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琉球パイナップル畑土壌の研究 I 石垣市畑の現地調査(その1)-香川大学学術情報リポジトリ

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琉球パイナップル畑土壌の研究

Ⅰ 石垣市畑の現地調査

(その1)

玉 置 鷹 彦

′くイナッブル畑土壊にについて渡辺(2)ほそれがそなえておるべき第1の条件として一気通の点を・あげ,気通さえ十分 であるならばその生育は土壌の種煩に.影響されるところほ少ないと述べている,また氏(2)は世界のおもなパイン(以 下′くイナップルをパインと略称する)栽培地の土壌についてニハワイ,キューソミは描土(シャ土)が多く,ポー・ト・リ コほ赤色砂質壌土,フロリダほ夢色砂土,ブラジルはテラロ−サ,クイソスラソドは赤色士および砂土,シンガポ− ルは赤色土と腐植質土,計7,フィリッピソ,広東は赤色土,セイロンは砂質壌土,そして台湾,琉球,奄美にほ赤 色土あるいは黄色土が多いことを指摘しているい 筆者は1963年2−・3月琉球政府の招へいにより琉球における沖縄本 島,石垣島,西表島,久米島のパイン畑土歩を調査す・る機会を与えられた本報は八重山群島石垣市のパイン畑土壌 現地調査の一部である. この山連の調査にほ琉球政府をほじめ日本政府南方連絡事務所,琉球輸出パインアップル缶詰組合,琉球殖産株式 会社の関係の方々に御配意,御協力をいただいたこと,また当学部教授渡辺正一博士の御助言を得たことにたいしあ つくお礼申し上げる次第である. Ⅰ 調 査 地 域 調査地域は東径約124小3◇,北緯約24.50に位置している八重山群島石垣島に應いてその南部および南西部にあたる 石垣市崎枝,観音崎および最良部半島に分布している/くイン畑で,その大部分はふさま岳,屋良部岳,パソナ岳,万 勢岳の山ろくに展開している傾斜畑であり,またこれらの基盤は古生層および過去の時代にサンゴ礁で現在サンゴ石 灰岩とよほれているものの上へこれらの山の土壌が滞積して崩筋土をつくっている畑が多い一以下観音崎,湧川,崎 枝,屋良部,フーネーの5地区の調査結果について報告する Ⅰ 調 査 方 法 土壌調査は現地において肉眼による/くインの生育状況の判定,土性,土色の観測,検土杖による土壌断面の調査, pH試験紙に・よる土壌の蒸留水とKCI液との浸出液のpH値の測定および現地聞きとり調査を行った小 調査したパイン畑の大部分はブルトー・ザに.より山林を開墾し,トラククー・によって整地した畑であり,しかも開畑 後年数の浅いものが多く,このため普通畑や森林土壌にみられるような土層の分化が行われていない.したがってこ の調査で検土杖により土壌断面を調査するにあたりこのことを考慮に入れて,特殊な場合を除き機械耕起をうけた部 分を第1層とし,その下部の未耕起土壌を第2層として取り扱った..またこれらの畑のうちには第2屑の土壌が棲め てかたく人力に・よる検土杖のつき込みが不能の畑も認められた Ⅲ 調査結果および考察 土層,土色,土性に関する調査結果を第1表1−5に.,また/くインの作付状況と第1層土壌のpH(H20)とpH (KCl)の差すなわちpH差を第2表1−5に.しめす. 第1表1−5に閲し土佐記号Lは壌土,Cは埴土,CLは埴壌土をしめし,また第2表1−5の作付状況に閲し更 新畑とほパイン果実収農が減少し,この畑を継続して維持する価値がなくなった時に,すなわち一般には満3−3い5 年栽培の2回収穫,あるいは4−4.5年栽培の3回収橙の後廃耕し,/くインの茎葉を細断して畑上で腐敗させた後こ れをすき込んで0..5−1.0年放置後,整地してパイン宙を植えつけて栽培を開始する場合この畑を更新畑という. 第1表1観音崎地区の土層は第1屑20−30cmでこれは枚械開墾並びに整地の範囲をしめしているが,第2層は

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17 第一5巻第1号(196:3) 第1表1観音崎地区調査結果 第1表4 最良部地区調査結果

検土地Nol‡試料No…」層位叫土(。讐)】土

圭寧、l土色l土佐

小区分慌㌍憎㌘恒位別ほ讐) 第2表1観音崎地区測定結果 小区分1慧一昨付状況l (H20)】(KCl) …:含l喜:∃ 24 00 0024 000 第1表3 崎校地区調査結果 籍2表2 溝川地区測定結果

小区分l鷲彗評l層叫

土層 (cm) 土色l土性 試料No・【作付状況l (H20)l(KCl) 第2表3 崎校地区測定結果

小区分偲仲付画面粘‡pH差

第1区

第2区!31l同l5・・6l4・8lo・8

第 3 区

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一印でしめすように検土状による検土が不能なほどかた い畑が多く,わずかに第1区検土地No.2,3,4で5 −10cm検土杖をつき込むことができる程度であった. 第1区検土地No…1ほサンゴ石灰岩を基盤としその上に 発達した石英粗面岩崩積土よりなり第1層は疎を多く含 んでおり,第2層は非常にかたく,その上緑約1cmは裸 が殆んどなく,欝赤褐色土でこの中に頗瓦色の斑点部が 穴在している‖ この畑ほ検土地No.2の畑同様冬期の強 風で畑の微細土粒がパイン株の菓腋部にたまったがしか し株の腐敗が認められず良作を得ている∩検土地No..2 の第1層は上述のNo..ユ.第1層と類似の土佐であるが, 地表より25cm以下はかたくやや密の状態であるい 第 2層ほ楳の少ない壌土でNo∫.1の第2層に比較するとや や検土杖のつき込みが容易である‖ この畑もサンゴ石灰 岩を基盤とし,その上に石英粗面岩崩積土が発達してお り,またNo∴1畑同様冬期の強風により微細土粒がパイ ン株の菓腋部にたまった∴さらにこの畑は以前普通畑と 第2表4 屋良部地区測定結果 第2表5 フー・ネー地区測定結果 して使用していた時,海草(■7オサ)や海砂をすせ込んでおり,サンゴ礁微細片が混入していることが考えられる、. パイン畑土壌にサンゴ礁細片が混入する場合ほ株の生育が不良となり,菓は芳化し,その事の著しい場合には株は枯 死する事実が知られているが,この畑においても現地聞きとりによれは2年つづけて′くイゾ苗の活着に・失敗している ということである.したがって上述の海草,海砂などの過去に.おける加用あるいはこれを含む微細土粒の菓腋部への 滞贋などがこの畑のパインの生育不良に密接な関係をもっているように考えられ.これはまたサンゴ石灰岩上に発 達した崩帯土の滞積が比較的浅く,海岸に近い畑ほパインが生育せず,甘庶その他の作物を栽培している現況からも 類推す−ることができる.検土地No..3ほサンゴ石灰岩また部分的に古生紀石灰岩上に滞積した安山岩崩績土の畑であ る‥第1層には疎がやや含まれておりまた風化した貝殻やサンゴ片が混入しているのが認められる‖第2層の疎畳は 第1.層より多いり この畑も以前普通畑であった時代海草や海砂を客入しており,パインほ.現在植付け後2年昌である が,畑の部分的立毛消滅部が認められるなど株の生育ほ.棲度に不良である..また第2層は安山岩風化物に近い土壌で あり,何回深耕して−も土壌ほ乾燥期に周化して−しまうという.検土地No‖4の弟1層ほ味をやや含み,第2層ほ安山 岩風化物を混える棟質壌土である.土壌は古生紀石灰岩上の安山岩崩潰土で,検土地No小3に地つづきで地形もNo‖ 3同様勾配のゆるい傾斜である./くインほ植付3年目をむかえでその生育ほ優良である.これはNon3畑のように. 海草や海砂を客入しておらず,しかも第2層ほ礫質であるので通気,通水が良好であることが考.え.られ,これらの土 ♯状態が/くインの生育に良い影響を与えてし、ることが思推されるい 第2区検土地No..1の土壌は第1,2層ともに礫の多い土壌で,下層に.は安山岩風化物と考えられる赤褐色の斑塊 部が爽在しているところのサンゴ石灰岩上の石英粗面岩崩瘡土である検土地No‖2の第1層は礁の少ない,腐植に・ より着色された暗褐色土で,これはこの畑が以前普通畑として作付されていたことによるものであろう“第2層ほ疎 が殆んど認められない岩石風化物を主体としている.この畑もサンゴ石灰岩上の石英粗面岩崩積土である 第3区検土地No..1の第1層は腐植を含み暗褐色を呈し,その下部は検土不能のかたい岩石風化物にとむ壌土であ る..土壌ほサンゴ石灰岩上の石英粗面岩崩欝土で,以前普通畑であったところへパインむ作付し,現在その更新畑で あるノミイン果実の収監は標準生産盈より約30%少ないという∴検土地No.2の第1層は疎の少ない埴貿の壌土で, 下層はやや黄色の濃いかたい検土不能の埴質壌土である‥土壌ほこの区のNo‖1同様サンゴ石灰岩上の石英粗面岩崩 積土である‖検土地No‖3の第1層は礫の多い砂質の壌土で,下層ほ岩石風化物にとむ検土不能の壌土である.. 第1表2 湧川地区の土壌は第1層18−36cm,籍2層5−26cmで,観音崎地区畑をこ、比較して第2層はやや軟かく 検土不能は検土地No‖1だけである..検土地No“1の第1層ほ礁の多い壌土で,第2層は岩石風化物を多く含む検土 不能のかたい埴質の壌土である‖そして土壌はサンゴ石灰岩上の石英粗面岩崩積土である.検土地No.2の第1層は 礁を殆んど含まぬ壌土で,第2層は通水不良,乾燥により固化し易い埴土であるこの畑は更新畑でその土壌は古生

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第15巻第1号(1963) 19 層粘板岩賀砂岩に由来し,パインの生育は不良である小 これは土性の上から通気,通水の不良なことが密接に関係し ているものと考えられる‖検土地No3ほ作付3年目の優良畑で,最初/くイン苗の植付むと.あたり勾配に沿ってたての 排水満だけを設け,等高線に沿う横みぞを欠いたので部分的排水不良個所があり,この部分の′くインの生育はやや不 良である..第1層は味を含まぬやや埴質の壌土で,第2層は埴質の少ない砂岩系埴土である.検土地Nou4の第1層 ほ微砂票の壌土で礫を含まず,第2層も同質の土壌であり,バイソ栽培以前は普通畑として用いられており,大根, ごぼう∴豆類の生産がかなり高い畑であったということである..母岩は石英蘭両署である.検土地No.5ほ古生紀石 灰岩上のケイ岩系崩培土畑で,第1屑36cm,第2層16cmと土層は深く,/くイン果実の生産に.関しては極めて優良 な畑である検土地No‖6はサンゴ石灰岩上の石英粕面岩崩領土で,部分捌こ安叫岩土が混入している鵬第2層は味 質の壌土であるい検土地Noい7もサンゴ石灰岩上の石英粗面岩崩培土で部分的に安山岩土が混入している.第1層ほ 味質壌土であるが,第2層ほ.壌貿の埴土で,水の蓼透が不良であるこの畑ほ1962年芯腐病が発生しその被害が甚大 であった.. 第ユ.表3 崎枝地区の第1層は2ト35cm,第2層は検土不能のかたい土層より最深20cmの土層まであり,第2層 の層厚が−・様でない..第1区検土地No.1の第1層は表面より18cm間は疎が多くその下層は棟の少ない壌土で,これ はこの畑が道路に沿った傾斜畑であるため豪雨により道路の土砂が流入したことによるものである..第2層は腐植に よる黒色を帯びた埴壌土で,現地聞き取りによれば,これは旧普通畑時代の表土であるという.なおこの畑は道路に 敷いたサンゴ片が上記のように.家雨時に.流れ込んで以来その部分のパイン株は殆んど枯死し不毛状態に・なってい る1.検土地Noり2は更新畑で土壌は洪積赤色土に.相当するといわれる国頭疎層に属し,第1層ほ埴質の壌土,第2層 ほ埴額土である‖ なお国頭疎層土壌は琉球における農耕地中榛端に生産力の低い土壌であるが,好酸性作物の好適栽 培地として利用されている(l)検土地No.3も更新畑でその土墳は国頭鎌層に属し,No−√2と類似の土性であるが, サソゴ片せ敷いた道路に沿って位置して1、るので,道路土壌の混入個所ほパインが不毛である.. 第2区検土地No..1も更新畑で古生層結晶片薦土であり,第1,2層とも埴土で理学性は不良である.またバイソ の生育も不良である. 第3区検土地No小1.ほ古生紀石灰岩上の安山岩崩横土で′くインの生育良好な畑である,.検土地No.2の土壌ほサソ ゴ石灰岩上の安山岩崩積土で第2層ほかたい埴質の壌土よりなり検土不能であるい また第ユ層中にほ風化したサンゴ 片の混在することが認められ,バイソの生育ほ不良である.検土地No…3は更新畑でサンゴ石灰岩上の安山岩崩横土 であり,風化したサンゴ片が土壌中に.混在してこいるのが認められるが,パインの生育ほ良好である∴またこのサンゴ 片は強く風化をうけており,原形をかえているものが大部分である小 このことはこれまでのべたサンゴ片泥入畑と異 なるとこ.ろで,これほ第2表2試料No.37にしめすp王‡羞の小さいここととともにこの畑のパイン生育が不良でないこ とにたいして関連性をもつもののように考えられる… 第ユ表4 屋足部地区は2個所を調査しただけであるので,そのおのおのについて述べる‖検土地Noノ′1の第1層

は層膵50cmで非常に土層が厚く,下層土は埴質の壌土で24cmまで検土可能である.この畑は山林を開墾した新穂畑

で土壁は結晶片薯土へ花崗岩土が混入しており,適宜の通気,通水性により′くイン植生に好適と考えられる土性であ る検土地Noい2ほNo.1に比校して第1,2層とも土層ほうすいが,土性はNo…1に類似した新穂地である. 第1蓑5 フーネ一地区の第1層は15−30cm,第2層は検土不能のかたい土壌より最深21cmの土層まであるが, 一・般に第2層が浅い畑が多い. 第1区検土地No.1ほ宋作付更新畑で,1959年作付し1960年収穫終了,前作パインは生育,収盈とも良好であった という土壌は安山岩土を主体として石英粗面岩土が混在しており,埴賀に乏しく理学性は良好である..検土地No. 2もNo..1同様末作付更新畑で土壌は安山岩崩積土である. 第2区検土地Noい1ほ牧場を開墾した畑で土壌は安山岩,ぎょ灰岩の崩騎士である.土佐は第ユ,2層とも埴貿の 壌土で排水不良である.したがって/くイソ株ほ黄化したものが多く,生育は不良である.検土地No.2の土壌ほ花崗 岩を主とし,ぎょ灰岩を湛える基盤上に発達した安山岩土である,′土佐ほ第1,2層とも錬の多い壌土で,しかも急 傾斜畑であるが,パインの生育は優良であるけ これほこの畑が急勾配に位置し,その土壌は礫,殊に第2層は石塊に とむことより通気,通水のよいことがパインの生育に強く影響しているものと考えられる‖検土地No.3の第1層ほ やや疎を含む壌土で,第2層は埴土よりなり排水不良である.このため降雨時第1屑と第2屑の境界に降水が停滞し て通気不良を招くようで,/くインの生育は不良である.

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第3区検土地No…1は未墾地原野で,土壌は安山岩崩積土であるが,石塊が多く,検土杖を有効に使用し得ない状 態である・この地ほ機械開墾,整地して1963年新植畑とする予定であるという検土地No.2もNo一.1同様新種予定 の未墾地原野で,安山岩崩帯土であるが,下層土を鰍でほり起して観察の結果No..1のそれよりやや通水性が良好の ように判定した..検土地No−.3も新植予定の未墾地原野で,安山岩崩積土であるが,下層土はこの区のNo.1,2 に比較して石塊が少ない.. 以上のようにこの調査地域のパイン畑土壌は古生層粘板岩貿砂岩土や古生紀石灰岩上に・滞積した崩積土に.よる優良 畑もあるが,また起伏の多いサンゴ石灰岩上に滞積した崩帯土が広■く分布しており,さらに古生層に属す・る土壌の弟 2層のあるものほ相賀で水の透過性が著しく不良のものもある1また土壊の由来する母岩あるいは母材も石英粗面 岩,安山岩,花崗岩,結晶片岩,粘板岩質砂岩,ケイ岩あるいは国頭礫層に属するものなど複雑な土壌よりできてい る. またサンゴ石灰岩ほ地上部の形状に起伏が多いと同様に地下の構造もその形状が復雑で,各所阻大小無数の自然洞 窟があって地水の流亡を助け,あるいほ湧水が現われることが知られていることく1)から,その上部に滞積している土 瑳は地中の水の停滞,況亡あるいほ移動などによって強く影響を受けること,したがってこれが/くインの生育,収鼻 などに彪響をおよばす可能性が考えられる.例えば基盤サンゴ石灰岩の凹部は停滞水を生じ易いので,その上に滞積 している土壌ほ排水不良となり,この部のパインは黄化して生育不良となっているような個所が十筆の/くイン畑中部 分的に点在出現しているのをしばしば認めた.この場合もしこのサンゴ石灰岩基盤の凹部が上述■の洞窟に.連なってい る場合ほ排水良好で,その上に位置している畑の/くインほ生育に異常が認められぬばかりでなく,場合によっては地 中の水の移動に伴なう通気性の良好化に・より/くイン株は良好に・生育することも考えられるい 更に部分的には海草,海砂あるいはサンゴ片を客人した畑や道路に敷いた風化サンゴ片や微粉の混入した畑もあり パインの生育を異常にしている“調査した不良畑の大部分はこれである. したがってこれらの畑に栽培される/くインは土壌の種類,土性,下層土の理学性そして基盤をつくっているサンゴ 石灰岩の起伏に基づく土壌の滞帯層の厚薄などによって,その生育に・種々の影響をうけるのであろうことが思推され る。 第2表に閲し第2表1観音崎地区第1区土壌のpIま(H20)は5.6−5巾8,pH(KCl)は5…2−5。、6の範囲にあり,こ の両者の値の差すなわちpH差ほ0.2−0.Aである。第2区はpH(H20)5.4N5.6,pH(KCl)5.2,pH差0、2−0…4で あるl第3区はpH(H20)5.6,PH(KCl)4.8−5.4,pH差0.,2LO。8であるが,試料No。9の更新畑第1層土壌の pH差が最も著しい 第2表2 湧川地区の土壌ほpH(H20)5。6,pH(KCl)4.2−4.,8,pH差0.8−1…4でpH差が1以上のものが大 部分である,しかもこ.の地区の試料ほすべて更新畑土壌である 第2表3 崎枝地区第1区の土壌ほpH(H20)5…5−5.6,pH(KCl)4.6−5。4,pH差0.2−1”0で,弟2区ほ1 点だけの調査でpH(H20)5.6,pH(KCl)4。8,pH差0”8であるまた殆3区ほ3点ともpH(H20)5.6,pH(KCl) 5.4,pH差0.2である,以上この地区のpH値に関して試料No.27,29,31はともに・更新畑土壌でそのPH差は0.7−1.0 で他の試料のそれが0い2であることにたいして高い値をしめている 第2表4 屋良部地区ほ調査試料2点でpH(H20)はともに5.6,pH(KCl)ほ5..6と5.2,pH差は試料No39ほ 0,試料No.41ほ0..4で両試料ともpH差に.著しい差異がない 第2表5 フーネー地区第1区の試料2点はpH(H20)5“4と51.6,pH(KCl)はともに4。4,pH差は試料No‖49 は1.0,No51は1。2で,第2区の試料3点ほpH(H20)5…6,pH(KCl)4,.0−4.4,pH差1.2−1.6であり,弟3区 の試料3点ほpH(H20)5‖6,pH(KCl)5.2−5.6,pH差0−0‖4である”この地区は第3区試料No。53,55とも に・未開墾の原野であり,また試料No.5フは1963年更新予定の作付畑であるが,これらはいずれもpH差が小さいのに たいし,第1,2区の更新畑のそれは1.0以上の値をしめして著しく大である. 以上のように土壌反応中pHに関しては更新畑土壌のpH差は0.7−1,.6と未開墾原野あるいほ未更新畑の土壌のpH 差0−0・4に比較して著しく大きい値をしめしているすなわちこれらの土壌は作付を更新する以前はいずれもpH差 が小さい値であるが,更新後それが大きい侶をしめすように・なることがうかがわれるこれは新開畑あるいは既設畑 を機械耕起レくインを栽培サーることにより土壌の風化が急激に促がされ,あるいは施肥による硫酸根その他の酸性物 が土壌に加わることにより,また酸性母岩や母料の風化に由来する土壌本来の酸性の増大その他の理屈により,この

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第15巻第1号(1963) 2ユ 畑を更新する場合土壌酸性の強度が増大することが考えられ卑・元来/くインの肥料ほ窒素,カリに比較してリソ酸は 少盈施用であるがく2),このことほ′くインにリソ酸を必要とし撞いことではない.すなわち/くインのリソ酸要求度は甘 藷や麦類に比較すれば強くほないが,−−方土壌のリソ酸要求度が強大な場合にほ,少量のリソ酸施肥ではパインの正 常な生層,結実を望み難いすなわち更新畑土壊のpH差が未更新畑に比較して著しいことは,KCl液で置換投出さ れるFe,Al殊に後篇の活性度が著しく強いことをしめしているもので,このことは土壌に施用したリソ酸がこの活 性のAlに結合して固定される傾向が強いことを意味し,これは肥料として塩化カリなどを施用の場合におこり得る ことが考えられる.この土壌酸性の強度の増大と土壌酸性の畳との間には如何なる関係が存在するかは今後の調査に またなければならないが,とに角更新畑土壌のpH差が未更新畑や未開墾地の土壌のそれに比較して著しいことはパ インの肥培管理上殊にリソ酸肥料に関連して重要な意義をもつものであるように考えられる Ⅳ 摘 要 1963年2m3月琉球八重山∴石垣島の石垣席観音崎,湧川,崎枝,屋」良部,フー・ネ−の5地区寸こわたりパイン畑土 壌の現地調査を行いつぎの結果を得た (1)土壌の母岩あるいは母料ほ石英粗面岩,安山岩,花崩岩・,結晶片岩,粘板岩貿砂岩,ケイ岩あるいは国頭礫層 などで,扱雅な土壌地帯を形成している 但)第1層土壌水没液のpHとKCl浸出液pHの差ほ更新畑で0,ル7以上の僧をしめし,未更新畑あるいほ開畑予定原 野のそれに比較して著しく高い (3)調査地域の大部分はサンゴ石灰岩上に滞積した崩楕土畑で,サンゴ石灰岩の扱兼な起伏に応じ,・その土層の厚 薄が著しく,これがパインの生育に密接な関係がある 匪)古生紀石灰岩を基盤とする崩積土畑のパインの生育ほ一般に良好である 引 用 文 献 (1)中央農業研究所:土壌調査成蹟書,5,6,那覇市 103,122,那覇市,琉球輸出/くインアγプル缶詰組合 (1961) (1961) (2)渡辺 正一:パインアップルの栽培と加工,97,

Studies on Ryukyupineapple fieldsoil ISoilsurVeyinIshigakishi(’partl)

Takahiko TAMAKI

SllrrLmary Soilsurveyof Ryukyu pineapple field was performed fr’Om Februar’y tOMarch,1963.

In this paperIIr・epOrt the research results of pineapple field soilin Kannonzaki,Wakugawa. Sakieda,Yarabu and Fune districtsinIshigakishi,Ishigakiisland,Yaeyama,Ryukyu.

(1)Parent r・OCk or materialof researched pineapple field soilin above・−mentioned distr’ictsis

liparite,andesite,granite,CryStalline schist,Sand stone,quartZiteandKunigamigravelformation. Weathering products of these parent rock or materialform complex pineapple董ield soil

(2)pH differences between pH(H20)and pH(KCl)of renewed pineapple field soilar・elarger than those of common pineapple field soil or uncultivated soil

(3)Most of researched pineapple field soildeposits on bed r・OCk consisting of corallime stone

which hasirr・egular releafh Soildepth of these fieldsis ver.y thin on the top of this bed rock and ver■y thick onits bottom

㈲ pineapple growth planted on colluvialsoilwhich deposits on palaeozoiclime ston占 are

good in general

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