サイバーフィジカルシステム:7.ライフサポート:ICTを利活用したヘルスケア
2
0
0
全文
(2) 特集:サイバーフィジカルシステム ネットワーク機能を付加し,測定データをアップロ. 開発により,これまで見逃されてきた,就寝時に血. ードできるようにすることで,グラフ表示して目標. 圧が上昇するタイプの高血圧症等を早期発見できる. 達成のモチベーションを高める,仲間と共有したり. ようになるだろう.. 競い合ったりするゲーミフィケーションの要素を取. すでにブレスレット型のウェアラブルデバイスで. り入れるといった試みが盛んになされている.. の心拍数や血中酸素飽和度の測定が可能となってお り,日中の変動が大きい血糖値の測定技術の実用化. ▶非接触・非侵襲のバイタルセンサ. まであと一歩のところまで来ている.. 健康機器がネットワーク接続に対応したことで利. ここまで述べてきたように,これからは,ユーザ. 便性が向上しつつあるものの,多くのユーザにとっ. の「操作を不要とする」モデルへと段階的に移行し. てはいまだ面倒と思われる操作が必要であり,新鮮. ていくと考えられる.そのために解決しなければな. さが薄れるにつれて飽きられ,使われなくなってし. らない技術的課題は,膨大なバイタルデータを受信. まうであろう.. し処理するための高トラフィック対応プラットフォ. これらの課題に対応するために開発が進められて. ームとセンサをウェアラブルにするための省電力化. いるのが,ユーザが意識することなくバイタルデー. 技術である.. タを測定できる非接触・非侵襲・無拘束のバイタル. 遠隔からユーザを見守る場合,少なくとも分単位. センサである.それらを設置するのみで,利用者が. でのバイタルデータの送受信が必要となる.ビジネ. 操作することなくバイタルデータが測定され,自動. スモデルを成り立たせるためには多くのユーザが必. 的にアップロードされる.さらに,医療従事者によ. 要であり,その結果として,毎秒数十∼数百のセン. りデータがチェックされ,異常がみられたらコール. サと接続し,アルゴリズムを使ってデータを処理す. センタから通知される.このような夢のサービスが. る必要がある.. 始まろうとしている.. 身に着けたり,埋め込んだりするウェアラブルセ. たとえば,ベッドのマットレスの下にシート型の. ンサのバッテリー寿命を延ばすための技術開発も並. センサを敷くだけで,在床と離床の時間,在床中の. 行して進められている.たとえば,貼り付けタイプ. 心拍数と呼吸数,体動レベルを測定し続けるシステ. の心電図計は連続利用で 2 日から 3 日,ブレスレッ. ムはすでに実用段階にある.これらのデータを蓄積. トや腕時計タイプのデバイスもほぼ同レベルである.. し,時系列で分析することで,ユーザ各々の生活リ. 充電のための「操作を必要とする」今日の技術では,. ズム,心拍数と呼吸数の推移を把握できる.. いざというときのバッテリー切れの不安が残り,生. 日本では,心疾患で毎年約 7 万人が亡くなってお. 命を守るシステムとしては十分とはいえないだろう.. り,安静時狭心症の発作は就寝時の明け方 3 時から. (2014 年 5 月 7 日受付). 5 時に起きやすいことが知られている.センサで心. 拍数と呼吸数をリアルタイムでモニタリングし,安 定度が低下したり閾値を超えたら,アラートが発出 されるシステムがあれば,多くの生命を救えるよう になるだろう. 脈波の伝播速度等を活用して収縮期血圧を連続的 に測定する技術の開発も進められている.今日,血 圧を測定するためには上腕にカフを巻き,ボタンを 操作する必要があり,この方法では,測定できる回 数は限られる.無拘束で連続的に測定する新技術の. 942. 情報処理 Vol.55 No.9 Sep. 2014. 川森茂樹 [email protected] (株)NTT データ公共システム事業本部ヘルスケア事業部第二統 括部医療情報ネットワーク担当課長.日本福祉介護情報学会理事. 大谷司郎 [email protected] (株)NTT データ公共システム事業本部ヘルスケア事業部第二統 括部 PHR ソリューション担当部長..
(3)
関連したドキュメント
〇なお、令和4年度以降、ミラサポ
実施無し 実施 実施無し実施無し実施実施無し 実施実施実施実施 熱交換器無し 実施 実施実施無し対象設備無し 実施 実施無し0.
廃棄物処理責任者 廃棄物処理責任者 廃棄物処理責任者 廃棄物処理責任者 第1事業部 事業部長 第2事業部 事業部長
生活介護 2:1 *1 常勤2名、非常勤5名 就労継続支援B型 7.5:1+1 *2
11月7日高梁支部役員会「事業報告・支部活動報告、多職種交流事業、広報誌につい
本部事業として第 6 回「市民健康のつどい」を平成 26 年 12 月 13
NACCS を利用している事業者が 49%、 netNACCS と併用している事業者が 35%おり、 NACCS の利用者は 84%に達している。netNACCS の利用者は netNACCS
7/24~25 全国GH等研修会 日本知的障害者福祉協会 A.T 9/25 地域支援部会 大阪福祉協会 A.T 11/17 地域支援部会 大阪福祉協会 A.T 1/23 地域支援部会