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吉野川水系正法寺川

水環境改善緊急行動計画

(

清流ルネッサンスⅡ)

平成 16 年3月 30 日

(2)

目 次 1 計画の目的... 1 2 計画対象河川の概要 ... 2 (1) 流域及び河川の概要... 2 (2) 計画対象区間 ... 3 (3) 流量・水質・その他水環境の現況 ... 3 (a) 河川流量の現況 ... 3 (b) 日流量の現況... 4 (c) 水質の現況 ... 5 (d) 現況汚濁負荷量の状況... 9 (e) その他水環境の現況...10 (4) 水環境の改善に関する施策の現況 ...11 (a) 河川事業 ...11 (b) 下水道事業 ...14 (c) その他の行政施策...16 (5) 水環境保全に関する流域住民の活動状況 ...17 (6) 水環境保全上の課題 ...17 (a) 流量の課題 ...17 (b) 水質の課題 ...18 (c) 水環境の改善に関する施策上の課題 ...19 (d) 流域住民のニーズ ...19 3 計画の内容...20 (1) 計画目標年度 ...20 (2) 当該河川において緊急的に改善を目指す目標水環境 ...20 (a) 目標とする水環境 ...20 (b) 水質評価地点...20 (c) 目標水質...20 (d) 目標水量...20 (3) 当該河川の目標を達成するための施策内容...21 (a) 河川事業 ...21 (b) 下水道事業 ...22 (c) その他河川の水環境改善に関する施策内容 ...22 (d) 水質又は水量改善施策全体図...23 (4) 当該河川の水環境改善緊急行動計画を実施するための 概算事業費とスケジュール...23 (5) 水質予測...24 (6) フォローアップ、モニタリング等...25

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1 写真 正法寺川公園

計画の目的

本計画は、吉よ し野の川水系正法しょうほう寺じ川を対象に、自然との触れ合いの場の創出と生物の生息環 境の確保を目標として、水質及び水量の改善を図る緊急行動計画を策定するものである。 本計画は、平成24年度(西暦2012年度)を目標として、これを達成するための施策を示 すものである。計画の推進にあたっては、流域の住民や関係者が一体となった取り組みが重 要であり、正法寺川と流域住民との新たな関係を構築し、地域に親しまれる正法寺川に再生 していくことを目指すものとする。 また、本計画に定める水環境改善施策は、県、町などが連携しながら、それぞれの主体が 実行可能なものから着実に実施するとともに、住民参画による活動も進めていくものとする。 これらの施策については、毎年その進捗状況や水環境改善状況等について検証と評価を行 い、施策の改善を図りながら実行していくものとする。

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計画対象河川の概要

(1) 流域及び河川の概要 正法寺川は、吉野川水系の支川であり、板野郡藍住あいずみ町のほぼ中心を南東方向へ流下 し、徳島市応神町で吉野川と合流する延長5,200m,流域面積8.05k㎡の一級河川であ る。この川の特徴としては、平地の住宅地内に位置し、水源となる山間地が無いため平常 時の流量が少なく、雨水と生活雑排水の排水路的な機能となっている。 このため、水が停滞し、水質の悪化やごみの放置が見られる。また、季節によっては流 量が減少し、さらに水環境が悪化する場合がある。このような状況であったため、平成5年 から旧吉野川の流水0.2m3/s を本村川を通じて導水し水質浄化を図っている。 また、上流側の新富しんとみ吉よ し橋から猪熊いのくま橋までの間約1.5km の両岸は、水辺の遊歩道などが 整備されており、隣接する「正法寺川公園」には、平成 7 年に完成した木製アーチ橋の「み どり橋」があり、全長60m と国内では指折りの長さを誇り、暖かみのある歩行者専用の木 橋として親しまれている。 最近では、正法寺川を考える会や藍住中学校が「アドプト・プログラム吉野川」に参加し て、正法寺川のそれぞれ両岸600m の担当区間で清掃活動を行っている。 図−1 正法寺川流域図

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3 (2) 計画対象区間 本計画において対象とする河川区間は、正法寺川および汚濁の著しい主要流入支 川の本村ほ ん む ら川とし、その改善に向けて施策の展開は正法寺川流域全体で実施する。 対象市町村は、藍住町である。 (3) 流量・水質・その他水環境の現況 (a) 河川流量の現況 対象区間は、平地の住宅地と農地が主であり、河川流量に対して、生活雑排水の 占める割合が多くなっている。 しかし、かんがい期などには、農業用水の落ち水が流入してくることにより、水量が 増え水質が改善される場合がある。 また、平成5年からは、水質浄化の一環として、旧吉野川から水量の豊富な時期に 限り河川水が導入されている。このため、正法寺川の流量の状況は、夏季に水量が 豊富であるが冬季には水量が減少し、その流量差が大きい。 表−1 計画対象河川の流況表 単位:m3/日 観測地点 年 度 時 期 正法寺流入 本村川流入 正法寺川橋 みどり橋 千鳥橋 備 考 夏季 15,600 18,700 34,500 21,800 79,200 農水取水 秋季 2,320 17,300 21,100 23,200 51,700 冬季 2,830 17,900 20,900 22,100 34,300 H8 春季 687 3,730 4,440 4,690 17,300 導水停止 夏季 20,300 15,000 37,600 16,000 60,700 農水取水 秋季 2,430 10,700 15,900 20,600 35,600 冬季 3,450 1,210 6,590 11,600 23,800 導水停止 H9 春季 1,490 990 2,970 4,110 12,000 導水停止 夏季 23,000 19,000 45,800 19,700 83,300 農水取水 H10 冬季 1,320 6,580 9,310 13,200 31,200 夏季 18,130 10,780 31,950 32,830 78,400 H11 冬季 1,350 2,020 3,490 3,690 14,800 導水停止 夏季 28,400 18,600 − 19,100 − 農水取水 H12 冬季 1,920 3,170 − 5,550 − 導水停止 夏季 28,300 5,970 − − − 導水停止 H13 冬季 1,500 1,200 − 3,390 − 導水停止

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4 (b) 日流量の現況 1日の流量変化は、洗濯や入浴の一般的な生活時間帯で多く、それ以外の時間帯で は少なくなる傾向がみられ、生活系排水の流入が多いことが推定される。 一方水質変化は、流量の減少に伴い高くなる傾向がみられる。 図−2 正法寺流入地点の流量および水質(BOD)の変化 (平成 15 年1月 22 日調査) 91.4 50.2 51.0 51.3 65.3 35 41 34 42 37 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 9:40 15:25 18:20 21:25 2:55 時間 0 10 20 30 40 50 BOD(m g/l) 流量(m³/hr) BOD(mg/l) 流量 ( m ³/s)

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5 (c) 水質の現況 正法寺川の水質環境基準の類型指定状況、水質の現況について示す。 ① 類型指定状況 正法寺川は類型の指定はされていない。 ② 水質の現況 正法寺川では、平成8年度から季節毎に年間4回水質観測が実施されている。ま た、下流の仁徳じん と く橋地点では、徳島市の観測補足点として、年間6回の水質観測が行 われている。 水質の経年変化を表 −2および図−3に示す。 継続的に調査が行われた地点は、正法寺流入、本村川流入、正法寺川橋、みどり 橋、千鳥ち ど り橋、仁徳橋の6地点であり、水質調査項目はBOD、COD、SS、T−Pなど であった。 表−2 BODの経年変化 単位:mg/l 観測地点 年度 月 正法寺流入 本村川流入 正法寺川橋 みどり橋 千鳥橋 仁徳橋 備 考 8月 1.8 3.1 17.0 8.9 4.4 6.6 10 月 14.0 3.0 4.2 3.5 1.9 1.9 1月 24.0 9.2 5.1 4.5 5.7 9.9 H8 3月 33.0 15.0 17.0 15.0 18.0 9.3 8月 3.1 5.0 13.0 9.1 6.3 3.6 10 月 24.0 4.4 3.4 3.7 19.0 7.1 1月 28.0 26.0 6.4 3.0 19.0 7.1 H9 3月 24.0 17.0 9.2 6.0 4.0 2.8 8月 2.4 6.3 10.0 8.7 4.2 4.6 10 月 9.1 40.0 3.6 2.4 2.4 1.8 1月 39.0 3.3 7.5 9.9 17.0 3.3 H10 3月 33.0 12.0 9.7 7.4 5.1 3.8 8月 3.1 3.2 7.2 7.1 5.1 2.8 10 月 17 6.2 8.4 7.7 2.0 2.3 1月 26.0 24.0 17.0 9.2 5.4 1.7 H11 3月 96.0 7.3 9.4 4.2 6.9 3.6 8月 2.6 3.0 2.5 5.4 2.5 4.4 10 月 6.2 5.3 5.5 3.8 3.2 3.1 仁徳橋は 11 月データ 1月 36.0 29.0 11.0 5.4 8.6 4.1 H12 3月 23.0 24.0 18.0 9.7 27.0 2.7 8月 2.2 5.0 10.0 6.6 2.6 2.0 仁徳橋は7月データ 10 月 6.5 15.0 4.3 3.1 6.6 2.1 1月 25.0 20.0 9.7 5.1 4.8 4.6 H13 3月 25.0 16.0 10.0 11.0 16.0 8.5

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6 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 8月 10月 1月 3月 8月 10月 1月 3月 8月 10月 1月 3月 8月 1 0 月 1月 3月 8月 1 0 月 1月 3月 8月 10月 1月 3月 H8 H9 H10 H11 H12 H13 BOD(mg/l) 正法寺流入地点 観測地点 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 8月 10月 1月 3月 8月 10月 1月 3月 8月 10月 1月 3月 8月 1 0 月 1月 3月 8月 10月 1月 3月 8月 10月 1月 3月 H8 H9 H10 H11 H12 H13 BOD(mg/l) 本村川流入 観測地点 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 8月 10月 1月 3月 8月 10月 1月 3月 8月 10月 1月 3月 8月 1 0 月 1月 3月 8月 10月 1月 3月 8月 10月 1月 3月 H8 H9 H10 H11 H12 H13 BOD(mg/l) みどり橋 観測地点 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 8月 10月 1月 3月 8月 10月 1月 3月 8月 10月 1月 3月 8月 1 0 月 1月 3月 8月 10月 1月 3月 8月 10月 1月 3月 H8 H9 H10 H11 H12 H13 BOD(mg/l) 仁徳橋 観測地点 図−3 地点別BOD経年変化 正法寺流入 仁徳橋 みどり橋 本村川流入

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7 ア.正法寺流入 県管理区間上流端の観測地点である。上流はコンクリート3面張りの水路となっ ている。かんがい期は、農業用水の落ち水があり、水質が改善される時期がある が、非かんがい期は、生活雑排水のみの流入となるため水質が悪化する。そのた め、時期によって水質の変動が非常に激しい状況となっている。 イ.本村川流入 当地点は、正法寺川の右支川である準用河川本村川の流入箇所である。正法寺 川浄化のため、旧吉野川から浄化用水の導入路として利用されている。本来、本 村川には水量がほとんどなく、生活雑排水のみが流下していることから、浄化用水 の導水の有無により水質も大きく変動する。 ウ.正法寺川橋 当地点は、本村川の流入箇所から下流、潮止堰上流の池状区間の中に位置して いる。水質は、時期により変動が大きく、この原因として、農業用水の落ち水、浄化 用水の導水の有無が影響していると考えられる。また、この付近は池状となってい ることから、アオコの発生等、水量以外の要因による水質悪化が考えられる。 エ.みどり橋 当地点は、潮止堰上流であり、ここより上流は池状区間になっている。ここでの水 質(BOD)は、おおむね 10mg/l 以下を維持しているが、かんがい期の落ち水や、浄 化用水の導水効果により、2∼3mg/l の良好な値を示すこともある。 オ.千鳥橋 当地点は、潮止堰下流であり、潮汐の影響を受け、水位の変動が大きい。水質 は、比較的良好であるが、他の支川の影響を受け、春季に悪化する傾向がみられ る。 カ.仁徳橋 徳島市の観測地点である当地点は、正法寺川の最下流付近に位置し、潮汐の影 響を受け、水位の変動が大きい。ここでの水質(BOD)は、おおむね 5mg/l 以下の比 較的良好な状態を維持している。 ③ 底質の現況 底質調査は、平成9年度及び平成11年度に、潮止堰の上流側と下流側で実施し ており、その結果は、潮止堰上流側で有機物による汚濁がひどく、下流側は軽微で あった。 ④ 臭気の現況 臭気強度調査は平成 8 年∼10 年度に実施された。正法寺川流入地点の臭気が もっとも強く、みどり橋地点でも「認知閾値(いきち)濃度」のレベルであることが認め られる。

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8 表−3 臭気の経年変化 単位:臭気強度 観 測 地 点 年度 月 正法寺流入 本村川流入 正法寺川橋 8月 3.0 硫化水素臭、どぶ臭 0.8 1.6 硫化水素臭、腐敗臭 10 月 4.0 硫化水素臭、肥料臭 0.5 1.9 魚臭、腐敗臭 H8 1月 5.0 有機臭 1.0 2.0 油臭 8月 3.5 油臭、有機臭 1.0 1.8 魚臭 10 月 2.8 油臭 1.0 1.0 1月 5.0 糞臭 1.0 1.9 魚臭 H9 3月 4.7 有機臭、どぶ臭 1.0 油臭 1.3 魚臭 8月 1.3 1.0 1.3 海苔臭 10 月 4.3 どぶ臭 1.0 2.0 1月 5.0 腐敗臭、 1.0 1.3 H10 3月 4.0 どぶ臭、油臭 3.0 どぶ臭、ヘドロ臭 2.0 海苔臭、魚臭 図−4 臭気地点別変化 0.0 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0 正法寺流入 本村川流入 正法寺川橋 臭気強度 H8 8月 H8 1月 H9 8月 H9 1月 H10 8月 H10 1月 表−4 六段階臭気強度表示法 臭気強度 に お い の 程 度 0 無臭 1 やっと感知できるにおい(検知閾値い き ち濃度) 2 何のにおいであるかがわかる弱いにおい(認知閾値濃度) 3 らくに感知できるにおい 4 強いにおい 5 強烈なにおい

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9 (d) 現況汚濁負荷量の状況 正法寺川全体では、生活系からの汚濁負荷が約 70%を占め、次いで面源めんげん系(※1)が 約 18%、産業系が約 11%、畜産系約 1%となっている。流域①、②、③では、この傾 向は変わらないが、流域④では、産業系が約 16%と多くなっている。 表−5 現況 BOD 流域別汚濁負荷量算出結果(平成 8 年現況)kg/日 流 域 名 生活系 観光系 産業系 畜産系 面源系(※1) 合計 負荷量 59.9 0.0 4.1 0.0 17.6 81.6 流域① 割合(%) 73.4 0.0 5.0 0.0 21.6 100.0 負荷量 87.0 0.0 3.6 1.5 22.0 114.1 流域② 割合(%) 76.2 0.0 3.2 1.3 19.3 100.0 負荷量 54.7 0.0 1.8 2.4 10.5 69.4 流域③ 割合(%) 78.8 0.0 2.6 3.5 15.1 100.0 負荷量 228.5 0.0 55.9 0.0 60.4 344.8 流域④ 割合(%) 66.3 0.0 16.2 0.0 17.5 100.0 負荷量 430.1 0.0 65.4 3.9 110.5 609.9 流域 合計 割合(%) 70.5 0.0 10.7 0.6 18.1 100.0 (※1) 面源系とは、山林、市街地、農地などのように面的に存在する様々な汚れで、例えば、動植物の腐 敗物、側溝にたまったゴミや土壌そのものなど、雨水によって運ばれてきます。 70.5% 0.0% 10.7% 0.6% 18.1% 生活系 観光系 産業系 畜産系 面源系 図−5 現況BODの汚濁負荷量の割合(平成8年現況) 図−6 正法寺川流域図

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10 ② 利水の状況 ア 上水道 正法寺川の対象区間において、上水道としての取水はない。 イ 農業用水 正法寺川の区間においては、慣行かんこう水利権としてかんがい用水の目的でのべ8件、 農地約 127ha に対する表流水の取水の届出がある。 表−6 農業用水水利権 水利用者 最大取水量 (m3/s) かんがい面積(ha) 取水場所 取水方法 備考 南川淵水利組合 0.250 5.0 応神町南川淵(左岸) ポンプ揚水 中筋実行組 0.015 3.0 応神町中筋(左岸) ポンプ揚水 貞方実行組 0.080 16.0 応神町西中筋(右岸) ポンプ揚水 東貞方実行組 0.090 18.0 応神町八幡前(右岸) ポンプ揚水 上奥水利組合 0.095 19.0 応神町西貞方(右岸) ポンプ揚水 新田水利組合 0.009 6.0 応神町西貞方(右岸) ポンプ揚水 仁徳水利組合 0.050 10.0 応神町西貞方(右岸) ポンプ揚水 井隈土地改良区 0.280 50.0 藍住町(右岸) ポンプ揚水 また、正法寺川周辺農地へのかんがいのため、旧吉野川の4箇所から農業用水が取 水されており、これにより、かんがい期の地下水涵養か ん よ う、ひいては、正法寺川の水量維持 に間接的に寄与している。 (e) その他水環境の現況 ① 親水利用、景観 東中富 ひがしなかとみ 親水公園は、旧吉野川から正法寺川へ水を導入するための施設を設置し、 周辺は公園として整備され地域住民の憩いの場となっている。 また、正法寺川中流域にある正法寺川公園は、藍住町一帯の親水公園として、地域 住民の水との関わりに重要な役割を果たしている。自然の石積みや河川と一体化した 公園は、良好な景観を有している。 写真 正法寺川公園

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11 (4) 水環境の改善に関する施策の現況 正法寺川における河川事業,下水道事業およびその他水環境の改善に関する施策の 状況を以下に示す。 (a) 河川事業 ① 浚 渫しゅんせつ事業 正法寺川に堆積しているヘドロについては、多量の有機物を含んでおり、この有 機物が水質汚濁の原因の 1 つになっていると考えられ、その解消策としてヘドロの 浚渫が行われている。 ・事業主体:徳島県 ・計画年度:平成 18 年度 ・計画区間:4.2km ・計 画 量:45,000m3 ・進捗状況:平成 11 年度まで 12,480m3 平成 12 年度 6,500m3(潮止堰下流) 平成 13 年度 3,800m3(潮止堰上流) 平成 14 年度 6,300m3(潮止堰上流) 平成 15 年度 3,600m3(潮止堰上流) 平成 15 年度まで累計 32,680 m3(72.6%) ② 導水事業 正法寺川の水質浄化を行うため、平成 5 年度に建設省(現在国土交通省)により、 浄化用水の導水施設が設置され、旧吉野川からポンプアップにより導水を行ってい る。導水量については、旧吉野川の流量が下流水利権に対し持っている余裕相当 分であり、水量が少ない冬季には、余裕水量が少ないため導水はできないことが多 い。 ・導 水 量:0.2m3/s ・導水期間:旧吉野川の水量が多い時期(主に夏季) 写真 導水施設の状況

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12 ③ 直接浄化事業 正法寺川上流端では直接浄化施設として、平成 14 年 6 月接触酸化施設が完成 し、現在供用中である。 表−7 直接浄化施設の効果 調査日:平成 14 年11月 6 日 生活環境項目等 pH DO SS BOD COD 総窒素 総りん 油分 採取地点 (−) (mg/l) (mg/l) (mg/l) (mg/l) (mg/l) (mg/l) (mg/l) 浄化施設入口 7.2 3.3 15.0 19.0 16.0 15.0 1.7 3.7 浄化施設出口 7.3 7.2 2.0 6.3 11.0 13.0 1.4 ND 図−7  浄化施設の入口・出口の水質 0 5 10 15 20 浄化施設入口 浄化施設出口 水質 (mg/l) pH DO SS BOD COD 総窒素 総りん また、直接浄化施設下流では、礫間れきかん浄化を行うため捨石工を実施している。 写真 直接浄化施設 写真 礫間浄化

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13 ④ その他の河川事業 ア 小規模河川改修事業 正法寺川は、流下能力に乏しいため、昭和 43 年度より小規模河川改修に着手 し、昭和 62 年度までに約 2.9kmの整備がなされた。 写真 小規模河川改修事業 イ リバーフロント整備事業・ビオトープ創造事業 平成3年度から平成5年度にかけ、リバーフロント整備事業により、県道桧藍住 線の交差部より下流 400m 区間について、藍住町の公園整備と一体の周辺環境 整備が実施された。 平成6年度以降は、ビオトープ創造事業により、引き続き上流部の1.0km 区間に ついて、潜在自然植生の活用や水質浄化、生物の良好な生息・生育環境の創造 を目的とした、河畔の自然環境を生かした水辺の整備が行われた。 写真 リバーフロント整備事業 写真 ビオトープ創造事業

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14 (b) 下水道事業 ① 旧吉野川流域下水道事業 徳島県は、吉野川北岸で、旧吉野川流域下水道事業を平成 11 年度から実施して おり、第1期事業として、幹線管渠 24.37km、終末処理場1基の整備を予定してい る。 事業対象市町は、2市4町(徳島市,鳴門市,松茂町,北島町,藍住町,板野町) で、実施主体は、徳島県である。 整備計画 全体計画 第1期事業 計画処理人口 約 173,200 人 約 20,000 人 計画処理面積 約 4,524ha 約 486ha 計画汚水量(日・最大) 約 94,000m3 約 11,000m3 計画目標年次 平成30年 平成20年 終末処理場位置 徳島空港南側埋立地 排除方式 分流式 水処理方式 標準活性汚泥法(現在検討中) 汚泥処理方式 分離濃縮・機械脱水 処理場面積 約 14.52ha l 進捗状況 平成 11 年度:幹線管渠基本設計 平成 12 年度:幹線管渠実施設計 平成 13 年度:終末処理場基本設計,幹線管渠工事 平成 14 年度:終末処理場基本設計,幹線管渠工事 平成 14 年度末現在、施工完了延長 700 m(幹線管渠) 図−8 旧吉野川流域下水道事業 計画概要図

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15 ② 藍住町流域関連公共下水道事業 藍住町は、公共下水道整備事業を平成13年から実施しており、第1期事業とし て、処理区域約90ha の汚水を、旧吉野川流域下水道幹線管渠につなぐ管渠の整 備を予定している。 第1期事業認可区域の範囲は 図−9に示すとおりである。 整備計画 全体計画 第1期事業 計画処理人口 約 35,000 人 約 3,300 人 計画処理面積 約 873 ha 約 90ha 計画汚水量(日・最大) 約 20,000m3 約 1,900m3 計画目標年次 平成30年 平成20年 l 進捗状況 平成13年度:管渠基本設計 平成14年度:管渠実施設計,管渠工事 平成14年度末現在、施工完了延長 600 m 図−9 公共下水道事業認可区域

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16 (c) その他の行政施策 ① 生活排水対策 藍住町では、平成4年9月に「生活排水対策重点区域」(※2)に指定されたことを受 け、平成6年3月に「生活排水対策推進計画」を定め、家庭でできる排水の浄化処理 について住民への啓発を図ることや、生活廃水処理施設の整備を検討することな ど、生活排水の処理に関する基本方針を策定している。 この中で、新設住宅に対しては合併処理浄化槽の普及を、単独処理浄化槽を設定 している住宅については、更新する浄化槽の確認や合併処理浄化槽への切換を指 導することとしている。 (※2) 平成2年の水質汚濁防止法の改正により、生活排水による公共用水域の水質汚濁防止を 目的とした生活排水対策を計画的に推進する制度が創設され、それを重点的に推進する地 域。 ② 事業所系排水対策 藍住町では、事業所系排水対策について、事業者に浄化施設設置又は改善等の 排水浄化対策を行うよう指導している。 ③ その他の施策 農業排水対策として、県では、減農薬やエコファーマーなどの環境保全型農業を 推進している。 また、畜産排水対策として、県では、家畜排泄物の適正な処理の指導や、たい肥 利用などの高度化を推進している。

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17 (5) 水環境保全に関する流域住民の活動状況 藍住町では、「正法寺川を考える会」及び「藍住中学校」がアドプト・プログラム吉野川と して活動している。活動内容は、河川の清掃(正法寺川橋∼奥野橋1.2km 間)や正法寺川 エコウッチングを行い、エコマップの作成等を通じ流域住民と一体になった河川浄化運動 や啓発活動に取り組んでいる。 また、河川沿いの公園の草花の手入れや、川岸を花いっぱいでかざる美化活動が、地 元婦人会などのボランティアの協力で行われている。 ・正法寺川を考える会(米田博会長) 平成9年3月発足 正法寺川エコウオッチング、エコマップの作成(水質,ゴミ,汚水状況) 区間(正法寺川橋∼藍住橋 両岸 600m) 毎月1回の清掃 「アドプト・プログラム吉野川」平成11年7月に調印 ・藍住中学校 区間(藍住橋∼奥野橋 両岸 600m) 年6回の清掃 「アドプト・プログラム吉野川」平成14年2月に調印 写真 清掃活動状況 (6) 水環境保全上の課題 現況及び単純将来(水質改善のための施策を現況固定とした場合の将来)におけ る、河川流量、河川水質、水環境ごとに水環境保全上の課題を整理する。 (a) 流量の課題 正法寺川は、農業用水の落ち水などにより流量が豊富なときは、水質は比較的良好 であるが、流量が少なくなると水質が悪くなる傾向にある。 このため、年間を通じて一定量以上の流量確保が必要であり、平成5年度から旧吉 野川の水を導水しているが、旧吉野川の水量が少ない時には導水が行えなくなり、流量 確保が十分でない。

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18 (b) 水質の課題 正法寺川を全体的にみると、感潮区間を除いて、環境基準(河川)のD類型(BOD 8mg/l)程度の水質にあたり、汚濁に比較的強いとされるコイやフナでさえ も生息しにくい 状態である。 潮止堰より上流の区間は、汚濁物質の自然沈降や導水による希釈効果により、上流 地点で悪く、下流に向かって改善される傾向となっているが、堰上流の河床に沈殿した 汚濁物により若干悪化するケースもある。 図−10 BOD 流域変化図 0.0 5.0 10.0 15.0 20.0 25.0 30.0 35.0 40.0 正法寺川上流端 St-1 本村川合流点 St-2 正法寺川橋 St-3 みどり橋 St-4 千鳥橋 St-5 仁徳橋 調査地点 BOD(mg/l) H.9 H.10 H.11 H.12 H.13 現況のまま推移した場合、合併処理浄化槽の普及により流入する汚濁負荷は減少 するが、依然として生活雑排水の汚濁負荷が約70%を占めるため、下水道が整備さ れるまでは、抜本的な水質改善は見込めない。 図−11 発生源別流出負荷量(流域全体) 63.7 62.7 37.3 206.9 179.4 0.9 0.9 33.9 0 100 200 300 400 H14現況 単純将来(H24) kg/日 生活系 産業系 畜産系 面源系 308.8 276.9 正法寺流入 本村川流入 正法寺川橋 みどり橋 千鳥橋 仁徳橋 観 測 地 点

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19 (c) 水環境の改善に関する施策上の課題 ① 河川事業の課題 旧吉野川からの導水は、年間を通じて行うことが水質浄化に有効であるが、下流地 域の水利権保護のため常時導水できず、流量が不足する冬季から春季にかけては、 導水による水質改善が行えない時がある。 これまでに浄化施設が建設されてきたが、依然水質は悪く、今後も施設の設置が 必要である。また、設置に際しては、維持管理が容易な浄化施設の検討が必要であ る。 堰上流の河床に沈殿した汚濁物により、水質が悪化するケースがあり、これに対処 するため、堆積物の除去を行ってきたが、未だ十分でなく、継続が必要である。 水質浄化だけでなく、生物等に配慮した多様な水際線の創出や、水辺植生を活用 した河岸整備が望まれる。 ② 下水道事業の課題 藍住町の全体計画では、町全域で下水道の整備を計画しており、まず第1期事業 として、平成20年度までに藍住町役場周辺の約90haの整備を目指している。また、 それ以外の区域では、当面の施策として合併処理浄化槽への移行を進めている。 しかし、第1期事業完成時でも、この整備面積は、正法寺川流域の約30%程度にと どまり、引き続き下水道整備を促進する必要がある。 ③ その他の課題 ア 生活排水対策 藍住町では、公共下水道第1期事業区域以外について、「生活排水対策推進計 画」に基づき、今後も合併処理浄化槽の普及・切換や、更新する単独浄化槽の確認 の指導を推進することが必要である。 イ 事業所系排水対策 藍住町では、今後も、事業者に対し、排水浄化対策を指導することが必要である。 ウ その他の施策 今後も、農業排水対策として、環境保全型農業の推進や、畜産排水対策として、家 畜排泄物の適正な処理の推進が必要である。 また、流域住民が川への関心を高め、美化、愛護意識を持つための啓発活動を、 地方自治体、地元住民及び教育機関が一緒になって、推進していく必要がある。 (d) 流域住民の要望、ニーズ 正法寺川は、河床が一定勾配ではないため滞留が生じやすく、スカムや臭気等の発 生により親水性が悪化している。このような河川環境に対して、地元の河川愛護団体の 活動も非常に活発であり、住民の河川環境の改善に対するニーズは非常に高い。

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計画の内容

(7) 計画目標年度 本計画は、現況基準年度を平成 14 年度とし、計画目標年度を平成 24 年度とする。 (8) 当該河川において緊急的に改善を目指す目標水環境 (a) 目標とする水環境 正法寺川において目標とする水環境は、現状で生息している生物が十分生息・生育 でき、また、快適な親水活動や景観の保全を図ることのできる水質及び流量を目標と する。 <コイやフナなどの魚類が生息できる水質・水量の確保> <臭い、水の色、ゴミの浮遊など不快な感覚が解消され、川沿いで散歩などを楽し むことができる水環境の改善> (b) 水質評価地点 正法寺川は、吉野川合流点から2.9km 地点にある堰により、上下流に区分される、 堰上流は湛水域、下流は感潮域という特性をもっている。上下流の汚濁特性を評価 するため、湛水域下流端の「みどり橋」と、県の水質調査補助測定点となっている感潮 域下流部の「仁徳橋」をそれぞれ水質基準点とした。 (c) 目標水質 正法寺川目標水質は、「みどり橋」「仁徳橋」地点で以下のとおりとする。 BOD:5.0mg/l以下(年平均値) 水質項目 正法寺川 備 考 BOD 5 ㎎/l以下 ・ みどり橋,仁徳橋地点 ・ 快適な景観、親水活動 ・ 生物(コイ,フナ等)の生息 (d) 目標水量 現在行っている旧吉野川からの導水 0.2m3/s の確保に努める。

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21 (9) 当該河川の目標を達成するための施策内容 本計画は、良好な水環境を達成するため、水循環の健全化の視点に立って、関係する各 機関が協力し、総合的な水質・水量等改善施策を次のとおり実施する。 (a) 河川事業 河川事業としては、直接浄化施設の設置並びに管理、導水施設の管理および河道浚 渫を行うものとする。 ① 直接浄化施設の設置 および管理 正法寺川においてプラスチックを利用した接触酸化施設を設置し、適切な管理を行 う。以下に設置対象地点を示す。 表−8 直接浄化施設計画 対象河川 実施および 管理主体 地点名 浄化手法 対象流量 流入水質 (BOD) 除去率 (%) 工 期 徳島県 正法寺川 直接浄化施設 接触酸化 方式 2200m 3/日 10.6mg/l 75% 完成 (H14 稼働) 正法寺川 徳島県 本村川 直接浄化施設 接触酸化 方式 900m 3/日 10.3mg/l 75% 計画 ② 浄 化 用 水 の 導 入 旧吉野川からの年間を通しての導水は、旧吉野川下流の水利用の保護の観点か ら難しいが、ポンプ稼働のこまめな運用など、導水施設の適切な管理により、水量の 確保に努める。 表−9 浄化用水の導入 対象河川 実施及び 管理主体 位置 導水元 導水量 工 期 本村川 徳島県(管理) 国土交通省 東中富 旧吉野川 0.2m3/s 完成(H5稼働) ③ 本川及び支川の浚渫事業 現在、河川浄化事業として対象河川において実施している河道浚渫を引き続き推 進する。 表−10 浚渫事業計画 対象河川 実施主体 区 間 浚渫量 工 期 正法寺川 徳島県 4.2 km 区間 45,000m3 H.8∼H.18 ④ 河川改修等 水質改善に寄与する多自然護岸・河床、植生を設置する。 表−11 河川改修等計画 対象河川 実施主体及び事業名 区 間 施 設 等 工 期 正法寺川 徳島県 土木環境共生事業 県道松茂吉野線から原橋 までの区間 遊歩道の整備、 水棲動植物に配慮した 護岸施工等 H.14∼H20

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22 対象 河川名 事業名 事業 主体 事業認 可年度 平成 20 年度までの 整備状況(実施認可) 平成 30 年度までの 整備状況(事業計画) 放流先 計画処理人口 約 3,300 人 計画処理人口 約 35,000 人 計画処理面積 約 90ha 計画処理面積 約 873ha 正法寺川 藍住町 公共下水道 事業 藍住町 H13 年 計画汚水量 (日・最大) 約 1,900m3 計画汚水量 (日・最大) 約 20,000m3 旧吉野川 流域下水 道幹線管 渠 (b) 下水道事業 正法寺川流域の下水道事業は、藍住町公共下水道(旧吉野川流域下水道幹線管渠へ 放流)で整備を進めるものとする。藍住町公共下水道は、平成 20 年度までに、計画処理面 積約 90ha、処理人口約 3,300 人の整備に努めるものとし、これは正法寺川流域面積の 30%程度である。 (c) その他河川の水環境改善に関連する施策内容 河川事業、下水道事業以外の水環境の改善に係わる施策として、流域の市町村や地 域住民、並びに関連機関による身近な領域での対策が必要であり、その内容を以下に示 す。 ① 生活雑排水対策 藍住町の「生活排水対策推進計画」に基づき、新設住宅に対しては合併処理浄化槽 の普及を、単独処理浄化槽を設定している住宅については、更新を必要とする浄化槽 の確認や合併処理浄化槽への切換を指導し、浄化槽設置のための補助金の交付等 を引き続き行っていく。 ② 事業所系排水対策 藍住町では、事業者に対し、排水の下水への導入及び排水浄化対策の指導を引き 続き行っていく。 ③ 農業排水対策及び畜産排水対策 農業排水対策として、減農薬やエコファーマーなどの環境保全型農業の推進を引き 続き行っていく。 また、畜産排水対策として、家畜排泄物の適正な処理の指導や、たい肥利用などの 高度化の推進も引き続き行っていく。 ④ 住民参加と意識の向上 藍住町では、「正法寺川を考える会」および「藍住中学校」がアドプト・プログラム吉野 川として活動している。活動内容は、河川の清掃や正法寺川エコウッチングを行い、エ コマップの作成等を通じ流域住民と一体になった河川浄化運動や啓発活動に取り組ん でいる。また、パンフレット等を用いて生活系排水対策のための住民への啓発活動を 行っている。 これらの清掃活動や川での体験は、川への関心を高め、美化、愛護意識を定着させ る上で非常に重要であり、参加者の呼びかけなど、一層の推進に努める。 今後は、行政も、これらの流域住民との定期的な協議の機会を持つなど、支援や協 働の取り組みを進め、住民と共に水質保全活動を更に発展させていくものとする。 表−12 下水道計画

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23 (d) 水質又は水量改善施設全体図 図−12 施策総括図 (10) 当該河川の水環境改善緊急行動計画を実施するための概算事業費と整備スケジュール (a) 概算事業費 本計画に必要な概算事業費 河 川 事 業 費 6億円 公共下水道事業費 ―億円(藍住町汚水適正処理構想見直し作業中の為) (b) 計画した施策の整備スケジュール 区分 事業名 事業主体 初年度 (H15) 2年目 (H16) 4年目 (H18) 6年目 (H20) 8年目 (H22) 目標年度 (H24) 統合河川整備事業 (浄化施設・浚渫) 徳島県 土木環境共生 徳島県 下水道 事業 藍住町 公共下水道 藍住町 河川事業 (第1期事業)

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24 (11) 水質予測 正法寺川の水質予測モデルの概念は、正法寺川流域を4ブロックに分け、それ ぞれブロックごとに、汚濁源の量と、その流達率(※3)から、河川へ流達する汚れの 量を予測し、各観測点の観測値を予測した。 将来水質予測を行うに当たり、まず、単純将来水質予測として将来(平成24年 度)に水質改善施策が現況で固定された場合の水質予測を、次に、対策将来水質 予測として、水質改善施策が行われた場合の水質予測結果を表−13 、図−13 .14 に示す。 表−13 基準点水質予測一覧 現況水質 単純将来水質 対策後将来水質 河川名 地点名 項目 (平成 14 年度) (平成 24 年度) (平成 24 年度) 計画目標値 みどり橋 BOD 8.3 7.7 4.8 5.0 正法寺川 仁徳橋 BOD 5.2 4.9 4.0 5.0 (注) 正法寺川では、流量変動による水質の変動が大きいため、水質は平均的な流量での計算値とし ている。 (※3) 流達率とは、汚濁物質が河川に流入しない場合及び沈殿、吸着等により直接水に混ざらず水質 観測値に表れない場合があるため、流域で発生した汚濁物が、水質観測値に影響する割合を数値 に表したものである。 図−13 発生源別流出負荷量 13.5 13.3 11.0 50.7 45.6 25.1 0.9 0.9 0.5 0.8 1.5 2.3 0 20 40 60 80 H14現況 単純将来 対策後将来 みどり橋地点 kg /日 生活系 産業系 畜産系 面源系 図−14 発生源別流出負荷量 63.7 62.7 60.4 206.9 179.4 127.2 0.5 0.9 0.9 37.3 33.9 16.3 0 100 200 300 400 H14現況 単純将来 対策後将来 仁徳橋地点 kg/日 生活系 産業系 畜産系 面源系 67.4 37.4 204.4 276.9 308.8 61.3

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25 (12) フォローアップ、モニタリング等 各施策の進捗状況の把握を行うとともに、正法寺川の水量、水質、生物等のモニタリ ング調査を定期的に行う。水質評価地点だけでなく、河川直接浄化施設のモニタリング も定期的に行う。 これらの状況と行動計画の内容とを毎年検証し、問題点の抽出に努める。 また、協議会においては、評価、見直しを行い、効果的な推進に努める。 なお、行動計画について、重要な変更の必要が生じた場合は、行動計画の変更を行 なうものとする。 図−15 モニタリング計画

モニタリング計画

施策進捗状況の把握

(1年に1回)

水量、水質、生物、

親水などの調査

(1年に4回)

計画の検証、問題点の抽出

(1年に1回)

清流ルネッサンスⅡ協議会

計画の評価、見直し

(

中間・

最終・

その他必要に応じ)

参照

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