OddsParkClub
vol.42
2016. 7
～9
2016. 7
～9
岩手競馬特集
ジ
ョッ
キーインタビ
ュ
ー
坂口裕一 騎手
Graded Dirt Races
7/ 6 スパーキングレディーカップ JpnⅢ（川崎） 7/13 ジャパンダートダービー JpnⅠ（大井） 7/18 マーキュリーカップ JpnⅢ（盛岡） 8/11 ブリーダーズゴールドカップ JpnⅢ（門別） 8/16 クラスターカップ JpnⅢ（盛岡） 8/18 サマーチャンピオン JpnⅢ（佐賀） 9/15 オーバルスプリント JpnⅢ（浦和） 9/19 レディスプレリュード JpnⅡ（大井） 9/22 東京盃 JpnⅡ（大井） 9/28 日本テレビ盃 JpnⅡ（船橋）
地方競馬応援隊
岩手競馬
岩手競馬
競馬の魅力は、芋づる式に興味が広がっ ていくところにある。びっくりするほど盛 り上がった 5 月 16 日の盛岡競馬場で、私 は確信した。“菜七子フィーバー ”は、地 方競馬の魅力を芋づる式に広めている。 午前11時30分、JR盛岡駅の8番乗り場 から無料バスに乗り込む。街を抜け山を登 り、出発から30分後。スカッと視界が開 けて、豪奢な建物——オーロパークこと盛 岡競馬場が、こつぜんと姿を現す。大きな リュックを背負った、初めて訪れると思し き人が息をのむ気配を感じつつ、入場門を くぐってパドックへ直行する。 パドックは平日の月曜日の第 3 レース （C2級）にもかかわらず、「グレードレー スだっけ!?」と思えるほどの人垣。だが盛 岡のパドックは見やすいから無問題。藤田 菜七子騎手（JRA）が現れると、みんな一 斉にカメラやスマホを構えた。 菜七子騎手は、いきなり好勝負を演じ た。アタマ差の2着。ゴール前の歓声は、 まるで南部杯。接戦を制した高松亮騎手は ファイトあふれる騎乗が身上の好漢だが、 この日ばかりは「空気読め（笑）」といじら れまくった。 水沢競馬場の調整ルームには木馬があ る。厩務員さんの結婚式の余興で使われた 三角木馬（！）を高松騎手が譲り受け、鞍 を乗っけた逸品だ。「上手くなりたい！」 という情熱の結晶に、高松騎手のみならず 岩手ジョッキーズの多くが跨り、騎乗フォ ームのチェック等に活用している。 接戦の興奮さめやらぬなか、菜七子騎手 がスタンド前に登場。紹介セレモニーを兼 ねたトークショーが行われた。MCは岩手 競馬の応援団長・ふじポンで、菜七子騎手 に花束を渡すのは岩手競馬の紅一点・鈴木 麻優騎手。“ まゆゆ ” こと麻優騎手は宮城 県気仙沼市の出身で、中学校を卒業する直 前に被災して自宅が全壊。一度は騎手にな るという目標を失いかけたが、家族の励ま しで夢を取り戻し、岩手競馬では8人目の 女性騎手として奮闘中の20歳だ。可愛く て天然でお笑い系な麻優騎手は、「私もフ ィーバーに便乗します♪」と言って笑う。 そして第5レース、佐藤雅彦厩舎のビュ レットライナーに注目が集まる。同馬はな んと、「父サンデーサイレンス」な14歳の 男馬。最近もビュンビュン先行して馬券に 絡んでいる。この日は菜七子騎手とコンビ を組んで4着。「14歳とは思えないほど元 気で、馬体にも張りがあった。すごく乗り やすくて、『さすがこの産駒だな』と思い ました」と、18歳の菜七子騎手は言う。 屋台村を覗くと、長蛇の列ができてい る。菜七子騎手を一目見ようとやってきた 人達が、オーロパーク名物のジャンボ焼き 鳥に舌鼓を打ち、父サンデーな14歳馬に 舌を巻き、地方競馬で唯一の芝レースに興 奮し、「高松って騎手の追いっぷりは熱い な〜」とか、「まゆゆも可愛いね！」など と話しているのを盗み聞きして、私はニヤ リとほくそ笑んだ。オーロパークでニヤリ
井上オークス （いのうえオークス） 流浪の旅打ち競馬ライター。 『優駿』『スポニチ』『うまレ ター』等に寄稿。グリーン チャンネルの岩手競馬情報 番組『ｉちゃんねる』、奥州エ フエム『水沢競馬場○○な 話』、ＩＢＣラジオ『岩手競馬 クロス』等に出演。 盛岡でも菜七子フィーバー。ふじポン（左）、麻優騎手（右）と 倒的に強い。このレースでも 14 年のエト ワールドロゼが 2 番、15 年のエムティサ ラも 1 番と、勝ち馬はともに内枠に入っ ていた。エトワールドロゼは、4 歳にな った昨年、読売レディス杯で 09 年アウロ ラプラネット以来となる地元馬優勝を成 し遂げている。 ホッカイドウ競馬の2歳路線では、6月 30日の栄冠賞を皮切りに、牡馬・牝馬の 混合重賞が6レース、牝馬限定重賞が5レ ース実施される。昨年はそのうち8レース を角川秀樹厩舎の所属馬が制した。このレ ースは、フルールカップ、リリーカップか ら続く牝馬限定重賞の第 3 弾。12 年のカ イカヨソウ（ブリーダーズゴールドジュニ アカップ）、13年のノットオーソリティ（栄 冠賞）、14年のステファニーラン（リリー カップ）、15年のタイニーダンサー（栄冠 賞）と、重賞勝ちがあった馬が4年連続で 制している。昨年のタイニーダンサーは、 その後、エーデルワイス賞JpnⅢ、北海道 2歳優駿JpnⅢも勝ち、「NARグランプリ 2015」2歳最優秀牝馬に選出されている。 金沢で唯一の 3 歳牝馬限定重賞。2014 年のこのレース創設により、2 歳の金沢 プリンセスカップ、金沢シンデレラカッ プ（今年新設）、3 歳以上の読売レディス 杯と、金沢所属の牝馬にとって、世代別 の目標レースが整備されることになった。 金沢 1300m は、スタートして 150m ほど で 1 コーナーに入るため、内枠の馬が圧 1999年（第1回）から2004年までは、 特別戦（準重賞）として実施。「グランダ ム・ジャパン（GDJ）2016」2 歳シーズ ンの第 1 戦で、同シリーズに組み込まれ た10年以降は地方全国交流で争われてい る。兵庫の 2 歳世代で最初の重賞でもあ り、10年の竹村達也騎手＆リジョウクラ ウン、11年の大柿一真騎手＆アスカリー ブル、14年の小谷周平騎手＆トーコーヴ ィーナスは、人馬ともこのレースで重賞初 制覇を達成した。13、15年は田中淳司調 教師（北海道）＆ 川原正一騎手のコンビが 勝利。13年の勝ち馬カクシアジは、その 後、重賞で2勝を追加し、GDJ2歳シーズ ン優勝を果たしている。Pickup!!
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ピックアップピックアップ 第16回フローラルカップ 9月21日（水） 2歳牝馬 門別1600m 第3回加賀友禅賞 8月14日（日） 3歳牝馬 金沢1300m 第18回園田プリンセスカップ 9月21日（水） 2歳牝馬 園田1400m 2015年加賀友禅賞 エムティサラ 写真●石川県競馬事業局 2015年フローラルカップ タイニーダンサー 写真●写真のトライ写真●○○○○ 場番号 門別 06# 場番号 門別 06# 場番号 帯広03# 場番号 帯広03# ●10年目を迎えたばんえい十勝 5月1日に、ばんえい十勝では、春の重 賞第1弾・ばんえい十勝オッズパーク杯 が行われ、6歳の牡馬オレノココロが1分 42秒2（曇・馬場水分2.6％）の好タイム で1着。2年連続での優勝に輝いた。 今年で10回目となるばんえい十勝オッ ズパーク杯だが、ばんえいが帯広市単独 開催となった初年度に生まれたレースで、 ばんえい十勝の歴史ともいえる重賞とな っている。それまでは旭川市を中心に、岩 見沢、帯広、北見の4市で開催されるばん えい市営競馬であった。存廃問題が起こ り帯広以外の3市が廃止を決めたが、帯広 1市が存続を決め単独開催が決定した。 ●今季も素質馬揃いの角川＆田中淳厩舎 執筆時点で、4 月 20 日の今季開幕か ら早くも1カ月が経過した門別競馬・グ ランシャリオナイター開催。今季は昨年 の発売実績を約 4 億円上回る積極予算 を組んだことで計画達成へのハードル は近年になく高くなっているのだが、6 月1日（4回2日目）終了時点で前年比 123.99％をキープ。金額ベースでも、 前年を7億1千万円ほど上回る状況で推 移している。今後、番組の中核を担う「2 歳馬」が安定的に回転し始めれば、レー ス数＆出走頭数の確保も楽になるし、 JRA函館2歳ステークスGⅢを皮切りに 各地の交流重賞等への参戦も始まり「北 の馬産地競馬の魅力」をさらに強く、全 写真●ひだか応援隊 写真●ばんえい十勝 ちばん心配されたのが単調な馬場であっ たが、それも雨の日のスピード競馬、晴 れた日の力の競馬と、自然の力も味方に 付けた。 単独開催となって10年、今は競馬新聞 の替わりに、携帯カメラで記念写真を撮 る観光客や家族連れも多い競馬場となっ た。 文●小寺雄司 ド（既に死没）の忘れ形見イーグルパス を筆頭に、サマーダイアリー、ピンクド ッグウッド、ローズジュレップらの評価 が高い。もちろん、この2厩舎以外でも 注目の勝ちっぷりを見せた新馬は少なく なく、中でも社台ファーム生産・育成の クロフネ産駒ミルグラシアス（堂山芳則 厩舎）は伸びしろも大きそう。早い時期 から重賞で活躍を見せそうだ。 また3歳戦線は、開幕前から「三冠な るか」と注目集めた昨年の北海道2歳優 駿JpnⅢ 2着馬スティールキングが危な げなく北斗盃、北海優駿（ダービー）を 連勝。2010年クラキンコ以来6年ぶり、 史上5頭目の「三冠馬」誕生に王手をか けた。話題に事欠かない2016ホッカイ ドウ競馬。小誌が手元に届く頃には、日 に日に盛り上がりが増していることだろ う。是非ご注目いただきたい。 文●ひだか応援隊 しかし、砂の深い旭川、 真夏日の中での岩見沢、 ゴールに向かい登り傾斜 の北見コースと、各馬場 に微妙な変化をつけたコ ースから、時計の速い帯 広コースで年間を通して 行われるのである。存続 が決まり、ほっとした反 面、関係者の誰にも、ファンに「飽きられ る」という懸念があった。 しかし、ばんえい十勝開幕前にファン 参加でスタンドの壁を塗り替え、早朝の 調教見学やバックヤードツアーなどの 数々のイベントで盛り上がり、イルミネ ーション輝くナイター競馬も実施。番組 的にも5キロ刻みのハンデとなり、それ まで以上に迫力あるレースになった。い 国に発信できる状況となっていく。例年 同様、初夏以降からシーズン終盤にか け、着実に全国のファン層のハートをつ かんでいく熱いレースシーンが展開され ることだろう。 その主軸「2歳戦線」は今季も、角川 秀樹厩舎と田中淳司厩舎からのデビュー 馬が相次いで新馬勝ちを決めており、6 月末以降から徐々に増えていく重賞戦線 でも主役を張れそうな素質馬がそれぞれ 五指には収まらない。角川厩舎では4月 20日オープニングデーのJRA認定スー パーフレッシュチャレンジIを快勝した バンドオンザランを筆頭に、ラブミーフ ァルコン、リシュリュー、スーパーステ ションらが執筆時点での特注馬。函館2 歳ステークス「6年連続出走」が懸かる 田中淳司厩舎では、新種牡馬サマーバー 5月1日 ばんえい十勝オッズパーク杯 オレノココロ 3月20日 ばんえい記念 フジダイビクトリー ●ばんえい競馬重賞勝ち馬一覧 2016年3月～ 2016年5月 日付 レース名（条件） 距離 勝ち馬名（性齢） 騎手名 所属・調教師名 3/6 イレネー記念（3歳） 200 フウジンライデン（牡3） 安部憲二 ばんえい・岩本利春 3/13 ポプラ賞（4歳・5歳） 200 センゴクエース（牡4） 鈴木恵介 ばんえい・槻舘重人 3/20 ばんえい記念（4歳以上） 200 フジダイビクトリー（牡8） 松田道明 ばんえい・金山明彦 5/1 ばんえい十勝オッズパーク杯（4歳以上） 200 オレノココロ（牡6） 阿部武臣 ばんえい・槻舘重人 ●ホッカイドウ競馬重賞勝ち馬一覧 2016年3月～ 2016年5月 日付 レース名（条件） 距離 勝ち馬名（性齢） 騎手名 所属・調教師名 4/20 北斗盃（3歳） 1600 スティールキング（牡3） 桑村真明 北海道・角川秀樹 4/28 コスモバルク記念（3歳以上） 1800 ウルトラカイザー（牡8） 井上俊彦 北海道・林 和弘 5/24 ヒダカソウカップ（3歳以上牝） 1600 ジュエルクイーン（牝4） 伊藤千尋 北海道・田中正二 5/25 赤レンガ記念（3歳以上） 2000 オヤコダカ（牡4） 石川 倭 北海道・米川 昇 5/31 北海優駿（ダービー）（3歳） 2000 スティールキング（牡3） 桑村真明 北海道・角川秀樹 5月31日 北海優駿（ダービー） スティールキング
場番号 盛岡11・水沢12# 場番号 盛岡11・水沢12# 場番号 41#場番号 41# 場番号 41# ス中心のローテーションが組まれるだろ う。 ●芝の大物ブレイズアトレイル 今年は大物と呼ばれる実績馬の転入が 目立つが、中ではブレイズアトレイルが 転入初戦のOROターフ特別（盛岡芝 1700メートル）を5馬身差で楽勝した。 ダートの調教では手応えがひと息だった が、終わってみれば「モノが違う」という 結果で村上実調教師も一安心という表 情。当面はせきれい賞やOROカップと いった盛岡の芝路線を走る予定だが、そ の後も芝レースを求めてJRAへ挑戦す るプランが早くも聞こえている。 文●深田桂一（ケイシュウニュース） 写真●石川県競馬事業局 写真●岩手県競馬組合 成長に期待を寄せる。バーバリライオン 以外にも2歳重賞を勝っているブライト エンプレスやグランスーリールなどの3 歳有力馬を多く管理しており、短い距離 ばかり選ぶと、4頭出しとなった今回の 北日本新聞杯のようにレースが被ること になってしまう。「1600 メートルまで ならいい勝負できるはず」と、今後は遠 征も視野に入れてローテーションを選択 する考えだ。 文●中部地方競馬記者クラブ ●年度代表馬タイタン好発進 2年連続岩手年度代表馬となったナム ラタイタンが元気だ。シーズン初戦とな った赤松杯はラブバレット、コミュニテ ィ、ライズラインといったタイトルホル ダーが顔を揃える豪華メンバーとなった が、これらを一蹴。今年から岩手競馬の 重賞に格がつき、「M1」初戦となったシ アンモア記念には、北海道から昨年の道 営記念を勝ったグランプリブラッドが遠 征し「年度代表馬対決」となったが、アッ サリと逃げ切り。坂口裕一騎手は戦前ど ちらも逃げにこだわる様子ではなかった が、好枠を得たことで無理のない戦法を 選んだ。シアンモア記念の勝ち時計は、 ●一冠制覇バーバリさらに成長期待 金沢3歳重賞の一冠目「北日本新聞杯」 は、冬場の遠征で力を付けたメンバーや 中央や南関東からの転入馬が集まり、昨 年の2歳重賞とは大きく変わった顔ぶれ となった。 混戦ムードの中で逃げ切ったのはバー バリライオンだった。JRAから移籍して きて無キズの3連勝で初タイトルを手に した。金田一昌調教師によれば、道営で デビューさせて早めに金沢へもってくる 予定だったが、JRA認定新馬戦から後続 を8馬身も引き離したスピードから芝コ ースも試したくなり中央へ移籍。しかし 500万下では通用せず今春から金沢にや ってきた。中央では苦戦したが金沢のレ ベルでは役者が違い、転入初戦からいき なり後続を大差引き離す圧逃劇を演じる と、続く2戦目も手綱を抑えたままで2 着に4馬身差をつけて快勝。1番人気に 推された北日本新聞杯では1700メート ルへの距離延長がどうかと思われたが、 最後まで先頭を譲ることなく危なげなく 押し切った。 2着に2馬身半差つける快勝劇に見え たが田知弘久騎手はどこか浮かない表 情。「間違いなく力は今の金沢3歳の中 でトップだけど……」と評価しながらも 「レースになると前にいる馬をムキにな って交わそうとするところがある。これ では2番手からの追走は難しい。さらに 距離が延びてどうか」と心配していた。 金田一昌調教師も「もう少し精神面で 大人にならないといけない」と気性面の やや時計を要する馬場状態ながら1分 38秒4。最後の200メートルは流したが、 1400メートルの通過が1分24秒4で、 これは2002年の駒ヶ岳賞でトーヨーリ ンカーンがトキオパーフェクトとのマッ チレースで叩き出したレコードタイム1 分23秒6と同等の価値がある。村上昌 幸調教師への取材は、最近はナムラタイ タンの話よりも、遠征馬や転入馬を含ん だライバル陣営の話題に終始することが 多くなったが、それだけ陣営は馬の状態 に自信を持っているということなのだろ う。ナムラタイタンは例年通り夏場は無 理をしない方針で、秋以降も「M1」レー 日付 レース名（条件） 距離 勝ち馬名（性齢） 騎手名 所属・調教師名 4/18 金沢スプリングカップ（4歳以上） 1900 グルームアイランド（牡5） 吉原寛人 金沢・高橋俊之 5/22 北日本新聞杯（3歳） 1700 バーバリライオン（牡3） 田知弘久 金沢・金田一昌 ●金沢競馬重賞勝ち馬一覧 2016年3月～ 2016年5月 5月22日 北日本新聞杯 バーバリライオン 5月8日 シアンモア記念 ナムラタイタン 4月18日 金沢スプリングカップ グルームアイランド ●岩手競馬重賞勝ち馬一覧 2016年3月～ 2016年5月 日付 レース名（条件） 距離 勝ち馬名（性齢） 騎手名 所属・調教師名 4/2 スプリングカップ（3歳） 水沢1600 エンパイアペガサス（牡3）村上 忍 岩手・佐藤祐司 4/3 あやめ賞（3歳牝） 水沢1400 ディックカントウ（牝3） 山本政聡 岩手・櫻田浩樹 4/10 赤松杯（OP） 水沢1600 ナムラタイタン（牡10） 坂口裕一 岩手・村上昌幸 4/24 留守杯日高賞（3歳牝） 水沢1600 サプライズハッピー（牝3） 山本聡哉 岩手・櫻田康二 5/1 やまびこ賞（3歳） 盛岡1800 エンパイアペガサス（牡3）村上 忍 岩手・佐藤祐司 5/8 シアンモア記念（OP） 盛岡1600 ナムラタイタン（牡10） 坂口裕一 岩手・村上昌幸 5/15 はまなす賞（3歳） 盛岡芝1600 サンエイゴールド（牡3） 山本聡哉 岩手・瀬戸幸一 5/22 あすなろ賞（OP） 盛岡1800 コミュニティ（牡6） 山本政聡 岩手・櫻田康二 5/29 サファイア賞（3歳） 盛岡芝2400 サンエイゴールド（牡3） 山本聡哉 岩手・瀬戸幸一
場番号 42# 場番号 42# 場番号 43#場番号 43# 場番号 43# 写真●岐阜県地方競馬組合 写真●愛知県競馬組合、斎藤修 ップスターとなっていることだろう。 また、カツゲキキトキトは新春ペガサ スカップで、木之前葵騎手にうれしいプ レゼントを贈った。好位から危なげなく 伸び切り、名古屋のアイドルに「重賞初 タイトル」をもたらした。「注文通り乗 ったし、やっとジョッキーらしくなって きたな」とは師匠の錦見勇夫調教師。今 後のさらなる成長を促進させる1レース になったはずだ。 さらに 4 月 19 日の第 6 レースでも初 めてが達成された。新人・加藤聡一騎手 がデビュー戦を見事逃げ切り、うれしい 初騎乗を「初勝利」で飾った。名古屋で は1985年4月17日の神野治美騎手（引 ●「初めて」尽くしの春競馬 名古屋の春は「初めて」がなにかにつ けてキーワードだった。かきつばた記念 JpnⅢでは、M. デムーロ騎手の好判断 と好プレーに導かれた中央馬ノボバカラ が、鮮やか差し切りの「重賞初勝利」で、 新星誕生をアピールした。 そして、なんと言っても馬の主役は3 歳馬カツゲキキトキトだ。スプリングカ ップを豪快に抜け出し8馬身差Vで「初 重賞」を射止めると、新春ペガサスカッ プ、新緑賞に駿蹄賞も完ぺき勝利で重賞 4連勝に成功。この号が出る時には結果 は出ているが、東海ダービーもド派手に 飾って、若大将の代名詞がふさわしいト 退）以来、久々の快挙でもあった。その 後も順調に勝ち星を伸ばし、約1カ月間 で二桁勝利の11勝（48戦・5月22日現 在）をマークして奮闘中だ。 夏競馬もワクワク、そしてドキドキす る「初めて」が楽しみだ 文●中部地方競馬記者クラブ ●春のメイン、オグリキャップ記念 春シーンのメインレースはオグリキャ ップ記念。笠松一番の長丁場2500メー トルの距離で争われる重賞に、全国から スタミナ自慢が集まり、熱戦が繰り広げ られた。レースは単勝1番人気の金沢の グルームアイランドが危なげない走りで 難なく抜け出し、重賞4勝目を飾って見 せた。 力、勢いが違っていた。これで20戦 17勝。自慢の鋭い決め脚を笠松ファン にも披露した。1月の報知オールスター カップを一気の差し切り劇。南関東地区 のツワモノたちをねじ伏せた決め脚はス ケールが違った。 「枠順もよかったね。かぶされること なく、いつでも動けるように外につけら れたから」。吉原寛人騎手が涼しい顔で 振り返ったように、スタートから好位外 の 4、5 番手で流れと機をうかがった。 2周目に入り、大井のアウトジェネラル が先行態勢に入ると、サッと2番手へと 上昇。そして最終3コーナーで競り落と して先頭に立つと、直線では3連覇を狙 った高知のリワードレブロンとの競り合 いもしのいで、マラソン重賞を仕留めて みせた。 「ゆくゆくは中央馬を負かしたい」と 高橋俊之調教師が目を細める快勝劇。金 沢の成長著しい5歳馬の動向は今後も目 が離せない。 ●過熱する騎手リーディング争い 騎手に目を移せば、今年は例年以上に リーディング争いが激しい。年頭は2年 連続トップの吉井友彦騎手が絶好発進し たが、ベテラン東川公則騎手が気を吐い て2月に逆転成功。3月後半開催には佐 藤友則騎手が9勝の超固め勝ちを成し遂 げ、5月22日現在（地方競馬全場）、東 川騎手57勝、佐藤騎手55勝、吉井騎手 45勝とトップ争いはヒートアップ。さ らに躍進する藤原幹生騎手も42勝で続 き、ベテラン向山牧騎手も40勝で射程 圏内で予断を許さない。笠松ナンバーワ ンのジョッキー争いは今年も年末まで続 きそうだ。 文●中部地方競馬記者クラブ 3月17日 新春ペガサスカップ カツゲキキトキト 3月31日 若草賞 クラトイトイトイ ●名古屋競馬重賞勝ち馬一覧 2016年3月～ 2016年5月 日付 レース名（条件） 距離 勝ち馬名（性齢） 騎手名 所属・調教師名 3/3 スプリングカップ（3歳） 1600 カツゲキキトキト（牡3） 大畑雅章 名古屋・錦見勇夫 3/17 名古屋大賞典JpnⅢ（4歳以上） 1900 アウォーディー（牡6） 武 豊 JRA・松永幹夫 3/17 新春ペガサスカップ（3歳） 1600 カツゲキキトキト（牡3） 木之前葵 名古屋・錦見勇夫 3/31 若草賞（3歳牝） 1400 クラトイトイトイ（牝3） 石崎 駿 船橋・矢野義幸 4/8 東海桜花賞（4歳以上） 1400 マルトクスパート（牡6） 赤岡修次 兵庫・田中範雄 4/19 東海クイーンカップ（3歳牝） 1600 クラトイトイトイ（牝3） 石崎 駿 船橋・矢野義幸 5/3 かきつばた記念JpnⅢ（4歳以上） 1400 ノボバカラ（牡4） M.デムーロ JRA・天間昭一 5/4 駿蹄賞（3歳） 1800 カツゲキキトキト（牡3） 大畑雅章 名古屋・錦見勇夫 4月28日 オグリキャップ記念 グルームアイランド 4月1日 新緑賞 カツゲキキトキト ●笠松競馬重賞勝ち馬一覧 2016年3月～ 2016年5月 日付 レース名（条件） 距離 勝ち馬名（性齢） 騎手名 所属・調教師名 4/1 新緑賞（3歳） 1600 カツゲキキトキト（牡3） 木之前葵 名古屋・錦見勇夫 4/28 オグリキャップ記念（4歳以上） 2500 グルームアイランド（牡5） 吉原寛人 金沢・高橋俊之
場番号 55# 場番号 55# 場番号 園田51・姫路52# 場番号 園田51・姫路52# 2歳王者がなかなか勝てないジンクスが あったが、難なく撃ち破ってみせた。同 馬は北海道でデビューし 2 戦目で初勝 利。その後は8戦して勝てなかったが、 高知転入後に一気に素質が開花した。世 代トップクラスの一頭として、今後の3 歳重賞戦線でも注目を集めるだろう。 文●風間恒一（中島競馬号） ころはなかった」と田中学騎手。スロー に落として、上がり 3 ハロン 39 秒 4 の レース最速時計をマーク。直線を向いて 2番手以下を引き離した。今年初戦の新 春賞で2着、3連覇を狙った3月の佐賀・ はがくれ大賞典で3着に惜敗したウサを 晴らすような圧勝劇だった。園田競馬で は夏にハンデ重賞の摂津盃（8月12日） があり、名古屋・名港盃（7 月 18 日）、 金沢・イヌワシ賞（9月6日）と使って、 「最終目標は園田金盃（12月1日）です」 （橋本忠明調教師）。兵庫大賞典で2、3 着を争ったアクロマティック、バズーカ も同じようなローテーションになりそう だ。 ほか、JRA1000万クラスから転入後、 オープン2勝を含むなど4連勝タガノギ ャラクシーは笠松・サマーカップ（7月 13日）、佐賀・サマーチャンピオンJpnⅢ （8月18日）への遠征を予定している。 騎手の話題では、5 月 12 日に、田中 学騎手が地方通算 3165 勝目をマーク。 父であるレジェンド田中道夫調教師が騎 手時代にマークした通算勝ち星を、長男 が追い越した。 文●池永博省（大阪日刊スポーツ） ●エーシンクリアーが春の王者に ゴールデンウイーク・シリーズ最終日 の5月5日に行われた園田競馬の“天皇 賞・春”「兵庫大賞典」は思い切った先 行策に出たエーシンクリアーが制覇。ア タマ差で2着を争うアクロマティック、 バズーカに9馬身差をつけ、2歳時から 5年連続重賞優勝の7勝目をマークした。 逃げると思われたトウケイロイヤルのス タートがひと息の一方で、エーシンクリ アーが鋭い飛び出しを見せて主導権を奪 い、3コーナー手前では折り合いをつけ た。「先頭に立つと遊ぶクセがあるので 気合いを入れて馬が集中力を抜けないよ うに注意して乗った。ゴールまで追うと 写真●高知県競馬組合 写真●兵庫県競馬組合 5月5日 兵庫大賞典 エーシンクリアー 4月7日 菊水賞 シュエット ●ニシノファイター魂の逃げ切り！ 5月4日に行われた第7回福永洋一記 念は、高知での重賞勝ち馬 3 頭を含む 10頭立て。サクラシャイニーやエプソ ムアーロンの回避は残念だったが、それ でも豪華メンバーが揃った一戦となっ た。そのなかで見事な逃げ切り勝ちを演 じたのが単勝6番人気のニシノファイタ ー。マイル戦の大外枠から抜群のスター トダッシュを決めると、鞍上の中西達也 騎手は迷いなくハナへ。勝負所から2着 マイネルハルカゼに激しくプレッシャー をかけられたが、そこから非凡な勝負根 性を発揮し、クビ差凌いでゴールに飛び 込んだ。同馬は高知移籍後、7戦目での 重賞初制覇。県外を含めると通算4度目 の重賞制覇となった。ハナに立てずにリ ズムを欠いた時には脆さを見せるが、自 分のペースで運べた時の強さは特筆も の。その形を大一番で作った中西騎手の 覚悟が勝利へと繋がった事も忘れてはな らないだろう。人馬共々、アッパレな福 永洋一記念だった。 ●3歳三冠戦線のスタート！ 5月22日に行われた第20回黒潮皐月 賞を勝ったのはブラックビューティ。人 気は赤岡修次騎手騎乗で3連勝中だった セイエスパーニャに譲ったが、レースで は好位追走から逃げた同馬をキッチリと 捕えての完勝。2歳王者の貫禄を示した。 鞍上の中西達也騎手は同レース6勝目。 ●兵庫競馬重賞勝ち馬一覧 2016年3月～ 2016年5月 日付 レース名（条件） 距離 勝ち馬名（性齢） 騎手名 所属・調教師名 3/3 六甲盃（4歳以上） 園田2400 ベルライン（牝6） 丸野勝虎 名古屋・角田輝也 4/7 菊水賞（3歳） 園田1700 シュエット（牝3） 笹田知宏 兵庫・新子雅司 5/4 兵庫チャンピオンシップJpnⅡ（3歳） 園田1870 ケイティブレイブ（牡3） 川原正一 JRA・目野哲也 5/5 兵庫大賞典（4歳以上） 園田1870 エーシンクリアー（牡6） 田中 学 兵庫・橋本忠明 5/19 のじぎく賞（3歳牝） 園田1700 ディアマルコ（牝3） 佐原秀泰 高知・那俄性哲也 ●高知競馬重賞勝ち馬一覧 2016年3月～ 2016年5月 日付 レース名（条件） 距離 勝ち馬名（性齢） 騎手名 所属・調教師名 3/15 黒船賞JpnⅢ（4歳以上） 1400 ダノンレジェンド（牡6） M.デムーロ JRA・村山 明 3/21 土佐春花賞（3歳） 1300 キモンクラブ（セン3） 赤岡修次 高知・田中 守 3/27 御厨人窟賞（4歳以上） 1400 マウンテンダイヤ（牡8） 岡村卓弥 高知・炭田健二 4/10 二十四万石賞（4歳以上） 1900 メイショウツチヤマ（牡9） 赤岡修次 高知・松木啓助 5/4 福永洋一記念（4歳以上） 1600 ニシノファイター（牡7） 中西達也 高知・炭田健二 5/22 黒潮皐月賞（3歳） 1400 ブラックビューティ（牡3） 中西達也 高知・炭田健二 5月22日 黒潮皐月賞 ブラックビューティ 5月4日 福永洋一記念 ニシノファイター
場番号 61# 場番号 61# 写真●佐賀県競馬組合 ●7年ぶりに牝馬が栄城賞制覇 九州ダービー栄城賞は、花吹雪賞、 ル・プランタン賞の 3 歳牝馬 S1 重賞 2 勝のドンプリムローズが勝利。スタート で出遅れながらもすぐに位置取りを上げ ハナを奪い、3コーナーで後続を突き放 して2着のオダツには4馬身差を付けた が、それ以上の力の差を感じさせる圧勝 で、昨年9月の佐賀転入後の成績を8戦 7勝としてこの世代の頂点に立った。牝 馬が栄城賞を勝利したのは、2009年の ギオンゴールド以来。同馬もその年の3 歳世代で抜けた存在で、古馬となっても 活躍していた。ドンプリムローズは夏場 は休養となりそうだが、秋以降の大舞台 でのさらなる飛躍が期待されるところ だ。 ●九州産の注目馬コウユーサムライ JRA1600 万条件から大井 2 戦を経て 3 月に転入してきたコウユーサムライ が、松浦川賞、高千穂峰賞と、1400メ ートルの S2 重賞を 2 連勝している。吉 野ヶ里記念（7月24日）でも有力馬の一 角を担いそうだが、同馬は九州産で、夏 の最大目標は霧島賞（8月18日）だろう。 昨年の霧島賞はコウユーサムライと同じ 九日俊光厩舎から、コウユーヒーローが 出走し3着だったが、コウユーサムライ は同馬よりも短距離適性が高く、 08年 （1月）のナセ以来となる佐賀勢の霧島賞 制覇に、大きな期待がかかるところだ。 文●上妻輝行 5月29日 九州ダービー栄城賞 ドンプリムローズ ●佐賀競馬重賞勝ち馬一覧 2016年3月～ 2016年5月 日付 レース名（条件） 距離 勝ち馬名（性齢） 騎手名 所属・調教師名 3/5 黒髪山賞（3歳以上） 1800 コスモポッポ（牡4） 竹吉 徹 佐賀・山田義人 3/6 春望賞（3歳以上） 1400 テイエムチカラ（牡6） 山口 勲 佐賀・吉田 昭 3/12 古伊万里賞（3歳） 1800 オダツ（牝3） 山口 勲 佐賀・東 眞市 3/13 はがくれ大賞典（3歳以上） 2000 サウスウインド（セン5） 赤岡修次 兵庫・山口浩幸 3/19 すみれ賞（3歳以上） 1400 テイエムチカラ（牡6） 山口 勲 佐賀・吉田 昭 3/20 松浦川賞（3歳以上） 1400 コウユーサムライ（牡7） 山口 勲 佐賀・九日俊光 3/26 佐賀弥生賞（3歳以上） 1800 シンゲツ（牡5） 兒島真二 佐賀・高田豊治 4/2 英彦山賞（3歳以上） 1400 カシノボルト（牡5） 真島正徳 佐賀・真島元徳 4/3 佐賀桜花賞（3歳） 1750 スイシン（牝3） 鮫島克也 佐賀・三小田幸人 4/9 錦江湾賞（3歳以上） 1750 エッフェル（牡6） 田中直人 佐賀・中野 博 4/10 ル・プランタン賞（3歳牝） 1800 ドンプリムローズ（牝3） 真島正徳 佐賀・真島元徳 4/16 六角川賞（3歳以上） 2000 キングプライド（牡4） 鮫島克也 佐賀・土井道隆 4/23 由布岳賞（3歳以上） 1400 イッセイイチダイ（牡4） 山口 勲 佐賀・東 眞市 4/30 高千穂峰賞（3歳以上） 1400 コウユーサムライ（牡7） 山口 勲 佐賀・九日俊光 5/1 尾鈴山賞（3歳以上） 1750 キングプライド（牡4） 鮫島克也 佐賀・土井道隆 5/7 佐賀皐月賞（3歳以上） 1800 シンゲツ（牡5） 山口 勲 佐賀・高田豊治 5/14 阿蘇山賞（3歳以上） 1750 キングプライド（牡4） 鮫島克也 佐賀・土井道隆 5/21 初夏賞（3歳） 1800 スラッシュ（牡3） 真島正徳 佐賀・真島元徳 5/28 九千部山賞（3歳以上） 1400 テイエムチカラ（牡6） 田中 純 佐賀・坂井孝義 5/29 九州ダービー栄城賞（3歳） 2000 ドンプリムローズ（牝3） 真島正徳 佐賀・真島元徳 ばんえい競馬 順位 氏名 騎乗回数 1着 2着 3着 勝率（％） 連対率（％） 収得賞金（円） 1 鈴木恵介 269 63 30 28 23.4 34.6 13,836,000 2 西 謙一 381 52 51 60 13.6 27.0 8,066,000 3 藤本 匠 354 43 51 55 12.1 26.6 8,112,000 ホッカイドウ競馬 順位 氏名 騎乗回数 1着 2着 3着 勝率（％） 連対率（％） 収得賞金（円） 1 石川 倭 77 15 14 6 19.5 37.7 11,079,000 2 桑村真明 65 13 10 10 20.0 35.4 15,357,000 3 五十嵐冬樹 75 11 8 9 14.7 25.3 6,818,000 岩手競馬 順位 氏名 騎乗回数 1着 2着 3着 勝率（％） 連対率（％） 収得賞金（円） 1 村上 忍 282 67 46 32 23.8 40.1 18,295,000 2 山本聡哉 263 52 38 43 19.8 34.2 22,988,000 3 山本政聡 265 40 29 35 15.1 26.0 15,694,000 金沢競馬 順位 氏名 騎乗回数 1着 2着 3着 勝率（％） 連対率（％） 収得賞金（円） 1 藤田弘治 149 30 30 16 20.1 40.3 8,985,000 2 中島龍也 165 29 21 14 17.6 30.3 8,275,000 3 田知弘久 115 27 11 17 23.5 33.0 10,744,000 笠松競馬 順位 氏名 騎乗回数 1着 2着 3着 勝率（％） 連対率（％） 収得賞金（円） 1 佐藤友則 236 55 46 30 23.3 42.8 17,008,000 2 東川公則 208 50 26 33 24.0 36.5 15,729,000 3 吉井友彦 236 43 48 40 18.2 38.6 12,376,000 名古屋競馬 順位 氏名 騎乗回数 1着 2着 3着 勝率（％） 連対率（％） 収得賞金（円） 1 丸野勝虎 302 79 37 43 26.2 38.4 21,891,500 2 今井貴大 308 59 56 49 19.2 37.3 21,279,000 3 戸部尚実 241 48 27 29 19.9 31.1 13,886,000 兵庫競馬 順位 氏名 騎乗回数 1着 2着 3着 勝率（％） 連対率（％） 収得賞金（円） 1 下原 理 475 102 79 58 21.5 38.1 66,303,000 2 川原正一 461 96 58 53 20.8 33.4 88,092,000 3 吉村智洋 525 85 64 63 16.2 28.4 52,616,000 高知競馬 順位 氏名 騎乗回数 1着 2着 3着 勝率（％） 連対率（％） 収得賞金（円） 1 永森大智 335 95 64 47 28.4 47.5 22,821,000 2 赤岡修次 314 93 69 51 29.6 51.6 21,301,000 3 宮川 実 284 47 35 30 16.5 28.9 9,816,000 佐賀競馬 順位 氏名 騎乗回数 1着 2着 3着 勝率（％） 連対率（％） 収得賞金（円） 1 山口 勲 300 93 63 29 31.0 52.0 24,740,500 2 鮫島克也 187 44 30 30 23.5 39.6 15,268,500 3 田中 純 286 40 43 33 14.0 29.0 11,806,000
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競馬場別
騎手リーディング
（2016年1月1日～ 5月30日） ※2016年5月現在の所属者のみ坂口裕一騎手は、岩手の古馬戦線のトッ プに立つナムラタイタンの主戦騎手。 緊張 感があるなかでも充実の日々を送っている。 坂口裕一騎手の父は、川崎競馬で厩務員 をしていた。 その父が亡くなったことで、母の実家で ある岩手に引っ越してきました。もともと 競馬関係の仕事には興味がなくて、だから いったんは普通の高校に入ったくらい。で も高校に入ってすぐのころに、父の担当馬 のレースを競馬場で見たとき、この世界も いいのかなあと思えてきたんです。 その思いから、川崎市民だったころに騎手 試験にチャレンジした。 小児ぜんそくの持病があって、10 歳くら いのときに入院したことがあります。その発 作が騎手試験ときに出てきてしまって、持 久走で不合格になってしまいました。 しかし次の試験には合格。そのときはすで に岩手県に引っ越しており、岩手所属にする ことも決めていたそうだ。 最初は水沢の厩舎に住んでいたのです が、ほとんど治っていたぜんそくがまた出て きたんです。それで医者に診てもらったら 「環境を変えなさい」と言われました。やは り厩舎はわらの粉とか、細かいほこりがいっ ぱいありますからね。だから1 年目が終わっ た冬の休催期間に車の免許をとって、自宅 から通うことにしたら良くなりました。 そして2010年からは成績が上昇。その年 はひまわり賞をコンゴウプリンセスで制した。 そのちょっとくらい前から、自厩舎の馬 にたくさん乗せてもらえるようになりまし た。そのころから、どうやって調教したら 馬が良くなるのかと考えるようになりまし たね。それまではレース後に騎乗した騎手 から課題があると言われても、具体的に分 からないことがよくありました。それが実 戦でも乗せてもらえることで、攻め馬との リンクがとれるようになったように感じま す。コンゴウプリンセスは追い切りをする と歩様が悪くなるタイプ。気で走るような ところがありましたから、脚元には注意し ていました。 そして2013 年には初の年間 100 勝超え （105勝）を果たした。 あの年は、厩舎に下級条件で数多く勝て る馬が何頭もいたからですね。その翌年に ナムラタイタンが来て、どんな馬だろうと 楽しみにして乗ってみたら、ヤル気はない し足は上がらないし、踏み込みもイマイチ で……。馬場に出して促してもスピードが 出ないので、2歳馬と併せていたくらいで す。あのときのタイタンは、水沢競馬場を 牧場だと勘違いしていたんでしょうね。 でもそのあと、レースに向けての追い切 りをしたら、半マイルで50秒を切る時計 を出したんです。体が大きくてスピード感 があるわけではないのにその時計。初めて の感覚でした。でも南部杯のスタートで落 馬した馬ですから、移籍初戦の赤松杯で は、ゲートに細心の注意を払いました。無 事に出られたら2番手からでもいいかなと 思っていたんですが、結果はあっさりでし たね。3コーナーでは他の馬の脚音が聞こ えてこなくなりました。 水沢競馬場の上級条件での大差勝ちは、 なかなかないこと。赤松杯に続いて盛岡のシ アンモア記念でも大差勝ちをおさめた。 結果としてはそうなんですが、返し馬の ときに牝馬を追い抜こうとするとブレーキ をかけるし、レースでもあまりまじめに走 ってくれませんでした。基本的には走るこ とに対して前向きなのですが、ときどき気 を抜く面がありますね。並ばれれば抜かさ せないんですが、一気に来られると……。 それが、2014年の桐花賞で2着になった 原因らしい。 その前の北上川大賞典で、逃げたモズに 残られそうになって、それで桐花賞では早 めに仕掛けるようにという指示でした。そ うしたら、モズを競り落としたときにタイ タンが気を抜いて、コミュニティに一気に 交わされてしまったんです。 ナムラタイタンはその後、茨城県で休養。 2015年も快進撃を続けた。 でも初戦の赤松杯ではゴール前で脚元に 違和感があって、それで放牧に出したんで すが、戻ってきたら気が抜けたような感じ になっていたんですよ。だから復帰戦（岩 鷲賞）は半信半疑でしたが、しっかり頑張 ってくれました。 岩手を代表する馬の主戦騎手としてのプレ ッシャーにも打ち克っている坂口騎手だが、 悩みを抱えていた時期もあったそうだ。 1年目に18勝して「岩手で新人がこんな に勝ったのは村上（忍）さん以来だ」なん て言われたんですよ。でも2年目は成績が ぜんぜん上がっていかなくて。どうやって 改善していけばいいのか、頭ではわかって いてもなかなか思うようにいかなくて、悪 循環になっていました。 転機が来たのは3年目ですね。その年は 厩舎がリーディングを獲ったんですが、僕 は2回入院していて、正味半年くらいしか 乗っていなかったんです。でもそこで、気 持ち的に一歩引いたところから、自分が乗 っていた馬でほかの人が勝つ映像を見てい ると、思い当たるところがあったんです。 僕は3年目まで制裁を受けたことがなか ったんですが、逆に言うと攻める競馬をし ないから制裁対象になっていなかったんで すよ。そういう乗りかたが「坂口は消極的 だ」とほかの騎手に思われて、ナメられて いたように思えたんです。それからは力が 劣る馬に乗ったときでも、少しくらいは見 せ場を作ろうと考えるようになりました。 一度当たった壁を乗り越えた騎手は強い。 2016 年もナムラタイタンは年明け初戦の赤 松杯を人気に応えて快勝した。 馬主さんは自宅の近所のかたで、子供の ときから知っている人。なんというか、親 戚のおじさんみたいな感じです。ウチの厩 舎にもたくさん馬を預けてくださっている んですが、僕がデビューしたころは全然乗 せてくれませんでした。そういう経緯があ るので、逆に気を抜けません。今はレース についていろいろと文句も言われています が、言われなくなったらおしまいですから ね。そうならないように頑張っていきたい と思っています。 ナムラタイタンは続くシアンモア記念も快 勝。夏は休養に充て、秋はビッグタイトルを 狙っていく予定だ。 坂口騎手もリーディン グ上位を目指していく意欲は十分。その人 馬のさらなる活躍に期待していきたい。
坂口裕一
（岩手） さかぐち ゆういち 1983年5月6日生まれ おうし座 A型 神奈川県出身 村上昌幸厩舎 初騎乗／2003年4月19日 地方通算成績／6,051戦569勝 重賞勝ち鞍／シアンモア記念2回、桐花賞、一 條記念みちのく大賞典、北上川大賞典、ひまわ り賞、OROカップ、赤松杯3回など18勝 服色／胴黄・黒縦じま、そで黒・黄二本輪 ※2016年5月23日現在 今シーズンも赤松杯から好発進のナムラタイタン 取材・文●浅野靖典 写真●岩手県競馬組合☆
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スプリント路線が充実
2016年は現在の盛岡競馬場がオープン してから21年目のシーズン。岩手競馬を 長きにわたって見てきた松尾康司さんに、 新しいことについて尋ねてみると、 「施設面の変化はほとんどないですね。 大型のカラービジョンの映像が鮮明になっ たことと、昨年の秋に JRA から新しいス ターティングゲートが来たことぐらいでし ょうか」 私も1年に1度は盛岡競馬場に来ている が、スタンドや馬場の景色に変わったとこ ろは見受けられない。しかしながら開場の とき、その豪華さに誰もが驚いたスタンド は、築20年以上とは思えないほどきれい に整備されている。 「それよりも最近はソフト面の変化が挙 げられると思います。その代表的なもの が、短距離路線の充実化ですね。岩手の大 きなレースは 2000m 以上が多いですし、 以前は3000m戦を実施したこともありま した。でも中長距離のレースは折り合い重 視になって、上がりの競馬になるケースが 多いんですよね。それが短距離戦だとレー ス内容がエキサイティング。ファンの受け もいいので、今はそこを充実させようとい う方向性になっています」 その第一弾として、水沢競馬場の『スプ リント特別』が、今年4月に初めて850m で実施された。そして6月の早池峰賞はこ れまで1200mで実施されていたが、今年 は 1000m になって、名称も『第 1 回早池 峰スーパースプリント』に変更された。 以前の岩手競馬といえば、メイセイオペ ラを筆頭に、トーホウエンペラーやスイフ トセイダイなど、全国レベルでの活躍馬が 数多く登場していた。他地区に遠征する機 会も多かったわけだが、それが今は少なく なっているのが現状だ。スプリント路線の 充実で、そのあたりが変わってくると感じ ている騎手もいるそうだ。 「あと、岩手競馬は発信手段を昔からたく さん持っているという点が特徴的だと思いま すね。週末に向けての展望は以前からラジ オでしていましたが、2012 年からグリーン チャンネルでも放送が始まりました。テレビ 番組を始めるときは、制作費用が大きいで すから賛否両論がありましたよ。でもネット での購入額が無視できないレベルになって きた現状、そういう広報手段を持つことは 強みになると思います。 客観的に見ても、 番組の効果は大きいと感じます」 盛岡競馬場がオープンしてからしばらく は、駐車場が有料だった。それはつまり、 それだけたくさんの来場者があったという こと。全国の競馬場で見られている入場人 員の減少傾向は、ここも例外ではないよう だ。それでも盛岡競馬場の土曜日曜は、家 族連れの姿が多いように感じる。 「そうなんですよ。盛岡と水沢では客層 がまったく違うんですよね」とは、専門紙 ケイシュウニュースの大場康晴さん。 「盛岡は若い人の割合が多いのは間違い ないですね。去年の秋、盛岡でポトフを売 ったら大盛況だったので、続く水沢開催で もやってみたら、来場者にポトフが何なの かわかってもらえなくて、大赤字になった ということがありました」 盛岡市の人口はおよそ 30 万人だから、 水沢競馬場がある奥州市の2.5倍。そう考 えると、水沢競馬場は熱心な固定ファンに 支えられている面があるといえる。 松尾さんも、熱心なファンへの感謝を口 にする。 「東北6県にはすべて競馬場がありまし たが、今では岩手県だけ。その要因には、 小岩井農場を筆頭に、この地域が大馬産地 だったというDNAが岩手県民のなかに残 っていることがあるように感じます。今の 時代、競馬を維持して発展させていくため には、全国のファンを意識することが必要 ですが、地元のファンも本当に大切にして いかなければと思いますね」 大きな注目を集めるためには、スターホ ースが登場してくることがいちばん。現在 はナムラタイタンがハイレベルな活躍を見 せ、ラブバレットが全国各地に遠征してい る。そしてそこに、JRAのGIで好走歴が あるダイワマッジョーレ、重賞入着馬のブ レイズアトレイルが転入してきた。 「この 10 年で廃止の危機が 2 回あった、 そのころに比べれば賞金も手当もよくなりま した。 今も下級条件は少ない金額ですが、 オープンはまずまずですからね。馬主さんに はそこをアピールできていると思います」 さらに2016年からは、一部のレースで 騎手が馬主服を着用できるようになった。 ハード面には変化が見られなくても、ソフ ト面が徐々に変化している岩手競馬。その 岩手競馬について、別の変化を感じている 人がいた。2005年の岩手をスタート地点 にして、各地で期間限定騎乗を続けた内田 利雄騎手だ。 「若手騎手が増えましたよね。僕が来て いたころは騎手が少なくて、競馬開催をす るのにギリギリというときもありました。 それが、新人がたくさんデビューして、い い刺激になっているんじゃないですかね。 みんな上手いと思いますよ」と、南関東と の交流競走時に感じたそうだ。そういうと ころからも岩手の競馬は進歩を見せてくれ そう。そういった数々の変化をぜひ、たく さんの名馬を送り出した岩手競馬の復活へ とつなげてほしいところだ。 5月1日の盛岡開幕日は雨でも開門前に列ができた新発見！
新発見！
盛岡競馬場
盛岡競馬場
取材・文●浅野靖典取材・文●浅野靖典ホルカレー
（600円）
大鍋で煮込む“ホルモン”は、競馬場で 出会える食べ物の定番。ホルモン自体は スーパーでも売られているが、仕込みに 手間がかかるため、家庭で調理するには 向かない感がある。となると、大鍋を使 える場所で食べるほうが簡単。盛岡競馬 場の屋台村にある『満ぷく道場』でも、ホ ルモンがひたすら煮込まれている。もち ろん、それ単体にも人気があるのだが、 ひとつの器の右にカレー、左にホルモン が並ぶ「ホルカレー」は、戦いに挑むため のカロリーを補給するのにふさわしい。 中央に鎮座するごはんを切り崩しなが ら、カレーとホルモンを交互に楽しみ、 そして両方を混ぜ合わせてみる。筆者は カレーライスを食べるとき、味噌汁を付 け合わせるのが好みなのだが、味噌で煮 込んだホルモンはそのテイストにピッタ リ。ちなみにごはん大盛りは100円増 し。けっこうな量になるらしいのでぜひ チャレンジを！●東京コース実績ある4 ～ 6歳 ■年齢・人気・所属・性別分析 ◇出走が多いのは7、8歳だが、6歳 【2-4-0-7】、5歳【4-1-1-10】、4歳【1-0-2-2】 が好成績。 ◇単勝 1 番人気が馬券圏内を外したのは、 2014 年（4 着 ） の み。ただし、同 年 は 4→2→3番人気で決着している。もっとも 人気薄で3 着以内に入ったのは15 年 3 着 のラブバレット（単勝 45.3 倍）。上位人気 ●牝馬、3歳馬にもチャンスあり ■性別・年齢・所属分析 ◇牝馬が【4-0-2-9】で、【5-9-7-74】 の牡馬・セン馬よりも好成績。2012、 13年にはナターレが連覇している。 ◇【2-4-2-10】の3 歳と、【2-1-2-7】 の 6歳が特に好成績。15年は3歳馬のワン ツーだった。 ◇1着が多いのは南関東【4-3-4-17】だが、 連対率・複勝率では北海道【3-1-0-3】がダ のJRA 馬による決着となることが多い。 ◇地方馬が3着以内に入ったのは11、13、 15年の3回。ラブミーチャン（12年東 京盃 JpnⅡ優勝）が 13 年 1 着、11 年 3 着と 2 度馬券に絡んでいるが、11 年は JRA 勢に重賞勝ち馬がゼロ。15 年は斤 量57キロ（JpnⅡ/GⅡ勝ち）以上の馬 が不在だった。 ◇【5-6-4-60】の牡馬・セン馬と比べ、 牝馬が【2-1-3-9】と優勢。JRA所属の 牝馬に限ると【1-1-3-2】で、14 年は サマリーズ、スイートジュエリーがワン ントツの成績。07、09年にはコスモバルク、 11年にはダブルオーセブンが勝利している。 ■ローテーション分析 ◇08、10年を除く7回で、盛岡の芝コー ス経験がない馬が 3 着以内に 1 頭入線。 07、11、12、14年と4勝を挙げている が、JRAを含め初めての芝で勝ったのは ナターレ（12年）のみ。 ◇岩手所属【2-5-3-58】で馬券に絡んだ 10 頭中 9 頭の前走が盛岡または JRA の 芝レース（例外は 08 年 3 着ピンクゴー ルドで、前走が盛岡ダート）。8 〜 9 月 ツーを決めている。 ■ローテーション分析 ◇盛岡と同様、左回りで直線に坂がある東 京の1600万勝ち、もしくは重賞・オー プンで 2 着以内の実績がある馬が好相 性。JRA 所属の連対馬 12 頭中 9 頭が当 てはまる。 ◇1分 9 秒台での決着となった 12〜14年 で は、 近 2 走 以 内 に JRA の 芝 1000 〜 1200 メートル戦に出走していた馬が 【0-1-3-0】の好成績。時計が出やすい 馬場なら、このタイプに注目。 の水沢開催を使われていた馬は消し。 ◇3 走以上続けて芝で出走していた馬が 【3-3-1-5】の好成績。14 年 1 着シルク アーネストは JRA で芝路線を歩んでの 岩手転入初戦だった。 ◇オパールカップ（芝1700m）を制した 3 歳馬は【1-2-1-0】で複勝率 100％。 同 年 のオ パ ー ル カ ッ プ、桂 樹 杯（ 芝 1600m）、せきれい賞（芝 2400m）の うち2レースに出走し、ともに3着以内 だった馬は【1-4-0-1】の好成績。この 3レースが好ステップになりやすい。 8/16 クラスターカップ 8/16 クラスターカップ 8/16 クラスターカップ 8/16 クラスターカップ 8/16 クラスターカップ 9/25 岩手県知事杯OROカップ 9/25 岩手県知事杯OROカップ 9/25 岩手県知事杯OROカップ 9/25 岩手県知事杯OROカップ 9/25 岩手県知事杯OROカップ 枠番 馬番 馬名（所属） 性齢 重量 騎手 調教師 タイム・着差 人気 通過 前走 2走前 15.8.12 盛岡1200m 曇・良 14頭 6 10 ダノンレジェンド（JRA） 牡5 56 Mデム 村山明 1.11.1 1 1-1 北海道スプリントCJpnⅢ③ 東京スプリントJpnⅢ① 3 4 ポアゾンブラック（北海道） 牡6 54 阪野学 田中淳 6 3 5-5 グランシャリオ門別スプリント① 北海道スプリントCJpnⅢ② 8 13 ラブバレット（岩手） 牡4 54 南郷家 菅原勲 4 6 3-3 岩鷲賞② さきたま杯JpnⅡ④ 14.8.13 盛岡1200m 曇・稍重 14頭 6 9 サマリーズ（JRA） 牝4 52 藤岡佑 藤岡健 1.09.7 4 2-2 プロキオンSGⅢ⑬ 阪神・1600万特別① 8 13 スイートジュエリー（JRA） 牝5 52 戸崎圭 安田隆 クビ 2 4-3 CBC賞GⅢ（芝）⑬ 新潟・OP特別（芝）⑪ 8 14 シルクフォーチュン（JRA） 牡8 56 藤岡康 藤澤則 13/4 3 13-10 プロキオンSGⅢ⑧ 高松宮記念GⅠ（芝）⑩ 13.8.14 盛岡1200m 晴・良 14頭 8 13 ラブミーチャン（笠松） 牝6 55 戸崎圭 柳江仁 1.09.5 1 3-3 習志野きらっとスプリント① 名古屋でら馬スプリント① 4 5 タイセイレジェンド（JRA） 牡6 59 内田博 矢作芳 3/4 5 2-2 ドバイゴールデンシャヒーンGⅠ⑫ フェブラリー SGⅠ⑭ 6 10 ノーザンリバー（JRA） 牡5 55 武 豊 浅見秀 アタマ 4 6-6 福島・OP特別（芝）⑥ 京都・1600万特別① 12.8.14 盛岡1200m 曇・重 11頭 1 1 タイセイレジェンド（JRA） 牡5 54 内田博 矢作芳 1.09.2 1 1-1 北海道スプリントCJpnⅢ② 東京・OP特別⑦ 2 2 セレスハント（JRA） 牡7 56 田中勝 松永幹 6 2 5-3 プロキオンSGⅢ⑨ 北海道スプリントCJpnⅢ① 8 12 アイルラヴァゲイン（JRA） 牡10 55 松岡正 手塚貴 4 6 7-5 アイビスサマーダッシュ（芝）GⅢ⑧ 福島・OP特別（芝）⑤ 枠番 馬番 馬名（所属） 性齢 重量 騎手 調教師 タイム・着差 人気 通過 前走 2走前 15.9.27 盛岡芝1700m 曇・良 14頭 8 13 ロゾヴァドリナ（大井） 牝3 53 矢野貴 森下淳 1.45.5 1 2-2-2-2 オパールC（芝）① 船橋・3歳1組特別① 4 5 レジェンドロック（岩手） 牡3 55 山本聡 瀬戸幸 11/4 2 6-6-5-3 せきれい賞（芝）① オパールC（芝）③ 4 6 カネトシディオス（川崎） 牡8 57 高松亮 佐々仁 2 10 8-10-10-6 アフター 5スター賞⑭ 船橋・OP特別⑤ 14.9.28 盛岡芝1700m 晴・良 14頭 5 8 シルクアーネスト（岩手） 牡7 57 坂口裕 村上昌 1.44.8 3 2-2-2-3 関屋記念GⅢ（芝）⑭ エプソムCGⅢ（芝）⑬ 8 13 カリバーン（大井） セン7 57 吉原寛 藤田輝 1/2 1 5-6-4-3 せきれい賞（芝）① 大井・OP特別④ 4 6 ドリームフォワード（岩手） 牡7 57 菅原俊 千葉幸 11/2 5 4-3-4-2 桂樹杯（芝）① 福島・1000万特別（芝）⑧ 13.9.29 盛岡芝1700m 晴・良 12頭 5 6 ナターレ（川崎） 牝5 55 吉原寛 内田勝 R1.43.7 2 2-2-2-2 スパーキングサマー C⑪ スパーキングレディー CJpnⅢ⑩ 6 8 ハカタドンタク（岩手） 牡3 55 山本政 板垣吉 2 3 4-4-5-4 桂樹杯（芝）② オパールC（芝）① 7 10 ファイアーフロート（高知） 牡7 57 赤岡修 松木啓 3/4 1 3-3-3-2 建依別賞① 園田FCスプリント③ 12.9.30 盛岡芝1700m 曇・良 12頭 4 4 ナターレ（川崎） 牝4 55 吉原寛 内田勝 1.45.2 1 1-2-1-1 スパーキングサマー C⑧ 川崎・A2下特別① 7 9 ハテンコウ（大井） 牡3 55 内田利 佐野謙 1/2 5 5-5-4-4 戸塚記念⑤ 大井・B3特別③ 5 5 コパノマユチャン（岩手） 牝6 55 高橋悠 櫻田勝 11/2 7 10-9-9-8 盛岡・OP特別（芝）① 盛岡・牝馬OP特別③
注目レース
データ分析
7
月9
月岩手競馬
JpnⅢではポアゾンブラック（北海道）、ラ ブバレット（岩手）が2、3着と地方勢が気 を吐いた。また盛岡競馬場といえば地方で 唯一の芝コースが自慢で、期間中には6つ の重賞が組まれている。ここでは、盛岡開 催に固定された2009年以降、過去7回のク ラスターカップと、距離が現在と同じ芝 1700mになった07年以降、過去9回の岩 手県知事杯OROカップ（地方全国交流）の 結果から傾向を探っていく。 実施日 レース名（条件） 距離 前年の勝ち馬（所属） 7/18（祝・月） マーキュリーカップJpnⅢ（3歳以上） 盛 岡2000m ユーロビート（大井） 8/7（日） ひまわり賞（3歳牝） 盛 岡2000m ラブディーバ（岩手） 8/16（火） クラスターカップJpnⅢ（3歳以上） 盛 岡1200m ダノンレジェンド（JRA） 8/28（日） ビューチフルドリーマーカップ（OP牝） 水 沢1900m サンバビーン（北海道） 9/18（日） ジュニアグランプリ（2歳） 盛岡芝1600m ソロフライト（岩手） 9/25（日） 岩手県知事杯OROカップ（OP） 盛岡芝1700m ロゾヴァドリナ（大井） ※ダートグレード及びM1重賞のみ抜粋 7〜 9月の岩手競馬は、盛岡がメインの 開催場で、目玉は2つのダートグレード競 走。両レースともにJRA勢が優勢だが、昨 年は、マーキュリーカップJpnⅢでユーロ ビート（大井）が優勝、クラスターカップ岩手競馬の2016年度シーズンが4月2 日に開幕。5月27日現在、8つの重賞が行 われ6頭が重賞ウイナーとなったが、勝ち 馬のうちディックカントウ（父クロフネ）、 ナムラタイタン（父サウスヴィグラス）、サ プライズハッピー（父ゴールドアリュール） と、異なる父系の3頭が母の父アフリート だった。今回はその中からサプライズハッ ピーに注目してみたい。 サプライズハッピーは4月24日の留守 杯日高賞（ダート1600m）を勝利。これで 重賞は昨年9月のビギナーズカップ（ダー ト1400m）、11月のプリンセスカップ（ダ ート1400m）に続く3勝目で、岩手所属の 3歳馬の中では牡馬のメジャーリーガーと 並び最多勝となる。牡馬混合のビギナーズ カップに勝ち、重賞での2着が4回。牝馬 としては断然の実績を誇っている。 父ゴールドアリュールは岩手競馬と相 性が良い。自身の現役時代には交流GIだ ったダービーグランプリを10馬身差で圧 勝しているし、産駒のエスポワールシチー は南部杯JpnIを3勝。コパノリッキーは 2014年JBCクラシックJpnIを3馬身差で レコード勝ちし、オーロマイスターも南部 杯JpnIを勝利している。岩手の重賞でも スタープロフィット（オパールカップ）、コ スモフィナンシェ（みちのく大賞典、すず らん賞）、ランドオウジ（早池峰賞、すずら ん賞、栗駒賞）と、サプライズハッピーの 他に3頭が重賞ウイナーとなっている。 サプライズハッピーの牝系を見ると、母 ハナマルは2歳時に盛岡で2勝（7馬身差 と6馬身差の圧勝）し、JRAに移籍後にも 2勝。祖母パーティプラザから広がる牝系 では、重賞にも出走していたサケダイスキ など、6頭が岩手で勝利を挙げている。父 系だけでなく、母系も岩手競馬に縁がある のだ。3代母パーソネラは日本ダービーや 宝塚記念を勝ったサクラショウリ、エプソ ムカップのサクラシンボリの全姉という血 統。その他、2012年羽田盃のアートサハ ラなど現在も活躍馬が出ている。 ゴールドアリュールといえば、今年、初 の後継種牡馬でもあるスマートファルコン 産駒がデビュー。5月27日現在、10頭が 出走し2勝を挙げて地方2歳リーディング のトップに立っており、幸先の良いスター トを切っている。 ゴールドアリュールの後継種牡馬はこれ まで日本では3頭が登録されており、エス ポワールシチー（産駒数60頭）、テラザク ラウド（同2頭）が来年の産駒デビューを 予定している。GI/JpnI・9勝のエスポワ ールシチーはスマートファルコン同様、強 力な先行力を誇る実力馬だっただけに、種 牡馬としても期待できそうだ。現役のコパ ノリッキーも同タイプだし、ゴールドアリ ュールの現役時代も逃げか2、3番手の競 馬が多かった。先行できるスピードという のは種牡馬の成功を左右する重要な要素な だけに、今後も後継種牡馬の産駒たちには 大きな期待が持てそうだ。 早くも重賞3勝を挙げたサプライズハッピー（中） ゴールドアリュール 栗毛1999 サンデーサイレンスUSA 青鹿毛1986 Halo Wishing Well ニキーヤUSA
鹿毛1993 NureyevReluctant Guest ハナマル 鹿毛2001 アフリートCAN 栗毛1984 Mr. Prospector Polite Lady パーティプラザ 鹿毛1991 トウシヨウボーイ パーソネラ ■総合（1386レース） 種牡馬名 収得賞金（千円） 1着 出走回数 出走頭数 活躍馬（収得賞金順） 種牡馬名 1着 2着 出走回数 出走頭数 勝馬頭数 活躍馬（勝利数順） ゴールドアリュール 123,976 24 135 29 コパノリッキー 1 ステイゴールド 61 48 393 54 29 カンヌ Majestic Warrior 94,000 2 3 1 ベストウォーリア 2 サウスヴィグラス 36 13 144 32 14 スノウプリンス キングカメハメハ 78,319 17 120 33 ナイスミーチュー 3 ロージズインメイ 34 36 305 31 15 イマジンジョン スズカマンボ 71,756 22 121 20 サンビスタ 4 ジャングルポケット 33 16 256 39 17 テイケイフロックス ロージズインメイ 70,322 34 305 31 ドリームバレンチノ 5 ゴールドアリュール 24 26 135 29 9 エントラール Hard Spun 25,070 1 2 1 サマリーズ 6 マンハッタンカフェ 24 24 136 27 12 ヤマタケデュック Macho Uno 23,000 1 1 1 ダノンレジェンド 7 ゼンノロブロイ 24 17 202 39 16 ランドグローリー サウスヴィグラス 22,321 36 144 32 ナムラタイタン 8 ハーツクライ 23 27 208 29 12 ランデックハーツ スクリーンヒーロー 21,760 13 96 8 ライズライン 9 スズカマンボ 22 24 121 20 13 フレンドマキシマム マイネルラヴ 21,541 13 135 17 ポアゾンブラック 10 キングヘイロー 22 19 189 25 10 リトルキング ■ダート1000m（17レース）＋1200m（435レース） ロージズインメイ 61,208 7 86 13 ドリームバレンチノ 1 ステイゴールド 13 8 99 34 9 マイネカグヤヒメ キングカメハメハ 27,344 3 21 12 サトノタイガー 2 サウスヴィグラス 13 5 34 17 9 ヴァーサス Hard Spun 25,070 1 2 1 サマリーズ 3 ゴールドアリュール 10 7 32 11 6 ランドオウジ ■ダート1400m（481レース） サウスヴィグラス 4,485 15 53 16 フロムミートゥユー 1 ロージズインメイ 18 15 116 20 10 ホッコーレインボー プリサイスエンド 4,405 8 38 13 ミラクルフラワー 2 ステイゴールド 17 18 111 36 12 カンヌ ゴールドアリュール 3,768 9 32 11 エリュシオン 3 サウスヴィグラス 15 6 53 16 5 ディアアゲイン ■ダート1600m（273レース）＋ダート1800m（42レース） Majestic Warrior 90,000 2 2 1 ベストウォーリア 1 ステイゴールド 18 13 100 22 10 ノーティカルスター スズカマンボ 42,717 7 37 14 サンビスタ 2 デュランダル 12 7 51 10 3 シャーク バゴ 15,087 2 18 9 トロワボヌール 3 ジャングルポケット 11 2 67 16 5 テイケイフロックス ■芝コース（128レース） マンハッタンカフェ 12,244 8 24 12 レジェンドロック 1 ステイゴールド 13 9 80 28 6 マイネリッカ スニッツェル 10,920 3 4 2 ロゾヴァドリナ 2 フジキセキ 9 5 23 4 2 ツキミチャン グラスワンダー 8,024 2 12 6 シルクアーネスト 3 マンハッタンカフェ 8 2 24 12 6 レジェンドロック ※ダート2000mは、レース数が少ないため割愛した。 文●平出貴昭（サラブレッド血統センター） 留守杯日高賞 留守杯日高賞
