Japanese Physical Therapy Association
NII-Electronic Library Service
Japanese Physioal Therapy Assooiation理学 療 法 学
第32巻 第1号
11
・
−
14頁 〔2DO5
年)神経系
理
学療
法 分 科 会
中枢 神 経 障 害
理
学療 法
の
理
論
的
構 築
理 学 療 法 学
の
近
未
来
に
向
け
て
司 会
講 師
吉 尾 雅
春
(
札
幌
医
科
大
学保健
医
療学部
)
口下 隆
一
(
兵
庫
県
立
柏 原
病
院 )
曾 根 政 富
(
順
天
堂 東 京 江 東 高 齢 者 医 療
セ ン ター
}宮本省.
一
三(
高
知 医
療学
院 )
内 山 靖
(
群 馬 大 学 医 学 部
)
はじめ
に 中 枢 神 経 障 害では1940年 代 後 半か ら神 経生 理学 的 知見 あ る い は 発 達学 的な 理論
を背
景に し た神
経 生理学 的アプロー
チ が台 頭してきた.
運 動 麻 痺の改善
を促通 す ること を主凵的に あ げ た こと か らファ シ リ テー
シ ョ ン・
テ クニ ッ クとも呼ば れ,
多 くの 体 系はShcrringlDn
や Magnus ら2D 世 紀 初 期の牛理 学 的 実 験 モデルを 基礎に し て主要 な 概念 を構 築し てい るt.
系統 発 生 的 運動バ ダー
ン に 着 目 し たTempLe
Fay
(MD
).
囲 有 受 容器の刺激 に よ る神 経筋の促 通 を 創 案 し たHermun
Kabat (MD } とMargarc 【 Kmott [:PTL 神経 発 達 学 的 側 面か ら運 動 学 習 を とらえ た
Karel
Br
,balh
(MD
:1 とBer
†aBoba
亡h
[
PT
).
感 覚受
容 器へ の刺
激と個体
発生rl
勺運動
パター
ンに着
目 し たMargaret Rood (OT
,
PT ),
脳 卒 中 後の回復
で共 同 運動 の存 在に着 目し たSigne
Brunnstrom らが1950年 代 初 期のほ ぼ 同時 期に治 療 体 系 を 発 表し,
注 目 を浴びた。
その後,
1960一
亅970
年 代 に は 脳 性 麻 痺 の 超 早 期 療 育 と し て 特 有’
の 刺 激 と 抵抗 によっ て パター
ニ ン グ を図ろう とす るVac⊥aY Vojta (MD 〕が.
また,
1980年 代 後 半に愛 知 県立 心身 障 害 児 療 育センター
の.
ヒ 田正 氏 〔MD :1 が近 年の シ ス テ ム理 論 など豊 富 な情 報 を背 景に,
合理 的 な随 意運動が出現 する環 境 を提 供し てい く独 臼の体 系 を 報 告してい る。
神 経生 理学 的アプロ
ー
チの多
く は中枢 神
経系
へ の働
き か け を 意 図 したもの であるCt 末 梢 器 官へ の刺 激.
す なわち感 覚入力 の操 作によっ て中 枢 神 経 系へ 影響 を 及ぼ し,
不 足 したTF常の要 素 を 促 通 し,
異 常 な 反射 機 構を抑 制し ようとする.
入力 も,
得 ら れ る 効 果 も,
全体に 注 目 し,
姿 勢反射や 運動発 達 な ど を 通 し て 脳の発 達 が どのレベ ルに あ る か を 検 討 し な が ら,
その さ ら な る構 築 を 目指 す、
.
しか し、
その後の生理学 や 心 理 学,
とりわ け 脳の科 学の発 展 は 急 速で,
シ ステム理 論 な どに基づ く運 動 制 御 や 運動 学 習の 埋論 化が進 む 巾.
考 え 方の.
部 を残して、
次 第に 臨床か ら忘れ去ら れ よう と してい る体 系 もある、
それ ほど近 年 の運動 制 御・
運動 学 習理論は従来の神 経生 理学 的アブロー
チの 様 相を一
変す る勢い で発 展して いるt
.
認 知運動 療 法は その よ う な脳の科 学の発 展に臨 床の立場か ら応 えようとして い る活 動で あ ろ うc中枢 神 経障害の 様々 な
事 象
や そ れ らへ の アプロー
チ が ト分 謹明づけ ら れ な く なった と き、
パ ラ ダ イムを どのよ う に 転 換 し てい くのだろう か?事 象 を寄 せ 集めた 集 合 体 を統 計 的 手 法に よっ て処理 し てい くのか,
それと もひとつ ひとつ の事 象に理 論 付け してい くことで万向性
を模
索し てい くの か,
.
卜分 検 討しな け れ ば な ら ない、
残 念 なが ら,
主に神 経 生 理 学 的 側 而か ら治 療 的に行わ れて き た アプ ロー
チは,
リハ ビ リ テー
ショ ンが全 人 間 的 復 権 を 目指 そ う と す る 近 年の社 会 変 化 に 対 応 で き な かっ た き らい が あ る.
、
機能 的な 改薺が 必 ず し も能 力の向 上 や積極 的 な 社会 参加 に寄与 し ない現 実 は 痛 烈 な批 判 を 浴 び た、
:
そ して,
ICF
に示 され た 「生 活 機 能 」 とい うこ とば が理 学 療 法のあ り方につ いて,
改め て 問いか け てい るt.
本 分 科 会で は
,
中 枢 神 経 障害
理学 療法
の パ ラ ダ イム転 換に よっ て,
理 学 療 法の指 標や治療が どのように変 化してき た か を 検証 し,
中枢 神経障 害理 学療 法の現状 を分 析し,
近 未来に向 け ての理 論 的構築につ いて 議 論 す る、
.
順 天 堂東 京江東 高齢 者医療 センy
一
の曾根政富氏 に はパー
キン ソン病の理 学 療 法 を 中 心 に,
高 知 医療 学 院の宮 本 省三氏には認 知理学 療 法の理論的 な背 景 を 中心に,
群 馬 大 学の 内 山 靖氏には taitor made の理 学 療 法 を 中 心 に発言内 容 を紹 介し.
その 後の 討 論 を ま とめ て報 告するu パー
キン ソ ン病 の 理学
療 法(
曾
根)
9〔)例の パー
キン ゾ ン病 患 者を対 象に,
ヤー
ル の重 症度H〜
昏「
度の推 移 と,
臨 床症 状.
動 作 能 丿JおよびADL 能 力との関 連 を調査し た、
.
H
度で は前 傾・
前屈 姿 勢 と な リバ ラン ス の低卜’
が 現 れ.
ズ ボンの着 脱 な どのH
.
脚 lil・
/ち 動作での困 難 が み ら れ た。
][[度では寝 返 り,
起 きL
が り動作や方向
転 換な どの 回旋 動作
の 障 害 がADL
能 力の低 ドを増 強 させ.
W
度で は抗 重 力 活 動 が さ ら に障 害さ れ,
ADL
に介 助 を 要 する ようになった。 これ ら か らキに体 幹の抗 重 力 伸 展 活 動・
体 軸回旋 活 動の障 害 が 起 居 移動 動作
を困 難に し,
バ ラ ンス の低
下 が軽 度か ら障 害 を受 けるこ と にな る と推 測した,
森II1はハ ン ドル回 し とベ グ を 立 て る 動 作 が 低下する ことを報 告 し,
その理 由と してリ ズム障 害とつ ま み・
N工 工一
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Japanese Physioal Therapy Assooiation12 理 学 療 法 学 第
32
巻 第 1号 運び・
方 向 変 えとい う連 続 動 作の連 合が障 害さ れる こと を あ げ てい る,
下茂で は スキップ動 作 が 際だっ て悪 く,
バ ラ ン ス障 害 とト.
肢の 反復 交々1
動 作の障害
で あ る と し てい る。
以.
tz
に あ げ た バ ラン ス の 問題 は.
練 脅を行え ば8
.
−
10か 月の期 間で は改 み がみられ,
その後1年 半 まで維 持できる こ とが 分かっ た、 パー
キンソ ン病の症 状 を 理 解 し、
運 動 療 法 を 行 うL
で,
大 脳基 底 核の生理 や 回路 仮 説 を知っ て おくことは大 切 なことであ る。
(D
k
脳 皮 質一
視 床 卜.
核 投 射.
を介す る経 路 (ハ イパー
直 接 踟 は淡 蒼 球 内 節二 ;L・
一
ロ ン の活 性 化を興 奮さ せ.
結 果r19
に視 床お よ び 大 脳皮 質 を抑 制 する、
、
{L
)直接 路は淡 蒼 球 内節 を抑 制 し,
視床
を 脱抑 制
し.
視床
お よ び大脳皮質
を興奮さ せ る、
.
〔31
] 間接 路は淡 蒼球 外 節ニュー
ロ ン を抑 制.
視 床 下 核へ の 抑 制が と れ,
淡 蒼球 内節ニュー
ロ ンの活 動 性を興 奮させ,
結 果的に視 床 お よ びjc
脳 皮 質 を 抑 制 す る.
.
パー
キン ソ ン病で は黒 質 緻 密 部の ドー
パ ミンが不 足 し、
淡 蒼 球内節ニ ュー
ロ ンが 視床を抑制 し,
無 動・
寡 動 が 起 こ る と 説 明 され て い る。
固 縮はa 運 動ニー
=
一
一
ロ ン の興 奮性のJ’
t進によ る と考 えら れてい る、
大脳 基 底 核か らの ト’
行性 投 剔.
が脚 橋 被蓋核 や 巨 大 細 胞 性 網様核 で 中 継 さ れ,
網 様 体 育髄路を介し抑 制 性の lb介 在ニュー
ロ ン を抑 制す ること でα運動ニ ュー
ロ ン が 興奮 す る という 説 が ある、
、
パー
キン ソ ン病の症 状の特 徴は.
〔1)前傾・
前 屈で 代 表 さ れ る頭 部 と 体 幹の アライメ ン ト不 良,
C2
) 体 軸 内 回旋の不 良,
1:3)支 持基底 面で の重 心移 動が困 雄,
鋤 反復交 冗 動 作 が 困 蚶 であ り,
背 景と して姿 勢反 応の異 常が あ げ ら れ,
さ ら に寡動 に より増 強さ れて い る と思われ る.
固縮、
寡動によ り,
関 節、
皮 膚,
皮下組 織の柔 軟 性が低 ド し,
その ことが末 梢か らの情 報 を 受 け取 りにくい 状 態を作る。 ま た,
寡 動に よ り,
反 応時 間の遅 延,
運 動時 間の延 長が現れ,
平衡反 応の 応菩は 同時1区縮 と な り.
バ ラン スを よ り悪 く してい る、
.
従っ て,
運 動 療 法で は 〔11] 関節
,
筋,
皮 膚,
皮下組 織の 柔 軟 性の 回復.
(2
)立 ち直 り反 応の 促通,
1:3〕’
ド衡
反応の促通を強調する、
、
す くみ足や小 刻み歩 行に代 表さ れ るパー
キン ソン病の歩 行 障 害は理 学 療 法の 大き な課 題で あ る.
その中 身は一
歩幅の日動 的 な 調節が基 本 的な 問 題 に な る,
・
ゆえに.
ステッ プ肢 位で練 習 す るこ と が 大 切 で あ る,
.
歩 行に 関する巾 撫 とし て は,
まず 脊髄 歩 行パ ター
ン ジェ ネ レー
ター
が あ げ ら れ る が,
基本的 なステ.
ソ ブの リズムは すべ て脊 髄 内の神 経 回路で作ら れ る、
脳 幹歩行 中 枢 は,
脳 幹 網様 体 脊 髄 細 胞 を経 由 して脊 髄のリズム発生器 を 興 奮さ せ て歩 行リ ズム を誘 発 し、
自 発 歩 行 を 発現 する、
脚 橋 被 蓋 核 は 歩 行 時の筋 緊 張 を 調 節 す るcJ く脳 基 底核は歩 行の開 始 と終.
了に関連 し.
運動の プロ グラ ムを 決定す る、
、
小 脳 で は適切 に姿 勢を変 化さ せ,
連動を な め ら かにす る、
、
大 脳 皮質は 歩 行のリ ズ ムを調整し たり,
環 境に合わせ て歩 行 を 調節 する。
これ らの役 割 を考
慮し な が ら,
次の ように歩f丁練 習 を 行 う必 要がある。
(1〕 末梢入力
か らの情報を受け取
りやすい状況 に身 体アラf
メ ン ト を整え る.
.
〔2〕 立位バ ラン ス を強化
する ために選 択 的 伸 展 を促 通 する、
、
・
側下 肢で 立った り、
ステップ肢位,
交叉肢 位で の姿 勢 反応 を 促 してい く.
〔3) リ ズミカルなパター
ン の経 験をltJ・
え てい く。
,14
} スピー
ト,
協調性の経 験 を 与 えてい く.
認 知 理 学 療 法
の理 論 的 背 景
(
宮 本
)
理学 療
法
理論の構 築につ い て,
まず 運 動 療 法は運 動 学 習 埋 論に 基づい て作るべ き で あ る そこ で コ ン センサスは得ら れ る と思 うが,
ある理 論 に 立って行 うこと と,
あ る思 想に立っ て治 療 を行 う とい うのは基 本 的に違 う,
リハ ビ リ テー
ショ ンは機 能 障 害,
能 力 障 害,
社 会 的不 利とい う考
え方
に 則っ て理学療 法
を 構 築してい くの と.
ある セ ラ ピストが目の 前の患 者に治 療 を 理 論 的に構 築して い くとい うのは根 本的に異 な7n,
’
学習とい う観 点に立っ
た と き.
理 学療 法十 を3
つ の タイ プ に 分 類 すること が で き るひ とりは要 素還 元
L
義
者で あ る,
.
あ る スキルを.
行 為を学 習す る に当たって.
関節 可 動 域、
筋 力,
あ るい はバ ラン ス とい う複 数の要 素か ら成b
立っ てい るとい う も の であ る。
ふた りめ は 行動 上 義 者 と呼 ばれる者である,
行 為 を ある経 験,
動 作の 反 復で学 習 するとい う考
え方である・
、
反射
.
反 応 を 重 視 し た り.
感 覚 フ ィー
ドバ ッ ク を 重視してお り,
動 作 は あ る難 易 度をもっ て構 成さ れ,
達 成 されて い くと考 えて い る、
第.
.
モの理 学 療 法L
は認lill
i
義.
者である、
認 知卞義 者は行 為 その ものを治 療に使 うとい うこと は し ない、
食 事を う ま く飲 み 込 め ない と き.
行 動⊥義 粁は水を 飲 む,
物を食べ る とい う行 為を少 しずつ.
少しずつ 繰り返 し練 習 してい く、
.
認知 主 義で は物 を 噛 む, 飲み込 むとい うこと は行わない で,
物 を口の中に含ん で.
その固 さとか 物 体の形 を 認 識 するとい うこと を行 う、
そ うい う 認 知 機 能 を 高 め るこ と に よっ て,
物を 飲 み 込 む とい う嚥 ド機 能 を 高 めて い こう とす る、
心 理学に お け る学 習理論でも行動主義 と認 知主義は相対 的 な立場に立っ て い る、
これは歩 行におい て も同 様である。
床が どの よう な ものか分か らない ま ま歩 行 を 行 っ た り,
バ ラン ス の練 習を行っ た り,
基礎 的に膝宣 ちの練 習を 行お う と す れ ば,
こ れ は行 動主義に な る,
、
行 為を直 接せ ず に,
体 性 感 覚 などによ る認 謎 能 力 を 高めること によっ て行 為 を 高め てい くとい う前 提に立っ た 考 え 方が認 知 主 義である.
こ れ に は重 要 な 問 題 を 含ん でい る
、
.
理学
療 法 十はこれまで 行 為とい う 側面か ら離れ るこ と は な かった。
100年の歴史の中 で,
歩行や 立 ち ヒが り という行 為を使って理学 療 法を行っ てき た、
.
ある似たよう な練 習 をすることに よっ
て ヒ乎になる という ことである。
た とえばバ ス ケ ッ トボー
ルをや れ ばバ ス ケッ トボー
ルが 上手に な る。
し か し,
水 泳が ヒ手
に な るわけ で は ない,
運動 学 賀でい う類 似性 転 移で あ る、
これ は練 習し た もの で な け れ ば効 果は出 ない、
,
しかし、
異 質性 転 移というの は身 体の基 本 になる外 界 をと らえる知覚 能 力 を高める こと に よっ て,
さ ま ざ ま な 運動に対して波及をお よ ぼ すこと が で き る,
た だ し,
失 敗 する リス クも非 常に高い,
うま くい か ない とい うリス ク が あ る・
方 で、
可 能 性 が あ る、
このあ た りが科学 的 に 理 学 療 法 士 が 今 後 考えて いか な け れ ば な ら ない部 分である一11
の前の患 者に対 して実 験は許さ れない,
し か し,
患 者が回 復す れ ば嬉しいし.
そうでなければ悲しい とい う原 点にかえっ て.
こ の問 題 を 考 え て行 く必 要がある、
能 力 障 害の改 善 だ けで はな く,
も う・
度 機 能 障 自二を治 療し,
運動 機 能回復を考え てい き たい、
Tailor
made の理学 療
法(
内 山)
い い 医 療とはどの よ う な 要 素が重 視さ れてい るだろ うか.
.
N工 工一
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Japanese Physioal Therapy Assooiation中 枢 紳 経 障 害 理 学 療
1
去の理 論 的 構 築 13 伝統 的には病 因・
病 理,
病 態生 理の医 学モ デル に 基づ き,
医療 看の経 験 と専 門 家の愆 見が 重 視 されてきた.
,
EtioLogy.
experi−
ence,
expertise の時 代 とい うこ とができる.
こ れ らの時 代 を 経 て.
1991年 に 根 拠 に 基づ く 医 療 の 概、
δが 紹介さ れ る と,
EBM はまた たく間にlit
?p中に広 がっ てい っ たの であ る。
その 際,
エ ビデ ン ス の ひとつ の要 素であ る臨 床 疫 学がい くぶん 突 出 し て 認知さ れ.
epideinielogy /E
視の時 代 を 迎 えた、
、
エ ビデ ン ス と は別にクリニ カ 評レパ スやガ’
イ ド ラ イン の作 嚥が促 進さ れ,
医療の標 準 化 が 押 し進め ら れ ている現 在である、・
方で,
振ら れ た振 りr・
を押し戻 すかの ように.
本 来の医 療の原点である対 衆 者 を 主体と し た倫理 や希望 を尊 重 するこ と が 強 調 さ れ ている
,
ま た,
最 近 で はEBM
のE
が efficiency や eeonomy に 置 き換え ら れて い るの で は ないか と感じ ら れ る ほ ど
,
医 療の効 率 化が求め ら れ て い る の も事 実である
.
本 来のエ ビデ ン スはこれ らの要 素 を包 含し た概 念であ り
,
さら に最 も重 要 なこ とは これら の概 念を 日前の対象
者にい か に 個別迪 川 す る か とい う こ と で ある。 個 別 適 用を意1味す る tailor mude medicine の tai]or と は洋
服の仕 立て と 同 じ意味である
.
医療の対象 音は 世界でた だひと りの 仔在であ り.
実 践現場におい て月h
卒中とひ とく く りに され ること は ない、
.
我 々は 凵前の対象 者に よ り よい援 助を す る た め に あ ら ゆ る方 法を 模 索 し てい る.
、
対象
X’
と家族 が 目標 を 共 有 す ること が不叮 欠であ る.
.−
ktu
した 用語や枠紐 みで思考を展 開す ることが大 切である、
その よう な 考 え 方に基づいて.
2001
年 に 国 際生 活 機 能 分 類ICF
が提唱 さ れ た,
ICF
の概 念は徐々に浸 透し.
また,
その.
e.
ilk
は ノt変尺きなもの であ る.
.
一
万で 日 前の対.
象 者に介入する場 合,
理 学 療 法の志 向に沿一
.
1た 具体 的なモ デ ル の提 唱が必 要である.
,
理学 療 法では 1965 乍に提唱 さ れ た機 能 的 制限を 機 軸 とし た志 向 を 展開 し てい る。
桟 能 的 制 限 は 個 人 レベ ルに お け る 不 全 状 態 を 指 し,
必 ず し も 運 動に関 係 するものだ け を指してい る わけで はなL , これ に基づ さ,
具 体 的 な。
[価 と介 入につ い て整 理 してみ る。
い わ ゆ る動 作 分 析で観 察.
分析さ れ る対 象は機 能 的 制隈 に譲 当し てい る.
狭義
の機
能 障 害は各
要 素 を取
り出し て計 測 するものであ り,
活 動 はその実 態を調査 するものと して三者を 歴然と区 別 する こ と が で きる。
評 価で は機 能 的 制限 を中 心に機 能 障 害と活 動 制 限を 双 万向 的に展開すること が大 切である、
,
介 人でも同様に展開 して い くもの である.
理学 療 法で行 うK
々 の刺 激や練習 は機 能 的 制 限に働 きか け.
機 能 障 害へ の陽性 的な影 響を与え,
活 動の安 定,
安 全 化 をは か る内容が好 ましL 課 題 志 向 型アプロー
チの課 題 とは あ く までも対 象 者に解 決 すべ き解 釈 され たタス クであり,
特 定の 冂常1k活 動 作 をただ単に 繰り返し練 習 するとい う もの で は ない,
こ の点 を 理 解 し て 病 棟 や在宅 で 関 わ れ ば さ ら に多くの 戊 果 を 期 待 で き る もの と 思 わ れ る.
ここで 理 学 療 法 に お け る tHil〔,r made につ い て考え て み る、
.
T は w]sk orit /ntcd al)prDach課 題 志 向型アプロ
ー
一
チ;基づ いた評価
,
アブrJ一
チ を意 味す るc 対 象 者に岡 有の課 題 を 選 択!,
て 構 造 的 な 介 人 をは か るものである、
A
は activi:yliniitation
活 動 制限participatk)rl restriction 参 加 制 約の改 善 を目標と し た 介 入 を す ることで あ る
、
.
あ く まで対 象 者の実生活に即し た 必要 な活 動を保証す ること が 理3
’
:療 法の 目標と な る.
同 時に 1を意 味 するimpaLrment へ の介 入 を 忘れて はならない機 能 障 害
.
機能
的制
限へ の 十分な働
きか け が重 要である。
急性 期 医 療だけ で はな く,
保 健 や 福 祉 領域 に おいても 同 様に 重要で あ70・
,
L
は klarning、、
学 習の概 念 を 重 視 することであ る、
,
学 習は 運動 制御
に 閏わる[notor sk 山 に加え て危 険回避や同じ失 敗 を繰 り返さ ない process skilLs を 習 得 す るこ と が生 活の 知 恵につ な が るtt これ ら を 通 して 行 動変容を 促 し 自 己 管 理 能 力 を 高 め る こ と が.
疾 患や障 害 を 問わず,
予 防をH
指 す理学 療 法に必要 不叮 欠 な も の になる.
.
0は {}pllnmm で、
最 適 化を目指 すことであ る、
、
心 身の最適
化を冖指す こ と で自
己効力観
や社 会的役割
を 最 大限 に 高め,
環 境へ の適 応を は か ること を 目標にして いる、
,
環 境と は 生 活の場に おける 轟知 的 環 境 を 意 味 する。 最 後のR はrccord 記録で あ る、
対 象 者の語 り と客 観 的 な帰 結 評価に基づ く記 録が 不 01.
欠 で あ る。
理 学 療 法 が 保 健・
医 療・
福 仕の枠 組 みの中 で対 象 者と連 続 的に関わ る な ら ば,
その 牛活 史の一
・
部を 大 切 に 保存 する責 務 が ある,
.
また,
整 備 され た記 録はデー
タベー
スと して 研究教育へ の効果 は計り知れ ない ものがある最後に中
枢 神
経 障害
理論構
築のた めの キー
ワー
ドを提 示 す る.
1.
脳 局 在:厳密 な症候ノ♪析,
可塑性2
,
感 覚:評価 と 介入指 針の明 確 化3
,
空 間 識一
ボ ディー
イメー
ジ :とらえ方 4.
共 同 運動と協調 運動の障害 :脳 血 管 障 害 片 麻 痺 の 病 態5
.
体 幹:実 践 的 な評 価 指 標の確 立6
.
バ ランス :介 人指 向 的 評 価 と効 果の検 証 7.
環 境:アセス メン ト指標
8,
適 応:その概 念の明 薙 化と訃 価 尺 度9
.
課 題 :構 造と介 入視 点の明 確 化 10.
デー
タ ベー
ス :実 践に役立つ エ ビデ ン ス の構築RCT
.
single case
study
,
言吾 り
,
観 察
・
1自:感o)」
己載彳去まとめ 以 ヒの
3
氏の 発古 と自熱した 討 論 を踏 ま えて、
中枢 神 経 障 霄 理学 療 法の理論 的 体系 化につ い て司 会 者 な りにま とめ てみた.
、
医 療には 理論と思 想のバ ラ ン スが 必要であ る が,
H
本の 現 状はア メ リ カ の影 響を強 く受げ,
経 済 性と効 率性と が最 優 先さ れ,
社 会の持つ 思 想が勝っ
て い る.
.
我が国の リハ ビリ テー
シ ョ ン医 療の世 界で は 思想 と理論 とが混 在してい る が,
特に現 在の よ う に社 会モデル化さ れ た リハ ビリ テー
ショ ンで は 思想が 大 き な柱になっ てい るc し か し.
アメリ カ か ら離れ てヨー
rJッ バや 他の地 域の リハ ビリテー
ショ ンに目 を向 けて みると,
思 想より も理論 を背 景に し た技 術が勝ってい る国々も存 在してい る、 し か し,
中 枢 神 経 障 害 領 域の医 療,
と り わ け 理 学療 法に おい て は 十 分 な 理 論 が行:在 す る わ け で は な く,
従っ て,
そ れ に 基づく晋 遍 的 な 技 術 が確立 し ている と は 言 え ない状 況 に あ る。
岬学 療 法の基 本 的 な 関わ り方と して宮 本氏は3つ のタ イ ブ を あ げた。
これまで の ように で きない 動 作を繰 り返 して練 習す る ような行 動⊥義的 なあり方 を批 判し,
認知 過 租 を活 性 化す るこ と に よo てエ ンド レスに 運動 学習を 進め てい くこと を 提 案し た.
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中で も脳 卒 中 患 者の歩 行に触れ,
歩 行 練 習は3か 月 間 は 行 うべ きでは なく.
特に早 期 歩 行は 100年 後に禍 根を残す か ら 止 めるべ きであると述べ た.
患 打が何 を感じなが ら環 境と対 応 し N工 工一
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