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ファジィ線形回帰モデルと大型小売店販売額予測問題への応用-香川大学学術情報リポジトリ

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(1)

ファジィ線形回帰モデルと

大型小売庖販売額予測問題

への応用

はじめに

横 井 義 則

矢 野

経済システム・社会システム・環境システムなどの大規模かつ複雑なシステ ムでは,一般に,人聞が構成要素として含まれる。従って,取り扱うデータに は, しばしば人聞の主観的判断のあいまい性が反映されているため,システム 全体を明確な数式モデルとして表現することは困難であると思われる。特に, 『ニーズと欲求を満たすために,交換過程を通じてなされる人聞の活動s

C

5

)

であるところのマーケティングにおいては,商品に対する「意味付けJ,r価値 付け」などの,いわゆる人聞を対象とした作業が重要であり,常に人間の判断 の「あいまい性」がつきまとうものである。 このような人間の判断の主観的側面におけるあいまい性に対処するため,

1

9

6

5

年,

L A

.

Zadeh (4)

はファジィ集合論の概念を初めて提案したが,現在 では理論面のみならず応用面でも,様々な分野で発展し利用されるようになっ てきている C

2

1

2

1

5

)

。 特に,マーケティングに関連の深い回帰分析の分野

C

6, 7Jでも,近年, 田中ら

C9

-11)

は,通常の確率モデルによる回帰分析に対して,

Zadeh

の拡 張原理により定義される可能性線形モデルに基づく,ファジィ線形回帰分析の 考えを導入した。彼らは,通常の出力データに対するファジィ線形回帰モデ、ノレ

(2)

-2- 第60巻 第 4号 668 に加えて rだいたいαぐらL、」というようなファジィ出力データに対するファ ジィ線形回帰モデルを求めるため, ファジィ数のαーレベノレ集合[2

J

に基づい て定義される等号関係により,線形計画問題 C8

J

に帰着させる方法を提案し た。しかし,可能性モデ、ルによる彼らの定式化と,従来の確率モデルによる線 形回帰モデルとの関連等については,あまり触れられておらず,また,通常の データに対する定式化とファジイデータに対する3つの定式化との関連もそれ ほど明らかにされてはいない。 このような状況のもとで,本論文では,近年DuboisらC1, 3

J

により提案 されたファジィ数聞の等号関係を表す3種類の指標に基づいて,ファジィ線形 回帰モデルを求めるための3種類の線形計画問題の定式化を試みるとともに, これらの定式化は, これまでのファジイデータに対する 3つの定式化の拡張と みなせることを示す。また,定式化された3種類の問題の特別な場合として, 通常のデータに対するファジィ線形回帰モデルを求めるための線形計画問題の 定式化も行う。さらに,マーケティングの分野への応用例として,大型小売庖 販売額予測問題、への適用を試み,定式化された3種類の線形計画問題を解くこ とにより得られるファジィ線形回帰モデルの妥当性や有効性に対する検討を加 える。 本論文の構成は以下の通りである。 第II節では,準備として, DuboisらC1, 3

J

により提案されたファジィ数 聞の等号関係を表す3種類の指標について復習し ,

a

-

レベノレ集合との関連を考 察する。第III節では,従来の線形回帰モデ、ルの自然な拡張としてのファジイデー タに対するファジィ線形回帰モデノレを求めるために,第II節で定義された3つ の指標に対応する3つの線形計画問題が定式化され,それらの聞の関係や通常 のデータの場合に対する詳しい考察がなされる。第

I

V

節では,提案されたファ ジィ線形回帰モデ、ルに対して,感度解析の立場から,データのあいまい性がそ デ、ルに与える影響について考察する。第V節では,マーケティング分野への適 用例として大型小売庖販売額予測問題を取り上げ,現実のデータによるファ ジィ線形時系列モデ、ルを構成し,検討を加える。第

V

I

節で結論が述べられる。

(3)

669 ファジィ線形回帰モデノレと大型小売応販売額予測問題への応用 -3-II ファジィ数聞の等号関係 ここでは, DuboisとPrade

C

1, 3

J

の提案した3種類のファジィ数聞の等 号関係の指標について説明し,次節のファジィ線形回帰モデルの定式化のため の準備とする。 本論文で取り扱うファジィ数必(2

J

とは,その属する度合いが実数直線上 で定義されるメンバーシップ関数μ続(m)により閉区間 C0, 1]に対応づけら れるあいまいな数であり, μ伝(m)は次の性質を持つものとする。 (a) 実数直線

R

1から閉区間 [01]への連続写像 (b) 任意の mE(一∞ ,md]に対して, μin(m)

=

0

。 (c)

(mo

m

f)上で首

i

意、単調増加かつ連続的微分可能。 (d) 任意のmε [mf,mfJに対して, μ吊(m)ニ

1

。 (e) (mf, m n上で強意単調減少かつ連続的徴分可能。 (1) 任意の mE[me,

+

∞)に対して, μin(m)

=

0

。 図1に, ファジィ数必のメンパーシップ関数μ最(m)の一例を示す。 ファジィ数必のメンパーシップ関数の性質(a)-(f)から,メンバーシ yプ関数 μ最(m)の値がα以上であるような集合Lα(必) (これをファジィ数ののαーレ ベル集合

C

2

J と呼ぶ)は, α に依存する閉区間 [m~ , m:]で表される(図

1

参 照〕。即ち, μぁ

o

..~L ...L...L ...R R mo ma mi mi ma 図l ファシィ数必 ~m 丹2o'

(4)

-4ー 第60巻 第4号 670 Lα(必)ム {m

εR11μ

筑(m)詮 α}

=

[m~, m~] 1) i 4 ( ファジィ数は, (a)-(t)の性質を満たすメンバーシッブ関数によりその属する 度合いが閉区間

[

0

1

]

に対応づけられるあいまいな数であるから,通常の数 の聞の等号関係をそのまま適用す}ることはできなし、。そこで, Duboisら[1,

3

J

は,このようなファジィ数聞の等号関係を統合的に取り扱うために,新た に

4

種類の等号関係に関する指標を定義した。 まず,通常の数の拡張と考えられる閉区間M = [笠,五], N = [笠,五]の等 号関係は,次の

4

つの場合のいずれかに属する。 (1) ある

(m

n)EMXN

に対して

m

ニ n。即ち ,

M n N

キ件。 (II) 任意の

m E M

,ある

nEN

に対して

m

n

。即ち ,

M c N

。 (III) ある

m

ε

M

,任意の

nEN

に対して

m

n

。即ち ,

M

つN。 (IV) 任意の

(m

n

)

E

MxN

に対して

m

n

。即ち ,

M = N

。 Duboisら[1, 3

J

は,閉区間に対する等号関係(1)-刊をファジィ数必,n の場合に拡張して,次の

4

種類の指標を導入した。 ( 1 ') Pos

(必=年)全

3

E

E

min (μ最 (u), μ耳切)) (2)

C

I

I

Nes(必

c

n)ム infmax (1-μ吊 (U)μ百(U) ) (3)

c

n

n

Nes (必コ方)ム infmax (μ税(U),1一μn( U) ) (4)

二 ueRl

CIV') Nes (必

=

n)会min(Nes(仇 C 方), Nes (必コ宛)) (5)

ここで, Pos, NesはPossibility,N ecessityの省略形で,

C

I

'

)

-

CIV')は,それ ぞれ必が方と等しい可能性の度合 L 、~, iI1宛が先に含まれる必然性の度合 し、~, Ií必が d を含む必然、性の度合し、~, Ii婦がdと等しい必然性の度合し、』を表 すものと解釈できる。ファジィ数聞の等号関係(1 ') -CIV')が閉区間の等号関 係の自然、な拡張であることは,次の関係から明らかであろう。

0)

が真に=今 Pos

(M

=

N)

=

1 (II)が真担=今 Nes

(M

c

N)

=

1

(5)

671 ファジィ線形回帰モデノレと大型小売庖販売額予測問題への応用 (III)が 真 仁 司 Nes(M

N)

=

1 CIV)が 真 位 司 Nes(M

=

N)

=

1 -5ー ここで, Nes (必 = n)

=

1は必,宛が閉区間で表される時のみ成立し,たとえ, 必三宛(即ち,任意の U ER1に対して, μ

吊(U)

=

μ百(U))であっても Nes(必

=

n)

=

05であることに注意しよう。従って, CIV')は閉区間の等号関係を示す 場合には意味があるが,ファジィ数聞の等号関係を示す指標としては不適切で あるCl

J

ので,以下では,

3

穏類の指標

(

I')-

c

n

n

についてのみ考察するこ とにする。 ここで,ファジィ数仇,方の αーレベル集合をそれぞれ,[m~,

m n

[

,n~] で表すと, (

I

'

)

-

c

n

n

の指標の定義から,次の

3

つの定理が成立することがわ ヵ、る。 【定理1】 Pos (必=宛)孟 αであるための必要十分条件は m~ ;S n~ かつ m~ ~五 n~ (6) が成立することである。 (証明) 式(2)より, Pos (必=必)主主 αは,等価的に次のように変形されることより明ら かである。 Pos (必

=

n) 主主 α にニ今

2

1

m

i

n

μ(伝(u),向 (U))丞

α

位 二 今 μ街(U)孟

α

かっμ五(U)孟

α

を満たす U E

R

1が存在するo {==今 [m~, m~]

n

[n~, n~] キ 6 宇=今式

(

6

)

【定理2] Nes (必C宛)主主 αであるための必要十分条件は

m

f

-

α

主主n~ かつ mf-α 三五

n

t

が成立することである。 Q引E..

D

.

(7)

(6)

-6ー 第60巻 第4 672 (証明) 式(3)より, Nes (必C 宛)主主 αは等価的に次のように変形されることより明ら かである。 Nes (必C 宛)主主α

inLmax(1 向 (u),州 u))訂 宇=今 1一 向 (u)主主αあるいはμ百(u)主主αが任意、の U E

R

1 Vこ対して成立 する。 に=今(一∞ ,

m

f

-

α

J

U

[

m

f

α

,+∞)U [的,n~J

=

R

1 C==今式(7) 【定理3】 Nes (必コ宛)主主 αであるための必要十分条件は,

QE..D

m~ 五 nf-α かつ m~;:;; nf-a (8) が成立することである。 この定理の証明は定理2の証明と同様であるので省略する。 これらのファジィ数聞の等号関係を表す

3

つ の 指 標

C

I

勺一

c

n

n

に基づい て,次節では,ファジィ線形回帰モデルの定式化を行う。 III ファジィ線形回帰モデノレの定式化 一般に,与えられた n次元入力データ Xiと対応する出力データ Yiのベア (Xi, Yi),

i

=

1

,… ,

k

に対して,線形回帰モデノレを仮定してそのノfラメータベ クトル αを同定する場合,次の最小化問題が解かれる。 min

IYi一αXiI α ER"φI i=l (9) あるいは, 。 , u

x

α

V 〆

h

2

山 ﹁ n -r L P n n

m

d

(10) ここで Xi

0

, Xil,…, Xin)T ( 1 1 )

(7)

673 ファジィ線形回帰モデ、ノレと大型小売応販売額予測問題への応用 - 7ー α

(

a

o

, al,一, α

n

)

(12) 最小化問題(9)あるいは(10)を解くことにより得られる最適解をがとおくと,線形 回帰モデルは次式により与えられる。 y =α*X (13) ここで,データ (Xi,Yi),

i

=

1

,…

h

とモテール(日)による推定値との差 Ui Yi一α'Xi, 1,… , k (14) は観測誤差とみなされ,ある確率分布(通常は正規分布〉に従うことが仮定さ れている。 これに対して,田中ら [9-

1

1

.

J

により提案されたファジィ線形回帰モデル では,モデルによる推定値とデータとのずれは,入出力関係を表すシステム構 造自体のあいまい性に依存していると仮定されている。本論文では,このよう なシステム構造のあいまい性はシステムを表現するパラメータのあいまい性に よるものであると考え,線形回帰モデ、ルのパラメータがファジィ数で表される ような,いわゆる, ファジィ線形回帰モデルを取り扱う。 このようなパラメータにあいまい性を含むモデルは,通常の線形回帰モデル ( 13)に対して形式的には次のように表現することができる。 y =

αx

(15) ここで町 a

=

(ao,

a

1,… , an) (16) で,

y

a

;

f

=

0, 1,… ,

n

はそれぞれファジィ数を表す。本論文では,式(1)5の ファジィ数間の等号関係を前節で述べたDuboisらCl, 3Jの3つの指標に基 づいてそれぞれ定義することにより得られる

3

つの問題の定式化により,対応 するファジィ線形回帰モデ、ノレを求めることを試みる。 問題を明確に規定するため,式(15)の左辺のファジィ出力データ

.

Y

i

i

=

1, kと右辺のファジィパラメータ

a

;

,j

=

0, 1,… ,

n

の メ ン バ シ ッ プ 関 数 は,それぞれ次式により与えられるものとする。

(8)

-8-図

2

第60巻 第4号 Yi 三五Yi

e

f

>

0

l ~i 亘 y,玉;;Yi

-

F

)

L

(

L

)

3124

d>O

)

L

(

ι

)

1

aj ~五 a; ,

d >

0

αy=五a,j五;;a;

j~這 a; ,

cf>

0 3に

Y

i

とあのメンバシップ関数の例を示す。 μか μ

向 2 O l O 関2 図3

L(主~!'

)

y

y

フ ィ ジ ィ 出 力 デ ー タ ダi= (Yi, Y i, e,f ef)l

L

(

ι

)

J フ ァ ジ ィ パ ラ メ ー タ aj= (aj, a,j C]', cf)t 674 (17) (18) 1 j , aj

(9)

675 ファジィ線形回帰モテソレと大型小売庖販売額予測問題への応用

-9-ここで ,(,ti十Yi)/2と (Qi+ai)/2はそれぞれ Yiと ん の 平 均 値 で

e

f

e

f

d

d

はそれぞれ Yiとんの左右の広がりのパラメータである。また,

L

(

・)は 型関数と呼ばれ

C

2

J

,次の性質を満たすものとする。 ( i)

L

(X)は

[

0

,∞)上で定義される強意単調減少な連続関数

C

i

i

)

L(O)=l,かつ,任意のXE

[

0

,∞)に対してL(x)孟O 式(17),(18)で定義されるファジィ数 Yi,aiは,しばしば次のような形で表現され る C2

J

デz会(Yi,Yi, e

.

f

ef)L,

i

=

1

,… ,

k

ai会 (Qi,ai,

d

, c n,

f

=

0

,… ,

n

( 1

9

)

(20) 簡単のため,ファジィ数んを構成要素とするファジィパラメータベクトル

a

を d 会(~, α ,

c

L, CR)L (21) で表すことにする。ここで 空会(.Qo,.Ql,

,Qn) cL 会

(

c

o

c

f

d)

)

)

; 1 4 5 向 M w h u w h M W 向 M W α会 (α0,al,… ,

a

n

)

c

R 会

(d

c

f

, "", c~) さらに

n

次元入力データ Xi,

i

=

1

,… ,

k

はあらかじめ事前に与えられてい ることから,一般性を失うことなく Xijミ0, ニ1, ・ , ・ k,

f

E

Jt

Xij

<

0, ニ 1,… ,

k

J

i

( 26)

m

と仮定する。この時,式側で表されるファジィ数聞の演算規則

C

2

J

から次式 が成立することがわかる。 n a.Xi

=

L

:

aiXi.i ;=0

=

(1..(Xi),

ρ

(Xi), qL (Xi), qR (X;))L (28)

(10)

-10ー 第60巻 第4号 676 ここで

ρ

(Xi)

=

j~ム ajXìj+~ßjXE!i- jEJ ι

ρ

(Xi)

=

~ß 山 j+.~ι j.X' ij jEJ~ jEJi (30) qL (Xi)

=

~"dXìj-~_dxìj (31) JEli JEJ qR (Xi)

=

j~"dXìj-~J 7xij eJi jeJi

2) 以下では, ファジィ数の等号関係に対する 3つの指標(I')-CIInに基づいて 対応するファジィ線形回帰モデルを求めるための3つの線形計画問題を定式化 して, これらのモデルの聞の関係についても考察してみよう。

(I) Pos (y

=

ax)に基づく定式化, P1 (α)

まず, Duboisら(1,

3

J

の提案した指標(I勺に基づく次の制約式について 考えてみよう。

Pos (Yi

=

aXi) 与さ α,i 1, k

3)

式闘は WYiが aXiと等しい可能性の度合いが α以上であるような, ファジィ パラメータベクトル

a

を構成するベクトノレ

Q

,α,

c

L

c

Rの集合』であると考 えられる。定理 lと式側から,式(33)は次のような通常の不等式制約式に変換す ることができる。

y a V

1(α)ef注

ρ

(xi)-L-1(α)qL (xi)i

=

1

,… ,

k

I

2:i一

V

1(

α

)ef;豆

ρ

(xi)+L-1(

α

)qR(xi)iニ

1

,… ,

k

I (34) ここで,ファジィ出力データあとファジィパラメータベクトル aV,こ対して,次 の関係が成立する場合について考えてみよう。 Yi-2:i

=

ρ

(Xi)一主(Xi)= 0, i = 1, "", k

この時,

1

2

(x;),

ρ

(Xi)の定義式側,側から,式闘が任意のふに対して成立す るための十分条件は,C{j

=

aj,

i

=

0, 1,一 ,

n

である。そこで α (ao, al,…, an)

a}

=

!{j

=

aj,

i

=

0

1

,… ,

n

(11)

677 ファジィ線形回帰モテ、ノLと大型小売脂販売額予測問題への応用 11-ム 而 吋 目 .

=

x

一AD

y

=

一 X こ / l

φh AY 一 古 J h

=。

ー ぺ る と 広 す く 立 お 成 と が (37)

.

y

i

=

~i

=

'yi,

1

, ''''', k (38) とおくと,式似)は次のように表される。

-'yi+αXi 三五 L -1 (α)ef+L-1 (α)qL (Xi),

i

=

1, “ ,川

k

y,一αXi~五 V1 ( α )ef

+L-

1 (α ) qR (Xi)

i

=

1

,… ,

k

ところで,通常の線形回帰モデルのパラメータは,たとえば ) A W υ 内 4 J V (

l l ﹀ l l J h min

2

:

:

l

.Yiα

x

.

I

α己R7Z+1 二l

を解くことにより求められるので,補助変数Z" 1,

,kを導入すればこ の問題は次のように変換することができる。 た 灯un 乙~Zi α ER"φ1 i=l y,一αXi 壬Zi, 1, い ,わk ) 1 4 唾 ( 、II l l i -f I l l i t -ノ

s

u

b

j

e

c

t

t

o

-'yi十αXi 孟Zi,

i

1, ""',

k

ここで,問題似1)の制約式と式側の対応関係を考慮すれば,線形回帰モデノレを得 るための問題住1)の自然な拡張としてのファジィ線形回帰モデルを得るための問 題は,式側の右辺の総和を最小にする問題として定式化することが妥当である と考えられる。ここで,

V

1 (

α

)ef,

V

1(

α)

ef,

i

=

1

,川わ ,

k

は定数であること と,

L

-1 (α)主主

O

であることを考慮すれば,問題は,結局,qL(Xi)とqR(Xi)の 総和を最小にすればよいことがわかる。このような観点から,ファジィ数聞の 等 号 関 係 の 指 標

C

I

つに基づくファジィ線形回帰モデ、/レを求めるための問題

P

1

(α)を次のように構成することができる。

P

1 (α) min

:

2

:

:

{qL (Xd+qR (Xi)}

s

u

b

j

e

c

t

t

o

(12)

-12- 第60巻 第4号 Yi+V1 (α)

e

f

ρ

(X,)- V1(α) qL (Xi),

i

=

1

,… ,

k

1:i一L-1(α

)

e

f

ρ

(Xi)+V1(α)qR(Xi),

i

=

1,… ,

k

Yi-1:i =

ρ

(Xi)

p

.

.

(Xi),

i

=

1

, ""', k 678 は2) ここで司, 問題闘の最後の等式制約式は,式闘に基づき, 不定な変数を除去する ために付け加えられていることに注意しよう。 さらに,式制-(32)によりこの間 題をより具体的に表すと次のようになる。

P

1 (α) m

せ(忍

(d+d)

Xij-

(d十 山 i

i

}

(43)

s

u

b

j

e

c

t

t

o

(j{iー L-1(α)

d)χ0+

(ai+

L-1(α)

c

f

)

χ

三 五 Yi+V1 (α)

e

f

i

=

1

, …, k (44)

~"(aj+L-1 (α)

c

f

)

Xij 十~_(aj-L -1 (α) C.DXi

jeJi jEJi

-~ Yi-V1 (α)

e

7

i

=

1

,… ,

k

YE?(ay-23)xzy+

忍(立i-aj)Xり =Yi-1:i,

=

1

, k

cj,

c

f

0

f

=

0

1

,・ ,

n

住7) このように定式化された問題

P

1(α)は明らかに線形計画問題であり,線形計画 法により容易に解くことができる。ここで,

P

1 (α)において,決定変数は Xiiで はなく j{j,aj,

d

c

f

f

0

1

, "', nであることに注意しよう。また,

P

1 (α)の目的関数を J1 (α)で表すと, Jdα)はファジィパラメータベクトル

a

の あいまい度を表す指標であると考えられる。従って,

P

1 (σ)を解くことにより, 等号関係の指標

P

o

s

(あ aXi)逗

α

i

1

, "", kという制約条件下であい まい度を最小にするようなファジィパラメータベクトル

a

が求められると解 釈することができる。 式刷,闘において, cj,

d

→∞

f

=

0, 1,… ,

n

とおけば,任意の入出力 データ (Xi,Yi),

i

=

1

,…,

H

こ対して必ず制約領域が存在することから,任 意のデータに対して

P

1(α)は最適解を持つことがわかる。また,式側,側にお

(13)

-13-ファジィ線形回帰モデノレと大型小売庖販売額予測問題への応用 679

d

=

d

=

0

J

=

0

1

,… ,

n

とおくと次式を得る。 いて, (48) ,

k

~+QjX ij

+

.~ß 山<玉 Yi+L-1(α )

e

f

i

=

1

JEJl jEJ

2

:

ajXij+~_ajXii 孟 Yi-L-1 (α) eL

i

=

1.…

.k

jeJi jE/iー もし式同と式闘が同時に成立するような α,αが存在すれば Jdα)

=

Oとなり,逆に,ある α(0三五 α <1)に対して式同と式(46)を満たすEα,

a

が存在し ここで¥ なければ, α→

1

の時

V

1(α)→

O

であることから, J 1 (α)→ ∞ と な る こ と が わかる。 このように定式化された問題

P

1(α)において, Qj aj,

J

=

0

1

, ..., n

d

=

d

f

=

0

1

n

~i= Yi,

=

1

2

,一 ,

k

e

i

=

e

f

i

=

1

2

,・ ,

k

1 l ノ ・ I f ¥ (ii) 、 ) ノ ・ 1 ・ 1 ・ 1 〆 f 、 、 (iv)

P

1 (α)は明らかに田中ら

0

1Jの提案した

C

o

n

j

u

n

c

t

i

o

n

問題 が満たされる時, ここで定式化したファジィ線形回帰モデルを求める ための問題巳

(

α

)

は,田中らの提案した

C

o

n

j

u

n

c

t

i

o

n

問題の拡張とみなせる。 この意味で, と一致する。 Nes <'Yc ax)に基づく定式化 P2 (α) (II)

3J

の提案した等号関係に関する

2

番目の指

D

u

b

o

i

s

ら(1, (1)と同様に, 標(II')に基づく次の制約式について考えてみよう。 Nes <'Yic aXi)注α,

i

1, k W.Yiが aXiに含まれる必然性の度合いが α以上であるような, ジィパラメータベクトル

a

を構成するベクトル

Q

,α,

c

L

c

Rの集合』である と解釈できる。定理

2

と式闘から,式側は次のような通常の不等式制約式 白砂 ファ 式(49)は, (50) 主i-V1(1-α)

e

z

;

詮主(Xi)L-1(α )qL(Xi),

i

=

1,', ki Yi+V1 (1-α)ef壬

ρ

(xi)+L-1(α ) qR (Xi)

i

=

1

,…, k)

(14)

680 第4号 -,1'i+

1

z

.

(X,)豆 -V'(1-α)

ei+L一

(α )qL (Xi),

i

=

1

, ",

k

i

( (51)

i-P(Xi)孟 V'(1一α)ef+V' (α) qR (X,),

i

=

1,… ,

k

第60巻 -14ー 通常の線形 (I)の場合と同様の観点から, この時, に変換することができる。 ファジィ線形回帰モデルを求める 回帰モデルを求めるための問題(41)に対して, ための問題は,制約式(51)のもとで、式(51)の右辺の総和を最小化する問題として定 式化することができる。ここで,式(51)の右辺において一L-'(1-α)e

f

-L-'(l ファシィ 一α)efは定数であることと V'(α)孟 Oであることを考慮、すれば, 数聞の等号関係の指標(II勺に基づいてファジィ線形回帰モデルを求めるため の問題

P

2(α)を次のように構成することができる。

P

2

(

α

)

min

{qL(Xi)+qR (Xi)} (52)

s

u

b

j

e

c

t

t

o

,1'i-V' (1一α)eI孟主 (X,)一L-'(α) qL (Xi),

i

=

1,い ,k

i+V'(1 α) ef

(xi)+L-'(α )qR(Xi),

i

=

1" k

,-Yi

(Xi)一主(X,),

i

=

1, "" k この問題をより具体的に表せば次のようになる。 式側 倒により,

P

2

(

α

)

mm

:

{

(

d

d)xzy-27(cj+cF)zzj)

(53)

s

u

b

j

e

c

t

t

o

) , 4 ﹁ ヘ υ ( (55) ~"(aj 一 L

-

(

α

)

d

)x

u

+

.~_

C

a

j十V'(

α

)c

/

l

X j~!- I~ ,1'i-V'

(

1

-

α) e

f

i

=

1

, "

k

~, (aj+V' (α)

d)

Xij十

2

:

:

_

({fj-

V'

(α)ι

7

)

Xi jeJi jE三Ji

i+V'(l

-a)

ef,

i

=

1,一 ,k

2

:

:

.

(aj-aj)xij+~_ (aj-aj)xij

=

Yi-,1'i,

jeJi jEj 三三 (56)

C

J

0

,j

=

0, 1,

n

ここで,aj, aj, c

7

c

7

, j

=

0, 1,一 ,nを決定変数とするこの線形計画問題

6

i

=

1

,… ,

k

d

),

(15)

-15 ファジィ線形回帰モデノレと大型小売庖販売額予測問題への応用

681

P

2 (α)は,線形計画法に基づいて容易に解けることに注意しよう。

P

2(α)の最

適解は,等号関係の指標

Nes

(Yi

c

aXi)主主

α i

1,

,kのもとであいま

い度を表す

P

2(α)の目的関数値

J

2 (α)を最小にするようなファジィパラメー また,式側,闘において,

d

→ ∞, j

=

0, 1,… , nとおけば任意、の入出力データ (Xi,57i),

i

ニ 1, hに対して必ず制約領域が存在するので,任意の入出力データに対して P2(α)

d

J, タベクトル

a

であると解釈することができる。 は必ず最適解を持つことがわかる。

P

2

(

α

)

の目的関数値

J

2

(

α

)

に対して次の定理が成立する。 【定理4】

P

2

(

α

)

の最適解における目的関数値

J

2(

α

)

に対して次の関係が成立する。 (58)

J

2 (α)

>

0

Vαε( 0

(証明〉 。 、 、 t 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 B f 1 9 1 1 1 1 1 1 1 1 1 ノ る 得 を 式 次 ギ ふ れ す 入 代 式 を れ もしれ (α)

=

0

とすると,式倒と

U

Ji

の定義(式側,間〉から

d

=

c

f

=

0

f

=

0, 1,…,

n

となるので, (59) ~+f!:..jXU 十 2ザ G 山 1 孟 Yi 一 L-1 (1一α)e

f

i

=

1,…,

k

yε J

jEJt'

z+djXtj 十 ~_f!:..jXij 註 YáL-1(1 -a)ef, i=l,、" k

yヒJi ヒji

式(59)の両辺を辺々ひいて整理すれば, 2?(21-Ej)xzj

(aj-f!:..j)Xij

三五 (主j-y;)-L-1(1一α)(ef+e

)

f

i

=

1

,k (60) となるので,式仰を考慮すれば,

V

1

(l-a) (ei+e

f) 三五

O

Q E

D. この定理

4

が成立することは,

c

J

d

=

0

f

=

0

1

,… ,

n

の時,

5

1

を含む ようなファジィ数

ax

が存在しないことからも,直観的に直ちに理解することが (式(J

7

)

)

であることに矛盾する。 このことは

e

i

,ef>

0

となり, で引きる。 さらに,

a

l

の時,式

(

5

4

)

,闘において ,

V

1 (α)→

O

であるのでh(α)→ ∞

(16)

-16- 第60巻 第4号 となることもわかる。 pz(α)において,条件 ( i ) 立jニ ム,

f

=

0, 1,… ,

n

( ii )

d

=

c

7

f

=

0, 1,… ,

n

(iii) d:::i

=

Yi,

i

=

1

2

,一 ,k

(

i

v

)

e

i

=

e

f

i

=

1

2

,… , k 682 (v) L-1(1-α)

e

f

V1 (1α)efを そ れ ぞ れ

V

1 (α)ef, L -1 (α)

e

f

~こ置 き換える が満たされる時,

P

z

(α)は田中ら(

9

1

1

J

の提案する

MIN

問題と一致するこ とがわかる。ここで条件(v)から明らかなように, ファジィ線形回帰モデルを 求めるための我々の提案する問題pz(α)は,田中ら

C

9

1

1

J

の提案する

MIN

問題の単なる一般化ではないことがわかる。このことは,

P

z

(α)においては, 定理

2

から明らかなように,ファジィ数

m

が必に含まれる度合いがα以上で あることを

m

f

-

α

主主的,mf-α 孟 n~ として定義しているのに対して,田中らの提案する

MIN

問題では

m*

主主的, , m~ ~五 n~ と定義していることに依存している。 (III) Nes (y

ax)に基づく定式化 P3(α) 等号関係に関する

3

番目の指標

C

I

I

D

に基づく次の制約式について考える。

Nes (yi

aXi)主主α,

i

1, …, k ~ 式納)は WYiが aXiに含まれる必然性の度合いが

α

以上であるようなファジィ パラメータベクトル

a

を構成す}るベクトノレ1E,

a

,cL,cRの集合』を表してい る。定理3と式側から,式(61)は次のような通常の不等式制約式 d:::i-L-1 (α)ef孟主(Xi)一L-1 (1-a) qL (Xi), ニ 1,… ,

k

i ト (62) タ

i+L-

1(α)

e

f

ρ

(xi)+L-1 (1一 α) q R (Xi),

i

=

1

, …, k) あるいは

(17)

683 ファジィ線形回帰モデノレと大型小売庖販売額予測問題への応用 ;ti -

1

2

.

(Xi)三五 V1(α)ef-L-1(1一 α)qL (Xi),

i

=

1,

ki ーダi+ρ (Xi)三五 L-1 (α) ef-V1 (1-α)qR(Xi), i

=

1, "', k) -17-(63) に変換される。 この時,

CI)

と同様の観点から,通常の線形回帰モテ、ルを求め るための問題(41)に対して,指標

c

n

I')に基づくファジィ線形回帰モテソレを求める ための問題を,制約式側のもとで式側の右辺の総和を最小化する問題として構 成することができる。ここで,式側において L-1 (α) e

f

V1 (α) ef,

i

=

1, '・, hは定数であることと, - L一1(1-α)孟Oであることを考

J

草すれば, P3(α)は 次のように定式化できる。

P

3 (α) max

{qL(Xi)+qR (Xi)}

s

u

b

j

e

c

t

t

o

;ti一V1(α)

e

f

~玉12.(xi)-L-1(1-α) qL (Xi),

i

=1

k ダz十L-1 (α) ef 主主

ρ

(Xi)+ V1 (1-α) qR (Xi),

i

=

1,

k

ダi-;ti

ρ

(X,) 主(Xi),

i

=

1

,・" k 式。7)一仰によりこの問題は次のように表される。

P

3(α) h

II1aX22{2+(cj+ι

f)Xij-

2

:

:

k7+c

f)Xi;} =l JEJi JE}i

s

u

b

j

e

c

t

t

o

g?(2j-L-l (1-α)

d h

り+57(5y+L-1(1一α)

d)

X ミ~;ti-L-1 (α)e

f

i=l

,', k

2

:

:

.

(あ+L -1 (1ーα)cf)Xij

2

:

:

(ajーL-1(1α)

d)

Xij jeJi ieJi一 一 , 三五

y

,+L-1 (α) ef,

i

=

1, ", k 51(5y-b)zzy+

(!!.J-a;)Xり 二 Yi-;ti

i

=

L

k

d

c

f

0

,j

=

0, 1, ""', n (臼) (65) (66) (67) (68) (69) ここで, P1 (α)および PZ(α)と同様に, P3 (α)も線形計画法により容易に解く

(18)

-18ー 第60巻 第4号 684 ことができることに注意しよう。

P

3(α)の最適解は,等号関係の指標

Nes

(Yi

aXi),

i

=

1,い" kが α以上とし、う条件のもとで,あいまい度を表すP3(α) の目的関数値 h(α)を最大にするようなファジィパラメータベクトル

a

であ ると解釈することができる。 また,式側, (67)において,

c

f

c

f

=

0

, jニ

0

1

, ",

n

とおけば次のように なる。

忍立山+忍

5

d

:

:

'

i-L-1 (α)

e

f

i

=

1, "', k 1 ~, ãjXij+ ~ß バ" 三五 , Yi+L-1 (α)

e

f

i

=

1…, k

I

jEJi

jEfi-。

ここでもし,式(70)の2k個の連立方程式を満たすベクトルQ., iiが存在しなけれ ば,

c

f

c

f

主主 0,j

=

0

1

,ゎ ,

n

であることより

P3(α)

は実行不可能となり, 逆に,ある

α(>0

)

に対して式(70)を満たす

α

,iiが存在すれば,

α

O

の時, L-1 (1-α)→Oより h(α)→∞となることがわかる。

P

3(α)において,条件 ( i ) (ii) (iii) (iv) a; aj,

f

=

0

1

,“刷 ,n

c

f

=

c

f

f

=

0

1

,… ,

n

Yi タi,

i

1

2

,… , k

e

f

=

e

f

i

=

1

2

,… , k (v) L-1

(1-α)cf

L-1(1

α

)

c

f

をそれぞれL-1

(α)d

L-1

(α)d

に置き換える が満たされる時,

P3(α)

は田中ら

C

9

1

1

J

の提案する

MAX

問題と一致する ことがわかる。 ここで町, 条件 (v)は次のようなファジィ数聞の包含関係の定義 の相違に基づいていることに注意しよう。即ち,

P

3 (α)では,定理

3

から明ら かなように, ?匁が nを含む度合いが α以上であることを m~ 三五 nf-a, m~ 孟 nf-α により定義しているのに対して, 田中ら

C

9

1

1

J

の提案する

MAX

問題では m~~玉 n~, m~ 主主 n~ により定義していることによる。

(19)

685 ファジィ線形回帰モデノレと大型小売庖販売額予測問題への応用 -19-(IV) 通常の出力データに対する定式化 Pdα) ファジィ線形回帰モデルを求めるために, これまで提案されてきた

3

種類の 問題P)(α), P2(α), P3 (α)では,あらかじめ出力データ Yiがファジィ数とし て与えられていることを仮定していた。 しかし,従来,現実に取り扱ってきた デ ー タt, 一般にはファジィ数ではなかった。従って, ここでは入出力データ主 が通常の数(Xi,Yi,)

i

=

1

, ",

k

として与えられている場合のファジィ線形 回帰モデルを求めるための問題を定式化してみよう。 まず,通常の数Yiは フ ァ ジ ィ 数 あ =(J::'i,

Y

i

e

L

e

n

(式(J7)参照〕の特別 な場合, 即ち,

Y

ぜ=J::'i=タi,

d

=

e

f

=

0

。I) であることに注意しよう。この時, Pdα)および P2(α)に対して条件。I)を代入 すれば,次の間題巳(α)が得られる。

P

4 (α)

miní~)

{

(cfHf)h-fcj+

)

χ

i

i

}

(72)

s

u

b

j

e

c

t

t

o

~+ (aj-L -)(α)c7)xu+

2

:

:

_(aj+L-1

(α) cf)Xii系的,

jeJi jeJi

1,一", k (73)

~+ (aj+ L -)(α) Cf)Xii+

2

:

:

_

(aj-L-) (α)

d

)xu 主主 Yi, jeJi {E"li

1

,い ,

k

cj,

c

f

主主

0

, j

=

0

1

, ""',

n

。。 ただし,条件。I)のもとで, Pdα)と P2(α)の制約式仰と附が任意のめに対し て成立するための十分条件として aj

=

!!:..J

=

αj, j

0

1

,' n

と仮定している。 ここで,式(73),刊において

d

,c

f

, → ∞, j

=

0

, 1,… ,

n

とおけば,任意の 入出力データ (Xi,Yi),

i

=

1, "',

k

v

こ対して P4(α)は制約領域が存在するこ とがわかる。また,式問,刊において

d

=

d

=

0

i

=

0

1

,… ,

n

とおけば,

(20)

-20ー 第60巻 第4号 n ~ ajXij::='yi, ::=1,川 ,

k

j~O 686

7) となるので,式刊が成立するようなパラメータベクトル α (aO,al,

, an) が存在する時に限り, P 4 (α)の目的関数値

J

4 (α)::=0となり,さらに, α→1 の時

L

-1 (α)→

O

より

J

4 (α)→∞となることがわかる。 以上,出力データがファジィ数で与えられる場合に対しては, ファジィ線形 回帰モテソレを求めるための3種類の線形計画問題 P1(α), P2 (α), P3 (α)を定 式化し,さらに,出力データが通常の数で与えられる場合に対しては,

Pdα)

P

2 (α)の特別な場合として,ファジィ線形回帰モデルを求めるための問題

P

4 (α)を定式化した。これらの

4

種類の問題の聞の関係は以下の定理で与えられ る。 【定理

5

P

2 (α)の目的関数値Jz(α)は,

P

1 (α)の目的関数値

J

1 (α)より大きい。即 ち,

.

L

(α) 三五 Jz(α) (証明〉 Dubois C 1

J

により示された

Pos (Yi ::=aXi) 主主 max (Nes (Yi c aXi), Nes (Yi

aXi))

なる関係式から,もし Pos(あ::=aXi)孟αならば, Nes (Yi c aXi)孟αかっ Nes (Yi

ax.)三五 αが成立する。このことは, P1 (α), P2 (α), P3 (α)の制約 領域をそれぞれ R1(α), R2 (α), R3 (α)で表せば R1 (α)

R2(α)

U

R3 (α) と表される。一方,

P

1 (α)と

P

2(α)の目的関数は一致して,しかもともに最小 化問題であるから,

J

1 (α)豆

J

Z(α)が成立する。

Q

E

.

.

D. 【定理6】 P3(α)の最適解が存在するならば, P1 (α)の目的関数値

J

1 (α) ::= 0を、満た す。 (証明〉

(21)

687 ファジィ線形回帰モデノレと大型小売庖販売額予測問題への応用

-21-P3(α)の最適解が存在する時,式(70)を満たす α,αが存在する。この時,

~ム ajXU 十 2::_ajXij ~ ~. ajXij+

2

:

:

_

ajXii jEli jeJi - jEJi - jEJi

を式刊に適用すれば,

P

, (α)の制約式似),闘において

d=

d=o

とおいた式 側が直ちに得られるので,明らかに

J

(α)=0

となる。

QE..D

【定理7]

P

, (α),

P

2 (α)に対して,条件 Yi

=

Yi Yi,

i

1, '''', k aj

=

~i = aj, j

=

0

,… , n が満たされているものとする。この時, P, (α), P2 (α), P 4(α)の目的関数値に ) n M U η t a ( 、3 1 t︾ , t ﹄ , ノ 対して次の関係が成立する。

J

1

(α) 三五

J

4 (α) 壬

J

2

(α) (証明〉 P, (α), P2 (α), P 4 (α)の 制 約 領 域 を そ れ ぞ れ R,(α), R2 (α), R4 (α)で 表 J(a) Q

図 4 問題p

(α)-P

(α)の目的関数値の間の関係

(22)

-22ー 第60巻 第4号 688 せば, R1 (α)

R4(α)

R2(α) でし、ることより明らか。

Q E

.

.

D

これらの定理4-7によれば, αの値と L(α),・…, L (α)の聞の関係は図 4のように要約することができる。

I

V

あいまい度の感度解析 ファジィ線形回帰モデルを求めるために定式化された問題 P1(α), P2(α), P3(α)を線形計画問題として取り扱うためには,等号関係の指標に関する αの 値をあらかじめ設定しておく必要があった。ここでは,問題

P

1(α) ~

P

3 (α)の 目的関数値

J

1 (α) ~h (α)と αの値との間の関係を感度解析の立場から検討 してみよう。 まず, P1 (α) ~P3 (α)に対するラグランジュ関数

L

1(α) ~

L3

(α)は次のよ うに構成される。 L1 (α)ニ

J

1 (α)+

III{

(!!.jー L-1(α)

d)

x

+

L:~ (aj

+

L -1 (α)

c

f

)

Xij-Yi一V1(α) e

f

}

jeJi h +~.

A

;

{d::i一L-1(α ) ef-~+ (aj

+

V1 (α) cf)

x

ヒ11

-

L:~ (aj一V1(α)

d)

Xij} jE'

-h 十三ザ

i

C~+

(

j-!!.j)Xり+~~ (立j-aj)Xij

z十d::

d

匂11 ヒ11 L2 (α)

=h

(α)+

III{

?(27一L-1 (α) d)

x

+

.~~ (aj

+

L

-1 (α)d)Xij-d::

i+L-

1(1一α)e

f

}

E三1i

+

L

:

A

l

{Yi

+

L

-1

(

1

α)

ef-

L

:

.

(め

+L-

1

(

α

)

ι

f)

x

jEJi

-

L:~ (aj一L→(α)d)Xij} jeJi一 h

+Zlqf{

(

j-!!.j ) X ij

+

(!!.j-a;) Xij

i+d::i} (79)

(23)

-23-ファジィ線形回帰モテソレと大型小売庖販売額予測問題への応用 689 L3 (α)

=

-

J

3

(α)+~.

I

I

I

C~+ (aj+L-1 (1α)cf)X

+

~ (aj-V1 (1-α)

d)

Xij-YiV1 (α)e

f

}

jeJi一 h +~. A~ {,}:'i-V1 (α) ef-~+ (.Q;-V1 (1α)

d)

X =1 jE!i

2

:

:

(a;+L-

1 (α)

c

f

)

Xi;} jE]i 。1) ここで ,

I

I

l

A

L

7J1,

i

=

1,… , k, 1

=

1, 2, 3はそれぞれ制約式に対応するシ ンプレッグス乗数を表す。また,

J

1 (α)はP1(α)の目的関数を表す。即ち, k + ~7J r C~+ (aj一笠;)Xij+.L;~ (.Q;-a;)xi;-Yi+,}:';} =1 JE/t' JEJ h

J

1

(

α

)

=

~. C~+

(d+c

f)Xij-~~

(d+d)

Xij} = 1 εJi ヒJi 1

=

1

2

3 また,式(81)の L3(α)においてJs(α)の項にマイナスの符号が付いているのは, 最 大 化 問 題 巴 (α)を最小化問題に変換するためである。 この時,感度解析における定理(4]

2) モテ、ノレとデータの聞の適合度を より, 表すと考えられる αの値と,ファジィパラメータベクトル

a

のあいまい度を示 次の関係が成立する。

P

1 (α),

P

2 (α),

P

3 (α)は,それぞれ,一意な最適解(f!, α,CL, CR)を持ち, 非退化条件を満たしていると仮定する。この時,次の関係が成立する。

oJd

α _ ~ T71 ( ~

oL

-1 (α) ~ L ~一=

2

:

:

IIH -

.~ム一一τヶ'-é...

c

7

Xij α i=l ieJi au すと考えられる

L

(α)の聞には, 【定理8】 、 、 J ノ γ E E A / , ‘ ¥ òL-1(α )~R..

oL-

1(α) _Ri

+

2

:

:

V L J "一一CTXu- 一"一~ef~ EJi dα dα j ~'1(

oL-

1(α) ~L

" o

I,.-1 (α)

+

2

:

:

AH-

一一一一一..Lef-~一一一一一 p ~1 " l a.α j~i oa (83)

+

~ oL-

1 (αLdxJ ' ー , y討 oα ,,~,,' J

2( α _ ~ T72 ( "

oL

-1 (α)

立話三ム=

~1

I

I

l

l

E

t

ーす

a CT Xij ¥ 3 ノ TA y i / t ¥、

(24)

690 第4号 第60巻

-24-+

~

oL-

1 (α LcfXij+~L -1 (1α

L

ef

t

E

7

一 五 一

+

e

7

J

よ バ

3

V

2(1α) . R '"

oL-

1 (α) .R +~ÀH V~ ~~ ~, ef一三J一一一一一.Lr~

¥

'

"l

0

α

1

7

O

α

(84)

+

~

oL

-1

(αLdxJ

j~i oa V } N < } J

J

3 (α)

ーふ

f

'

"

0

L-1 (1一α)

一 寸7-=1Hf

i

α C/Xi (III) て

0V

1(1一α)_L..

oV

1 (α) _Ri

ι

X i j - -

づ福一

ιf

会 (

1

(

α ) _L I ' "

0

孔ル

oL-

L-

-

1

1

1

(

1

A

必州?汁{一一一一一一一一一 oα j~i O

α

X R y f u

α

l

一α

/ 1 ス び T i u -ペ び 一

2

u

ここで,定理

8

の式側一側において,

J

I

!

主主0, À~ ~主 0,

i

=

1, …., k, 1

=

1, 2, 3 および

立工ユ笠

L

~

)

(

o

V

1 (1-α)日

3 α v

, O

α v

!/と

!

i

-

の定義(式倒,制)から, が成立することと,

2

ム忽よ〉ハ宣主忽よ〉ハ立主皇よぐハ

3 α v

α V

oa が成立している。また ,

o

.

L

)

/

0

αは図,

4

の曲線の傾きを表していることに注 ファジィ出力データとモデ、ルによる推定値が等しい可能性の 度合い,即ち適合度 α と,モデ、ルのあいまい度の指標

J

1 (α)の聞の感度を表し 意しよう0

O

J

1

(α)/0αは,

α

Jdα)

は互いに相競合しており,適合 度を高くするとモデ、ルのあいまい度も大きくなってしまう。データの解析者は, 得られた解に対する

α

Jdα)

の間のトレードオフ比側が与えられることに より,適合度 αをー単位変化させた時のモデルのあいまい度の変化量を容易に αの値を更新して問題Pl ている。式側から明らかなように, このようなトレードオフ上ヒは, 知ることができる。

(25)

691 ファジィ線形回帰モデノレと大型小売庖販売額予測l問題への応用 -25-(α)を解く場合の有効な情報になるものと思われる。

o

J

2 (α)/0αは,モデルによる推定値がすべてのファジィ出力データを含む度, 合い α とモデノレのあいまい度の指標Jz(α)の聞の感度を表している。この場合 も,式(86)から明らかなように α とJz(α)は互いに相競合しており,モデルによ る推定値がデータを含む度合いαを高くすると,モデルのあいまい度は大きく なる。

o

J

3 (α)/0.αは,モデルによる推定値がすべてのファジィ出力データに含まれ る度合いα とモデルのあいまい度の指標

.

h

(α)の感度を表している。この場合 は逆に,

α

の値を大きくすればモデルのあいまい度は小さくなる。

V

大型小売庖販売額予測問題への応用 本節では,提案したファジィ線形回帰モデルのマーケティングの分野への応 用例として,大型小売屈販売額予測問題への応用を試み,その妥当性および有 効性を検討する。 和多国らC1

3

J

は,田中らCl

O

J

の提案した

MIN

問題に基づいてファジィ時 系列モデルを構成し,

1

9

7

3

年から

1

9

7

6

年にかけての大型小売屈の販売額の分 析を行った。 これに対して,本論文では,II!節で定式化した

3

種類の問題

P

1(α)-

P

3 (α) に基づいて,

1

9

8

2

年から

1

9

8

5

年の聞の大型小売屈の販売額を分析し,将来の予 測を行う。 商業動態統計総覧C1

6

J

と昭和

6

0

年商業動態統計年報C17Jによれば,

1

9

8

2

年から

1

9

8

5

年の期間において,全国の百貨庖とセルフ屈の販売額が表

1

のよう に与えられている。 明確な数値で与えられた原系列(表1)から,それらの持つ可能性を考慮し たファジィ数を次のように構成するC1

3

J

。まず,表

1

において,時点

t

(表

l

の左端の通し番号〉における百貨屈の販売額を y

i

セルフ屈の販売額を y;とお く。この時,時点 tにおける百貨庖,セルフ屈の販売額を,時点 tの前後,即 ち,

t-1

t+1

における販売額を考慮、した次のようなメンバーシップ関数で

(26)

692 第4号 第60巻 -26-(単位 100万円〉

誌記と

百 貨1庖) セノレ=フ2庖) (t= (t 25 l月 532,075 576.824 26 2月 490.613 501. 669 27 3月 639,788 570,828 28 4月 592,019 588,853 29 5月 566,360 561. 717 30 1984 6月 564.864 544.928 31 年 7月 790.309 639,491 32 8月 508,708 586,861 33 9月 537.064 524.034 34 10月 631,661 567,422 35 11月 632,917 569.968 36 12月 1.157.375 867.561 37 l月 566.882 607.091 38 2月 499,919 486,759 39 3月 676,318 595,769 40 4月 614,078 595.795 41 5月 593.697 577,202 42 1985 6月 591,856 559,510 43 年 7月 823,071 656.080 44 8月 527,331 607,808 45 9月 553,026 535,551 46 10月 669,306 591.892 47 11月 665,661 586.840 48 12月 1. 201. 320 898.704 業態別大規模小売庖販売額

y

!

主?と

百 貨1庖) セノレ=フ2庖) (t= (t 1 1月 501,667 523.177 2 2月 452,844 444,581 3 3月 611,634 516,498 4 4月 546,447 547.165 5 5月 539,443 542.042 6 1982 6月 543.317 514,566 7 年 7月 720,148 562,015 8 8月 488,779 546.364 9 9月 491.943 487,875 10 10月 587,859 547,040 11 11月 594,068 538.207 12 12月 1.075.521 810,634 13 l月 509,032 549,804 14 2月 457,628 466,787 15 3月 614.695 541. 000 16 4月 558.111 563,254 17 5月 550,681 555,629 18 1983 6月 540,384 518.637 19 年 7月 746.749 597,971 20 8月 497,207 570,872 21 9月 499,951 496.003 22 10月 614.540 573.464 23 11月 611,431 567,697 24 12月 1,107,620 837,118 表l 定義されるファジィ数j7j

f

?

であると仮定する。

L

(

五 平

L

)

正~t

y

f

<タ

i

y

f

=

.

y

f

1

μy:(yf)

=

ここで,広がりのパラメータ

y

f

>

.

y

f

1

=

1 (百貨届:), 2 (セノレフ庖〉である。

L

(

Yf~tf)

し だ た

(27)

693 H反 τ士子 7G 在役 ファジィ線形回帰モデノレと大型小売活販売額予測問題への応用 メンバーシップイ直 yJ+l

~---一一一ー一一-yj y/-l t-1 t+1 図5 時刻 tにおけるファジィ数j7i e

l

平均値引,および型関数L(x)は次のように定義されている。

ei=t{m

拡 (y

.-:1 _ __._ 1..1 ..1 ..1

.Yi

=

max

~.Y i-l , .Yi

'yi+JJ-ei

=

min (yi-l

.Yi

.Yi+l)+

e

l

L(x)=l-x 図

5

に, ファジィ数fjのメンバーシップ関数の構成を示す。 この時,傾向変動を表すファジィ時系列モデ、ルは次のように表される。 ダ

=

ao+ad

-27-(88) 倒

1

)

ただし,ファジィ数

a

j,j

=

0

1

のメンバーシップ関数は次式で定義されるも のとする。 μaj (aj)

=

(

(

)

aj

<

aj aj

=

aj (92)

(28)

-28ー 第60巻 第4号 694

l

L

(

aj) αj

>

a j 式。1)の等号関係を

D

u

b

o

i

s

C

1

3

J

3

つの指標に基づいて定義すれば, ファジィ時系列モデルを求めるための問題P1(α), P2(α), P3 (α)を次のよう に構成す町ることができる(式附 附, (53) -(57),防,)-(69)参照)。

P

1 (α) min 2 ~ (Co十Cdi)

s

u

b

j

e

c

t

t

o

(ao-L-1 (α )CO)+(al-V1 (α) C 1) ti話 7j十L-1 (α )

e

L

i

=

2

, ",

4

7

(ao+L-1 (α)ι

)+(al+V1(α) C 1)ムミタ f-L -1 (α) e

l

i

=

2,り,

4

7

Co, Cl主主O P2(α) min

2

~ ι(

+cdtl

s

u

b

j

e

c

t

t

o

(ao-L-1(α) CO)+(al-V1 (α) Cl )ti~五タ f-L-1 (1-α )

e

L

i

=

2,・"

4

7

(ao+V1 (α)CO)+(al+L-1(α) Cl )ti主主ダf+V1(1一 α)d

i

=

2, ",

4

7

Co, Cl主主O

P

3 (α) max 2 ~ (cO+Clt.)

s

u

b

j

e

c

t

t

o

(ao-

V

1 (1-α )CO)+(al-L-1(1-α) Cl) ti

孟到

- V1(α) e

l

i

=

2, "・,

4

7

(29)

695 ファジィ線形回帰モデノレと大型小売庖販売額予測問題への応用 表2 解 折 結 果 p, (05) P 2 (0 5)

(

a

o

, co)

(

a

o

, co)

=

(611 0, 1412) ニ (705.3,4274)

(

a

"

c

,)

(

a

"

c

,) 百 貨 届

=

0642, 1743)

=

(1764,2778) Co/

a

o

=

0.23 Co/

a

o

=

0.61

c

/

a

=

106

c

/

a

=

158

J

, (α)

=

149550 ,J(α)

=

42455.4

(

a

o

, co)

(

a

o

, co)

=

(539 7, 79 1)

=

(5892, 2548)

(

a

"

c

,)

(

a

"

ι,) セノレフ庖

=

(2065, 744)

=

0829, 968) Co/

a

o

=

0 15

C

o

/

a

o

=

0.43

c

/

a

=

036

c

,/

a

=

053

J

, (α)

=

8113..6

J

2 (α)

=

24528..0

(ao+L-1 (1α) co)+(a1+L-1 (1一α)C1) ti孟タ

f

+

L-1 (α) e~,

i

=

2

,…,

4

7

Co, C1孟O -29-適合度基準αを O“5に設定した線形計画問題 P1(05),

P

z

(05), P3(05)を, それぞれ百貨屈とセルフ屈のデータに対して解き,それらの解析結果をまとめ ると表 2のようになる。ここで線形計画問題 P3(05)は実行可能解が存在しな いことに注意しよう。このことは,

P

1 (05)の目的関数値 J1(05)>0であるこ とから,定理6の正当性を示すものである。表2から,セルフ屈の場合の直線 の傾き a1は,百貨屈のそれよりも,

P

1 (05)を 解 い た 場 合 で は 126倍 , 九 (05 )を解いた場合では, 1.04倍大きし、。このことは,セノレフ屈の成長が百貨屈 のそれよりも大きいことを示している。また,ファジィパラメータム,a1のあ いまい度を ,

c

J

a

i

i=O

1

で定義すれば,百貨屈についての時間項のあいま い度 C1/a1はセルフ屈についての時間項のあいまい度 C1/a1の約

3

倍である。 このことは,百貨屈の販売額が各年度で変化が大きく,逆に,生活に直接結び ついた営業方式をとっているセルフ庖は時間的推移に対する変動幅が小さいこ

(30)

-30- 60巻 第4号 696 1200 900

.

-1100 1000 版 で苦手 ヲE 客Jl800 V y =681 6+ 2.514t

-

戸 n H V A H v n r

( 単 位

ω

億 円 ) 600 500 400 一 平

o

10 1982年 20 1983年 30 1984年 F h 年 υ n k U A W U A H V 7 ム 1d告 ....---;> 50t 図6 百貨后の傾向変動 p

(05)

(31)

697 ファジィ線形回帰モデノレと大型小売局販売額予測j問題への応用 -31 1200 1100 d e , 1000

.

_

-戸T 900 版 7 τ'c ま 買 800 F 位 単 10 700 億 円 600 y =919.1+ 3 153 t

-

-

-d p , t , F , , 戸 ﹂F 4 4 F d t 戸 y =705 3+ 1 764t 500 400

o l t l 1982年 γ---. 10 20 1983年 年 A H V , A宮 1 q o o o A U d l 40 1985年 官ーー一→ー 50 図7 百貨庖の傾向変動

P

2

(05)

(32)

-32ー 第 60巻 第 4号 698 1200 1100 1000 900 販 ヲ士E・ 額 800 U f単立 10 700i 11 IIV=O(~t 十 1 1 L {意 円 600 500 400 T 十 0 ,---, 10 一一ーーマーー一一寸ーーー-一一--r一一ーーー一---r--一一20 30 -4-0r一一ーーーーーーーーーァーー守ーー参50 1983年 1984年 1985年 ! 1982年 図8 セノレフ庖の傾向変動 p

(05)

(33)

699 ファジィ線形回帰モデノレと大型小売庖販売額予測問題への応用 -33ー 1200 1100 1000 900 販 う士E・ y=7166+ 書'ii 800 U f単立

-

--

-i

o

700 {意 y =589 2+ L829t 600 500 y=46L8+1346t 400 工 e o -1982年 す一一寸 10 20 1983年 年 A H V A 4 1 の ぺ u n x u n w u ' E A 年 民 v o n u A W U A H V 唱 E 4 144 ・ .,---, 50 図 9 セノレフ屈の傾向変動 P2(05)

(34)

-34ー ハ リ ハ リ ハ υ A U A V A り A H υ ハ H v n H V A H V A H v d A T q J つ ω 1 A 1 A 傾向変動からの変差(単位叩億円) 第60巻 第4号 700 600 500 h -h 、 -h E V M

、 -、 問 、 一 、 一 、﹄ 、 四 v p -u J -' '

-,

m r

-,

, ,

x 、 、 、、 、 -200 -300 -400 -500 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 月 次 図10百貨庖の季節変動 p

(05) とを示している。 図6- 9 ~こ,百貨庖;およびセノレフ屈の傾向変動を示す。各図において,破線 で示される

2

本の直線は,ファジィ数で表される推定値 ao+adの適合度基準

α

o

5に設定した場合の

α

ーレベル集合の下限と上限を表す。即ち,これらの 直線の方程式は次式で与えられる

C

2

J

。 y=(ao-L-1 (α) CO)+(al一V1(α)C 1)

t

y

=

(ao+V1 (α ) CO)+(al

+

V

1 (α) C 1)

t

(93) (94)

(35)

ν ? t t t J

I't'It' ー ' M R ν n f 〆 , , ノ / 〆 ︺ 、 ︺

、、

草 川 、 , , J , , J

r , , r r k ι r y 、、 、 、 、 ν a r , , , 〆 f r , , f

Y 、 、、 ﹂ ハ U A U F h d -35ー i

t

, ,

t

t

'

I

'

t t

'

1 2 1 1

d 崎 町

-X ノ , , r , , , , J K F F ,

ハ 一

、、 、 ファジィ線形回帰モデノレと大型小売届販売額予測問題への応用 600 701 傾 I百] 変 動 ヵ 、 ら の 変 差 単 位 10 { 意

-100 200 100

500 400 300 -200 -300 -400 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 次 p

(05) 月 百貨!古の季節変動 図11 式側,側で閉まれる領域はそれぞれ百貨屈とセルフ屈の販売額の可能性領域を 示している。 と,式側,側で与えられる推定値から求めた季節変動 この季節変動と傾向変動から 1986年度の百貨屈およびセ ノレフ屈の販売額予測結果を図14-17に示す。これらの予測図は, 1986年度の販 原系列(表1) を図 10-13に示す。 また, 売額が破線で固まれる領域に含まれる可能性の高いことを示している。

(36)

36ー 60巻 第4 702 500 { 頃 400 向 変 300 動 か ら 200 の 刃 差夕民

100 単 イ 立

10 f、章

-100 -200 -300 -400 -500 1 北 品 以 内 ) λ 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 月 次 図12 セノレフ広の季節変動 仏 (05)

V

I

おわりに 本論文では.Duboisら

O.

3

J

により提案されたファジィ数聞の等号関係 の指標に基づいてファジィ線形回帰モデノレを求めるための

3

種類の問題を定式 化し,定式化された問題を大型小売庖販売額予測問題に適用し,その妥当性お よび有効性を検討した。このようなデータに含まれるあいまい性を考慮した ファジィ回帰モデ、ルは,消費者の心理・主観を通した商品の価値や意味を研究 対象とするマーケティングの分野では,将来分析のための有用な手法となるこ

(37)

-37-ファジィ線形凶帰モデノレと大型小売庖販売額予測問題への応用 703 500

ぷ ' '

, d u F γ

、、

人 品 〆 , , ぽ 官 必 鴨 品 ﹄ 前

Y

、、

h h吋 白 ハ リ ハ り 噌 E A 傾 向 変 動 か ら ♂ コ 刀智て クえ 差 単 位 10 億

-100 400 300 200

J I

u 内 点 , , 〆 , , r 、 、

、、

、 社 、 、 、 、 〆 , , , 〆 , , , , 哨 ι L V 戸 , , 〆 〆 , , Y 、 、 、、 、、 、 ψ 寸 ハ H V A り つ 白 -300 -400 -500 12 11 10 9 8 7 次 6 月 5 4 3 2 1

P

2

(05) セノレフ后の季節変動 図13 とが期待される。今後は,従来の確率論の立場からの回帰分析とファジィ集合 あいまいな 論の立場からのファジィ回帰分析の関係を明らかにするとともに, データを含む現実の問題への適用が望まれる。 謝辞 坂和正敏先生 岩手大学教授, 著者(矢野)が日頃御指導いただし、ている, に感謝いたします。

(38)

-38- 第60巻 第4号 704 1300 x 販 1100 売 1000 額 900 位単 800 イ 1志0 700 円 500 400

T

a ' 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 月 次 図14 1986年の百貨広の販売額予測 Pl (05) 参 考 文 献

C 1 J Dubois, D, '‘Linear Programming with Fuzzy Data", Ana(ysis of Fuzzy lnforl仰 ー tion, Volume 3, in Bezdek,

J

C.(ed), CRC Press (1987) pp. 241-263

C 2

J

Dubois, D and H.Prade, Fuzzy Sets and$ystems. Theory and AtJうlica(jon,Aca -demic Press (1980)

C 3 J Dubois, D. and H.Prade,“Ranking Fuzzy N umbers in the Setting of Possibility Theory", lnjormation Science, Vo.l30, (1983) pp.. 183-224

参照

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学識経験者 小玉 祐一郎 神戸芸術工科大学 教授 学識経験者 小玉 祐 郎   神戸芸術工科大学  教授. 東京都

関谷 直也 東京大学大学院情報学環総合防災情報研究センター准教授 小宮山 庄一 危機管理室⻑. 岩田 直子

「特殊用塩特定販売業者」となった者は、税関長に対し、塩の種類別の受入数量、販売数