2017年度秋季企画大会の開催報告
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(2) デザイン学研究特集号 Vol.26-2 No.100. に立ち、ポスター形式で約30分程度のディスカッションを行なった。グラ フィックレコーディングは公立はこだて未来大学と常葉大学の学生たちが 担った。ディスカッション時にも、グラレコにコメントなどを書き加えるよ う促したが、新たな書き込みはほとんど行われず、この点は今後の課題と なっている。 ワークショップ参加者は30名(社会人13、学生17)。2日間に渡って、社 会人2グループ、学生2グループの計4グループに分かれて活動し、1日目 図3 前日のフィールドワークの振り返り. はフィールドワーク(図3) 、2日目は表現活動とプレゼンテーションを行っ た(図4、図5)。一般的なデザインリサーチの方法やフレームワークには とらわれず、自ら主体的に味わうこと、自分自身の問題としてまちの未来を 考えること、などを参加者に促しつつ、デザイン実践のヒントとなる体験を 提供したつもりである。表現活動では、自分たちのフィールドワークを俯瞰 する方法として屏風型の台紙に経験のマッピングをおこない(函館西部地区 経験図屏風)、これをふまえたうえで模造紙上に自分の居る未来の街を立体 的に表現し、その表現の中で一人ひとりが未来の自分を位置づけて語るとい. 図4 参加者全員の経験を屏風上に地図と して描き俯瞰する. う発表会を行った。これらの表現活動については、「自分の職場でも、実践 してみたい」という声を多く得られ、一定の成果があったと考えている。. 4.まとめ 本稿では、説明のため止むを得ず「地方都市」ということばを用いている が、函館に限って言えば、我々はこの地を「中央」に対する「地方」と捉え るつもりは毛頭ない。もちろん現実には、経済活動や生活の中心は首都圏に あり、地方都市はそこに向けての資源の供給源、といった印象は否めない。 しかし、かつて反映した街が徐々に失速していく姿は現代社会の最先端とも 言えるし、そもそも生活者にとってみれば自分が今立っている場所こそ世界 図5 自分と街の未来を重ねあわせて箱庭 的に表現. の中心である。 地域の「活性化」や「再生」ということばがもてはやされているが、今自 分の生きる地域の価値を高めていくことは、必ずしもこれらとイコールでは ない。デザインを専門とする我々実践者、研究者が、函館(さらには北海 道、東北など)の地でどのような闘い(実践、研究、教育)をしているかを 参加者に晒すことでその意味づけをおこない、地元の人々や大会参加メン バーに刺激を与え、また刺激を受けることが本大会の目的であった。その成 果が次回以降の大会に限らず、様々な地域の活動に波及していけばと願って いる。. 57.
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〔付記〕
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