聴覚障害者制度改革推進中央本部 2010年参議院議員選挙 政党公開質問状回答(7月8日)現在 1、 国連で採択された「障害者権利条約」の批准にあたっては、国内法に広 く適用されることが必要と思います。 障害者権利条約の批准にむけて、貴党はどのようなご見解をお持ちです か。 民主党 わが国において障害者権利条約を批准するにあたっては、条約に盛り込まれた 障がい者の権利擁護と合理的配慮という概念、条約において締結国は措置を求 められている事項を達成するために、障がい者等に係る広範な国内法の制度改 革及び整備を行う必要があります。民主党は政権交代後、障がい者制度改革推 進本部及び障がい者制度改革推進会議を内閣に設置し、障がい当事者が施策 立案に参加するという画期的な枠組みをつくりました。当面5年間を障害者制度改 革の集中期間と位置づけ、制度改革にまい進します。 自民党 これまでにも障害者の人権尊重や障害者に対する差別の防止に向け、所要の 核ない法制度の整備を進めてきています。これに対し、障害者権利条約において は「合理的配慮」、「障害者を包容する教育制度・労働環境」等の新たな概念が盛 り込まれており、これらに対する対応が求められることになると考えます。 具体的にどの程度の対応が現行の制度に対して必要とされるかについては、 国全体との整合性を考えて進めるべきだと思います。 公明党 公明党は障害者権利条約の早期批准を目指しています。2001年に国連におい て障害者権利条約の決議案をコンセンサスで採択してより、党としてアドホック委 員会の検討状況をヒアリングしてまいりました。昨年5月の条約発効に伴い、総理 に早期批准に向けての政府一体の取り組み強化を申し入れ、早急な各条項に関 連する国内法令の検討や論点・解釈に対する見解の統一を図る作業をを進め、 対応しております。そのための「障害者基本法」の改正を行います。 また、実の伴う障がい者の権利擁護のための法整備を図るため、「ユニバーサ ル社会形成促進法」の制定や「障害者虐待防止法」の制定、また、「障害者差別 禁止法」の制定に向け取り組みを進めてまいりたいと思います。 共産党 障害者権利条約の早期批准を目指すとともに、障害者の平等と完全参加の保 障をうたった条約の趣旨にてらし、国内関連法を抜本的に見直すことが必要と考 えます。 障害者自立支援法を廃止し、いわゆる「制度の谷間」をなくして、障害者が人間 らしく生きる権利を真に保障する総合福祉法を制定すべきです。「障害」の定義の 見直しなど、障害者基本法の改正も必要です。障害年金などの所得保障や就労 支援策など障害者施策の抜本的な見直し、実効性ある障害者差別禁止法の制 定が求められます。 社民党 「国連障害者権利条約」を批准にあたっては、国際的な基準によって障害者の 定義・範囲を見直すこと、障害者を理由とする差別の定義化、障害者自立支援法 の廃止と新しい障害者の総合福祉法の制定、障害者差別禁止法や障害者虐待 防止法の制定など、国内法制度の基盤整備とセットで行うべきだと考えます。 みんなの党 みんなの党は、「誰でも安心」な社会を作ることを優先課題として位置付けていま す。この観点で、障害者福祉も重要な領域の一つです。 先国会で提出された障害者自立支援法改正案については、一歩前進ではあるも のの、まだ多くの課題が残されており、引き続き十分に検討すべきものと考えてい ます。 日本創新党 国連障害者権利条約の趣旨に則り、障害者政策のあり方を抜本的に見直します。
2、 障害者自立支援法の改正について 障害者福祉は利用者負担なしで、広く社会で負担する(全額税負担で行 う)べきだと思います。 このたび衆議院で可決され、参議院で廃案となった障害者自立支援法一 部改正案では、応益負担は縮小されましたが、原則としての応益負担は残 されたままであり、また地域間格差や丌十分な予算措置等の問題があるコ ミュニケーション支援事業(地域生活支援事業)は手つかずのままです。 また、同改正案が、障害者自立支援法にかわる新法を検討している障が い者制度改革推進会議に、まったく事前に知らされないままに提案された ことも大きな問題と考えます。 このたびの障害者自立支援法一部改正案の内容や上程の経緯について、 貴党はどのようなご見解をお持ちですか。 民主党 障害者自立支援法は廃止し、「障がい者総合福祉法」として抜本的に見直すべ きであり、そのために上記のとおり、障がい者制度改革推進本部などを設置し、 議論を進めているところです。その間できることに関しては尐しづつ着実に改善し ていきたいと考えます。 自民党 応能負担を原則明記した改正障害者自立支援法案により、障害者の方の負担 軽減を行い、障害者への施策を推進してきます。わが党は関係団体の方のご意 見を拝聴してまいりましたが、今後もご意見を頂戴しながら、諸施策を検討してい きます。 また、提出された法律案は、自民・公明・民主での修正協議の結果によるもの で、障がい者制度改革推進会議は政府の機関であり、その対応は政府与党によ るものと考えます。 公明党 障害者自立支援法は障害者福祉の拡充のための抜本改革として、サービス利 用者が急増する中で、今後も必要なサービス提供がなされるように国の財政責任 を明確に定め、皆で支えあう制度とする観点から、サービス向上に必要な改革で す。今回、「総合福祉法」の制定まで3年間という長い間、現行の障害者自立支援 法が続くことになり、前政権時代に、障がい当事者団体の皆様からのご意見を頂 戴し、応益負担を基本とした法律改正案を提出したものに、さらなる負担軽減を 盛り込んだ法案として提出いたしました。新法の内容が不明であり、制定されるま でに時間がかかる以上、負担軽減やサービス向上のための制度改革を行うこと は、政党の責任であると考えます。 共産党 ご指摘のとおり、生存権を保障した憲法25条に照らせば、障害者の福祉や医療 に対して負担を求めるべきではありません。応益負担のすみやかな撤廃と、障害 者福祉・医療の無料化をめざします。通常国会で、日本共産党以外の党が成立さ せようとした「自立支援法一部『改正』法案」は、応益負担を残し、自立支援法の 延命につながるものでした。「障がい者制度改革推進会議」での議論も無視し、障 害者抜きで法案づくりをすすめた政党、法案に賛成した政党の態度がきびしく問 われます。 社民党 今回の経緯は、基本合意に基づく検証会議、障がい者制度改革推進会議、同 総合福祉部会の議論をないがしろにする行為です。許されません。改正案は、応 益負担の問題、地域支援事業の改善が不十分など、根本的な問題が残されてい ます。 みんなの党 (質問1に同じ) 日本創新党 (空白)
3、 コミュニケーション支援事業について 現在の障害者自立支援法で定めるコミュニケーション支援事業(地域生 活支援事業)は、丌十分な予算措置のまま市町村必須事業となったため に、 1)必須事業であるにもかかわらず未実施市町村が多数存在する、 2)実施市町村においてもボランティアによる手話通訳者/要約筆記者派 遣事業が中心であり、聴覚障害者の地域生活を支える専門性に乏しい市町 村が多い、 3)そのボランティアでさえ、必要な養成事業が実施されていない市町村 が多く人材確保が進まない、 4)市町村域や県域を超えた聴覚障害者の移動に対応できるしくみが法律 上ないために、居住地以外の市町村での活動に対する情報とコミュニケー ション保障が受けられない、 等の多くの問題点があります。コミュニケーション支援事業のこのような 問題点について、貴党はどのようなご見解をお持ちですか。 民主党 コミュニケーション支援(手話通訳等を行う者の派遣)については、原則利用者 負担なしで行うものとすべきと考えます。 自民党 未実施市町村の解消は早急に図られるべきであり、広域利用体制の整備は必 要不可欠なものと考えます。それに伴い、人材の養成や資質の向上を図る必要 が必要と思われます。 公明党 手話通訳などのコミュニケーション支援は、聴覚障がい者の方にとって必要不 可欠なものです。障害者自立支援法においては、地域生活支援事業の中に入っ ておりますが、民間の施設の調査においても、手話通訳者の活用を無料としてい る市町村が増えているとの調査もあります。また、聴覚障がい者の方のための情 報機器の充実にも公明党は取り組んでまいりました。地域生活支援事業は障害 者の方に身近な市町村が主体的に地域サービス提供に取り組めます。公明党は 地方議員とも連携しながら充実を図ってまいります。また、手話通訳の人材育成 についての支援も充実させてまいります。 共産党 コミュニケーション支援事業や移動支援事業について、市町村の必須事業であ るにもかかわらず、未実施の自治体が多数存在していることは重大な問題です。 自治体による利用制限、人員・体制の貧弱さも各地で問題となっています。自治 体の姿勢も問われますが、もともと国が補助金を抑制していることが最大の原因 です。国の補助金の大幅増額、利用料の軽減・無料化をはかります。コミュニ ケーション支援事業などを国の制度として位置づけ、体制の強化、専門家の養 成・確保、市町村域・県域を超えたサービス保障を行い、地域間格差を解消しま す。 社民党 障害者の社会参加を進めていくうえで、コミュニケーション・情報の保障、移動の 確保は最も重要な要素です。地域生活支援事業から自立支援給付に移行させ予 算を確保するなど、見直しが必要です。 みんなの党 こうした事業を市町村が現場ニーズに沿って実施することは重要であり、この場 合、財源も合わせて移管することが必須です。地域主権確立の観点からも、財源 の確保を十分に行うべきと考えます。 日本創新党 (空白)
4、 政見放送への手話通訳、字幕の挿入の義務化について 現在は、公職選挙法により、参議院及び衆議院の比例代表区の政見放送 以外は政見放送に手話通訳も字幕もつけることができません。また、手話 通訳の付加は政党の判断で行われるため付加しない政党もあります。参議 院選挙区や衆議院小選挙区の選挙、地方自治体の選挙については制度改革 の見通しがありません。 国民でありながら候補者を選ぶ権利を行使するための情報の入手を制限 されている状況を、貴党はどのようにお考えか、見解をお聞かせ下さい。 民主党 現在の選挙制度では、公報・政見放送・投票における手話、点字又は文字表記 (字幕)等が効果的かつ完全に行われていないので、障がい者の政治的権利の 享有及び権利行使する機会を十分に保障するために、障がい者が候補者等の 情報を容易に入手し、投票できる体制の整備を推進すべきと考えます。 自民党 わが党は平成20年6月に「公職選挙法の見直しに関する報告」を取りまとめまし た。聴覚に障害を持つ方が演説会に参加しやすくなるように屋内の演説会場で映 写等の使用を解禁し、OHPやビデオを使った選挙運動を可能にします。これによ り、要約筆記のOHP表示ができるようになります。速やかに法案化に向けて結論 を出すべき事項として審議され、了承されています。屋内演説会場での映写等の この報告に基づき、公職選挙法の改正を目指します。また、屋外での解禁も検討 して参ります。 公明党 公明党は情報バリアフリー化の推進の観点から、字幕放送の拡大を訴えており ます。選挙民が真に公平に情報を入手できるようにすることは非常に重要であ り、政見放送への手話・字幕の拡大に取り組んでまいります。 共産党 日本共産党はみなさんの運動と結んで、1980年代以来、国会で繰り返し、政見 放送への手話通訳等の義務化を要求してきました。しかし、参議院選挙など多く が未実施であり、国会議員候補者の政見を知る手段を奪われたまま放置されて いる方々がいることは、大問題だと考えます。ご指摘のような政見放送への手話 通訳・字幕の付与を、すみやかに義務化することが必要です。 社民党 選挙権を行使するためには情報のアクセスが不可欠です。政見放送の手話通訳、字幕の挿入は義務化すべきです。 みんなの党 手話通訳は、みんなの党の比例代表政見放送で入れていますが、さらに広く拡 大していくべきものと考えています。 日本創新党 政党の規模にかかわらず、情報があらゆる有権者に届くように、選挙管理委員会 が手話通訳・字幕挿入等の政党からの情報発信への付加を行うようになることが 望ましいと思われます。
5、 このたびの参議院議員通常選挙での情報保障対応について このたびの参議院議員通常選挙において、政見放送、個人演説会など貴 党の政見を訴える場面において、手話通訳、字幕、要約筆記等の聴覚障害 者に対する情報保障を実施されますか? 民主党 手話通訳をつけることの可能な政見放送においてはすでに取り組んでおります が、すべての個人演説会において実施しているとは言いがたい状況にあり、ご趣 旨の情報保障を広く実施できるよう努力してまいりたいと思います。 自民党 自民党では、比例代表候補の政見放送で手話でのご連絡をしております。わが 党は参院選のみならず、日頃から視聴覚障害者に対する取り組みをしておりま す。 公明党 個人演説会における手話通訳等の情報保障の推進については、公明党として も推進しております。政見を訴える場所での手話通訳等の情報保障については 推進してまいります。 共産党 日本共産党は、政見放送について、現行法で可能なかぎり情報保障の努力をし ています。自分で「持ち込みビデオ」を製作できる衆議院選挙(小選挙区)では、 政見放送に必ず字幕・手話通訳をつけるようにしています。 しかし、参議院選挙の政見放送は「スタジオ録画方式」に限られ、「比例代表」の 政見放送には字幕が付けられず、「選挙区」の政見放送は字幕・手話通訳ともに 認められていません。日本共産党は、こうした法制度のすみやかな改定をもとめ つつ、「比例代表」の政見放送には、手話通訳を付けるようにしています。 演説会についても、一定規模以上の演説会場には、手話通訳とリアルタイム字 幕をつけ、最近では磁気ループの使用も始めています。しかし、街頭演説や小規 模な演説系のすべてに、手話通訳や字幕・要約筆記をつけるにはいたっておら ず、今後さらなる努力をおこなっていきます。 社民党 政見放送に手話通訳をつけています。また、個人演説においても可能な限り手 話通訳を付けています。社民党はマニフェスト(ダイジェスト版)を音訳した配布用 のCDを作成しました。党のHPにマニフェストの音声版、弱視者用の白黒反転版 を掲載しています。 みんなの党 (質問4に同じ) 日本創新党 今回は、まだ結党まもなく、そのような手配をするところまで至りませんでした。
6、 障害当時者の政策立案過程への参画について 現在の「障がい者制度改革推進会議」のメンバーは、半数以上が障害者 当事者やその関係者という構成で論議が進められています。 同様に、現在の障害者福祉制度の中で定められた障害者計画や障害福祉 計画などの地域での障害者福祉政策立案過程において、障害当事者の意見 の反映のために、半数以上のメンバーを障害当事者またはその関係者が選 出されることが必要と考えます。 今後の、国及び地方における障害者関係の政策立案過程において、たと えば障害福祉計画策定にあたっての当事者参画が、厚生労働省からの通知 があるにもかかわらず進まない現状を踏まえ、障害者の参画を保障する制 度作りについて、貴党はどのようにお考えか、見解をお聞かせください。 民主党 ご指摘のとおり、できる限り、障害者制度改革推進会議同様、半数以上が障害 当事者やその関係者という構成で議論を進めるべきと考えます。 自民党 (空白) 公明党 障がい当事者の政策立案過程への参画については、公明党も推進してまいり ました。 今後、障害者権利条約の批准に向けた「障害者基本法」の改正においても、公 明党案では、「障害者に関する施策の策定及び実施にあたっては、障害者及び 障害者を代表とする団体の意見を反映させるため、その意見を表明する機会を 確保するものとする」との規定を新たに盛り込むべきとして策定いたしました。 今後も、障がい当事者の政策立案過程への参画を推進してまいります。 共産党 「障がい者制度改革推進会議」のメンバーの半数以上が障害当事者やその関 係者になったことは、自立支援法廃止を求める障害者運動、自立支援法違憲訴 訟のたたかいの貴重な成果です。ご指摘のとおり、今後国・地方における障害福 祉政策の立案過程においても、会議メンバーの半数以上を障害当事者にするこ となどで、当事者の意見を最大限に反映していくことが求められます。国として目 標・計画を設定し、地域の障害者計画・障害福祉計画などの策定過程についても 当事者参画を推進します。その体制確保にむけた、国の財政措置や支援も強化 します。 社民党 当事者の参画を保障するために、クオーター制度(割当制)の導入を検討すべ きであると考えます。また、障害者の参画を、移動の保障、手話通訳、字幕など、 会議の持ち方など環境の整備が必要です。 みんなの党 障害者施策の立案にあたって、当事者の参加を確保することは重要と考えます。 日本創新党 ”国民の視点に立って、衆知を結集”<党の誓いより>という考え方で、取り組み ます。また、現場を知る、各地の首長や地方議員などからの意見を取り込んで制 度作りに取り組みます。
7、 これからの障害者福祉制度について 現在、国は、障がい者制度改革推進本部を設けて、障害者自立支援法の 廃止を前提として、同法に代わる新法の策定、障害者権利条約の批准に向 けて取り組んでいます。 この取り組みは、障害当事者の参加、会議の全面公開、現行福祉制度の 根本から障害者の立場に立った見直しの推進など多くの点で画期的な取り 組みと考えます。 現行の障害者自立支援法の廃止と、現在国において進められている新た な障害者福祉にかかる法制度作りについて、貴党はどのようにお考えか、 見解をお聞かせください。 民主党 ご指摘のとおり、国と一体となって、新たな障害者福祉にかかる法制度作りにま い進したいと考えます。 自民党 自民・公明・民主による修正協議の応益負担を原則であることを明記した、「改 正障害者自立支援法案」の成立を目指し、障害者の方の負担を軽減し、障害者 施策を推進します。 公明党 (質問2で回答した内容と同じです) 共産党 憲法、障害者権利条約、国と自立支援法違憲訴訟団が結んだ「基本合意」にも とづき、障害者の人権をまもる法制度にすることが求められます。自立支援法を 廃止し、いわゆる「制度の谷間」におかれている難病・慢性疾患をもつ人、発達障 害、高次脳機能障害など、すべての障害者を対象とした「総合福祉法」を制定す べきと考えます。障害者の福祉・医療の無料化、施設・事業所に対する報酬の改 善と増額、障害基礎年金の大幅な引き上げなどもあわせて求めていきます。 社民党 障害者自立支援法の廃止と新しい障害者の総合的な福祉法の制定を目指し て、「障がい者制度改革推進会議」や基本合意にもとづく検証会議が活発な議論 を行っています。それらの議論を踏まえ法制度を創設していくべきであると考えま す。 みんなの党 *7以降は1,2と同じ回答とさせていただきたいと存じます。 日本創新党 (質問6と同じ)
8、 障害者差別禁止法について 現在、障がい者制度改革推進会議において、障害者差別禁止法の制定に ついても論議されています。差別禁止法をつくるときに重要なことは障害 者の定義、範囲であり、障害を理由とする差別の定義です。聴覚障害者に おいては、手話を言語として位置づけ、本人の求める言語・コミュニケー ションを保障されないことは差別であると考えます。このことについて貴 党のご見解をお聞かせください。 民主党 障がい者の差別を禁止する法整備に向け、障がい当事者や有識者から「障が い(者)の定義・範囲」、「障がいを理由とする定義」含め、ご意見を伺いながら検 討をすすめているところです。党としての案がまとまり次第、ご提示させていただ きます。 自民党 先ず、すでに議員立法で国会に提出している障害者虐待防止法の早期成立を 図るべきだと思います。その後、障害者当事者も入った協議機関を作り差別禁止 法案について協議をすべきだと思います。 公明党 公明党は「障害者虐待防止法」の制定、また、「障害者差別禁止法」の制定に向 け取り組みを進めてまいります。「障がい者を理由とする差別の定義」について は、障害者権利条約の批准を目指す観点からも、権利条約の障がいを理由とす る差別に沿ってまいる考えですが、議論となっている「合理的配慮の否定」につい ては、ご意見を伺いながら表記を検討してまいります。障がい者差別について は、平成19年に内閣府が調査した「障害者に関する世論調査」でも統計がござい ますが、具体的事例にも即した法制化の検討を行ってまいります。 共産党 日本共産党は、障害を理由とした不当な差別をなくすため、裁判規範性をもち、 権利侵害などへの具体的な救済策をもりこんだ、実行性ある差別禁止法の制定 をめざしています。また、障害者基本法や新しい総合福祉法を含むすべての関連 法に、あらゆる障害者を対象とした「障害」の定義、合理的配慮を提供しないこと を「差別」とする明確な定義を規定すべきと主張しています。ご指摘の通り、聴覚 障害者にとって手話は言語であり、本人の求める言語・コミュニケーションが保障 されない事態は差別にほかなりません。こうした事態をなくすため、差別禁止法の 制定や関連法の改正とともに、平等を促進するためのコミュニケーション事業など の抜本的拡充をすすめます。 社民党 国際的な水準に則した、障害者の定義・範囲、障害を理由とする差別の定義を 明確にすることが重要です。手話を言語として位置付けること、言語・コミュニケー ションの保障は不可欠です。 みんなの党 *7以降は1,3と同じ回答とさせていただきたいと存じます。 日本創新党 ”「障害があっても安心して暮らせる社会」づくり”<マニフェストより>という考え に基づいて、検討を進めてまいります。
9、 情報・コミュニケーションを保障する法律・制度の必要性について 聴覚障害者の情報・コミュニケーション保障が進まない現状を踏まえ、 聴覚障害者のみならず全国民のメリットとなる情報・コミュニケーション 保障を定めた法律が必要であると考えます。現在の聴覚障害者の情報への アクセスやコミュニケーションを保障する制度は、聴覚障害者の生命や社 会参加を保障するという重要性にも関わらず、現実にはボランティアに よって支えられているという状況を踏まえ、情報へのアクセスやコミュニ ケーションを保障する法律について、貴党はどのようにお考えか、見解を お聞かせください。 民主党 重要な視点であり、障がい福祉サービスの制度設計全体の議論の中で検討す べきと考えます。 自民党 手話等の情報コミュニケーションによる障害者への情報の提供はもちろんのこ と、意思疎通の仲介をする方の人材養成や派遣等を充実させ、普及啓発を図っ ていくことが必要と考えます。 公明党 情報・コミュニケーションは、グローバル社会において、国民に保障される権利と 考えております。具体的に、情報へのアクセスやコミュニケーションを保障するた めのシステムの推進を図るために、予算確保も含めて進めてまいりますが、法制 化の必要性については、今後、党内で検討してまいります。 共産党 聴覚障害者に情報アクセスやコミュニケーションが保障されない事態は、災害 時の避難の遅れや参政権の侵害など、生命・基本的人権を脅かしています。"ボ ランティアまかせ"の現状を早急に打開することが必要です。それは、社会的支援 を必要とする幅広い人たちや国民全体にとっても、情報・コミュニケーションの向 上につながります。ご提案の情報アクセス・コミュニケーションを保障する法制度 について、検討していきたいと思います。 社民党 障害者の情報・コミュニケーションを保障する法律・制度は必要です。重要性に 鑑み、法律・制度を検討して参ります。 みんなの党 *7以降は1,2と同じ回答とさせていただきたいと存じます。 日本創新党 ”「バリアフリー」化の徹底推進(特に公共施設)、支援・サービス提供体制の充実 により、障害者も安心して暮らせる街づくりを推進”<マニフェストより>という考え 方のもと、取り組んでまいりたいと思います。
10、 聴覚障害者の就労について 聴覚障害者の就労については、障害者雇用促進法により一定の雇用が確 保されているところですが、非正規雇用(臨時社員、契約社員、パート) が多く、十分な所得保障がなされていない実情があります。 また、現行制度では重度障害者は障害者二人とカウントされ、障害者の 就労者数を押し下げてしまっています。 障害者の就労にあたり、障害に見あう労働の保障と所得保障について、 貴党のご見解をお聞かせください。 民主党 (回答なし) 自民党 障害者の雇用の確保のために「ハート購入法」の早期成立を図ります。また、障 害者の所得保障を図るため、障害基礎年金を充実します。 公明党 公明党は、障がい者の所得保障の充実のため、障害基礎年金の引き上げや無 年金者の救済のための「障がい者の所得充実のための国民年金法等の一部を 改正する法律案」を国会に提出しました。無年金者の救済のために、坂口私案か ら残る2類型(未納者と在日外国人)を制度上位置づけ、障害基礎年金と特別給 付金の引き上げや福祉ホームに住宅手当を支給するなどの法案です。障がい者 の所得保障の充実にも取り組んでまいります。 共産党 法定雇用率の引き上げと改善、対象者の大幅な拡大など、「障害者雇用促進 法」の抜本的強化をはかるとともに、雇用後の働く権利や労働条件をまもり、不当 な差別を許さない法制度を確立することが必要です。一般就労が困難な人のた めに、ヨーロッパ諸国で実施されているような保護雇用制度を創設し、所得保障 をおこないます。 社民党 改正障害者雇用促進法は、企業に義務づけた法定雇用率の計算に、短時間労 働者も対象に加えました。そのため、身分が不安定な非正規労働の増加が懸念 されます。雇用の量のみならず、労働の質について施策を検討すべきだと考えま す。 みんなの党 *7以降は1,2と同じ回答とさせていただきたいと存じます。 日本創新党 障害者に対する就労支援ならびに就労条件の改善により、障害者の生活基盤を充実することで、障害者就労を推進します。
11、 その他 障害者施策について、貴党が特に取り組みたいとされていることをご自 由にお書きください。 民主党 (回答なし) 自民党 既に記載の施策の他にも、障害の有無にかかわらず、国民だれもが相互に人 格と個性を尊重し支えあう「共生社会」の実現を目指し障害者施策を推進します。 改正障害者自立支援法案により応能負担により、福祉サービス・就労支援、相談 支援体制の強化、障害児支援の充実、グループホーム・ケアホームを利用する際 の助成制度の創設等の推進をします。 公明党 公明党は、障がい者福祉サービスの基盤整備や障がい福祉サービス従事者等 の処遇改善、地域相談支援体制の強化などを盛り込んだ「障害者福祉ゴールド ビジョン」(仮称)の策定を提案しています。他、障害者権利条約の早期批准と障 害者基本法の改正、障害者差別禁止法の制定など、障害者の権利や生活を守る 法体制、環境整備を促進させます、また、発達障害者時・者支援の充実や障害者 時支援の充実のため、「子供発達センター」の創設などを実現します。 共産党 障害者施策を拡充するため、GDP比でドイツの3分の1、スウェーデンの7分の1 しかないなど、国際的にも遅れている障害者予算の水準を抜本的に引き上げま す。その財源は、年間5兆円にのぼる軍事費や不要不急の大型公共事業など歳 出の浪費の削減、大企業・大金持ちへのゆきすぎた減税を見直す歳入の改革に よって確保します。 民主党や自民党は、「消費税の増税」を言いだしましたが、これらの政党は今回 の参院選マニフェストで、「法人税の減税」も公約しています。これでは、消費税を 増税しても大企業減税の穴埋めに消えるだけです。社会保障財源にも財政再建 にも役立たず、障害者をもっとも苦しめる、消費税の増税には断固反対します。 社民党 障害者自立支援法違憲訴訟原告団・弁護団と国との基本合意、「障がい者制度 改革推進本部」、「障がい者制度改革推進会議」の設置など、障害者法制度に関 して、根本的な議論を行う基盤をつくれたことは、民意による政権交代の成果だと 思っています。社民党は連立政権を離脱しましたが、この基盤を尊重し、障害者 差別をなくし、共生社会を構築できるよう尽力して参ります。 みんなの党 *7以降は1,2と同じ回答とさせていただきたいと存じます。 日本創新党 様々な施策の推進により、誰もが当たり前に、安心して生活できる社会をつくって いきます。