石田 武久
石田 武久
前号の速報では、増設された会場の様子、 企業の合併連携によりかなり雰囲気が変わ ったブースの様子、成長・変貌が大きい技 術動向の概要について紹介した。本稿では 凡そ企業別に注目された出展物を紹介して みたい。ソニー
今回も 12 ホールの 2 階全面を占める広 大なブースで、“Beyond Definition”を掲 げ多種多彩なシステムやソリューションを公 開していた。ブースの正面には 2 台の 4K SXRD プロジェクターによる映像をエッジ ブレンディングで繋いだ 8K × 2K の超ワイ ド大画面にワールドカップサッカーなど臨場 感溢れる高精細映像を上映していた。 カメラ系については、展示の主軸が従来 の大型機種の“F65”や“F55”から、ラ イブ制作に適しコンパクトな 4K/HD モデ ルに移っていた。最大の注目機種は、小型 軽量でスポーツ中継などに適した 4K メモ リーカムコーダ“PXW-FS5” である(写 1)。 スーパー 35 ㎜サイズの 4K CMOS(総画 素数 1160 万、有効 830 万)を搭載し、 4K 信号を本体に記録しレンズ交換式で、 大判センサーによるぼけ味が出せる。従来 になく廉価で、放送だけでなくイベントや ミュージックビデオなど機動力や多彩なカ メラワークが求められる撮影現場に適して いる。 次の注目は中継やスタジオ番組制作に適 した 4K/HD 対応の“HDC-4300”である。 2/3 インチ型 3 板式 CMOS を搭載し、広 い色域の BT2020 対応で、B4 マウント レンズを本体に装着し既存の HD カメラの 操作性、運用性を維持したまま 4K 撮影が でき HD から 4K へ移行しやすくなる。 同社は輝度とコントラストを高め、肉眼 に近い映像表現力が再現できる HDR(High Dynamic Range)の開発を精力的に進め ている。今年の NAB では、ハイエンドの 4K カメラ“PMW-F65”の S-Log カーブ で撮影した映像を後処理し、広色域で高輝 度、高コントラストの HDR 映像を 4K 有 機 EL マスターモニター“BVM-X300”に 表示した。今回も公開されていたが、きら めく夜景や燃え上がる炎などが美しく再現 されていた。 今回は、制作時間に余裕の無いスポーツ などのライブ中継でも、HDR 映像が制作で きるプロセスを公開していた。日中のスタ ジアムでは、陽当りのフィールドや空の雲 などの明部と日陰や観客席などの暗部では、 明るさの違いが非常に大きく、従来の映像 制作手法ではうまく再現できなかった。目 で見た情景をなるべくそのまま表現できる HDR ライブ中継に向けた制作機器の開発を 進めている。リアリティあるライブ中継の 例として、今年英国で開催された MotoGP の HDR 映像が公開されていた(写 2)。 撮影に使ったカメラは“HDC-4300” で、映像モニターはフル 4K 対応の有機 EL マスターモニター“BVM-X300”だった。 デジタルシネマ規格 DCI-P3 と ITU–R 規格 BT2020 に対応し正確な色再現とピーク 輝度を高めたことで暗部からハイライトま で黒つぶれ、白飛びすることなくダイナミ ックの広い映像表示が可能である。 IP 化に向けたシステム開発も進んでい る。4K 制作系を従来の同軸ケーブルで構 築すると、配線やルータなどで膨大なスペ ースと重量になり、煩雑な上、拡張性にも 難がある。そこで IP 化した信号を光ケーブ ルで伝送し、制作システム全体をネットワ ーク上で一元管理し、運用効率と高付加価 値映像制作を両立する IP Live Production System を提案している。 コアテクノロジーは、機器間の映像 / 各 種信号を光ケーブル 1 本で伝送する「ネッ トワーク・メディア・インターフェース」 である。これを搭載したマルチフォーマッ トスイッチャー“XVS-8000”と、4K シ ステムカメラ用ベースバンド・プロセッサ ー“BPU-4500”およびマルチポートサー バシステム“PWS-4500”を組み合わせ た制作システの実演をしていた(写 3)。同 社はこの IP 化システムに賛同するメーカを 募っており、機器互換性実現のための技術IBC 2015 レポート
IBC 2015 レポート
写 1:注目の小型軽量 4K カメラ FS5 写 2:最近大きなテーマの HDR への取組み 写 3:IP 化制作システムを推進IBC2015 REPORT
ニターとして“DP-V3010”を出し業界で 大きな実績を上げている。今回、制作現場 でより使いやすさへの要望に応え、ニュー モデルの“DP-V2410”を出展した。IPS 液晶パネルと色再現性に優れた RGB バッ クライトで、高解像度、高コントラスト、 広視野角の基本性能はそのまま継承し、表 示色域は現行 BT709 および BT2020 に 対応し、10bit で Canon Log ガンマに対 応し、トレンドの HDR 表示も可能である。 その上で、画面面積費を約 2/3、重量比で 約 50% と小型軽量化し、可搬性、設置性、 操作性も向上させた。また前機種で必要だ った外部ディベイヤーによる現像処理が不 要になり、EOS 4K カメラの RAW 映像が 3G-SDI 1 本で直結できるようになった。 ブ ー ス で は 前 述 の 4K カ メ ラ“EOS C300 Mark Ⅱ”で撮影した映像を、後述 の SGO の高品質カラーエンディング装置 Mistika で処理し、リファレンスモニター “DP-V3010”で表示する 4K HDR ワー クフローの実演をやっていた(写 6)。パナソニック
第 9 ホールの広いブースを、4K プロダ クション、4K スタジオシステム、IP シス テムインテグレーション、クラウドサービ スを活用するニュースワークフローの 4 つ のゾーンに分け、放送からビジネス活用ま で多種多彩な製品、サービスを展開してい た。 4K プ ロ ダ ク シ ョ ン ゾ ー ン で は“4K Experience”を謳い、多彩な 4K 機器、ソ リューションを公開していた。カメラ系は ハイエンドの 4K モデルの“Varicam 35” をトップに、NAB でデビューした 4/3 イ ンチ MOS を搭載したレンズ一体型ハンド ヘルド 4K カムコーダ“AG-DVX200”を 情報開示や開発サポートを進めており、現 在、賛同社 36 社にのぼっているそうだ。キヤノン
今や世界の映像分野のリーディングカン パニーになっており、11 ホールでは最大 規模のブースで主力のカメラやレンズ系、 それらを使う制作ワークフローを展開して いた。 カメラ系の主役は、従来のハイエンド の“EOS C500”から従来 HD 対応だっ たモデルを 4K 対応にした“EOS C300 Mark Ⅱ”(写 4)や小型軽量の 4K カムコ ーダ“XC10”などにシフトしていた。前 者はスーパー 35mm 相当(約 885 万画 素)CMOS を採用し、映像処理プラットフ ォーム“Dual DIGIC DV5”を搭載し、ハ ンドリングしやすく高画質の独自のコーデ ック XF-AVC を記録モードに応じて使い 分け、4K(DCI 仕様)/QFHD(放送用) お よ び 2K(DCI)/HD に 対 応 す る。 記 録メディアは従来の CF カードより高速の フラッシュメモリーカード CFast2.0 を 採用している。従来の 8bit からハイエン ド モ デ ル“C500” と 同 じ 10/12bit に なり、Canon Log と新しいガンマカーブ Canon Log2 が選択できる。ダイナミッ クレンジは 15 ストップと広くハイライト やシャドーのディテールが再現でき、色域 は BT2020 と Cinema Gamut に対応し 色鮮やかな表現が可能になり、トレンドの HDR にも対応する。オートフォーカスは 従来からのデュアルピクセル CMOS AF に 加え、測距エリアを拡大し応答性を速め顔 検知 AF にも対応し、難点だった 4K 撮影 時のフォーカス合せがしやすくなった。VF はコントラストや応答性などが良い有機 EL タイプを採用し、様々な撮影、収音用アク セサリーが装着でき機能性、操作性も増し た。 後者の小型軽量、手の平サイズでデジ カメスタイルの 4K カムコーダ“XC10” は、動画と静止画が撮影可能で、1 インチ CMOS を採用し、画素当り面積が大きいた め低照度でもノイズが少なく、前機種同様 DIGIC DV5 を搭載し XF AVC コーデック に対応している。最大 305Mbps、Intra Frame、4:2:2 コーデックで CFast に記 録する。高解像度の 10 倍ズームレンズを 搭載し、ローアングルの撮影、車載など狭 い空間でも設置でき、機動性が求められる 4K 制作に適している。 HD カメラは、小型ながら高機能、高画 質で ENG やイベントなどに適する“XF-205”や“305”、よりコンパクトな“XA25” や“20”などが展示されていた。また同社 初の超高感度多目的カメラ“ME20F-SH” も展示されていた。フル HD 用 35mm フ ルサイズ CMOS を改良し、最低被写体照 度 0.0005lux 以下の超高感度と低ノイズ を両立し、人工照明や月明かりのない暗闇 やわずかな光源だけの低照度下でもカラー 動画が撮影できる。自然災害監視や野生動 物の生態撮影など、幅広い用途に使えそう だ。 レンズ系については、新製品で 2/3 イン チ型 4K 放送用カメラに対応する高解像力 の 86 倍ズーム“UHD-Digisuper 86”と 90 倍ズームの“UHD-Digisuper 90”を 出展していた。高い光学性能を持ちつつ、 高倍率、長焦点距離をカバーし、広い競技 場でのスポーツや大規模なイベント中継な どに威力を発揮する(写 5)。また 4K 放 送用カメラ対応の小型軽量で機動性の高い ポータブルータイプの広角ズームレンズ “CJ12e × 4.3B”も展示していた。広角 4.3mm、最至近撮影距離約 0.3m、焦点距 離 4.3 ~ 52mm までの 12 倍ズームで、 広角を活かしスタジアム全景の撮影や車内 での人物撮影などスペースの限られた場所 での撮影にも適している。 映像モニター系では、既に 4K 制作に欠 かせない高品質、高機能のリファレンスモ 写 4:新型 4K カメラ“C300 Mark Ⅱ” 写 5:4K 放送用高性能ズームレンズ 写 6:4K HDR ワークフローの実演石田 武久
石田 武久
前号の速報では、増設された会場の様子、 企業の合併連携によりかなり雰囲気が変わ ったブースの様子、成長・変貌が大きい技 術動向の概要について紹介した。本稿では 凡そ企業別に注目された出展物を紹介して みたい。ソニー
今回も 12 ホールの 2 階全面を占める広 大なブースで、“Beyond Definition”を掲 げ多種多彩なシステムやソリューションを公 開していた。ブースの正面には 2 台の 4K SXRD プロジェクターによる映像をエッジ ブレンディングで繋いだ 8K × 2K の超ワイ ド大画面にワールドカップサッカーなど臨場 感溢れる高精細映像を上映していた。 カメラ系については、展示の主軸が従来 の大型機種の“F65”や“F55”から、ラ イブ制作に適しコンパクトな 4K/HD モデ ルに移っていた。最大の注目機種は、小型 軽量でスポーツ中継などに適した 4K メモ リーカムコーダ“PXW-FS5” である(写 1)。 スーパー 35 ㎜サイズの 4K CMOS(総画 素数 1160 万、有効 830 万)を搭載し、 4K 信号を本体に記録しレンズ交換式で、 大判センサーによるぼけ味が出せる。従来 になく廉価で、放送だけでなくイベントや ミュージックビデオなど機動力や多彩なカ メラワークが求められる撮影現場に適して いる。 次の注目は中継やスタジオ番組制作に適 した 4K/HD 対応の“HDC-4300”である。 2/3 インチ型 3 板式 CMOS を搭載し、広 い色域の BT2020 対応で、B4 マウント レンズを本体に装着し既存の HD カメラの 操作性、運用性を維持したまま 4K 撮影が でき HD から 4K へ移行しやすくなる。 同社は輝度とコントラストを高め、肉眼 に近い映像表現力が再現できる HDR(High Dynamic Range)の開発を精力的に進め ている。今年の NAB では、ハイエンドの 4K カメラ“PMW-F65”の S-Log カーブ で撮影した映像を後処理し、広色域で高輝 度、高コントラストの HDR 映像を 4K 有 機 EL マスターモニター“BVM-X300”に 表示した。今回も公開されていたが、きら めく夜景や燃え上がる炎などが美しく再現 されていた。 今回は、制作時間に余裕の無いスポーツ などのライブ中継でも、HDR 映像が制作で きるプロセスを公開していた。日中のスタ ジアムでは、陽当りのフィールドや空の雲 などの明部と日陰や観客席などの暗部では、 明るさの違いが非常に大きく、従来の映像 制作手法ではうまく再現できなかった。目 で見た情景をなるべくそのまま表現できる HDR ライブ中継に向けた制作機器の開発を 進めている。リアリティあるライブ中継の 例として、今年英国で開催された MotoGP の HDR 映像が公開されていた(写 2)。 撮影に使ったカメラは“HDC-4300” で、映像モニターはフル 4K 対応の有機 EL マスターモニター“BVM-X300”だった。 デジタルシネマ規格 DCI-P3 と ITU–R 規格 BT2020 に対応し正確な色再現とピーク 輝度を高めたことで暗部からハイライトま で黒つぶれ、白飛びすることなくダイナミ ックの広い映像表示が可能である。 IP 化に向けたシステム開発も進んでい る。4K 制作系を従来の同軸ケーブルで構 築すると、配線やルータなどで膨大なスペ ースと重量になり、煩雑な上、拡張性にも 難がある。そこで IP 化した信号を光ケーブ ルで伝送し、制作システム全体をネットワ ーク上で一元管理し、運用効率と高付加価 値映像制作を両立する IP Live Production System を提案している。 コアテクノロジーは、機器間の映像 / 各 種信号を光ケーブル 1 本で伝送する「ネッ トワーク・メディア・インターフェース」 である。これを搭載したマルチフォーマッ トスイッチャー“XVS-8000”と、4K シ ステムカメラ用ベースバンド・プロセッサ ー“BPU-4500”およびマルチポートサー バシステム“PWS-4500”を組み合わせ た制作システの実演をしていた(写 3)。同 社はこの IP 化システムに賛同するメーカを 募っており、機器互換性実現のための技術IBC 2015 レポート
IBC 2015 レポート
写 1:注目の小型軽量 4K カメラ FS5 写 2:最近大きなテーマの HDR への取組み 写 3:IP 化制作システムを推進IBC2015 REPORT
ニターとして“DP-V3010”を出し業界で 大きな実績を上げている。今回、制作現場 でより使いやすさへの要望に応え、ニュー モデルの“DP-V2410”を出展した。IPS 液晶パネルと色再現性に優れた RGB バッ クライトで、高解像度、高コントラスト、 広視野角の基本性能はそのまま継承し、表 示色域は現行 BT709 および BT2020 に 対応し、10bit で Canon Log ガンマに対 応し、トレンドの HDR 表示も可能である。 その上で、画面面積費を約 2/3、重量比で 約 50% と小型軽量化し、可搬性、設置性、 操作性も向上させた。また前機種で必要だ った外部ディベイヤーによる現像処理が不 要になり、EOS 4K カメラの RAW 映像が 3G-SDI 1 本で直結できるようになった。 ブ ー ス で は 前 述 の 4K カ メ ラ“EOS C300 Mark Ⅱ”で撮影した映像を、後述 の SGO の高品質カラーエンディング装置 Mistika で処理し、リファレンスモニター “DP-V3010”で表示する 4K HDR ワー クフローの実演をやっていた(写 6)。パナソニック
第 9 ホールの広いブースを、4K プロダ クション、4K スタジオシステム、IP シス テムインテグレーション、クラウドサービ スを活用するニュースワークフローの 4 つ のゾーンに分け、放送からビジネス活用ま で多種多彩な製品、サービスを展開してい た。 4K プ ロ ダ ク シ ョ ン ゾ ー ン で は“4K Experience”を謳い、多彩な 4K 機器、ソ リューションを公開していた。カメラ系は ハイエンドの 4K モデルの“Varicam 35” をトップに、NAB でデビューした 4/3 イ ンチ MOS を搭載したレンズ一体型ハンド ヘルド 4K カムコーダ“AG-DVX200”を 情報開示や開発サポートを進めており、現 在、賛同社 36 社にのぼっているそうだ。キヤノン
今や世界の映像分野のリーディングカン パニーになっており、11 ホールでは最大 規模のブースで主力のカメラやレンズ系、 それらを使う制作ワークフローを展開して いた。 カメラ系の主役は、従来のハイエンド の“EOS C500”から従来 HD 対応だっ たモデルを 4K 対応にした“EOS C300 Mark Ⅱ”(写 4)や小型軽量の 4K カムコ ーダ“XC10”などにシフトしていた。前 者はスーパー 35mm 相当(約 885 万画 素)CMOS を採用し、映像処理プラットフ ォーム“Dual DIGIC DV5”を搭載し、ハ ンドリングしやすく高画質の独自のコーデ ック XF-AVC を記録モードに応じて使い 分け、4K(DCI 仕様)/QFHD(放送用) お よ び 2K(DCI)/HD に 対 応 す る。 記 録メディアは従来の CF カードより高速の フラッシュメモリーカード CFast2.0 を 採用している。従来の 8bit からハイエン ド モ デ ル“C500” と 同 じ 10/12bit に なり、Canon Log と新しいガンマカーブ Canon Log2 が選択できる。ダイナミッ クレンジは 15 ストップと広くハイライト やシャドーのディテールが再現でき、色域 は BT2020 と Cinema Gamut に対応し 色鮮やかな表現が可能になり、トレンドの HDR にも対応する。オートフォーカスは 従来からのデュアルピクセル CMOS AF に 加え、測距エリアを拡大し応答性を速め顔 検知 AF にも対応し、難点だった 4K 撮影 時のフォーカス合せがしやすくなった。VF はコントラストや応答性などが良い有機 EL タイプを採用し、様々な撮影、収音用アク セサリーが装着でき機能性、操作性も増し た。 後者の小型軽量、手の平サイズでデジ カメスタイルの 4K カムコーダ“XC10” は、動画と静止画が撮影可能で、1 インチ CMOS を採用し、画素当り面積が大きいた め低照度でもノイズが少なく、前機種同様 DIGIC DV5 を搭載し XF AVC コーデック に対応している。最大 305Mbps、Intra Frame、4:2:2 コーデックで CFast に記 録する。高解像度の 10 倍ズームレンズを 搭載し、ローアングルの撮影、車載など狭 い空間でも設置でき、機動性が求められる 4K 制作に適している。 HD カメラは、小型ながら高機能、高画 質で ENG やイベントなどに適する“XF-205”や“305”、よりコンパクトな“XA25” や“20”などが展示されていた。また同社 初の超高感度多目的カメラ“ME20F-SH” も展示されていた。フル HD 用 35mm フ ルサイズ CMOS を改良し、最低被写体照 度 0.0005lux 以下の超高感度と低ノイズ を両立し、人工照明や月明かりのない暗闇 やわずかな光源だけの低照度下でもカラー 動画が撮影できる。自然災害監視や野生動 物の生態撮影など、幅広い用途に使えそう だ。 レンズ系については、新製品で 2/3 イン チ型 4K 放送用カメラに対応する高解像力 の 86 倍ズーム“UHD-Digisuper 86”と 90 倍ズームの“UHD-Digisuper 90”を 出展していた。高い光学性能を持ちつつ、 高倍率、長焦点距離をカバーし、広い競技 場でのスポーツや大規模なイベント中継な どに威力を発揮する(写 5)。また 4K 放 送用カメラ対応の小型軽量で機動性の高い ポータブルータイプの広角ズームレンズ “CJ12e × 4.3B”も展示していた。広角 4.3mm、最至近撮影距離約 0.3m、焦点距 離 4.3 ~ 52mm までの 12 倍ズームで、 広角を活かしスタジアム全景の撮影や車内 での人物撮影などスペースの限られた場所 での撮影にも適している。 映像モニター系では、既に 4K 制作に欠 かせない高品質、高機能のリファレンスモ 写 4:新型 4K カメラ“C300 Mark Ⅱ” 写 5:4K 放送用高性能ズームレンズ 写 6:4K HDR ワークフローの実演メインに展示していた。大判センサーによ る深度の浅い美しいボケ味と Varicam か ら継承された V-Log L により広いラチチュ ードが得られる。新 LSI に搭載の高速、高 画質エンジンにより 4K,24p/QFHD,60p/ HD,60p 信号をダブルスロットの SD カー ドに記録し、最大 120fps(HD 時)の可 変速収録も可能である。レンズは新開発の 4K 対応の LEICA DICOMAR 13 倍ズー ムで、5 軸手ブレ補正、インテリジェント AF も搭載し、バッテリーや端子部をハッ チ型カバー内に格納し埃や衝撃から保護し、 レンズ一体型ならではの機動性・即応性に 優れており、赤紫色の特徴的なデザインが ひときわ目を引いていた(写 7)。 また 4K./30p 動画撮影と共に 1 カッ トを切り出し 800 万画素の静止画撮影に も使える 4K ミラーレスデジタルカメラ “Lumix GH4U”も注目されていた。IBC 後には上記機種同様、V-Log L 機能が搭載 できるソフトウエアがリリースされポスプ ロでカラーグレーディング、ワイドなダイ ナミックレンジの映像処理が可能になるそ うだ。 スタジオシステムゾーンでは、新開発の 4K 大判センサーを搭載し高感度で低ノイ ズ、B4 マウントで従来の放送用カメラと 同様の運用性を確保し、長距離光伝送系も 実現した 4K/HD 対応のハンディ型“AK-UC3000”も展示していた。スイッチャー 系は、既に 3G/4K 対応になっている 2ME ライブスイッチャー“AV-HS 6000”に、 今回コンパクトなコントロールパネル“AV-HS60C4”と PC ベースのコントロールソ フトウェアが追加され、大幅な小型化によ り限られたスペースの副調整室や中継車な どでの設置が楽になり、運用性が向上し、 一層活用シーンが広かると期待される(写 8)。 ニュースワークフローゾーンでは、クラ ウドネットワークを活用し、P2 システム によるハイライト編集やワークフローでニ ュース制作業務の効率を飛躍的に高める "P2 Cast" や LiveU との連携など新しい提 案も行われていた(写 9)。 IP システムインテグレーションゾーン では、機能性能を改善し 4K 対応になった IP リモートカメラシステム“AW-UE70” が展示されていた。1/2 .3 インチサイズ MOS センサーを採用し、コンパクトなが ら光学 20 倍ズームと超解像 30 倍(4K モード時は 22 倍)、さらにフォーカスア シストもつき、広い屋内空間でも無理ない 撮影ができる。出力端子は HDMI、SD I、 USB、LAN の 4 種類を装備し、microSD メモリーカードへの 4K 映像の記録や 4K IP 伝送にも対応する。Web ブラウザーを 用いた遠隔地からのカメラ制御など IP ベー スのシステム構築が可能で活用幅が広がり そうだ。
日立国際電気
テレビカメラでの高い実績をベースに、 次世代を見据え 8K、4K、2K のフルライ ンナップの出展をしていた。4K カメラは 2/3 インチ MOS センサーを採用し高解像 度で高感度、独自の光学系により忠実な色 再現性を実現した“SK-UHD4000”で、 B4 マウントの採用で既存の放送用 HD レ ンズが使え、HD 制作と同じ運用性で 4K スポーツ中継やスタジオ制作が可能である (写 10)。コンパクトな CCU は 4K と HD の同時出力や HD 切り出しもできる。 8K カメラは NHK と共同開発した 2.5 インチ型 3300 万画素単板 CMOS を搭載 したハンディタイプの“SK-UHD8060” を初出展した。ドッカブル構造で光伝送ア ダプターや SSD RAW 収録ユニットと組 み合わせ様々な運用形態がとれる。カメラ ヘッドは小形軽量でクレーンやスタビライ ザーへの搭載が容易で、CCU と光複合ケー ブルで接続し運用性、機動性が大幅に向上 した(写 11)。CCU は 1.5G SDI(1 系統) と 3G-SDI(2 系統)の切替え可能で、8K DG 信号以外にも 4K、2K 出力も可能であ る。 グローバル市場を視野に豊富なラインナ ップの HD カメラも展示されていた。最新 の MOS センサーを採用し、高感度、高 S/ N を実現したプログレッシブカメラ“SK-HD1300”、 高 感 度、 高 S/N の MOS を 搭載しドッカブルスタイルで光ファイバ ー、トライアキシャル、ワィアレスなど 多様な運用が可能なプロダクションカメラ “Z-HD6000”、最新の MOS を採用し高 感度、高 S/N を実現した新製品の小形ボッ クス型カメラ“DK-H200”など多種多彩 だった。 さらに欧州や中近東諸国での新たなビ ジネス展開を視野に、ブース内に小型の UHD 対応中継車を置き内部を公開してい た。各国の車両規制に対応させるため車両 は現地調達とし、カーゴ部分をボックスタ イプとし機器を搭載しやすいにした。ラッ クに 8K 対応機器も積載されているのには 驚いた。 写 7:ハンドヘルド 4K カメラ“AG-DVX 200” 写 8:4K 対応ライブスイッチャー系 写 9:ニュース業務を効率化する P2 CAST 写 10:B4 マウントで運用性良い 4K カメラ 写 11:ドッカブル構造の 8K カメラIBC2015 REPORT
池上通信機
こちらも多種多彩のカメラを出展してい た。IBC 初出展となる 4K カメラは、従来 の HD 放送カメラで使われている 2/3 イ ンチ型 B4 マウントレンズが使え、高精 細かつ被写界深度の深い映像表現を実現で きる。レンズの有効活用に加え既存の放送 カメラの操作性とフォーカスアシスト機能 など従来の運用性を備えている。カメラヘ ッドと CCU は従来の光ケーブルで繋ぎ、 40Gbps で非圧縮 4K 映像を伝送し、スタ ジオやスポーツ中継などの放送現場に適し ている(写 12)。 同社は 8K カメラに関し、2002 年の初 号機以来、第 2 世代、2010 年に第 3 世 代と NHK と共同開発を続けてきた。そし て昨年の IBC で第 4 世代のモデルを参考出 品し、今回、初代カメラに比べ約 1/10 の 小型・軽量化を実現し、運用性を格段に高 めた最新鋭の 8K カメラ“SHK-810”を 初出展した(写 13)。スーパー 35mm サ イズ 3300 万画素 DG 方式 CMOS 単板を 搭載し、PL レンズマウントのポータブルタ イプである。8K 専用レンズだけでなくシ ネマ用、4K 用市販レンズも使える。CCU とは光ファイバーで接続し 8K/4K/2K 出 力が可能である。 HD カメラについては、Unicam HD シ リーズの“HDK-97C”や ARRI と共同開 発したダイナミックレンジが広く、高 S/N、 高感度の“HDK-97ARRI”などを展示し ていた。また手持ちの高倍率レンズが利用 でき、HD カメラの運用性を維持したま 4K 制作が可能になるシステムも展示していた。 超解像度技術を搭載した 2K/4K 対応のカ メラコントロールユニット・ベースステー シ ョ ン“CCU-980/BS-98” で、 フ ラ ッ グシップカメラの“HDK-97A”の映像か らアップした 4K 映像を見せていた。4K 映像モニターには、25 インチ型有機 EL マ スターモニター“HEM-2570W”が使わ れていた。 また欧州でホットな話題のロボティック カ メ ラ と し て、230 万 画 素 3CCD を 採 用した小型・軽量のマルチパーパスカメラ “HDL-45E”とパンチルトユニットを組み 合わせたシステムが展示されていた。さら に一本の光複合ケーブルで HD-SDI 信号を 最大 8 素材伝送できる映像パケット化光伝 送装置“iHTR”シリーズも展示していた。JVC ケンウッド
同 社 は 既 に 小 型 軽 量 の 4K カ メ ラ レ コーダを製品化しているが、従来からの “GY-HM200” に 加 え、 昨 年 IBC で 初 出品の“GY-LS300”のバージョンアッ プモデルを出展した(写 14)。スーパー 35mmCMOS( 総 画 素 数 1350 万 ) を 搭載し、マイクロフォーサーズマウント で、ダブルスロットの SD カードに 4K (150Mbps) と HD(50Mbps) で 記 録 し、多彩なネットワーク機能を有している。 DCI 規格の 4K/2K 記録モードを追加し、 4K 撮影時に 70Mbps 記録も可能とし、さ らにダイナミックレンジ 800% を実現す る JVC Log モードを追加した。ATOMOS の外部レコーダ制御に対応可能とし機能性 も改善された。 また小型軽量の 4K カメラヘッドと脱着 折畳み可能な 7 インチサイズのフル HD 液晶モニターを搭載したビデオユニット、 コントロールユニットを分離して使える 4K/60p 対応ミニカム“GW-SP100”も 展示していた。サブカメラや医療など産業 用など幅広い用途に対応できる。その他の 展示物としては、プロトタイプの 27 イン チ型 4K モニター、多彩な映像フォーマッ トとディスク記録フォーマットに対応し、 映像制作における様々用途に使える Blu-ray レコーダ“SR-HD2700”などである。富士フイルム
主力製品の 4K および HD 対応の各種レ ンズを展示していた。デジタルシネマ用の 4K PL 対応の HK シリーズの“HK3.1 × 14.5”を ARRI の ALEXA に装填し、放送 用にも使えるモデルとして 4K PL 対応の ZK シリーズの“ZK4.7 × 19”をソニー の F55 に、“ZK12 × 25”をパナソニッ クの Varicam にそれぞれ装填し、来場者 に体験させていた。 2/3 インチフォーマットの 4K 放送用レ ンズの UA シリーズとして、焦点距離 9 ~ 720mm を一本でカバーしズーム比 80 倍 の“UA80 × 9”はステージ上のカメラに 組み込み展示していた。独自の光学式防振 機構により、足場の悪い場所でも画ブレを 補正し、フローティングフォーカス方式に より近距離から遠距離まで鮮明な映像を撮 影でき、スポーツ中継やライブコンサート などで威力を発揮する。さらに広角 8mm から望遠 176mm までの焦点距離をカバ ーし、軽量コンパクトでスポーツ中継だけ でなく報道分野など様々な環境で威力を発 揮しそうな“UA22 × 8”も出展されてい た(写 15)。これら同社の製品は各社ブー スで使われていた。 写 12:放送用想定の B4 マウント 4K カメラ 写 13:ポータブルタイプ 8K カメラ 写 14:バージョンアップされた 4K カメラ 写 15:コンパクトな 4K ズームレンズメインに展示していた。大判センサーによ る深度の浅い美しいボケ味と Varicam か ら継承された V-Log L により広いラチチュ ードが得られる。新 LSI に搭載の高速、高 画質エンジンにより 4K,24p/QFHD,60p/ HD,60p 信号をダブルスロットの SD カー ドに記録し、最大 120fps(HD 時)の可 変速収録も可能である。レンズは新開発の 4K 対応の LEICA DICOMAR 13 倍ズー ムで、5 軸手ブレ補正、インテリジェント AF も搭載し、バッテリーや端子部をハッ チ型カバー内に格納し埃や衝撃から保護し、 レンズ一体型ならではの機動性・即応性に 優れており、赤紫色の特徴的なデザインが ひときわ目を引いていた(写 7)。 また 4K./30p 動画撮影と共に 1 カッ トを切り出し 800 万画素の静止画撮影に も使える 4K ミラーレスデジタルカメラ “Lumix GH4U”も注目されていた。IBC 後には上記機種同様、V-Log L 機能が搭載 できるソフトウエアがリリースされポスプ ロでカラーグレーディング、ワイドなダイ ナミックレンジの映像処理が可能になるそ うだ。 スタジオシステムゾーンでは、新開発の 4K 大判センサーを搭載し高感度で低ノイ ズ、B4 マウントで従来の放送用カメラと 同様の運用性を確保し、長距離光伝送系も 実現した 4K/HD 対応のハンディ型“AK-UC3000”も展示していた。スイッチャー 系は、既に 3G/4K 対応になっている 2ME ライブスイッチャー“AV-HS 6000”に、 今回コンパクトなコントロールパネル“AV-HS60C4”と PC ベースのコントロールソ フトウェアが追加され、大幅な小型化によ り限られたスペースの副調整室や中継車な どでの設置が楽になり、運用性が向上し、 一層活用シーンが広かると期待される(写 8)。 ニュースワークフローゾーンでは、クラ ウドネットワークを活用し、P2 システム によるハイライト編集やワークフローでニ ュース制作業務の効率を飛躍的に高める "P2 Cast" や LiveU との連携など新しい提 案も行われていた(写 9)。 IP システムインテグレーションゾーン では、機能性能を改善し 4K 対応になった IP リモートカメラシステム“AW-UE70” が展示されていた。1/2 .3 インチサイズ MOS センサーを採用し、コンパクトなが ら光学 20 倍ズームと超解像 30 倍(4K モード時は 22 倍)、さらにフォーカスア シストもつき、広い屋内空間でも無理ない 撮影ができる。出力端子は HDMI、SD I、 USB、LAN の 4 種類を装備し、microSD メモリーカードへの 4K 映像の記録や 4K IP 伝送にも対応する。Web ブラウザーを 用いた遠隔地からのカメラ制御など IP ベー スのシステム構築が可能で活用幅が広がり そうだ。
日立国際電気
テレビカメラでの高い実績をベースに、 次世代を見据え 8K、4K、2K のフルライ ンナップの出展をしていた。4K カメラは 2/3 インチ MOS センサーを採用し高解像 度で高感度、独自の光学系により忠実な色 再現性を実現した“SK-UHD4000”で、 B4 マウントの採用で既存の放送用 HD レ ンズが使え、HD 制作と同じ運用性で 4K スポーツ中継やスタジオ制作が可能である (写 10)。コンパクトな CCU は 4K と HD の同時出力や HD 切り出しもできる。 8K カメラは NHK と共同開発した 2.5 インチ型 3300 万画素単板 CMOS を搭載 したハンディタイプの“SK-UHD8060” を初出展した。ドッカブル構造で光伝送ア ダプターや SSD RAW 収録ユニットと組 み合わせ様々な運用形態がとれる。カメラ ヘッドは小形軽量でクレーンやスタビライ ザーへの搭載が容易で、CCU と光複合ケー ブルで接続し運用性、機動性が大幅に向上 した(写 11)。CCU は 1.5G SDI(1 系統) と 3G-SDI(2 系統)の切替え可能で、8K DG 信号以外にも 4K、2K 出力も可能であ る。 グローバル市場を視野に豊富なラインナ ップの HD カメラも展示されていた。最新 の MOS センサーを採用し、高感度、高 S/ N を実現したプログレッシブカメラ“SK-HD1300”、 高 感 度、 高 S/N の MOS を 搭載しドッカブルスタイルで光ファイバ ー、トライアキシャル、ワィアレスなど 多様な運用が可能なプロダクションカメラ “Z-HD6000”、最新の MOS を採用し高 感度、高 S/N を実現した新製品の小形ボッ クス型カメラ“DK-H200”など多種多彩 だった。 さらに欧州や中近東諸国での新たなビ ジネス展開を視野に、ブース内に小型の UHD 対応中継車を置き内部を公開してい た。各国の車両規制に対応させるため車両 は現地調達とし、カーゴ部分をボックスタ イプとし機器を搭載しやすいにした。ラッ クに 8K 対応機器も積載されているのには 驚いた。 写 7:ハンドヘルド 4K カメラ“AG-DVX 200” 写 8:4K 対応ライブスイッチャー系 写 9:ニュース業務を効率化する P2 CAST 写 10:B4 マウントで運用性良い 4K カメラ 写 11:ドッカブル構造の 8K カメラIBC2015 REPORT
池上通信機
こちらも多種多彩のカメラを出展してい た。IBC 初出展となる 4K カメラは、従来 の HD 放送カメラで使われている 2/3 イ ンチ型 B4 マウントレンズが使え、高精 細かつ被写界深度の深い映像表現を実現で きる。レンズの有効活用に加え既存の放送 カメラの操作性とフォーカスアシスト機能 など従来の運用性を備えている。カメラヘ ッドと CCU は従来の光ケーブルで繋ぎ、 40Gbps で非圧縮 4K 映像を伝送し、スタ ジオやスポーツ中継などの放送現場に適し ている(写 12)。 同社は 8K カメラに関し、2002 年の初 号機以来、第 2 世代、2010 年に第 3 世 代と NHK と共同開発を続けてきた。そし て昨年の IBC で第 4 世代のモデルを参考出 品し、今回、初代カメラに比べ約 1/10 の 小型・軽量化を実現し、運用性を格段に高 めた最新鋭の 8K カメラ“SHK-810”を 初出展した(写 13)。スーパー 35mm サ イズ 3300 万画素 DG 方式 CMOS 単板を 搭載し、PL レンズマウントのポータブルタ イプである。8K 専用レンズだけでなくシ ネマ用、4K 用市販レンズも使える。CCU とは光ファイバーで接続し 8K/4K/2K 出 力が可能である。 HD カメラについては、Unicam HD シ リーズの“HDK-97C”や ARRI と共同開 発したダイナミックレンジが広く、高 S/N、 高感度の“HDK-97ARRI”などを展示し ていた。また手持ちの高倍率レンズが利用 でき、HD カメラの運用性を維持したま 4K 制作が可能になるシステムも展示していた。 超解像度技術を搭載した 2K/4K 対応のカ メラコントロールユニット・ベースステー シ ョ ン“CCU-980/BS-98” で、 フ ラ ッ グシップカメラの“HDK-97A”の映像か らアップした 4K 映像を見せていた。4K 映像モニターには、25 インチ型有機 EL マ スターモニター“HEM-2570W”が使わ れていた。 また欧州でホットな話題のロボティック カ メ ラ と し て、230 万 画 素 3CCD を 採 用した小型・軽量のマルチパーパスカメラ “HDL-45E”とパンチルトユニットを組み 合わせたシステムが展示されていた。さら に一本の光複合ケーブルで HD-SDI 信号を 最大 8 素材伝送できる映像パケット化光伝 送装置“iHTR”シリーズも展示していた。JVC ケンウッド
同 社 は 既 に 小 型 軽 量 の 4K カ メ ラ レ コーダを製品化しているが、従来からの “GY-HM200” に 加 え、 昨 年 IBC で 初 出品の“GY-LS300”のバージョンアッ プモデルを出展した(写 14)。スーパー 35mmCMOS( 総 画 素 数 1350 万 ) を 搭載し、マイクロフォーサーズマウント で、ダブルスロットの SD カードに 4K (150Mbps) と HD(50Mbps) で 記 録 し、多彩なネットワーク機能を有している。 DCI 規格の 4K/2K 記録モードを追加し、 4K 撮影時に 70Mbps 記録も可能とし、さ らにダイナミックレンジ 800% を実現す る JVC Log モードを追加した。ATOMOS の外部レコーダ制御に対応可能とし機能性 も改善された。 また小型軽量の 4K カメラヘッドと脱着 折畳み可能な 7 インチサイズのフル HD 液晶モニターを搭載したビデオユニット、 コントロールユニットを分離して使える 4K/60p 対応ミニカム“GW-SP100”も 展示していた。サブカメラや医療など産業 用など幅広い用途に対応できる。その他の 展示物としては、プロトタイプの 27 イン チ型 4K モニター、多彩な映像フォーマッ トとディスク記録フォーマットに対応し、 映像制作における様々用途に使える Blu-ray レコーダ“SR-HD2700”などである。富士フイルム
主力製品の 4K および HD 対応の各種レ ンズを展示していた。デジタルシネマ用の 4K PL 対応の HK シリーズの“HK3.1 × 14.5”を ARRI の ALEXA に装填し、放送 用にも使えるモデルとして 4K PL 対応の ZK シリーズの“ZK4.7 × 19”をソニー の F55 に、“ZK12 × 25”をパナソニッ クの Varicam にそれぞれ装填し、来場者 に体験させていた。 2/3 インチフォーマットの 4K 放送用レ ンズの UA シリーズとして、焦点距離 9 ~ 720mm を一本でカバーしズーム比 80 倍 の“UA80 × 9”はステージ上のカメラに 組み込み展示していた。独自の光学式防振 機構により、足場の悪い場所でも画ブレを 補正し、フローティングフォーカス方式に より近距離から遠距離まで鮮明な映像を撮 影でき、スポーツ中継やライブコンサート などで威力を発揮する。さらに広角 8mm から望遠 176mm までの焦点距離をカバ ーし、軽量コンパクトでスポーツ中継だけ でなく報道分野など様々な環境で威力を発 揮しそうな“UA22 × 8”も出展されてい た(写 15)。これら同社の製品は各社ブー スで使われていた。 写 12:放送用想定の B4 マウント 4K カメラ 写 13:ポータブルタイプ 8K カメラ 写 14:バージョンアップされた 4K カメラ 写 15:コンパクトな 4K ズームレンズ朋 栄
映像・音声分野での総合メーカになって いる朋栄は第 2 ホールの地の利の良い所 にブースを構え、今回も“For-A for a 4K Future”をテーマに掲げ、最近の放送メデ ィア状況に応える多種多彩な展示をしてい た。 その中でカメラ系は、HD 収録機能が 追 加 さ れ た 4K 高 速 度 カ メ ラ“FT-ONE OPT”(4K;1000fps、HD; 1670fps) と、最大 360fps ながら基本性能はそのま ま継承し、カメラヘッドを分離型とし防塵・ 防滴性を強化し、機動性、運用性を大幅に 向上した小型モデルの“FT-ONE-S”を出 展していた(写 16)。これらの高速度 4K カメラで撮影した映像から任意のエリアを HD 映像として切り出したりダウンコンバ ートする機能も持つ“ZE-one”の実演もし ていた。この技術は同社が先行していたが、 要望が大きいため他社でも似たシステムが 開発、公開されている。また撮影時に発生 したフリッカーをリアルタイムに除去する プロセッサー“FC-one”も参考出展されて いた。 最近の急速な 4K の進展、IP 化に応え る多彩な機器、システムも多彩だった。主 力のスイッチャーは 2M/E ながら 6M/E 相当の機能を持ち 4K/HD 対応の“HVS-2000”、256 × 256 ~ 16 × 16 間で柔 軟性のある 4K/HD 対応のルーティングス イッチャー“MFR-3000”を並べていた(写 17)。ファイルベースソリューションとし て は、MPEG-2、AVC-Intra、DVCPRO HD、DNxHD を 標 準 サ ポ ー ト し 新 た に ProRes プラグインが用意された LTO マ ルチコーデックアーカイブレコーダ“LTR-200HS6”と新たに XAVC や ProRes な どの素材の管理にも対応する LTO サーバ “LTS-60 +LTS-MAM”が展示されていた。 高度な信号処理用プロセッサーは、4K/HD 対応のフレームレートコンバータ“FRC-9000”、 超解像技術により高精度な変換を する 4K アップコンバータ“URC-4000”、 多彩な機能を持つフレームシンクロナイザ・ カラーコレクター“FA-505/1010”など である。さらに昨今の IP 化の潮流にあわせ、 IP 関係機器として TS と IP 信号のシーム レスなチェンジオーバースイッチャー“IPS-6200”や IP エンコーダ / デコーダ“IP-920/IP-9610”(富士通協力)も出展して いた。GrassValley
第 1 ホールエントランス付近の地の利の 良い場所に広いブースで、Future Ready 4K を掲げ、ファイル化、IP 化の流れに沿 うコンテンツ制作・配信系を視野に、多種 多様な機器、ソリューションを出展してい た。 カメラステージでは華麗なフラメンコ の踊りが演じられ、これを見ているだけ でも楽しくなった。各種システムの信号 源撮影に使われていたカメラは、2/3 イ ンチサイズ CMOS 3 板、グローバルシャ ッター式、B4 レンズマインドで従来の放 送用カメラの機能、運用性を継承した 4K および HD 6 倍速に対応する“LDX 86” ( 写 18) と、LDX シ リ ー ズ を ベ ー ス に 1080i50/59.94、720p50/59.94 対 応で低価格の“Focus 70”である。カメ ラ映像はリプレイシステム“K2-Dyno”に より即刻再生表示されていた。 スイッチャー系は、モジュラー式プロセ スエンジンを採用し 3G 対応の“Karrera K-Frame S” (写 19)は、M/E 列を 2 分 割して使用可能なダブルテイク、バスリン キング、キーチェーン、トランジションな どの連動機能を使うことで、ハードやソフ トウェアを追加することなく 4K 制作にも 対応する。また複数のスタジオ間で M/E や DPM イフェクトなどのリソースを共有 したシェアリングも可能だ。また K2 サー バのクリップコントロール、ルータの制御、 カメラコントロール機能により、ライブビ デオプロダクションセンターとしての利用 も可能である。 ノンリニア編集系の EDIUS は、ユーザ ビリティを向上し、最新オペレーティング システムを想定した新しい GUI、コンテン ツ管理アプリケーション“GV Browser” を新たに搭載し、4K 編集のパフォーマン スが大きく向上する。最新バージョンは、 Windows 10 へ 対 応、DNxHD、ProRes コーデックの再生パフォーマンス向上など、 様々な機能が追加された。 編集、送出用サーバについては、“K2 Summit 3G”は DVCPRO HD、XDCAM HD422、AVC-Intra/Ultra LongG な ど 様々なコーデック / フォーマットがシーム レスに再生可能で、最新バージョンは SSD ストレージとの組み合わせにより、4K の 収録 / 再生に対応するようになった。また EDIUS 8.1 と組み合わせ、収録中の 4K 素 材を即座に編集できる時差編集も可能とな る。またベースバンド収録の際にはプロキ シを同時生成しルータ“Stratus”上での 簡易プレビューや、EDIUS 用のプロキシ編 集用素材として活用できる。 Microsoft Azure プ ラ ッ ト フ ォ ー ム に よるクラウドベースのプレイアウトソリュ ー シ ョ ン“GV Stratus” は、Web ブ ラ ウザーを通じてクリップやグラフィックス などのインジェスト、チャンネルのスケジ ュール編集、送出、モニタリングまでをト ータルにコントロールし、素材の一元管理 写 16:小型化され機動性が増した“FT-ONE-S” 写 17:4K 対応のスイッチャー類 写 18:新型の B4 マウント 4K カメラ LDX 86 写 19:4K 製作にも対応のスイッチャー類IBC2015 REPORT
も可能になる。さらにマルチビューワシリ ーズの最新モデル“Kaleido-MX 4K”は、 HDMI v2.0 または 3G-SDI Quad 接続に より 4K ディスプレイでのマルチビューイ ングが実現された。Blackmagic Design
特有のレイアウトの広いブースで話題性 のある多種多彩な同社製品の展示に加え、 それらを使って製作された数々の映画作品 のポスターも飾っていた。 カメラ系はラインナップがさらに豊富に なった。ハイエンドの“URSA”はアッ プグレードされ、グローバルシャッター 式でスーパー 35mm 相当の画素数 4.6K (4608 × 2592)になり、ダイナミック レンジは 15 ストップと広く CFast カード に収録する。操作パネルや映像モニターは 従来通りで、レンズ系は EF、PL マウント の 2 モデルある(写 20)。また同じセンサ ーを搭載し、小型、軽量の廉価なハンドヘ ルドタイプの“URSA Mini 4.6K PL/4K EF”モデルも展示されていた。同機はマウ ントを付け替えることで放送用 B4 マウン トレンズにも対応可能となった。さらに小 判のセンサーとマイクロフォーサーズレン ズマウント採用のライブプロダクション向 けカメラ“Studio Camera 4K”と一層小 型軽量化した手の平サイズで画質の超低価 格の新製品“Micro Studio Camera 4K” も展示されていた。ニュース報道、スポー ツ中継、ライブイベントなどに向いている。 スイッチャー系は、ハイエンドの 6G SDI および 4K HDMI 入力を搭載し、クロマ キーやワイプ、DVE など多彩なイフェク ト、高品質のトランジッション可能で、2 系統のマルチビュー出力を持ち 2 台のス クリーンで最大 16CH 入力をモニターで き る 4K/SD 対 応 の“2M/E Production Studio”をメインに展示していた。 キャプチャー、プレイバック用記録系は “Ultra Studio 4K Extream” と HD/SD 対応の“mini Recorder”を、レコーダは SD/HD/UHD までの映像のキャプチャー と再生が可能な 12G 対応の SSD レコーダ “Hyper Deck Studio Pro”、プロセッサー 系は、Teranex のスタンダードコンバータ “3D Processor”とコンパクト・廉価型 の“Express”、映像モニターは 12G SDI を搭載し UHD/HD/SD 映像や各種信号波 形をチェックできる“Smart View”と最 大 16 系統の SD/HD/UHD 信号が混在表 示可能な“Multi View 16” 、その他 6G SDI、HDMI、アナログ系にも対応し U HD ワークフローへの移行を支援する各種コン バータなど多彩な機器が展示されていた。 コンテンツ制作系では業界で実績高いカ ラ ー コ レ ク タ ー“DaVinci Resolve” は ver12 にアップされ、デモンストレーショ ンが行われていたが今回も大勢の聴講者を 集め人気スポットになっていた(写 21)。 その横には、4K コンテンツ不足を補完す べく 35mm 映画フィルムを 4K 映像に変 換する Cintel の Film Scanner も展示され ていた。ナック、ARRI
ナックイメージクテノロジーは、スポー ツ中継で高い実績のウルトラスローモーシ ョンカメラ "Hi-Motion Ⅱ " を機能性、運用 性を高め展示していた。 同社が国内エージェントを務めるデジタ ルシネマ分野で実績高い ARRI は、アレク サ XT を進化させた“ALEXA SXT”に加え、 画素数を増やしたハイエンド機の“ALEXA 65” (写 22)を出展した。両機種ともカ メラ内で ProRes4K 収録に対応し、3D ルックアップテーブル、BT2020 に対応 し、アナモフィックレンズを使い簡便にウ ルトラワイド映像の撮影もできる。また従 来機種“AMIRA”と同じセンサーを採用 し 0.75fps か ら 最 大 2000Fps(HD)、 4K な ら 60fps ま で 可 能 で 2.3kg と 小 型、軽量の“ALEXA Mini”も並んでいた。 ProRes 4K、 非 圧 縮 ARRI RAW を 内 蔵 CFast カードや外部の Codex レコーダに も収録できる。AJA Video Systems
世界の放送・映像業界に各種デジタル機 器ツールを提供しているが、カメラは使い やすを重視し設計された小型軽量 4K カ メラ“CION”を出展した(写 23)。4K/ HD 対 応 で 12bit 444 を 含 む ProRes Family を最大 4K/60P で、内蔵 SSD メ ディアに収録する。4 系統の 3G-SDI か ら 4K/120p、Thunderbolt 端 子 か ら 4K/30p の Raw 出力可能である。今回注 目の展示物は、フレームレートコンバート 機能を併せ持つフレームシンクロナイザー FS シリーズで、既に納入実績が高い“FS1-X”、“FS2” に 加 え、HD/SD 信 号 を 4K/60p にアップコンバートして 4K ワー クフローに統合できる“FS3”が投入され た(写 24)。 写 20:さらに高解像度化された URSA4.6K 写 21:今年も人気のダビンチのデモ 写 22:高解像度化された新機種 ALEXA 65 写 23:小型軽量の 4K カメラ CION 写 24:HD/4K ワークフローツール FS 3
朋 栄
映像・音声分野での総合メーカになって いる朋栄は第 2 ホールの地の利の良い所 にブースを構え、今回も“For-A for a 4K Future”をテーマに掲げ、最近の放送メデ ィア状況に応える多種多彩な展示をしてい た。 その中でカメラ系は、HD 収録機能が 追 加 さ れ た 4K 高 速 度 カ メ ラ“FT-ONE OPT”(4K;1000fps、HD; 1670fps) と、最大 360fps ながら基本性能はそのま ま継承し、カメラヘッドを分離型とし防塵・ 防滴性を強化し、機動性、運用性を大幅に 向上した小型モデルの“FT-ONE-S”を出 展していた(写 16)。これらの高速度 4K カメラで撮影した映像から任意のエリアを HD 映像として切り出したりダウンコンバ ートする機能も持つ“ZE-one”の実演もし ていた。この技術は同社が先行していたが、 要望が大きいため他社でも似たシステムが 開発、公開されている。また撮影時に発生 したフリッカーをリアルタイムに除去する プロセッサー“FC-one”も参考出展されて いた。 最近の急速な 4K の進展、IP 化に応え る多彩な機器、システムも多彩だった。主 力のスイッチャーは 2M/E ながら 6M/E 相当の機能を持ち 4K/HD 対応の“HVS-2000”、256 × 256 ~ 16 × 16 間で柔 軟性のある 4K/HD 対応のルーティングス イッチャー“MFR-3000”を並べていた(写 17)。ファイルベースソリューションとし て は、MPEG-2、AVC-Intra、DVCPRO HD、DNxHD を 標 準 サ ポ ー ト し 新 た に ProRes プラグインが用意された LTO マ ルチコーデックアーカイブレコーダ“LTR-200HS6”と新たに XAVC や ProRes な どの素材の管理にも対応する LTO サーバ “LTS-60 +LTS-MAM”が展示されていた。 高度な信号処理用プロセッサーは、4K/HD 対応のフレームレートコンバータ“FRC-9000”、 超解像技術により高精度な変換を する 4K アップコンバータ“URC-4000”、 多彩な機能を持つフレームシンクロナイザ・ カラーコレクター“FA-505/1010”など である。さらに昨今の IP 化の潮流にあわせ、 IP 関係機器として TS と IP 信号のシーム レスなチェンジオーバースイッチャー“IPS-6200”や IP エンコーダ / デコーダ“IP-920/IP-9610”(富士通協力)も出展して いた。GrassValley
第 1 ホールエントランス付近の地の利の 良い場所に広いブースで、Future Ready 4K を掲げ、ファイル化、IP 化の流れに沿 うコンテンツ制作・配信系を視野に、多種 多様な機器、ソリューションを出展してい た。 カメラステージでは華麗なフラメンコ の踊りが演じられ、これを見ているだけ でも楽しくなった。各種システムの信号 源撮影に使われていたカメラは、2/3 イ ンチサイズ CMOS 3 板、グローバルシャ ッター式、B4 レンズマインドで従来の放 送用カメラの機能、運用性を継承した 4K および HD 6 倍速に対応する“LDX 86” ( 写 18) と、LDX シ リ ー ズ を ベ ー ス に 1080i50/59.94、720p50/59.94 対 応で低価格の“Focus 70”である。カメ ラ映像はリプレイシステム“K2-Dyno”に より即刻再生表示されていた。 スイッチャー系は、モジュラー式プロセ スエンジンを採用し 3G 対応の“Karrera K-Frame S” (写 19)は、M/E 列を 2 分 割して使用可能なダブルテイク、バスリン キング、キーチェーン、トランジションな どの連動機能を使うことで、ハードやソフ トウェアを追加することなく 4K 制作にも 対応する。また複数のスタジオ間で M/E や DPM イフェクトなどのリソースを共有 したシェアリングも可能だ。また K2 サー バのクリップコントロール、ルータの制御、 カメラコントロール機能により、ライブビ デオプロダクションセンターとしての利用 も可能である。 ノンリニア編集系の EDIUS は、ユーザ ビリティを向上し、最新オペレーティング システムを想定した新しい GUI、コンテン ツ管理アプリケーション“GV Browser” を新たに搭載し、4K 編集のパフォーマン スが大きく向上する。最新バージョンは、 Windows 10 へ 対 応、DNxHD、ProRes コーデックの再生パフォーマンス向上など、 様々な機能が追加された。 編集、送出用サーバについては、“K2 Summit 3G”は DVCPRO HD、XDCAM HD422、AVC-Intra/Ultra LongG な ど 様々なコーデック / フォーマットがシーム レスに再生可能で、最新バージョンは SSD ストレージとの組み合わせにより、4K の 収録 / 再生に対応するようになった。また EDIUS 8.1 と組み合わせ、収録中の 4K 素 材を即座に編集できる時差編集も可能とな る。またベースバンド収録の際にはプロキ シを同時生成しルータ“Stratus”上での 簡易プレビューや、EDIUS 用のプロキシ編 集用素材として活用できる。 Microsoft Azure プ ラ ッ ト フ ォ ー ム に よるクラウドベースのプレイアウトソリュ ー シ ョ ン“GV Stratus” は、Web ブ ラ ウザーを通じてクリップやグラフィックス などのインジェスト、チャンネルのスケジ ュール編集、送出、モニタリングまでをト ータルにコントロールし、素材の一元管理 写 16:小型化され機動性が増した“FT-ONE-S” 写 17:4K 対応のスイッチャー類 写 18:新型の B4 マウント 4K カメラ LDX 86 写 19:4K 製作にも対応のスイッチャー類IBC2015 REPORT
も可能になる。さらにマルチビューワシリ ーズの最新モデル“Kaleido-MX 4K”は、 HDMI v2.0 または 3G-SDI Quad 接続に より 4K ディスプレイでのマルチビューイ ングが実現された。Blackmagic Design
特有のレイアウトの広いブースで話題性 のある多種多彩な同社製品の展示に加え、 それらを使って製作された数々の映画作品 のポスターも飾っていた。 カメラ系はラインナップがさらに豊富に なった。ハイエンドの“URSA”はアッ プグレードされ、グローバルシャッター 式でスーパー 35mm 相当の画素数 4.6K (4608 × 2592)になり、ダイナミック レンジは 15 ストップと広く CFast カード に収録する。操作パネルや映像モニターは 従来通りで、レンズ系は EF、PL マウント の 2 モデルある(写 20)。また同じセンサ ーを搭載し、小型、軽量の廉価なハンドヘ ルドタイプの“URSA Mini 4.6K PL/4K EF”モデルも展示されていた。同機はマウ ントを付け替えることで放送用 B4 マウン トレンズにも対応可能となった。さらに小 判のセンサーとマイクロフォーサーズレン ズマウント採用のライブプロダクション向 けカメラ“Studio Camera 4K”と一層小 型軽量化した手の平サイズで画質の超低価 格の新製品“Micro Studio Camera 4K” も展示されていた。ニュース報道、スポー ツ中継、ライブイベントなどに向いている。 スイッチャー系は、ハイエンドの 6G SDI および 4K HDMI 入力を搭載し、クロマ キーやワイプ、DVE など多彩なイフェク ト、高品質のトランジッション可能で、2 系統のマルチビュー出力を持ち 2 台のス クリーンで最大 16CH 入力をモニターで き る 4K/SD 対 応 の“2M/E Production Studio”をメインに展示していた。 キャプチャー、プレイバック用記録系は “Ultra Studio 4K Extream” と HD/SD 対応の“mini Recorder”を、レコーダは SD/HD/UHD までの映像のキャプチャー と再生が可能な 12G 対応の SSD レコーダ “Hyper Deck Studio Pro”、プロセッサー 系は、Teranex のスタンダードコンバータ “3D Processor”とコンパクト・廉価型 の“Express”、映像モニターは 12G SDI を搭載し UHD/HD/SD 映像や各種信号波 形をチェックできる“Smart View”と最 大 16 系統の SD/HD/UHD 信号が混在表 示可能な“Multi View 16” 、その他 6G SDI、HDMI、アナログ系にも対応し U HD ワークフローへの移行を支援する各種コン バータなど多彩な機器が展示されていた。 コンテンツ制作系では業界で実績高いカ ラ ー コ レ ク タ ー“DaVinci Resolve” は ver12 にアップされ、デモンストレーショ ンが行われていたが今回も大勢の聴講者を 集め人気スポットになっていた(写 21)。 その横には、4K コンテンツ不足を補完す べく 35mm 映画フィルムを 4K 映像に変 換する Cintel の Film Scanner も展示され ていた。ナック、ARRI
ナックイメージクテノロジーは、スポー ツ中継で高い実績のウルトラスローモーシ ョンカメラ "Hi-Motion Ⅱ " を機能性、運用 性を高め展示していた。 同社が国内エージェントを務めるデジタ ルシネマ分野で実績高い ARRI は、アレク サ XT を進化させた“ALEXA SXT”に加え、 画素数を増やしたハイエンド機の“ALEXA 65” (写 22)を出展した。両機種ともカ メラ内で ProRes4K 収録に対応し、3D ルックアップテーブル、BT2020 に対応 し、アナモフィックレンズを使い簡便にウ ルトラワイド映像の撮影もできる。また従 来機種“AMIRA”と同じセンサーを採用 し 0.75fps か ら 最 大 2000Fps(HD)、 4K な ら 60fps ま で 可 能 で 2.3kg と 小 型、軽量の“ALEXA Mini”も並んでいた。 ProRes 4K、 非 圧 縮 ARRI RAW を 内 蔵 CFast カードや外部の Codex レコーダに も収録できる。AJA Video Systems
世界の放送・映像業界に各種デジタル機 器ツールを提供しているが、カメラは使い やすを重視し設計された小型軽量 4K カ メラ“CION”を出展した(写 23)。4K/ HD 対 応 で 12bit 444 を 含 む ProRes Family を最大 4K/60P で、内蔵 SSD メ ディアに収録する。4 系統の 3G-SDI か ら 4K/120p、Thunderbolt 端 子 か ら 4K/30p の Raw 出力可能である。今回注 目の展示物は、フレームレートコンバート 機能を併せ持つフレームシンクロナイザー FS シリーズで、既に納入実績が高い“FS1-X”、“FS2” に 加 え、HD/SD 信 号 を 4K/60p にアップコンバートして 4K ワー クフローに統合できる“FS3”が投入され た(写 24)。 写 20:さらに高解像度化された URSA4.6K 写 21:今年も人気のダビンチのデモ 写 22:高解像度化された新機種 ALEXA 65 写 23:小型軽量の 4K カメラ CION 写 24:HD/4K ワークフローツール FS 3
汎用ツールについては、カメラ出力を直 接 ProRes 422 に変換する“Ki Pro”、小 型軽量でカメラから CF カードにキャプチ ャーできる“Ki Pro mini”に加え、今回、 4K/U HD、2K/HD ワークフローを円滑 にするソリッドステートレコーダ“Ki Pro Quad”も加わった。さらに 4K またはマ ルチチャンネル HEVC エンコーディングを 可能にする PCie カードも展示していた。
ATOMOS
創業から数年と日は浅いが、グローバル 市場でモニター一体型小型レコーダを主力 に急成長しており、今回も会場内外に大き な目立つ看板を設置し、人目を引いていた。 製品名にローマ字の日本名をつけることで も有名だが、昨今の小型カメラの成長に合 わせ大きくビジネス展開を進めている。派 手なデザインのブースでは主力製品のモニ ター一体型レコーダをソニー、パナソニッ ク、キヤノン、JVC など各社のカメラに組 み込み展示していた(写 25)。 NAB で発表された 4K 対応のハイエン ドモデル“SHOGUN”は、実機が初出展 された。カメラの SDI や HDMI 端子から 出 力 さ れ る 4K、30p/HD & RAW 信 号 を 4:2:2,10bit に対応する ProRes や DN x HR 形式で記録する。映像モニターは Japan Display 製の 7 インチサイズの HD モデルである。廉価モデルの“Ninja”は同 じコーデック形式で HD/30p、60i で記録 し、5 インチ型、画素数 1280 × 720 の モニターを備えている。今後、4K 60p 記 録、フル HD 4:4:4 10bit 記録への対応 を進めて行くそうだ。また各社のカメラや SHOGUN、iPhone などの様々なポータ ブル機器に DC 電力を供給できる新製品の "POWER STATION" も展示していた。Dolby
映画や放送音響業界の老舗だが、最近は その枠を越え映像分野にも大きく参入して いる。今回も BigScreen でのイベントや シネマ上映で最新の立体音響 ATOMOS を 公開し、ブースでは Dolby AC-4 の特長と 採用事例の紹介と、ヤマハと共同でリアル 3D サラウンドを再生するアトモス採用の サウンドバーの実演をし、注目の HDR テ クノロジー“Dolby Vision”を公開していた。 Dolby Vision は高画質カメラで撮影さ れた映像を素材に近い輝度、コントラス ト、ダイナミックレンジでテレビやディス プレイで再現表示できるように開発された 技術で、最近の HDR ブームの火付け役に なった。フレームレートや解像度について 制約はなく、4K でも HD でも対応できる。 Dolby Vision 対応の映像と従来の SDR 映 像が表示されていたがその差は歴然として いた(写 26)。今回、ARRI、Thomson、 Evertz、Envivio など多くの社のブースで 同技術採用の映像表示が使われていた。TV Logic, Samsung
映像ディスプレイ分野で注目を集めてい たのは韓国系企業である。例年、高品質の 映像モニターで注目される TV Logic は、 今回もブース一杯に各種プロ用機種を並べ ていた。注目の 4K モデルは LCD タイプ の 33.1 インチサイズで DCI 仕様(4096 × 2160、10bit) の“LUM-310A” と 24 型 放 送 用(QFHD:3840 × 2160、 10bit)12G SDI 対 応 の“LUM-240G” である。有機 EL モデルは HD 対応で 24.5 インチ型の“LEM-250A”の 1 機種だけ だった(写 27)。その他、4K 対応のマル チビュア“TMV-4000”に加え、各種サ イズの HD 対応 LCD モデルを数多く並べ ていた。 今 や 世 界 有 数 の テ レ ビ メ ー カ で あ る Samsung は業務用、民生用 4K テレビと して、65 インチサイズ位で HDR 対応の 湾曲型とフラット型を展示し(写 28)、多 くの見学者が美しい映像に見入っていた。Christy
世界的に大画面上映システムで高い実績 を持つ Christy は、自社ブースで各種スペ ックの DLP を並べ大型映像を映していた。 超短焦点投影プロジェクターや光源に超寿 命の LED を使うリアボックス型 DLP を 組み合わせるモジュラー構造ディスプレイ “Micro Tile” (写 29)などである。さらに 同社の大型プロジェクターは、会場レジス トレーションエントランス付近の 4 面の映 像表示に主力機種の“Boxer 4K 30”が、 イベント会場の Big Screen での映画上映 には、DLP の光源に 6 色のレーザーを使 う“Mirage 4K LH 6P”がサラウンド音 響 Dolby Atomos と共に使われ評判だっ た。 写 25:ユニークなデザインのブースの様子 写 26:HDR 映像と SDR 映像の比較 写 27:HD 対応の有機 EL モニター 写 28:湾曲型 4K HDR テレビ 写 29:モジュラー構造のマイクロタイルIBC2015 REPORT
各種 LED ディスプレイ
今回、場内随所で大画面 LED ディスプレ イが見られた。オリンピックやフォーミュ ラ1などの映像ソリューションで実績高い Riedel(独)は CREATELED(中)製の 200”位の大画面 LED ディスププレイを天 井に吊り下げ、高輝度で高精細度の 4K 映 像を映していた(写 30)。世界市場で LED ディスプレイで実績ある Absen(独)は詳 細スペックは不明ながら高精細映像を表示 し、また IP 関係業務を手がける CINEGY (独)は 60 インチ× 4 面マルチながら総 画素数 8K の映像を表示し、LEYARD (中) は高細密度の 8K 大画面 LED ディスプレイ を展示していた(写 31)。SAM(旧 Quantel)
コンテンツ制作業界の大きなブランドだ った Quantel は Snell と一体化し、SAM (Snell Advanced Media)と名を変え、従 来とは全く雰囲気やレイアウトを一新した ブースで、IP と 4K インフラストラクチャ ーへの移行を可能にする様々なテクノロジ ーとソリューションを公開していた。 これまで HD、4K から 8K までの高品 質、高機能の制作系として実績を上げてき た Quantel Rio は Pablo Rio のブランド 名となり、従来からの Live Touch、Qube などと共に中型画面で実演していた(写 32)。トレンドの HDR に関しては NHK や BBC が進めている Hybrid Log γを搭 載し SMPTE 規格に対応する最新バージョ ンを公開していた。 また Kahuna スイッチャー、ルーティング スイッチャーなど、IP 変換をモジュール毎 に交換することによりコストを抑え段階的 に IP 環境に移行する展示をしていた。IP 方式に対して、現在各社より様々な提案が でているが、非圧縮 HD 映像 IP 伝送の国 際規格の SMPTE 2022-6 をサポートし ていくとのことで、それに沿ったシステム、 ソリューションを公開していた(写 33)。AVID
今回、コンテンツ制作業界御三家のひと つ で あ る Autodesk は 出 展 を 取 り や め、 Quantel は前述のように SAM と社名が変 わり、出展内容、ブースの雰囲気はがらり と変わった。一方、老舗の Avid は隣接す る 2 箇所のブースで例年以上に多彩な展示 をしていた。注 目 は“Artist DNxIO” と“ISIS 1000”で、SD/HD/4K の多様な解像度 に加えフレームレートは 60p まで、ビッ ト数は 12bit まで、キャプチャーから出力 まで最高の品質で制作、配信することがで き(写 34)、キャプチャー、モニタリング、 出力までのワークフローが高品質で高速化 できる。Media Composer と組み合わせ るとクリエイティブな編集作業がスピード アップされる。 放送局や業界で使われるリアルタイム共有 ストレージ“ISIS/1000”は高いパフォー マンスと信頼性を保ちつつ、小規模プロダク ション向けに最適化したエントリーレベル の機種である。2K/4K フォーマットで最大 24 台のクライアントに対応可能で、Media Composer、Adobe Premiere、Apple Final Cut Pro の編集ツールとリアルータイ ムコラボレーションが可能である。さらに業 務展開にあわせ ISIS エンジンを追加しスト レージ容量を拡張することもできる。
SGO(スペイン)
最近、高品質、高機能の編集システムで 実績を上げており、今回も従来手法とやや 違う独自アイディアによる最新のフィニッ シングシステム“MISTIKA”をメインに 出展していた(写 35)。4K/60p 対応の 編集、合成、カラーグレーディング、テ ロップ、フィニッシュが同一のタイムラ イン操作で仕上げることができる。トレ ンドの HDR については、Dolby Vision、 SMPTE 2084、BBC/NHK、ARIB のす べてを実装し、他社に先駆けて HDR 対応 カラーグレーディング機能を充実している。 前述のようにキヤノンブースでこのシステ ムを使った 4K HDR のワークフローが公 開されていた他、多くのカメラメーカのシ ステムをサポートしている。また Mac や Windows、Linux に対応するコンポジット ソフトウエア“Mamba FX”を使った実演 もやっていた。 写 30:大画面 4K LED ディスプレイ Riedel 写 31:8K 超ワイドディスプレイ Leyard 写 32:新ブランドの Pablo Rio 4K写 33:IP & Infrastructure ソリューション
写 34:“Artist DNxIO”/ISIS1000 が搭載