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REPORT 1: 拡大する既存住宅の取引市場 形態ごとの状況を把握することができる まず 既存住宅の取引量は 2008 年度以降 年間 30 万件余りであったが 直近 2016 年度にはマンション ( 区分所有 ) を中心に 38 万件に取引が増えてきている [ 図表 ] 売買である アパート マ

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Academic year: 2021

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はじめに

人口減少、少子高齢化など社会経済構造が変化す る中、我が国の住宅総数は6,000万戸を超え、総世帯 数の1.16倍となっているi。1968年に住宅総数が総 世帯数を上回ってから50年を経た今日、本格的な住 宅ストック時代の到来を迎えている。 本稿では、住宅市場において存在感を増してきて いる既存住宅(いわゆる中古住宅)について、オー プンデータを用いて市場実態や特徴を考察する。

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拡大する既存住宅取引

2016年、首都圏マンション市場において、中古マ ンションの成約数が新築分譲マンションの供給数を 上回り、既存住宅の市場拡大を印象付ける出来事が あった[図表ઃ]。 既存住宅の取引拡大は、不動産の登記情報におい てもうかがうことができる。 建物の保存登記は1990年代後半から逓減傾向にあ るのに対し、売買による所有権移転登記は逓増傾向 にあり、奇しくも2016年には前者を上回る状況に至 っている[図表઄]。                     ᅵ ᅵᆅ㸸኎㈙ᡤ᭷ᶒ⛣㌿㸦ྑ㍈㸧 㸦୓ಶ㸧 㸦୓ಶ㸧 ᘓ≀㸸ಖᏑⓏグ ᘓ≀㸸኎㈙ᡤ᭷ᶒ⛣㌿ 㹁㹗                   図表઄ 土地・建物の取引(登記情報) 資料:法務省「(民事・訟務・人権)統計年報」より作成 さらに、国土交通省が「不動産価格指数」と併せ て公表している所有権移転の登記情報をもとにした 「不動産取引件数」では、戸建、マンション(区分所 有)、アパート・マンション(ઃ棟)の取引の内訳の ほか、一般消費者(C)と企業(B)の間での取引

拡大する既存住宅の取引市場

住宅金融支援機構 調査部 主席研究員

松家 真一

(まつか しんいち) 1986年大阪府立大学経済学部卒、同年住宅金融公庫入庫、埼玉大 学大学院政策科学研究科修了、福岡支店、住宅総合調査室、監査 部などを経て、2017年月より現職 i 総務省「住宅・土地統計調査」2013年、住宅総数6,062.9万戸、総世帯数5,245.3万世帯。                               ୰࣐ྂࣥࢩࣙࣥᡂ⣙ 㹄㹗 ୓ᡞ ᪂⠏࣐ࣥࢩࣙࣥ౪⤥ 図表ઃ 首都圏:新築マンション供給数と中古マンション成 約数 資料:不動産経済研究所「首都圏マンション市場動向」、東日本不動産流通機構「Market Watch」より作成

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形態ごとの状況を把握することができる。 まず、既存住宅の取引量は、2008年度以降、年間 30万件余りであったが、直近2016年度にはマンショ ン(区分所有)を中心に、38万件に取引が増えてき ている[図表અ]。                                                       ᡞᘓ 㺭㺻㺚㺌㺻㸦༊ศᡤ᭷㸧 㺏㺨㺽㺎㺢࣭㺭㺻㺚㺌㺻㸦㸯Ჷ㸧 ྲྀᘬ௳ᩘ㸦୓௳䠅 㹄㹗 ㈨ᩱ㸸ᅜᅵ஺㏻┬ࠕ୙ື⏘ྲྀᘬ௳ᩘࠖࡼࡾసᡂ 図表અ 既存住宅:取引件数の推移 次に、2016年度38万件の取引形態別シェアは、既 存住宅取引の主流であるCtoC:一般消費者間が 49.2%、CtoB:一般消費者から企業が25.8%、BtoC: 企業から一般消費者が20.5%、BtoB:企業間が4.2% となっている[図表આ]。                         

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ᵓᡂẚ ὀ㸸ᶓ㍈㸦 㸧ෆࡣᖺᗘࡢྲྀᘬᙧែ㸦&WR&&WR%%WR&%WR%㸧ࡢࢩ࢙࢔ ㈨ᩱ㸸ᅜᅵ஺㏻┬ࠕ୙ື⏘ྲྀᘬ௳ᩘࠖࡼࡾసᡂ ఫᏯ  ᡞᘓ 㸦㸧 㺭㺻㺚㺌㺻㸦༊ศᡤ᭷㸧 㸦㸧 㺏㺨㺽㺭㺻㸦㸯Ჷ㸧 㸦㸧 図表આ 既存住宅:取引形態の変化(2008年度→2016年度) ここで着目すべきは、CtoBである。実に、既存住 宅取引全体のઆ分のઃは、一般消費者から企業への 売買である。 アパート・マンション(ઃ棟)の取引も増えてい るが、むしろ、CtoBのઋ割近くiiが戸建やマンショ ン(区分所有)の取引であり、2008年度と比較する と、既存住宅取引の半数を占めるCtoC、ઇ分のઃを占 めるBtoCのシェアがCtoBにシフトしている形で、い ずれの取引においてもCtoBのシェアが拡大している。 この変化の背景には既存住宅の買取再販、リノベ ーション等の市場拡大が考えられる。

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既存住宅への志向変化

住宅取得に当たっては、かつての住宅双六も様変 わりし、ライフスタイルや時代の変化に応じて持家 と借家の選択志向のほか、既存住宅に対する志向も 変化してきているようである。 少子高齢化や住宅価格の上昇等の環境変化の影響 もあり得るが、最近の調査iiiによれば、所有したい 住宅について、新築住宅とする割合が減り、新築・中 古どちらでもよいとする割合が増えている[図表ઇ]。                              ᖺᗘ ᖺᗘ ᖺᗘ ᖺᗘ ᖺᗘ ᖺᗘ ᪂⠏ఫᏯ ᪂⠏࣭୰ྂ࡝ࡕࡽ࡛ࡶࡼ࠸ ୰ྂఫᏯ ࡑࡢ௚ 図表ઇ 所有したい住宅(新築or中古) 資料:国土交通省「土地問題に関する国民の意識調査」より作成 こうした既存住宅に対する志向の変化の背景にも 繋がるものと考えられるため、2016年に実際に取引 された既存住宅に関するオープンデータを用いて、 REPORT 1:拡大する既存住宅の取引市場 ⅱ CtoBの取引シェア25.8%のうち戸建11.0%、マンション(区分所有)11.5%、アパート・マンション(棟)3.3% ⅲ 国土交通省「平成28年度 土地問題に関する国民の意識調査」

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増加幅が大きな中古マンションに着目して、その特 徴を考察する。

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競争力がある駅近物件

利用するオープンデータは国土交通省が、所有権 移転登記情報をもとにして取引当事者を対象に実施 したアンケート調査結果に基づき、公表している「不 動産取引価格情報iv」を用いて、2016年における全 国の中古マンションの取引状況を考察する。 マンション市場では、近年、利便性の高い駅近物 件が人気であり、2016年に首都圏で供給された新築 マンション3.5万戸のうちઆ割近くが駅から徒歩ઇ 分以内の駅近物件であり、1990年代後半以降、こう した駅近物件の割合が高まっているv そこで、2016年に取引された全国の中古マンショ ンについて、築年数(西暦)及び最寄り駅からの距 離(分)を確認した[図表ઈ]。 ศ ศᯒᑐ㇟ 㼚㻩㻟㻞㻘㻞㻜㻜 䡷䢙䢈䢛䢕ᩘ ᵓᡂẚ 㥐䛛䜙䛾 ᖹᆒ㊥㞳 䠄ศ䠅 㻜㻙㻡ศ 㻢㻙㻝㻜ศ 㻝㻝㻙㻝㻡ศ 㻝㻢㻙㻞㻜ศ 㻞㻝㻙㻞㻡ศ 㻞㻢㻙㻞㻥ศ ⠏㻟㻝ᖺ௨ୖ 㻢㻘㻣㻜㻤 㻞㻜㻚㻤㻑 㻝㻜㻚㻞 㻞㻤㻚㻜㻑 㻟㻟㻚㻣㻑 㻝㻥㻚㻟㻑 㻥㻚㻥㻑 㻢㻚㻠㻑 㻞㻚㻤㻑 ⠏㻞㻢㻙㻟㻜ᖺ 㻟㻘㻟㻤㻟 㻝㻜㻚㻡㻑 㻝㻝㻚㻜 㻞㻟㻚㻝㻑 㻟㻞㻚㻟㻑 㻞㻝㻚㻢㻑 㻝㻞㻚㻥㻑 㻢㻚㻥㻑 㻟㻚㻞㻑 ⠏㻞㻝㻙㻞㻡ᖺ 㻟㻘㻤㻞㻠 㻝㻝㻚㻥㻑 㻝㻝㻚㻡 㻝㻥㻚㻝㻑 㻟㻞㻚㻢㻑 㻞㻠㻚㻞㻑 㻝㻟㻚㻟㻑 㻣㻚㻡㻑 㻟㻚㻟㻑 ⠏㻝㻢㻙㻞㻜ᖺ 㻡㻘㻞㻠㻡 㻝㻢㻚㻟㻑 㻥㻚㻡 㻟㻜㻚㻟㻑 㻟㻟㻚㻥㻑 㻞㻝㻚㻝㻑 㻤㻚㻟㻑 㻠㻚㻢㻑 㻝㻚㻤㻑 ⠏㻝㻝㻙㻝㻡ᖺ 㻡㻘㻞㻟㻡 㻝㻢㻚㻟㻑 㻤㻚㻤 㻟㻟㻚㻤㻑 㻟㻡㻚㻢㻑 㻝㻤㻚㻣㻑 㻢㻚㻢㻑 㻟㻚㻤㻑 㻝㻚㻡㻑 ⠏䠒㻙㻝㻜ᖺ 㻠㻘㻣㻣㻣 㻝㻠㻚㻤㻑 㻥㻚㻜 㻟㻟㻚㻢㻑 㻟㻠㻚㻞㻑 㻝㻥㻚㻠㻑 㻢㻚㻣㻑 㻠㻚㻝㻑 㻞㻚㻜㻑 ⠏䠑ᖺ௨ෆ 㻟㻘㻜㻞㻤 㻥㻚㻠㻑 㻣㻚㻠 㻠㻟㻚㻡㻑 㻟㻠㻚㻣㻑 㻝㻠㻚㻠㻑 㻠㻚㻣㻑 㻞㻚㻜㻑 㻜㻚㻢㻑                                        ⠏㸳ᖺ௨ෆ ⠏㸴ᖺ ⠏ᖺ ⠏ᖺ ⠏ᖺ ⠏ᖺ ⠏ᖺ௨ୖ ᭱ᐤࡾ㥐ࡲ࡛ࡢ㊥㞳㸦ศ㸧 ศ ศ ศ ศ ศ ศ        図表ઈ 2016年に取引された中古マンションの概要 まず、築年数については、「築20年以下」が過半数 (ં 〜10 年 24.2%、11〜20 年 32.6%)を 占 め、「築 21〜30年」及び「築31年以上」が、各々઄割程度を 占めている。 次に、最寄り駅からの距離は、新しい物件ほど駅 近の傾向がある。ところが、「築31年以上」の古い物 件では、અ割近くがઇ分以内の駅近物件で、10分以 内ではઈ割以上となる。駅近の新しい物件もある中 で、古くても立地によって競争力があることがうか がえる。 これとは対照的にバブル期を含む「築21〜30年」 では、ઇ分以内が઄割程、10分以内でもઇ割程に過 ぎない。 バブル期には地価が高騰し、立地が良い物件の価 格は非常に高くなり、価格制約等によって都心から 周辺部・郊外へと向かった動きが思い起こされる。 これに対して、リーマンショック後の価格上昇に おいては、新築・中古を問わず、利便性重視の観点 が一層強まり、住宅取得に当たっての既存住宅への 志向の変化(新築・中古どちらでもよい)にも繋が っているものと考えられる。

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築年数と立地で決まる価格

2016年に取引された全国の中古マンションの平均 価格に対する築年数や立地の影響を考察する。 そこで、築年数別の平均価格を算出の上、「建築年 (西暦)」と「最寄り駅からの距離(分)」を説明変数 として、回帰分析を行った。 その結果、1960年代を中心にバラツキが大きくな ⅳ 2016年の中古マンション等は全国49,044件。このうち分析対象は32,200件(建築年が明示されているもの(但し、2017年築除く)、従前従後が住宅、 駅までの距離30分未満、関係者間取引除く、面積 30m2以上 200m2未満)。なお、中古マンション等には、一部、新築から年を経て、「新築」として 分譲できなかった未居住物件等が含まれている。 ⅴ 長谷工総研「CRI」2017年 月号、Special Report。首都圏の新築マンションで徒歩分以内の構成比:1985年28.7%、1990年15.2%、1995年26.0%、 2000年29.5%、2005年36.7%、2010年38.9%、2015年37.7%、2016年39.3%

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る1972年以前を除いた1973年以降では、築年数ごと の平均価格は、築年数と距離(立地)によって十分 説明できることが確認できた[図表ઉ]。             ᖺ᫬ࡢ୰ྂ౯᱁ ㈨ᩱ㸸ᅜᅵ஺㏻┬ࠕ୙ື⏘ྲྀᘬ౯᱁᝟ሗࠖࡼࡾసᡂ ᥎ィ್ 㸦୓෇㸧 㹁㹗 ⿵ṇ㻌㻾㻞 㻜㻚㻥㻢㻞㻢㻜㻞 㻔ほ ᩘ㻠㻠䠅 ಀᩘ ᶆ‽ㄗᕪ 㼠㻌 㻼㻙್ ษ∦ 㻙㻝㻚㻞㻱㻗㻜㻥 㻣㻜㻡㻜㻜㻡㻠㻞 㻙㻝㻣㻚㻝㻢㻠㻤 㻞㻚㻡㻞㻱㻙㻞㻜 ᘓ⠏ᖺ䠄すᬺ䠅 㻢㻟㻟㻤㻜㻤㻚㻥 㻟㻠㻟㻠㻜㻚㻢㻥 㻝㻤㻚㻠㻡㻢㻡 㻝㻚㻤㻱㻙㻞㻝 ㊥㞳䠄ศ䠅 㻙㻞㻥㻠㻤㻥㻥㻡 㻟㻝㻤㻠㻢㻝㻚㻡 㻙㻥㻚㻞㻢㻜㻝㻟 㻝㻚㻟㻟㻱㻙㻝㻝 図表ઉ 全国:2016年時の中古マンションの平均価格 即ち、中古マンションの価格は、築年数と立地の ઄軸を基本として、メルクマールとなる平均的な価 格水準が決定されていることを意味しているものと 考えられる。

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新築時と比べた含み損益

2016年に取引された全国の中古マンションの築年 数別の平均価格を、新築分譲当時の平均価格viと比 較して含み損益を算出した[図表ઊ]。 その結果、1980年代半ばから1990年代にかけて、 最大3,000万円程となる大きな含み損を抱えている ことになる。 ここで算出した築年数別の一戸当たりの平均含み 損益に対して、1973年から2016年までに新築分譲さ れたマンション供給数vii(501.8万戸)を乗じて全国 市場全体の含み損益を試算すると、44年間の累計で、 33.6兆円の含み損となる(総販売額165.9兆円、損益 率20.3%=累積含み損益/総販売額)。因みに、我 が国の住宅ストック全体の資産価値は、直近データ の2015年末で368.8兆円viiなので、これに対して 2016年時の含み損はઃ割弱に相当する規模となる。

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改修による価格への影響

取引に当たっての改修有無別に、築年数や最寄り 駅 か ら の 距 離 な ど の 概 要 は 次 の と お り で あ る [図表ઋ]。 ᮍ ᮍᨵಟ 㼚㻩㻞㻜㻘㻝㻡㻝 䡷䢙䢈䢛䢕ᩘ ᵓᡂẚ 㥐䛛䜙䛾 ᖹᆒ㊥㞳 䠄ศ䠅 㻜㻙㻡ศ 㻢㻙㻝㻜ศ 㻝㻝㻙㻝㻡ศ 㻝㻢㻙㻞㻜ศ 㻞㻝㻙㻞㻡ศ 㻞㻢㻙㻞㻥ศ ⠏㻟㻝ᖺ௨ୖ 㻟㻘㻟㻞㻥 㻝㻢㻚㻡㻑 㻝㻜㻚㻠 㻞㻣㻚㻝㻑 㻟㻠㻚㻝㻑 㻝㻤㻚㻞㻑 㻝㻜㻚㻡㻑 㻣㻚㻜㻑 㻟㻚㻜㻑 ⠏㻞㻢㻙㻟㻜ᖺ 㻝㻘㻣㻤㻣 㻤㻚㻥㻑 㻝㻝㻚㻜 㻞㻟㻚㻞㻑 㻟㻞㻚㻞㻑 㻞㻝㻚㻞㻑 㻝㻟㻚㻜㻑 㻣㻚㻝㻑 㻟㻚㻟㻑 ⠏㻞㻝㻙㻞㻡ᖺ 㻞㻘㻝㻜㻢 㻝㻜㻚㻡㻑 㻝㻝㻚㻢 㻝㻥㻚㻠㻑 㻟㻝㻚㻤㻑 㻞㻟㻚㻝㻑 㻝㻟㻚㻣㻑 㻣㻚㻥㻑 㻠㻚㻜㻑 ⠏㻝㻢㻙㻞㻜ᖺ 㻟㻘㻝㻡㻠 㻝㻡㻚㻣㻑 㻥㻚㻟 㻟㻝㻚㻝㻑 㻟㻠㻚㻢㻑 㻞㻜㻚㻞㻑 㻣㻚㻤㻑 㻠㻚㻠㻑 㻝㻚㻤㻑 ⠏㻝㻝㻙㻝㻡ᖺ 㻟㻘㻣㻟㻡 㻝㻤㻚㻡㻑 㻤㻚㻣 㻟㻠㻚㻞㻑 㻟㻡㻚㻤㻑 㻝㻤㻚㻡㻑 㻢㻚㻡㻑 㻟㻚㻢㻑 㻝㻚㻠㻑 ⠏䠒㻙㻝㻜ᖺ 㻟㻘㻣㻜㻢 㻝㻤㻚㻠㻑 㻥㻚㻜 㻟㻟㻚㻡㻑 㻟㻠㻚㻤㻑 㻝㻤㻚㻣㻑 㻢㻚㻤㻑 㻠㻚㻞㻑 㻝㻚㻥㻑 ⠏䠑ᖺ௨ෆ 㻞㻘㻟㻟㻠 㻝㻝㻚㻢㻑 㻣㻚㻢 㻠㻝㻚㻜㻑 㻟㻢㻚㻞㻑 㻝㻡㻚㻜㻑 㻠㻚㻥㻑 㻞㻚㻟㻑 㻜㻚㻣㻑 ᨵಟ῭ 㼚㻩㻥㻘㻝㻞㻤 䡷䢙䢈䢛䢕ᩘ ᵓᡂẚ 㥐䛛䜙䛾 ᖹᆒ㊥㞳 䠄ศ䠅 㻜㻙㻡ศ 㻢㻙㻝㻜ศ 㻝㻝㻙㻝㻡ศ 㻝㻢㻙㻞㻜ศ 㻞㻝㻙㻞㻡ศ 㻞㻢㻙㻞㻥ศ ⠏㻟㻝ᖺ௨ୖ 㻞㻘㻤㻞㻡 㻟㻜㻚㻥㻑 㻥㻚㻥 㻞㻤㻚㻤㻑 㻟㻟㻚㻤㻑 㻞㻜㻚㻟㻑 㻤㻚㻤㻑 㻡㻚㻣㻑 㻞㻚㻢㻑 ⠏㻞㻢㻙㻟㻜ᖺ 㻝㻘㻞㻣㻡 㻝㻠㻚㻜㻑 㻝㻝㻚㻝 㻞㻞㻚㻠㻑 㻟㻞㻚㻡㻑 㻞㻞㻚㻡㻑 㻝㻞㻚㻟㻑 㻢㻚㻥㻑 㻟㻚㻡㻑 ⠏㻞㻝㻙㻞㻡ᖺ 㻝㻘㻟㻤㻝 㻝㻡㻚㻝㻑 㻝㻝㻚㻠 㻝㻣㻚㻣㻑 㻟㻟㻚㻥㻑 㻞㻢㻚㻝㻑 㻝㻞㻚㻡㻑 㻣㻚㻠㻑 㻞㻚㻡㻑 ⠏㻝㻢㻙㻞㻜ᖺ 㻝㻘㻢㻠㻝 㻝㻤㻚㻜㻑 㻝㻜㻚㻜 㻞㻣㻚㻤㻑 㻟㻞㻚㻞㻑 㻞㻠㻚㻝㻑 㻥㻚㻞㻑 㻠㻚㻤㻑 㻞㻚㻜㻑 ⠏㻝㻝㻙㻝㻡ᖺ 㻝㻘㻜㻡㻤 㻝㻝㻚㻢㻑 㻤㻚㻥 㻟㻟㻚㻢㻑 㻟㻟㻚㻥㻑 㻝㻥㻚㻤㻑 㻣㻚㻜㻑 㻠㻚㻟㻑 㻝㻚㻠㻑 ⠏䠒㻙㻝㻜ᖺ 㻢㻢㻢 㻣㻚㻟㻑 㻥㻚㻟 㻟㻟㻚㻟㻑 㻟㻜㻚㻟㻑 㻞㻟㻚㻠㻑 㻣㻚㻝㻑 㻟㻚㻥㻑 㻞㻚㻜㻑 ⠏䠑ᖺ௨ෆ 㻞㻤㻞 㻟㻚㻝㻑 㻣㻚㻣 㻠㻝㻚㻡㻑 㻟㻡㻚㻝㻑 㻝㻢㻚㻜㻑 㻡㻚㻟㻑 㻝㻚㻤㻑 㻜㻚㻠㻑 䠄ཧ⪃䠅㻞㻜㻝㻢ᖺ᫬䛾୰ྂ䝬䞁䝅䝵䞁ศᯒᑐ㇟ᩘ ィ ᨵಟ῭ ᮍᨵಟ ୙ヲ ィ ᨵಟ῭ ᮍᨵಟ ୙ヲ 㻟㻞㻘㻞㻜㻜 㻥㻘㻝㻞㻤 㻞㻜㻘㻝㻡㻝 㻞㻘㻥㻞㻝 㻝㻜㻜㻚㻜㻑 㻞㻤㻚㻟㻑 㻢㻞㻚㻢㻑 㻥㻚㻝㻑 ⠏㻞㻝ᖺ௨ୖ 㻝㻟㻘㻥㻝㻡 㻡㻘㻠㻤㻝 㻣㻘㻞㻞㻞 㻝㻘㻞㻝㻞 㻠㻟㻚㻞㻑 㻝㻣㻚㻜㻑 㻞㻞㻚㻠㻑 㻟㻚㻤㻑 䡚⠏㻞㻜ᖺ 㻝㻤㻘㻞㻤㻡 㻟㻘㻢㻠㻣 㻝㻞㻘㻥㻞㻥 㻝㻘㻣㻜㻥 㻡㻢㻚㻤㻑 㻝㻝㻚㻟㻑 㻠㻜㻚㻞㻑 㻡㻚㻟㻑 㻞㻜㻝㻢ᖺ᫬䛾 䝃䞁䝥䝹ᩘ 図表ઋ 中古マンションの概要(改修の有無別) 分析対象の全体サンプル32,200件のうち、改修済 અ割、未改修ઈ割、不詳ઃ割から構成されている。 築年数別に改修有無を見ると、築年数が古くなる につれて、改修済の割合が増えているが、特に、築 REPORT 1:拡大する既存住宅の取引市場 ⅵ 不動産経済研究所「全国マンション市場動向」 ⅶ 内閣府「2015年度国民経済計算(ストック編)」2017.1.19 資料:国土交通省「不動産取引価格情報」、不動産経済研究所「全国マンション市場動向」より作成           ᖺ᫬ࡢྵࡳᦆ┈ ᖺ᫬ࡢ୰ྂ౯᱁ ඲ᅜ㸸᪂⠏౯᱁ ⠏ᖺ 㹁㹗 ⠏㸴ᖺ ⠏ᖺ௨ୖ ୓෇ ⠏ᖺ ⠏ᖺ ⠏ᖺ ⠏㸳ᖺ௨ෆ 図表ઊ 全国:2016年時点の中古マンションの含み損益

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16〜20年を境に、改修済がઅ割からઆ割へと増加し ている[図表10]。                          ⠏ᖺ௨ୖ ⠏ᖺ ⠏ᖺ ⠏ᖺ ⠏ᖺ ⠏㸴ᖺ ⠏㸳ᖺ௨ෆ ᨵಟ῭ ᮍᨵಟ ୙ヲ        図表10 築年数×改修有無渀 次に、築年数ごとの平均価格を比べると、1999年 ま で は 改 修 済 が 未 改 修 よ り も 高 く な っ て い る [図表11]。                                          ᕪ㢠 ᨵಟ῭ ᮍᨵಟ ୓෇ 㹁㹗 ㈨ᩱ㸸ᅜᅵ஺㏻┬ࠕ୙ື⏘ྲྀᘬ౯᱁᝟ሗࠖࡼࡾసᡂ 図表11 全国:中古マンションの平均価格(改修の有無) 1965年から1999年までの35年間を通じた平均価格 は、改修済2,036万円、未改修1,474万円となり、改修 済の方が563万円高くなる。即ち、改修済は未改修に 比べて、આ割ほど高い価格で取引されたことになる。 パネルデータでは、改修の費用や内容は不明だが、 内装や設備等の改修によって、取引価格、即ち、住 宅の資産価値を引き上げる効果があるものと考えら れる(仮に、平均的な改修費用を268万円viiiと見立て ると、その投資額の઄倍ほどの見返りが得られるこ とになる。)。 2000年以降、改修済と未改修の価格差が縮小し、 2015年までの16年間を通じた両者の価格差は、ほぼ イーブンとなり、それまでとは様相が異なる。 ここで、全国の新築マンションの分譲当時の供給 量と、2016年に全国で取引された中古マンションの 取引量や改修有無別の取引量を建築時期別に振り返 ってみる[図表12]。                                                    ᖺ᫬୰ྂ㸦Q 㸧 ᨵಟ῭ Q  ᮍᨵಟ㸦Q  ᨵಟ୙᫂㸦Q  ඲ᅜ㸸᪂⠏౪⤥㸦ྑ㍈㸧 㸦ᡞ㸧 㸦୓ᡞ㸧 㹁㹗 図表12 全国:2016年時の中古マンション取引状況 資料:国土交通省「不動産取引価格情報」、不動産経済研究所「全国マンション市場動向」より作成 1990年代半ばからリーマンショック前の2007年ま で、新築マンションは年間16〜18万戸(直近2016年 供給量の઄倍以上)に上る大量の供給が行われてい た時期である。 これら新築分譲当時の分布を反映するかのように 中古マンションの取引量の分布が符合する。 ほぼ同時期の1995年をピークに改修済が減少し、 未改修が増加する。また、この頃を境に、1990年代 に入って建築された中古マンションの取引価格が上 ⅷ 改修の有無が不詳なものを除いたパネルデータ(29,279件)の取引 価格を築年数、駅からの距離、改修の有無で回帰分析を試みた結果 ⿵ṇ㻌㻾㻞 㻜㻚㻞㻟㻟㻟㻢㻟 䠄ほ ᩘ䚷㻞㻥㻞㻣㻥䠅 ಀᩘ ᶆ‽ㄗᕪ 㼠㻌 㻼㻙್ ษ∦ 㻙㻝㻡㻞㻟㻣㻣 㻝㻤㻤㻞㻚㻤㻣㻤 㻙㻤㻜㻚㻥㻞㻣㻤 㻜 ⠏ᖺ䠄すᬺ䠅 㻣㻣㻚㻥㻞㻠㻤㻢 㻜㻚㻥㻠㻝㻟㻥㻤 㻤㻞㻚㻣㻣㻡㻣㻝 㻜 ㊥㞳䠄ศ䠅 㻙㻡㻣㻚㻝㻣㻥 㻝㻚㻣㻝㻤㻠㻡㻝 㻙㻟㻟㻚㻞㻣㻟㻢 㻞㻚㻢㻱㻙㻞㻟㻤 ᨵಟ᭷↓ 㻞㻢㻤㻚㻢㻞㻟㻣 㻞㻟㻚㻤㻣㻝㻣㻣 㻝㻝㻚㻞㻡㻞㻣㻤 㻞㻚㻡㻤㻱㻙㻞㻥

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昇しはじめ、含み損も減ってくる時期である。 また、築20年前後のこの時期には、大規模修繕の 時期を迎えることにも注意が必要である。 さらに興味深いのは、1970年代後半から1980年代 半ばにかけて、新築マンションは年間10万戸程の大 量供給があった時期だが、同時期に建築された中古 マンション(築30〜40年)は取引量が少なくなって いる(新築当時から居住し続けていれば売主年齢は 70歳以上と見込まれるix。)。

おわりに

既存住宅市場では中古マンションを中心に取引が 拡大する中、CtoB取引の存在感が増している。背景 には買取再販やリノベーションなどのビジネスが進 化している。弊機構では既存住宅の買取再販事業者 に金融機関が行う買取・リフォーム資金融資につい て住宅融資保険を引き受ける制度、既存住宅の購入 とリフォーム資金の一体型融資、中でもフラット35 リノベは住宅の性能向上リフォームxに対する金利 引き下げ制度など、住宅金融面からも引き続き流通 促進を支援し、市場の活性化に貢献するための取組 を行っている。 既存住宅は、駅近など好立地による競争力が見出 され、築年数と立地の઄軸で基本的な価格水準が決 まる合理的側面がうかがえる。今後とも市場データ の充実やIT進化に伴う市場整備を期待したい。加 えて、住宅の性能や品質などを適正に評価し、価格 に反映していくことも一層重要と考える。 築20年頃を境に、新しい物件では改修済が減って いるが、適切にメンテナンスによる住宅価値の維 持・向上は重要であり、引いてはマクロ経済におけ る住宅ストック全体の資産価値引上げにも大いに寄 与するものと考える。 築21〜30年頃の物件では、駅近が少なく、含み損 もあり得る中、売却の有無にかかわらず、建物の老 朽化に伴い、一定に改修費用が必要になる。居住者 年齢を考慮すると、保有する住宅の資産価値を活用 し、専用部分のみならず、纏まった資金が必要とな り得る共用部分などに対する改修費用も含めて、賄 うための資金確保の選択肢拡大として、リバースモ ーゲージなどは有効な方策であり、普及促進に注力 している分野である。 今後、築30、40、50年超のマンション増加に伴い、 建替えや大規模修繕等は社会的な課題であるが、こ うした課題についても関係方面とも連携し、従来か ら取り組んできている。 拡大する既存住宅市場が、良質な住宅ストックの 循環に繋がるよう今後とも積極的に支援していく必 要がある。 ※本稿の意見にわたる部分は、筆者個人の見解で あり、住宅金融支援機構の見解ではありません。 〈参考文献〉 [1] 国土交通省、土地総合情報ライブラリー「不動産価格 数及び不動産取引件数・面積(平成29年આ月、平成29年 第ઃ四半期分)」2017.7.26 [2] 不動産経済研究所「全国マンション市場40年史」 2013.10.7 [3] 東日本不動産流通機構「築年数から見た首都圏の不動 産流通(2016年)」2017.2.26 [4] 松家 真一、日本不動産学会「2017年度秋季全国大会 (第33回学術講演会)論文集」2017.11.10 REPORT 1:拡大する既存住宅の取引市場 ⅸ 住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)「フラット35利用者調査」「公庫融資利用者調査」の新築マンション購入資金融資利用者の平均年齢から逆算す ると、2016年時点:1986年〜1999年の新築購入者の平均年齢は、50歳代後半から70歳前後と見込まれる。 ⅹ 性能向上リフォーム:省エネルギー性、耐震性、バリアフリー性、耐久性・可変性の性能を一定以上向上させるリフォーム。

参照

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