Japanese Society for the Science of Design
NII-Electronic Library Service Japanese Sooiety for the Soienoe of Design
日
本
の
バ ウ
ハウ
ス
・ミ
ュー
ジ
ア ム
ミサ ワ バゥハ ゥスコレクション の活 動ヵ・ら
Bauhaus
Museum
in
Japan
:misawabauhaus
collection杣田佳 穂
ミ サ ワ バウハ ウスコ レ ク ション
SOMADA
Kaho
misawa bauhaus oollection
1 .
コ レク ショ ンと活 動 「ミ サワ バ ウハ ウス コ レクシ ョ ン」 は住 宅メー
カー
のミサワ ホー
ム が所 蔵 するバ ウハ ウス につ い ての コ レクシ ョン で あ り、
活動機 関の名 称でも ある。1989
年に収 集 を 開始 し、
現 在、
作 品 点 数1,500
点、
関 連 資料1
,200
点、 近 現 代の 芸 術に 関する蔵 書13,000
冊とい う規 模 となっ た。
日本に バ ウハ ウス のま と ま っ たコ レ クシ ョ ン ができ たこ と を契 機とし て、
しば らく開 催さ れ て いなかっ たバ ウハ ウス の展覧 会が1990
年代
か ら増
え始め たの は喜 ばしい。
美 術 館へ の 出 品 や企画 協 力 を行 う一
方、1996
年に開 設し た東京 都 杉 並区の ギャ ラ リー
で は、
バ ウハ ウス を さま ざ ま な視 点か ら紹 介 する小企画を開催 して いる。 この ギ ャ ラ リー
はバ ウハ ウス の情
報が集 まる拠 点 となりっ つ あり、
研 究 者が訪 れ、
多 くの学 校の授 業の場と し て も、学会
等の勉 強 会に も利用 されて い る。
研 究機 関とし て は小規 模だ が、
少 ない資料
か ら 調査を重 ね てデ ザイン の意 図 や 製 造工程 を探り、
多 くの再 現 模 型 を制 作し、
その思想を紹介
して き た。 デ ザイン の展覧 会で は、
た だ 置い てある だけで は 「見 方」が わ か ら ない見学
者が多
い。
理解
を助け る た め に は、
言葉を並べ て説 明 する よ りも、
で きる だ け さまざまな感 覚を動 員で き る よ うな仕掛
け を作
り たい (そ れ は 展 示デ ザイン の分野 に おけるバ ウハ ウ ス の考えで もあっ た) 。 例え ばW .
グロ ピウス の ユ ニ ッ ト住
宅案
「baukasten
groBen
(大 きな積 木 箱 )」 で は、
住宅模型の 他、
見学 者 が 自 由に試せ るユ ニ ッ トの 縮尺積 木 を作 成した。
他にも実 験 住宅の 間 取り を実 物大で床 に貼る、
彫刻工房で作っ た実 験 装 置 を 模 型に し て 回転 させるなど多 様 な工夫が可 能であ る。 他の美 術 館に協
力する場合
は、 ポス ター
の コ ンペ テ ィ シ ョ ン やかつ ての祭の再 現 など関連イベ ン トも提 案 してい る。 バ ウハ ウス の人々 の 体 験を共 有 するの は、
時 代が変わっ て も有 効である。創
造の喜
び は普 遍 であ り、
デ ザイン活動へ の 第一
歩 だ と思 うか らだ。
2 .
デザ インギャラ リー
と してみるバウハ ウスバ ウハ ウス は
、
非常
に 特殊 なカ テゴ リー
だといえ る。
デ ザイン をは じ め、
フ ァイン アー
ト、
建築、
ク ラフ ト、
舞 台、
そ して造 形教育
ま で、
かなり幅 広い 分野 を抱 え込 んだ 存 在 だか らで ある。
今 回、
本テー
マ を 与え られた ときに私が 抱い た違和感は、
こ こに 起因 す る。 デ ザイン に特 化した ギギラ リー
とし ての 活 動は、
全く意
識 し てい なかっ た。
教 師の一
人であ る カンディ ン ス キー
がかつ て 「und 」とい う論文で 「あ れかこれ かでは な く、
あ れ もこれ も」 と述べ たよ う に、
バ ウハ ウス は、
しなやかに全てを包 括 する。 「デ ザ イン 」 だけでは括れ ない のだ。 なに し ろ、
カン デ ィン ス キー
がお り、
クレー
がい る。
所 謂一
般 的な 「バ ウハ ウス」 展に は、
彼等
の 絵画 も 展 示され る。
そ し て、 見学 者の 中に は、
これ らの画家
た ちの絵
画 を観
るた め に訪れ る 人 が少 な く ない。
訪 れて初めて、
「造 形 学 校バ ウハ ウス 」 と対 面し、
デ ザイ ンを意識 す る とい う図式が 少 な か らず ある。
勿 論、
学 校のデ ザ イ ン史 ま たは建 築 史で学ん だ人 も、
趣 味で織物 や陶
芸 や 写真
を やっ てい る 人 も、
インテ リ アコー
ディネー
ター
もカ ラー
コー
ディネー
ター
も、
単に椅子 が好き な人も、 さ まざま な 人 が さま ざまなきっ か けでバ ウ ハ ウス に出会 うのだ。
こ の間口の 広 さ がバ ウハ ウス の 特徴であ り、 強 み で あ る。 そ し て 日本で今 後 デザ イン に特 化 した ギャ ラ リー
/ミュー
ジアム が増
えた と き に も、
こ の特 徴の ため にバ ウハ ウス は、
デザ
イ ンに触 れ る第一
歩と して価 値が あ る と 思い たい 。義務
教 育でデ ザイン を学ぶ機 会がない こ とは、
非 常に残 念 なことであ る。 デ ザイン とい う概 念を持た ずに その ま ま大人 になる 人が、
日本に は未だに沢 山 いる だろ う。
その よ うな人た ち がデ ザイ ンに 目 を 向 け る きっ か けの一
つ と し て、
もしもバ ウハ ウス が役 立てば、
日本 唯一
の バ ウハ ウス 専 門 ギャ ラ リー
とし て、
これ ほど嬉 しい こと はない。
(
http
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misawa.
co.
jp
/bauhaus
)デ ザ イン学 研 究 特 集 号 SPECIAL ISSUE OFJSSD Vol