【論 文
1
UDC :624.
042.
7 :620.
1 日本 建築学会稱 造系論文報告 集 第382 号・
昭和 62 年12月有 限
共 振 応
答解析
に
よ
る
損傷継続 時
間
お
よ び
累
積 損傷
評
価
に
関
す
る
研
究
一
完
全
弾
塑
性
型復
元
力特性
を もつ1
質点系
につ い て一
正 会 員 正 会員 正 会 員 正 会 員山
河谷
藤
田村
谷
* 艸
* * * ホ ホ ホ ホ
稔
廣
勲
雄
明
秀
1,
序 近年,
構 造 物の地 震 時の応 答に お ける崩 壊過 程 や崩壊 条 件を明ら かにする ことを 目 的 として, エ ネル ギー
応 答 や損傷 率等,
さ まざまの見 地か ら多 くの研 究が行わ れて い る1)−
7)。
ま た,
その応 答 解 析 法は,
数 値 積 分に よる時 刻歴応答解析,あ るいは ランダム振 動 論に基づ く もの で, 精 密な解析が行わ れ てい る。一
方,
筆 者らの 研究室で は,
地盤 振 動と構 造 物の崩 壊 と を直接結び付け ること を目 的と して,
これ まで,
震 源 お よび地 盤 震 動, 構造物の応答,
そ して構 造 物の極 限 崩 壊 性 状 を も一
貫し た極限耐震 性評価を試み るS}−
9)中で,
極限応 答解析1°)』
13)を提 示して き た 。 こ の極 限 応 答 解 析 で は, 震 源機構か ら構 造 崩 壊まで,
基 本 的 な特 性 だ け を 重視し,
かつ 同 程度の精 度で議 論 を進める こと を意図 し て い る。 たとえ ば, 地 震 動は スペ ク トル特 性と継続 時間 で与え ら れ,
それらが定 量 的に対 数で評 価さ れ る もの な ら,
構 造 物の応 答や崩 壊 も,一
方 向と交 番 繰 り返 しに大 別し,
応 答 量,
崩 壊 変 形 量,
崩 壊 サ イクル数 も, 対 数 的 オー
ダー
で評 価す れ ば 足 り る と考えて い る。 まず,
極限 応答解析では,
構 造 物の弾 塑 性 応 答 を,
非 線 形 性の強い不安定なMonotonic
(一
方 向 )な応 答と,
等 価 線 形 化の可能な原点対称のCyclic
(交 番 繰り返し) な 応 答に大 別す る。
こ の前提 条件の下で,
構造 物の応 答 は以 下の よ う な選択極 大応答 原 理 2)に従 う もの と 仮 定 す る。
つ ま り, 系は自己 に最 大の変 位,
また は変 形 振 幅 を 生じ さ せ る よ う な 入力の波形を,
不 規 則な入力 波の中 か ら選 択して応 答 する。
たとえ ば,Monotonic
な応 答は, 不規 則な地 動 入 力の中で も,
振 幅の大 きいパル ス的な 入 力に よっ て生 じ ると考え られ る。
こ のと き,
選択極大 応 答 原 理に よると,
量の パ ル ス入力よ り与え ら れ たエ ネル 掌 神戸 大 学 教 授・
工 博 1* 神 戸 大 学 助 教 授・
工博 *# 神戸大学 助 手・
工 修 # # 神戸大学 大 学 院 生・
工 修 〔昭 和 62 年 5 月 8日原稿 受理) ギー
のすべ てがt 構 造 物の弾 塑 性ひずみエ ネルギー
と し て吸 収さ れ ることに より, 構 造物は最大 応答 変位に至 る と仮定して解 析できる。 こ れ が, パル ス応 答解 析 13) で あ る。一
方,Cyclic
な応答は,
選択 極 大 応 答 原 理に よ る と,
構 造 物は,
まず,
自己の弾性固有 周 期に等 しい周 期 をもっ た 入力 波を 選択し て共 振す る。 そ し て,
過 渡 的 に振 幅が大き く な り, 弾塑 性 応 答に なっ た時は,
等価線 形固有周期に等 しい周期を もっ た 入力波 を 選択 して共 振 する。
こ の ような応 答 状 態 を解析す る の が, 有限共振応 答 解 析1°)]1)14) である。
ま た, 本 解 析 法
で
は, 入 力 は 地 動 入 力スペ ク トル特 性 と継続時 間で与え ら れ9),
構造物の特性も地 動入力スペ ク トル と同じ座標上に描くことで,
両者の相互 関係か ら 応答量 を計 算す ること がで き る。現 在で は
,
文 献13}で,
より一
般 的に , パル ス応 答 解 析と有限共振 応 答 解 析を用い て応 答 評 価を行う解 析 法 を 提 示 して い る。 そ こで次に,
極 限 応 答 解 析により損 傷 評 価 を行 うこと が でき るのか否か,
あ るいは,
どの程 度の精 度で可 能に な るの か とい うこ と が課 題と な る。一
般的に は,
Monotonic とCyclic
の両方か ら同時に損傷を評 価すべ き である が, ま ず 本 報で は,Cyclic
な応答 状態が卓越 し て表れ る よ う な 履歴 系 構造物の累 積 損 傷 を有 限 共振 応 答 解 析で評 価す ることを 試み る。
本報では,
完全弾塑 性 型復元力特 性 (Fig.2
)を もつ 1 質点系 (Fig.
1 )を考 察の対 象 と す る。
2.
目 的 これ まで,
筆者ら の研究室で は,
有 限 共 振 応 答 解 析の 原 理 的 考ge1
°)一
]Z)および履 歴 系の地 震 応 答 解析tz}・
]4)に つ い て発 表して き た。 ひきつ づ き本報で は,
累 積 損 傷に着目し,
有限共 振 応 答 解 析が,
時 刻歴 応答 解 析に対し て,
定 量 的にどの程 度 の損傷評価を与え る か につ い て,
両 解 析 法の損 傷 速 度 を 比較す るこ と に よ り,
検討を加え る。 もし,
妥 当であれ一
40
一
NII-Electronic Library Service ば, 累積損 傷 評 価を行う際に必 要な損 傷 継 続 時 間を求め ることによ り, 応 答の繰 り返し回 数 を 決 定する こと がで き, 有 限 共 振 応 答 解 析 を用い て累 積 損 傷 率 を得る こと が で きる
。
以 上の手順を確 定す ること が,
本報の 目的で あ る。
ま た, 累積 損傷 率の計 算に際 しては, 次の 2通 りの累 積損 傷 仮 説 を 用いる
。
(1
) 塑 性 変 形に よ るManson ・
Coffin
型の疲 労崩 壊 条 件とMiner
型の累 積 損 傷 評 価 方 法。
(2 〕 限界 累積塑 性変形による累 積 損 傷 評 価 方 法。
ま た, 完 全 弾 塑 性 型 (Fig.
2)の ユ質 点 系 (Fig.
1)は,
弾 性固有 周 期Te
(s)と降 伏層せ ん断 力 係tw
Ky
を 変 化さ せ て決 定さ れ るもの とする。
応 答 解 析の入力 地 震 動は
,El
Centro,
Taft,
Hachi−
nohe の3
種を 用いる。
ま た,
本報で は,
塑性 変形に よ る累積 損傷を評価す る こと を目的と し てい る の で,
履 歴減衰に 比べ て影響の小 さ い粘 性減衰は,
考慮 し ない。 本 報では,log
は すべ て常用 対 数と す る 。 Fig,
1〜4
に おい て,
以下の と お り定 数お よび変 数を 定 義す る。 ま た,
そ れ らの 関 係式 を 式 (1
)〜
(6
)に示.
す。 z.
地 動 変 位 α :地 動加速度t
:時刻 Xy :降伏 変 位k
:弾性剛性T
。:弾性固有周期 x。:変位振 幅 煽 :等 価 線 形 剛性 ω。σ:等 価 線 形 固有 円 振 動 数 T。, Tc:台 形 化地動入 力ス ペ ク トルの折 点 周期fy
=
輪7πg (g :重 力の加 速 度 )……・
(1
) T診K.9
……・
・
……・
・
一
…・
………・
………
(2) Xy=
4π2κ_
埀
.
.
_.
.
.
___.
.
__.
___ 。
_.
_.
.
(3 ) XyTe
−
・・〜
厚
一
咢
…・
…・
一 ・
・
…・
……・
・
……
(・)κeQ
一埀 ………_ .
.
.
………….
.
…….
….
…
(5) Xa x :基 礎か らの変位 m :質量f
(x}:復元力fy
:降 伏 耐 力 ω :固有円振 動 数Ks
:降伏層せん断力係数fa
:荷重振幅 Ac(xal:履歴 面積T
。q :等 価 線 形 固有周期T
・g−
・・〜
鷹
一
藷
……一 ・
…・
・
……・ ・
…3
.
有 限 共 振 応答解 析 本 章で は,
まず,一
般 的な履 歴ルー
プ (Fig.
3)にっ い て記述 し,
最 後に完 全 弾 塑 性 型 (Fig.
2>の場 合の解 を示す。納
m
t
0
f
(x ) Fig.
1 質 点 系 αf
(
x}fy
↑qrilk一
Xy X一
ち
Fig.
2 完 全弾 塑 性 型 復 元 力特 性へ
lx
、}f
〔刈f
ロPfo
叮1k司iQ
一
x0
X一
fq
(
鱗 丶 §)
。 〉 ぎ ご(
の ≧3
>駒
2 聾 覇 魁 鯉 翻 調 Fig.
3一
般 的な原 点 対 称 履 歴 応 答ルー
プVave
有 限共振ス ペ ク トルt’/ (Teg
,
Vo)関係0
地 動入 力スペ ク トルtog
TG
!og↑匸 周 期
LogT
(s)(等 価 線 形固有 周期logTeq
(s}) Fig.
4 地動入力ス ペ ク トル と有 限共 振ス ペク トル 3.
1 有限共 振速度容量 Ckv 1質点系 (Fig.
1)に,
式 (7)で表さ れ る定 常ラ ン ダム波が作 用し た と す る。 α{t>=
Σα 、sin(ω 、t+ qt)一・
…・
…・
…………・
一
(7) ‘ こ こ で,
ai は地 動 加 速 度 振 幅,
Wg は地 動の 円振 動 数,
ePiは初 期 位 相で あ る。 こ の と き,
系が選 択 共 振 性 を持 っ と仮 定す る と,
系は,
その 固有円 振 動数ω に等しい 円 振 動 数を持つ 正弦 波 (ω尸 ω)を 入力の中か ら選 択し て共振 す る。 その後, 過 渡共振を 連続 的に繰り 返 し,Fig.
3
に示す よ う な定常 的な共 振 状 態にな ると考え られ る。 ま た,
等価線形 性を仮定して, その共振状態を原点 対 称の等価 線 形応 答と み な し た と きの等 価 剛性K
。q, 等 価線形 固有円振動数bl。e,
等価線形 固有周期 Teqは,
式 (5 ×6)で表さ れ る。一
方,
地 動の加 速度振 幅a。と荷 重 振 幅fa
か ら共 振応 答 倍 率 β を式 (8 )の よ うに仮 定 する。
β
一
立
…_ ,
.
…….
.
……….
….
.
……
(8
) Mao また,
a。を地 動の速 度 振 幅 v。で表す と,
一 41 一
N工 工一
Eleotronio Librarya・一
{
鴛
・………マ
ー 一 …・
・
…・
・
・
……
(・) とな る。
式 (8)の βは,
文 献12
)の式 (21)で,
そ の近 似 式 が 提 示さ れ てい る。 本 報で は同 じ近 似 式を式 (10)の よ うに表 現す る。
β
一
、轟
、一 …一 ………・
…………
(1
・) 式 (10)の h,
は,
等 価 粘 性 減 衰 定数で,
式 (11>で表 され る。
AOPQ
は,Fig.
3
に示す。・・
一
岩
。嬲 磊
齎
岩
砦
1
・
……・
幽
(ll・ そこ で, 式 (11
)を式 (10 )に代 入 し,
式 (6)(9
>の 関係を用い る と,
媛
畿
・蓋
厚
一 ・鳧・…一
(12
) が 得 ら れ る。
こ の式 (12)の右 辺を有 限 共振速度 容量C
飽と定 義 する。3.
2
有限 共 振 応 答 解 析 有 限共振応答 解 析を行 うとき の地 動入力は,Fig.
4に 示す よ う な地 動スペ ク トル特 性で与え られ る。
縦 軸は地.
動 速 度 振 幅,
横軸は周 期であ る。
こ の地 動入力ス ペ ク ト ル は,
平 均 地 動 振 幅Aave
(加速度),
Vave(速 度 ) , Dave (変 位)と, 2つ の折点 周 期Tc,
Tc
で構 成 され て お りs,・
SLII), 次の よ うに し て求め ら れ る。 ま ず,
式 (10) の共 振 応 答 倍 率 βが1にな る よ う な等 価 粘 性 減 衰 定 数he
の値 を求めると,he=0.
473 と な る。 次に こ のhe
を,
線 形の減 衰 定 数h
に置き換え,h =
0.
473の変 位 応 答ス ペ ク トル か ら変換 し た擬 似速度 応 答スペ ク トルを求め, それを台形 化15,して得ら れる。
そこで
,
構造 物の変位 振 幅Xa を仮 定す ると,
その時 の等 価 線 形 固 有 周 期 T。q は式 (6 )よ り,
地動の速 度振 幅 Veは式 (12
)よ り,
そ れ ぞ れ得ら れ る。 Xa を大 小さ ま ざま に変化 させ ると, それ ぞれ の Xa に対 して (T
。e,
Vo)の 組み合わ せ が得ら れ, その 軌跡はFig.
4
に示す よ うな曲線にな り,
これを 有 限 共 振ス ペ ク トル と呼ぶ。
こ の有 限共 振スペ ク トルが地 動 入 力スペ ク トル と交わ っ た点が,
与え ら れ た地 動 入 力 と釣り合っ た有 限 共 振 応 答 状 態と考え ら れ る。 こ の交 点で,
有 限 共 振 応 答 解 析の解 を得たことになる。
特に, 完 全 弾 塑 性 型で塑性 応 答し た場 合, 解は次の よ うに な る。 変 位 振 幅Xa は,
式 (12) より,x・
−
1
(3”V°)+ (猯
48°蜘「
・
・
一 ・
・13・ と な る。 ま た,
式 (13 )中の v。 は.
式 (6 )よ り得ら れ るTeq
の値 より,
次の 3 とお りの いずれかで与え ら れ る。T
。 ,〈・Tc
・ と き, ・
頃 劉
_一 ・
…
(・4 )一
42
一
Tc≦Teσ≦Tcの と き, Vo=Vave…・
…・
…・
…
(15
)T・q>・Tc・ と き・ 賠
舞
娠・
・
一
・
(16)4.
解析仮 定 4,
1
累 積 損 傷 評 価 方 法 時 刻歴 応答解 析に よ る時刻 歴 履 歴 応 答 状 態 をFig.
5
(a)に, 有限共 振 応答解析に よる定 常 履 歴 応 答 状 態 をFig,
5 (b
)に示す。 い ずれも,
横 軸は変 位x を 降伏 変 位 Xy で除し て塑 性率μ で示し,
縦 軸は復 元 力f
(μ)を示 す。
時 刻 歴 応 答解析によ る場合は,
地 震 動の全 継 続 時 間 中に N 回の塑性 変形が起こ っ た と き,
損 傷 率はDe
に なると仮 定す る。
有限 共振 応答 解 析による場 合,
現 地 点 で は損 傷 継 続 時 間が得ら れて いない の で,
1サ イクル 間 の損傷率ADrr
を得る。以下の評価方法
1
,
ll
で,
累 積 損 傷 評 価 を 行 う。
評価 方 法1
は,Manson −Coffin
型の 疲 労 崩 壊 条 件を 基 に し た評 価 方 法で,
評 価 方 法 皿は, 限界累積塑性 変形に よ る 評 価 方 法である。 これ らの評 価 方 法の工 学 的 意 味につ い て は,Appendix
lに示 し た。
また, 式 (18 )〜
(21 >の μF は,
1方 向崩 壊 塑 性 率に相 当す る基準変形 量 で あ る。5
章で は, 有限共振 応 答 解 析と時 刻 歴 応 答 解 析の損 傷 速 度 比 を検 討 して い るの で,
μF の値の影 響は理 論 的にな い。
ま た, 式 (19 )(21)のA
μp は,
式 (13)の x。よ り, 式 (17)で得ら れ る。
2
(コじ。−
Xy} △μρ=
・
・
r・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
・
・
・
…
(17) Xy 評価方 法1
塑 性変形に対 し て,Manson −Coffin
型16) の疲 労崩 壊条 件と線 形Mi
皿er則且7)を弾 塑 性 域に 拡 張し た評価方 法(
1
)時 刻 歴 応 答 解 析の場合 (
Fig.
5
(a ))・・
一
者
象
(
A
μpt μF)
2−
……9……・
・
一 …一
(・8) (2) 有 限共 振 応 答 解析の場 合 (Fig.
5 (b
))・
唄
笋
)
2・
・
…・
…一 ・
・
……・
・
…・
………
(19) 評 価 方 法 皿 限 界累積 塑 性変形によ る評 価 方 法1 ) (1) 時 刻 歴 応 答解析の場 合 (Fig.
5(a)l
D。
一
歯
坐
_ ……….
……….
.
….
.
.
(2。) H μF (2) 有 限 共 振 応 答解析の場 合 (Fig,
5(b
})2・
APtp
・
・
・
・
・
・
…
一・
一…
7・
・
…
一・
一・
・
・
・
・
・
…
(21
)AD
!r= μF 4.
2
解析に用いた入 力 地 震動 解 析に用い た入 力地 震 動は,
次の 3種であ る。(1 )
El Centro 1940
NS ,
crmax =342
(cm /s2),
tenel;
15.
OO (s)ls}(
2
>Taft 1952
NS ,
amax=
153(cm /s2),
tend=
15.
00 (3>ls)NII-Electronic Library Service (3 > Hachinohe 1968 NS
,
α三
248 (cm /sz),
tend=
40,
00(S)Lgl こ こ で,
α は地 動の最 大 加 速 度,
t。 。d は全 継 続 時 間 で あ る。
ま た,
こ れ ら の地 震 動は,
amax,
tendともに,
2倍 以 上の差の あるものである。
一
方,
有 限 共 振 応 答 解 析に用いる地 動入力ス ペ クトル をFig.
6に示す。
こ れ は, 減 衰 定 数 ん=o.
473 (cf.
3.
2 節)の変位 応答スペ ク トルか ら変換 した擬 似速度応答ス ペ ク トル を台形 化15 }し た もの で あ る。 ス ペ ク トル の 台 形 化は,
ま ず,
折 点 周 期 T,,
Tc を仮 定 し,
周 期 T がTa
≦T
≦Tc
の範 囲の スペ ク トル の各点の速 度 値 Vi の平 均 値を Va と す る。 この Tc,
Tc,
.
Va で決 定で き る台 形 の う ち,
0.
1≦ T≦10(8)の範囲で,
式 (22)で示さ れ る分 散 σ2 が最 小と な る台 形を,
その地 震 動の地 動入力 ス ペ ク トルと し,
その時の v。を速度一
定 値 Vaveと し た。a2− 、、
L
、盞
(1
・9vi− 1
・9・i
)t・
・
一 ・
…………
(・・) 式 (22
)で,
VE は も と の応答スペ ク トルの各周期の速 度値,
v?は台形 化スペ ク トルの各周期の速度 値であ る。
決 定に用い た周 期T
の 点 数は 21点であ る。 51点,101
点で決 定し た場 合 も,Tc,
Tc
は同じ値になっ た。 4、
3 解 析に用い る 1質 点 系 解析に用い る1質 点 系 (Figs.
1, 2)は, 弾 性 固 有 周 期T
。と降 伏 層せ ん断 力 係 数 馬 で, その特 性が決 定さ れ る。
T.
と Ks は,
と もに対数
軸 上で 等間隔と な る よ うに, 以 下の ように設 定 し た。
そ れ ぞ れ 11個 ずつ で,
全 部で121
と お りの 組み合わ せ があり,Te
が長い 場 合 な どに,
弾 性 域だ けで応 答が終 了する場 合 も 多くあっ た が,
そ の場 合は検 討に加え て いない。
Te(s) :0.
10,
0.
16,
0.
25,
0.
40,
0.
63, 1.
O,
1.
6,
2.
5, 4.
0,
6.
3, 10Ky
:0,
10,0.
13,0.
16,0.
20,0.
25,0.
32
,e.
40
,0.50
, 0,
63,
0.
80,
1,
0 5.
損傷速 度お よび 損傷速 度 比 と その考 察 本 報の第一
の 目 的は, 有 限 共 振 応 答 解 析 が,
時 刻 歴 応 答 解 析に対 して, 定 量 的に どの程 度の損 傷 評 価 を与える か につ い て検討する ことで ある。
し か し, 4.
1 節で述べ た よ うに, 有限共 振 応 答 解 析にお け る応 答の繰り返し回 数 n。
(損 傷 継 続 時 間 / (T。
a−
Te
)) を決 定して い ない 現 段 階で は, 有限 共 振 応 答 解 析に よる損 傷 率Drr を得る こと が で き ない の で, 時 刻 歴 応 答 解 析に よる損 傷 率D
。 と直 接 比 較するこ とはで きない。
し たがっ て,
両 者の損 傷 速 度 を比 較して検 討する ことにする。
損 傷 率その もの の評 価につ い ては,
損 傷 継 続 時 間が適 切に評 価で き,
繰 り返 し回 数nc を決 定 する こと がで き れ ば, 可 能に な る。
ま た, 損 傷 継 続 時 間, nc の定 量 化 と その誤 差の評 価お よび, 最 終 的な損 傷 率その もの につ い ては,6
章で考察す る。
5.
1
損 傷 速 度 損 傷 速 度の概 念は,
南 井20} に よっ て,
時間に対す る 累積損
傷の増加率と して提 示さ れて い る。
本 報では,
塑 性変形に よっ て損 傷が生じ る よ う な評価方法1
,ll
を用 ・・塒 轣 雕 赭・
(b獅譲蠶鑰
析, Fig.
5 時 刻歴応 答 解 析と有 限 共 振 応 答 解 析による応 答 状 態 面句
f
0
一
fy
Fig.
7
時 刻 歴応答 解析に よ る時刻t(s> と復 元 力f
(μ〉 鵬−0
1
〔
ω
\5
)
〉 里 覇 秘 蝦o.
1
0
.
4t
,
03 .
O
tO 周期T (s ) (a 〕 E且 Centro oQ lo 1 ( 切 丶 目 o)
〉 馨 鰭 囓 憫 哨 o.
10.
41
.
04510
周期T (s ) 00 10 ー ユ(
毋 \ 霞 O)
〉 塵π
籍 秘 網 嘱 (b) Taft Fig.
6 有限 共 振 応 答 解析に用いる地 動入力ス ペ ク トル 周 期T
(s) (c )Hachinehe
一
43
一
N工 工一
Eleotronio Libraryい てい る ので (cL
4,
1
節 ),
損 傷 速 度を,
塑 性変形応 答の み に要す る時 間に対す る,
その間に累 積す る損 傷 率 の比であると仮定す る。
(1
) 時 刻 歴 応答解析の損傷速度d
。Fig.
7に,
時 刻歴 応答 解 析の応答 結 果を,
横 軸に時 刻t,
縦 軸に復 元 力 ノ(μ)を とっ て示 す。 Fig.
7の ム転 が,
塑 性変形応答 時に経 過 し た時 間で あり,
これ ら はFig.
5 (a)の AμPt に対 応する。
そ こ で, At ρtの総 和を t: t7=
Σユ∠Ltpl・
・
…
一・
・
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
『
・
…
(23) 1=
1 と し, 地 震 動の全 継続時 間 終 了 時 (t == t。,Ut)まで に累 積 し た損 傷 率 をDe
と し て, 時刻歴応答 解 析の損 傷 速 度de
を式 (24)で仮 定す る。
de一
纛
一
窘
・
・
…・
……・
・
…・
…………・
…24・ ‘盖
匸 (2) 有 限 共 振 応 答 解 析の損 傷 速ue
d !r 有 限 共 振 応 答 解 析では, Fig.
5(b )の A→
B→
c→
D→
A
の弾 塑 性 履 歴ルー
プをA
→C
→A
の線 形 応 答 として解 析してい る。 その 1サ イクルの応答で経過 する時間は, 等価線形固有周期Tec
に等しいが, そ の内, 弾 性変形時 (A
→B ,C
→D
)で経過す る時間と,
塑性変形時 (B
→0: El Centpo
,
X : 丁aft,
sc: Hachinohe,
弓 ¶O
.
01.
ooO.
100,
0¶ (a) Te=
O.
10 {s) to.
01.
ooO.
100.
Ot (b
〕Te=
O.
25 {s)ζ
10.
01.
ooO.
100.
01 (c)丁e;0.
63 〔s)ζ
fio.
01.
ODO.
100.
01 (d
} 丁巳=『.
00 (s)ζ
10.
01.
ooO.
100.
Ot (e} 丁e=
2.
50
{s) Fig.
8−1
損 傷 速 度 比 ζ(評 価 方 法1
) 68 凶曾9
Oj 1.
oy
軽 09
愈 X 0・
1 1.
oy
@ oj 1.
oy
9 0.
¶ 1.
O y ζ io,
01.
ooD.
IOO.
Ol (a) Te=
0,
10ζ
to.
Ot.
DOO.
100.
Ot (b) Te≡
O.
25ζ
冊.
01.
ooO.
100.
09 〔c}Te
=0.
63
ζ
10.
01.
ooO.
100.
Ot (d}Te=
1,
00ζ
10,
01.
DOO.
100.
Oi {e)Te=2.
50
(s} Fig.
8−
2 損 傷 速度比 ζ(評 価 方 法 肛 〉 0.
1 tO y 凶 酋凶 凶凶6 0.
1 1.
o yC
,D →A
)で経 過す る時 間を 区 分す ること が 必 要であ る が,
そ れ は 困 難で あ る。
し た がっ て, 本 報で は,
塑 性 変 形によっ て損 傷が累積する時 間を, 等価 線 形 固有 周 期T
。g か ら弾 性固有周期T
。 を減じ た時 間T
。q− Te
と仮 定 し,
有 限 共振 応答 解 析の損 傷 速 度d
!r を式 (25)で仮 定 する。d
・・一
農
乞
・
・
…………・
・
一 ・
……・
…・
……
(25
) た だ し,ADfr
は,
1サイクル 間に生 じ た損 傷率で, 式 (19
)(21
)で与え ら れ る。ま た,
有限共振 応答解析の場 合, Aμρ,
T。a一
一
定の 応 答が有 限 回 数 だ け 繰 り返 され る の で,
1サイクル間で定義し た損傷速度d1.
は, 応 答 全 体の損 傷速度と一
致す る。
5.2
損 傷 速 度 比 ζ 有限共振 応 答 解 析の損 傷 速 度 dノ.
と時 刻 歴 応 答 解 析の 損 傷 速 度de
の比 を,
損 傷 速 度 比 ζと する。・
一
睾
・
…………一 ・
…・
…一 一 ・
t・
・
……
(・・) こ の ζの値の一
部 をFig.
8
に示す。Fig.
8−1
は評 価方 法1
,Fig.
8−
2は評 価方法E
の場合であ る。
それ ぞ れ (a>一
(e)に弾 性 固 有 周 期 丁。を固 定し, 横 軸に降 伏 層せ ん 断 力係数K
。,
縦 軸に損 傷 速 度 比 ζを 対 数で示 す。 ま た,
○ 印が EI Centro , ×印が Taft, *印が Hachinohe の場 合で ある。 損傷 速 度比 ζが 1の 時は,
有 限 共 振応答 解 析と時 刻歴応 答 解 析 で損傷速度が等し く, 同一
塑 性 変 形 応 答 時 間で同一
損 傷 率 を与え る 〔s〕 とい う意 味で あ り,
ζが10
の 時 は, 有限共振 応答解析は時刻歴応 答 解 析に対し て, 同一
塑 性 変 形 応 答 時 間で,10
倍の 損傷 率を与え (s)る とい う意味で あ る。
Fig.
8
の損 傷 速度 比 ζは,
評 価 方 法1
,
ll
の いず れの場 合 も, おお む ね 1前 後から10まで の範 囲に存 在 する。
そ こ で,
ζが正 規 分 布して いる と (S〕仮 定 し て , そ の平 均 値
ξ
と標準 偏 差 σ を求め る と,
評 価 方 法1
(Fig.
8−1
)で は,
ζ=3.14
(σ=
3.
37
), 評 価 方 法 皿 (Fig.8−
2 ) (,〕で は・ ζ; 4
・
45 (・== 1・
98 )と なっ 図 儡 0.
1 1.
oy
た。
た だ し, 平 均に 用い た ζの 個 数は,
両 者と も 191個であっ た。
こ の こ とか ら, ζの 値は, 3−
4 前 後で,
最 大で10
程 度に な る 場 合 も あ り,
全 般 に過 大であ る とい え る。 これ は,
有 限 共 振 応 答 解 析一
44
一
NII-Electronic Library Service が
,
原 理 的に,
最 大 級の応 答 変 位 振 幅 を解 析す ること を 目 的と して いる ためで ある。 こ の ことにつ い て は, 検 証 例 (文献 21 )のFig.
8〜
13)も発 表 して い る。
その結果,
累 積 損 傷 評 価につ い て も, 同 様に過 大な評価となっ てい る。 し か し,
巨 視 的な原 理に基づ く簡 便な解 析 法で あ る 有限 共 振 応 答 解 析で,
累 積 損 傷 評 価 を 行うこ との妥 当 性 を検 討して いる現 段 階では,
その過 大な程 度 が 明ら か に な り,
そ れ が,
工学 的に安 全 側の評 価 と なるこ とが 明ら か に な っ た ことに意 味が ある と筆 者らは考え てい る。
な お今 後は,
より精 度 を上 げて いくこと も必要で あ る と考 えてい る。 以一
ヒよ り,
有 限 共振 応答 解 析は,
時 刻 歴 応 答 解 析に対 して,
同一
塑 性 変 形 応 答 時 間で,
や や過 大 な 損 傷 率 を 与 える ことに な り,
こ れ は,
ほ ぼ妥 当か,
ある い は 工学 的 に安 全 側の評 価と考えられる。
6.
有 限 共 振 応 答 解 析に おける損 傷 継 続 時 間 と その考 察 5章で,
損 傷 速 度 (de,
d
ノ ,)を仮 定 し,
損 傷速度比 ζの値 を調べた結 果 , 有 限 共 振 応 答 解 析は時 刻 歴 応 答 解 析に対して,
同一
塑 性 変 形 応 答 時 間で,
ほぼ妥当か,
あ る い は工学 的に安 全 側の累 積 損 傷を評 価し得る ことがわ かっ た。
し た がっ て, 時 刻 歴 応 答 解 析の損 傷 速 度の仮 定 に用い た塑 性 変 形 応 答 時 間 昭 (式 (23
))に相 当す る損 傷 継 続 時 間が近 似 的に与え ら1れ れば,
応 答の繰 り返 し 回 数 を求め ること が で き, 有限共振応答 解 析に よっ て,
ほ ぼ妥 当か,
あ るいは 工学 的に安 全側の損傷 率 Drr が得 ら れ るこ とに な る。 本 章で は,
有 限 共 振 応 答 解 析の損 傷 継 続時間 峨 を近似 的に求め,
峅 中の応 答の繰り返し 回数 nc を得る手順を 示 す。
6
.
1時 刻 歴
応
答の塑性 変形 応答 時 間 醪 時間歴 応 答解析の結果,
塑性 変形応答 時 間 t:(式(23 )〉 の値の一
部 をFig.
9に示す。
Fig.
9−
1は,
弾性固有周 期 Te を固定 し,
横 軸に 降 伏層せ ん断 力 係 数Ky
, 縦 軸 に 昭を, それ ぞれ対 数で示し,Fig.
9−2
は,Ks
を 固定 し,
横 軸にTe,
縦 軸に 醪を,
そ れ ぞ れ対 数で示し た。
その結 果,Fig.
9−
1を見 る と,
log
昭はlogK
.に関して,
ほ ぼ
一
次関数的に変化し,Fig.9−2
を見る と,
log
躍は,
各図で平均 的な量は存 在す る が,logT
。との相 関は少な い。 ま た,Taft
(×印)の場 合,
ほかの 2つの地 震 動よ り,
や や小さい値と な る。 6.
2 塑 性 変 形 応 答 時 間 t2の一
般 化 有 限共 振 応答 解 析で損傷 率 D/r を求め る た め の損 傷 継続 時間を決め る た め に は,
地動 加 速 度デー
タ その もの か ら得ら れ る,
地震 動 に固有の継 続 時 間が 必要で ある。 そこ で地動加 速度の絶 対値 「α1
が,一
定 加 速 度 値 ac を 越え る時間tac
(Fig.
lo
)を , その地 震 動の 固有の継 続 時 間注1 どする。 また, 時 刻 歴 応 答の塑 性変形 応 答時間 醪を tα 。で 除し て無 次 元 化 し た値 を 継 続 時間比tP
(一
t
謬/tac
)と す る と,
log
雄は,
Fig.
9
に示 す よ うに,
各 地 震 動ご とに平 面的に分 布し て い るが,10gtP
は地 震 動 ご との差 が少な く な り (差 がな く なる のが 理 想 で ある が〉,3
種の地震動につ い て,
平 均 的な量が存 在しうる と考え ら れ る。具 体 的に は,
Fig.
9の結 果を参 考に し て,
log
tρ をlog
Te
軸に平 行な 回帰 平 面 式 (log K 》の一
次 関数 )で表すこと を試み る。 こ の と き,
その 回帰 平 面の 周 りのlog
t” の標 準偏 差σ が最小と な る よ うに,
α cの 値 を0.
0
ユgか ら0.
10g (g ;
980 (cm /s! ))まで,
0.
01 g きざみで変 化さ せて最 適 化を行っ た結 果,
ac=
O.
06 g の時,
σ が最小で,
cr;
O.
326 であっ た。
した がっ て本 報で は
,
地 動 加 速 度の絶 対 値圄
が, α,=
0.
06g を越える時 間 をt
。sg とし;
その時の継 続 時 間 比 tPを tρ;
t 謬/ tos9…・
・
・
・
・
・
・
……・
……・
…・
・
…………
(27) と し,
その一
部 をFig.
11に示 す。Fig.
11 は弾 性 固 有 周 期 Te を固 定 し,
横 軸に降 伏 層せ ん断 力 係 数 Ky,
縦 軸に tPを そ れぞ れ対 数で示した。 また,
ac=
0.
06g
の 時のlog
tPの回 帰 平 面 式は,
式 (28
)で表さ れ る。log
tP=−
1.
5610g
κy−
1.
60……・
・
…………
(28 ) この と きの標 準偏 差 σ は0.
326,
相 関 係 数 γ は一
〇.
832
で あ る。Fig.
11
に,
式 (28
)の 回 帰 平 面の断 面を太い 実線で,
±σ の面の断 面を破 線で示レ た。 また,
式 (28 ) の導入に用い た 地震 動は,
4.
2節に示し た よ うに,
最 大 加 速 度α,、ax や全 継 続 時 間 te。d の差 違が大 きい もの であ る こと,
お よ び,
σ,
γの値か ら判 断して,
比 較 的よい 近 似 を行っ て い る こ と か ら, 式 (28 )ば, 工学 的に応用 性があると 考え ら れ る。
しか し,
ほ か の地 震 動につ いて 同 様の操 作 を行う と,
式 (28)の係 数や,
αc,
σ,
γ の 値 も変 化する可 能 性が ある の で, 本 報で は, そ の手 法を 提 示で き たことに意 味が あ る と考えて いる。一
方,
時 刻 歴の塑 性 変 形 応 答 時 間 裙は,
貫 性 力の絶 対 値Im
(¢ + a〕1
が一
定 値 降 伏 耐 力fy
に達 し て い る時 間 で あり,
t。6g は,
地 動 加 速 度の絶 対 値lal
が,一
定 値 0,
06g を 越え る時 間で あ る こと を考えると,
式 (27)で,
醪を t。sg で 除して tpと した こ とは,
昭 も t。6g も,
あ る加 速 度 値 を規 準 値として求 め た継 続 時 間であ る とい う 点で, 物理的 意 味に整 合 性を 損 な う ものではない。
L 6
.
3 有限共 振 応答解 析の損 傷継 続 時間 孟鼻と損 傷率Dxr
あ る 地 震 動に対して,
有限 共 振 応答 解 析に よ る累 積損 傷 評 価を行う と き, その地震 動の加速度デー
タ か ら,
地 動 加 速 度の絶 対 値1
α1
が 0.
06g を越える時 間 t。eg と,
構 造 物の降 伏層せ ん断 力 係数Ky
か ら式 (28 )で継 続 時 注 1)地 震 動の継続時 間を定式 化し よ う.
と す る研 究が,
いく っか行わ れて い る がt そ の中で,
Bolt22 ) は,
条 件にも よるが,
地 動 加 速 度の絶 対 値1
α1
が一
定 加 速 度 値 を越え る時 間 (Fig.
亅0)を,
自説の検証に用いてい る。一 45 一
N工 工一
Eleotronio Library問 比
tP
を求め ると,
有 限 共 振 応 答 解 析の損 傷 継 続 時 間 浮r と繰り返 し回数 nc は, 次 式で与え られ る。
t
彡r; 亡osgXt ρ…
tt・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一
・
・
・
…
t・
・
・
・
・
・
…
(29
)n・
・
=
−
il
、1FiiiZ
’ll
’
T.
…・
………・
・
一 ………・
一
(・・) こ こで,T
。e は等 価線 形固有周期で, 式 (13
>〜
(16
)で 得ら れ た変 位 振 幅Xa よ り,
式 (6
)で与え ら れ る。 ま た,Te
は弾性 固有周期であ る。 し た がっ て,
有限 共 振応 答解析に よ る損fS
率D
. .は,
1サ イク ル間の損傷率ADtr
(式 (19 )(21 ))か ら,
式 (31 ) で与えられ る。D〃 ・=n・
・
ADrr−
%髭
… ガ…・
…一 ・
・
(・・) 式 (301(31)の右辺で,
瑤 に対して分 母 が (T。
。一
T。
) となっ て い る ことは, 5.
1節, 式 (25 )で, 損 傷 速 度dJr
を,
時 間 (T
。q−
Te)に対 する 1サ イクル間の損 傷 率 APIr の比とし て与えた ことに よる。
また,
式 (31)で与 えら れ る損 傷 率Dir につ い て は,
損傷 速 度比 ζ (5章)の ば らっ き と,
継 続 時 間 比 tP(式 (28 )}の ばらつ きの両方を加味しな ければな ら な い。
7.
結 筆 者ら の研 究 室が提 示し て い る極 限 応 答解析の内の有 限 共 振 応 答 解 析を用いて, Cyc】icな 応答 状 態が卓 越 す る よ う な履歴 系構造物の累積損 傷 評価につ いて述べ た。 具体 的には,
時刻 歴応 答 解 析の 結果 との比較か ら,
有 限 共振応 答解析に必要な損傷継 続 時 間 浮r を与え る手順に つ い て考察し,
以 下の よ う な結 論を得た。 (1
) 有限共 振応 答 解析の損 傷速度d
∫r は 時 刻 歴応 答 解 析の損傷 速度de
に対して,
ほ ぼ等しいか,
ま た は 高々1
桁程 度の大な値であっ たこと か ら,
有 限 共 振 応 答 解 析は時 刻 歴 応 答 解 析に対し て, 同一
塑 性 変 形〔
笠 \ 巳 9)
員 Fig.
10 地震 動と,
そ れに固 有の継 続 時 間 tec to 0.
100.
Ot 【a} 100:E1 〔:entro
,
×:Taft,
X :Hachinohe,
15
}1
屋
… 圏 図 骨 oo X 図 & 1、
00 X 10 X O.
10 01o.
1 1.
O Kソ0.
O〜 0,
1 1.
0 10 To Te=0。
10 〔s} 0.
01 〔b
} 丁巳=
0.
25
〔5) 〔a) Ky=0.
10 〔5[f呂
〔・】 費 怕.
幗 誉 ◎o 尾.
oo × 0 10 誉 0,
10 010.
1 1.
O Kyo.
Olo.
1 1.
0 10 T2 (b
} Ky=
0.
161
〔・)f
ε
{・1 費 誉 0.
.
oo.
10.
01 10,
tcoO.
100.
01 0 0.
1 1.
O kり O」 1.
0 10 Te eOi 〔C) T巳=
O.
63 〔S) 0.
100.
01 (a) {c) Ky=0.
25 〔s) 量9
{・) 10,
oo X う←妊 1.
DO 図 10 0.
10 01o.
1 『,
O Ky0.
01o,
1 1.
0 iO Tε Te胃1.
OO 〔s} (〔」[ Kyニ0.
40 †3
【・1fZ
〔・} 10.
曇 う← 曇 舛 誉 ¶ 0,
too 00 1.
oo 0.
!O 0.
10 0.
010.
1 1.
O Ky0,
01 弓.
0 10 T巳 【e} 丁e=
2.
50
(s) Fig.
9−
1 時 刻歴塑性変形応答 時間 (Kyに対す る変化 ) 〔e)Ky=0.
63
Fig.
9−
2 時刻歴塑性変形応答 時間 (Teに対す る変化 ) Pf0.
10.
01 POD、
、、
1、・
十σ 01 X一
σ oo1D.
1 1.
Dy
{司 Te=0.
10 (s)ド
1.
oo.
so.
oo.
O 1000 (b) Te=
0.
25 {s) ‘c) 丁e‘
0.
63 ‘s}ド
io ¶ OOOooo ‘d} 丁e=
1.
00 〔s〕ド
、
.
oo σ、
、
.
1、
、.
、
製、、
.
01.
oo¶ 0,
雪 1.
0 〔e} T巳=2−50
(s} Fig.
11 継 続 時 間 比 tP一
46
一
NII-Electronic Library Service 応答時間で
,
ほ ぼ妥 当か,
工学的に安全側の損傷評 価を与え ることに な る (5章,Fig.
8)。 (2) (1)項の結 果 より, 時 刻 歴 応 答 解 析 結 果の塑 性変 形 応 答 時 間 醪に相 当 する時 間を有 限 共
張
応 答 解 析の損 傷 継 続 時 間 場 と する。 次に,
そ の求め方の 手 順 を示 す (6章1
。1
) 降 伏 層せ ん断 力 係 数 Kvか ら,
式 (28)を用い て継 続 時 間比 tPを得る。ii
) 地 動 加 速 度の絶対値Eal
が, 0.
06g
(cm /st} を越 え る時 間t
。fi9を得る (Fig.
10)。iii
) 損傷継 続時間 tfrは,
式 (29 )より,
t 。5g と tP の積と して得ら れ,
ま た式 (30
)よ り,
tfT中の 応 答の繰り返し回 数nc が得ら れ る。 (3 ) 有 限 共 振 応 答 解 析に よっ て累 積 損 傷 評 価 を行 うと き, その損 傷率P
!r は,式 (31 )で得られ る(6.
3節)。
以 上の手 順で, 完 全 弾 塑 性 型の 1質 点 系の場 合, 有 限 共 振 応 答 解 析で, 塑 性 変 形に よる累 積 損 傷 評 価を行うこ とが可能 とな る。
参 考 文 献 1)加 藤 勉,
秋山 宏 :強 震 に よ る 構 造 物へ のエ ネ ル ギ 入 力 と構 造 物の損 傷,
日本 建 築 学 会 論 文 報 告 集No、
235,
昭 50.
9、
pp.
9〜
18.
2} 安藤範 平,
手塚武仁,
峯岸 茂,
田中 恵司 :地 震 時に構 造 物が消 費する塑 性エ ネル ギー
に つ い て一
そ の 1,
その 2,
その 3− ,
日本建築 学会大会学術講 演梗概集,
昭 52.
10,
PP.
691〜
696.
3) 松 島 豊 :各 種 復 元 力 特 性 を もつ 1自 由 度 系の累 積 塑 性 変 形 と耐 震 安全 性,
日本 建 築 学 会 論 文 報 告 集No.
291,
昭 55.
50 pp.
27〜
32.
4) 洪 起 :履歴構造物の耐震安全性解析,
日本建 築 学 会 論 文報告集 No,
306,
昭 56.
8,
pp.
51−
57.
5) 西 垣 太 郎,
水 畑 耕 治 :鉄 筋コ ン ク リー
ト構 造 物の動 的 耐 震性評価に関 する研究,
日本建築学会論 文報告集No.
332,
昭58」0,
pp.
19−
29.
6) 浅 野 幸一
郎 :地 震入力を受 ける履 歴 構 造 物の信 頼 性 解 析,
日本建築 学会 構 造系論 文 報 告集 No、
357,、
昭 60.
11,
pp.
38〜
43.
7)鈴 木 祥之,
南井良一
郎 :履 歴 構造 物の地 震 時 損傷と耐震 信頼度解析,
南 井 良一
郎, 鈴 木 祥之 :確 率 微 分 方 程 式によ る履 歴 構 造 物の 耐 震 信 頼 度 解 析,
Proc.
of 7 th.
JEES,
1986,
pp.
1561〜
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