Career Step
ACTION
D O
PLAN
❹
次に、同じような 行 動 を す る 際 に どこをどのように変えれ ば良いかを具体化・明確 化する。❶
目標を立て、その目標を達成 するための計画を作る。自律的にP-D-C-Aサイクル
を廻そう
〜経験を通して学ぶ力を身につけよう〜
1
2
3
4
5
6
7
8
目標を達成する力を鍛えよう
「CONTENTS:4.この人のようになりたいと思う人を見つけましょう」で述べた、あの人のように なりたい、あるいは、何でもいいから何かに徹底的に打ち込んでみたいというものが出てきた時に、 それをどのように達成するかということを考える必要が出てきます。皆さんはこれまでもさまざ まな目標を立てて、その達成に取り組んできた経験があるかと思いますが、実は目標を立てて取 り組むということをちょっとしたスキルとして身につけることで、自己成長のためのツールとし て活用することができるようになります。そのスキルとは、自律的にP-D-C-Aサイクルを廻す癖を つけるということです。P-D-C-Aサイクルとは
PLAN-DO-CHECK-ACTIONの4つのステップを行って物事を行うことをそれぞれの頭文字をつな げて「P-D-C-Aサイクル」、または、「マネジメントサイクル」といいます。学生時代からこれを意識 的に行うことで、社会に出て働くうえでの必要な力が徐々に身についてきます。4つのステップで 行うことは、以下のとおりです。28
1
PLAN
まず目標を掲げ、その目標を達成するための計画を作る 自分自身で何か目標を掲げて行動する癖をつけてみましょう。人から言われたことをそのまま 鵜呑みにして実行するのではなく、自らの意志で実行することが重要です。また、目標を掲げる 際のポイントは、「いつまでに何をするのか」を具体的に取り入れることです。目標の具体化が弱 いと、後から結果を振り返ったときに、うまくいったのか、いかなかったのかが判断できなくなっ てしまいます。良い例 「今年の12月のTOEICで600点以上のスコアを獲得する」
悪い例 「英語を頑張って勉強する」
計画作りはこれまでにも、受験勉強などで何度か経験はあると思いますが、スケジュールだけ 作って満足するケースが多いようです。何をどのようにやるかという手段や方法も、明確にするこ とが必要です。さらにもう一つ重要なポイントは、途中で発生が予想されるリスクや障害を、で きるだけ事前に洗い出しておくとともに、それに対する備えを用意しておくことです。このリス クや障害を洗い出す能力が高まると、結果的に目標を達成する能力が高くなります。2
DO
立てた目標に基づき実行する 実際に物事を進めていくと、当初想定していなかったような事態やアクシデントが起こること が多々あります。その状況に応じて柔軟に対応し、必要な場合は対策を具体的に講じながら、目 標達成に粘り強く取り組み続けることが求められます。3
CHECK
結果を振り返り、うまくいった理由、うまくいかなかった原因などを分析する まず、結果が設定した目標に届いているかどうかをきちんと評価してみましょう。さらに、良かっ た点、悪かった点を洗いだしてみましょう。悪かった点は、次に同じようなケースになったとき にはどうすれば良いかを具体的に考えてみます。計画通りにうまくいった点は何が成功のポイン トになったか、うまくいかなかった点があればその理由を具体的に洗いだしてみましょう。4
ACTION
次に同じような行動をする際に、どこをどのように変えれば良いかを 具体化・明確化する うまくいった部分は、「より良くするにはどこを強化すれば良いのか」、うまくいかなかった部 分は「何をどのように変えれば良いのか」を具体化・明確化しておきましょう。次に同じようなこと に取り組む際に、この経験を有効に活用することができ、同じ失敗を繰り返す確率をぐっと抑え ることができるようになります。P-D-C-Aサイクルを自律的に廻し、物事に取り組む癖をつける
P-D-C-Aサイクルはどんなことに対しても有効です。自分が「こうしたい!」と思って何かをやろ うとするときには使うことができます。無意識に廻す癖をつけると良いでしょう。また、P-D-C-A サイクルを自律的に廻す習慣ができると、以下のような能力の習得につながります。1
目標を達成する能力が高まる
社会で働くうえで必要な力とは、「組織の中で与えられた役割の中で、一定の成果を自主 的自律的な活動により出し続ける力」であるとキャリアノート冒頭でも述べました。つまり、 組織の中で与えられた役割に応じて目標を与えられ、それを達成することが求められるというこ とです。P-D-C-Aサイクルの特にPLANの部分、すなわち、具体的な目標を設定し、それを達成す るための実現性の高いシナリオを作る能力を鍛えることで、目標を達成する能力を身につけるこ とができるようになります。2
新しい物事に対する応用力が身につく
何度もP-D-C-Aサイクルを廻していると、だんだんと経験値が増えてきて、何か新しい物事に取 り組むときにも、過去の経験の中から近いものや応用できるものが出てくるようになります。まっ たく同じではないが似たようなことをやったことがあるなあ・・と感じることが多くなり、やった ことがないものに対する不安や抵抗感が少なくなっていきます。3
経験を通して学習するスキルが身につく
これまでの学生生活では、皆さんは本を読んだり、講義を聞いたりして学んできました。この 学習スタイルは社会人になってからも必要なのですが、もう一つ経験を通して自律的に学ぶとい うスキルが求められてきます。P-D-C-Aサイクルの特にC-Aの部分(うまくいった原因、うまく いかなかった原因を明らかにし、次に行うときにはどうやればうまくいくのかを具体化 する)をしっかり行うことで、自分の経験の中から今後の自分の行動にフィードバックできるノウ ハウを学ぶことができ、経験を通して学ぶスキルを身につけることができるようになります。目標達成能力
30
P-D-C-Aシートに記入してみましょう
❹
うまくいかなくなる状況を想定し、それ に対する具体的な対策を書きましょう。❺
実際に取り組んでいるときに起きた想定 外の問題点があれば書きだし、さらにそ れに対して実際に行った対策を書きましょう。❻
すべてを包括的にとらえるので なくさまざまな視点から良かっ た点、悪かった点を書きましょう。❼
今後の自分の行動に反映できるようでき るだけ個別的、具体的に書きましょう。❸
目標を達成するために取り組む ことを具体的に書きましょう。❷
達成するためにどのような方法に取り 組むかの基本的な方針を書きましょう。❶
目標はいつまでに何をどこまで行 うのかを具体的に書きましょう。32