話を信用し て し まっ て い るので 、 お金が返っ て くる と い うことだけ が 頭に残 って し ま い ま し た 。 相手の男性は「A銀行 の B 支店 に行って ください 。 」 と 銀 行を 指定し て きて 、 「 二〇分 以内 に行け ま す か ? 」 と言ってき た の で す。 何 で そんな に 急がせ る の ? ち ょ っと おかし いな と は 思いました 。 それか ら 「キャッ シュカードと 携帯電 話 を 持 っ て A銀行 に 行って 着 いたら電 話く ださ い。 」と言われました。私が A 銀行に着いた時 、 ATMの 前には 客 が並 ん で いた の で す が、少しする と客 がい なく なり 私 一 人 に なり ました 。 そ う した ら、 タイミ ン グ良 く 相 手 の男 性から 電 話がか か ってき ま し た 。 電 話 の内容は 「 ○ ○さん、今A銀行にいま す か? 五〇万円く ら い残金が な け れば返金 できない。 」 等 と 相手の男性はボ ソ ボソ 言っ て ま したが、 今思 う と通帳に は いくら入 っ てい るのか 確 か め たか ったんだと思いました。 A TM で 操 作す る中で一 番おかしいと思 っ た の が 私の 銀行 に 振 り 込 ま な け れ ば な ら な いの に 、 私の 取 引 の な い 銀 行 名 の ボ タ ン を 押す よう 指 示 して き た ので お か し い な と 感 じ まし た。 ま た 、私 の銀 行に入金す る のに何で 私 が 操作 して るんだろ うと 、 段 々 不 安にな っ てき ました。ATMの操作で は 色々 数字を指示されていた と 思 い ま すが 、不安に なりながら もお金が返って く ると思っ て い たの で 、 指示された と おりボタ ンを押してしまいました 。 AT Mの操 作 が 終 わ る と A TMから 私のキ ャ ッシ ュ カ ード と明細書が 出 てきたの で確 認したところ 、 私 の口座から一〇 〇万 円弱 ほど 送金されて い た の で す 。 こ こで 初めて 「 や ら れ た!」 と 思ったの です。先ほ ど ATM で 私 一 人 に なった時 、あまりにも タイミ ン グ 良く 私の携帯電話に相手から電話がかかっ て きて いるの で 、私は見 張られ て い る の か な と 急 に怖 くな り、直 ぐ に自宅 に 戻 り まし た。 そして 、 家に着くな り 警 察 に還付 金 詐欺に 遭ったことを 電話しました。 警察 で は 送金したお金をストップし て く れて 、元の口座 に 全額返金す る こと が で き ま した。 早 く気付いて 警 察に対応し て もらい助かりました。 今 回 のことで 、還 付 金 詐欺 の対策として次 の ことを 行 い た いと 考えてい ま す 。 ○ 今 の 電話は、相手の 電 話番号が表示しないの で 、 電 話 番号を表示 す る電話 機 に換える。 ○ 電話番号を表示しない(非通知)電話には絶対 出ない。 ○ 非通知の電話は、振り込め詐欺 や 還 付金詐欺等の怪しい電話 と 思 っ て 良 い。 ○ 私の 家 に 連 絡 し た いの な ら 、 身 分 ( 電話 番 号 ) を 明ら かに し な さ い 。 ○ 市役所か らの還付 金手続き( 入 金を受け ること ) は、 絶対、ATMでできな いこ とを 知っておく。 皆 さ んは 、自分の家 に 還付 金の詐欺グ ル ープから電 話 がか かって 来 ることはないと は 思わない で く だ さ い。 市役所か らお金に関す ることを言 っ て き たら 、必ず本当の市役所 の担当課に電話し て 確 認し て く ださい。そうすれば還付金詐欺は必ず防げます!
九 振り 込め詐 欺 絶対許 せ ません ! ~ 犯人、捕 まえて も らい まし た ! ~ 女性 五九歳 私 は 、 高 齢者から 大金を騙しと る と いう振 り 込め詐欺の犯人 を 絶 対 に 許すこと は で き ない といつも 思っ ていま す 。 とこ ろで、 私 の 家 は 自 営業 でし て夫 をは じめ 息 子 達は 現場 に 行 っ て いる の で 、事 務 は 私が 担 当 し て い ま す 。 家の電 話 には、仕 事 や ら家族への電話がたくさんかかってきて、 私が電話対応しています。我が家は大家族 で 賑やかな 方 で す 。 おかし な 内容の電話 が あ れば、私が夕食の 時 な ど に 「今 日、こんな電話があったんだ よ 。 」 等 と 話題に し ていま す。 振 り 込め詐欺 の電話は、以前から何度も家にかかってきて おり、息子の声 と 全然違っ ていたので 、 その都度、見破ることが で き ま した。そし て 、 「 この 次電話 が あった ら 警 察に通報しよ う 。 」 と 待っていたのです。遂に、昨 年 一一月 末 の 午 前一一時 二五分頃に 振り込め詐欺の犯人から電話がかかってき ま した。 その 男は「母 ち ゃ ん 、 も し もし、俺 だ け ど。 」 と 非 通 知 で 電話 をかけ て き ま した 。 男は 「大 事 な 書類が 入 った鞄を落とし て しまった。財布 と 携帯も 入 っていたんだ。交 番に 届け 出 し て あ るか ら警察 の 忘れ 物セン タ ーか ら電 話が 入るか も しれない。 」 と 言 っ て電話 を 切りま し た 。 私は「来 た 来た。 」 と 思 い、警 察 に直ぐに電話をしました。 す る と 、 午後一一 時四五 分頃、また自宅に電 話 が架かっ てきて 「 鞄の中には 、 七〇〇万円の 小 切 手 が 入っ ていた んだ 。 上 司や 上司 の 奥 さ ん も 金 策 に 動いて い るんだ よ ねー !い く ら か 用 意で き な いかな ー? 」 と 言 っ て き たの で 、 「 う ~ん 、一 五 〇 万円 くら い な ら で きる か な ー。 」 と 言 っ て や りま し た 。私 は こ の 時 点で 完 全 に 嘘 を 見 破って い て 、 息子で も な い こ の 犯 人 の た めに、 お 金 を用意 す る気 は毛 頭ありま せん でした 。警 察に 通報 後、 直ぐに 刑 事 さ ん が 駆 け つ け て く れた の で、頼も し い し 、心強いと感 じまし た 。 す る と午 後〇時 二 三分頃、ま た 息子 を装 う男性 か ら電話 が あり 、 「 今、 上 司 と一 緒に いるんだ。 ち ょっ と代 わ る ね。 」と言い、上 司を 装う男性が電話に出ました。上司を 装 う 男 性 は 、 「 五〇 〇万円は 私 の 妻が 用意し ま した。二〇〇万円足りない の で す が お母さ んに用意 してもら うのは 一 五〇万円 で構いま せん 。午後三時ま で に息子さん と 、 そ ち ら に伺 い ま す の で 用 意して お いて くだ さい 。 」 と 言 ってき ま したが、私は、 「 上司 の声は息 子 を 名乗っ て いる男の 声 より若い感 じ がする し 、上 司っ て 感 じではないなー。 」 と 思い ながらも、お金を用 意 す る ことを 伝 え ま した。 この 振り 込め詐 欺 の 犯 人 達 は、 何度 も様 子伺いの 電話 があり、 「 今、 家に いる の 一 人 ? 」 と家族がいるの か 確認 する電話もかかってき ました 。 し ば らく する と 、 「部 下の ○○ と いう 者 が 近 く を 回 って い る ので 取 り に行か せ ます 。 」 と 電 話が あり 、 更 に「お 金 を 取 り
に行 っ た ○ ○ が 家 が 分 か ら な い ので 、 △ △小 学 校 の前 まで 来て 欲 し い 。 」と 連絡 して き ました 。 これが 、 振 り 込め詐欺 の手口か。う まく考えたものだなと騙された ふ り をし て △ △小 学校 に行き ま した。 そ して、 お 金を受け 取り に来た○ ○に会っ て 話 を し た後、 刑 事さん が捕まえて く れ ま した。 振り込め詐欺を防 ぐ方 法と し て は ○ 可能 で あ れば 自宅の固 定電 話は、ナン バ ー デ ィスプレイ で 非通 知拒否に設定 した方 が 安 全 です。 ○ 非通知 で 架かっ て くる電話は、 オレオレ詐欺の電話 か、 ろく でも ない営業の 電話 と思った方 が よいと思いま す。 ○ おかしいと思った電話は、必ず息子 や孫に確認して ください。もし、電話に 出 な か っ たら 会社に確 認す る等して くだ さい 。 ○ お金に 関 する電話 は、ま ず 落 ち 着 い て 、 詐 欺 だ と 思っ て く ださ い。 ○ 普段から 家族 間 で 振り 込め 詐欺 を話題 に した り 、 電話が 来 た時 の 合 い 言 葉 を 決め る な ど工 夫 し てく ださい 。 ○ 私の経験 ですが、息子 を騙る男 が外 で電話 を か け ている と 言っ ているのに 、 自動車の音や外の雑音が一 切聞こえない どころ か 、どこかの部屋の 中で イ ス の 動 く 音や 周りで 小 声で 何か言って い るよ うな 声も聞こえ る 時もあります。気持 ちを落 ち 着か せれ ば、 不自 然な様 子 が 分 かり ま す 。 以上 の こ と を 常 に 頭 に 入れて お け ば 必ず見破 ること が 出 来 る と 思い ま す 。 私は警察に協力し て 、 オレオレ 詐欺 の犯人を捕 ま えて もらい ま した。今後も警察に協 力して い き た いと 考えて い ます 。
終わ り に 「振り込め詐欺被 害 者 の声」 を 発 刊 す る に 当 たり、八人の振り込め詐欺被害者及び一 人 の 振り込め詐欺の現金受取役の犯人検挙に協力し て く れた協力者のご理解 を 得 て イ ン タビュー を さ せて い た だ き まし た。 振り 込め 詐欺の被害者 全員に 対 す る 調査 結果で は あり ませ んが、 八 人の被害者 に 共通 する事 項 は ○ 真 面 目な 方ば か り で 他 人を 疑うこ と が 余 りな く 、 逆 に 信 用 す る 気持ち が 強い 。 ○ 振り込め詐欺に対し て 、私は騙されないと自信を持っ て い る。 ○ 息子 など身内 を 助 け た い一心で行動し て いる 。 ○ 被害にあった八人の う ち 、 七人 が家族に相談 することなく 一 人 で 判 断し、お金 を 渡 し た り、 AT M コ ーナ ーで 相手 の指示ど おり AT Mを 操 作 し た 。 ○ お金を 取 られ た被害はも と より、 精 神 的 な被 害も受けて い る。 でありまし た 。 振り込め詐欺グループの子 や 孫 等を 名乗る騙しの内容は ● 「 オ レだ よ!」と言って 、 電 話 に出た母親等から息子(孫)の名 前 を先に言わ せて 、 「 そ う だよ。××だ よ。 」と言うこともあ る。 ● カ バ ン 忘 れ( 盗難 ) を口実 に、 携帯 電話 、小切手 、現 金が盗 ま れ た 。 ● 今使って い る 携帯電 話 は 、 上司 (会 社、レン タル 等)の電話を 使って い るから 電話 番号 をメ モし て。 ● 上司 がい くらか負担して く れ る が 、 自分 の責任だから お金を 用 意して 欲 しい。 ● お金が 用 意 で きたら取りに行く と 言 って 、最後には取りに行 け なく なったから 信頼の で き る △△に行かせるので 、 お金 と 分 からないように忘れ物とし て 渡 し て 欲しい。 ● 親や祖母 を 災 い の 渦中に巻 き 込 ん で 、冷 静 な 判断をさせない。 ● ATMで 医療費等の還付金の手続 き が で きる。 ということです。 電話の相手が この「 キ ーワ ード 」 を 使ったら、振り込め詐 欺や還付金詐欺 の 電話 だ と 考えて 間 違い あり ませ ん。 本年 に入り、一 月早々からカバン 遺 失を 口実にした詐欺や 還付金 詐 欺が県内 で 多 発し ていま す 。 この 卑 劣 な振 り 込 め 詐 欺 の 被 害 を 防 止 す る に は 、 高 齢 者の 方 は 勿 論 の こ と 、 家 族 の 皆 さん や地域 ぐ る み 、社 会全 体 で 振り 込め 詐 欺 に 関 心 を 持 っ ていた だ き、 振り 込め 詐 欺 グ ルー プ か ら電 話が 来 た 段 階 で 、 直ち に 見 抜き シャ ット アウ ト し て い ただ くこと が 大切だ と考え て おりま す 。 こ の 「振り込 め詐欺被害者 の声 」が、 千 葉県民、関 係 団体 等の皆様にと って 、振り込 め詐欺 防 止 に 対す るご 理解と 関 心を 深 め る一 助と な れ ば 幸 いで す 。 平 成 二十六年 二月